JPH0724054U - 釣 糸 - Google Patents
釣 糸Info
- Publication number
- JPH0724054U JPH0724054U JP5437193U JP5437193U JPH0724054U JP H0724054 U JPH0724054 U JP H0724054U JP 5437193 U JP5437193 U JP 5437193U JP 5437193 U JP5437193 U JP 5437193U JP H0724054 U JPH0724054 U JP H0724054U
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- fishing line
- core yarn
- braid
- fishing
- core
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造コストが低く、かつ、捻じれに対して安
定なテーパー状の釣糸を提供する。 【構成】 釣糸1を、糸経が長さ方向にテーパー状に変
化するナイロン製モノフィラメントからなる芯糸2と、
芯糸2の周囲に同一径の8本のナイロン製モノフィラメ
ントによって組み上げられた組物3とにより構成する。
ここで、芯糸2は、長さが3.7m、最も太い部分の直
径が0.330mm、最も細い部分の直径が0.165
mm、であり、組物3を構成しているナイロン製モノフ
ィラメントの直径は0.130mmである。
定なテーパー状の釣糸を提供する。 【構成】 釣糸1を、糸経が長さ方向にテーパー状に変
化するナイロン製モノフィラメントからなる芯糸2と、
芯糸2の周囲に同一径の8本のナイロン製モノフィラメ
ントによって組み上げられた組物3とにより構成する。
ここで、芯糸2は、長さが3.7m、最も太い部分の直
径が0.330mm、最も細い部分の直径が0.165
mm、であり、組物3を構成しているナイロン製モノフ
ィラメントの直径は0.130mmである。
Description
【0001】
本考案は、渓流釣りの毛バリを使用したテンカラ釣りやフライフィッシングに 好適なテーパー状の釣糸に関する。
【0002】
渓流釣りの毛バリを使用したテンカラ釣りやフライフィッシングにおいては、 釣り竿のアクションを毛バリに正確に伝えることができることから、テーパー状 の釣糸が好んで使用されている。
【0003】 また、投げ釣りにおいても、ショック切れを防止することができることから、 テーパー状の釣糸が使用されている。 ところで、投げ釣りにおいては、海底の魚を釣るためにテーパー状のモノフィ ラメントをそのまま使用しているが、テンカラ釣りやフライフィッシングにおい ては、毛バリを狙った位置に投げる必要があることから、撓りの効果を出すため に、テーパー状のモノフィラメントを撚り上げたり、組み上げたりしたものが提 案されている(例えば、実開平5−43868号公報)。
【0004】
しかし、例えば、テーパー状のモノフィラメントを7本撚り上げるものにあっ ては、撚り癖が残ってしまい、捻じれの安定性に対して十分ではなかった。一方 、テーパー状のモノフィラメントを組み上げるものにあっては、複数本のテーパ ー状のモノフィラメントを複数本のテーパーを同調させつつ用意する必要があり 、実際の生産においては準備の煩雑さのために製造コストが高くなるという問題 点があった。
【0005】 本考案は、前記従来技術の課題を解決するため、製造コストが低く、かつ、捻 じれに対して安定なテーパー状の釣糸を提供することを目的とする。
【0006】
前記目的を達成するため、本考案に係る釣糸の第1の構成は、糸経が長さ方向 にテーパー状に変化するフィラメント繊維からなる芯糸と、前記芯糸の周囲に略 同一径の複数本のフィラメント繊維によって組み上げられた組物とを少なくとも 備えてなるものである。
【0007】 また、本考案に係る釣糸の第2の構成は、糸経が長さ方向にテーパー状に変化 するフィラメント繊維からなる芯糸と、前記芯糸の周囲に略同一径の複数本のフ ィラメント繊維によって組み上げられた組物と、熱処理された表面層とを少なく とも備えてなるものである。
【0008】 また、本考案に係る釣糸の第3の構成は、糸経が長さ方向にテーパー状に変化 するフィラメント繊維からなる芯糸と、前記芯糸の周囲に略同一径の複数本のフ ィラメント繊維によって組み上げられた組物と、表面にコーティングされた樹脂 層とを少なくとも備えてなるものである。
【0009】 また、前記第1、第2又は第3の構成においては、芯糸及び組物を構成する糸 が共にナイロン製フィラメントであるのが好ましい。
【0010】
前記本考案の第1の構成によれば、捻じれに対して安定で、かつ、強度も十分 なテーパー状の釣糸を実現することができ、テンカラ釣りやフライフィッシング 用の釣糸として優れた機能を発揮させることができる。また、この場合、複数本 のテーパーを同調させる等の、実際の生産における準備の煩雑さが解消されるの で、前記物性を有するテーパー状の釣糸を低コストで提供することができる。
【0011】 また、前記本考案の第2の構成によれば、釣糸としての形態安定性を向上させ ることができると共に、柔軟性を持たせることもできる。
【0012】 また、前記本考案の第3の構成によれば、表面の凹凸がなくなり、耐糸摩耗及 び耐久性を向上させることができると共に、水の抵抗が小さくなるので、釣糸と しての水切れも良好になる。また、柔軟性が向上すると共に、糸のバラケを防止 することもできる。
【0013】
以下、実施例を用いて本考案をさらに具体的に説明する。
【0014】 (実施例1) 図1は本考案に係る釣糸の一実施例を示す斜視図である。 図1に示すように、本実施例1の釣糸1は、糸経が長さ方向にテーパー状に変 化するナイロン製モノフィラメントからなる芯糸2と、芯糸2の周囲に同一径の 8本のナイロン製モノフィラメントによって組み上げられた組物3とにより構成 されている。ここで、芯糸2は、長さが3.7m、最も太い部分の直径が0.3 30mm、最も細い部分の直径が0.165mmであり、組物3を構成している ナイロン製モノフィラメントの直径は0.130mmである。以上の構成により 、長さが3.7m、最も太い部分の直径が0.582mm、最も細い部分の直径 が0.317mmのテーパー状の釣糸1が得られる。
【0015】 このようにして得られたテーパー状の釣糸1の物性を下記(表1)に示す。
【表1】 (表1)より、このテーパー状の釣糸1は、釣糸として十分な引張強度と伸度を 有していることが分かる。
【0016】 実際に、このテーパー状の釣糸1に毛バリを装着して、テンカラ釣りを試みた ところ、捻じれなどは全くなく、強度も十分な釣糸であることが確認された。
【0017】 尚、本実施例1においては、芯糸2及び組物3を構成する糸としてナイロン製 モノフィラメントを使用しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、 フィラメント繊維であればマルチフィラメントであってもよく、また、ポリエチ レン製のフィラメントであってもよい。
【0018】 (実施例2) 図2は本考案に係る釣糸の他の実施例を示す斜視図、図3は図2に示す釣糸の 断面図である。 図2、図3に示すように、本実施例2の釣糸4は、上記実施例1で得られた釣 糸1の表面に、樹脂層5を20〜30μmの膜厚でコーティングすることにより 、皮膜加工を施したものである。この皮膜加工により、表面の凹凸がなくなり、 耐糸摩耗及び耐久性を向上させることができると共に、水の抵抗が小さくなるの で、釣糸としての水切れも良好になる。また、柔軟性が向上すると共に、糸のバ ラケを防止することもできる。
【0019】 コーティング用の樹脂としては、柔軟性、しなやかさを得ることができる点で 、塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ウレタン系樹脂、加流ゴム等の種々 のエラストマーなどを用いるのが好ましい。 樹脂をコーティングする方法としては、浸漬法、スプレー法、捺染法等がある が、糸全体に均一にコーティングするのが好ましい。 樹脂の硬化方法としては、乾熱処理、スチーミング、高周波、放射線、プラズ マ処理等ある。
【0020】 尚、本実施例2においては、糸の表面に樹脂層5をコーティングすることによ って、形態の安定性、柔軟性等を得ているが、糸の表面に熱処理を施すことによ っても、同様の効果を得ることができる。上記実施例1で作製した釣糸1に12 0℃の温度で5分間にわたって熱処理を施したところ、釣糸としての形態安定性 が向上し、柔軟性も得られた。
【0021】
以上説明したように、本考案に係る釣糸の第1の構成によれば、捻じれに対し て安定で、かつ、強度も十分なテーパー状の釣糸を実現することができ、テンカ ラ釣りやフライフィッシング用の釣糸として優れた機能を発揮させることができ る。また、この場合、複数本のテーパーを同調させる等の、実際の生産における 準備の煩雑さが解消されるので、前記物性を有するテーパー状の釣糸を低コスト で提供することができる。
【0022】 また、本考案に係る釣糸の第2の構成によれば、釣糸としての形態安定性を向 上させることができると共に、柔軟性を持たせることもできる。
【0023】 また、本考案に係る釣糸の第3の構成によれば、表面の凹凸がなくなり、耐糸 摩耗及び耐久性を向上させることができると共に、水の抵抗が小さくなるので、 釣糸としての水切れも良好になる。また、柔軟性が向上すると共に、糸のバラケ を防止することもできる。
【図1】本考案に係る釣糸の一実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】本考案に係る釣糸の他の実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】図2に示す釣糸の断面図である。
1、4 テーパー状の釣糸 2 芯糸 3 組物 5 樹脂層
Claims (4)
- 【請求項1】 糸経が長さ方向にテーパー状に変化する
フィラメント繊維からなる芯糸と、前記芯糸の周囲に略
同一径の複数本のフィラメント繊維によって組み上げら
れた組物とを少なくとも備えてなる釣糸。 - 【請求項2】 糸経が長さ方向にテーパー状に変化する
フィラメント繊維からなる芯糸と、前記芯糸の周囲に略
同一径の複数本のフィラメント繊維によって組み上げら
れた組物と、熱処理された表面層とを少なくとも備えて
なる釣糸。 - 【請求項3】 糸経が長さ方向にテーパー状に変化する
フィラメント繊維からなる芯糸と、前記芯糸の周囲に略
同一径の複数本のフィラメント繊維によって組み上げら
れた組物と、表面にコーティングされた樹脂層とを少な
くとも備えてなる釣糸。 - 【請求項4】 芯糸及び組物を構成する糸が共にナイロ
ン製フィラメントである請求項1、2又は3に記載の釣
糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054371U JP2534862Y2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 釣 糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054371U JP2534862Y2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 釣 糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0724054U true JPH0724054U (ja) | 1995-05-09 |
JP2534862Y2 JP2534862Y2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=12968817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993054371U Expired - Lifetime JP2534862Y2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 釣 糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534862Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002330681A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-19 | Yotsuami:Kk | テーパー状釣糸 |
JP2010099064A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-05-06 | Unitika Ltd | 漁具 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0563277U (ja) * | 1992-01-29 | 1993-08-24 | 有限会社よつあみ | 釣 糸 |
-
1993
- 1993-10-07 JP JP1993054371U patent/JP2534862Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0563277U (ja) * | 1992-01-29 | 1993-08-24 | 有限会社よつあみ | 釣 糸 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002330681A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-19 | Yotsuami:Kk | テーパー状釣糸 |
JP4533556B2 (ja) * | 2001-05-08 | 2010-09-01 | 有限会社よつあみ | テーパー状釣糸 |
JP2010099064A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-05-06 | Unitika Ltd | 漁具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2534862Y2 (ja) | 1997-05-07 |
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Legal Events
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