JPH072386B2 - ハニカムパネルの製造方法 - Google Patents

ハニカムパネルの製造方法

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JPH072386B2
JPH072386B2 JP2631893A JP2631893A JPH072386B2 JP H072386 B2 JPH072386 B2 JP H072386B2 JP 2631893 A JP2631893 A JP 2631893A JP 2631893 A JP2631893 A JP 2631893A JP H072386 B2 JPH072386 B2 JP H072386B2
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JP
Japan
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adhesive
honeycomb panel
pressure
face plate
curing agent
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JP2631893A
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JPH06218853A (ja
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武明 馬場
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハニカムパネルの製造
方法、特に面板に接着剤を塗布しハニカムコアに接着し
てハニカムパネルとするハニカムパネルの製造方法にお
ける面板への接着剤塗布方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ハニカムパネル1は、図2に示すよう
に、例えば、厚さ50〜100 μm のアルミニウム箔を構成
材料とするハニカムコア2の両面にアルミニウム合金板
からなる面板3を接合したものであり、軽量、高剛性、
吸音性など優れた性能を有するため、建物の内外装、間
仕切り、ドアなど建築分野において使用されている。ハ
ニカムパネルの成形は、一般に、短冊状のアルミニウム
箔に所定間隔を置いて接着剤を塗布し、接着剤を塗布し
た部分が千鳥状になるように積層して部分的に接着した
後、積層方向に展張して接着剤塗布部以外の部分を六角
形状に拡げ、あるいは予めコルゲート状に加工したアル
ミニウム箔の平行部同志を接着することによりハニカム
コアを成形し、面板に接着剤を塗布してコアに接着する
ことにより行われる。
【0003】一般に、面板をハニカムコアに接着する場
合、面板に塗布する接着剤としては、塗布が容易なため
溶液型接着剤が使用されている。溶液型接着剤では接着
時溶剤が揮発してガスが生じるため、通常、ハニカムコ
アに図3に示すような多数の通気孔4を穿設し揮発成分
を外部へ逃がしている。しかしながら、多数の通気孔を
穿設したハニカムコアに面板を接着したハニカムパネル
は、例えば建物の内外装に使用した場合、強度的に不利
となり気密性も失われ、使用中通気孔から腐食媒体が入
り込んでコアの内部を腐食させるおそれがある等の問題
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のハニ
カムパネルにおける上記問題点を改善するために、無溶
剤型の接着剤を面板に塗布する方法について鋭意研究を
重ねた結果として開発されたものであり、その目的は、
面板に無溶剤型の接着剤を塗布してハニカムコアに接着
し、ハニカムコアに設けられるガス通気孔を不要として
完全密閉型のセルを形成し、強度、気密性などを改善し
たハニカムパネルの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるハニカムパネルの製造方法は、面板に
接着剤を塗布しハニカムコアに接着してハニカムパネル
とするハニカムパネルの製造方法において、変成エポキ
シ樹脂を主成分とする主剤と変成脂肪族ポリアミンを主
成分とする硬化剤からなる二液型エポキシ系接着剤の前
記主剤および硬化剤をそれぞれ加熱、加圧状態で撹拌し
て均質化し、撹拌、均質化された主剤および硬化剤をそ
れぞれ圧送し、両者を混合して接着剤とした後、該接着
剤を高圧下で圧送し、面板に塗布することを構成上の基
本的特徴とし、主剤および硬化剤の加熱、加圧をそれぞ
れ30〜50℃の温度、1 気圧を超え20気圧以下の圧力で行
うこと、主剤および硬化剤を混合して接着剤とした後、
接着剤の圧送を20〜40℃の温度、100 〜200 気圧の圧力
で行うこと、および、主剤および硬化剤を混合して接着
剤とした後、接着剤の可使時間内に圧送、塗布を行うこ
とを構成上の具体的特徴とし、面板への接着剤の塗布を
スプレー方式で行うこと、および、面板への接着剤の塗
布をローラー方式で行うことを構成上の他の具体的特徴
とする。
【0006】本発明において使用する接着剤としては、
変成エポキシ樹脂を主成分とする主剤と変成脂肪族ポリ
アミンを主成分とする硬化剤からなる二液型エポキシ系
接着剤が選定される。二液型エポキシ系接着剤はよく知
られており、互いに反応する主剤と硬化剤を使用直前に
混合して塗布、接着し、常温または加熱硬化するもので
あるが、高粘性のため、例えば塗布ラインを設け、厚さ
0.5 〜1mm でかなりの表面積を有するアルミニウムの面
板にそのままの状態で連続的に塗布することは不可能で
ある。発明者らは、主剤および硬化剤をそれぞれ特定の
条件で撹拌して均質化し、撹拌、均質化された主剤およ
び硬化剤をそれぞれ圧力をかけた状態で給送し、両者を
混合して接着剤とした後、この接着剤を高圧状態で給送
することにより、面板に対する接着剤の工業的塗布工程
の実現が可能となることを見出し本発明に至ったもので
ある。
【0007】本発明の工程は、図1のフローチャートに
示すように、撹拌・均質化、圧送、混合、圧送、および
塗布からなるが、主剤および硬化剤の撹拌・均質化、圧
送は、30〜50℃の温度、1 気圧を超え20気圧以下の圧力
で行うのが好ましい。温度が30℃より低い場合、圧力が
1 気圧以下の場合は、粘度が大きく、温度が50℃を超え
ると特に硬化剤の揮発成分が増加してくるので好ましく
ない。実際上は4 〜6気圧程度の圧力が使用される。
【0008】撹拌・均質化後の主剤および硬化剤は、そ
れぞれギアポンプなどの手段によって圧送され、混合さ
れる。主剤と硬化剤とを混合して接着剤を形成すると、
接着剤が液状から半固体状態に変化する、いわゆるゲル
化が始まるので、接着剤が硬化する可使時間内に接着剤
を圧送して塗布を完了するのが望ましい。接着剤の圧
送、塗布は、20〜40℃の温度範囲、100 〜200 気圧の圧
力範囲で行うのが好ましい。温度が20℃より低いと粘度
が大きく、40℃を超えるとゲル化の時間、可使時間が短
くなり、取扱上不便となる。接着剤を面板上に噴霧する
には100 気圧以上の圧力が必要であり、噴霧圧が100 気
圧より小さいと円滑なスプレーができない場合がある。
面板への接着剤の供給はローラー方式で行ってもよい。
詳しくは、上下のロール間に面板を通し、上ロールに接
着剤を供給して、上ロールを介して面板表面に接着剤を
塗布する。この場合、上ロールに溝を設けておけば接着
剤の塗布を一層均一に行うことができる。
【0009】ハニカムコアと面板との良好な接着状態を
得るには、撹拌、均質化された主剤および硬化剤を一定
の配合比率で十分に混合することが重要である。混合
は、加熱、加圧状態で圧送される主剤の流れと硬化剤の
流れ合わせることによって行われるが、混合比率が所定
の比率からずれたり、混合が不十分な場合には接着状態
が不良となり、接着強度が低下する。主剤および硬化剤
の撹拌・均質化および圧送、主剤と硬化剤との混合、お
よび圧送、塗布からなる本発明の工程を実施するため
に、主剤タンク、硬化剤タンク、撹拌機構、加熱機構、
加圧機構などを備えた接着剤製造装置を使用することが
できる。
【0010】
【作用】本発明のハニカムパネルの製造方法は、上記の
構成を具え、無溶剤型接着剤を使用できるから、溶剤の
揮発に起因するガスの発生がないため、ハニカムコアを
通気孔のない完全密閉型セルから構成することができ、
強度、気密性、耐食性に優れたハニカムパネルを得るこ
とができる。特定条件を適用することにより高粘性の接
着剤の粘度を下げ、面板への均一な塗布を可能としたか
ら、面板とハニカムコアとの接着状態が良好で接着強度
が優れたハニカムパネルが得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。変
成エポキシ樹脂からなる主剤、および変成脂肪族ポリア
ミン80〜90wt%,三級アミン5 〜10wt%からなる硬化剤
を、それぞれ40℃の温度、5 気圧の圧力で撹拌、均質化
した後、同温度、同圧力を保持したままギアポンプで圧
送し、両者を混合比率( 重量比)100:100で混合させた。
ついで、混合により形成された接着剤を30℃の温度、19
0 気圧の圧力状態でアルミニウム合金(JIS 3003 合金)
の面板(0.8mm厚さ) の表面にスプレー方式により塗布し
た。この接着剤の可使時間は60〜75分程度で、スプレー
時適度の粘度を有しており、面板に対し接着剤の均一な
スプレー塗布を行うことができた。
【0012】接着剤を塗布した面板を、厚さ76μm のア
ルミニウム箔から成形されたセルサイズ3 /8 インチの
完全密閉型のハニカムコアに接着し、厚さ20mmのハニカ
ムパネルとした。このハニカムパネルにおける面板とコ
アとの引張剪断接着強度は30kgf 以上で十分な接着強さ
を有し、接着剤からのガス発生もなく、強度、気密性に
優れたハニカムパネルが得られた。
【0013】
【発明の効果】以上のとおり、本発明により提供される
ハニカムパネルの製造方法によれば、ハニカムコアと面
板との接着に無溶剤型の接着剤を適用することができる
から、接着時溶剤の揮発に起因するガスの発生がなく、
ガスの通気孔のない完全密閉型のハニカムコアが使用で
き、強度、気密性、耐食性に優れたハニカムパネルが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工程を示すフローチャートである。
【図2】ハニカムパネルの斜視図である。
【図3】接着剤を使用して成形した従来のハニカムパネ
ルの斜視図である。
【符号の説明】
1 ハニカムパネル 2 ハニカムコア 3 面板 4 通気孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面板に接着剤を塗布しハニカムコアに接
    着してハニカムパネルとするハニカムパネルの製造方法
    において、変成エポキシ樹脂を主成分とする主剤と変成
    脂肪族ポリアミンを主成分とする硬化剤からなる二液型
    エポキシ系接着剤の前記主剤および硬化剤を、それぞれ
    加熱、加圧状態で撹拌して均質化し、撹拌、均質化され
    た主剤および硬化剤をそれぞれ圧送し、両者を混合して
    接着剤とした後、該接着剤を高圧下で圧送し、面板に塗
    布することを特徴とするハニカムパネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 主剤および硬化剤の加熱、加圧をそれぞ
    れ30〜50℃の温度および1 気圧を超え20気圧以下の圧力
    で行うことを特徴とする請求項1記載のハニカムパネル
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 主剤と硬化剤を混合してなる接着剤の圧
    送、塗布を20〜40℃の温度および100 〜200 気圧の圧力
    で行うことを特徴とする請求項1記載のハニカムパネル
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 主剤および硬化剤を混合して接着剤とし
    た後、接着剤の可使時間内に圧送、塗布を行うことを特
    徴とする請求項1記載のハニカムパネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 面板への接着剤の塗布をスプレー方式で
    行うことを特徴とする請求項1記載のハニカムパネルの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 面板への接着剤の塗布をローラー方式で
    行うことを特徴とする請求項1記載のハニカムパネルの
    製造方法。
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JP6943349B1 (ja) * 2021-04-22 2021-09-29 凸版印刷株式会社 吸音化粧ボード

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