JPH07238552A - 傾斜面の保護フレームおよびその施工方法 - Google Patents

傾斜面の保護フレームおよびその施工方法

Info

Publication number
JPH07238552A
JPH07238552A JP5301594A JP5301594A JPH07238552A JP H07238552 A JPH07238552 A JP H07238552A JP 5301594 A JP5301594 A JP 5301594A JP 5301594 A JP5301594 A JP 5301594A JP H07238552 A JPH07238552 A JP H07238552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
side wall
horizontal
upper side
slope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5301594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2745103B2 (ja
Inventor
Koichi Kobayashi
幸一 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIDORI BUSSAN KK
Original Assignee
MIDORI BUSSAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIDORI BUSSAN KK filed Critical MIDORI BUSSAN KK
Priority to JP6053015A priority Critical patent/JP2745103B2/ja
Publication of JPH07238552A publication Critical patent/JPH07238552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2745103B2 publication Critical patent/JP2745103B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 傾斜面を保護するための保護フレームにおい
て、雨水の溜まりや雨水による傾斜面の浸食を防ぐこ
と。 【構成】 傾斜した地表面Gに碁盤の目状に形成した縦
梁11と横梁12のうち、横梁12の上側側壁面をほぼ
水平に形成して、縦梁と横梁で囲まれた法枠内へ侵入す
る雨水を、この横梁の上側則壁面に沿って法枠外へ排水
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、傾斜した地表面を保護
して、その崩壊を防ぐための保護フレームおよびその施
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】傾斜した地表面の崩壊を防ぐために、コ
ンクリート等を用いてこの地表面に碁盤の目状に保護フ
レームを形成し、保護フレームの各法枠内で客土を支持
させ、各法枠内の客土に植生加工を施して傾斜した地表
面を緑化する工事が従来から行なわれている。
【0003】図6および図7は、このような緑化工事の
際に傾斜した地表面に形成される従来の保護フレームを
示している。この保護フレーム10は、地表面Gに所定
高さで碁盤の目状に形成された縦梁11と横梁12によ
って、地表面の崩壊を防ぐように構成されている。各梁
は、予め鉄筋等で構成される骨材を地表面に沿って碁盤
の目状に組み、傾斜面の法線方向に立てられた枠材を骨
材を挟むように平行に並べて固定し、各枠材間および各
枠材の外表にモルタル、コンクリートを打設して、断面
がほぼ矩形に形成される。
【0004】このようにして形成された縦梁と横梁で囲
まれた各法枠内には、客土が入れられ、客土に対して植
生加工がなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来の保護フレームでは、図7のaのように各法
枠の下部に雨水Wが溜まってしまうため、法枠内の下縁
の客土が常に過湿状態となり、植物の成育が損なわれる
という問題があった。また、雨水Wが図7のbのように
横梁の下部に流れ込んで、横梁下部の土を浸食し、これ
によって横梁の下部が空洞化してしまい、傾斜面に対す
る保護効果が著しく低下するという問題もあった。
【0006】これを解決するために、法枠の横梁部に傾
斜面に沿って貫通する水抜き穴を設ける方法も従来から
あったが、この方法では、横梁部の強度が低下するとと
もに、穴詰まりを起こしやすく長期的な排水効果が望め
ず、また見栄えの点でも好ましくなくなかった。
【0007】本発明はこの問題を解決し、強度の低下が
なく、長期的に安定した排水効果が望める傾斜面の保護
フレームおよびその施工方法を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の傾斜面の保護フレームは、傾斜面に碁盤の
目状に所定高さで形成された複数の縦梁と横梁によっ
て、前記傾斜面の崩壊を防ぐ傾斜面の保護フレームにお
いて、前記各横梁の上側側壁面がほぼ水平に形成されて
いる。
【0009】また、本発明の保護フレームの施工方法
は、傾斜面に沿って碁盤の目状に骨材を固定し、該骨材
の両側に枠材を支持させ、該枠材間および枠材の外表に
モルタル、コンクリートを打設して、前記傾斜面に複数
の縦梁と横梁を形成する保護フレームの施工方法におい
て、前記各横梁を形成するための上側枠材をほぼ水平に
固定し、該上側枠材の表面に沿ってモルタル、コンクリ
ートを打設して、前記横梁の上側側壁面をほぼ水平に形
成している。
【0010】
【作用】このようにしたため、本発明の保護フレームで
は、法枠内に浸入した雨水は、下側の横梁のほぼ水平な
上側側壁面に沿って下方へ流出する。
【0011】また、本発明の保護フレームの施工方法で
は、横梁を形成するための上側枠材をほぼ水平に固定し
て、その上側枠材に沿ってモルタル、コンクリートを打
設することによって横梁の上側側壁面をほぼ水平に形成
しているので、横梁の上側側壁面を均一に施工できる。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の一実施例を説明
する。図1、図2は、傾斜した地表面Gに本発明による
保護フレームを施工した状態を示している。
【0013】この保護フレーム20は、傾斜した地表面
Gから所定の高さで碁盤の目状に形成された縦梁21と
横梁によって構成されている。保護フレーム20の各縦
梁21は、その上面21aが地表面Gとほぼ平行で、両
側の側壁21b、21bが、地表面Gの法線にほぼ平行
となるように形成されている。
【0014】一方、保護フレーム20の各横梁22は、
その上面22aが地表面Gとほぼ平行で、下側(谷側)
の側壁22bが地表面の法線にほぼ平行で、上側(山
側)の側壁22cがほぼ水平となるように形成されてい
る。
【0015】したがって、図2に示すように、縦梁と横
梁でほぼ正方形状に形成される各法枠内に雨水Wが浸入
した場合、その雨水の一部は地表面Gから地中へ浸透
し、残りの雨水はその法枠下部の横梁22のほぼ水平な
上側側壁22c上を流れて、下方の法枠内へ浸入する。
このように、この保護フレーム20の各法枠内には余分
な水分が溜まることがないので、法枠内に客土を入れた
場合でもその下部が過湿状態になることはなく、法枠内
の全体を良好な植生基盤とすることができる。
【0016】また、雨水Wは、ほぼ水平な上側側壁22
c上を少ない抵抗で流れるので、横梁下部への侵入分は
少なく、しかも、横梁22の下面が広い面で地表面に接
しているので、横梁22の下部の土の浸食が起こらず傾
斜面の崩壊は発生しない。
【0017】次に、この保護フレーム20の施工方法に
ついて説明する。図3は縦梁21の内部を示す図、図4
は、横梁22の内部を示しており、以下これらの図に基
づいてこの保護フレーム20の施工方法を説明する。
【0018】縦梁21部分の施工は、始めに補助アンカ
ー23を碁盤の目に沿って地表面Gに打ち込み、図3に
示すように予め上下2段の軸材24によって平行に対向
するように支持された定尺で同一高さの金網製の枠材2
5を、補助アンカー23を挟むように高さ方向に沿って
設置する。そして、縦梁の骨材となる上下2本ずつの鉄
筋26を軸材24に交差するように固定し、さらに補助
アンカー23と鉄筋26との間を固定して、枠材25間
およびその外表にコンクリート、モルタルを打設して、
断面がほぼ矩形となるように形成する。なお、鉄筋と軸
材との間の固定や、補助アンカーと鉄筋との固定は、そ
れらの部材自身を曲げたり、針金等で縛ることによって
行なう。
【0019】横梁22部分の施工は、図4に示すように
予め上段の軸材24とこれより長い下段の軸材24′に
よって、谷側の枠材25が地表面Gの法線に平行で、谷
側の枠材25より幅が広く形成された山側の枠材25′
が設置状態でほぼ水平となるように支持させておく。そ
して、横梁の骨材となる上下2本ずつの鉄筋26を軸材
24、24′に交差するように固定し、補助アンカー2
3と鉄筋26との間を固定して、枠材25、25′間お
よびその外表にコンクリート、モルタルを打設して、横
梁22の下側側壁面22bが地表面Gの法線とほぼ平行
で、上側側壁面22cがほぼ水平で、断面が地表面を基
準にしてほぼ台形となるように形成する。なお、縦梁2
1と横梁22の交差部分には、コンクリート、モルタル
の打設前にメインアンカー(図示せず)が打ち込まれ
る。
【0020】このような施工方法を用いれば、強度の低
下する水抜き穴を設ける必要がなく、前記したように雨
水に対する排水性が極めて高く、崩壊の恐れがない保護
フレームを形成できる。また、横梁の上側側壁面を、予
め水平に固定した枠材25′に沿って形成しているの
で、その施工面を均一にすることができ、各法枠の排水
性を均一化でき、見栄えの点でも好ましいものとなる。
【0021】なお、前記実施例では、法枠の横梁の上側
側壁面を水平に且つ平坦に形成していたが、客土等の滑
りを防ぐために図5の(a)、(b)に示す横梁32の
ように、その上側側壁面32cに僅かな高さで凹凸を設
けるようにしてもよい。この場合でも側壁面を全体とし
てほぼ水平に形成しておくことで、極めて良好な排水性
を得ることができる。
【0022】また、前記実施例では、各法枠に入れた客
土で植物を育成させる植生用の保護フレームに本発明を
適用していたが、法枠内の地表面をコンクリート等で覆
うようにした保護フレームについても本発明を同様に適
用できる。
【0023】また、梁の骨材の構造や枠材の支持固定方
法については、この実施例に限定されるものでなく、種
々の変形が可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の傾斜面の
保護フレームは、各法枠の横梁の上側側壁面がほぼ水平
に形成されているため、排水性が極めて高くなり、強度
が低下する水抜き穴を設ける必要がなくなり、傾斜面の
保護効果も格段に高くなる。
【0025】また、本発明の保護フレームの施工方法で
は、横梁の上側に固定する枠材をほぼ水平に設置し、そ
の枠材に沿ってモルタル、コンクリートを打設している
ので、横梁の形状を均一化でき、高い排水性を均一に得
ることができ、外観の点でも好ましいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図
【図2】一実施例の断面図
【図3】一実施例の縦梁の内部構造を示す図
【図4】一実施例の横梁の内部構造を示す図
【図5】本発明の他の実施例を示す断面図
【図6】従来の保護フレームを示す斜視図
【図7】従来の保護フレームの断面図
【符号の説明】
20 保護フレーム 21 縦梁 22 横梁 22a 上側側壁面 23 補助アンカー 24、24′ 軸材 25、25′ 枠材 26 鉄筋 G 地表面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】傾斜面に碁盤の目状に所定高さで形成され
    た複数の縦梁と横梁によって、前記傾斜面の崩壊を防ぐ
    傾斜面の保護フレームにおいて、 前記各横梁の上側側壁面がほぼ水平に形成されているこ
    とを特徴とする傾斜面の保護フレーム。
  2. 【請求項2】傾斜面に沿って碁盤の目状に骨材を固定
    し、該骨材の両側に枠材を支持させ、該枠材間および枠
    材の外表にモルタル、コンクリートを打設して、前記傾
    斜面に複数の縦梁と横梁を形成する保護フレームの施工
    方法において、 前記各横梁を形成するための上側枠材をほぼ水平に固定
    し、該上側枠材の表面に沿ってモルタル、コンクリート
    を打設して、前記横梁の上側側壁面をほぼ水平に形成す
    ることを特徴とする保護フレームの施工方法。
JP6053015A 1994-02-26 1994-02-26 傾斜面の保護フレームおよびその施工方法 Expired - Lifetime JP2745103B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6053015A JP2745103B2 (ja) 1994-02-26 1994-02-26 傾斜面の保護フレームおよびその施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6053015A JP2745103B2 (ja) 1994-02-26 1994-02-26 傾斜面の保護フレームおよびその施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07238552A true JPH07238552A (ja) 1995-09-12
JP2745103B2 JP2745103B2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=12931085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6053015A Expired - Lifetime JP2745103B2 (ja) 1994-02-26 1994-02-26 傾斜面の保護フレームおよびその施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2745103B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107882045A (zh) * 2017-11-17 2018-04-06 北京市政路桥管理养护集团有限公司 一种边坡防护结构

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05140943A (ja) * 1991-11-22 1993-06-08 Nittoc Constr Co Ltd 緑化基盤及びその施工法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05140943A (ja) * 1991-11-22 1993-06-08 Nittoc Constr Co Ltd 緑化基盤及びその施工法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107882045A (zh) * 2017-11-17 2018-04-06 北京市政路桥管理养护集团有限公司 一种边坡防护结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2745103B2 (ja) 1998-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1145584A (en) Concrete form system
JP2004100157A (ja) 擁壁構造およびそのための施工方法
JP7197879B2 (ja) 落石防護柵
JPH07238552A (ja) 傾斜面の保護フレームおよびその施工方法
JP3527059B2 (ja) 法枠形成用の検測枠とこれを用いる法枠工法
JP3778392B2 (ja) 基礎ブロック
JPH01247614A (ja) 建築物の基礎構造
JPH06306872A (ja) 耐圧盤式グリットポスト基礎の形成方法
JP2573157B2 (ja) 法枠工法と同工法に用いるゲージ型枠
KR0180072B1 (ko) 비탈면 시공방법
JPH04330119A (ja) 基礎の施工方法
JP3070991U (ja) 井桁型矩形ベタ基礎構造
JP2694326B2 (ja) 現場打ち法枠工法
JP2881235B2 (ja) 斜面安定化工法および斜面安定化用型枠ブロック
JPS5820338B2 (ja) 法面安定工法
JPH01315525A (ja) 雪崩防止及び斜面安定用構造物
JP3658060B2 (ja) 現場打ち法枠形成用の検測枠
JP3353207B2 (ja) 階段状のステップ擁壁の構築方法
JPH0328420A (ja) 法面保護工法
KR19990075158A (ko) 자연석만을 이용한 보강토옹벽의 구축공법및 그 구축구조
JP3516091B2 (ja) 自然斜面の保全工法とそれに用いられる装置
JPS6315412B2 (ja)
JPH02300420A (ja) 基礎土台構築方法及び基礎コンクリートブロック
JP3091180B2 (ja) 法枠、法枠に使用する枠体および法枠構成方法
JPH04146327A (ja) 法面保護工法