JPH0723835B2 - 高温溶融物用の耐火物内張容器の築造方法 - Google Patents
高温溶融物用の耐火物内張容器の築造方法Info
- Publication number
- JPH0723835B2 JPH0723835B2 JP61140965A JP14096586A JPH0723835B2 JP H0723835 B2 JPH0723835 B2 JP H0723835B2 JP 61140965 A JP61140965 A JP 61140965A JP 14096586 A JP14096586 A JP 14096586A JP H0723835 B2 JPH0723835 B2 JP H0723835B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refractory
- sprayed
- temperature melt
- high temperature
- construction method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はタンディッシュ等の耐火物が内張された容器の
築造方法に関するものである。
築造方法に関するものである。
〈従来の技術及びその問題点〉 従来この種の容器では鉄皮の内側に施される耐火物は、
第5図に示す様に鉄皮のすぐ内側に位置するパーマ部
(a)と、その更に内側に位置するウェア部(b)とに
区別され、パーマ部は定形煉瓦を積み上げることで構成
されていた。
第5図に示す様に鉄皮のすぐ内側に位置するパーマ部
(a)と、その更に内側に位置するウェア部(b)とに
区別され、パーマ部は定形煉瓦を積み上げることで構成
されていた。
しかるに定形煉瓦は1個1個を積み上げ、モルタル止め
しなければならず、その構築には多くの手間を要すると
共に、傾転時等に崩落する心配もあり作業環境も良くな
いものであった。この崩落防止手段として定形煉瓦を固
定する為に特殊な形状の止め金具を用いる等複雑な構成
を採用する手段もあるが、その場合止め金具の形状のみ
ならず定形煉瓦にも特殊な加工をしなければならず多く
の手間を要するものであった。
しなければならず、その構築には多くの手間を要すると
共に、傾転時等に崩落する心配もあり作業環境も良くな
いものであった。この崩落防止手段として定形煉瓦を固
定する為に特殊な形状の止め金具を用いる等複雑な構成
を採用する手段もあるが、その場合止め金具の形状のみ
ならず定形煉瓦にも特殊な加工をしなければならず多く
の手間を要するものであった。
〈問題点を解決する為の手段〉 本発明は上記問題を解決し、その築造が容易で傾転時に
も崩落の心配が無い築造方法を提供せんとするものであ
り、その要旨は最外殻を形成する鉄皮の内側に、同鉄皮
に接する状態に不定形耐火物を吹付け施工し、該吹付け
耐火物は仮乾燥により半固化状となし、次いで該半固化
状となった吹付け耐火物上面にキャスタブル状の不定形
耐火物を流し込み成型後、本乾燥により乾燥焼成するこ
とを特徴とする高温溶融物用の耐火物内張容器の築造方
法である。
も崩落の心配が無い築造方法を提供せんとするものであ
り、その要旨は最外殻を形成する鉄皮の内側に、同鉄皮
に接する状態に不定形耐火物を吹付け施工し、該吹付け
耐火物は仮乾燥により半固化状となし、次いで該半固化
状となった吹付け耐火物上面にキャスタブル状の不定形
耐火物を流し込み成型後、本乾燥により乾燥焼成するこ
とを特徴とする高温溶融物用の耐火物内張容器の築造方
法である。
〈実施例及び作用〉 以下本発明方法をその実施例を示す図面を参酌し乍ら詳
述する。
述する。
厚さ36mmの鋼鉄から成るタンディッシュ用鉄皮(1)の
内面に第1図に示す様に耐火物吹付機(2)を用いて不
定形耐火物(3)をその厚さが約30mmとなる様に吹付け
た。次いで第2図に示す様に蓋体(4)を被せバーナー
(5)を用い約400〜500℃で5時間仮乾燥を施し先に吹
付けられた耐火物(3)を半固化状とならしめた。次い
で第3図に示す如く中子(6)を装入しキャスタブル状
耐火物(7)をその厚さが約200mmとなる様に鋳込み、
先と同様にバーナー加熱より第4図に示す様な関係で約
1000℃迄31時間を要して加熱乾燥し、先に吹付けた耐火
物(3)及び後で鋳込んだ耐火物(7)の双方を十分に
焼成し築造を終えた。
内面に第1図に示す様に耐火物吹付機(2)を用いて不
定形耐火物(3)をその厚さが約30mmとなる様に吹付け
た。次いで第2図に示す様に蓋体(4)を被せバーナー
(5)を用い約400〜500℃で5時間仮乾燥を施し先に吹
付けられた耐火物(3)を半固化状とならしめた。次い
で第3図に示す如く中子(6)を装入しキャスタブル状
耐火物(7)をその厚さが約200mmとなる様に鋳込み、
先と同様にバーナー加熱より第4図に示す様な関係で約
1000℃迄31時間を要して加熱乾燥し、先に吹付けた耐火
物(3)及び後で鋳込んだ耐火物(7)の双方を十分に
焼成し築造を終えた。
得られた耐火物内張容器の断面を観察すると、第4図に
示す様に鉄皮に対し、吹付けられた耐火物が強固に接合
し、その上面には鋳込まれた耐火物が強固に接合されて
おり、鉄皮の外面から相当強く動的荷重をかけてみても
耐火物が崩落する事はなかった。
示す様に鉄皮に対し、吹付けられた耐火物が強固に接合
し、その上面には鋳込まれた耐火物が強固に接合されて
おり、鉄皮の外面から相当強く動的荷重をかけてみても
耐火物が崩落する事はなかった。
又この実施例により得られたタンディッシュを連続鋳造
用の溶鋼容器として実際に使用した所、内面層の耐火物
の損傷は従来からのタンディッシュと変わる事はなかっ
たが、鉄皮に接した部分の耐火物の剥離の度合は従来の
約1/2と少ない結果が得られた。
用の溶鋼容器として実際に使用した所、内面層の耐火物
の損傷は従来からのタンディッシュと変わる事はなかっ
たが、鉄皮に接した部分の耐火物の剥離の度合は従来の
約1/2と少ない結果が得られた。
なお本発明方法では、まず不定形耐火物を鉄皮に吹付け
る際は、その吹付け表面に相当の凹凸を持たせる様にす
る方がその後に鋳込むキャスタブル耐火物が付着し易
く、かつ又最初の仮乾燥段階では耐火物が完全には焼成
されず半固化状とされる位の乾燥の方が同じくその後の
キャスタブル耐火物の付着性が良く、これら吹付け時に
吹付け面が凹凸状が好ましい事及びその後の仮乾燥はあ
まり長くしない方が好ましい事はそのいずれもそのまゝ
作業容易性及び作業の迅速化に連がり好都合な事であ
る。
る際は、その吹付け表面に相当の凹凸を持たせる様にす
る方がその後に鋳込むキャスタブル耐火物が付着し易
く、かつ又最初の仮乾燥段階では耐火物が完全には焼成
されず半固化状とされる位の乾燥の方が同じくその後の
キャスタブル耐火物の付着性が良く、これら吹付け時に
吹付け面が凹凸状が好ましい事及びその後の仮乾燥はあ
まり長くしない方が好ましい事はそのいずれもそのまゝ
作業容易性及び作業の迅速化に連がり好都合な事であ
る。
〈発明の効果〉 以上述べて来た如く本発明方法によれば、場合によって
は特殊な定形煉瓦固定用金具を併用し乍ら1個1個定形
煉瓦を積み上げモルタル付けをなすという煩雑な作業に
替え、作業効率が良い吹付け作業で済むと共に、得られ
る耐火物内張容器はそれに用いられている耐火物は全て
が一体的な物とされている為に鉄皮から剥離し崩落する
事なく耐久性に富む物となる。
は特殊な定形煉瓦固定用金具を併用し乍ら1個1個定形
煉瓦を積み上げモルタル付けをなすという煩雑な作業に
替え、作業効率が良い吹付け作業で済むと共に、得られ
る耐火物内張容器はそれに用いられている耐火物は全て
が一体的な物とされている為に鉄皮から剥離し崩落する
事なく耐久性に富む物となる。
なお本発明方法は、全く新しい容器の築造以外にも補修
の際にも応用出来るものである。
の際にも応用出来るものである。
第1図〜第3図はそれぞれ本発明方法の各工程説明図、
第4図は本発明の実施例に於ける本乾燥の時間と温度と
の関係を示すグラフ、第5図は本発明方法により得られ
る容器の断面状態を示す要部拡大図、第6図は従来の容
器の断面状態を示す要部拡大図。 図中、(1):鉄皮 (2):耐火物吹付機 (3):不定形耐火物 (4):蓋体 (5):被せバーナー (6):中子 (7):キャスタブル状耐火物
第4図は本発明の実施例に於ける本乾燥の時間と温度と
の関係を示すグラフ、第5図は本発明方法により得られ
る容器の断面状態を示す要部拡大図、第6図は従来の容
器の断面状態を示す要部拡大図。 図中、(1):鉄皮 (2):耐火物吹付機 (3):不定形耐火物 (4):蓋体 (5):被せバーナー (6):中子 (7):キャスタブル状耐火物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川田 勝三 福岡県北九州市八幡東区大谷1丁目3番1 号 入江興産株式会社内 (72)発明者 松原 学 福岡県北九州市戸畑区大字先ノ浜46−93 入江興産株式会社八幡支店内
Claims (1)
- 【請求項1】最外殻を形成する鉄皮の内側に、同鉄皮に
接する状態に不定形耐火物を吹付け施工し、該吹付け耐
火物は仮乾燥により半固化状となし、次いで該半固化状
となった吹付け耐火物上面にキャスタブル状の不定形耐
火物を流し込み成型後、本乾燥により乾燥焼成すること
を特徴とする高温溶融物用の耐火物内張容器の築造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61140965A JPH0723835B2 (ja) | 1986-06-16 | 1986-06-16 | 高温溶融物用の耐火物内張容器の築造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61140965A JPH0723835B2 (ja) | 1986-06-16 | 1986-06-16 | 高温溶融物用の耐火物内張容器の築造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62297695A JPS62297695A (ja) | 1987-12-24 |
JPH0723835B2 true JPH0723835B2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=15280937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61140965A Expired - Lifetime JPH0723835B2 (ja) | 1986-06-16 | 1986-06-16 | 高温溶融物用の耐火物内張容器の築造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0723835B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57187167A (en) * | 1981-05-14 | 1982-11-17 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | Applicating method for lining of molten metal vessel |
-
1986
- 1986-06-16 JP JP61140965A patent/JPH0723835B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57187167A (en) * | 1981-05-14 | 1982-11-17 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | Applicating method for lining of molten metal vessel |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62297695A (ja) | 1987-12-24 |
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