JPH0723772A - 加熱処理菌糸体 - Google Patents

加熱処理菌糸体

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JPH0723772A
JPH0723772A JP5193831A JP19383193A JPH0723772A JP H0723772 A JPH0723772 A JP H0723772A JP 5193831 A JP5193831 A JP 5193831A JP 19383193 A JP19383193 A JP 19383193A JP H0723772 A JPH0723772 A JP H0723772A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 この出願発明は、担子菌を人工培養して得た
菌糸体を、80〜260℃の温度で加熱処理したことを
特徴とする加熱処理菌糸体およびこの加熱処理菌糸体を
有効成分とするコレステロール低下剤、制癌剤、免疫賦
活剤に関する。 【効果】 この出願発明の加熱処理菌糸体は、血中コレ
ステロールのコントロール等の作用を発現するので、動
脈硬化、高コレステロール血症、高脂血症などの防止作
用、制癌作用および免疫賦活作用を有し、急性毒性が低
いので、医薬品として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願発明は新規な加熱処理菌
糸体に係り、更に詳しくは担子菌を人工培養して得た菌
糸体を80乃至260℃の温度で加熱処理してなること
を特徴とする新規な加熱処理菌糸体に係る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この出願の発明者ら
は、担子菌を人工培養して得る培養混合物(ブロス)よ
り培養液を分離して得た菌糸体を80乃至260℃の温
度で加熱処理したところ、驚くべきことに生菌糸体と全
く異なった、新規な加熱処理菌糸体を得、この加熱処理
菌糸体がコレステロール低下剤、制癌剤、免疫賦活剤と
して用い得ることを見出し、この出願発明を完成したも
のである。
【0003】
【課題を解決するための手段】即ち、この出願発明の新
規な加熱処理菌糸体は、担子菌を人工培養して得た菌糸
体を80乃至260℃の温度で加熱処理してなることを
特徴とするものである。
【0004】以下、この出願発明を詳述する。この出願
発明において使用される担子菌は、食用又は薬用に供さ
れるすべてのきのこ類を包含するものであり、例えばシ
イタケ、ナメコ、ヒラタケ、エノキタケ、ムキタケ、キ
クラゲ、マイタケ、スエヒロタケ、ムラサキシメジ、コ
ムラサキシメジ、ホンシメジ、ナラタケ等の食用きのこ
類や、マンネンタケ、冬虫夏草等の薬用きのこ類を例示
し得る。該きのこ類は今関六也、本郷次雄共著「原色日
本菌類図鑑」(保育社)、小林義男、清水大典共著「冬
虫夏草図譜」(保育社)に準拠するものである。
【0005】この出願発明における人工培養は固体培地
を用いる固体培養又は液体培地を用いる深部培養である
が、菌糸体の採取のしやすさ等の点で液体培地を用いる
深部培養が好ましいものである。
【0006】固体培地としては、例えば玄米、麦、粟、
ヒエ等の穀類を主成分とするもの、又は、鋸屑、バガ
ス、ふすま、大豆カス、オカラ等の農産物等の製造副産
物を主成分とするもの等、いずれも使用できる。
【0007】前記の固体培地にきのこ菌糸を接種した後
の培養条件(温度、湿度、時間)は培地の種類、きのこ
の種類等によって適宜選択すればよいが、通常培養温度
15〜35℃、相対湿度40〜80%で、15〜60日
間培養する。培地全体に菌糸が蔓延し、成熟した菌糸束
となった段階で菌糸束を採取して、これを菌糸体として
使用する。
【0008】この出願発明において液体培地を用いる深
部培養とは、微生物の培養法の一つであって、液体静置
培養法、振盪培養法、通気撹拌培養法等に大別され、い
づれも深さ10mm以上の液体培地中に好気或いは嫌気
的に菌糸を培養する方法である。
【0009】深部培養に用いる培地としては、公知のも
ので良く、例えばグルコース、マルトース、キシロー
ス、サッカロース、澱粉、麦芽エキス、酵母エキス、ペ
プトン、コーンスティープリカー等の栄養素を適宜に選
んだ通常1〜8重量%濃度の水溶液に必要に応じて燐酸
塩、マグネシウム塩、鉄塩等の無機塩類、更には、培養
時の発泡現象を抑制するための消泡剤等を加えたものを
用いることができる。
【0010】前記の如き液体培地にきのこ類菌糸を仕込
んだ後の培養条件(温度、時間、通気量、撹拌条件等)
は、培養方法、培養規模によって、適宜選択すれば良い
が、通常培養温度15乃至35℃、培養時間1乃至30
日、通気量0.1乃至2.0リットル/min 、撹拌
速度0乃至1000r.p.m.の範囲で行い得る。
【0011】菌糸体の培養終了後、培養混合物(ブロ
ス)を瀘過法、或いは遠心分離法等の通常の分離手段を
用い、培養液を分離後、水洗、好ましくは水分95%以
下の生菌糸体を得て、これを菌糸体として使用する。な
お、培養混合物(ブロス)をそのまま菌糸体のかわりに
使用してもよい。
【0012】振盪培養法、通気撹拌培養法等において得
られる菌糸体は平均粒径0.5mm以上の粒状菌糸体で
あるが、条件により繊維状の菌糸体も出来る。静置培養
法において得られる菌糸体は粒状にならず、全体が塊状
になる。
【0013】これらの菌糸体をそのままあるいは適当に
切断してから、80乃至260℃の温度で加熱処理する
ことにより、この出願発明の新規な加熱処理菌糸体を得
る。培養混合物を用いる場合はそのまま加熱処理する。
このようにして得られた加熱処理菌糸体は生菌糸体と全
く異なったものである。生菌糸体を上記温度で加熱処理
すると一部の成分が変化して生菌糸体とは違ったものに
なるのである。
【0014】好ましい加熱処理温度は110乃至200
℃であり、さらに好ましい範囲は125乃至180℃で
ある。
【0015】加熱処理の温度は上記の範囲であり、加熱
時間は乾燥の程度が水分含有率で好ましくは11重量%
程度以下、より好ましくは6重量%以下になるような時
間が好ましい。この出願発明の熱処理は、単なる熱処理
や酵素失活のための熱処理とは異なるものである。
【0016】加熱処理に用いる手段は特に限定されるこ
となく、従来の手段から任意に選択し得るが、例えばド
ラムドライヤー、フラッシュドライヤー、ザンバイ、お
好み焼用鉄板、ホットプレート等を用いることができ
る。なお、加熱処理は気相中、一般に不活性気体中又は
空気中で行なわれるが、空気中で行なうのが好ましい。
【0017】加熱処理は減圧下、加圧下、常圧下いずれ
でも行なわれるが、常圧下で行なうのが好ましい。又、
加熱方法は低温から高温まで徐々に温度を上げてもよい
が、所定の温度に一気に加熱するのが好ましい。この出
願発明において加熱処理の温度は、特にことわらない限
り前記各種加熱手段における加熱面の温度を指すもので
ある。
【0018】ここで得られる加熱処理菌糸体を、必要に
応じて好みの粒度まで破砕ないし粉砕して、そのままあ
るいは賦形剤等を混合して使用することができる。この
出願発明の加熱処理菌糸体は、疾患の症状に応じて薬効
を得るのに都合のよい形状で使用でき、単独または製薬
上許容し得る希釈剤及び他の薬剤との混合物として使用
できる。また、加熱処理菌糸体は、投薬単位形で提供す
ることができる。有効薬量の有効成分が含有され、その
形態としては経口用として散剤、顆粒剤、錠剤、糖衣錠
剤、カプセル剤、シロップ剤、丸剤、懸濁剤、液剤、乳
剤、などである。非経口用として注射液としてのアンプ
ル、ビン形態などにすることができ、また、座剤とする
こともできる。希釈剤としては固体、液体、半固体でも
よく、例えば次のものがあげられる。すなわち、賦形
剤、増量剤、結合剤、湿潤化剤、崩解剤、表面活性剤、
滑沢剤、分散剤、緩衝剤、香料、保存料、溶解補助剤、
溶剤等である。具体的には、乳糖、しょ糖、ソルビッ
ト、マンニット、でん粉、沈降性炭酸カルシウム、重質
酸化マグネシウム、タルク、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸マグネシウム、セルロース又はその誘導
体、アミロペクチン、ポリビニルアルコール、ゼラチ
ン、界面活性剤、水、生理食塩水、エタノール、グリセ
リン、プロピレングリコール、カカオ脂、ラウリン脂、
ワセリン、パラフィン、高級アルコール等である。
【0019】この出願発明において用いられる組成物中
の加熱処理菌糸体は、一般に1〜100wt%であり、
5〜80wt%含むことが好ましい。この出願発明の加
熱処理菌糸体は、人間および動物に経口的または非経口
的に投与されるが、経口投与が好ましい。経口投与は、
舌下投与を包含し、非経口投与は、注射による投与(例
えば、皮下、筋肉、静脈注射、点滴)直腸投与などによ
って行われる。この出願発明の加熱処理菌糸体の投与量
は、動物か人間により、また、年令、個人差、病状など
に影響されるので、下記の範囲外の量を投与する場合も
あるが、一般に人間を対象とする場合には、加熱処理菌
糸体の投与量は、体重1kg、1日当たり1mg〜10
g好ましくは、10mg〜1gを1回〜4回に分けて投
与する。
【0020】この出願発明の加熱処理菌糸体は、表1お
よび表2に示すように加熱処理前のものとは異なるもの
であり、また、たとえば段落番号0027、0028お
よび0029に示すような成分からなるものである。
【0021】この出願発明の加熱処理菌糸体は、急性毒
性が低く、コレステロール低下作用、制癌作用、免疫賦
活作用を有するので、それらの医薬品として有用であ
る。
【0022】この出願発明の加熱処理菌糸体は、そのま
ま使用しても良く、また、賦形剤あるいはその他の医薬
と混合して使用しても良い。混合する場合は、10〜3
0重量%の割合で混合することが好ましい。以下、実施
例等によりこの出願発明を具体的に説明する。
【0023】
【実施例】
参考例1 ペプトン5g、酵母エキス3g、麦芽エキス3g、第一
リン酸カリ0.3g、第二リン酸カリ0.3g、硫酸マ
グネシウム7水塩0.3g、グルコース50g、水10
00mlの組成比率を有する液体培地(pH=6)を2
00mlずつ500ml容の三角フラスコ12本に分注
し、綿栓を付した後、120℃で30分間の加圧殺菌を
行い、別に斜面培養したスエヒロタケ菌糸(シメジ科、
スエヒロタケ属、和名:スエヒロタケ、学名Schiz
ophyllum commune Fr.CM−55
6、寄託番号:微工研菌寄第1744号)を常法に従っ
て接種し、23乃至25℃において6日間、ロータリー
シェーカーを用いて回転数180r.p.m.で振盪培
養を行った。培養終了後、三角フラスコ12本分の培養
混合物(ブロス;約2400ml)を瀘布瀘過し、更に
水洗、脱水して粒状生菌糸体590g(水分約95%)
を得た。この粒状生菌糸体は半透明性球形で粘性物質に
つつまれた粒状菌糸体で平均粒径3mmのものであっ
た。
【0024】実施例1 参考例1で得られた菌糸体及び参考例1と同一処方で製
造した菌糸体を100gずつ用い、それぞれ電気式ホッ
トプレートで加熱処理を行なった。この時、ホットプレ
ートの表面温度を調節して、それぞれ125℃、150
℃、180℃となるような条件で加熱処理を行なった。
加熱処理後の水分含有率及びこの出願発明の加熱処理菌
糸体の外観及び収量を表1に示した。なお比較例として
温度70℃、270℃で加熱処理したものと加熱処理を
行なわない生の菌糸体について表1に併記した。また、
125℃で加熱処理したものと加熱処理を行わない生菌
糸体の糖分およびアミノ酸を表2に示す。
【0025】
【表1】 実施例1 比較例 加熱処理温度(℃) 125 150 180 70 70 270 加熱せず 時間(分) 40 30 20 120 360 10 水分含有率(重量%) 5 5 4 15 11 12 95 外観 淡褐色 褐色 濃褐色 淡黄色 淡黄 黒褐色 白色半透 褐色 明粒状 収量(g) 5.28 5.26 5.22 5.88 5.51 5.70 100
【0026】
【表2】 すえひろたけ菌糸体 実施例(重量%) 比較例(重量%) (125℃で加熱) (加熱せず) トレハロース 4.81 3.96 マンニトール 2.52 2.86 計 7.33 6.82 イノシン酸 検出せず 検出せず グアニル酸 検出せず 検出せず 計 検出せず 検出せず グルタミン酸 0.23 0.76 アスパラギン酸 0.083 0.14 アラニン 0.263 0.41 計 0.576 1.31 バリン 0.070 0.23 イソロイシン 0.065 0.20 チロシン 0.037 0.12 フェニルアラニン 0.038 0.13 トリプトファン 0.068 0.12 計 0.278 0.80
【0027】加熱処理菌糸体の一般成分は、水分 8.
8%、たんぱく質 25.3%、脂質 5.0%、繊維
8.4%、灰分 2.5%、糖質 50.0%、リン
598mg/100g、エリタデニン N.Dであ
る。
【0028】加熱処理菌糸体全量に対する加水分解型ア
ミノ酸の成分は、グルタミン酸 2.55%、アスパラ
ギン酸 1.97%、アラニン 1.48%、グリシン
1.12%、プロリン 0.90%、セリン 1.0
0%、メチオニン 0.31%、イソロイシン 1.0
4%、チロシン 0.49%、トリプトファン 0.3
8%、バリン 1.26%、フェニルアラニン 0.8
5%、スレオニン 1.07%、アルギニン 1.16
%、シスチン 0.27%、リジン 1.42%、ロイ
シン 1.85%である。
【0029】糖質は、加熱処理菌糸体全量に対して、全
糖質が50.0%であり、全糖質中の中性糖含量は8
6.89%である。また、中性糖中の各糖分は、ラムノ
ース N.D、リボース 0.58%、マンノース
7.57%、フコース 0.74%、ガラクトース
2.07%、キシロース 0.77%、グルコース 7
5.16%である。加熱処理により生菌糸体と成分が異
なっていることがわかった。
【0030】実施例2 参考例1と同様にして培養を行ない、培養終了後培養液
を分離することなく、培養混合物(ブロス)そのままを
加熱処理の原料とした。培養混合物約200mlを電気
式ホットプレートでホットプレートの表面温度150℃
で60分間加熱処理を行ない、褐色の加熱処理菌糸体を
2.63g得た。水分含有率は5重量%であった。
【0031】実施例3 17週令の雌性C3H/Heマウスを日本クレア製固形
飼料CA−1(標準食)および21.5%牛脂を含むC
A−1飼料(高脂肪食)を用いて予め12週間飼育し、
その後4週間、高脂肪食飼育マウスに実施例1で得られ
たか熱処理菌糸体250mg/kgを蒸留水に懸濁して
計20回経口投与した。血清コレステロール値を測定し
た結果以下のように加熱処理菌糸体投与群は、高脂肪食
で上昇した血清総コレステロール値を抑制した。血清コ
レステロールの量はつぎのとおりである。標準食群 1
33mg/dl,高脂肪食群 230mg/dl,高脂
肪食+加熱処理菌糸体群 150mg/dl この結果より加熱処理菌糸体がコレステロール低下作用
を有することが理解される。
【0032】実施例4 5.5週令の雌性ICR/JCLマウスの左腋下部皮下
に106個のSarcoma180NS株細胞を移植
し、腫瘍移植の翌日より隔日(3回/週)に腹腔内投与
し、25日目に腫瘍を摘出し、この平均重量より増殖抑
制率を算出した。乾燥菌糸体は生理食塩水に懸濁し、対
照群には生理食塩水のみを投与した。結果はつぎのとお
りである。 腫瘍重量 増殖抑制率* 対照群(n=8) 1.86±1.14(g) − 50mg/kg加熱処理菌糸体投与群(n=10) 0.54±1.08(g) 71.0(%) *(1−加熱処理菌糸体投与群腫瘍重量/対照群腫瘍重量)×100(%) この結果より加熱処理菌糸体が抗腫瘍効果を示すことが
理解される。
【0033】実施例5 6週令の雌性C57BL/6Nマウスに免疫抑制剤とし
てクロラムブシルを0.5%メチルセルローズ水溶液に
懸濁させ10mg/kgを1回のみ経口投与し、クロラ
ムブシル投与と同時に加熱処理菌糸体を50mg/kg
生理食塩水に懸濁させて6日間腹腔内投与した。対照群
にはクロラムブシル投与後生理食塩水を投与した。投与
終了後脾細胞総数をカウントした。結果はつぎのとおり
である。 脾細胞総数 正常(n=5) 6.7×107個/匹 対照群(n=5) 3.2×107個/匹 加熱処理菌糸体投与群(n=5) 5.2×107個/匹 クロラムブシルで抑制された脾臓細胞総数を加熱処理菌
糸体は回復させ、免疫賦活作用があることが理解され
る。
【0034】実施例6 加熱処理菌糸体 45部 澱粉 15部 乳糖 16部 結晶セルロース 21部 ポリビニルアルコール 3部 水 30部 を均一に混合混和後、破砕造粒した後に乾燥し、ついで
篩別して177〜1410μの大きさの顆粒剤とする。
【0035】急性毒性試験 6週令のCrj:CD(SD)系SPFにラット(1群
雌雄各5匹)を用いて加熱処理菌糸体1000、250
0および5000mg/kgを経口投与し、2週間一般
状態、体重を観察しその後剖検を行った。5000mg
/kg投与群でも死亡例は認められず一般状態、体重、
剖検についても異常は認められず、加熱処理菌糸体は極
めて安全な物質であることが確認された。
【0036】
【発明の効果】この出願発明の新規な加熱処理菌糸体
は、血中コレステロールのコントロール等の作用を発現
するので、動脈硬化、高コレステロール血症、高脂血症
などの防止作用、抗癌作用および免疫賦活作用を有し、
急性毒性が低いので、医薬品として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 1/02 C12R 1:645)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担子菌を人工培養して得た菌糸体を80
    乃至260℃の温度で加熱処理してなることを特徴とす
    る加熱処理菌糸体。
  2. 【請求項2】 担子菌がハラタケ目であることを特徴と
    する請求項1に記載の加熱処理菌糸体。
  3. 【請求項3】 加熱処理温度が110〜200℃である
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱処理菌糸体。
  4. 【請求項4】 加熱処理後の菌糸体の水分含有率が11
    重量%以下である請求項1に記載の加熱処理菌糸体。
  5. 【請求項5】 担子菌を人工培養して得た菌糸体を80
    乃至260℃の温度で加熱処理することを特徴とする請
    求項1に記載の加熱処理菌糸体の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の加熱処理菌糸体を主成
    分とすることを特徴とするコレステロール低下剤。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の加熱処理菌糸体を主成
    分とすることを特徴とする制癌剤。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の加熱処理菌糸体を主成
    分とすることを特徴とする免疫賦活剤。
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