JPH07236968A - 溝付き管のろう付方法及び溝付き管のろう付け構造 - Google Patents

溝付き管のろう付方法及び溝付き管のろう付け構造

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JPH07236968A
JPH07236968A JP3009094A JP3009094A JPH07236968A JP H07236968 A JPH07236968 A JP H07236968A JP 3009094 A JP3009094 A JP 3009094A JP 3009094 A JP3009094 A JP 3009094A JP H07236968 A JPH07236968 A JP H07236968A
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JP
Japan
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grooved
pipe
brazing
tube
flare
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Application number
JP3009094A
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English (en)
Inventor
Yoichi Hisamori
洋一 久森
Isami Matsumura
伊三美 松村
Hitoshi Yanagida
仁士 柳田
Toshiaki Fujiwara
敏明 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 裸管の場合と同様に溝付き管1を良好にろう
付け接続する。 【構成】 溝付き管1にフレアー加工する際に同時にし
ごき加工を施して、溝付き管1におけるフレアー部3よ
りも奥側の溝2を潰して長手方向に不連続にするしごき
加工部13を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばオフィス,工
場や家庭などを空調するエアコンの熱交換器等に使用す
る溝付き管のろう付方法及び溝付き管のろう付け構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19乃至図20は、従来の溝付き管の
ろう付方法及びろう付け構造を示す側断面図であり、図
において、1は銅等よりなる溝付き管、2はこの溝付き
管1の内周面に連続して形成された複数の螺旋状の溝、
3は溝付き管1の接続端部に単なるフレアー加工により
形成されたフレアー部、4は溝付き管1に接続する他の
管(この場合後述する如く熱交換器のベント管)、5は
リング状のろう材、6は溝付き管1の内周と他の管4の
外周との隙間に溶融状態のろう材5を毛細管力により吸
込ませて形成された接合シール層である。なおここでフ
レアー部とは、管端に形成されるスカート状部分とこれ
に連続する拡径部(管材自体の径よりも大径に成形され
た部分)の両者を含む。
【0003】溝付き管1は、例えば図21乃至図22に
示すような熱交換器7において、熱交換フィン8を介し
て放熱する熱交換パイプ9として用いられるもので、通
常の裸管(内周が平滑なもの)よりも熱伝達効率が良い
ため熱交換器の効率向上を実現するものとして近年多く
使用されているものである。なお溝2は、例えば本数4
0本、溝深さ0.1mmであり、溝付き管1は外径10
mm、肉厚0.3mmである。また、溝付き管1に接続
する他の管4は、この熱交換器7の場合、複数の溝付き
管1を順次接続するベント管10、これら熱交換パイプ
9の連鎖の始端に接続される入口管11、あるいは熱交
換パイプ9の連鎖の終端に接続される出口管12を構成
する裸管である。
【0004】次に動作について説明する。熱交換器7が
エアコンの室内機である場合であって、冷房時において
は、次のように動作する。すなわち、冷媒などの高圧の
熱いガス状の熱交換流体が、入口管11から流入し、ベ
ント管10でつながれた熱交換パイプ9を流れる間に圧
力が低下し、凝縮して冷たい液状の熱交換流体に変化
し、出口管12から排出される。上記の熱交換流体の相
変化(気相から液相へ)が起こる時、熱交換パイプ9の
まわりの空気から熱を奪う。この際、熱交換フィン8
は、熱交換パイプ3と金属接触して熱交換する表面積を
増大させているため、熱を効率よく奪うよう作用する。
また、熱交換パイプ3自身も、内周に螺旋溝2が形成さ
れていることによって、高い熱伝達率を実現し、部品の
増加や外形の変更を伴うことなく熱交換器7の性能を向
上させている。
【0005】このろう付けによる接続は、従来以下のよ
うな手順で行なわれていた。すなわち、まず溝付き管1
の接続端部にいわゆるフレアー加工を施し、フレアー部
3を形成する。次に、溝付き管1のフレアー部3に管4
の端部を差込む。この際、溝付き管1内周と管4外周の
隙間は50〜100μmになるように設定する。またこ
の時、リング状のろう材5(例えばリン銅ろう材)を、
図19に示すように予め管4にはめ込んでおき、管4を
溝付き管1のフレアー部3に奥まで差込んだ状態で、フ
レアー部3の端面に位置するように配置しておく。つぎ
に、図19の状態で還元性炎で加熱する。ろう材5の溶
融温度(800℃前後)まで加熱するとろう材5は、溶
融して液体になり、溝付き管1の内周と管4の外周との
隙間に毛細管力により吸込まれる。
【0006】こうして、図20に示すように接合シール
層6が形成されるのであるが、単なるフレアー加工によ
っては溝付き管1の溝2は潰れないため、溶融したろう
材5は、溝付き管1内周のフレアー部3よりもさらに奥
側まで流れ込む。というのは、図20に示すように管4
の端部Bで溝付き管1と管4の隙間による毛細管力はな
くなるが、溝2による毛細管力も同時に働いており、こ
の成分は管4の端部Bでなくならないので、溝2に連続
してろう材が吸込まれる。そして、溝2の一本一本の間
隔が接近しているため、ぬれ性により溝2の一本一本の
間にも薄い層でろう材が付着し、溝付き管1の内面はか
なり奥側までろう材でメッキされたようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の溝付き管のろう
付方法又はろう付け構造は以上のように構成されている
ので、接続時に溶融したろう材が溝付き管の奥側まで流
れ込み、図20に示すようにフレアー部3の端面側Aに
おいてろう材が不足して、ろう材切れを起こし、良好な
接合シール層6が形成できず、ピンホールや大きな穴が
あくようなろう付き欠陥が発生する恐れがあるなどの問
題点があった。なお、このような欠陥が生じると、上述
したような熱交換器の場合、熱交換流体が漏れて動作不
良となる等の不具合を招くなどの問題点があった。
【0008】なお、図23に示すように接続しようとす
る管が裸管1aである場合には、管4の端部Bで毛細管
力がなくなりぬれ力だけになるので、前記端部Bの位置
まで流れてろう材が凝固する。このため、ろう材が引き
込まれる力が減少し、ろう材はフレアー部3の端面側A
に十分な量が残り、この位置にも良好な接合シール層6
が形成される。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、裸管と同様に良好にろう付け接
続できる溝付き管のろう付方法及びろう付け構造を得る
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る溝
付き管のろう付方法は、ろう材を溶融させてろう付け接
合する前に、溝付き管におけるフレアー部よりも奥側の
溝を長手方向に不連続にする不連続部加工工程を有する
ものである。
【0011】請求項2の発明に係る溝付き管のろう付方
法は、前記不連続部加工工程が溝付き管の接続端部の奥
側の溝を潰すしごき加工よりなり、このしごき加工をフ
レアー加工と同時に行なうものである。
【0012】請求項3の発明に係る溝付き管のろう付方
法は、前記不連続部加工工程が溝付き管の接続端部の奥
側内面に環状突起を形成するしごき加工よりなり、この
しごき加工をフレアー加工と同時に行なうものである。
【0013】請求項4の発明に係る溝付き管のろう付方
法は、前記不連続部加工工程が溝付き管の接続端部の奥
側内面に環状溝を形成する切削加工よりなるものであ
る。
【0014】請求項5の発明に係る溝付き管のろう付方
法は、前記不連続部加工工程が溝付き管の接続端部の奥
側内面に対して行なう凸状の突起加工又は凹状の押込み
加工よりなるものである。
【0015】請求項6の発明に係る溝付き管のろう付方
法は、前記不連続部加工工程が溝付き管の製造工程にお
いて溝を不連続に形成する加工よりなるものである。
【0016】請求項7の発明に係る溝付き管のろう付方
法は、ろう材を溶融させてろう付け接合する前に、溝付
き管におけるフレアー部よりも奥側内周に不純物を付着
させる不純物付着工程を有するものである。
【0017】請求項8の発明に係る溝付き管のろう付構
造は、溝付き管の接続端部におけるフレアー部よりも奥
側に溝を長手方向に不連続にする不連続部を形成したも
のである。
【0018】請求項9の発明に係る溝付き管のろう付構
造は、前記不連続部を溝付き管の内面に形成された環状
の凹部で構成したものである。
【0019】請求項10の発明に係る溝付き管のろう付
構造は、前記不連続部を溝付き管の内面に形成された環
状の凸部で構成したものである。
【0020】
【作用】請求項1の発明における不連続部加工工程は、
溝付き管におけるフレアー部よりも奥側の溝を長手方向
に不連続にするから、接合工程においてろう材が溝付き
管のフレアー部よりも奥側に流れ込むのがこの不連続と
された部分により阻止される。従って、裸管と同様に良
好な接合シール層を有する溝付き管の接続構造が得ら
れ、ろう材切れによるろう付け不良は発生しなくなる。
【0021】請求項2の発明における不連続部加工工程
は、溝付き管におけるフレアー部よりも奥側の溝を潰す
しごき加工よりなり、接合工程においてろう材が溝付き
管のフレアー部よりも奥側に流れ込むのがこの潰された
部分により阻止される。従って、裸管と同様に良好な接
合シール層を有する溝付き管の接続構造が得られ、ろう
材切れによるろう付け不良は発生しなくなる。しかも、
このしごき加工はフレアー加工と同時に行なわれるか
ら、裸管の接続と同じ工数により溝付き管をろう付け接
続することができる。
【0022】請求項3の発明における不連続部加工工程
は、溝付き管におけるフレアー部よりも奥側内面に環状
突起を形成するしごき加工よりなり、接合工程において
ろう材が溝付き管のフレアー部よりも奥側に流れ込むの
がこの環状突起により阻止される。従って、裸管と同様
に良好な接合シール層を有する溝付き管の接続構造が得
られ、ろう材切れによるろう付け不良は発生しなくな
る。しかも、このしごき加工はフレアー加工と同時に行
なわれるから、裸管の接続と同じ工数により溝付き管を
ろう付け接続することができる。
【0023】請求項4の発明における不連続部加工工程
は、溝付き管におけるフレアー部よりも奥側内面に環状
溝を形成する切削加工よりなり、接合工程においてろう
材が溝付き管のフレアー部よりも奥側に流れ込むのがこ
の環状溝により阻止される。従って、裸管の場合に対し
簡単な加工工程を追加するだけで、裸管と同様に良好な
接合シール層を有する溝付き管の接続構造が得られ、ろ
う材切れによるろう付け不良は発生しなくなる。
【0024】請求項5の発明における不連続部加工工程
は、溝付き管におけるフレアー部よりも奥側内面に対し
て行なう凸状の突起加工又は凹状の押込み加工よりな
り、接合工程においてろう材が溝付き管のフレアー部よ
りも奥側に流れ込むのがこの凸状部分又は凹状部分によ
り阻止される。従って、裸管の場合に対し簡単な加工工
程を追加するだけで、裸管と同様に良好な接合シール層
を有する溝付き管の接続構造が得られ、ろう材切れによ
るろう付け不良は発生しなくなる。
【0025】請求項6の発明における不連続部加工工程
は、溝付き管の製造工程において溝を不連続に形成する
加工よりなり、接合工程においてろう材が溝付き管のフ
レアー部よりも奥側に流れ込むのがこの不連続な部分に
より阻止される。従って、裸管と同様に良好な接合シー
ル層を有する溝付き管の接続構造が得られ、ろう材切れ
によるろう付け不良は発生しなくなる。しかも、この不
連続な部分は、溝付き管の製造工程において溝の形成と
同時に行なわれるから、ろう付け作業自体は裸管の接続
と同じ工数により行なえる。
【0026】請求項7の発明における不純物付着工程
は、溝付き管におけるフレアー部よりも奥側内周に不純
物を付着させる。この不純物は、接合工程においてろう
材を溶融させる際の熱により炭化又は酸化され、ろう材
のぬれ性を著しく阻害する。このため、接合工程におい
てろう材が溝付き管のフレアー部よりも奥側に流れ込む
のがこの炭化又は酸化された不純物により阻止される。
従って、裸管の場合に対し簡単な作業工程を追加するだ
けで、裸管と同様に良好な接合シール層を有する溝付き
管の接続構造が得られ、ろう材切れによるろう付け不良
は発生しなくなる。
【0027】請求項8の発明における不連続部は、接合
工程においてろう材が溝付き管のフレアー部よりも奥側
に流れ込むのを阻止する。従って、裸管と同様に良好な
接合シール層を有する溝付き管の接続構造が得られ、ろ
う材切れによるろう付け不良は発生しなくなる。
【0028】請求項9の発明における不連続部は、溝付
き管の内面に形成された溝付き管の溝よりも深い環状の
凹部であり、接合工程においてろう材が溝付き管のフレ
アー部よりも奥側に流れ込むのがこの凹部により阻止さ
れる。従って、裸管の場合に対し簡単な加工工程を追加
するだけで、裸管と同様に良好な接合シール層を有する
溝付き管の接続構造が得られ、ろう材切れによるろう付
け不良は発生しなくなる。
【0029】請求項10の発明における不連続部は、溝
付き管の内面に形成された管状の凸部であり、接合工程
においてろう材が溝付き管のフレアー部よりも奥側に流
れ込むのがこの凸部により阻止される。従って、裸管の
場合に対し簡単な加工工程を追加するだけで、裸管と同
様に良好な接合シール層を有する溝付き管の接続構造が
得られ、ろう材切れによるろう付け不良は発生しなくな
る。
【0030】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は請求項8乃至請求項9の発明の一実施例に
よる溝付き管のろう付構造を示す側断面図、図2乃至図
3は請求項1乃至請求項2の発明の一実施例による溝付
き管のろう付方法における加工原理を示す側断面図であ
る。なお、以下従来の溝付き管のろう付方法又はろう付
け構造と同一類似部材については同一符合を付して説明
を省略する。図1において、13はフレアー部3を加工
する際にしごきながらフレアー加工を行なうことによ
り、他の管4の端面位置Bより奥側まで、溝2をつぶし
たしごき加工部である。なお、このしごき加工部13
は、溝2の深さよりも深い環状の凹部であり、請求項8
の発明における不連続部、及び請求項9の発明における
凹部に相当する。
【0031】また、図2乃至図3において、14は溝付
き管1の加工治具であるダイス、15はこのダイス14
と対をなす加工治具であるマンドレルである。ダイス1
4は、内部の穴に溝付き管1の接続端部をはめ込んで保
持するもので、端部内周に溝付き管のフレアー部3の外
形を成形するための成形部14aが形成されている。マ
ンドレル15は、先端にしごき加工のための半球状部1
5aが形成され、この半球状部15aの後に連続する段
部及び大径部がフレアー部3の内形を成形する成形部1
5bとなっているものである。ここで、マンドレル15
先端の半球状部15aの直径寸法αは、溝2を潰すこと
ができるように、溝付き管1の内径に溝2の深さの2倍
を加えた程度の値とされている。また、マンドレル15
の大径部は、フレアー部3に管4を差込んだ時の、溝付
き管1内周と管4の外周の隙間が50〜100μm程度
になるよう設定されている。なお、図2乃至図3は、あ
くまで加工原理を示す図であり、成形部の詳細な形状は
簡略化して表わしている。
【0032】図1に示すろう付け構造は、例えば以下の
ようなろう付け方法により得られる。すなわち、まず図
2に示す如く溝付き管1をダイス14にセットし、これ
に対し図3に示す如くマンドレル15を圧入する。する
と、図3に示すように、フレアー部3としごき加工部1
3が同時に成形される(フレアー加工工程,不連続加工
工程)。なお、この種の塑性加工による成形時には通常
潤滑等のために各治具の摺接部等に油を塗布する必要が
あるが、本実施例では、成形後に溝付き管1を洗浄しこ
れらの油を全て除去する。
【0033】次に、こうして加工された溝付き管1の先
端のフレアー部3に管4の接続端部を差込む。この際、
差込んだ後の溝付き管1内周と管4の外周の隙間は前記
治具の寸法設定により50〜100μm程度になる。ま
たこの時リング状のろう材5は、図19に示した従来の
場合と同様にあらかじめ管4の所定位置にはめ込んでお
き、管4を溝付き管1のフレアー部3に奥まで差込んだ
状態で、フレアー部3の端面に略接する位置になるよう
に配置する。
【0034】次いで、還元性炎(トーチ・バーナ)でろ
う材5を加熱する。ろう材5の溶融温度(800℃前
後)まで加熱するとろう材5は溶融して液体になり、溝
付き管1内周と管4の外周の隙間に毛細管力により吸込
まれ溝付き管1の奥側に流れ込む。ところが、管4の端
面位置Bには溝2がつぶされたしごき加工部13が全周
にわたり形成されているので、少なくともこの位置Bに
おいては溝2による毛細管力さえもなくなり、このろう
材5の流れはこのしごき加工部13の手前側で停止す
る。そして、加熱が終了するとろう材はこの状態で凝固
する。このため、ろう材5はフレアー部3の端面位置A
にも十分な量が残り、良好な接合シール層6が形成され
る(接合工程)。
【0035】このように本実施例のろう付け構造又はろ
う付け方法であると、複数の螺旋状の溝2が切られた溝
付き管1でありながら、裸管と同じ工数で作業が終了
し、裸管と同様にピンホール等の欠陥のない良好な接合
シール層6が得られて、接続部のシールの信頼性を向上
させることができる。このため、図21に示したような
熱交換器に使用すれば、動作信頼性を高く保持し、しか
も組立コストを低く維持しながら、熱交換器としての性
能を向上させることができるなどの効果がある。
【0036】実施例2.次に、請求項1及び請求項3さ
らには請求項8及び請求項10の発明の一実施例を図4
乃至図6について説明する。図4は請求項8及び請求項
10の発明の一実施例による溝付き管のろう付構造を示
す側断面図、図5乃至図6は請求項1及び請求項3の発
明の一実施例による溝付き管のろう付方法における加工
原理を示す側断面図である。なお、以下実施例1の溝付
き管のろう付方法又はろう付け構造と同一類似部材につ
いては同一符合を付して説明を省略する。
【0037】図4において、16は、フレアー部3を加
工する際にしごきながらフレアー加工を行なうことによ
り、他の管4の端面位置Bの奥側に形成された環状突起
である。なお、この環状突起16は、請求項8の発明に
おける不連続部、及び請求項10の発明における凸部に
相当する。また、図5乃至図6において、17は実施例
1におけるマンドレル15と同様の治具である。但し、
この場合マンドレル17の先端の半球状部17aの直径
寸法βは、管状突起16を形成することができるよう
に、マンドレル15の直径寸法βよりも大きな値とされ
ている。また、マンドレル17の成形部17bは、マン
ドレル15の成形部15bと同様の形状寸法となってい
る。
【0038】図4に示すろう付け構造は、実施例1と同
様なろう付け方法により得られ、接合シール層6はピン
ホール等の欠陥のない良好なものとなり、実施例1と同
様な効果がある。すなわち、まず図5に示す如く溝付き
管1をダイス14にセットし、これに対し図3に示す如
くマンドレル17を圧入する。すると、図6に示すよう
に、フレアー部3と環状突起16が同時に成形される
(フレアー加工工程,不連続加工工程)。
【0039】次に、こうして加工された溝付き管1の先
端のフレアー部3に管4の接続端部を差込む。そして、
還元性炎でろう材5を加熱する。ろう材5の溶融温度ま
で加熱するとろう材5は溶融して液体になり、溝付き管
1内周と管4の外周の隙間に毛細管力により吸込まれ溝
付き管1の奥側に流れ込む。ところが、管4の端面位置
Bには環状突起16が形成されているので、少なくとも
この位置Bにおいては溝2による毛細管力さえもなくな
り、このろう材5の流れはこの環状突起16の手前側で
停止する。そして、加熱が終了するとろう材はこの状態
で凝固する。このため、ろう材5はフレアー部3の端面
位置Aにも十分な量が残り、良好な接合シール層6が形
成される(接合工程)。
【0040】実施例3.次に、請求項1及び請求項4さ
らには請求項8及び請求項9の発明の一実施例を図7に
ついて説明する。図7において、18は溝付き管1の接
続端部の奥側内面に形成された環状溝であって、ろう材
加熱時間中にろう材が流れ込んでこの溝を埋めてつなが
らないだけの幅に設定されている。この環状溝18は、
請求項8の発明における不連続部、及び請求項9の発明
における凹部に相当する。そして、このろう付け構造
は、実施例1と略同様なろう付け方法により得られ、接
合シール層6はピンホール等の欠陥のない良好なものと
なり、実施例1と同様な効果がある。
【0041】すなわち、まず通常のフレアー加工により
フレアー部3を形成するとともに、通常のバイトを使用
した切削加工によりと環状溝18を形成する(フレアー
加工工程,不連続加工工程)。次に、こうして加工され
た溝付き管1の先端のフレアー部3に管4の接続端部を
差込む。そして、還元性炎でろう材5を加熱する。ろう
材5の溶融温度まで加熱するとろう材5は溶融して液体
になり、溝付き管1内周と管4の外周の隙間に毛細管力
により吸込まれ溝付き管1の奥側に流れ込む。ところ
が、管4の端面位置Bには環状溝18が形成されている
ので、少なくともこの位置Bにおいては溝2による毛細
管力さえもなくなり、このろう材5の流れはこの環状溝
18の手前側で停止する。そして、加熱が終了するとろ
う材はこの状態で凝固する。このため、ろう材5はフレ
アー部3の端面位置Aにも十分な量が残り、良好な接合
シール層6が形成される(接合工程)。
【0042】実施例4.次に、請求項1及び請求項5さ
らには請求項8及び請求項9の発明の一実施例を図8乃
至図11について説明する。図8は請求項8及び請求項
9の発明の一実施例による溝付き管のろう付構造を示す
側断面図、図9乃至図11は請求項1及び請求項5の発
明の一実施例による溝付き管のろう付方法における加工
原理を示す側断面図である。図8において、19は溝付
き管1の接続端部の奥側に全周にわたり形成された突起
加工部であって、ろう材加熱時間中にろう材が流れ込ん
でこの突起加工部19の溝を埋めてつながらないだけの
幅に設定されている。この突起加工部19は、請求項8
の発明における不連続部、及び請求項9の発明における
凹部に相当する。そして、このろう付け構造は、実施例
1と略同様なろう付け方法により得られ、接合シール層
6はピンホール等の欠陥のない良好なものとなり、実施
例1と同様な効果がある。
【0043】すなわち、まず通常のフレアー加工により
フレアー部3を形成するとともに、後述する突起加工を
行なって突起加工部19を形成する(フレアー加工工
程,不連続加工工程)。次に、こうして加工された溝付
き管1の先端のフレアー部3に管4の接続端部を差込
む。そして、還元性炎でろう材5を加熱する。ろう材5
の溶融温度まで加熱するとろう材5は溶融して液体にな
り、溝付き管1内周と管4の外周の隙間に毛細管力によ
り吸込まれ溝付き管1の奥側に流れ込む。ところが、管
4の端面位置Bには突起加工部19が形成されこの部分
の溝2はしごかれて潰れているので、少なくともこの位
置Bにおいては溝2による毛細管力さえもなくなり、こ
のろう材5の流れはこの突起加工部19のある位置Cで
停止する。というのは、突起加工部19にたまったろう
材の表面部は、溝付き管1からの距離が大きくなるた
め、温度が低くなりろう材の流れが悪くなるのである。
そして、加熱が終了すると、この状態で凝固する。この
ため、ろう材5はフレアー部3の端面位置Aにも十分な
量が残り、良好な接合シール層6が形成される(接合工
程)。
【0044】なお、上記突起加工部19は、以下の方法
により容易に形成できる。すなわち例えば図9に示すよ
うに、溝付き管1よりも剛性の高い材質よりなるコマ2
0を、溝付き管1の内面に押し付けながら転がり運動さ
せる。あるいは、図10に示すように、保持部材21,
22により溝付き管1の外周を強固に把持した後、図1
1に示すように一方の保持部材22を他方の保持部材2
1に引寄せて、溝付き管1に座屈を生じさせる。
【0045】実施例5.次に、請求項1及び請求項5さ
らには請求項8及び請求項10の発明の一実施例を図1
2乃至図13について説明する。図12は請求項8及び
請求項10の発明の一実施例による溝付き管のろう付構
造を示す側断面図、図13は請求項1及び請求項5の発
明の一実施例による溝付き管のろう付方法における加工
原理を示す側断面図である。図12において、23は溝
付き管1の接続端部の奥側に全周にわたり形成された押
込み加工部である。この押込み加工部23は、請求項8
の発明における不連続部、及び請求項10の発明におけ
る凸部に相当する。そして、このろう付け構造は、実施
例1と略同様なろう付け方法により得られ、接合シール
層6はピンホール等の欠陥のない良好なものとなり、実
施例1と同様な効果がある。
【0046】すなわち、まず通常のフレアー加工により
フレアー部3を形成するとともに、後述する突起加工を
行なって押込み加工部23を形成する(フレアー加工工
程,不連続加工工程)。次に、こうして加工された溝付
き管1の先端のフレアー部3に管4の接続端部を差込
む。そして、還元性炎でろう材5を加熱する。ろう材5
の溶融温度まで加熱するとろう材5は溶融して液体にな
り、溝付き管1内周と管4の外周の隙間に毛細管力によ
り吸込まれ溝付き管1の奥側に流れ込む。ところが、管
4の端面位置Bには押込み加工部23が形成されこの部
分の溝2は潰れているので、少なくともこの位置Bにお
いては溝2による毛細管力さえもなくなり、このろう材
5の流れはこの押込み加工部23のある位置Cで停止す
る。そして、加熱が終了すると、この状態で凝固する。
このため、ろう材5はフレアー部3の端面位置Aにも十
分な量が残り、良好な接合シール層6が形成される(接
合工程)。
【0047】なお、上記押込み加工部23は、例えば以
下の方法により容易に形成できる。すなわち例えば図1
3に示すように、溝付き管1よりも剛性の高い材質より
なるコマ24を、溝付き管1の外周に押し付けながら転
がり運動させればよい。
【0048】実施例6.次に、請求項1,請求項6及び
請求項8の発明の一実施例を図14,図16乃至図17
について説明する。図14は請求項8の発明の一実施例
による溝付き管のろう付構造を示す側断面図、図16乃
至図17は請求項1及び請求項6の発明の一実施例によ
る溝付き管のろう付方法における加工原理を示す側断面
図である。図14において、1bは不連続な螺旋状の溝
2bが形成された溝付き管である。この図14に示すろ
う付け構造は、製造時から内面の溝2bの不連続部が形
成された溝付き管1bを使用したもので、接続作業は全
く裸管と同様な手順で完了し、しかも接合シール層6は
欠陥のない良好なものとなり、実施例1と同様な効果が
ある。
【0049】すなわち、この実施例のろう付け方法は、
本発明の不連続部加工工程が溝付き管1b自体の製造工
程に含まれるもので、接続作業は以下の手順で行なえ
る。まず通常のフレアー加工によりフレアー部3を形成
する(フレアー加工工程)。次に、この溝付き管1bの
先端のフレアー部3に管4の接続端部を差込む。そし
て、還元性炎でろう材5を加熱する。ろう材5の溶融温
度まで加熱するとろう材5は溶融して液体になり、溝付
き管1内周と管4の外周の隙間に毛細管力により吸込ま
れ溝付き管1bの奥側に流れ込む。ところが、フレアー
部3よりも奥側では溝2bによる毛細管力のみになり、
しかもこの毛細管力は溝2bが不連続になるところでな
くなり、この部分でろう材の流れが止る。つまり、ろう
材を流す力がろう材のぬれ力だけになるため、ろう材を
引き込む力が減少し、加熱が終了すると、この状態で凝
固する。このため、ろう材5はフレアー部3の端面位置
Aにも十分な量が残り、良好な接合シール層6が形成さ
れる(接合工程)。
【0050】そして、上記溝付き管1bは、例えば以下
のような加工原理で容易に製造することができる。すな
わち、図17に示すような、心棒25の軸方向移動によ
り溝を成形する刃26が出没する構成のマンドレル27
(溝付き管1bの内周を成形する外形のもの)を用意す
る。そして図16に示すように、このマンドレル27
と、溝付き管1bの外周を成形する内面を有するダイス
28とを使用して、マンドレル27を回転させかつ周期
的に心棒を往復運動させて刃26を出没させながら、溝
付き管1bの管状素材を引抜き成形すればよい。
【0051】なお、本発明の溝付き管は必ずしも内周の
溝が螺旋状に形成されたものに限られないが、そのこと
は本実施例でも同様であり、図15に示すように軸方向
の縦溝2cが形成された溝付き管1cを使用しても、同
様の効果を奏するろう付け構造及びろう付け方法が実現
できる。この場合、図16乃至図17に示した製造方法
において、マンドレル27の回転を停止させた状態で引
抜き成形を行なえば、溝付き管1cを製造することがで
きる。
【0052】実施例7.次に、請求項7の発明の一実施
例を図18について説明する。図18は請求項7の発明
の一実施例によりろう付けされた溝付き管を示す側断面
図である。図18において、29は溝付き管1における
フレアー部3よりも奥側内周に付着した油(不純物)で
ある。この実施例では、以下のような手順で溝付き管1
をろう付けする。
【0053】すなわち、まず通常のフレアー加工により
フレアー部3を形成し、加工後の洗浄においてはこのフ
レアー加工の際等に使用された潤滑油を意図的に溝付き
管1のフレアー部3の奥側に残すようにする(フレアー
加工工程,不純物付着工程)。次に、こうして加工され
た溝付き管1の先端のフレアー部3に管4の接続端部を
差込む。そして、還元性炎でろう材5を加熱する。ろう
材5の溶融温度まで加熱するとろう材5は溶融して液体
になり、溝付き管1内周と管4の外周の隙間に毛細管力
により吸込まれ溝付き管1の奥側に流れ込む。ところ
が、前記油29がろう材加熱時の熱で炭化しており、溝
付き管1のフレアー部3よりも奥側内面は著しくろう材
の流れ性が阻害されるため、この部分でろう材の流れが
止り、加熱が終了すると、この状態で凝固する。このた
め、ろう材5はフレアー部3の端面位置Aにも十分な量
が残り、良好な接合シール層6が形成される(接合工
程)。
【0054】したがって、本実施例のろう付け方法によ
っても、裸管の場合に対し簡単な作業工程を追加するだ
けでろう付け作業が終了し、裸管と同様にピンホール等
の欠陥のない良好な接合シール層6が得られて、溝付き
管でありながらろう付け部のシールの信頼性を向上させ
ることができる。なお、請求項7の発明における不純物
は、必ずしもフレアー加工時等に使用された潤滑油を残
すことにより付着させる態様に限らず、フレアー加工後
に溝付き管全体を洗浄した後、所定位置に油等を積極的
に塗布する構成でもよい。
【0055】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
ろう材を溶融させてろう付け接合する前に、溝付き管に
おけるフレアー部よりも奥側の溝を長手方向に不連続に
する不連続部加工工程を有するように構成したので、ろ
う材が溝付き管のフレアー部よりも奥側に流れ込むのが
この不連続とされた部分により阻止される。従って、溝
付き管でありながら、裸管と同様に良好な接合シール層
を有するろう付けが実現でき、ろう材切れによるろう付
け不良は発生しなくなるなどの効果がある。
【0056】請求項2の発明によれば不連続部加工工程
が溝付き管の接続端部の奥側の溝を潰すしごき加工より
なり、このしごき加工をフレアー加工と同時に行なうよ
うに構成したので、裸管と同様に良好な接合シール層を
有するろう付けが実現でき、しかも裸管の場合と同じ工
数でろう付け作業を行なうことができるなどの効果があ
る。
【0057】請求項3の発明によれば不連続部加工工程
が溝付き管の接続端部の奥側内面に環状突起を形成する
しごき加工よりなり、このしごき加工をフレアー加工と
同時に行なうように構成したので、裸管と同様に良好な
接合シール層を有するろう付けが実現でき、しかも裸管
の場合と同じ工数でろう付け作業を行なうことができる
などの効果がある。
【0058】請求項4の発明によれば不連続部加工工程
を溝付き管の接続端部の奥側内面に環状溝を形成する切
削加工より構成したので、裸管と同様に良好な接合シー
ル層を有するろう付けが実現でき、しかも裸管の場合に
対し簡単な加工工程を追加するだけでろう付け作業を行
なうことができるなどの効果がある。
【0059】請求項5の発明によれば不連続部加工工程
を溝付き管の接続端部の奥側内面に対して行なう凸状の
突起加工又は凹状の押込み加工より構成したので、裸管
と同様に良好な接合シール層を有するろう付けが実現で
き、しかも裸管の場合に対し簡単な加工工程を追加する
だけでろう付け作業を行なうことができるなどの効果が
ある。
【0060】請求項6の発明によれば不連続部加工工程
を溝付き管の製造工程において溝を不連続に形成する加
工より構成したので、裸管と同様に良好な接合シール層
を有するろう付けが実現でき、しかも裸管の場合と同じ
工数でろう付けの現場作業を行なうことができるなどの
効果がある。
【0061】請求項7の発明によればろう材を溶融させ
てろう付け接合する前に、溝付き管におけるフレアー部
よりも奥側内周に不純物を付着させる不純物付着工程を
有するように構成したので、裸管と同様に良好な接合シ
ール層を有するろう付けが実現でき、しかも裸管の場合
に対し簡単な工程を追加するだけでろう付け作業を行な
うことができるなどの効果がある。
【0062】請求項8の発明によれば溝付き管の接続端
部におけるフレアー部よりも奥側に溝を長手方向に不連
続にする不連続部を形成するように構成したので、ろう
付け作業時においてろう材が溝付き管のフレアー部より
も奥側に流れ込むのがこの不連続部により阻止される。
従って、溝付き管でありながら、裸管と同様に良好な接
合シール層を有するろう付け構造が実現でき、接続部の
シール性能を信頼性高く確保できるなどの効果がある。
【0063】請求項9の発明によれば不連続部を溝付き
管の内面に形成された溝よりも深い環状の凹部で構成し
たので、溝付き管でありながら、裸管と同様に良好な接
合シール層を有するろう付け構造が実現でき、しかも裸
管の場合に対し簡単な加工工程を追加するだけでろう付
け作業を行なうことができるなどの効果がある。
【0064】請求項10の発明によれば不連続部を溝付
き管の内面に形成された環状の凸部で構成したので、溝
付き管でありながら、裸管と同様に良好な接合シール層
を有するろう付け構造が実現でき、しかも裸管の場合に
対し簡単な加工工程を追加するだけでろう付け作業を行
なうことができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2の発明の一実施例による
溝付き管のろう付け方法により接続された溝付き管を示
す側断面図であって、請求項8乃至請求項9の発明の一
実施例による溝付き管のろう付構造を示す側断面図であ
る。
【図2】請求項1乃至請求項2の発明の一実施例による
溝付き管のろう付方法における加工原理を示す側断面図
である。
【図3】請求項1乃至請求項2の発明の一実施例による
溝付き管のろう付方法における加工原理を示す側断面図
である。
【図4】請求項1及び請求項3の発明の一実施例による
溝付き管のろう付け方法により接続された溝付き管を示
す側断面図であって、請求項8及び請求項10の発明の
一実施例による溝付き管のろう付構造を示す側断面図で
ある。
【図5】請求項1及び請求項3の発明の一実施例による
溝付き管のろう付方法における加工原理を示す側断面図
である。
【図6】請求項1及び請求項3の発明の一実施例による
溝付き管のろう付方法における加工原理を示す側断面図
である。
【図7】請求項1及び請求項4の発明の一実施例による
溝付き管のろう付け方法により接続された溝付き管を示
す側断面図であって、請求項8及び請求項9の発明の一
実施例による溝付き管のろう付構造を示す側断面図であ
る。
【図8】請求項1及び請求項5の発明の一実施例による
溝付き管のろう付け方法により接続された溝付き管を示
す側断面図であって、請求項8及び請求項9の発明の一
実施例による溝付き管のろう付構造を示す側断面図であ
る。
【図9】請求項1及び請求項5の発明の一実施例による
溝付き管のろう付方法における加工原理を示す側断面図
である。
【図10】請求項1及び請求項5の発明の一実施例によ
る溝付き管のろう付方法における加工原理を示す側断面
図である。
【図11】請求項1及び請求項5の発明の一実施例によ
る溝付き管のろう付方法における加工原理を示す側断面
図である。
【図12】請求項1及び請求項5の発明の一実施例によ
る溝付き管のろう付け方法により接続された溝付き管を
示す側断面図であって、請求項8及び請求項10の発明
の一実施例による溝付き管のろう付構造を示す側断面図
である。
【図13】請求項1及び請求項5の発明の一実施例によ
る溝付き管のろう付方法における加工原理を示す側断面
図である。
【図14】請求項1及び請求項6の発明の一実施例によ
る溝付き管のろう付け方法により接続された溝付き管を
示す側断面図であって、請求項8の発明の一実施例によ
る溝付き管のろう付構造を示す側断面図である。
【図15】請求項1及び請求項6の発明の一実施例によ
る溝付き管のろう付け方法により接続された溝付き管を
示す側断面図であって、請求項8の発明の一実施例によ
る溝付き管のろう付構造を示す側断面図である。
【図16】請求項1及び請求項6の発明の一実施例によ
る溝付き管のろう付方法における加工原理を示す側断面
図である。
【図17】請求項1及び請求項6の発明の一実施例によ
る溝付き管のろう付方法における加工治具を示す側面図
である。
【図18】請求項7の発明の一実施例による溝付き管の
ろう付方法により接続された溝付き管を示す側断面図で
ある。
【図19】従来の溝付き管のろう付け方法を示す側断面
図である。
【図20】従来の溝付き管のろう付け構造を示す側断面
図である。
【図21】エアコンなどの室内機や室外機に用いられる
一般的な熱交換器を示す正面図である。
【図22】エアコンなどの室内機や室外機に用いられる
一般的な熱交換器を示す側面図である。
【図23】従来の一般的な熱交換器に用いられる裸管の
ろう付け構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
1,1b,1c 溝付き管 2,2b,2c 溝 3 フレアー部 4 他の管 5 ろう材 6 接合シール層 13 しごき加工部(不連続部) 16 環状突起(不連続部) 18 環状溝(不連続部) 19 突起加工部(不連続部) 23 押込み加工部(不連続部) 29 油(不純物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 敏明 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機株 式会社和歌山製作所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周に溝が形成された溝付き管の接続端
    部にフレアー部を形成するフレアー加工工程と、前記溝
    付き管の前記フレアー部よりも奥側の溝を長手方向に不
    連続にする不連続部加工工程と、前記溝付き管のフレア
    ー部に他の管の端部を差込み、前記溝付き管のフレアー
    部内周と前記他の管の端部外周との隙間に溶融状態のろ
    う材を毛細管力により吸込ませてろう付け接合する接合
    工程とよりなる溝付き管のろう付け方法。
  2. 【請求項2】 前記不連続部加工工程は、前記溝付き管
    の接続端部の奥側の溝を潰すしごき加工よりなり、前記
    フレアー加工工程と同時に形成することを特徴とする請
    求項1記載の溝付き管のろう付方法。
  3. 【請求項3】 前記不連続部加工工程は、前記溝付き管
    の接続端部の奥側内面に環状突起を形成するしごき加工
    よりなり、前記フレアー加工工程と同時に形成すること
    を特徴とする請求項1記載の溝付き管のろう付方法。
  4. 【請求項4】 前記不連続部加工工程は、前記溝付き管
    の接続端部の奥側内面に環状溝を形成する切削加工より
    なることを特徴とする請求項1記載の溝付き管のろう付
    方法。
  5. 【請求項5】 前記不連続部加工工程は、前記溝付き管
    の接続端部の奥側内面に対して行なう凸状の突起加工又
    は凹状の押込み加工よりなることを特徴とする請求項1
    記載の溝付き管のろう付方法。
  6. 【請求項6】 前記不連続部加工工程は、前記溝付き管
    の製造工程において前記溝を不連続に形成する加工より
    なることを特徴とする請求項1記載の溝付き管のろう付
    方法。
  7. 【請求項7】 内周に溝が形成された溝付き管の接続端
    部にフレアー部を形成するフレアー加工工程と、前記溝
    付き管における前記フレアー部よりも奥側内周に不純物
    を付着させる不純物付着工程と、前記溝付き管の接続端
    部に他の管の端部を差込み、前記溝付き管の接続端部内
    周と前記他の管の端部外周との隙間に溶融状態のろう材
    を毛細管力により吸込ませてろう付け接合する接合工程
    とよりなる溝付き管のろう付け方法。
  8. 【請求項8】 内周に溝が形成された溝付き管の接続端
    部に形成され、前記溝付き管に接続する他の管の端部が
    差込まれたフレアー部と、前記溝付き管における前記フ
    レアー部よりも奥側に形成され、前記溝を長手方向に不
    連続にする不連続部と、前記溝付き管のフレアー部内周
    と前記他の管の端部外周との隙間に形成されたろう材よ
    りなる接合シール層とを備える溝付き管のろう付け構
    造。
  9. 【請求項9】 前記不連続部は、前記溝付き管の内面に
    形成された環状の凹部であることを特徴とする請求項8
    記載の溝付き管のろう付構造。
  10. 【請求項10】 前記不連続部は、前記溝付き管の内面
    に形成された環状の凸部であることを特徴とする請求項
    8記載の溝付き管のろう付構造。
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