JPH072368U - エレベータ用敷居 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 敷居溝の修復作業を作業員が容易に、かつ短
時間で行えるエレベータ用敷居を提供することにある。 【構成】 図示しないエレベータ乗かごドア及び各階床
ドア１に使用されるエレベータ用敷居３において、乗か
ご及び各階床に固定されるベース部材３ｂと、このベー
ス部材３ｂに固定される溝部材３ａとを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、エレベータ用敷居に関する。

【０００２】

【従来の技術】

エレベータの乗かごドア及び各階床ドアの構成部品の１つである敷居溝は、ド アの開閉に伴い徐々に摩耗していく。摩耗により敷居溝が所定の幅に達すると、 敷居を交換しなければならず、この交換作業は通常の点検作業とは異なる改修作 業となるため、交換に時間がかかり、エレベータ利用者に迷惑をかけてしまうと いう問題があった。

【０００３】 このため、特開昭６０−３３９８９号公報に開示されるように、敷居を交換せ ず、溝を補修する方法が提案されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来記述では、接着剤の乾燥に時間がかかるばかりか、エポキシ系樹脂の 接着剤は取扱いが難しく、エレベータの保守点検を行う作業員が誰でも行える方 法ではないため、作業を行える者が限定されてしまうという問題がある。

【０００５】 本考案の目的は、敷居溝の修復作業を作業員が容易に、かつ短時間で行えるエ レベータ用敷居を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記本考案の目的は、エレベータの乗かごドア及び各階床ドアに使用されるエ レベータ用敷居において、乗かご及び各階床に固定されるベース部材と、このベ ース部材に固定される溝部材とを備えた構成とすることにより達成される。

【０００７】

【作用】 上記構成によれば、ドアの開閉に伴い敷居溝が摩耗した場合、乗かごや各階床 に固定された敷居ベース部材はそのままで、溝部材を交換するだけで敷居溝の修 復が行える。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明する。

【０００９】 図１はエレベータの出入口正面図、図２は出入口床面に固定される敷居の構造 を示す断面図である。同様の構造の敷居は、その他のエレベータサービス階床及 び乗かごに設けられる。

【００１０】 図中１は、出入口側ドアであり、このドア１は上部に図示しないローラが設け られており、この図示しないローラによって吊り下げられている。ドア１下部に は、ドアシュー２が設けられ、敷居３の溝を移動することでドア１が外れないよ う構成されている。敷居３は、溝を構成する溝部材３ａと、溝部材３ａを固定す るベース部材３ｂとから構成されている。溝部材３ａは、出入口の幅によって異 なるが、最低１本、場合によっては複数本のコの字状の部材であり、本実施例に おいては、皿ねじ４により、ベース部材３ｂに固定されているが、ドア１の開閉 時等に容易に外れることがなく、溝の摩耗による溝部材３ａの交換時には、容易 に外すことができる構成であるならば、ねじ以外の固定手段を用いても同様の効 果を得ることができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、ドアの開閉に伴う敷居溝の摩耗が生じた際に、敷居溝部材を 交換するだけで、溝の修復が行えるため容易にかつ短時間で作業を行うことがで きる。又、修復作業は、専門の技術を必要としないため、誰でも作業を行えると いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のエレベータ用敷居の一実施例を示す出
入口正面図である。

【図２】出入口床面に固定される敷居の構造を示す断面
図である。

【符号の説明】

１ ドア ２ ドアシュー ３ 敷居 ３ａ 溝部材 ３ｂ ベース部材 ４ 皿ねじ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベータの乗かごドア及び各階床ドア
   に使用されるエレベータ用敷居において、乗かご及び各
   階床に固定されるベース部材と、このベース部材に固定
   される溝部材とを備えたことを特徴とするエレベータ用
   敷居。