JPH07236597A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】操作性の向上を図った電気掃除機を提供するこ
とにある。 【構成】床用吸口からの集塵経路を、一度本体下部を経
由し本体前部に突出させ、該突出部分と前記フィルター
を配設する本体集塵室間は伸縮自在のホースにて接続
し、ホースの本体下部側を着脱自在とした。 【効果】ユーザは掃除機操作用ハンドルを用いた床面の
掃除から、手持ちハンドルを用いた階段や机の上などの
掃除への切り替えを素早く行うことができ、清掃時間を
短縮できる上に使い勝手性も向上する。また、電気掃除
機の前後および左右の回動が適切であることにより、床
面や家具への傷つけ防止ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機に係り、特
に自立機能を持ち、かつ集塵経路にホースを有する電気
掃除機の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４は、本発明に最も類似した公知例で
ある。電気掃除機本体１に電動送風機２およびフィルタ
ー３を具備し、フィルター３と本体下部に床用吸口４の
間を床用吸口側を着脱自在とした伸縮自在のホース５に
て接続し、集塵経路を構成している。また操作ハンドル
６を電気掃除機本体上部に配設している。

【０００３】図４の構造によれば、掃除をする時には電
気掃除機本体が常に身体の前方に位置するため、電気掃
除機が後方でテーブルなどに引っ掛かることなく、また
掃除を中断する時も掃除機本体が自立するため省スペー
スであり使い勝手性に優れている。また、ホース５を取
り外して隙間用吸口などを取り付けられることにより、
家具の隙間やテーブルの上部などを簡単に掃除でき便利
である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の構造には電気掃除機本体を手持ちする形状の配
慮がなされていないため、高い場所や階段などの掃除に
は不向きである。

【０００５】また、ベットの下部など高さの規制される
場所を掃除する場合には掃除機本体を後方に大きく倒す
ので、電気掃除機本体後方に配設したホースや該本体背
面の凸形状などが床面にあたり、床に傷を付けたり、ホ
ースを摩耗破損したりするなどの問題がある。

【０００６】さらに床用吸口の左右方向の回動規制が適
切でないと、自立した状態で電源投入されると電気掃除
機本体が転倒し、家具に傷を付けたり、電気掃除機本体
が損傷するなどの問題もある。

【０００７】そこで、本発明の目的は上記従来技術の課
題を解決し、操作性の向上を図った電気掃除機を提供す
ることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明はこれらの問題を
解決するべく、 １．伸縮自在のホースを電気掃除機本体前面に配設した
ものである。

【０００９】２．ホースの案内枕となり、かつ電気掃除
機本体を手持ち可能とした手持ちハンドル形状を該掃除
機本体に具備したものである。

【００１０】３．床用吸口の前後転倒角度は、電気掃除
機本体が自立可能な角度より該掃除機本体の転倒角度ま
でとし、転倒角度の時には、掃除機操作用ハンドルの先
端が、床面に最初に着地するようにしたものである。

【００１１】４．床用吸口の左右回動角度は、略９０度
の範囲内であり、略０度を含む様にしたものである。

【００１２】

【作用】本発明によれば、ユーザは掃除機操作用ハンド
ルを用いた床面の掃除から、手持ちハンドルを用いた階
段や机の上などの掃除への切り替えを素早く行うことが
でき、清掃時間を短縮できる上に使い勝手性も向上す
る。

【００１３】また、床用吸口の前後左右の回動角度の適
切化により、床面や家具への傷つけを防ぎかつ電気掃除
機破損の問題も同時に解決できる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１〜図３を用い説
明する。

【００１５】電気掃除機の外郭を形成する本体ケース１
１には、電源を供給する電源コード１２と、該電源コー
ドを巻き取るコードリール１３と、電源コードの巻き取
り量を調整するコードリールボタン１４と、操作用ハン
ドル１５を嵌合固定するハンドルホルダー１６と、電動
送風機１７と、該電動送風機に配設した気密保持用の防
振ゴム１８と、本体ケース集塵部１９に配設したパック
フィルター２０と、床用吸口２１を着脱自在に固定する
吸口ホルダー２２と、本体に具備した手持ちハンドル２
３を案内枕とするホース２４と、該ホースには吸口ホル
ダーに着脱自在にテーパ嵌合するホースカバー２５と、
パックフィルターとの気密を保つためのパッキン２６を
配設したホース継手２７が、本体ケースのボスおよびリ
ブなどの嵌合にて構成されている。

【００１６】本体の上部には、手元スイッチ２８と、操
作用ハンドル固定用のハンドルストッパー２９を具備し
た操作用ハンドル１５が着脱自在に嵌合する。

【００１７】一方本体の下部には、床用吸口とボス嵌合
し、前後回動を自在とするケーシング３０と、ケーシン
グと円周嵌合し床用吸口の角度を９０度左右に回動自在
とする吸口継手３１と、該床用吸口を本体に係止する吸
口クランプ３２を具備した床用吸口が着脱自在に嵌合す
る。

【００１８】図２の（ａ）および（ｂ）は、図１の２１
に示す床用吸口と３０に示すケーシングの前後回動につ
いて記載したものである。ケーシング３０には前方気密
リブ４１と前方補助リブ４２と、後方気密リブ４３およ
び後方補助リブ４４が形状付加されており、床用吸口２
１のケーシングハウス４５と嵌合するようになってい
る。

【００１９】図２（ｂ）は、本発明の電気掃除機が後方
に転倒した場合の床用吸口２１とケーシング３０の位置
関係を示しており、この場合の気密は前方気密リブ４１
と後方補助リブ４４にて行われる。

【００２０】図２（ａ）は、本発明の電気掃除機の自立
状態を示し、前方補助リブ４２と後方気密リブ４３にて
集塵流路の気密が保たれている。

【００２１】図３は図１の３０に示すケーシングと図１
の３１に示す吸口継手の嵌合部を断面にて表したもので
ある。５１はケーシングの回動規制リブであり、５２は
吸口継手の回動規制リブである。これらのリブは、本発
明の電気掃除機の左右方向の回動をリブ端面の係止にて
左右θ角度範囲に規制するものである。

【００２２】

【発明の効果】本発明によれば、ユーザは掃除機操作用
ハンドルを用いた床面の掃除から、手持ちハンドルを用
いた階段や机の上などの掃除への切り替えを素早く行う
ことができ、清掃時間を短縮できる上に使い勝手性も向
上する。また、電気掃除機の前後および左右の回動が適
切であることにより、床面や家具への傷つけ防止ができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電気掃除機の構造図である。

【図２】本発明の電気掃除機の前後回動の気密構造図で
ある。

【図３】本発明の電気掃除機の左右回動規制構造図であ
る。

【図４】従来の電気掃除機を示す図である。

【符号の説明】

１１…本体ケース、１２…電源コード、１３…コードリ
ール、１４…コードリールボタン、１５…操作ハンド
ル、１６…ハンドルホルダー、１７…電動送風機、１８
…防振ゴム、１９…本体ケース集塵部、２０…パックフ
ィルター、２１…床用吸口、２２…吸口ホルダー、２３
…手持ちハンドル、２４…ホース、２５…ホースカバ
ー、２６…パッキン、２７…ホース継手、２８…手元ス
イッチ、２９…ハンドルストッパー、３０…ケーシン
グ、３１…吸口継手、３２…吸口ランプ、４１…前方気
密リブ、４２…前方補助リブ、４３…後方気密リブ、４
４…後方補助リブ、５１…ケーシング回動規制リブ、５
２…吸口継手回動規制リブ。

フロントページの続き (72)発明者 小澤 盛男 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電動送風機およびフィルター，巻き取り式
   電源コードを具備した掃除機本体に、下部には本体へ着
   脱自在でかつ掃除機本体を自立可能な角度へ回動自在と
   する床用吸口を配設し、一方上部には本体へ着脱自在な
   掃除機操作用ハンドルとを有する電気掃除機において、 床用吸口からの集塵経路は、一度本体下部を経由し本体
   前部に突出させ、該突出部分と前記フィルターを配設す
   る本体集塵室間は伸縮自在のホースにて接続し、ホース
   の本体下部側を着脱自在としたことを特徴とする電気掃
   除機。
2. 【請求項２】請求項１に記載の電気掃除機において、 前記掃除機本体にはホースの案内枕となり、かつ本体を
   手持ち可能とする手持ちハンドル形状を具備したことを
   特徴とする電気掃除機。
3. 【請求項３】請求項１乃至２に記載の電気掃除機におい
   て、 前記床用吸口の前後回動角度は、本体が自立可能な角度
   より転倒角度までとし、該転倒角度の時には、前記掃除
   機操作用ハンドルの先端が本体よりも先に着地するよう
   にし、かつ該状態にて床用吸口が清掃可能な状態で保持
   することを特徴とする電気掃除機。
4. 【請求項４】請求項１乃至３のいずれか１項に記載の電
   気掃除機において、 前記床用吸口の左右回転角度は、略９０度の範囲である
   ことを特徴とした電気掃除機。