JPH07236544A - 建設機械のオペレータ用シート構造 - Google Patents

建設機械のオペレータ用シート構造

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JPH07236544A
JPH07236544A JP5257294A JP5257294A JPH07236544A JP H07236544 A JPH07236544 A JP H07236544A JP 5257294 A JP5257294 A JP 5257294A JP 5257294 A JP5257294 A JP 5257294A JP H07236544 A JPH07236544 A JP H07236544A
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JP
Japan
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seat
operator
upper half
waist
seat cushion
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JP5257294A
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Hitoshi Otsuka
等 大塚
Shigeru Kanai
茂 金井
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Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建設機械の操作時における、安定した中腰姿
勢を確保する。 【構成】 シートクッション12が、ヒンジピン14によっ
て跳ね上げ可能に連結されるとともに、シートバック28
の上半部28a が、下半部28b に対しヒンジ手段30を介し
て前倒し可能に連結されている。そして、跳ね上げ位置
におけるシートクッションの後端支持部12a での尻部の
支持、および、前倒し位置におけるシートバック上半部
の上端支持部32での腰部等の支持により、オペレータの
安定した中腰姿勢が確保可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建設機械、特に、パ
ワーショベルのような中腰姿勢での作業の要求される建
設機械のオペレータ用シート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーショベル等の建設機械に装着され
るオペレータ用シートとして、たとえば、シートを昇降
可能に支持するシートリフターを備えた構成がよく知ら
れている。
【0003】シートリフターは、たとえば、上枠、下枠
間に配設されたXリンクや平行リンク等の伸縮のもと
で、シートを昇降可能に支持するように構成されてい
る。
【0004】このような構成では、着座者、つまりはオ
ペレータ(操作者)の好み、体形や操作姿勢等に応じた
シートの高さが、シートリフターの作動のもとで任意に
設定できるため、オペレータの快適性および良好な作業
性の確保が期待できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パワーショ
ベル等の場合、オペレータは、通常、ショベル等の動作
部分の動きを目で追いながら作業するため、オペレータ
用シートにおいては、その作業位置、つまりは目線の方
向に応じたシートのポジション設定が要求される。地面
の通常の掘削作業等においては、シートリフター等を利
用したシートの高さ、傾斜角度等の調整のもとで、作業
に応じた着座姿勢が確保されている。
【0006】そして、パワーショベルでの地面の深掘り
作業時においては、ショベルがオペレータの位置から大
きく下がり、シートリフター等によって調整したオペレ
ータ用シートへの通常の着座姿勢のもとでは、ショベル
の目視がもはや困難になるため、中腰姿勢での作業を余
儀なくされる。
【0007】しかしながら、公知のオペレータ用シート
のシートリフター等のもとでは、このような中腰姿勢を
支持可能なシートポジションが、もはや設定できないた
め、オペレータは、シートクッションから腰を浮かした
状態の不安定な中腰姿勢で作業しなければならない。従
って、パワーショベル等の建設機械における、作業性、
作業の確実性の低下が避けられない。
【0008】そして、不自然な中腰姿勢を長時間継続す
ると、腰部の疲労を招く場合があるとともに、その程度
によっては、疲労の蓄積も否定できなくなる虞れがある
ため、オペレータの安全衛生上、好ましくない。
【0009】この発明は、安定した中腰姿勢を確保可能
な建設機械のオペレータ用シート構造の提供を目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、弾性体の配設により後端部を支
持部とするシートクッションが、前端のヒンジによって
着座位置から前方に跳ね上げ可能に設けられ、揺動規制
手段での揺動規制により、中腰姿勢での尻部を後端支持
部で支持可能としている。
【0011】そして、予め分離して形成されたシートバ
ックの上半部が、基部となる下半部に対し、ヒンジ手段
を介して、起立位置から前倒し可能に連結され、シート
クッションの跳ね上げ時における上半部の前倒しによ
り、中腰姿勢でのオペレータの腰部、背中の少なくとも
いずれかが、弾性体の配設された上半部の上端支持部で
後方から弾性支持可能となっている。
【0012】
【作用】この構成によれば、跳ね上げ位置での保持によ
り、シートクッションの後端部が、オペレータの中腰姿
勢の尻部を弾性的に支持する弾性支持部として機能する
ため、オペレータは、シートクッションの後端支持部に
腰掛けることによって、無理のない中腰姿勢をとること
ができる。そして、前倒し位置でのシートバック上半部
の上端支持部によって、腰部等が後方から支持されるた
め、後方にずれることのない安定した中腰姿勢が確保で
きる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0014】図1、図2に示すように、この発明に係る
建設機械のオペレータ用シート構造10においては、シー
トクッション12が、ヒンジピン14を中心として、通常の
着座位置から前方に跳ね上げ可能となっている。
【0015】オペレータ用シート16は、通常、ハイト機
構とも称されるシートリフター18をシートクッション12
の下方に備え、シートリフターの伸縮動作のもとで、所
定の範囲内を昇降可能に構成されている。
【0016】シートリフター18は、通常、伸縮自在なX
リンク、平行リンク等を備えて、たとえば、シート(オ
ペレータ用シート)16を平行または前後方向に傾斜させ
ながら伸縮可能に構成されるが、このようなシートリフ
ターの構成は公知であり、その構成自体はこの発明の趣
旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0017】図2を見るとわかるように、シートクッシ
ョン12は、たとえば、略コ字形状に折曲成形されたブラ
ケット20の一対の側壁20a 間に配設され、ヒンジピン14
によって、シートクッションの前端が、ブラケットに対
して枢着されている。つまり、ヒンジピン14をヒンジ
(揺動中心)とした前方への揺動のもとで、図1に実線
で示す通常の着座位置から、少なくとも一点鎖線で示す
前方の跳ね上げ位置まで揺動可能、つまりは跳ね上げ可
能に、シートクッション12はこの発明において構成され
ている。
【0018】ここで、シートクッション12は、たとえ
ば、ウレタン等の弾性体の配設により、後端部を支持部
(後端支持部)12a として形成し、後述するように、跳
ね上げ位置において、着座者、つまりは建設機械のオペ
レータ(操作者)の尻部を後端支持部で弾性的に支持す
るように構成されている。
【0019】そして、この発明においては、ブラケット
20に対するシートクッション12の揺動が、揺動規制手段
22によって規制されている。図1に示すように、揺動規
制手段22として、たとえば、本体22a に対する可動軸22
b の伸縮可能なガススプリングが利用でき、ガススプリ
ングは、各端末の枢着のもとで、シートクッション12の
下面とブラケット20の底面20b 間との間に架設されてい
る。
【0020】ガススプリング(揺動規制手段)22は、た
とえば、操作レバー26の操作に伴うガスの流通、遮断の
もとで、本体22a に対する可動軸22b の伸縮を制御可能
に構成されている。
【0021】ガススプリングの操作レバー26は、オペレ
ータの操作可能な位置、たとえば、図1、図2に示すよ
うに、シートクッション12の左右サイドのいずれかに延
出され、シート16に対する前後方向への回動操作のもと
で、ガススプリング22の伸縮の規制、規制解除が可能と
なっている。
【0022】なお、ガススプリング22としては市販の一
般的なものが利用できるとともに、その構成自体はこの
発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0023】また、図1、図2を見るとわかるように、
この発明のオペレータ用シート構造10においては、シー
トバック28が、上半部28a と下半部28b とに予め2分割
され、上半部が、シートバックの基部となる下半部に対
し、ヒンジ手段30を介して、起立位置、つまりは通常の
着座位置から前倒し可能に連結されている。このような
シートバック28は、通常、中折れ式シートバックと称さ
れる。
【0024】ヒンジ手段30として、たとえば、シートバ
ックサイドに延出された操作ハンドル30a の回動操作に
連動する有段式または無段式のロック機構等を備えた、
リクライニング装置に類似する構造の一般的な中折れ装
置が利用できる。ヒンジ手段(中折れ装置)30は、通
常、シートバックの上半部28a を、図1に実線で示す起
立位置と、一点鎖線で示す前倒し位置との間で揺動可
能、かつ、各位置で保持可能に構成されるが、このよう
な構成は公知であり、その構成自体はこの発明の趣旨で
ないため、ここでは詳細に説明しない。
【0025】そして、図1、図2に示すように、この発
明においては、シートバックの上半部28a の上端が、上
半部の前倒しのもとでオペレータの腰部および背中の少
なくともいずれかを弾性支持可能な支持部(上端支持
部)32として、たとえば、ウレタン等からなる弾性体の
配設等によって形成されている。シートバック上半部の
上端支持部32は、たとえば、前倒し時にオペレータの腰
部を広範囲の面で支持可能に、起立状態で後方に屈曲し
た屈曲片として形成されている。
【0026】図1に実線で示す通常の着座位置を、この
シート16の初期位置と仮定する。この状態においては、
ガススプリング22が縮小状態で伸縮規制されて、シート
クッション12が、通常の着座位置に保持されるととも
に、ヒンジ手段30による揺動規制によって、シートバッ
クの上半部28a が下半部28b に対する起立位置で保持さ
れている。
【0027】このような状態において、操作レバー26を
所定方向に回動操作すると、まず、ガスの流通のもと
で、ガススプリング22が伸長しようとする。このとき、
オペレータが尻部をシートクッション12から浮かせて、
シートクッションへの負荷を排除すると、シートクッシ
ョンは、ガススプリング22の伸長動作のもとで、ヒンジ
ピン(ヒンジ)14を中心として前方に跳ね上げられる。
【0028】そして、シートクッション12の任意の跳ね
上げ位置で、操作レバー26の操作力を解除すると、ガス
の流通の遮断のもとで、ガススプリング22の伸縮が規制
されるため、長さの固定されたガススプリングによっ
て、シートクッションが、図1の一点鎖線に示すような
対応する跳ね上げ位置で保持される。
【0029】このようなシートクッション12の跳ね上げ
位置においては、図1に一点鎖線で示すように、シート
クッションの後端12a が、中腰姿勢のオペレータの尻部
を弾性的に支持可能な支持部として機能する。つまり、
跳ね上げ位置のシートクッション12の後端支持部12a に
腰掛けることによって、オペレータは、安定した中腰姿
勢を無理なく維持できる。
【0030】また、操作ハンドル30a でのヒンジ手段30
の操作により、シートバックの上半部28a を下半部28b
に対して前倒しすると、図1に一点鎖線で示すように、
オペレータの腰部等が、上端支持部32(屈曲片)によっ
て後方から弾性的に支持される。
【0031】つまり、この発明においては、シートクッ
ション12から腰を浮かせた状態の中腰姿勢でなく、シー
トクッションの後端支持部12a に腰掛けた状態での姿勢
が、作業時のオペレータの中腰姿勢となるため、無理の
ない楽な中腰姿勢が容易に得られるとともに、シートバ
ック上半部の上端支持部32での腰部等の支持により、中
腰姿勢の安定化がはかられる。従って、中腰姿勢の要求
されるパワーショベルでの地面の深掘り作業等において
も、安定した姿勢のもとでの作業が容易に確保でき、オ
ペレータによる作業性および作業の確実性が十分に改善
される。
【0032】そして、オペレータの尻部、腰部等は、シ
ートクッションの後端支持部12a 、および、シートバッ
ク上半部の上端支持部32の弾性のもとで、いずれも弾性
的に支持されるため、中腰姿勢での腰掛け時において
も、オペレータに不快感を与えない。従って、作業が長
時間継続されても、オペレータの快適性が、良好な状態
で十分に維持できる。
【0033】更に、前倒ししたシートバック上半部の上
端支持部32によって、中腰姿勢での尻部等の後方移動が
確実に阻止されるため、足部、腰部等にかかる余分な力
が十分に抑制できる。そのため、中腰姿勢におけるオペ
レータの足部、腰部等の負担が十分に軽減でき、足部、
腰部等への疲労の蓄積の抑制により、オペレータの安全
性が一層向上される。
【0034】ここで、図1に示すように、シートクッシ
ョンの後端支持部12a に連続する延出片34を、シートク
ッション12の後端部に形成することが好ましい。延出片
34は、着座位置における下方に延出するように設けられ
ている。
【0035】このような構成では、延出片34によって、
シートクッションの後端支持部12aの表面積が拡張され
るため、一層安定した中腰姿勢が得られるとともに、後
端支持部に作用するオペレータからの荷重の分散によ
り、オペレータの快適性が更に向上される。
【0036】また、図1に一点鎖線で示す状態から、ヒ
ンジ手段の操作ハンドル30a を逆方向に回動操作すると
ともに、操作レバー26の操作に伴うガススプリング22の
伸縮規制解除のもとで、シートクッション12を下方に押
圧すれば、シートクッション、シートバック28がいずれ
も初期位置に戻される。
【0037】つまり、シートクッション12の跳ね上げ、
復帰操作、および、シートバック28の前倒し、復帰操作
のいずれもが、ガススプリングの操作レバー26、ヒンジ
手段の操作ハンドル30a のそれぞれの操作のもとで容易
に行えるため、操作性の低下を招くこともない。
【0038】ここで、実施例においては、ブラケット20
に対するシートクッション12の揺動を規制する揺動規制
手段22として、本体22a に対する可動軸22b の伸縮動作
の可能なガススプリングが例示されている。しかし、揺
動規制手段22は、シートクッション12を少なくとも跳ね
上げ位置で保持すれば足りるため、ガススプリングに限
定されず、たとえば、空気の供給、遮断の切り換えのも
とで伸縮規制されるエアシリンダや、アームプレートを
ベースプレートに対する任意の角度で設定可能なリクラ
イニング装置等を揺動規制手段とする構成としてもよ
い。
【0039】また、リクライニング装置に類似する構造
の中折れ装置が、シートバック28のヒンジ手段30として
具体化されているが、シートバックの上半部28a を下半
部28b に対して前倒し可能に連結すれば足りるため、こ
れに限定されず、たとえば、ヒンジピンで上半部、下半
部間を連結、枢着し、対応するロック手段等で、起立位
置、前倒し位置での上半部の揺動を規制する構成として
もよい。
【0040】更に、シートクッション12が、シートリフ
ター18等のベース部分に対し、ヒンジ14を介して前方に
跳ね上げ可能に連結できれば足りるため、ブラケット20
の形状は図示のような略コ字形状に限定されない。
【0041】また、シートクッションの後端支持部12a
は、着座位置時での下方への延出片34を有して形成され
ているが、中腰姿勢のオペレータの尻部を弾性的に支持
可能であれば足りるため、これに限定されず、たとえ
ば、延出片の省略された通常の平坦な形状としてもよ
い。
【0042】しかしながら、延出片34をシートクッショ
ンの後端支持部12a に連続して設ければ、跳ね上げ位置
での後端支持部の表面積が十分に拡張されるため、中腰
姿勢での安定性、および、クッション性が一層向上され
る。
【0043】更に、この発明においては、シートバック
の上半部28a の上端支持部32を起立位置での後方に屈曲
して形成しているが、これに限定されず、たとえば、通
常の平坦な形状の上端部を、ここでいう上端支持部とし
てもよい。
【0044】しかしながら、起立位置での後方に屈曲し
た屈曲片を、シートバック上半部の上端支持部32として
形成すれば、中腰姿勢でのオペレータの腰部等が上端支
持部の広範囲の面によって広範囲に支持されるため、そ
の支持力が狭い部分に集中することもなく、この点から
も、オペレータの快適性が向上される。
【0045】また、実施例において、シートバック上半
部の上端支持部32は、オペレータの腰部、背中の少なく
ともいずれかを支持可能な構成として例示されている
が、腰部を支持する構成とすれば、オペレータが上端支
持部によって不快感、不安感等を感じることがなくなる
とともに、オペレータの腰部の押圧により、腰部の疲労
の軽減等がはかられるため、安全性に加えた快適性が十
分に確保できる。
【0046】なお、実施例においては、建設機械として
パワーショベルを例示しているが、これに限定されず、
中腰姿勢での操作の要求される建設機械のシートであれ
ば、クレーン等の他の建設機械のオペレータ用シートに
も、この発明が応用できることはいうまでもない。
【0047】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る建設機械
のオペレータ用シート構造によれば、前方に跳ね上げた
シートクッションの後端支持部への腰掛けのもとで、無
理のない楽な中腰姿勢が容易に得られるとともに、シー
トバック上半部の上端支持部での腰部等の支持により、
中腰姿勢の安定化がはかられる。従って、中腰姿勢の要
求されるパワーショベルでの地面の深掘り作業等におい
ても、安定した姿勢のもとでの作業が行え、オペレータ
による作業性および作業の確実性が十分に改善される。
【0049】そして、オペレータの尻部、腰部等が、シ
ートクッションの後端支持部、および、シートバック上
半部の上端支持部により、いずれも弾性的に支持される
ため、後端支持部への腰掛け時において、オペレータが
不快感を感じることもなく、作業が長時間継続されて
も、オペレータの快適性が、良好な状態で十分に維持で
きる。
【0050】更に、前倒ししたシートバック上半部の上
端支持部によって、中腰姿勢での尻部の後方移動が確実
に阻止されるため、足部、腰部等にかかる過分な力が十
分に抑制できる。そのため、中腰姿勢におけるオペレー
タの足部、腰部等の負担が十分に軽減でき、足部、腰部
等への疲労の蓄積の抑制により、オペレータの安全性が
一層向上される。
【0051】また、ガススプリングを揺動規制手段とす
れば、構成が簡素化するとともに、操作レバーの操作の
もとで、シートクッションの揺動、揺動規制が的確に切
り換えられるため、操作性が十分に簡単化される。
【0052】そして、着座位置での下方に延出した延出
片をシートクッションの後端支持部に連続して設けれ
ば、跳ね上げ位置での後端支持部の表面積が十分に拡張
されるため、中腰姿勢での安定性、および、クッション
性が一層向上される。
【0053】更に、起立位置での後方に屈曲した屈曲片
を、シートバック上半部の上端支持部とすれば、中腰姿
勢でのオペレータの腰部等が上端支持部の面によって広
範囲に支持されるため、その支持力が狭い部分に集中す
ることもなく、この点からも、オペレータの快適性が向
上される。
【0054】また、シートバック上半部の上端支持部に
よって、中腰姿勢で腰掛けたオペレータの腰部を支持す
れば、上端支持部によってオペレータに不快感、不安感
等を与えることもなく、また、オペレータの腰部押圧に
より、腰部の疲労の軽減等がはかられるため、安全性に
加えた快適性が一層向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常の着座位置および中腰姿勢での設定位置を
示す、この発明に係る建設機械のオペレータ用シート構
造の概略側面図である。
【図2】シートクッション、シートバックを通常の着座
位置に設定した、建設機械のオペレータ用シートの概略
斜視図である。
【符号の説明】
10 建設機械のオペレータ用シート構造 12 シートクッション 12a 後端支持部 14 ヒンジピン(ヒンジ) 16 オペレータ用シート 20 ブラケット 20a ブラケットの側壁 22 揺動規制手段(ガススプリング) 26 操作レバー 28 シートバック 28a 上半部 28b 下半部 30 ヒンジ手段(中折れ装置) 32 上端支持部(屈曲片) 34 延出片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体の配設により後端部を支持部とす
    るシートクッションが、前端のヒンジによって着座位置
    から前方に跳ね上げ可能に設けられ、揺動規制手段での
    揺動規制により、中腰姿勢での尻部を後端支持部で支持
    可能とするとともに、 予め分離して形成されたシートバックの上半部が、基部
    となる下半部に対し、ヒンジ手段を介して、起立位置か
    ら前倒し可能に連結され、シートクッションの跳ね上げ
    時における上半部の前倒しにより、中腰姿勢でのオペレ
    ータの腰部、背中の少なくともいずれかを、弾性体の配
    設された上半部の上端支持部で後方から弾性支持可能と
    した建設機械のオペレータ用シート構造。
  2. 【請求項2】 弾性体の配設により後端部を支持部とす
    るシートクッションが、略コ字形状のブラケットの一対
    の側壁間への配設、および、ヒンジによる一対の側壁へ
    の前端の枢着により、ブラケットに対して、着座位置か
    ら前方に跳ね上げ可能に支持され、揺動規制手段での揺
    動規制により、中腰姿勢での尻部を後端支持部で支持可
    能とするとともに、 シートバックが上半部、下半部に予め2分割され、上半
    部が、シートバックの基部となる下半部に対し、ヒンジ
    手段を介して、起立位置から前倒し可能に連結され、シ
    ートクッションの跳ね上げ時における上半部の前倒しに
    より、中腰姿勢でのオペレータの腰部、背中の少なくと
    もいずれかを、弾性体の配設された上半部の上端支持部
    で後方から弾性的に支持可能とした建設機械のオペレー
    タ用シート構造。
  3. 【請求項3】 揺動規制手段が、操作レバーの操作に伴
    うガスの流通、遮断のもとで、本体に対する可動軸の伸
    縮制御の可能なガススプリングであり、 ガススプリングが、各端末の枢着のもとで、シートクッ
    ションの下面とブラケットの底面との間に架設された請
    求項1または2記載の建設機械のオペレータ用シート構
    造。
  4. 【請求項4】 着座位置での下方への延出片が、シート
    クッションの後端部で支持部に連続して設けられた請求
    項1ないし3のいずれか記載の建設機械のオペレータ用
    シート構造。
  5. 【請求項5】 シートバック上半部の上端支持部が、前
    倒し位置でオペレータの腰部、背中の少なくともいずれ
    かを面で支持可能に、起立位置での後方に上半部から屈
    曲して形成された請求項1ないし4のいずれか記載の建
    設機械のオペレータ用シート構造。
  6. 【請求項6】 シートバック上半部の上端支持部が、シ
    ートクッション後端支持部に中腰姿勢で腰掛けたオペレ
    ータの腰部を支持可能に設けられた請求項1ないし5の
    いずれか記載の建設機械のオペレータ用シート構造。
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Cited By (4)

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