JPH07236429A - マンノオリゴ糖類含有飼料 - Google Patents

マンノオリゴ糖類含有飼料

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JPH07236429A
JPH07236429A JP6066397A JP6639794A JPH07236429A JP H07236429 A JPH07236429 A JP H07236429A JP 6066397 A JP6066397 A JP 6066397A JP 6639794 A JP6639794 A JP 6639794A JP H07236429 A JPH07236429 A JP H07236429A
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manno
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Takashi Kawano
隆嗣 川野
Shinichi Hoshida
真一 星田
Mitsuru Idota
満 井戸田
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SEIBUTSU KAGAKU SANGYO KENKYUS
SEIBUTSU KAGAKU SANGYO KENKYUSHO KK
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SEIBUTSU KAGAKU SANGYO KENKYUS
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】生産性に優れた、特に家禽の卵の品質向上に
有用である、マンノオリゴ糖類配合の家禽用飼料を提供
する。 【構 成】コプラミール(コプラ搾油残粕)等より酵素
処理して調整したマンノオリゴ糖類を配合してなる 家
畜用飼料を投与することによって、従来技術よりも飼料
効率、生存率、増体に優れた効果を得るばかりでなく、
家禽において特に卵の品質向上に優秀な効果が得られる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、マンノオリゴ糖類を配合するこ
とを特徴とする家畜用飼料に関するものである。
【0002】
【産業上の利用分野と従来の技術】近年、畜産業界では
ビフィズス菌増殖因子として知られるフラクトオリゴ糖
類、ガラクトオリゴ糖類を利用した家畜用飼料が提供さ
れるようになって来ている。
【0003】これらの技術により解決されている課題
は、主に腸内細菌のバランスを良好に保つことにより得
られる家畜の下痢、軟便の防止及びそれに伴う体重増加
の効果である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のオリ
ゴ糖類に比べ、全く未利用のマンノオリゴ糖類の方が家
畜用飼料としての生産性に優れる事と、特に家畜産業上
重要である鶏卵の品質向上にマンノオリゴ糖類が有用で
あることに基づいて、畜産業界にマンノオリゴ糖類含有
飼料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に用いるマンノオ
リゴ糖類は、マンナンを含む素材を酵素分解して得られ
る。マンナンとは、マンノースを主な構成成分とする多
糖類をいう。例えばその由来、構成などにより分類して
示せば以下のものが挙げられる。 植物由来のマンナン ココナッツ椰子から得られるコプラミール、フーク、南
アフリカ産椰子科植物Huacra Paim、ツクネ
イモマンナン、ヤマイモマナン。 グルコマンナン コンニャクイモ、ユリ、スイセン、ヒガンバナ地下茎か
ら得られるマンノースを含有するマンナン。 ガラクトマンナン ローガストビーンガム、大豆種皮由来のソイビーンフ
ル、タムソンガム、グアーガムなどのマンノースの外に
ガラクトースを含有するマンナン。 その他 キサンタンガムなどのマンノース以外に2種類以上の糖
により構成されるマンナン。 本発明では、前述のマンナンを構成成分とするものから
選択されたマンナン含有組成物やマンナンそのものを酵
素により分解することにより得られる。使用する酸素は
β−マンノシターゼ(β−D−mannosidema
nohydroiase.EC 3.2.1.25)群
から選ばれる微生物由来のものを用いる。β−マンノシ
ターゼは、例えばバイオテクノロジーレター第10巻9
号p.661〜664記載の方法により Bacillus subtilis ATCC 12
711 Streptomyces ATCC
21713 また、日本農芸化学会:Biosci.Biotec
h.Biochem.,56巻5号p.822〜824
(1992)に示される Aspergillus niger IFO 666
2,IFO 8541 Penicillium wortmanni などの公知の当該酵素生産菌群より選ばれる菌株を培
養、発酵させることにより得られる。このほか、Asp
ergillus nigerによるendo型へを用
いる事もできる(特許公開 平4−131089号公
報)。本発明では、マンナンを含む素材を酵素分解して
得られるマンノオリゴ糖を有効成分とするのであるが、
例えばグアーガムを原料とする方法は次の通りである。
水900部にクエン酸を加えてpHを3.0に調整す
る。これにAspergillus属菌由来のガラクト
マンナーゼ0.2部とグアーガム粉末100部を添加し
て40〜450℃で24時間酵素を作用させる。反応後
90℃で15分加熱して酵素を失活させる。これをろ過
して浮遊物を除去し、噴霧乾燥すれば目的のマンナン分
解構成物が得られる。コプラミールは低廉な熱帯植物性
廃棄物の利用として本発明を実施するに適する原料とな
る。この場合も前記のグアーガムの酵素分解(参考例)
方法に準ずれば良いが、朴貴根らのPenicilli
um purpurogenum No.618の事例
(Japan J.Trop.Agr.,32巻4号
p.208〜214(1988))を採用すると良い。
本発明に用いるオリゴ糖類は、例えばコプラミールにβ
−マンナーゼとα−ガラクトシターゼを作用して得られ
る糖組成物であって、マンノビォースとマンノトリオー
スを主成分とし、単糖類が混合している糖類である。
【0006】
【発明の効果】以下に製造例を示し、調整して得たマン
ノオリゴ糖類粉末を用いて本発明の効果を具体的に実施
例で説明する。
【0007】
【製造例】前培養、生産培地としてはコプラミール4
%、KHPO1%、ペプトン0.9%、MgSO
・7HO 0.05%、酵母エキス0.2%、および
コーンスティーブリカー0.5%、pH5.4よりなる
液体培地を使用する。あらかじめフラスコによる前培養
した種菌を5%(v/v)、酵素生産培地40▲リット
ル▼を投入、殺菌してなる60▲リットル▼容量の発酵
槽で96時間通気、攪拌培養をおこなう。十分に所望の
酵素生産が終了した段階で発酵槽の温度を50℃に上げ
2回に分けて蒸煮コプラミール1kgを発酵槽へ投入し
酵素反応、分解を50時間攪拌条件下で実施する。得ら
れる反応物をプレコート濾過機にて完全に不溶物を取り
除き、全容をスプレードライヤーにて噴霧乾燥しマンノ
オリゴ糖を25%含む標品が調整できる。
【0008】
【実施例1】358日令のデカルブTX−35各200
0羽を3区に分け、市販の成鶏飼料を対照区に、また試
験区には対照区と同一飼料に対して前記した粉末をマン
ノオリゴ糖類として0.05重量%、0.25重量%と
なるように添加混合し、不断給餌し飲水は自由摂取させ
た。
【0009】投与開始後20日目採卵した卵を各区より
30個ずつ任意抽出し、24時間後に卵の検査を行った
結果を下表に示す。
【0010】以上により、マンノオリゴ糖類を添加した
試験区は、卵の商品価値を高める指標とされる。 (1)濃厚卵白の盛り上がり(ハウユニット) (2)卵黄色の鮮やかさ(カラーファン) に優れた結果を示したばかりでなく、卵殻強度と破卵率
の目安になる卵比重の向上が認められると共に、格外卵
率も改善されていた。
【0011】
【実施例2】ブロイラー(種鶏:コッブ)初生雛各1
1,000羽を雌雄混飼として市販のブロイラー前期用
飼料を0〜19日令まで、ブロイラー後期飼料を20〜
45日令まで、そして休薬飼料を試験終了の55日令ま
で給与した。
【0012】試験飼料は、それぞれの市販飼料に製造例
で調整し得られた粉末をマンノオリゴ糖類として0.1
重量%、となるように添加混合したものを用いた。
【0013】また比較飼料として、フラクトオリゴ糖類
またはガラクトオリゴ糖類として0.1重量%、となる
ように添加混合したものを用いた。試験終了後の各区の
結果を表2に示す。
【0014】以上の結果より、マンノオリゴ糖類含有飼
料が従来のオリゴ糖よりも格段に優れたものであると認
められた。
【0015】また、昨今、畜産業界で非常に大きな問題
点となっている食中毒の原因菌の1つ、サルモネラ菌の
家畜腸内での定着防止にマンノオリゴ糖類が有用である
ことも本発明の効果確認と並行して判明してきているこ
とから、本発明の当該産業上の利用性は極めて大きいも
のと考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星田 真一 静岡県小笠郡菊川町青葉台3丁目9番地の 20 (72)発明者 井戸田 満 愛知県名古屋市守山区町北9番25号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マンノオリゴ糖類を配合することを特徴と
    する家畜用飼料
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