JPH07236285A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH07236285A
JPH07236285A JP6025052A JP2505294A JPH07236285A JP H07236285 A JPH07236285 A JP H07236285A JP 6025052 A JP6025052 A JP 6025052A JP 2505294 A JP2505294 A JP 2505294A JP H07236285 A JPH07236285 A JP H07236285A
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JP
Japan
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induction thyristor
current
static induction
cathode
reverse recovery
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JP6025052A
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Hideo Nagahama
英雄 長浜
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インバータ装置の誤動作、破損を防止する。 【構成】 第1静電誘導サイリスタ5または第2静電誘
導サイリスタ6のアノード・カソード間にそれぞれ第3
静電誘導サイリスタ11と第1逆回復電流限流用抵抗1
2の直列回路、第4静電誘導サイリスタ13と第2逆回
復電流限流用抵抗14の直列回路を並列に接続し、電流
の経路を選択する第1遅延回路15または第2遅延回路
16を第1静電誘導サイリスタ5または第2静電誘導サ
イリスタ6のそれぞれのゲートに接続して、逆回復電流
ID が第1逆回復電流限流用抵抗12または第2逆回復
電流限流用抵抗14を介して流れるように構成した。 【効果】 静電誘導サイリスタを誤動作または破損させ
ることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電誘導サイリスタを
スイッチング素子として構成したインバータ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインバータ装置を用いた回路の一
例を図4に示す。図に示す回路は、直流電圧を三相の交
流電圧に変換して、三相モータを駆動する三相ブリッジ
インバータ回路を構成したモータ駆動回路である。図
で、1はインバータ装置、2は誘導負荷である三相モー
タ、3は直流電源、4はインバータアームである。各イ
ンバータアーム4の第1静電誘導サイリスタ5のアノー
ドは直流電源3の正極Pに接続され、各インバータアー
ム4の第2静電誘導サイリスタ6のカソードは直流電源
3の負極Nに接続され、その出力は三相モータ2の各相
の入力端子にそれぞれ接続されている。
【0003】図5に基づいて、インバータアーム4の回
路構成を説明する。図に示すインバータアーム4は、直
列に接続された2個の第1静電誘導サイリスタ5及び第
2静電誘導サイリスタ6と、第1静電誘導サイリスタ5
及び第2静電誘導サイリスタ6のそれぞれのアノード・
カソード間に、第1静電誘導サイリスタ5または第2静
電誘導サイリスタ6のカソードからアノードの方向が順
方向となるように接続された第1電流回生用ダイオード
7及び第2電流回生用ダイオード8と、第1静電誘導サ
イリスタ5及び第2静電誘導サイリスタ6のそれぞれの
ゲートに第1駆動回路9、第2駆動回路10の出力を接
続した構成になっている。
【0004】図5に示すインバータアーム4の回路は、
第1駆動回路9及び第2駆動回路10によって、第1静
電誘導サイリスタ5または第2静電誘導サイリスタ6が
交互にオンするように駆動され、第1静電誘導サイリス
タ5がオン状態で第2静電誘導サイリスタ6がオフ状態
の場合は、直流電源3の正極Pから第1静電誘導サイリ
スタ5を介して負荷である三相モータ2に電流が吐き出
され、逆に第1静電誘導サイリスタ5がオフ状態で第2
静電誘導サイリスタ6がオン状態の場合は、負荷である
三相モータ2から第2静電誘導サイリスタ6を介して直
流電源3の負極Nに電流が吸い込まれる。このようにし
て、三相モータ2に1相分の交流電流が供給されること
になる。第1静電誘導サイリスタ5がターンオフした時
には、三相モータ2の逆起電力のため、三相モータ2か
ら第1逆回生電流用ダイオード7を介して正極Pに一時
的に回生電流が流れる。同様に、第2静電誘導サイリス
タ6がターンオフした時には、三相モータ2の逆起電力
のため、三相モータ2から第2逆回生電流用ダイオード
8を介して負極Nに一時的に回生電流が流れる。
【0005】図6は、インバータ装置の出力に三相モー
タ2等の誘導性負荷を接続して駆動した場合の回路動作
を示す波形図で、第1静電誘導サイリスタ5のオフ状態
における、第2静電誘導サイリスタ6のターンオン時の
各部の電流波形または電圧波形を示したものである。
(a)は、第2静電誘導サイリスタ6のアノード電流 I
A を示し、(b)、(c)はそれぞれ、第1静電誘導サ
イリスタ5の相電圧(アノード・カソード間電圧)
VAK、第1静電誘導サイリスタ5のゲートに発生するノ
イズ電圧 VGKを示している。
【0006】以下、図5及び図6に基づいて、回路動作
の詳細について説明する。第2静電誘導サイリスタ6が
オフ状態で、第1静電誘導サイリスタ5がターンオフす
ると、誘導性負荷である三相モータ2の逆起電力のた
め、第1電流回生用ダイオード7がオンして負荷(三相
モータ2)から第1電流回生用ダイオード7を介して電
流が正極Pに回生される。次に、第2静電誘導サイリス
タ6がターンオンした時、第1電流回生用ダイオード7
は直流電源3によって逆バイアスされ逆回復が起こり、
直流電源3の正極Pから第1電流回生用ダイオード7、
第2静電誘導サイリスタ6、直流電源3の負極Nの経路
で逆回復電流 ID が流れる。その後、第1電流回生用ダ
イオード7は逆阻止状態に移行し、負荷(三相モータ
2)から第2静電誘導サイリスタ6、直流電源の負極N
の経路で電流 IAKが流れ定常状態となる。つまり、図6
(a)に示す第2静電誘導サイリスタ6のアノード電流
IA は、第1電流回生用ダイオード7の逆回復電流 ID
と定常的な電流 IAKとにより構成され、第1電流回生用
ダイオード7が逆回復するまでの間、定常的な電流 IAK
に加えて逆回復電流 ID が第2静電誘導サイリスタ6に
流れる。その回復時の第1静電誘導サイリスタ5の両端
電圧の急激な変動((b)に示す相電圧 VAKの変動)に
よって、第1静電誘導サイリスタ5のゲート・カソード
間に、(c)に示すようなノイズ電圧 VGKが生じ、その
ノイズ電圧 VGKによって第1静電誘導サイリスタ5のゲ
ート・カソード間が順バイアスされると、第1静電誘導
サイリスタ5が誤動作したり破損したりするという問題
点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記に説明したよう
に、インバータ装置1では、第2静電誘導サイリスタ6
のターンオンの瞬間における、第1電流回生用ダイオー
ド7の逆回復による第1静電誘導サイリスタ5のアノー
ド・カソード間の急激な電圧変動(相電圧 VAKの電圧変
動)により、第1静電誘導サイリスタ5のゲート・カソ
ード間にノイズ電圧VGKが発生して第1静電誘導サイリ
スタ5が誤動作したり破損したりしてしまうという問題
点があった。
【0008】本発明は上記課題に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、静電誘導サイリスタの誤動
作、破損を防止することができるインバータ装置の構造
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインバータ装置は、第1静電誘導サイリス
タのカソードと第2静電誘導サイリスタのアノードとを
接続し、前記第1静電誘導サイリスタのアノードを直流
電源の正極に接続し、前記第2静電誘導サイリスタのカ
ソードを前記直流電源の負極に接続し、前記第1静電誘
導サイリスタのアノード・カソード間に、前記第1静電
誘導サイリスタのカソードからアノードの方向に順方向
となるように第1電流回生用ダイオードを接続し、前記
第2静電誘導サイリスタのアノード・カソード間に、前
記第2静電誘導サイリスタのカソードからアノードの方
向に順方向となるように第2電流回生用ダイオードを接
続し、第1駆動回路の出力を前記第1静電誘導サイリス
タのゲートに接続すると共に第2駆動回路の出力を前記
第2静電誘導サイリスタのゲートに接続したインバータ
アームを備えたインバータ装置において、前記第1電流
回生用ダイオードのカソードに第3静電誘導サイリスタ
のアノードを接続すると共に、前記第3静電誘導サイリ
スタのカソードを第1逆回復電流限流用抵抗を介して前
記第1電流回生用ダイオードのアノードに接続し、前記
第1駆動回路の出力と前記第1静電誘導サイリスタのゲ
ート間に第1遅延回路を挿入し、前記第1駆動回路の出
力と前記第1静電誘導サイリスタのカソード間に、第1
オン電圧保持用抵抗と第2オン電圧保持用抵抗の直列回
路を接続すると共に、その第1オン電圧保持用抵抗と第
2オン電圧保持用抵抗の接続点に前記第3静電誘導サイ
リスタのゲートを接続し、前記第2電流回生用ダイオー
ドのカソードに第4静電誘導サイリスタのアノードを接
続すると共に、前記第4静電誘導サイリスタのカソード
を第2逆回復電流限流用抵抗を介して前記第2電流回生
用ダイオードのアノードに接続し、前記第2駆動回路の
出力と前記第2静電誘導サイリスタのゲート間に第2遅
延回路を挿入し、前記第2駆動回路の出力と前記第2静
電誘導サイリスタのカソード間に、第3オン電圧保持用
抵抗と第4オン電圧保持用抵抗の直列回路を接続すると
共に、その第3オン電圧保持用抵抗と第4オン電圧保持
用抵抗の接続点に前記第4静電誘導サイリスタのゲート
を接続したインバータアームを備えたことを特徴とする
ものである。
【0010】
【作用】図1に示すように、本発明のインバータ装置1
が備えるインバータアーム4は、第1静電誘導サイリス
タ5または第2静電誘導サイリスタ6のアノード・カソ
ード間にそれぞれ第3静電誘導サイリスタ11と第1逆
回復電流限流用抵抗12の直列回路、第4静電誘導サイ
リスタ13と第2逆回復電流限流用抵抗14の直列回路
を並列に接続し、電流の経路を選択する第1遅延回路1
5または第2遅延回路16を第1静電誘導サイリスタ5
または第2静電誘導サイリスタ6のそれぞれのゲートに
接続して、逆回復電流 ID が第1逆回復電流限流用抵抗
12または第2逆回復電流限流用抵抗14を介して流れ
るように構成したものである。第2静電誘導サイリスタ
6をターンオンさせる瞬間、つまり、電流回生用ダイオ
ード7の逆回復が起こる過渡期には、第2遅延回路16
のために第2静電誘導サイリスタ6がターンオンする前
に、第4静電誘導サイリスタ13の方が先にターンオン
するので、第4静電誘導サイリスタ13と第2逆回復電
流限流用抵抗14の直列回路に逆回復電流 ID が流れる
ようになる。その後、第2静電誘導サイリスタ6が遅れ
てターンオンするので、定常状態では第2静電誘導サイ
リスタ6を主経路としてアノード電流 IA が流れるよう
になる。
【0011】詳細に説明すると、最初に第1静電誘導サ
イリスタ5、第2静電誘導サイリスタ6、第4静電誘導
サイリスタ13がオフ状態で、第1静電誘導サイリスタ
5及び第3静電誘導サイリスタ11がターンオフした
時、回生電流は最初、負荷である三相モータ2から第1
電流回生用ダイオード7、直流電源3の正極Pの経路で
流れる。次に、第2駆動回路10の出力が高レベルとな
り第2静電誘導サイリスタ6をオンさせようとするが、
第2遅延回路16によって第2静電誘導サイリスタ6よ
りも第4静電誘導サイリスタ13の方が先にターンオン
するので、第1電流回生用ダイオード7の逆回復時に発
生する逆回復電流 ID が、直流電源3の正極Pから第1
電流回生用ダイオード7、第4静電誘導サイリスタ1
3、第2逆回復電流限流用抵抗14、直流電源3の負極
Nの経路で流れる。その後、第1電流回生用ダイオード
7が逆阻止状態に移行した状態で、第2静電誘導サイリ
スタ6が遅れてターンオンするので、負荷である三相モ
ータ2から第2静電誘導サイリスタ6、直流電源3の負
極Nの経路を主経路として定常的なアノード電流が流れ
るようになる。ここで、過渡期における第1電流回生用
ダイオード7の逆回復電流 ID は、第2逆回復電流限流
用抵抗14によって制限され、逆回復時の第1電流回生
用ダイオード7の両端の電圧変動(第1静電誘導サイリ
スタ5の相電圧変動)は緩和されるので、第1静電誘導
サイリスタ5のゲート・カソード間に発生するノイズ電
圧を抑制することができる。
【0012】一方、第2駆動回路10の出力が低レベル
に変化すると、第2静電誘導サイリスタ6及び第4静電
誘導サイリスタ13は共にオフ状態に移行する。
【0013】
【実施例】以下、本発明のインバータ装置の一実施例を
図1〜図3に基づいて説明する。但し、従来と同等構成
については同符号を付すこととする。図3は本発明のイ
ンバータ装置1を用いて図4に示した例と同じ三相モー
タ駆動回路を構成した回路図である。図1は図3に示し
たインバータ装置の1つのインバータアーム4を取り出
した回路を示す回路図である。図2は本発明のインバー
タ装置1に誘導性負荷である三相モータ2を接続して動
作させた場合の各部の動作波形を示す波形図である。
【0014】本発明のインバータ装置は、図1に示すよ
うに、第1静電誘導サイリスタ5、第2静電誘導サイリ
スタ6、第1電流回生用ダイオード7、第2電流回生用
ダイオード8で構成されていた従来のインバータアーム
4のハイサイド側において、第1電流回生用ダイオード
7のカソードに第3静電誘導サイリスタ11のアノード
を接続し、第3静電誘導サイリスタ11のカソードを第
1逆回復電流限流用抵抗12を介して第1電流回生用ダ
イオード7のアノードに接続し、第1駆動回路9の出力
と第1静電誘導サイリスタ5のゲート間に第1遅延回路
15を挿入し、さらに、第1駆動回路9の出力と第1静
電誘導サイリスタ5のカソード間に、第1オン電圧保持
用抵抗17と第2オン電圧保持用抵抗18の直列回路を
接続すると共に、その第1オン電圧保持用抵抗17と第
2オン電圧保持用抵抗18の接続点に第3静電誘導サイ
リスタ11のゲートを接続したものである。
【0015】また、ローサイド側にもハイサイド側の構
成と同様に、第4静電誘導サイリスタ13、第2逆回復
電流限流用抵抗14、第2遅延回路16、第3オン電圧
保持用抵抗19及び第4オン電圧保持用抵抗20を付加
してハイサイド側に形成した回路と同様の回路を構成し
ている。ここで、第1オン電圧保持用抵抗17及び第2
オン電圧保持用抵抗18は、第1駆動回路9の出力が高
レベルに移行した場合に第3静電誘導サイリスタ11を
オン状態とするように設定されている。同様に、第3オ
ン電圧保持用抵抗19及び第4オン電圧保持用抵抗20
は、第2駆動回路10の出力が高レベルに移行した場合
に第4静電誘導サイリスタ13をオン状態とするように
設定されている。また、第1遅延回路15及び第2遅延
回路16の遅延時間は、それぞれ第2電流回生用ダイオ
ード8、第1電流回生用ダイオード7の逆回復電流 ID
が流れる期間よりも長くなるように設定されている。
【0016】次に、図1に示したインバータアーム4を
備えたインバータ装置1により誘導性負荷である三相モ
ータ2を駆動する場合の動作を図1及び図2に基づいて
説明する。最初に、第2静電誘導サイリスタ6及び第4
静電誘導サイリスタ13がオフ状態で、第1静電誘導サ
イリスタ5及び第3静電誘導サイリスタ11がターンオ
フした時、回生電流は、負荷である三相モータ2から第
1電流回生用ダイオード7、直流電源3の正極Pの経路
で流れる。
【0017】次に、第2駆動回路10の出力が高レベル
となり第2静電誘導サイリスタ6をターンオンさせよう
とするが、第2遅延回路16によって第2静電誘導サイ
リスタ6よりも第4静電誘導サイリスタ13の方が先に
ターンオンすることにより、第1電流回生用ダイオード
7の逆回復時に発生する逆回復電流 ID が、直流電源3
の正極Pから第1電流回生用ダイオード7、第4静電誘
導サイリスタ13、第2逆回復電流限流用抵抗14、直
流電源3の負極Nの経路で流れる。その後、第1電流回
生用ダイオード7が逆阻止状態に移行した状態で、第2
静電誘導サイリスタ6が遅れてターンオンするので、負
荷である三相モータ2から第2静電誘導サイリスタ6、
直流電源3の負極Nの経路を主経路として定常的なアノ
ード電流が流れるようになる。ここで、過渡期における
第1電流回生用ダイオード7の逆回復電流 ID は、第2
逆回復電流限流用抵抗14によって制限され、逆回復時
の第1電流回生用ダイオード7の両端の電圧変動(第1
静電誘導サイリスタ5の相電圧変動)は緩和されるの
で、第1静電誘導サイリスタ5のゲート・カソード間に
発生するノイズ電圧を抑制することができる。
【0018】以上に説明したように、過渡期における第
1電流回生用ダイオード7の逆回復電流 ID を第2逆回
復電流限流用抵抗14によって制限するように構成した
ので、図2(a)に示すように、第2静電誘導サイリス
タ6のターンオン時に、従来例の回路で発生していたよ
うな第2静電誘導サイリスタ6のアノード電流 IA の急
激な増加を防止することができるので、図2(b)に示
すように、第2静電誘導サイリスタ5のアノード・カソ
ード間電圧(相電圧 VAK)の立ち上がりが緩やかにな
り、図2(c)に示すように、第1静電誘導サイリスタ
5のゲート・カソード間に発生するノイズ電圧 VGKを抑
制することができるので第1静電誘導サイリスタ5の誤
動作、破損を防止することができる。以上、ハイサイド
側の第1電流回生用ダイオード7の逆回復電流が発生す
る場合を説明したが、ローサイド側の第2電流回生用ダ
イオード8に逆回復電流が流れる場合も同様である。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明のインバータ装置
によれば、電流回生用ダイオードが逆阻止状態に移行す
る過渡期において流れる逆回復電流が、逆回復電流限流
用抵抗を介して流れるように構成したので、逆回復電流
は限流され逆回復時の電流回生用ダイオードの両端の電
圧変動は緩和されるので、その電流回生用ダイオードに
並列に接続されている静電誘導サイリスタを誤動作また
は破損させることがない。また、電流回生用ダイオード
がオンして誘導性負荷から直流電源に電流が回生する
時、逆回復電流限流用抵抗側には回生電流は流れず、従
来の回路と同様に電流回生用ダイオードのみを介して回
生電流が流れるので、電力損失を最小限に抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインバータ装置のインバータアー
ムの一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明に係るインバータ装置のインバータアー
ムの各部の動作波形を示す波形図である。
【図3】本発明に係るインバータ装置を用いた回路の一
実施例を示す回路図である。
【図4】従来のインバータ装置を用いた回路の一例を示
す回路図である。
【図5】従来のインバータ装置のインバータアームの一
例を示す回路図である。
【図6】従来のインバータ装置のインバータアームの各
部の動作波形を示す波形図である。
【符号の説明】
5 第1静電誘導サイリスタ 6 第2静電誘導サイリスタ 3 直流電源 7 第1電流回生用ダイオード 8 第2電流回生用ダイオード 9 第1駆動回路 10 第2駆動回路 4 インバータアーム 11 第3静電誘導サイリスタ 12 第1逆回復電流限流用抵抗 13 第4静電誘導サイリスタ 14 第2逆回復電流限流用抵抗 15 第1遅延回路 16 第2遅延回路 17 第1オン電圧保持用抵抗 18 第2オン電圧保持用抵抗 19 第3オン電圧保持用抵抗 20 第4オン電圧保持用抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 17/56 17/73 9383−5J H03K 17/73 G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1静電誘導サイリスタのカソードと第
    2静電誘導サイリスタのアノードとを接続し、前記第1
    静電誘導サイリスタのアノードを直流電源の正極に接続
    し、前記第2静電誘導サイリスタのカソードを前記直流
    電源の負極に接続し、前記第1静電誘導サイリスタのア
    ノード・カソード間に、前記第1静電誘導サイリスタの
    カソードからアノードの方向に順方向となるように第1
    電流回生用ダイオードを接続し、前記第2静電誘導サイ
    リスタのアノード・カソード間に、前記第2静電誘導サ
    イリスタのカソードからアノードの方向に順方向となる
    ように第2電流回生用ダイオードを接続し、 第1駆動回路の出力を前記第1静電誘導サイリスタのゲ
    ートに接続すると共に第2駆動回路の出力を前記第2静
    電誘導サイリスタのゲートに接続したインバータアーム
    を備えたインバータ装置において、 前記第1電流回生用ダイオードのカソードに第3静電誘
    導サイリスタのアノードを接続すると共に、前記第3静
    電誘導サイリスタのカソードを第1逆回復電流限流用抵
    抗を介して前記第1電流回生用ダイオードのアノードに
    接続し、 前記第1駆動回路の出力と前記第1静電誘導サイリスタ
    のゲート間に第1遅延回路を挿入し、 前記第1駆動回路の出力と前記第1静電誘導サイリスタ
    のカソード間に、第1オン電圧保持用抵抗と第2オン電
    圧保持用抵抗の直列回路を接続すると共に、その第1オ
    ン電圧保持用抵抗と第2オン電圧保持用抵抗の接続点に
    前記第3静電誘導サイリスタのゲートを接続し、 前記第2電流回生用ダイオードのカソードに第4静電誘
    導サイリスタのアノードを接続すると共に、前記第4静
    電誘導サイリスタのカソードを第2逆回復電流限流用抵
    抗を介して前記第2電流回生用ダイオードのアノードに
    接続し、 前記第2駆動回路の出力と前記第2静電誘導サイリスタ
    のゲート間に第2遅延回路を挿入し、 前記第2駆動回路の出力と前記第2静電誘導サイリスタ
    のカソード間に、第3オン電圧保持用抵抗と第4オン電
    圧保持用抵抗の直列回路を接続すると共に、その第3オ
    ン電圧保持用抵抗と第4オン電圧保持用抵抗の接続点に
    前記第4静電誘導サイリスタのゲートを接続したインバ
    ータアームを備えたことを特徴とするインバータ装置。
JP6025052A 1994-02-23 1994-02-23 インバータ装置 Withdrawn JPH07236285A (ja)

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JP6025052A JPH07236285A (ja) 1994-02-23 1994-02-23 インバータ装置

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JPH07236285A true JPH07236285A (ja) 1995-09-05

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ID=12155155

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JP6025052A Withdrawn JPH07236285A (ja) 1994-02-23 1994-02-23 インバータ装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000014809A1 (fr) * 1998-09-09 2000-03-16 Hitachi, Ltd. Transistor d'induction statique, procede de fabrication correspondant, et onduleur

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