JPH07236256A - モータの冷却装置 - Google Patents

モータの冷却装置

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JPH07236256A
JPH07236256A JP2641394A JP2641394A JPH07236256A JP H07236256 A JPH07236256 A JP H07236256A JP 2641394 A JP2641394 A JP 2641394A JP 2641394 A JP2641394 A JP 2641394A JP H07236256 A JPH07236256 A JP H07236256A
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JP
Japan
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motor
pipe
working fluid
heat
cooling device
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JP2641394A
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Inventor
Katsuhiko Nakamura
勝彦 中村
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長い熱移送距離を確保する. 【構成】 発熱するモータ・ステータ4の周囲を囲む内
壁部3aの外側に、作動流体が蒸発する蒸発部となる環
状の空洞部11を形成する。ハウジング3には、その上
下に間隔を存して蒸気通路用パイプ12及び液通路用パ
イプ13の一端部を接続し、空洞部11に連通する。蒸
気通路用パイプ12及び液通路用パイプ13の他端部は
真空チャンバ14の外壁部14aを貫通して外部まで延
び、外部において凝縮部15に連通する。空洞部11、
蒸気通路用パイプ12、液通路用パイプ13及び凝縮部
15内に作動流体を封入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空用メカトロ機器、
宇宙用メカトロ機器、その他密閉空間で使用される機器
に用いられるモータの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、モータにおいては、その発熱に
より種々の不具合が生じることから、十分な冷却が行わ
れることが要求され、その冷却装置として、例えば実開
平5−308752号公報に記載されるように、モータ
内部に発生した熱をウイック式ヒートパイプで輸送して
外部に排出することにより、モータを冷却するようにし
たものが知られている。
【0003】ところで、上記ヒートパイプは、気密状に
密閉されたパイプで構成され、その内部は作動流体(冷
媒)とその飽和蒸気で満たされている。そして、発熱部
材を覆うハウジングが蒸発部とされ、該ハウジングに接
続されたヒートパイプにハウジング側から断熱部及び凝
縮部が形成され、発熱部材の熱で蒸発部で作動流体が蒸
発すると、この蒸発により生ずる蒸気は凝縮部との圧力
差により凝縮部に移動して凝縮し、蒸発潜熱を放出する
と共に、凝縮部で凝縮した作動流体は蒸発部に戻る。以
後は同様な動作を繰り返すものであり、上記凝縮部から
断熱部を経て蒸発部への作動流体を効率的に戻すため
に、断熱部及び凝縮部のパイプの内壁面及び蒸発部の内
壁面に、金網、フェルト布等の毛細管構造物(以下、ウ
イックという)を装設することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そのような
ものでは、外部動力が不要となるという利点はあるもの
の、ヒートパイプの熱移送距離は最大でも数メートル程
度であること、ヒートパイプの内部のほとんどにウイッ
クを設ける必要があること等から、原理上、あるいは製
作上、断熱部の配管の細管長尺化には限界があるので、
実用上制約が大きい。
【0005】本発明は、外部動力を不要して、長い熱移
送距離を確保することができるモータの冷却装置を提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハウジングの
内部に発熱部材が配設され、該発熱部材を囲むように環
状の空洞部が形成されたモータの冷却装置を前提とす
る。
【0007】請求項1の発明は、上記ハウジングの上下
に間隔を存して一端部が接続され上記空洞部に連通する
蒸気通路用パイプ及び液通路用パイプと、該蒸気通路用
パイプ及び液通路用パイプの他端部が連通される凝縮部
と、上記空洞部並びに蒸気通路用パイプ及び液通路用パ
イプ、凝縮部に封入された作動流体とを備える構成とす
る。
【0008】請求項2の発明においては、さらに、空洞
部の内周壁下部に形成された周回溝部と、該周回溝部を
覆いかつ内周壁に沿って巻回されている第1ウイックと
を備える。
【0009】請求項3の発明においては、液通路用パイ
プは、一端部が空洞部内まで延長され、該パイプの空洞
部内に位置する延長部分は多数の開孔を有し、該延長部
分が第2ウイックにて覆われると共に、該第2ウイック
が第1ウイックに、作動流体が移動可能なるように接続
されている。
【0010】請求項4の発明においては、モータは真空
チャンバ内に配設されており、蒸気通路用パイプ及び液
通路用パイプは、それぞれ、空洞部に連通されるモータ
側パイプと凝縮部に連通される凝縮部側パイプとに分割
され、該モータ側パイプと凝縮部側パイプとが接続具で
着脱可能に接続され、凝縮部側パイプにフランジ部材が
一体に設けられ、該フランジ部材が真空チャンバの外壁
部に着脱可能に取付けられている。
【0011】請求項5の発明においては、凝縮部は、中
空部を有するフランジ部材で構成され、該フランジ部材
の中空部に両凝縮部側パイプの端部が連通せしめられて
いる。
【0012】請求項6の発明においては、フランジ部材
は、中空部内において、熱伝導のためのフィンが突設さ
れている。
【0013】請求項7の発明においては、フィンは、作
動流体を蛇行させるように配設されている。
【0014】請求項8の発明においては、フランジ部材
は、外側面に放熱用のフィンが突設されている。
【0015】
【作用】請求項1の発明によれば、モータの作動により
発熱部材が発熱すると、この熱は、ハウジングの内壁部
を介して空洞部(蒸発部)に伝達され、モータで発生し
た熱が作動流体の蒸発によって取り去られる。この作動
流体の蒸発より、空洞部内の気圧が凝縮部内の気圧より
も高くなり、両部間で圧力差が生じ、上記蒸発した作動
流体の蒸気は、ハウジング内の空洞部から蒸気通路用パ
イプを経て凝縮部内へ移動せしめられ、凝縮部を通じて
蒸発潜熱が放出されて凝縮する。この放熱により、発熱
部材の熱が外部に放出されることになる。
【0016】請求項2の発明によれば、空洞部の内周壁
下部に形成された周回溝部を覆いかつ内周壁に沿って巻
回されている第1ウイックによって、内周壁全体に作動
流体が供給される。
【0017】請求項3の発明によれば、液通路用パイプ
の延長部分を通じて還流される作動流体が、第2ウイッ
ク及び第1ウイックを経て、内周壁全体に作動流体が供
給される。
【0018】請求項4の発明によれば、蒸気通路用パイ
プ及び液通路用パイプは、それぞれ、モータ側パイプと
凝縮部側パイプとに分割され、該モータ側パイプと凝縮
部側パイプとが接続具で着脱可能に接続され、凝縮部側
パイプにフランジ部材が一体に設けられ、該フランジ部
材が真空チャンバの外壁部に着脱可能に取付けられてい
る。
【0019】請求項5の発明によれば、フランジ部材の
中空部に両凝縮部側パイプの端部が連通せしめられ、該
フランジ部材が凝縮部として機能する。
【0020】請求項6の発明によれば、フランジ部材の
中空部には、熱伝導のためのフィンが突設され、作動流
体との接触面積が増大する。
【0021】請求項7の発明によれば、フィンは、作動
流体を蛇行させるように配設され、作動流体との接触が
確実となる。
【0022】請求項8の発明によれば、フランジ部材
は、外側面に放熱用のフィンが突設され、放熱性が高め
られる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って詳細に
説明する。
【0024】−実施例1− 真空中で使用するモータの冷却用装置に適用した例を示
す図1において、1はロータ2に永久磁石を使用するタ
イプのモータで、ロータ2は気密状態のハウジング3内
に収納されている。また、ロータ2は、環状のモータ・
ステータ4によって囲まれ、該モータ・ステータ4は、
コイル5を保持した状態でハウジング3の環状の内壁部
3aの内側に固定されている。そして、ロータ2には出
力軸6が同軸上にかつ一体に形成され、該出力軸6が軸
受7,7を介して機密状にハウジング3を貫通して回転
可能に支承されている。
【0025】このモータ1の主要な発熱部位はモータ・
ステータ4のコイル5である。つまり、このような、ロ
ータ2に永久磁石を使用したモータ1においては、モー
タ・ステータ4のコイル5でのジュール熱による発熱が
大きくなるので、ロータ2よりもむしろモータ・ステー
タ4を冷却する方が冷却効率の点から望ましいからであ
る。
【0026】上記ハウジング3内の内壁部3aの外側に
は、該内壁部3aを存してモータ・ステータ4の周囲を
囲むように、作動流体が蒸発する蒸発部となる環状の空
洞部11が形成されている。
【0027】上記ハウジング3には、その上下に間隔を
存して蒸気通路用パイプ12及び液通路用パイプ13の
一端部がモータ1(ロータ2)の軸線と直交する方向に
接続され、該両パイプ12,13が空洞部11に連通し
ている。また、蒸気通路用パイプ12及び液通路用パイ
プ13の他端部は真空チャンバ14の外壁部14aを貫
通して外部まで延び、外部において連通されて凝縮部1
5を構成している。そして、上記空洞部11、蒸気通路
用パイプ12、液通路用パイプ13及び凝縮部15に作
動流体が封入されている。
【0028】具体的には、両パイプ12,13はモータ
側パイプ12a,13aと凝縮部側パイプ12b,13
bとに2分割され、それらが接続具16,17を介して
着脱可能に接続されている。凝縮部側パイプ12b,1
3bは、凝縮部15となるパイプと一体的に形成されて
U字形状の部材18の一部となっている。
【0029】上記部材18はプレート部材19に取付け
られている。一方、真空チャンバ14の外壁部14aに
は、パイプ12,13を外部に導き出すための開口部1
4bが形成され、該開口部14bの尖端には取付フラン
ジ14cが形成されている。該取付フランジ14cにプ
レート部材19がボルト20及びナット21でシール部
材22を介して取付けることで、パイプ12,13を支
持するようになっている。
【0030】従って、凝縮部側パイプ12b,13bを
外側から開口部14bを通じて挿入し、プレート部材1
9を取付フランジ14cに取付け、該凝縮部側パイプ1
2b,13bにモータ側パイプ12a,13aを接続具
16,17を介して接続することで、容易に組み付ける
ことができる。尚、接続具16,17により接続した
後、空洞部11内の空気の追い出し、作動流体の封入を
行うことになる。
【0031】また、ハウジング3の空洞部11の内周壁
下部に、図2に詳細を示すように、水平通路3b及び鉛
直通路3cを通じてモータ側パイプ13a(液通路用パ
イプ13)に連通され空洞部11に開放する周回溝部3
dが形成され、作動流体が空洞部11の下部全体に行き
亘るように構成されている。
【0032】そして、空洞部11内には、周回溝部3d
を覆いかつ内周壁3aに沿って、毛細管作用を有する第
1ウイック23(例えば金網、フェルト布等)が連続し
て張設されている。即ち、内周壁3aの外側面(発熱部
材に最も近い壁面)にだけに第1ウイック23が巻かれ
ている。
【0033】空洞部11、パイプ12,13及び凝縮部
15内には、水、メタノール、エタノール、フロン等の
作動流体が封入されており、この作動流体は空洞部11
の内周壁3aの外側面で蒸発した後、蒸気通路用パイプ
12を経て凝縮部15に移動し、該凝縮部15で蒸発潜
熱を放出して凝縮し、液通路用パイプ13を経て空洞部
11に戻るようになっている。
【0034】従って、モータ1の作動によりモータ・ス
テータ4のコイル5が発熱すると、この熱はハウジング
3の内周壁3aを介して空洞部11(蒸発部)に伝達さ
れ、空洞部11で第1ウイック23の作動流体を蒸発さ
せ、モータ1で発生した熱が取り去られる。この作動流
体の蒸発より、空洞部11内の気圧が凝縮部15内の気
圧よりも高くなり、両部11,15間で圧力差が生じ
る。
【0035】この圧力差により、上記蒸発した作動流体
の蒸気は、ハウジング3内の空洞部11から蒸気通路用
パイプ12を経て凝縮部15内へ高速で移動し、凝縮部
15を通じて蒸発潜熱を放出して、作動流体は凝縮す
る。この放熱により、モータ・ステータ4の熱が外部に
放出されることになる。このように、凝縮部15を空冷
としているので、モータ用の冷却水、専用の水配管、動
力が不要となる。
【0036】それから、凝縮により液化した作動流体
は、液通路用パイプ13を通って、通路3b,3c及び
周回溝部3dを経てハウジング3の空洞部11内の第1
ウイック23へ還流し、以後同様な動作を繰り返す。
【0037】−実施例2− 本例は、凝縮部をフランジ部材で構成したものである。
尚、実施例1と同一の構成要素については同一の符号を
用い、その詳細な説明を省略する。
【0038】図3に示すように、蒸気通路用パイプ12
A及び液通路用パイプ13Aのうちの凝縮部側パイプ1
2c,13cにフランジ部材31が一体に設けられ、該
フランジ部材31が真空チャンバ14の外壁部14aの
取付フランジ14cにボルト32及びナット33によっ
て着脱可能に取付けられている。取付フランジ14cへ
の取付側の面31aにパイプ12c,13cが接続さ
れ、それと反対側の、大気に近い面が放熱面31bとな
っている。そして、フランジ部材31は中央に中空部3
1cを有し、該中空部31cに両パイプ12c,13c
の端部が連通せしめられ、該フランジ部材31が凝縮部
として機能するようになっている。
【0039】また、フランジ部材31の中空部31cに
おいて、放熱面31b側の内壁面31dより熱伝導のた
めの複数のフィン34,…が突設されている、フィン3
4,…は、パイプ12c,13cが接続される開口31
e,31f間において、蒸気流の方向に平行に延びるよ
うに突設されている(図4参照)。従って、フランジ部
材31が空気に直接触れるため、内部の蒸気と空気との
間の熱抵抗が小さく、真空チャンバ14内にある発熱体
の熱を、少ない温度差で大気中に拡散させることができ
るが、このフィン34,…によって、蒸気と壁面との接
触面積を増加させ、この部分の熱抵抗をより一層低下さ
せることができるようになっている。
【0040】また、フランジ部材31の放熱面(外側
面)に放熱用のフィン35,…が平行に突設され、大気
と壁面との接触面積を増加させ、自然対流によって積極
的に大気中に熱が放散されるようにしている(図5参
照)。従って、多数の放熱用のフィン35,…を取付け
る等して、モータ・ステータ4と大気との間の熱抵抗を
減らすようにすれば、真空チャンバ14内においても、
大気中でモータ1を使用したときとほとんど差のない放
熱条件を得ることができる。
【0041】尚、31g…はボルト33を挿通するため
の貫通孔である。
【0042】−実施例3− 本例は、液通路用パイプを空洞部内まで延長したもので
ある。尚、実施例1と同一の構成要素については同一の
符号を用い、その詳細な説明を省略する。
【0043】図6及び図7に示すように、液通路用パイ
プ13Bのモータ側パイプ13dは、一端部が空洞部1
1A内まで延び該空洞部11A内で上方に屈曲して内周
壁3aと平行に延びる延長部分13eを有する。延長部
分13eには多数の開孔13f,…が全周に亘って形成
されている。また、延長部分13eは、第2ウイック4
1にて覆われると共に、該第2ウイック41が、内周壁
3aを覆う第1ウイック23に作動流体が移動可能なる
ように接続されている。
【0044】上記実施例では、フランジ部材31内のフ
ィン34,…を、作動流体の流れ方向に平行に設けてい
るが、フランジ部材の中空部において、フィンを、作動
流体が蛇行するように配設することもできる。例えば図
8及び図9に示すように、フランジ部材51の中空部5
1aに対しパイプ12c,13cを連通させるための開
口51b,51cを挾んで1対の長フィン52,53,
52,53をそれぞれ配設し、中央側の長フィンの5
3,53間にさらに外周壁51dより中央部付近まで延
びる別の1対の短フィン54,54を配設し、作動流体
が各フィン52〜54を避けるように流れるように構成
することで、作動流体が蛇行することとなる。この実施
例においては、フィン52,54と、フィン53とは互
いに対抗する別の面に設けるようにしているが、フィン
の高さが中空部51aの幅に略等しくなるようにするの
であれば、一方の面にのみ設けるようにすることができ
るし、作動流体が蛇行する配列であれば、そのほかのフ
ィンの配列を採用することもできる。尚、51e…はボ
ルトを挿通するための取付孔、55は放熱用フィンであ
る。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明は、上記のように、ハウ
ジングの上下に間隔を存して一端部が接続されハウジン
グの空洞部に連通する蒸気通路用パイプ及び液通路用パ
イプの他端部を凝縮部にて連通し、それらの内部に作動
流体を封入しているので、発熱部材により発生する熱
を、離れた位置にある凝縮部まで運ぶことができ、これ
により発熱部材の温度上昇を抑制することができ、真空
環境等の放熱条件の悪い場所においても、モータの高出
力化を図ることができる。また、蒸気通路用及び液通路
用パイプ内にウイックを設けるが必要ないことから、従
来知られているヒータパイプを使用した場合に比べて、
パイプの細管長尺化を図ることができ、製作も容易にな
る。
【0046】請求項2の発明は、第1ウイックによっ
て、空洞部の内周壁下部に形成された周回溝部を覆いか
つ内周壁に沿って巻回するようにしているので、発熱部
材により発生した熱を、作動流体の蒸発によって内周壁
全体に亘って一様に取り去ることができる。
【0047】請求項3の発明は、液通路用パイプの延長
部分を通じて還流される作動流体を、第2ウイック及び
第1ウイックを経て、内周壁全体に供給するようにして
いるので、発熱部材により発生した熱を、作動流体の蒸
発によって内周壁全体に亘って一様に取り去ることがで
きる。
【0048】請求項4の発明は、蒸気通路用パイプ及び
液通路用パイプをそれぞれモータ側パイプと凝縮部側パ
イプとに分割し、該モータ側パイプと凝縮部側パイプと
を接続具で着脱可能に接続し、凝縮部側パイプにフラン
ジ部材を一体に設け、該フランジ部材を真空チャンバの
外壁部に着脱可能に取付けるようにしているので、真空
チャンバの外壁部への組付けが簡単である。
【0049】請求項5の発明は、フランジ部材の中空部
に両凝縮部側パイプの端部を連通せしめ、該フランジ部
材が凝縮部として機能するようにしているので、凝縮部
としてのフランジ部材の大きさを大きくすることがで
き、これにより作動流体(蒸気)と大気との間の熱抵抗
を下げることが可能となり、また、凝縮部であるフラン
ジ部材を直接大気に触れさせることができるので、真空
チャンバ内に凝縮部を取付ける場合に比して、内部の蒸
気と大気との間の熱抵抗を少なくすることができ、発熱
部材によって発生する熱を、少ない温度差で、大気中に
放散させることができる。
【0050】請求項6の発明は、フランジ部材の中空部
に、熱伝導のためのフィンを突設させているので、作動
流体(蒸気)との接触面積を増大することができ、熱抵
抗をさらに下げることが可能となる。
【0051】請求項7の発明は、フィンを、作動流体が
蛇行するように配設しているので、作動流体(蒸気)と
の接触面積を増大することができ、熱抵抗をさらに下げ
る点でより有利である。
【0052】請求項8の発明は、フランジ部材の外側面
に放熱用のフィンを突設しているので、放熱性を高め、
熱抵抗をさらに下げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の全体構成図である。
【図2】要部拡大図である。
【図3】実施例2の全体構成図である。
【図4】図3のIV-IV 線における断面図である。
【図5】図3のV-V 線における断面図である。
【図6】実施例3の全体構成図である。
【図7】要部斜視図である。
【図8】変形例の説明図である。
【図9】図8のIX-IX 線における断面図である。
【符号の説明】
1 モータ 3 ハウジング 3a 内周壁 3d 周回溝部 4 モータ・ステータ(発熱部材) 11 空洞部 11A 空洞部 12 蒸気通路用パイプ 12a モータ側パイプ 12b 凝縮部側パイプ 12c 凝縮部側パイプ 13 液通路用パイプ 13A 液通路用パイプ 13B 液通路用パイプ 13a モータ側パイプ 13b 凝縮部側パイプ 13c 凝縮部側パイプ 13d モータ側パイプ 13e 延長部分 13f 開孔 14 真空チャンバ 14a 外壁部 15 凝縮部 16 接続具 17 接続具 23 第1ウイック 31 フランジ部材 31c 中空部 34 フィン 35 放熱用のフィン 41 第2ウイック 51 フランジ部材 51a 中空部 52 長フィン 53 長フィン 54 短フィン 55 放熱用のフィン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内部に発熱部材が配設さ
    れ、該発熱部材を囲むように環状の空洞部が形成された
    モータの冷却装置であって、 上記ハウジングの上下に間隔を存して一端部が接続され
    上記空洞部に連通する蒸気通路用パイプ及び液通路用パ
    イプと、 該蒸気通路用パイプ及び液通路用パイプの他端部が連通
    される凝縮部と、 上記空洞部並びに蒸気通路用パイプ及び液通路用パイ
    プ、凝縮部に封入された作動流体とを備えることを特徴
    とするモータの冷却装置。
  2. 【請求項2】 さらに、空洞部の内周壁下部に形成され
    た周回溝部と、該周回溝部を覆いかつ内周壁に沿って巻
    回されている第1ウイックとを備えるところの請求項1
    記載のモータの冷却装置。
  3. 【請求項3】 液通路用パイプは、一端部が空洞部内ま
    で延長され、該パイプの空洞部内に位置する延長部分は
    多数の開孔を有し、該延長部分が第2ウイックにて覆わ
    れると共に、該第2ウイックが第1ウイックに、作動流
    体が移動可能なるように接続されているところの請求項
    2記載のモータの冷却装置。
  4. 【請求項4】 モータは真空チャンバ内に配設されてお
    り、蒸気通路用パイプ及び液通路用パイプは、それぞ
    れ、空洞部に連通されるモータ側パイプと凝縮部に連通
    される凝縮部側パイプとに分割され、該モータ側パイプ
    と凝縮部側パイプとが接続具で着脱可能に接続され、凝
    縮部側パイプにフランジ部材が一体に設けられ、該フラ
    ンジ部材が真空チャンバの外壁部に着脱可能に取付けら
    れているところの請求項1、請求項2又は請求項3記載
    のモータの冷却装置。
  5. 【請求項5】 凝縮部は、中空部を有するフランジ部材
    で構成され、該フランジ部材の中空部に両凝縮部側パイ
    プの端部が連通せしめられているところの請求項4記載
    のモータの冷却装置。
  6. 【請求項6】 フランジ部材は、中空部内において、熱
    伝導のためのフィンが突設されているところの請求項5
    記載のモータの冷却装置。
  7. 【請求項7】 フィンは、作動流体を蛇行させるように
    配設されているところの請求項6記載のモータの冷却装
    置。
  8. 【請求項8】 フランジ部材は、外側面に放熱用のフィ
    ンが突設されているところの請求項5、請求項6又は請
    求項7記載のモータの冷却装置。
JP2641394A 1994-02-24 1994-02-24 モータの冷却装置 Withdrawn JPH07236256A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014166062A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 回転電機および潤滑油冷却機構
JP2017192201A (ja) * 2016-04-12 2017-10-19 本田技研工業株式会社 回転電機のステータ
WO2020031657A1 (ja) * 2018-08-10 2020-02-13 東レエンジニアリング株式会社 リニアモータ機構および二軸ステージ
JP2020028214A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 東レエンジニアリング株式会社 リニアモータ機構および二軸ステージ

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