JPH072349Y2 - 構造体の踏台固定構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は索道装置の支柱等の構造体の踏台固定構造に関
するものである。

（従来の技術） 一般に索道装置の支柱においては傾斜して設置されるも
のがあるがこの場合には点検等のための踏台は水平でな
ければならないことから支柱に対しては傾斜して固定さ
れる。

従来の踏台固定構造はこの様に傾斜した場合に容易に施
工出来及び種々の傾斜角度に迅速に対応出来るものでは
なかった。

一方実開昭48-107220号が公知であるがこれは外周面に
歯切りされたラックを用いており密着度に不安があり安
全性に疑問があった。

更に実公昭51-52815号は金属杆相互の結合に歯を用いる
ものが示されるが踏台の角度調整のためのものではな
い。

次に特開昭58-69915号はねじ式ジャッキで作業台の角度
調整するものであり中心から放射状の歯を平面歯切りさ
れた歯切り体を用いたものではない。

（考案が解決しようとする課題） 本考案は以上の従来の課題を解決し支柱等の柱状体が傾
斜している場合でも踏台を容易に施工出来及び種々の傾
斜角度に迅速に対応出来ると共に密着度がよく全面で力
を支持可能な構造体の踏台固定構造の提供を目的とす
る。

（課題を解決するための手段） 本考案は以上の目的達成のために踏台側板の外面に固定
されその前面に中心から放射状の歯を平面歯切りされた
歯切り体と、踏台支持手段に固定されその前面に中心か
ら放射状の歯を平面歯切りされた他の歯切り体と、前記
両歯切り体を相互に圧着させ噛み合わせるボルトとから
なる構造体の踏台固定構造を提案するものである。

（実施例） 以下本考案の構造体の踏台固定構造を図面に示す実施例
に従い説明する。

第１図及び第２図は本考案の固定構造が用いられた柱状
体を示し、該柱状体（２）は傾斜して設置されている。

該柱状体（２）の梁（３）には直接に又は踏台支持材
（４）を介して踏台（５）が固定される。

踏台（５）の詳細を第３図乃至第５図に示すが、該踏台
（５）の踏台側板（5a）の外面には歯切り体（７）が熔
接等で固定される。

一方踏台支持材（４）等の踏台支持手段には他の歯切り
体（７）が熔接等で固定される。

歯切り体（７）は第６図及び第７図に詳細を示す様にそ
の外周面でなく前面に中心から放射状の歯（7a）が平面
歯切りされると共にその中心に孔（7b）が設けられる。

以上の踏台（５）の踏台支持材（４）への固定方法は次
の通り。

すなわち踏台（５）の歯切り体（７）の前面の中心から
放射状の歯（7a）を踏台支持材（４）の歯切り体（７）
の前面の中心から放射状の歯（7a）に噛み合わせる。

この状態でボルト（９）を両歯切り体（７）の孔（7b）
に挿入しナット（10）で締める。

これにより両歯切り体（７）の歯（7a）が中心から放射
状であるため相互に圧着され噛み合う。

この結果踏台（５）は踏台支持材（４）に対して傾斜す
ることになり踏台（５）を水平に固定出来るのである。

すなわち両歯切り体（７）の歯（7a）が中心から放射状
であるため柱状体（２）の任意の傾斜に対して踏台
（５）を水平に固定出来るのである。

（考案の効果） 本考案の構造体の踏台固定構造の実施例は以上の通りで
ありその効果を次に列記する。

（１） 本考案の固定構造は特に中心から放射状の歯を
平面歯切りされた歯切り体を有するためこれを圧着させ
るだけで踏台の施工は容易である。

（２） 本考案の固定構造は特に中心から放射状の歯を
平面歯切りされた歯切り体を有するため密着度がよく全
面で力を支持可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の固定構造が用いられた柱状体の正面図 第２図は同上平面図 第３図は同上固定構造の分解斜視図 第４図は同上断面側面図 第５図は同上平面図 第６図は同上固定構造に用いる歯切り体の断面側面図 第７図は同上正面図 1:地面 2:柱状体 3:梁 4:踏台支持体 5:踏台 5a:踏台側板 7:歯切り体 7a:歯 7b:孔 9:ボルト 10:ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】踏台側板の外面に固定されその前面に中心
   から放射状の歯を平面歯切りされた歯切り体と、踏台支
   持手段に固定されその前面に中心から放射状の歯を平面
   歯切りされた他の歯切り体と、前記両歯切り体を相互に
   圧着させ噛み合わせるボルトとからなる構造体の踏台固
   定構造