JPH07234588A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH07234588A
JPH07234588A JP6334122A JP33412294A JPH07234588A JP H07234588 A JPH07234588 A JP H07234588A JP 6334122 A JP6334122 A JP 6334122A JP 33412294 A JP33412294 A JP 33412294A JP H07234588 A JPH07234588 A JP H07234588A
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JP
Japan
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magnetic
developer
toner
carrier
image forming
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JP6334122A
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English (en)
Inventor
Masahisa Ochiai
正久 落合
Masumi Asanae
益実 朝苗
Toshihiko Noshiro
敏彦 野代
Koji Noguchi
浩司 野口
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低価格のスリーブレスマグネットロールを使
用して、高品質の画像が得られる画像形成方法を提供す
る。 【構成】 現像剤搬送部材として、表面に複数の異極性
の磁極が交互に配置され、かつ全体が一体に形成された
半導電性あるいは絶縁性を有するスリーブレスマグネッ
トロール40を配置し、このスリーブレスマグネットロ
ール40を回転させることにより磁性現像剤70を現像
領域に搬送し、現像領域に搬送された磁性現像剤70に
より、感光体30の表面に形成された静電潜像を可視化
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現像剤搬送機構部に、
スリーブを表面に設けないスリーブレスマグネットロー
ルを採用した現像装置による画像形成方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置としては、複写機や
プリンター、或はファクシミリ等が知られている。これ
らの画像形成装置のうち、電子写真方式や静電記録方式
を採用する装置では、一般に、光像露光により感光体表
面に形成された静電潜像を、感光体に近接して設けた現
像剤搬送部材から現像剤を供給し、現像剤中のトナーを
前記静電潜像に付着させて画像を形成する方法が採られ
ている。上記感光体と現像剤搬送部材は、一定の間隙を
以て対向配置されている。現像剤搬送部材の主要機構部
は、大きくは、表面に非磁性部材等で形成されたスリー
ブを有する現像剤搬送用のロール状の磁石体(以下、マ
グネットロールという)と、前記スリーブ表面に保持さ
れる現像剤を一定層厚に規制する現像剤穂立ち高と規制
部材(以下、ドクターブレードという)とから構成され
ている。
【0003】マグネットロールは、現像剤貯留用の現像
剤用ホッパー内に設けられ、表面に複数個の磁極を有す
るロール状の磁石体と、この磁石体と相対回転可能に磁
石体の表面を覆ったスリーブとから構成されている。こ
のマグネットロールは、静電潜像の担持体である感光体
と、一定の微小間隙で対向配置されている。現像剤は、
スリーブ表面に磁気的に吸着・保持されながら、スリー
ブ表面とドクターブレードとの微小空隙を通過させら
れ、薄層状に形成されて、マグネットロールと感光体と
が対向配置されている現像領域に搬送される。
【0004】一方、近年の社会的要請に応じて、画像品
質の向上と、画像形成装置の低価格・小型化が強く推進
され、このような状況の中で、その主要機構部である現
像装置に対する種々の提案がなされている。例えば、磁
石体の周囲に現像剤を保持するためのスリーブを設けな
い、いわゆるスリーブレスタイプのマグネットロールを
使用して静電潜像を現像することが提案されている(例
えば、特公昭63−35984号、特開昭63−223
675号、特開昭62−201463号)。この種のス
リーブレスマグネットロールを使用する現像装置では、
装置の小型化及びメンテナンスフリーの点から、通常は
一成分現像剤(磁性トナー)が使用されている。
【0005】しかし、スリーブレスマグネットロールを
用いて一成分現像剤で現像する方法では、現像剤を構成
するトナーへの帯電付与が十分に行われず、画像品質が
劣るという問題を有している。そこで、ドクターブレー
ドをマグネットロール表面に圧接するようにし、マグネ
ットロールと圧接したドクターブレードの間にトナー粒
子を通過させることにより、摩擦帯電により帯電付与を
施すようにしている。併せて、これによりマグネットロ
ール表面に保持されたトナーを薄層化することも行って
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このドクター
ブレードをマグネットロール表面に圧接した場合でも、
トナーの帯電量が少ない場合には、スリーブレスマグネ
ットロール表面に担持されるトナー量が十分でないこと
があり、その対策としてスリーブレスマグネットロール
の表面にトナー吸引用に微小電極を設けることも提案さ
れている(前記の特公昭63−35984号参照)。し
かし、この構造では、ロールの表面に新たに微小電極を
設ける必要があるため、スリーブレス化によりマグネッ
トロールの構造を簡単化し、低価格、小型化を図る初期
の目的を十分に達成することができない。
【0007】また現像領域において、地カブリ防止又は
反転現像を行うために、現像剤にはバイアス電圧(接地
も含む)を印加することが必要であるが、そのためにマ
グネットロールの少なくとも表面に導電性を付与するこ
とが提案されている(前記の特開昭62−201463
号参照)。しかし、この構造であると、微小電極を設け
る場合よりもはるかに低価格であるが、それでも、マグ
ネットロールの製作にやや手間がかかる点で改良の余地
が残されている。
【0008】そこで、第1の発明は、低価格のスリーブ
レスマグネットロールを使用して高品質の画像を得るこ
とのできる画像形成方法を提供することを目的とする。
また、第2の発明は、低価格の導電性スリーブレスマグ
ネットロールを使用して、高品質の画像を得ることので
きる画像形成方法を提供することを目的とする。また、
第3の発明は、低価格のスリーブレスマグネットロール
を使用して、一成分現像剤でも高品質の画像を得ること
のできる画像形成方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、まず、第1の発明では、潜像担持体に対向して配置
された現像剤搬送部材の表面に保持された磁性現像剤を
現像領域に搬送して静電潜像を可視化する画像形成方法
において、上記現像剤搬送部材として、表面に複数の異
極性の磁極が交互に配置され、かつ全体が一体に形成さ
れた半導電性あるいは絶縁性を有する円筒状磁石を配置
し、上記磁性現像剤として磁性キャリアとトナーとを含
む二成分現像剤を使用し、上記現像剤搬送部材を回転さ
せることにより磁性現像剤を現像領域に搬送し、現像領
域に搬送された磁性現像剤により、上記潜像担持体の表
面に形成された静電潜像を可視化する。
【0010】また、前記磁性キャリアとして、平均粒径
が10〜150μmで、1000 Oe の磁界中で50e
mu/g以上の磁化を有するキャリアを使用すると共
に、前記トナーとして磁性トナーを使用し、かつトナー
濃度を10〜90重量%の範囲内にする。また、前記磁
性キャリアとして、平均粒径が5〜100μmで、10
00 Oeの磁界中で50emu/g以上の磁化を有する
キャリアを使用すると共に、前記トナーとして非磁性ト
ナーを使用し、かつトナー濃度を5〜60重量%の範囲
内にする。
【0011】また、前記潜像担持体の移動速度をVp
(mm/sec)、前記現像剤搬送部材の外径、磁極
数、周速をそれぞれD(mm)、M、Vm (mm/se
c)とすると、πD・Vp /M・Vm で表わされるh
(mm)の値を2以下にすると共に、前記現像剤搬送部
材の表面の磁束密度(B0)を50〜1200Gの範囲内
にする。また、前記現像剤搬送部材に、磁性現像剤の穂
立ち高さを規制する規制部材を配置し、この規制部材に
対して、直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスを
印加する。
【0012】また、第2の発明では、潜像担持体に対向
して配置された現像剤搬送部材の表面に保持された磁性
現像剤を現像領域に搬送して静電潜像を可視化する画像
形成方法において、上記現像剤搬送部材として、表面に
複数の異極性の磁極が交互に配置され、少なくとも表面
が106 Ω・cm以下の導電性を有し、かつ全体が一体
に形成された円筒状磁石を配置し、上記磁性現像剤とし
て、磁性キャリアとトナーを含む二成分現像剤を使用
し、上記現像領域に、直流電圧に交流電圧を重畳した現
像バイアスを印加し、上記現像剤搬送部材を回転させる
ことにより磁性現像剤を現像領域に搬送し、現像領域に
搬送された磁性現像剤により、上記潜像担持体の表面に
形成された静電潜像を可視化する。
【0013】また、前記磁性キャリアとして、平均粒径
10〜100μmの非球形状のキャリアを使用すると共
に、前記トナーとして磁性トナーを使用し、かつトナー
濃度を10〜90重量%の範囲内にする。また、前記磁
性キャリアとして、平均粒径10〜100μmの非球形
状のキャリアを使用すると共に、前記トナーとして非磁
性トナーを使用し、かつトナー濃度を5〜60重量%の
範囲内にする。
【0014】また、前記潜像担持体の移動速度をVp
(mm/sec)、前記現像剤搬送部材の外径、磁極
数、周速をそれぞれD(mm)、M、Vm (mm/se
c)とすると、πD・Vp /M・Vm で表わされるh
(mm)の値を2以下にすると共に、前記現像剤搬送部
材の表面の磁束密度(B0)を50〜1200Gの範囲内
にする。また、前記現像剤搬送部材に、磁性現像剤の穂
立ち高さを規制する規制部材を配置し、この規制部材に
対して、前記直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイア
スを印加する。
【0015】また、第3の発明では、潜像担持体に対向
して配置された現像剤搬送部材の表面に保持された磁性
現像剤を現像領域に搬送して静電潜像を可視化する画像
形成方法において、上記現像剤搬送部材に、磁性現像剤
の穂立ち高さを規制する規制部材を当接配置し、上記現
像剤搬送部材として、表面に複数の異極性の磁極が交互
に配置され、かつ全体が一体に形成された円筒状磁石を
配置し、上記磁性現像剤として、磁性トナーから成る一
成分現像剤を使用し、上記現像領域に、直流電圧に交流
電圧を重畳した現像バイアスを印加し、上記現像剤搬送
部材を回転させることにより磁性現像剤を現像領域に搬
送し、現像領域に搬送された磁性現像剤により、上記潜
像担持体の表面に形成された静電潜像を可視化する。
【0016】また、前記潜像担持体の移動速度をVp
(mm/sec)、前記現像剤搬送部材の外径、磁極
数、周速をそれぞれD(mm)、M、Vm (mm/se
c)とすると、πD・Vp /M・Vm で表わされるh
(mm)の値を2以下にする共に、前記現像剤搬送部材
表面の磁束密度(B0)を50〜1200Gの範囲内にす
る。
【0017】
【作用】上記第1の発明では、現像剤搬送部材として、
極性が互いに異なる磁極が交互に設けられた半導電性も
しくは絶縁性を有する円筒状永久磁石を用いるので、通
常の円筒状フェライト磁石又は樹脂磁石をそのまま使用
できるため、装置の低価格化を達成することができる。
また、上記第1の発明では、キャリアとトナーからなる
二成分現像剤を使用するため、現像剤搬送部材にスリー
ブのない磁石体、いわゆるスリーブレスマグネットロー
ルを使用する場合に常に問題となるトナーの帯電量の確
保を、キャリアとトナーの摩擦帯電により行うことがで
きる。特に、1000 Oe の磁界中で測定された磁化が
50emu/g以上のキャリアを使用すると、平均粒径
が10〜50μmといった小粒径のキャリアとしてもき
め細かい画像が得られるとともに、キャリア付着を防ぐ
こともできる。
【0018】上記第2の発明では、現像剤搬送部材とし
て、極性が互いに異なる磁極が交互に設けられた、少な
くとも表面が体積抵抗106 Ω・cm以下の導電性の円
筒状永久磁石を用いるので、通常の円筒状フェライト磁
石又は樹脂磁石の少なくとも表面に導電性を付与するだ
けで使用できるため、装置の低価格化を達成することが
できる。また、マグネットロールの表面が106 Ω・c
m以下の導電性を有しているため、現像剤へ直流電圧を
印加するとともに、効果的に交流電圧を重畳印加するこ
とができる。さらに、上記第2の発明では、キャリアと
トナーからなる二成分現像剤を使用するため、現像剤搬
送部材にスリーブのない磁石体、いわゆるスリーブレス
マグネットロールを使用する場合に常に問題となるトナ
ーの帯電量の確保を、キャリアとトナーの摩擦帯電によ
り行うことができる。特に、平均粒径が10〜100μ
mといった小粒径の非球形状のキャリアを使用すること
により、きめ細かい画像が得られると共に、キャリア付
着を防ぐこともできる。また、第2の発明の現像剤に
は、直流電圧の他に交流電圧が重畳的に印加されるた
め、現像剤の帯電による凝集が抑えられて移動性が高ま
り、地カブリの現象を抑えることができる。
【0019】上記第3の発明では、現像剤搬送部材とし
て、極性が互いに異なる磁極が交互に設けられた円筒状
永久磁石を用いるので、通常の円筒状フェライト磁石又
は樹脂磁石をそのまま使用でき、装置の低価格化を達成
することができる。さらに、上記第3の発明では、現像
剤搬送部材表面への現像剤の層厚を規制する現像剤穂立
ち高さ規制部材が現像剤搬送部材の表面に当接して設け
られているため、磁性トナー粒子に摩擦帯電により十分
な帯電付与を行うことができる。併せて、現像剤穂立ち
高さ規制部材と現像剤搬送部材とがある間隔で対向配置
されている場合に比べ、磁性トナー層を均一に薄層化す
ることができる。また、上記第3の発明の現像剤では、
直流バイアスの他に交流バイアスが重畳的に印加される
ため、感光体の非現像領域に付着したトナーの、現像剤
搬送部材への移動性を高めて、いわゆる地カブリを防ぐ
ことができる。さらに、磁極対向ピッチを2mm以下に
調整することにより、交流バイアスの重畳印加による上
記トナーの移動性をより容易にして、地カブリの防止効
果を一層高めることができる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)図1は、第1の発明を実施するための画像
形成装置の主要部を模式的に示す図である。図1におい
て、現像装置10は、現像剤70を貯留するための現像
剤用ホッパー20内に、一定の周速で回転する感光体3
0表面と微小間隔の現像ギャップDs 介して、高速回転
可能に対向配置された円筒状のスリーブレスマグネット
ロール40が設けられている。
【0021】さらに、このスリーブレスマグネットロー
ル40には、スリーブレスマグネットロール40の表面
に微小空隙のドクターギャップDg を介して、対向配置
された現像剤の穂立ち高さ規制板(以下、ドクターブレ
ードという)50が設けられている。さらに、ドクター
ブレード50は、バイアス電圧を印加するためにバイア
ス電源60に接続されている。
【0022】また、静電潜像の現像後、スリーブレスマ
グネットロール40表面上に残った現像剤は、ドクター
ブレード50の裏側で、ある程度はぎ取られて新しい現
像剤と交換できるようになっているが、掻き落とし用ブ
レード(図示せず)を新たに別途設けても構わない。現
像剤用ホッパー20内には、現像剤攪拌用の攪拌ローラ
ー21が、また、感光体30の周囲には、図示はしない
が、感光体30の表面を一様に帯電するための帯電器、
静電潜像形成用の光像露光装置等が設けられている。
【0023】上記の現像剤搬送部材を構成する磁石体
は、表面にN極とS極が交互に並ぶ如く着磁されたもの
で、焼結磁石(例えば、フェライト磁石)、あるいは、
樹脂磁石(プラスチック磁石又はゴム磁石)のいずれで
も使用することができる。磁石体は、シャフトに上記磁
石をロール状に形成したものでも、あるいは、シャフト
を含めて全体を磁石材料で一体に形成したもののいずれ
の構造でも構わない。但し、この永久磁石は、現像ムラ
を防ぐために全体が一体に形成されている(継目がな
い)ことが必要である。
【0024】マグネットロールを使用する現像装置で
は、異極性の磁極が微小間隔をおいて交互に並ぶため、
磁極数が増えると、マグネットロール表面の磁束密度が
減少するという関係がある。一方、画像品質上の要請で
あるキャリア付着防止という観点からは、スリーブレス
マグネットロール40表面の磁束密度は50G以上必要
である。そこで、上記関係と考えあわせて、磁石体の磁
極数は、好ましいスリーブレスマグネットロール40表
面の磁束密度(Bo )50〜1200Gの範囲に対応す
る8極〜60極とすることが望ましい。尚、Bo のより
好ましい範囲は、100〜800Gである。
【0025】また、磁石体表面の磁極数を増やすため
に、微小間隔で磁極を構成すると、磁石体の周囲に形成
される磁界が小さくなり、磁石体表面へのトナーの吸着
量が低下する。このため、磁石体表面に形成されるトナ
ー層の不均一化が発生するが、これを防止するため磁石
体を高速で回転させる必要がある。
【0026】しかし、回転速度が遅過ぎると画像に濃度
ムラが発生し、早過ぎると回転トルクが大きいのに対応
して、駆動時の騒音や発熱量が大きくなったり、またキ
ャリアの摩耗が発生する等の不都合が生ずる。そこで、
磁石体の周速は、感光体の周速に対して、等速から10
倍程度の範囲内に設定することが望ましい。特に、画像
品質の点からは、2〜6倍程度の範囲内の速度が好まし
い。
【0027】また、感光体の周速をVp (mm/se
c)、マグネットロールの外径、磁極数、周速をD(m
m)、M、Vm (mm/sec)とすると、以下の数1
で表わされるh(mm)の値が2より少なくなるように
D、M、Vを設定することが好ましい。
【数1】h=πD・Vp /M・Vm (mm) 上記hは、感光体表面が単位時間内に磁極と対面するピ
ッチであり、この値が2mmより大きくなると、現像ム
ラが生ずる。また、hの値は1mm以下であることが好
ましい。但し、hを小さくするためには、MとVm を大
きくすればよいが、Mが多すぎるとマグネットロールの
表面磁束密度が低くなりすぎ、またVmが大きくなると
前述したような不具合が生ずるので、実用上hは0.4
〜1.0の範囲が好ましい。
【0028】また、ドクターブレード50は、磁石体表
面に接触(圧接)して配置してもよいし、あるいは、磁
石体表面に対して、微小空隙(ドクターギャップDg
呼ぶ)を介して設けてもよい。ドクターギャップ50を
設ける場合、感光体30表面と磁石体表面との対向設置
間隔(現像ギャップDs と呼ぶ)との関係が、画像品質
上、Ds −Dg =0.2±0.15(mm)の条件を満
たす範囲であることが好ましい。
【0029】尚、ドクターブレードを磁石体表面に接触
させる場合は、例えば、SK材などの磁性体(オーステ
ナイト系ステンレス鋼、(例えばSUS304)やりん
青銅などの非磁性体でもよい)で形成した弾性ブレード
51(図中破線で示す)の表面に一端51aを、現像剤
用ホッパー20に固定し、先端部51bを磁石体表面に
圧接させればよい。また、第1の発明では、半導電性又
は絶縁性を有するスリーブレスマグネットロール40の
表面に磁性現像剤70を保持するので、バイアス電圧は
ドクターブレード50から印加することが好ましい。こ
の場合は、ドクターブレード50は非磁性導電体(アル
ミニウム合金、真鍮等)で形成すればよい。
【0030】また、バイアス電圧は、直流電圧を印加す
ればよいが、直流電圧に交番電圧(10KHz 以下の低
周波交番電圧が好ましい)を重畳してもよく、これによ
りカブリをより少なくすることができる。磁性現像剤7
0としては、上述したように、キャリアと非磁性トナー
からなる通常の二成分現像剤、又は、キャリアと磁性ト
ナーとからなる二成分現像剤のいずれでも使用可能であ
る。
【0031】現像に際しては、所定濃度に予め調整され
た現像剤を、現像剤用ホッパー20内に投入するか、又
は、磁石体表面にキャリアを付着させておき、その後
は、現像剤用ホッパー20内にトナーを補給すればよ
い。そのため、トナー濃度制御手段が不要となり、現像
装置10の小型化を図ることができる。
【0032】キャリアとしては、平均粒径10〜150
μmで、磁気特性は1000 Oe の磁界中で測定したと
きの磁化が、50emu/g以上である鉄粉、ソフトフ
ェライト、マグネタイト、あるいは、樹脂中に磁性粉を
分散されたバインダー型粒子等の磁性粒子を使用するこ
とができる。磁化が50emu/g未満では、キャリア
付着が生じ易くなる。
【0033】またフェライト又はマグネタイトを使用す
る場合は、1000 Oe での磁化が、フェライトで55
〜80emu/g(飽和磁化65〜95emu/g)、
マグネタイトで58〜63emu/g(飽和磁化は86
〜98emu/g)であるものを使用することが好まし
い。
【0034】キャリアは、特に鉄粉キャリアで、その形
状が通常使用される球形のものより、扁平状の方が効果
が大きく好ましい。ここで、キャリアの長径をa,厚み
をTとすると、球形キャリアはT/a≒1、非球形キャ
リア(偏平(コイン状)、塊状)は、T/a=0.02
〜0.5(好ましくは、0.03〜0.5、より好まし
くは、0.05〜0.5)である。T/a<0.02で
あると、流動性が低下し、画像ムラが発生し易くなる。
T/a>0.5では球形に近くなり、トナーへの帯電付
与能力が低下することがある。
【0035】さらに、キャリアの平均粒径が50μm以
下の場合に、トナーの帯電量が特に十分に得られるこ
と、一方、平均粒径が10μm未満では感光体表面へキ
ャリアが付着し易くなること等を考慮して、キャリアの
平均粒径を10〜50μmとすることが特に好ましい。
【0036】尚、第1の発明では、磁性キャリアは、上
述した磁性粒子を2種以上混合してもよい。例えば、平
均粒径が60〜120μmの大粒径磁性粒子と平均粒径
が10〜50μmの小粒径磁性粒子とを混合すること、
あるいは、いずれも平均粒径が10〜50μmのバイン
ダー型磁性粒子と鉄粉を混合してもよい。混合比率は、
組合わせる磁性粒子の大きさ及び磁気特性を考慮して定
めればよい。
【0037】使用するトナーは、上述したように磁性又
は非磁性トナーのいずれをも使用することができるが、
転写性の点から絶縁性を有するもの(体積抵抗が1014
Ω・cm以上)が好ましく、又、キャリアとの摩擦によ
り帯電し易いもの(摩擦帯電量が10μc/g以上)が
好ましい。トナー濃度としては、磁性トナーの場合は1
0〜90wt%の範囲内で、非磁性トナーの場合は5〜6
wt%の範囲とすることが好ましい。
【0038】また、磁性トナーの場合は、磁性トナー中
の磁性粉の含有量が、20〜70wt%の範囲にあること
が画像品質上好ましい。磁性粉の含有量が少なすぎる
と、トナーの飛散が生じ、一方多すぎると定着性が低下
する。トナーの組成は、通常のトナーと同様、必須成分
としての結着樹脂(スチレン−アクリル系共重合体、ポ
リエステル樹脂等)、着色剤(磁性粉にマグネタイトを
使用した場合は不要)に、任意成分として、磁性粉(マ
グネタイト、ソフトフェライト等)、荷電制御剤(ニグ
ロシン、アゾ染料等)、離型剤(ポリオレフィン等)、
流動化剤(疎水性シリカ等)を含有したものである。ま
た、着色剤を適宜選定することにより、カラートナーを
作成することもできる。
【0039】尚、上記磁化の測定は、振動試料型磁力計
(東英工業製VSM−3型)を用いて行った。トナーの
平均粒径は、粒度分析計(コールターエレクトロニクス
社製コールターカウンターモデルTA−II)を用いて
測定した。また、体積抵抗はDC4KV/cmの電場
で、内径3.05mmのテフロン(商品名)製シリンダ
ー中に試料を10数mg充填し、100g・fの荷重を
印加して測定した値であり、又、摩擦帯電量は市販の摩
擦帯電量測定器(東芝ケミカル社製TB−200型)に
より、トナー濃度5%(標準キャリアとしてフェライト
キャリア(日立金属社製、KBN−100)を使用)と
して測定した値である。
【0040】(実験例1)本実験例で使用する二成分現
像剤は、鉄粉キャリアと磁性トナーとからなるものであ
る。鉄粉キャリアは、扁平形状の鉄粉(日立金属社製、
MC−SI)100重量部に対して、表面被覆用のシリ
コーン樹脂を1重量部ミキサーで混合し、その後150
℃の空気循環炉中で熱処理した。冷却後分級して、平均
粒径50μmの鉄粉キャリアを得た。
【0041】この鉄粉キャリアは、1000 Oe での磁
化が70emu/g(飽和磁化は200emu/g)の
ものを使用した。また、磁性トナーは、結着樹脂として
スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体(重量平
均分子量約21×104 、数平均分子量約1.6×10
4 )55重量部、磁性粉としてマグネタイト(戸田工業
社製、EPT500)40重量部、離型剤としてポリプ
ロピレン(三洋化成社製、TP32)3重量部、荷電制
御剤(オリエント化学社製、ボントロンS34)2重量
部をミキサーで乾式混合し、その後加熱混煉して冷却固
化させた。その後、ジエットミル、ローターステーター
型粉砕機等を利用して微粉砕した。微粉砕後分級して体
積平均粒径10μmの磁性トナーを得た。この磁性トナ
ーの体積抵抗は5×1014Ω・cm、摩擦帯電量は−1
5μc/gであった。
【0042】上記鉄粉キャリアと磁性トナーとをトナー
濃度50wt%になるように混合して二成分現像剤を調整
した。この現像剤を使用して、反転現像により画像品質
を確認した。以下の実験は、常温常湿(20℃,相対湿
度:60%(R.H))の環境条件で行った。
【0043】本実験例で使用したスリーブレスマグネッ
トロール40は、金属製シャフトに円筒状フェライト磁
石を固着した直径20mmのA4サイズ用のマグネット
ロールで、16極対称着磁とした。このときのマグネッ
トロール40の表面磁束密度は550Gで、感光体30
表面の非露光部の電位を−500vとした。さらに、ド
クターブレード50は、真鍮製のものを使用し、ドクタ
ーブレード50に、反転現像用に−450vの直流電圧
を印加した。
【0044】また、現像ギャップDs は0.4mm、ド
クターギッャプDg は0.3mmに設定した。さらに、
本実験例1では、スリーブレスマグネットロール40の
周速(Vm )を、感光体30の周速(Vp =25mm/
sec)の4倍に設定した。以上の条件で、二成分現像
剤(本実験例ではトナー濃度(Tc )は50wt%)と一
成分現像剤(トナー濃度(Tc )が100wt%)とで
の、スリーブレスマグネットロール40を使用した場合
の画像品質上における効果を比較した。その結果を表1
に示した。
【0045】尚、現像トナー像は、普通紙にコロナ転写
後、熱ロール定着(線圧1kg/cm、定着温度180
℃)を行って最終画像を得た。さらに、評価項目は、画
像濃度、地カブリ、チリ及び細線幅ムラの4項目につい
て行った。
【0046】
【表1】
【0047】表1より、画像濃度の点では同等である
が、地カブリ、チリ及び細線幅ムラの点では、トナー濃
度が50%の場合の方が、100%の場合より、優れて
いることがわかる。つまり、トナーだけからなる一成分
現像剤を使用するより、二成分現像剤(本実験例では、
トナー濃度を50wt%に設定)を使用した方が、画像品
質上良好な結果を収めることができる。
【0048】また、トナー濃度を45wt%に設定した
以外は、上記と同様の条件で連続1万枚の印字テストを
行った。その結果を図4に示す。同図から、画像濃度の
変化が極めて少ないことがわかる。また、図5に示すよ
うに、トナー濃度の変化も実用上問題のない範囲であ
る。なお、他の画質項目についても評価したが、初期画
像と同等の結果が得られることを確認した。
【0049】(実験例2)キャリアとして粒径及び材質
の異なる4種類の磁性粒子を使用した以外は、実験例1
と同様の条件で作像し、画像評価を行った。その結果を
表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】表2から、平均粒径が大きい(60〜12
0μm)キャリアを使用しても、高品質の画像が得られ
ることがわかる。但し、キャリアの磁化(σ1000)が低
い場合には(例6)、画像濃度がやや低下する。また、
扁平キャリアの方が、高濃度の画像が得られる。
【0052】(実験例3)キャリアとして粒径及び材質
の異なる4種類の磁性粒子を使用し、次のように作成し
たトナーを使用し、トナー濃度を5重量%に調整した現
像剤を使用した以外は、実験例1と同様の条件で作像
し、画像評価を行った。その結果を表3に示す。
【0053】トナーは、スチレン−アクリル系共重合体
(実験例1と同様)85重量部、カーボンブラック(三
菱化成社製、#50)10重量部、ポリプロピレン(三
洋化成社製、TP32)3重量部、荷電制御剤(オリエ
ント化学社製、ボントロンS34)2重量部を、実験例
1と同様の手順で処理して、体積平均粒径10μmのト
ナー(抵抗6×1014Ω・cm、摩擦帯電量−23μc
/g)を作成した。
【0054】
【表3】 表3から、キャリアの平均粒径が小さく、且つσ1000
高い方が画像濃度が高くなることがわかる。
【0055】(実験例4)キャリアとして平均粒径が2
5μmの扁平鉄粉を使用し、トナー濃度の異なる5種類
の現像剤を使用した以外は、実験例1と同様の条件で作
像し、画像評価を行った。その結果を表4に示す。
【0056】
【表4】
【0057】表4から、磁性キャリアと磁性トナーを混
合した現像剤を使用した場合は、トナー濃度が5〜90
wt%の範囲で良質の画像が得られることがわかる。但
し、トナー濃度が10wt%より少ないと画像濃度が低下
し、トナー濃度が90wt%では地カブリが増大する。
【0058】(実験例5)キャリアとして平均粒径が2
5μmの扁平鉄粉を使用し、トナー濃度が異なる4種類
の現像剤を使用した以外は、実験例3と同様の条件で作
像し、画像評価を行った。
【0059】
【表5】
【0060】表5から、磁性キャリアと非磁性トナーを
混合した現像剤を使用した場合は、トナー濃度が3〜6
wt%の範囲で良質な画像が得られることがわかる。但
し、トナー濃度が低いと細線幅のムラが生じ、トナー濃
度が高いと地カブリとチリがやや多くなる。
【0061】また、トナー濃度を50wt%に設定した
以外は、上記と同様の条件で連続1万枚の印字テストを
行った。その結果を図4に示す。同図から、画像濃度の
変化が極めて少ないことがわかる。また、図5に示すよ
うに、トナー濃度の変化も実用上問題のない範囲であ
る。なお、他の画質項目についても評価したが、初期画
像と同等の結果が得られることを確認した。
【0062】(実験例6)本実験例では、実験例1で使
用した二成分現像剤を用いて、スリーブレスマグネット
ロール40の周速(Vm )の、画像品質に及ぼす影響に
ついて実験した。画像形成条件は、スリーブレスマグネ
ットロールの周速(Vm )を、感光体30の周速(Vp
=25mm/sec)に対して、0.5、2、6、10
倍の4段階に変えて行った。それ以外の条件は、実験例
1と同様にした。その結果は、表6に示した。
【0063】
【表6】
【0064】尚、上記表6のVm (スリーブレスマグネ
ットロール40の速度)のVp に対する速度は、Vp
(感光体30の速度、本実験例ではVp =25mm/s
ecとした)の何倍の速度に当たるかで示し、例えば、
6倍である場合は、6Vp と表示した。表6から、Vm
がVp の0.5倍(半分の速度)では、画像濃度及び細
線幅ムラの点で、Vm がVp の10倍の速度では、地カ
ブリ及びチリの点で、良好な画像品質が得られないこと
がわかる。このことから、良好な画像濃度(一般に1.
3以上)得るとともに、細線幅ムラを許容範囲内に収め
るためには、Vm をVpに対してある程度以上の速度に
設定する必要があることを示している。
【0065】また、地カブリ、チリの面で、良好な結果
を得るためには、Vm をVp に対して、ある一定の速度
以下に設定する必要があることをも示している。以上の
結果から、Vm をVp に対して、ある範囲内に設定する
ことにより、良好な画像品質を得られることがわかる。
上記表6では、Vm がVp の2倍、6倍で良好な結果を
収めている。
【0066】(実験例7)磁極数及び表面磁束密度(B
o )の異なる5種類のマグネットロールを使用し、その
周速を2段階に調整した以外は、実験例1と同様の条件
(但し、トナー濃度は50wt%)で作像し、画像評価を
した。その結果を表7に示す。
【0067】
【表7】
【0068】表7から、hが2mmより小さく、且つB
o が50〜1200Gの範囲で、良質の画像が得られる
ことがわかる。但し、Bo が低いと地カブリがやや増大
し、hが大きいと細線幅のムラが生ずる。また、表7か
ら、hは1.0mm以下が好ましいことがわかる。
【0069】(実験例8)本実験例では、磁性トナーに
おける磁性粉の含有量の影響を調べた。使用した二成分
現像剤は、実験例1で使用したと同様の鉄粉キャリア
と、磁性トナーであるが、磁性トナー中の磁性粉(マグ
ネタイト)の量を、0、25、60、75wt%の4段階
に変化させ、その影響を調べた。
【0070】尚、磁性トナー中の荷電制御剤及び離型剤
の組成比は、実験例1と同一にし、上記磁性粉の変化量
に応じて結着樹脂のスチレン−n−ブチルメタクリレー
ト共重合体の量を変化させた。つまり、上記磁性粉と結
着樹脂を合わせた量は、常に全体の95wt%になるよう
に調整して行った。さらに、スリーブレスマグネットロ
ール40の周速(Vm )は、感光体30の周速(Vp
25mm/sec)の5倍に設定した。それ以外の画像
形成条件は、実験例1と同一である。その結果を、表8
に示した。
【0071】
【表8】
【0072】表8から、トナー中の磁性粉の濃度を0〜
75wt%まで、4段階変化させた場合、磁性粉の濃度が
75wt%のときに、画像濃度が低下することがわかる。
このことは、磁性トナーを使用する場合には、トナー中
の磁性粉の含有量は、画像品質上、ある値以下に設定さ
れることが好ましいことを示している。
【0073】一方、磁性粉が0%でも、良好な画像品質
が維持されることが分かる。本発明に係る画像形成方法
では、スリーブレスマグネットロールを用いても、軟磁
性体のキャリアを使用することにより、非磁性トナーを
使用することができることを示している。さらに、その
非磁性トナーの濃度が50%でも地カブリやトナー飛散
を起こすことなく、良好な画像品質が保証されることを
示している。
【0074】この結果は、次のように考えられる。従来
のスリーブを表面に有したマグネットロールでは、現像
剤が、スリーブ表面でスリップを起こし、回転するスリ
ーブ表面でのトナー帯電を十分に確保するためには、非
磁性トナーの濃度を小さくすることが必要であった。し
かし、本発明の方法では、ドクターブレードにより現像
剤が速やかに帯電させられて、現像剤の動きが早く確実
になるために、スリップが起こりにくくなり、スリーブ
レスマグネットロール40の回転に追従できるようにな
ったためと考えられる。
【0075】(実験例9)磁性キャリアとして材質及び
粒径の異なる2種類(A、B)の磁性粒子を混合したも
の(表9)を使用した以外は、実験例1と同様の条件で
作像し、画像評価を行った。その結果を表10に示す。
尚、バインダー型キャリアは、スチレン−アクリル系共
重合体(実験例1)20重量部とマグネタイト(戸田工
業社製、EPT500)80重量部を用いて、実験例1
の磁性トナーと同様の手順で作成した。
【0076】
【表9】
【0077】
【表10】 表10から、各キャリアとも高品質の画像が得られるこ
とがわかる。
【0078】(実験例10)ドクターブレードに−40
0Vの直流電圧と交流電圧を印加した以外は、実験例1
と同様の条件で作像し、画像評価を行った。その結果を
表11に示す。
【0079】
【表11】
【0080】表11が、ACバイアスの印加により地カ
ブリが減少することがわかる。尚、上記実験例では、磁
石体の着磁を施した表面には従来のスリーブを設けな
い、いわゆるスリーブレスマグネットロール40とした
が、バイアス電圧を印加するために導電性を有する樹脂
チューブ(例えば、熱収縮性のポリエステルや、フッ素
樹脂等)を用いて被覆しても構わない。この場合、低温
(10℃)、低湿度(相対湿度20%)での画像品質が
良好なことが確かめられた。
【0081】特に、小粒径の扁平鉄粉キャリアを使用す
ると、非常に高品質の画質が得られる。さらに、スリー
ブレスマグネットロール40として、低価格・小型化の
シャフト一体型のフェライト磁石等を使用する場合、本
発明の画像形成方法の適用により、画像品質及び装置の
低価格、小型化を、より効果的に達成することができ
る。
【0082】(実施例2−1)図2は、第2の発明を実
施するための画像形成装置の主要部を模式的に示す図で
ある。図2に示す画像形成装置は、主に、現像剤搬送部
材としてスリーブレスマグネットロール40の表面に導
電性部材80を設けた点を除けば、図1に示す画像形成
装置とほぼ類似の構成を有する。図2に示す画像形成装
置において、図1と同じ構成要素には同じ番号が付与さ
れている。なお、図1に示されている構成とオーバーラ
ップする部分についての説明は省略する。
【0083】現像剤搬送部材を構成する磁石体表面に
は、導電性部材80が均一に被覆され、表面の導電性が
106 Ω・cm以下に設定されている。本実施例では、
導電性部材80として導電性(電気抵抗が104 Ω・c
m)の熱収縮性のポリエステルチューブを用い、上記磁
石体表面に厚さ50μmの均一に被覆した。導電性付与
には、これ以外の導電性を有する樹脂(例えば、カーボ
ンブラックを添加したフッ素樹脂等)や、或は金属箔
(例えば、オーステナイト系ステンレス鋼(例えば、S
US304)製箔)を使用することができる。ただし、
この磁石体は、図1と同様、現像ムラを防ぐために、全
体が一体に形成されていることが必要である。
【0084】磁石体の磁極数についても、第1の実施例
と同様、好ましいマグネットロール表面の磁束密度(B
o )50〜1200Gの範囲に対応する8極〜60極と
することが望ましい。尚、Bo のより好ましい範囲は、
100〜800Gである。また、感光体30の周速をV
p (mm/sec)、スリーブレスマグネットロール4
0の外径、磁極数、周速をそれぞれD(mm)、M、V
m (mm/sec)とすると、磁極対向ピッチhは次式
で表わされる。 h=πD・Vp /M・Vm (mm) 上記h(mm)の値が2より少なくなるようにD、M、
Vを設定することが画像品質上好ましい。
【0085】上記hは、感光体30表面が単位時間内に
磁極と対面するピッチであり、この値が2mmより大き
くなると、現像ムラが生ずる。また、hの値は1mm以
下であることが好ましい。但し、hを小さくするために
は、MとVm を大きくすればよいが、Mが多すぎるとス
リーブレスマグネットロール40の表面磁束密度が低く
なりすぎ、またVm が大きくなると前述したような不具
合が生ずるので、実用上hは0.4〜1.0の範囲が好
ましい。
【0086】また、本実施例では、バイアス電圧は非磁
性導電体(アルミニウム合金、真鍮等)により作られた
ドクターブレード50から直流電圧及び交流電圧が印加
できるようになっているが、円筒状磁石全体が導電性で
ある場合には、磁石又はそれを支持するシャフトから印
加してもよい。さらに、直流電圧に重畳する交流電圧
は、20KHz 以下の交流電圧(好ましくは、10KH
z 以下の低周波交流電圧)が好ましく、これにより地カ
ブリをより減少させることができる。尚、上記構成の画
像形成装置は、後記する実施例2−2においても実施例
2−1と同様に使用されるものである。
【0087】一方、磁性現像剤70についても、第1の
実施例と同様に、キャリアと非磁性トナーからなる通常
の二成分現像剤、又は、キャリアと磁性トナーとからな
る二成分現像剤のいずれでも使用可能である。因に、本
実施例2−1では磁性キャリアと非磁性トナーを使用
し、後記する実施例2−2では磁性キャリアと磁性トナ
ーを使用した。
【0088】キャリアとしては、平均粒径10〜150
μmで、磁気特性は1000 Oe の磁界中で測定したと
きの磁化が、50emu/g以上である鉄粉、ソフトフ
ェライト、マグネタイト、あるいは、樹脂中に磁性粉を
分散されたバインダー型粒子等の磁性粒子を使用するこ
とができる。特に、キャリア付着の観点からは、磁化が
50emu/g以上のキャリアを使用することが好まし
い。またフェライト又はマグネタイトを使用する場合
は、1000 Oe での磁化が、フェライトで55〜80
emu/g(飽和磁化65〜95emu/g)、マグネ
タイトで58emu/g以上(飽和磁化は86emu/
g)であるものを使用することが好ましい。
【0089】本実施例2−1及び後記する実施例2−2
では、上記キャリアのうち鉄粉キャリアを使用し、特
に、キャリアの形状が非球形の扁平形状のものを使用し
た。さらに、キャリアの平均粒径が50μm以下の場合
に、トナーの帯電量が特に十分に得られること、一方、
平均粒径が10μm未満では感光体表面へキャリアが付
着し易くなること等を考慮して、使用する鉄粉キャリア
の平均粒径は10〜50μmの範囲内が好ましい。
【0090】また、磁性キャリアは、上述した磁性粒子
を2種以上混合してもよい。例えば、平均粒径が60〜
120μmの大粒径磁性粒子と平均粒径が10〜50μ
mの小粒径磁性粒子とを混合すること、あるいは、いず
れも平均粒径が10〜50μmのバインダー型磁性粒子
と鉄粉を混合してもよい。この場合は、混合比率は組合
わせる磁性粒子の大きさ及び磁気特性を考慮して定めれ
ばよい。
【0091】一方、使用するトナーは、磁性トナー又は
非磁性トナーのいずれをも使用することができる。転写
性の点からは、絶縁性を有するもの(体積抵抗が1014
Ω・cm以上)が好ましく、さらには、キャリアとの摩
擦により帯電し易いもの(摩擦帯電量が10μc/g以
上)が好ましい。トナー濃度としては、磁性トナーの場
合は10〜90wt%の範囲内で、非磁性トナーの場合は
5〜60wt%の範囲とすることが好ましい。
【0092】また、磁性トナーの場合は、磁性トナー中
の磁性粉の含有量が、20〜70wt%の範囲にあること
が画像品質上好ましい。磁性粉の含有量が少なすぎる
と、トナーの飛散が生じ、一方多すぎると定着性が低下
するためである。トナーの組成は、第1の実施例で説明
したトナーの組成とほぼ同様である。また、磁化、体積
抵抗、摩擦帯電量等の測定は、第1の実施例に示した測
定方法と同様な方法により行った。
【0093】(実験例11)本実験例で使用する二成分
現像剤は、磁性キャリアと非磁性トナーとからなる現像
剤を使用した。磁性キャリアとして使用する鉄粉キャリ
アは、扁平形状の鉄粉(日立金属社製、MC−SI)1
00重量部に対して、表面被覆用のシリコーン樹脂を1
重量部ミキサーで混合し、その後150℃の空気循環炉
中で熱処理した。冷却後分級して、平均粒径25μmの
鉄粉キャリアを得た。
【0094】この鉄粉キャリアは、1000 Oe での磁
化が70emu/g(飽和磁化は200emu/g)の
ものを使用した。また、非磁性トナーは、結着樹脂とし
てスチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体(重量
平均分子量約21×104 、数平均分子量約1.6×1
4 )85重量部、着色材としてカーボンブラック(三
菱化成社製、#50)10重量部、離型剤としてポリプ
ロピレン(三洋化成社製、TP32)3重量部、荷電制
御剤(オリエント化学社製、ボントロンS34)2重量
部をミキサーで乾式混合し、その後加熱混煉して冷却固
化させた。その後、ジエットミル、ローターステーター
型粉砕機等を利用して微粉砕した。微粉砕後分級して体
積平均粒径9μmの非磁性トナーを得た。
【0095】上記鉄粉キャリアと非磁性トナーとをトナ
ー濃度50wt%になるように混合して二成分現像剤を調
整した。この現像剤を使用して、反転現像により画像品
質を確認した。本実験例で使用した導電性スリーブレス
マグネットロール40は、金属製シャフトに円筒状フェ
ライト磁石を固着しその表面にSUS304箔(厚さ5
0μm)を被覆した直径20mmのA4サイズ用のマグ
ネットロールで、16極対称着磁とした。このときのマ
グネットロール40の表面磁束密度は550Gで、感光
体30表面の非露光部の電位を−700vとした。
【0096】さらに、ドクターブレード50は真鍮製の
ものを使用し、ドクターブレード50には、反転現像用
に−550vの直流電圧を印加した。これに重畳する交
流電圧は、下記の表12に記載した通りである。また、
現像ギャップDs は0.4mm、ドクターギャップDg
は0.3mmに設定した。さらに、本実験例1では、ス
リーブレスマグネットロール40の周速(Vm )を、感
光体30の周速(Vp =25mm/sec)の6倍に設
定した。
【0097】以上の条件で、前記構成の表面が導電性ス
リーブレスマグネットロール40を使用した場合の画像
品質上における効果を比較した。その結果を表1に示し
た。尚、現像トナー像は、普通紙にコロナ転写後、熱ロ
ール定着(線圧1kg/cm、定着温度180℃)を行
って最終画像を得た。さらに、評価項目は、画像濃度、
地カブリ、チリ及び細線幅ムラの4項目について行っ
た。
【0098】
【表12】
【0099】尚、Vp-p 及びfは、それぞれ交流バイア
スのピーク・ツー・ピーク値、周波数である。表12よ
り、例1〜例5までは、画像濃度の点では交流バイアス
を重畳すると否とに拘らず、十分に使用できる画像濃度
であり問題がない。しかし、地カブリの点では、交流バ
イアスを重畳しない場合(例1)のカブリ濃度は、やや
カブリがでる程度の0.12であったが、交流バイアス
を重畳した場合(例1〜例5)は、いずれもカブリ濃度
が0.12より低く地カブリが解消されることがわか
る。但し、例5の場合は、チリ及び細線幅ムラの点で画
像品質が劣る。以上の結果から、ある範囲で交流バイア
スを直流バイアスに重畳することにより、画像濃度、チ
リ及び細線幅ムラ等の画像品質を従来通り維持したま
ま、地カブリの減少又は解消を効果的に達成することが
できることが確認された。
【0100】(実験例12)また、重畳する交流バイア
スのVp-p を500、周波数(f)を1KHz と一定にし
た上で、それ以外の条件を上記実験1と同様にして、こ
の場合におけるトナー濃度の画質に及ぼす影響を調べ
た。その結果を表13に示す。
【0101】
【表13】 表13からは、同一条件の交流バイアスが重畳されてい
る場合は、トナー濃度の上昇につれ画像濃度は増加する
が、ある濃度範囲を越えると地カブリが発生することが
わかる。
【0102】(実験例13)本実験例では、交流バイア
スを重畳する場合の、磁極対向ピッチh(mm)の画質
に及ぼす影響を調べた。交流バイアスは、Vp-p =50
0、f=0.5として、これ以外の条件は実験例1と同
様の条件で、hのみ変化させた。その結果を表14に示
す。
【0103】
【表14】 表14からは、例9〜例11のいずれの場合も、画像濃
度、カブリ、チリ及び細線幅ムラで良好な結果が得られ
るが、地カブリの点からはhが小さい程好ましいことが
わかる。
【0104】(実施例2−2)実施例2−2で使用する
二成分現像剤成分は、磁性キャリアと磁性トナーとから
なるものであり、使用する画像形成装置及び使用条件、
さらには使用する現像剤等は、後記する実験例に特記す
る以外は実施例1と同様である。このような条件で行っ
た画像評価を以下の実験例4〜6に示した。
【0105】(実験例14)本実験例で使用する二成分
現像剤は、鉄粉キャリアと磁性トナーとからなるもので
ある。鉄粉キャリアの製造は、実験例1と同様にして行
った。但し、本実験例4で使用した鉄粉は、平均粒径が
50μmのものを使用した。
【0106】一方、磁性トナーは、結着樹脂としてスチ
レン−n−ブチルメタクリレート共重合体(重量平均分
子量約21×104 、数平均分子量約1.6×104
55重量部、磁性粉としてマグネタイト(戸田工業社
製、EPT500)40重量部、離型剤としてポリプロ
ピレン(三洋化成社製、TP32)3重量部、荷電制御
剤(オリエント化学社製、ボントロンS34)2重量部
をミキサーで乾式混合し、その後加熱混煉して冷却固化
させた。その後、ジエットミル、ローターステーター型
粉砕機等を利用して微粉砕した。微粉砕後分級して体積
平均粒径9μmの磁性トナーを得た。
【0107】上記鉄粉キャリアと磁性トナーとを実験例
1と同様にトナー濃度50wt%になるように混合して二
成分現像剤を調整し、これ以外の条件は同様にして、直
流バイアス電圧に交流バイアス電圧を重畳印加する場合
の画像品質の評価を行った。
【0108】
【表15】
【0109】表15より、画像濃度の点では交流バイア
スを重畳すると否とに拘らず、例12〜例16までは十
分な画像濃度が得られた。しかし、地カブリの点では、
例12の交流バイアスを重畳しない場合及び、例16の
交流バイアスを重畳した場合の両例で、ややカブリがで
る程度の0.12のカブリ濃度を示した。
【0110】一方、交流バイアスを重畳した場合の例1
3〜例15では、いずれもカブリ濃度が0.12より低
く、地カブリが解消されることがわかる。また、例16
の場合は、チリ及び細線幅ムラの点でも劣ることがわか
る。
【0111】以上の結果から、磁性キャリアと磁性トナ
ーとからなる二成分現像剤を使用した場合においても、
実施例1で検証した磁性キャリアと非磁性トナーとから
なる二成分現像剤を使用した場合と同様、交流バイアス
を直流バイアスにある範囲で重畳印加することにより、
画像濃度、チリ及び細線幅ムラ等の画像品質を落とすこ
となく、地カブリの減少又は解消を効果的に行うことが
できることがわかる。
【0112】(実験例15)また、重畳する交流バイア
スのVp-p を200、周波数fを1KHz と一定にした上
で、それ以外の条件を上記実験例4と同様にして、この
場合におけるトナー濃度の画質に及ぼす影響を調べた。
その結果を表16に示す。
【0113】
【表16】
【0114】表16からは、同一条件の交流バイアスが
重畳されている場合は、トナー濃度の上昇につれ画像濃
度は増加するとともに、カブリ濃度も良好な結果を示す
ことがわかる。特に、例17及び例18の場合は、トナ
ー濃度70wt%以上の例19及び例20より、かなり良
い結果を示すことがわかる。
【0115】(実験例16)本実験例は実験例13と同
様に、交流バイアスを重畳する場合の、磁極対向ピッチ
h(mm)の画質に及ぼす影響を調べた。交流バイアス
は、Vp-p =500、f=0.5として、これ以外の条
件は実験例4と同様の条件で、hのみを変化させた。そ
の結果を表17に示す。
【0116】
【表17】
【0117】表17からは、実施例1の実験例13で得
られたと同様に、例22〜24のいずれの場合も、画像
濃度、カブリ、チリ及び細線幅ムラで良好な結果が得ら
れるが、地カブリの点からはhが小さい程好ましいとい
うことがわかる。以上の実施例2−1、2−2に係る実
験例11〜16までの結果から、第2の発明に係るスリ
ーブレスタイプのマグネットロール表面に導電性を付与
したマグネットロールを使用して、直流電圧に交流電圧
を重畳しながら二成分現像剤で画像形成を行うことによ
り、地カブリを効果的に減少又は解消することができる
ことがわかった。さらに、磁極対向ピッチを小さくする
ほどその効果が大きくなることもわかった。 また、本
発明は、低温(10℃)、低湿度(相対湿度20%)で
も画像品質を良好に維持することができることがわかっ
た。
【0118】(実施例3−1)図3は、第3の発明を実
施するための画像形成装置の主要部を模式的に示す図で
ある。図3に示す画像形成装置は、主に、ドクターブレ
ード50の配置方法、バイアス電源60の印加方法の点
を除けば、図1に示す画像形成装置とほぼ類似の構成を
有する。図3に示す画像形成装置において、図1と同じ
構成要素には同じ番号が付与されている。なお、図1に
示されている構成とオーバーラップする部分についての
説明は省略する。
【0119】図3において、感光体30とスリーブレス
マグネットロール40とが非接触で現像が行われるよう
になっている。この非接触現像には、磁性現像剤70に
より形成された磁気ブラシで感光体30表面を摺擦する
磁気ブラシ現像法でも、磁性現像剤70を感光体30表
面にスリーブレスマグネットロール40表面から飛ばす
方式のジッャンピング現像法でも、いずれの方法でも使
用可能である。
【0120】また、第3の本発明では、後記するように
表面硬度が感光体30表面より小さい(60度以下(J
IS A)が好ましい)スリーブレスマグネットロール
41(図中、点線で感光体30表面との接触状況を一部
示した。)を使用することにより、現像剤層を介してス
リーブレスマグネットロール41と感光体30表面とを
接触させて、いわゆる接触現像を行うようにしても構わ
ない。
【0121】上記スリーブレスマグネットロール40
(又は41)の表面には、先端が当接された(つまり、
ドクターギャップDg =0の状態)ドクターブレード5
0が設けられている。この場合、ドクターブレード50
は、例えば、SK材などの磁性体(SUS304やりん
青銅などの非磁性体でもよい)で形成された弾性ブレー
ドを使用すればよい。
【0122】上記の現像剤搬送部材を構成する磁石体
は、図1に示した磁石体とほぼ同様の構成を有する。た
だし、接触現像に使用する磁石体は、ゴム材料(例え
ば、ウレタンゴム、シリコーンゴ、ブチルゴム等)に、
磁性粉(例えば、フェライト粉末、希土類磁石等の強磁
性粉末)と、バイアス電圧を印加することができるよう
に導電剤(例えば、カーボンブラック、炭素繊維等)を
混練して一体成形されたものを使用すればよい。
【0123】磁石体の磁極数は、第1の実施例と同様、
好ましいスリーブレスマグネットロール40表面の磁束
密度(Bo )50〜1200Gの範囲に対応する8極〜
60極とすることが望ましい。尚、Bo のより好ましい
範囲は、100〜800Gである。
【0124】また、感光体30の周速をVp (mm/s
ec)、スリーブレスマグネットロール40の外径、磁
極数、周速をそれぞれD(mm)、M、Vm (mm/s
ec)とすると、磁極対向ピッチhは次式で表わされ
る。 h=πD・Vp /M・Vm (mm) 上記h(mm)の値が2より少なくなるようにD、M、
Vを設定することが画像品質上好ましい。
【0125】上記hは、感光体30表面が単位時間内に
磁極と対面するピッチであり、この値が2mmより大き
くなると、現像ムラが生ずる。また、hの値は1mm以
下であることが好ましい。但し、hを小さくするために
は、MとVm を大きくすればよいが、Mが多すぎるとス
リーブレスマグネットロール40の表面磁束密度が低く
なりすぎ、またVm が大きくなると前述したような不具
合が生ずるので、実用上hは0.4〜1.0の範囲が好
ましい。
【0126】また、第3の発明では、上記構成のスリー
ブレスマグネットロール40の表面に磁性現像剤70を
保持するので、バイアス電圧を現像領域に印加する必要
があり、スリーブレスマグネットロール40又は41に
直流バイアスを印加するとともに、感光体30表面との
間にも交流バイアス電圧を印加することができるよう
に、バイアス電源60が接続されている。
【0127】さらに、直流電圧に重畳する交流電圧は、
10KHz 以下の低周波交流電圧が好ましく、これによ
り地カブリをより減少させることができる。尚、上記構
成の画像形成装置は、後記する実施例3−2においても
実施例3−1と同様に使用されるものである。
【0128】一方、磁性現像剤70としては、磁性トナ
ーからなる通常の一成分現像剤を使用する。使用する磁
性トナーは、転写性の点からは絶縁性を有するもの(体
積抵抗が1014Ω・cm以上)が好ましく、さらには、
ドクターブレード50との摩擦により帯電し易いもの
(摩擦帯電量が絶対値で10μc/g以上)が好まし
い。また、磁性トナー中の磁性粉の含有量は、20〜7
wt%の範囲にあることが画像品質上好ましい。磁性粉
の含有量が少なすぎると、トナーの飛散が生じ、一方多
すぎると定着性が低下する。また、磁性トナーの体積抵
抗及び摩擦帯電量は、第1の実施例と同じ条件で測定し
た。また、トナーの組成は、第1の実施例で示したもの
とほぼ同様である。
【0129】(実験例17)本実験例で使用する磁性ト
ナーからなる一成分現像剤の調製は次のようにして行っ
た。磁性トナーは、結着樹脂としてスチレン−n−ブチ
ルメタクリレート共重合体(重量平均分子量約21×1
4 、数平均分子量約1.6×104 )55重量部、磁
性粉としてマグネタイト(戸田工業社製、EPT50
0)40重量部、離型剤としてポリプロピレン(三洋化
成社製、TP32)3重量部、荷電制御剤(オリエント
化学社製、ボントロンS34)2重量部をミキサーで乾
式混合し、その後加熱混煉して冷却固化させた。その
後、ジエットミル、ローターステーター型粉砕機等を利
用して微粉砕した。微粉砕後分級して体積抵抗1014Ω
・cm、摩擦帯電量−15μc/g、体積平均粒径9μ
mの磁性トナーを得た。
【0130】本実験例で使用したスリーブレスマグネッ
トロール40は、金属製シャフトに円筒状フェライト磁
石を固着した直径20mmのA4サイズ用のマグネット
ロールで、16極対称着磁とした。このときのスリーブ
レスマグネットロール40の表面磁束密度は550G
で、感光体30表面の非露光部の電位を−700vとし
た。
【0131】また、ドクターブレード50はSUS製の
ものを使用した。現像バイアスは−550vの直流電圧
を印加するとともに、さらに、下記の表18に記載した
交流電圧を重畳印加した。また、現像ギャップDs
0.3mmとして、非接触現像を行った。さらに、本実
験例1では、スリーブレスマグネットロール40の周速
(Vm )を、感光体30の周速(Vp =25mm/se
c)の6倍に設定した。
【0132】以上の条件で、前記構成のスリーブレスマ
グネットロール40を使用した場合の画像品質上におけ
る効果を比較した。その結果を表18に示した。尚、ト
ナー像は、普通紙にコロナ転写後、熱ロール定着(線圧
1kg/cm、定着温度180℃)を行って最終画像を
得た。さらに、評価項目は、画像濃度、地カブリ、チリ
及び細線幅ムラの4項目について行った。
【0133】
【表18】
【0134】尚、Vp-p 及びfは、それぞれ交流バイア
スのピーク・ツー・ピーク値、周波数である。表18よ
り、一成分現像剤を使用した非接触現像では、周波数が
同程度では、重畳する交流バイアスの電圧が増加するに
つれて画像濃度が増加している。一方、地カブリ、チリ
及び細線ムラは、いずれの場合も、良好であることが確
認された。
【0135】(実験例18)本実験例では、交流バイア
スを重畳する場合の、磁極対向ピッチh(mm)の画質
に及ぼす影響を調べた。交流バイアスは、Vp-p =10
00、f=0.2として、これ以外の条件は実験例1と
同様の条件で、hを変化させた。その結果を表19に示
す。
【0136】
【表19】 表19からは、例5〜例7のいずれの場合も、画像濃
度、カブリ、チリ及び細線幅ムラで良好な結果が得られ
るが、画像濃度の点からは、hが小さい程好ましいこと
がわかる。
【0137】(実施例3−2)実施例3−2では、実施
例3−1とは異なり、現像ギャップDs を0にして、い
わゆる接触現像にして本発明の効果を調べた。本実施例
で使用するスリーブレスマグネットロール41には、前
述の表面硬度が感光体表面の硬度より小さい(Hs 4
2)導電性を有する(体積抵抗5×103 Ω・cm)マ
グネットロールを使用した。
【0138】このマグネットロールは、外径6mmの鋼
製シャフト上に外径20mmの弾性層を形成したもの
で、弾性層はウレタンゴム100重量部、Sr フェライ
ト400重量部及びカーボンブラック100重量部を主
成分とする原料を混練し、次いで流し込み成形した後に
加硫し、外研しそして32極対称着磁を行って、マグネ
ットロールの表面磁束密度を250Gとした。これ以外
に、使用する画像形成装置、使用条件、及び現像剤等
は、特記する以外は実施例4−1と同様である。このよ
うな条件で画像評価を行い、その結果を表20に示し
た。
【0139】
【表20】
【0140】表20より、実施例3−1の非接触現像の
実験例17で得られたと同様に、交流バイアスを印加す
ることにより画像濃度が増加し、さらに、その傾向は、
印加する交流バイアスの電圧につれて大きくなることが
わかる。また、表20の画像濃度が、表18の画像濃度
より比較的大きい値を示すとともに、地カブリ、チリ及
び細線ムラは表18と同様に良好な結果が得られること
から、本発明の画像形成方法を使用することにより、一
成分現像剤を使用した接触現像でも、直流バイアスに交
流バイアスを重畳させることにより、画質を落とすこと
なく、非接触現像よりもより高い画像濃度が得られるこ
とがわかる。
【0141】
【発明の効果】第1の発明によれば、二成分現像剤を用
いることで、スリーブレスマグネットロールを使用した
場合の問題点であったトナーの帯電量不足を効果的に解
消することができる。特に、第1の本発明では、トナー
の帯電量の不足を補う特別の装置を施したり、現像装置
の機構部の基本構成を大幅に変えることなく行えるの
で、スリーブレスマグネットロールの市場を飛躍的に拡
大し、且つこれを使用した複写機、ファクシミリ、プリ
ンター等の画像形成装置の一層の低価格、小型化を達成
することができる。さらに、小型化可能なスリーブレス
マグネットロールに非磁性トナーを含む二成分現像剤を
使用することができるため、現像剤にカラートナーを用
いるカラー複写機の低価格、小型化を推進し、その市場
の一層の拡大を図ることができる。
【0142】第2の発明によれば、二成分現像剤を用い
ることで、スリーブレスマグネットロールを使用した場
合の問題点であったトナーの帯電量不足を効果的に解消
しながら、従来の導電性マグネットロールに直流バイア
スを印加して現像する際の問題点である地カブリを効果
的に解消することができる。このため、小型化可能なス
リーブレスマグネットロールを使用した複写機、ファク
シミリ、プリンター等の画像形成装置の一層の低価格、
小型化を達成することができる。さらには、現像剤にカ
ラートナーを用いることにより、カラー複写機の低価
格、小型化を推進し、その市場の一層の拡大を図ること
ができる。
【0143】第3の本発明によれば、一成分現像剤を用
いることで、スリーブレスマグネットロールを使用した
場合の問題点であったトナーの帯電量不足を効果的に解
消しながら、従来の導電性マグネットロールに直流バイ
アスを印加して現像する際の問題点である地カブリを効
果的に解消することができる。このため、小型化可能な
スリーブレスマグネットロールを使用した複写機、ファ
クシミリ、プリンター等の画像形成装置の一層の低価
格、小型化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明を実施するための画像形成装置の主
要部を模式的に示す図である。
【図2】第2の発明を実施するための画像形成装置の主
要部を模式的に示す図である。
【図3】第3の発明を実施するための画像形成装置の主
要部を模式的に示す図である。
【図4】連続印字テストの結果であり、プリント枚数と
画像濃度との関係を示す図である。
【図5】連続印字テストの結果であり、プリント枚数と
トナー濃度との関係を示す図である。
【符号の説明】
30 感光体 40 スリーブレスマグネットロール 50 ドクターブレード 60 バイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/08 507 L G03G 9/10 321 331 (72)発明者 野口 浩司 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号日立 金属株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体に対向して配置された現像剤搬
    送部材の表面に保持された磁性現像剤を現像領域に搬送
    して静電潜像を可視化する画像形成方法において、 上記現像剤搬送部材として、表面に複数の異極性の磁極
    が交互に配置され、かつ全体が一体に形成された半導電
    性あるいは絶縁性を有する円筒状磁石を配置し、上記磁
    性現像剤として磁性キャリアとトナーとを含む二成分現
    像剤を使用し、上記現像剤搬送部材を回転させることに
    より磁性現像剤を現像領域に搬送し、現像領域に搬送さ
    れた磁性現像剤により、上記潜像担持体の表面に形成さ
    れた静電潜像を可視化することを特徴とする画像形成方
    法。
  2. 【請求項2】前記磁性キャリアとして、平均粒径が10
    〜150μmで、1000 Oe の磁界中で50emu/
    g以上の磁化を有するキャリアを使用すると共に、前記
    トナーとして磁性トナーを使用し、かつトナー濃度を1
    0〜90重量%の範囲内にすることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】前記磁性キャリアとして、平均粒径が5〜
    100μmで、1000 Oe の磁界中で50emu/g
    以上の磁化を有するキャリアを使用すると共に、前記ト
    ナーとして非磁性トナーを使用し、かつトナー濃度を5
    〜60重量%の範囲内にすることを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】前記潜像担持体の移動速度をVp (mm/
    sec)、前記現像剤搬送部材の外径、磁極数、周速を
    それぞれD(mm)、M、Vm (mm/sec)とする
    と、πD・Vp /M・Vm で表わされるh(mm)の値
    を2以下にすると共に、前記現像剤搬送部材の表面の磁
    束密度(B0)を50〜1200Gの範囲内にすることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】前記現像剤搬送部材に、磁性現像剤の穂立
    ち高さを規制する規制部材を配置し、この規制部材に対
    して、直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスを印
    加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成方
    法。
  6. 【請求項6】潜像担持体に対向して配置された現像剤搬
    送部材の表面に保持された磁性現像剤を現像領域に搬送
    して静電潜像を可視化する画像形成方法において、 上記現像剤搬送部材として、表面に複数の異極性の磁極
    が交互に配置され、少なくとも表面が106 Ω・cm以
    下の導電性を有し、かつ全体が一体に形成された円筒状
    磁石を配置し、上記磁性現像剤として、磁性キャリアと
    トナーを含む二成分現像剤を使用し、上記現像領域に、
    直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスを印加し、
    上記現像剤搬送部材を回転させることにより磁性現像剤
    を現像領域に搬送し、現像領域に搬送された磁性現像剤
    により、上記潜像担持体の表面に形成された静電潜像を
    可視化することを特徴とする画像形成方法。
  7. 【請求項7】前記磁性キャリアとして、平均粒径10〜
    100μmの非球形状のキャリアを使用すると共に、前
    記トナーとして磁性トナーを使用し、かつトナー濃度を
    10〜90重量%の範囲内にすることを特徴とする請求
    項6に記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】前記磁性キャリアとして、平均粒径10〜
    100μmの非球形状のキャリアを使用すると共に、前
    記トナーとして非磁性トナーを使用し、かつトナー濃度
    を5〜60重量%の範囲内にすることを特徴とする請求
    項6に記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】前記潜像担持体の移動速度をVp (mm/
    sec)、前記現像剤搬送部材の外径、磁極数、周速を
    それぞれD(mm)、M、Vm (mm/sec)とする
    と、πD・Vp /M・Vm で表わされるh(mm)の値
    を2以下にすると共に、前記現像剤搬送部材の表面の磁
    束密度(B0)を50〜1200Gの範囲内にすることを
    特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】前記現像剤搬送部材に、磁性現像剤の穂
    立ち高さを規制する規制部材を配置し、この規制部材に
    対して、前記直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイア
    スを印加することを特徴とする請求項6に記載の画像形
    成方法。
  11. 【請求項11】潜像担持体に対向して配置された現像剤
    搬送部材の表面に保持された磁性現像剤を現像領域に搬
    送して静電潜像を可視化する画像形成方法において、 上記現像剤搬送部材に、磁性現像剤の穂立ち高さを規制
    する規制部材を当接配置し、上記現像剤搬送部材とし
    て、表面に複数の異極性の磁極が交互に配置され、かつ
    全体が一体に形成された円筒状磁石を配置し、上記磁性
    現像剤として、磁性トナーから成る一成分現像剤を使用
    し、上記現像領域に、直流電圧に交流電圧を重畳した現
    像バイアスを印加し、上記現像剤搬送部材を回転させる
    ことにより磁性現像剤を現像領域に搬送し、現像領域に
    搬送された磁性現像剤により、上記潜像担持体の表面に
    形成された静電潜像を可視化することを特徴とする画像
    形成方法。
  12. 【請求項12】前記潜像担持体の移動速度をVp (mm
    /sec)、前記現像剤搬送部材の外径、磁極数、周速
    をそれぞれD(mm)、M、Vm (mm/sec)とす
    ると、πD・Vp /M・Vm で表わされるh(mm)の
    値を2以下にする共に、前記現像剤搬送部材表面の磁束
    密度(B0)を50〜1200Gの範囲内にすることを特
    徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11202545A (ja) * 1998-01-12 1999-07-30 Ricoh Co Ltd 電子写真用カラー現像剤および現像方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11202545A (ja) * 1998-01-12 1999-07-30 Ricoh Co Ltd 電子写真用カラー現像剤および現像方法

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