JPH09101681A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH09101681A
JPH09101681A JP25963495A JP25963495A JPH09101681A JP H09101681 A JPH09101681 A JP H09101681A JP 25963495 A JP25963495 A JP 25963495A JP 25963495 A JP25963495 A JP 25963495A JP H09101681 A JPH09101681 A JP H09101681A
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JP
Japan
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magnetic
developing roll
developing
permanent magnet
developing device
Prior art date
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Pending
Application number
JP25963495A
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English (en)
Inventor
Keitaro Yamashita
恵太郎 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Neomax Kiko Co Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Hitachi Metals Kiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd, Hitachi Metals Kiko Co Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP25963495A priority Critical patent/JPH09101681A/ja
Publication of JPH09101681A publication Critical patent/JPH09101681A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ロール回転方向の帯状の潜像を連続して
現像した場合でも画像濃度の低下やキャリア付着を起こ
さない高品質の画像が得られる現像装置を提供する。 【解決手段】 所定方向に回転する、表面に異極性の磁
極が円周方向に等間隔で形成された円筒状永久磁石部材
を有する現像ロールと、この現像ロールの表面に保持さ
れる磁性現像剤の厚さを規制する非磁性体からなるドク
ター部材とを有する現像装置において、円筒状永久磁石
部材の磁極長さに略対応する長さを有し、異極性の磁極
を長さ方向に沿って交互に設けた永久磁石を、ドクター
部材に近接して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電荷像を担持し
て移動する像担持体と対向して設置され、表面に異極性
の磁極が円周方向に等間隔で形成された円筒状永久磁石
部材からなる現像ロールを設け、この現像ロールの表面
に磁性現像剤を供給して前記静電荷像を現像する現像装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真や静電記録を利用した画像形成
方法においては、光導電体または誘電体等の像担持体の
表面に静電荷像が形成される。一方、現像ロール表面に
は磁性現像剤が吸着保持され、現像ロール表面と一定の
間隔をもって対向配置されたドクター部材を通過する際
に一定の厚さに均されると同時に摩擦帯電される。この
磁性現像剤を用いて像担持体の表面の静電荷像を磁気ブ
ラシ法により現像する。得られたトナー像を普通紙など
の転写部材表面に転写後定着することにより最終画像を
得ている。上記現像ロールは、非磁性材料で形成された
現像剤支持部材すなわちスリーブと、その内部に配設さ
れかつ表面に複数個の磁極を設けた永久磁石部材とを有
し、スリーブが像担持体との間に現像領域を形成するよ
うに像担持体表面と一定の間隔を置いて対向配置されて
いる。そしてスリーブと永久磁石部材との相対的回転に
より、スリーブ上に保持された磁性現像剤を現像領域に
搬送することにより、磁性現像剤中に含まれるトナーが
静電荷像に付着してトナー像が得られる。
【0003】一方、複写機やプリンターに代表される電
子写真装置においては、装置の低価格化および小型化が
強く望まれ、この要求に応えるために現像ロールの構造
も変化している。すなわち現像ロールを構成するスリー
ブを省略し、永久磁石部材の表面に直接磁性現像剤を吸
着し、永久磁石部材の回転によって磁性現像剤を現像領
域に搬送することが提案されている。(例えば特開昭6
2−201463号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スリーブの有無に関わ
らず現像ロールを使用した磁気ブラシ現像では、スリー
ブ回転方向の帯状の潜像を連続して現像した場合、その
部分のトナーが多く消費され局部的にトナー濃度が低下
するために画像濃度の低下やキャリア付着を招きやすか
った。このような不具合を解消するため、スリーブを用
いる従来の形態の現像ロールを使用した磁気ブラシ現像
では、現像後のスリーブ上の現像剤を現像剤槽中で一旦
除去して攪拌し、トナー濃度を均一にして再度スリーブ
上に付着させることが一般に行われている。
【0005】しかし、スリーブを省略した形態の現像ロ
ールを使用した磁気ブラシ現像では、磁性現像剤が現像
ロールである永久磁石部材に直接吸着されるため現像後
の磁性現像剤を現像ロールから除去することは困難であ
る。例えば現像ロールの表面にスクレーパを当接して現
像剤を除去することが考えられるが、この方法では強い
摺擦力を必要とするので現像ロールの駆動トルクの増大
や現像剤に対するダメージを招きやすいという問題があ
る。
【0006】本発明の目的は、上記の問題点を解決し、
現像ロール回転方向の帯状の潜像を連続して現像した場
合でも画像濃度の低下やキャリア付着を起こさない高品
質の画像が得られる現像装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の第1の発明においては、所定方向に回転する、表面に
異極性の磁極が円周方向に等間隔で形成された円筒状永
久磁石部材を有する現像ロールと、この現像ロールの表
面に保持される磁性現像剤の厚さを規制する非磁性体か
らなるドクター部材とを有する現像装置において、円筒
状永久磁石部材の磁極長さに略対応する長さを有し、異
極性の磁極を長さ方向に沿って交互に設けた永久磁石
を、ドクター部材に近接して設けるという技術的手段を
採用した。
【0008】第1の発明によれば、現像ロール上に保持
された磁性現像剤を現像領域に達するまでに現像ロール
上に保持された状態で攪拌、特に現像ロール軸方向に攪
拌することが可能となり、トナー濃度を均一にすること
ができる。上記永久磁石の磁極ピッチは0.5〜3mm
であることが好ましい。磁極ピッチが0.5mm未満で
は磁力線の密度が変動しても現像剤は現像ロール軸方向
にはほとんど攪拌されない。磁極ピッチが3mmを超え
ると磁極間では磁力線の密度の変動が少なくなるため攪
拌されにくくなる。ドクター部材に設けた永久磁石は、
例えば等方性ハードフェライト磁石、プラスチック磁
石、あるいはゴム磁石等の公知の磁石材料で形成すれば
よい。この永久磁石の表面磁束密度は50〜200Gの
範囲であることが好ましい。表面磁束密度が50G未満
では、その効果が無く、一方200Gを超えると現像ロ
ールの表面磁束密度に近づくため現像剤が、この永久磁
石やドクター部材にも吸着し現像ロール上に均一な厚さ
の現像剤層を形成するのが困難になる。また、ドクター
部材と現像ロールとの間で磁力線の密度の変動量をでき
るだけ大きくするためドクター部材は非磁性体であるこ
とが好ましい。ドクター部材とそれに設ける永久磁石と
を別の構成とすることで、例えば耐摩耗性などの特性を
ドクター部材に付与しやすくなるとともに、永久磁石の
設計・選択の自由度を高めることができる。
【0009】第2の発明においては、所定方向に回転す
る、表面に異極性の磁極が円周方向に等間隔で形成され
た円筒状永久磁石部材を有する現像ロールと、この現像
ロールの表面に保持される磁性現像剤の厚さを規制する
ドクター部材とを有する現像装置において、ドクター部
材を異極性の磁極を長さ方向に沿って交互に設けた永久
磁石で形成するという技術的手段を採用した。
【0010】この様な構成にすることでドクター部材と
現像ロールとの間で磁力線の密度が現像ロールの軸方向
に、より大きく変動するため現像ロール上に保持された
現像剤は現像ロール軸方向に、より十分に攪拌される。
上記永久磁石の磁極ピッチは0.5〜3mmとすること
が好ましい。永久磁石の表面磁束密度は50〜200G
の範囲であることが好ましい。
【0011】第3の発明においては、所定方向に回転す
る、表面に異極性の磁極が円周方向に等間隔で形成され
た円筒状永久磁石部材を有する現像ロールと、この現像
ロールの表面に保持される磁性現像剤の厚さを規制する
ドクター部材とを有する現像装置において、ドクター部
材は長さ方向に沿って先端に一定のピッチで切り欠き部
を設けた複数の磁性部材を1ピッチずつずらして重ね合
わせて形成するという技術的手段を採用した。
【0012】ドクター部材の先端、即ち現像ロールと対
向している部分では、切り欠きの有無により現像ロール
面との隙間が狭い箇所と広い箇所ができる。この隙間が
狭い箇所では磁力線が通りやすくなり磁力線の密度は密
になる。この隙間が広い箇所では磁力線の密度は疎にな
る。2枚以上の磁性部材を1ピッチずつずらして重ね合
わせたことにより磁力線密度の疎と密の領域がドクター
部材と現像ロールとの間で交互に存在する。現像ロール
上に保持された現像剤はドクター部材の下方を通過する
際に、磁力線の密度が密の部分と疎の領域とを必ず通過
する。磁力線の密度が密の領域には磁性現像剤がより多
く付着しやすく、磁力線の密度が疎の領域には磁性現像
剤がより少なく付着しやすいことから、現像ロール軸方
向の攪拌作用を受けることになる。尚、長さ方向に沿っ
て先端に一定のピッチで切り欠き部を設けた複数の磁性
部材を1ピッチずつずらして重ね合わせて、非磁性体か
らなるドクター部材に近接して設けてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例に係る現
像装置の要部横断面図である。1は現像剤槽であり、磁
性現像剤2を収容するとともに、その下方に永久磁石部
材からなる現像ロール3を矢印A方向に回転自在に設け
る。現像ロール3の表面には異極性の磁極が円周方向に
等間隔に形成されている。4は像担持体である感光体ド
ラムであり、矢印B方向に回転自在に設け現像ロール3
と現像ギャップGpを介して対向している。5は現像剤
槽1に設けられたドクターブレードであり、現像ロール
3上に吸着される磁性現像剤2の層厚を規制するために
現像ロール3とドクターギャップGdを介して対向して
いる。6は永久磁石であり、磁性現像剤がドクターギャ
ップGdを通過するときに現像ロールの軸方向に攪拌す
ることでトナー濃度を均一にするためにドクターブレー
ド5に固設されている。
【0014】図2は図1で示した装置の縦断面図であ
る。現像ロール3は全体が永久磁石部材(例えば等方性
フェライト磁石)により、軸方向全長にわたって等径に
形成されている。現像ロール3の外周面のうち現像幅C
に対応する中間部分にのみ磁極が設けられている。磁極
部の両端部には、磁性現像剤2が漏洩するのを防ぐた
め、例えばフェルトからなるシール部材12が設けら
れ、更にシール部材12の外側には感光体ドラム4の端
面に当接して現像ギャップGpを形成するためのリング
状スペーサ13が装着されている。リング状スペーサ1
3は、例えばポリエステル樹脂やフッ素樹脂のような自
己潤滑性を有する材料によって形成することが好まし
い。上記現像ロール3の両端部は、軸受11、11を介
して現像剤槽1を構成する側板15、15に回転可能に
支承されるとともに、一方の端部には駆動手段(図示せ
ず)と連結される駆動歯車14が固着されている。この
ような構成とすることにより現像ロール3の製作が容易
であり、特に小径のものであっても剛性を保有すること
ができるとともに、ギャップGp、Gdの形成が容易かつ
正確に行える。
【0015】上記の現像装置によれば、現像ロール3上
に吸着された磁性現像剤は現像ロールの回転により矢印
A方向に搬送されドクターギャップGdを通過するとき
にその厚さを規制され、次いで現像ギャップGpを通過
した後、現像剤槽1に戻る。現像ギャップGpを通過す
る時に現像剤中のトナーが感光体ドラム4の潜像に付着
してトナー像が形成される。現像ロール上に保持された
現像剤の現像ロール軸方向の攪拌は、磁性現像剤層がド
クター部材を通過しその厚さが規制される際に同時に行
う。これを図3で説明する。
【0016】図3は図1の永久磁石6をX方向から見た
図である。現像ロールのN極がドクター部材の下方を通
過する際には、図3(a)に示すように永久磁石6のN
極と現像ロール3との間では磁力が反発し合うため、磁
力線の密度は疎になる。一方、永久磁石6のS極と現像
ロール3との間では磁力が引きつけ合うため、磁力線の
密度は密になる。現像ロールのS極がドクター部材の下
方を通過する際には、図3(b)に示すように永久磁石
6のN極と現像ロール3との間では磁力が引きつけ合う
ため、磁力線の密度は密になる。一方、永久磁石6のS
極と現像ロール3との間では磁力が反発し合うため、磁
力線の密度は疎になる。この様に現像ロールの回転によ
り永久磁石6と現像ロール3との間で磁力線の密度が現
像ロール3の軸方向に変動するため、現像ロール上に保
持された現像剤はその軸方向に攪拌される。尚、永久磁
石6はドクターブレード5に近接して現像剤槽1内に設
置されてもよい。この場合、永久磁石6への磁性現像剤
の付着が多少有るが、永久磁石6の着磁仕様を適切に選
定すれば問題とはならない。
【0017】図4は本発明の他の実施例に係る現像装置
の要部横断面図であり、図1と同一部分は同一の参照符
号で示す。図4の現像装置はドクター部材に永久磁石を
設ける代わりに永久磁石(例えばFe-Cr-Co合金に
よる半硬質磁石)で形成したドクターブレード(以下、
磁石ブレードという)7を用いた以外は図1と同様の構
造を有する。その動作も基本的に図1と同様であるが、
この様な構造にすることで磁石ブレード7と現像ロール
3とがより接近するため磁力線の密度が現像ロールの軸
方向に、より大きく変動する。その結果、現像ロール3
上に保持された現像剤はその軸方向に、より大きな撹拌
作用をうける。
【0018】図5は本発明の他の実施例に係る現像装置
の要部横断面図であり、図1と同一部分は同一の参照符
号で示す。図5の現像装置はドクター部材に永久磁石を
設ける代わりに図6に示す2種類のドクター部材を組み
合わせたドクターブレード(以下、重ね合わせブレード
という)8を用いた以外は図1と同様の構造を有する。
その動作も基本的に図1と同様である。
【0019】重ね合わせブレードについて図6、7、8
により説明する。先端に一定のピッチで切り欠き部を設
けた鉄または鋼等の軟磁性材料からなる磁性部材を図6
(a)に示す。図6(b)は図6(a)の切り欠き部を
1ピッチずらしたものである。これらを重ね合わせてド
クター部材とし、図7に示すように現像ロールと一定の
隙間Gdで対向配置する。図8は図7のB−B断面図で
ある。8aaは現像ロールとの隙間が小さい部分であ
り、8bbは現像ロールとの隙間が大きい部分である。
よって、8a、8bは磁性部材であることから8aaと
現像ロールとの間では磁力線が通りやすくなり磁力線の
密度は密になる。これに対し8bbと現像ロールとの間
では磁力線の密度は疎になる。現像ロール3上に保持さ
れた現像剤は8aa、8bbの下方を通過する際に、現
像ロール軸方向に攪拌される。通過する順序が8aa、
8bbでも8bb、8aaでも攪拌の効果は同様であ
る。尚、ドクターブレードは非磁性体で形成し、これと
は別に図6(a)、(b)に示す磁性部材を重ね合わせ
てドクターブレードに近接して設置しても同様の効果が
得られる。
【0020】前述のように電子写真装置においては、装
置の低価格化および小型化が強く望まれ、この要求に応
えるために現像ロールを構成するスリーブとともに円筒
状永久磁石部材のシャフトを省略した現像ロールが更に
有利である。本発明はシャフトの有無に関わらず適用可
能であるが、シャフトを省略した円筒状永久磁石部材を
現像ロールに用いる場合、ロール径は6〜20mmとす
る。6mm未満では表面磁束密度が低下し、20mmを
超えると現像装置の小型化が不十分となるからである。
【0021】円筒状永久磁石部材表面に円周方向に等間
隔で配置される異極性の磁極のピッチは、0.5〜10
mmとする。0.5mm未満では磁極の形成が困難であ
り、かつ表面磁束密度の値が小となり現像ロール表面へ
の磁性現像剤の吸着保持量が少なくなる。その結果、カ
ブリが発生するとともに現像性が低下するため好ましく
ない。10mmを超えると永久磁石部材表面の磁極上と
磁極間とで、磁性現像剤の厚さが異なるとともに、その
差が大きくなり画像に濃度ムラが発生するため不都合で
ある。磁極間ピッチの好ましい範囲は1.5〜4mmで
ある。
【0022】現像ロールの表面磁束密度は前記の磁極間
ピッチで100〜800Gに形成する。100G未満で
あると磁性現像剤の現像ロール表面への吸着保持力が不
足して飛散するため好ましくない。800Gを超えると
磁性トナーの場合、トナーが像担持体の表面に形成され
た静電荷像に付着しにくくなり画質を低下させる。更
に、現像ロールに吸着された磁性現像剤層の厚さが過剰
になり現像ロールの駆動トルクが増大するとともに、広
い現像ギャップが必要となり強い現像電界が得にくくな
る。現像ロールの表面磁束密度の好ましい範囲は200
〜600Gである。
【0023】本発明において、円筒状永久磁石部材は等
方性ハードフェライト磁石、プラスチック磁石、ゴム磁
石、あるいは少なくとも磁性現像剤を搬送する面を金属
あるいは導電材含有樹脂などで被覆したこれらの磁石の
うちのいづれでもよい。しかし、プラスチック磁石また
はゴム磁石の場合は、硬度が比較的低く摩耗し易いこ
と、表面磁束密度の点から磁場中成形して異方性化した
成形体を作製する必要があるので、磁極数を多くできな
いこと、円筒状永久磁石部材をシャフトなしで用いるシ
ャフトレス現像ロールでは、撓みを防ぐため円筒状永久
磁石部材自体に剛性が必要になることなどの理由から、
円筒状永久磁石部材には等方性ハードフェライト磁石が
最も適している。
【0024】本発明で使用する円筒状等方性ハードフェ
ライト磁石は次のようにして得られる。まず、フェライ
ト粉末(MO・nFe23(M:Ba,Sr,Pbの一種
以上、n=5〜6))を含む原料を使用して、例えばラ
バープレス法または押し出し成形法のような手法によ
り、無磁場中で円筒状成形体を作製する。得られた成形
体を焼結した後、所定長さに加工する。加工後、シャフ
トを通し接着固定する。次いで外周研削により磁石の仕
上げ加工を行う。このとき用いる研削砥石の粗さなどの
研削条件により外周面に所望の表面粗さを与えることが
できる。続いて、所定の磁極間ピッチおよび表面磁束密
度で着磁する。シャフトレス現像ロールでもシャフトの
接着固定がないことを除いて同様の工程である。
【0025】本発明において、現像剤に例えば反転現
像、かぶり防止等を目的としてバイアス電圧を印加する
場合、現像ロールの表面に吸着した磁性現像剤と接触す
るように、例えば導電性金属材料からなるドクター部材
その他の電極部材を設け、この電極部材を介して行うこ
とができる。この手段は現像ロールがハードフェライト
磁石のような高電気抵抗材料ないしは電気絶縁材料によ
って形成されている場合に有利である。更に、現像ロー
ルの少なくとも表面を導電性に形成し、現像ロールを介
して磁性現像剤にバイアス電圧を印加することもできる
が、この場合耐摩耗性の高い導電性材料で前述の表面粗
さをもった表面を形成する。
【0026】次に現像ロールの使用条件について述べ
る。現像ロール表面と像担持体表面とが対向する現像領
域において、双方の移動方向が同じになるように回転さ
せる現像(ウイズ現像)方式の場合、現像ロールの周速
Vm(mm/sec)と像担持体の周速Vp(mm/sec)との比
を 1 ≦ Vm/Vp ≦ 5 とする。Vm/Vpが5を超
えると現像ロールの駆動トルクが増大し、騒音の発生が
あるとともに、磁性現像剤が飛散したり、磁性キャリア
の摩耗が発生するため好ましくない。Vm/Vpが1未満
であると現像領域において像担持体上の静電荷像に、現
像ロール上の磁極と磁極間とが均等に遭遇せず、また
は、像担持体へのトナー供給能力が不足して画像に濃度
ムラが発生するため不都合である。ウイズ現像では、現
像ロールとドクター部材との間隙Gdは0.2〜0.4
mmとすることができ、現像ロールと像担持体との間隙
GpもGdとほぼ同様とすることができる。
【0027】現像ロール表面と像担持体表面とが対向す
る現像領域において、双方の移動方向が逆方向になるよ
うに回転させる現像(カウンター現像)方式の場合、ウ
イズ現像と同様の理由で 2 ≦ Vm/Vp ≦ 5 とす
る。Gdは0.2〜0.4mmとすることができ、Gpは
(Gd+0.1mm)とすることができる。
【0028】次に本発明においては、磁性現像剤として
磁性トナーのみからなるものは勿論、磁性トナーと磁性
キャリアとの混合粉体(トナー濃度10〜90重量%)
および非磁性トナーと磁性キャリアとの混合粉体(トナ
ー濃度5〜70重量%)を使用できる。このように広い
トナー濃度範囲で使用可能であることからトナー濃度制
御は一般には不要である。
【0029】トナーは結着樹脂と着色剤を必須成分と
し、任意成分として磁性粉(例えばマグネタイト)、電
荷制御剤(例えばニグロシン系染料又は含金属アゾ系染
料)、離型剤(例えばポリオレフィン)、流動化剤(例
えば疎水性シリカ)を含有するが転写性を向上させるた
めに体積固有抵抗が1014Ω・cm以上の絶縁性のもの
が好ましく、キャリアやドクターブレード(ドクター部
材)などとの摩擦により帯電し易いもの(摩擦帯電量が
絶対値で10μc/g以上)が好ましい。体積平均粒径
は高精細画像を得るために、5〜10μmが好ましい。
【0030】キャリアとしては鉄粉、フェライト、マグ
ネタイト又は磁性粒子を樹脂で接着したバインダー型粒
子等を用いうるが体積固有抵抗が103〜1013Ω・cm
のものが好ましい。103Ω・cm未満であると像担持体
への付着が発生しやすく、1013Ω・cmを超えると画
像濃度が低くなるため不都合である。飽和磁化σsは2
0emu/gを超えるものがよい。それ以下であるとキャリ
ア付着を生じやすく好ましくない。平均粒径は10〜5
0μmが好ましい。
【0031】尚、上記磁化の値の測定は、振動試料型磁
力計(東英工業製VSM−3型)を使用し、平均粒径
(体積)は、粒度分析計(コールターエレクトロニクス
社製コールターカウンターモデルTA−II)を使用して
測定した。また体積固有抵抗の値は、試料を適当量(1
0数mg)秤取し、ダイヤルゲージを改良した内径3.
05mmテフロン(商品名)製シリンダー中に充填し、
0.1kgの荷重下、磁性キャリアの場合はDC100
V/cmの電場を、そしてトナーの場合はDC4000
V/cmの電場を印加して測定し、抵抗値を算出した。
抵抗の測定には横川ヒューレットパッカード製4329
型絶縁抵抗計を使用した。また、摩擦帯電量は、トナー
濃度5重量%に調整した磁性現像剤をよく混合し、ブロ
ー圧1.0kgf/cm2でトナーをブローし、これを
ブローオフ粉体帯電量測定器(東芝ケミカル製 TB2
00型)により測定した。
【0032】
【実施例】次の4種類の現像装置を準備した。 (比較例1)図1においてドクターブレード5を厚さ1
mmの真鍮板で形成し永久磁石5は除去した。 (実施例1)図1において上記のドクターブレードに下
記のゴム磁石を接着した。 材質:Baフェライト系ゴム磁石 寸法(mm):長さ220×幅5×厚さ1、 磁極ピッチ:1.5mm、表面磁束密度:100 G (実施例2)図4においてドクターブレードを下記の永
久磁石で形成した。 材質:Fe-Cr-Co系合金磁石(日立金属製KHJ-
4DD) 寸法(mm): 長さ220×幅5×厚さ1、磁極ピッ
チ:1.5mm 表面磁束密度: 180G (実施例3)図5においてドクターブレードを下記の部
材で形成した。 寸法(mm): 長さ220×幅10×厚さ1.2 材質:鋼板(SS41) 切欠き部(mm):W1.5×D2 切欠きピッチ:3mm、枚数:2枚
【0033】上記の各現像装置に使用した現像ロールと
現像条件等を示す。 <現像ロール> 材質:等方性ハードフェライト磁石(日立金属製YBM
-3)、直径:20mm、 磁極数:32、表面磁束密
度:350G、周速:75mm/秒 <現像条件> 像担持体:有機光導電体(OPC)、表面電位−600
V、周速25mm/秒 ドクターギャップ(Gd):0.4mm、現像ギャップ
(Gp):0.3mm 現像ロールの回転方向:ウイズ バイアス電圧−500V(D.C)をドクターブレード
(図1、図5)又は電極 部材(図4の場合、但し同図
では省略)に印加 <転写> コロナ転写 <定着> 熱ロール定着、定着温度:180℃(設定
値)、定着圧力:1kg/cm(線圧)
【0034】次にトナーは、 ・スチレンーnフ゛チルメタクリレート共重合体(結着樹脂) 57重量部 (Mw=21×104、Mn=1.4×104) ・マグネタイト(磁性粉) 40重量部 (戸田工業製 EPT500) ・ポリプロピレン(離型剤) 2重量部 (三洋化成製 TP32) ・帯電制御剤 1重量部 (オリエント化学製 ホ゛ントロンE81) 上記原料を乾式混合、加熱混練、冷却固化、粉砕および
分級して体積平均粒径10μmの粒子を得た。この粒子
100重量部の表面に、疎水性シリカ(日本アエロジル
製 R972)0.5重量部を外添して磁性トナーとし
た。体積固有抵抗は5×1014Ω・cm、摩擦帯電量は
−22μc/gであった。
【0035】磁性キャリアには偏平鉄粉キャリアにシリ
コーン樹脂コートを施したものを用いた。体積平均粒径
は50μm、体積固有抵抗は1×108Ω・cmであっ
た。
【0036】このトナーと磁性キャリアをトナー濃度5
0重量%に混合して現像剤とし、上記の現像装置を用い
て、上記条件にて連続1万枚の画像形成を行った。原紙
は図9に示す帯状ベタ黒部9を有するA4サイズ普通紙
10を帯状ベタ黒部9の長手方向が現像ロール回転方向
となるようにセットした。画像形成結果を表1に示す。
尚、画像濃度はマクベス濃度計によりベタ黒部の反射
光学濃度を測定した。キャリア付着は、現像後、感光体
ドラムを停止してトナー像をスコッチテープ(商品名)
に写し取り、白紙に貼付して目視で観察した。
【0037】
【表1】
【0038】表1から実施例1〜3では連続1万枚画像
形成時でも画像濃度の低下、キャリア付着はともに見ら
れず、高品質の画像が得られることがわかる。但し、比
較例1のようにドクターブレードのみでは、連続1万枚
画像形成時において画像濃度の低下、キャリア付着がと
もに見られ不十分な画質であった。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、現像ロール回転方向の
帯状の潜像を連続して現像した場合でも画像濃度の低下
やキャリア付着を起こさない高品質の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る現像装置を示す要部横
断面図である。
【図2】図1で示した装置の縦断面図である。
【図3】図1の永久磁石をX方向から見た図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る現像装置を示す要部
横断面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る現像装置を示す要部
横断面図である。
【図6】図5で用いる各ドクター部材の正面図(a)、
(b)である。
【図7】図5のY方向矢視図である。
【図8】図7のB−B断面図である。
【図9】連続1万枚の画像形成に用いた原紙を示す平面
図である。
【符号の説明】
1:現像剤槽、2:磁性現像剤、3:現像ロール、4:
感光体ドラム、5:ドクターブレード、6:永久磁石、
7:磁石ブレード、8:重ね合わせブレード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に回転する、表面に異極性の磁
    極が円周方向に等間隔で形成された円筒状永久磁石部材
    を有する現像ロールと、この現像ロールの表面に保持さ
    れる磁性現像剤の厚さを規制する非磁性体からなるドク
    ター部材とを有する現像装置において、円筒状永久磁石
    部材の磁極長さに略対応する長さを有し、異極性の磁極
    を長さ方向に沿って交互に設けた永久磁石を、ドクター
    部材に近接して設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 永久磁石の磁極ピッチは0.5〜3mm
    であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 所定方向に回転する、表面に異極性の磁
    極が円周方向に等間隔で形成された円筒状永久磁石部材
    を有する現像ロールと、この現像ロールの表面に保持さ
    れる磁性現像剤の厚さを規制するドクター部材とを有す
    る現像装置において、ドクター部材を異極性の磁極を長
    さ方向に沿って交互に設けた永久磁石で形成したことを
    特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】 永久磁石の磁極ピッチは0.5〜3mm
    であることを特徴とする請求項3記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 所定方向に回転する、表面に異極性の磁
    極が円周方向に等間隔で形成された円筒状永久磁石部材
    を有する現像ロールと、この現像ロールの表面に保持さ
    れる磁性現像剤の厚さを規制する磁性体からなるドクタ
    ー部材とを有する現像装置において、ドクター部材は長
    さ方向に沿って先端に一定のピッチで切り欠き部を設け
    た複数の磁性部材を1ピッチずつずらして重ね合わせて
    形成したことを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】 所定方向に回転する、表面に異極性の磁
    極が円周方向に等間隔で形成された円筒状永久磁石部材
    を有する現像ロールと、この現像ロールの表面に保持さ
    れる磁性現像剤の厚さを規制する非磁性体からなるドク
    ター部材とを有する現像装置において、長さ方向に沿っ
    て先端に一定のピッチで切り欠き部を設けた複数の磁性
    部材を1ピッチずつずらして重ね合わせて、ドクター部
    材に近接して設けたことを特徴とする現像装置。
JP25963495A 1995-10-06 1995-10-06 現像装置 Pending JPH09101681A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017021149A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 コニカミノルタ株式会社 現像装置及び画像形成装置

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