JPH07232421A - 積層フィルム及び積層シートの製造方法 - Google Patents

積層フィルム及び積層シートの製造方法

Info

Publication number
JPH07232421A
JPH07232421A JP6255103A JP25510394A JPH07232421A JP H07232421 A JPH07232421 A JP H07232421A JP 6255103 A JP6255103 A JP 6255103A JP 25510394 A JP25510394 A JP 25510394A JP H07232421 A JPH07232421 A JP H07232421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
resin
ethylene
base material
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6255103A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Hayashida
晴雄 林田
Fumio Ishibashi
文男 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP6255103A priority Critical patent/JPH07232421A/ja
Publication of JPH07232421A publication Critical patent/JPH07232421A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 エチレン−ビニルアルコール共重合体である
基材及び、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、エチレン−ビニルエステル系共重合体樹脂及びエチ
レン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体樹脂から
なる群から選ばれる一種である押出ラミネート用樹脂か
らなる積層フィルム及び積層シートの製造方法であっ
て、下記オゾン処理工程及び圧着工程からなり、かつア
ンカーコート剤を使用しない積層フィルム及び積層シー
トの製造方法。 オゾン処理工程:押出ラミネート樹脂を180〜340
℃の温度においてフィルム状に溶融押出し、該フィルム
の少なくとも一面にオゾン処理を施す工程 圧着工程:基材とオゾン処理工程で得られたフィルムの
オゾン処理面とを接触させ、該フィルムと該プラスチッ
ク基材を圧着する工程 【効果】 アンカーコート剤を使用することなく、強固
に接着された積層フィルム及び積層シートの製造方法を
提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層フィルム及び積層
シートの製造方法に関するものである。更に詳しくは、
本発明は、エチレン−ビニルアルコール共重合体である
基材及び、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、エチレン−ビニルエステル系共重合体樹脂及びエチ
レン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体樹脂から
なる群から選ばれる一種である押出ラミネート用樹脂か
らなる積層フィルム及び積層シートの製造方法であっ
て、アンカーコート剤を使用することなく、強固に接着
された積層フィルム及び積層シートを得ることができる
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック、紙、金属箔などの異種材
料のフィルム状成形物を貼り合わせて単独では有し得な
い特性、たとえば強度、ガスバリヤー性、防湿性、ヒー
トシール性、外観などを補った積層フィルム又は積層シ
ートを製造することは一般に行われており、こうして得
られる製品は主に包装材料などに広く使用されている。
このような積層フィルム及び積層シートを製造する方法
としては、ドライラミネーション法、ウエットラミネー
ション法、ホットラミネーション法、押出ラミネーショ
ン法、共押出ラミネーション法などがあり、これらはそ
の特徴に応じて適用されている。包装材料などにおい
て、基材にヒートシール層を形成する方法としては、コ
スト面で有利さをもつ押出ラミネーション法が広く用い
られている。ヒートシール層としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン系共重合体などのポリオレフ
ィン系樹脂、アイオノマー樹脂などが用いられるのが一
般的であるが、コストの点からポリオレフィン系樹脂が
遙かに大量に用いられている。
【0003】これらの樹脂は、基材との接着性を促進す
るために、予め基材上にアンカーコート剤を塗布した
後、その基材との接着面に溶融押出しされるのが一般的
である。アンカーコート剤としては、有機チタネート
系、有機イソシアネート系、ポリエチレンイミン系など
の接着剤が用いられている。これらの接着剤は、通常ト
ルエン、酢酸エチル、メタノール、ヘキサン等の有機溶
剤で希釈して用いられている。しかしながら、アンカー
コート剤を用いるこれらの方法は、高価なアンカーコー
ト剤を使用することによる製造コストの上昇の問題、ア
ンカーコート剤の塗布及び乾燥という煩雑な工程を必要
とするという問題、アンカーコート剤に含まれる有機溶
剤の蒸発乾燥工程時に人体に有害な有機溶剤が飛散し、
作業環境及びその周辺環境の衛生上の問題及び引火性の
有機溶剤の使用に伴う火災の発生の問題、有機溶剤など
のアンカーコート剤成分が最終製品であるフィルム又は
シートに残留し、それに起因する臭気のため、該製品の
食品包装用途などへの適用を制限するという問題などを
有する。
【0004】また、これらアンカーコート剤を用いない
方法として、(a)エチレンと、(b)不飽和多塩基酸
と、(c)アクリル酸低級アルキルエステル、メタクリ
ル酸低級アルキルエステル、ビニルエステルより選ばれ
た不飽和単量体を共重合して得られたエチレン系共重合
体を溶融混練し、150℃〜330℃の温度でフィルム
状に押出し、ついで該フィルムをオゾン処理した後、こ
のオゾン処理面を接着面として基材に圧着ラミネートし
て積層体を製造する方法が報告されている(特開平4−
368845号公報)。しかし、これら不飽和多塩基酸
をコモノマー成分に用いた接着性の機能をもつエチレン
系共重合体を用いる方法では、製造コストの面及び低融
点成分の増加に伴い、押出ラミネート加工時のロールリ
リース性は劣り加工温度などに制約を受けるばかりでな
く、押出機内の樹脂替えなどの煩雑さを伴い好ましくな
い。
【0005】更に、エチレン−α−オレフィン共重合体
を公知のオゾン処理装置を用い、ナイロンやポリエステ
ル基材との接着面をオゾン処理し、基材上にアンカーコ
ート剤を塗布することなく圧着ラミネートして積層体が
製造される方法や、不飽和カルボン酸などをポリオレフ
ィン系樹脂にグラフト変性した接着性樹脂を用い、共押
出ラミネート装置との組合わせで基材にノーアンカーで
圧着ラミネートして積層体を製造する方法が報告されて
いる(コンバーテック(8)、第36頁、1991
年)。しかし、これらの方法で得られた積層体のラミネ
ート樹脂と基材との接着強度は十分とはいえず、その適
用範囲は制約を受ける。更に、不飽和カルボン酸等をポ
リオレフィン系樹脂にグラフト変性した接着性樹脂を用
いる方法では、共押出装置が必要なこと及び製造コスト
が増大するばかりでなく、押出機内の樹脂替えなどの煩
雑さを伴い好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明が解決しようとする課題は、エチレン−ビニルアル
コール共重合体である基材及び、ポリエチレン系樹脂、
ポリプロピレン系樹脂、エチレン−ビニルエステル系共
重合体樹脂及びエチレン−(メタ)アクリル酸エステル
系共重合体樹脂からなる群から選ばれる一種である押出
ラミネート用樹脂からなる積層フィルム及び積層シート
の製造方法であって、上記のような多くの問題を伴うア
ンカーコート剤を使用することなく、強固に接着された
積層フィルム及び積層シートを得ることができる方法を
提供する点に存するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体である基材及び、ポ
リエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、エチレン−
ビニルエステル系共重合体樹脂及びエチレン−(メタ)
アクリル酸エステル系共重合体樹脂からなる群から選ば
れる一種である押出ラミネート用樹脂からなる積層フィ
ルム及び積層シートの製造方法であって、下記オゾン処
理工程及び圧着工程からなり、かつアンカーコート剤を
使用しない積層フィルム及び積層シートの製造方法に係
るものである。 オゾン処理工程:押出ラミネート用樹脂を180〜34
0℃の温度においてフィルム状に溶融押出し、該フィル
ムの少なくとも一面にオゾン処理を施す工程 圧着工程:基材とオゾン処理工程で得られたフィルムの
オゾン処理面とを接触させ、該フィルムと該プラスチッ
ク基材を圧着する工程
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられる基材は、エチレン−ビニルアルコール共重合
体である。ここで、エチレン−ビニルアルコール共重合
体は、エチレンと酢酸ビニルを共重合させ、その後ケン
化工程を経て製造する方法やエチレンとビニルアルコー
ルを共重合させて製造する方法などにより得ることがで
きる。なお、共重合に使用されるエチレンとしては、一
般に25〜45モル%のグレードのものが市販されてい
る。本発明に用いられるエチレン−ビニルアルコール共
重合体は、ラミネート基材としての性能を有する範囲の
ものである限り、共重合体の組成及びケン化度に制限は
ない。更に、エチレン−ビニルアルコール共重合体の形
態としては、単体の他、積層フィルム、積層シート、延
伸物、塗工物、織物など、いずれであってもよい。ま
た、これらとアルミニウム、鉄、紙などとの貼合品であ
って、該基材を接合面に設けた積層体などが用いられ
る。なお、基材には必要に応じて予めその表面がコロナ
放電処理、プラズマ処理、火炎処理などの表面処理が施
されているものや予め印刷が施されていてもよい。基材
の肉厚は押出ラミネート加工が可能であれば特に制約を
受けるものではないが、好ましくは1〜10000μ、
更に好ましくは5〜500μの範囲である。
【0009】本発明において使用する押出ラミネート用
樹脂は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、
エチレン−ビニルエステル系共重合体樹脂及びエチレン
−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体樹脂からなる
群から選ばれる一種であり、これらを単独又は二種以上
の混合物として用いることができる。更に必要に応じ
て、他の樹脂を50%未満の範囲で混合してもよい。
【0010】ポリエチレン系樹脂の製法は限定されるも
のではなく、たとえばラジカル重合法又はイオン重合法
で製造することができる。ポリエチレン系樹脂として
は、たとえばラジカル重合法で製造される低密度ポリエ
チレンやイオン重合法で製造される高密度ポリエチレン
や、エチレンとα−オレフィンとを共重合して得られる
エチレン−α−オレフィン共重合体などがあげられる。
α−オレフィンとしては、たとえばプロピレン、ブテン
−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテ
ン−1、デセン−1、オクタデセン−1などの炭素数3
〜18のα−オレフィンが用いられ、これらα−オレフ
ィンは、一種又は二種以上用いることができる。
【0011】ポリプロピレン系樹脂の製法は限定される
ものではなく、たとえばイオン重合法で製造することが
できる。ポリプロピレン系樹脂としては、たとえばプロ
ピレンのホモポリマー又はプロピレンとエチレンとの共
重合体やプロピレンとブテン−1との共重合体など、プ
ロピレンとα−オレフィンの共重合体などをあげること
ができる。なお、プロピレンと共重合するα−オレフィ
ンは、一種又は二種以上を用いることができる。
【0012】エチレン−ビニルエステル系共重合体樹脂
及びエチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
樹脂はラジカル重合法で製造でき、エチレンとラジカル
重合し得る単量体とを共重合して得られる。
【0013】エチレン−ビニルエステル系共重合体のビ
ニルエステルとしては、たとえば酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、ネオ酸ビニルなどがあげられる。
【0014】エチレン−(メタ)アクリル酸エステル系
共重合体の(メタ)アクリル酸エステルとしては、たと
えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチ
ルなどのアクリル酸エステルやメタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタク
リル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸t−ブチル、メタクリル酸イソブチルなどのメタ
クリル酸エステルであって炭素数4〜8の不飽和カルボ
ン酸エステルなどがあげられる。これらのコモノマーは
一種又は二種以上用いることができる。
【0015】エチレン−ビニルエステル共重合体及びエ
チレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体に含まれ
るコモノマー成分の含有量は、好ましくは30重量%以
下がよく、更に好ましくは20重量%以下がよい。エチ
レンと共重合するコモノマー成分の含有量が30重量%
より高いと、本発明の主目的である基材との接着性は問
題ないが、積層フィルム及びシートの臭気が悪化し、食
品包装材料用途に適さないばかりか製造コストが増大す
る。
【0016】なお、加工適性の観点から、ポリエチレン
系樹脂、エチレン−ビニルエステル系共重合体樹脂及び
エチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体樹脂
については、190℃におけるメルトフローレート(M
FR)が1〜100g/10minの範囲にあることが
好ましく、またポリプロピレン系樹脂については、23
0℃におけるMFRが1〜100g/10minの範囲
にあることが好ましい。
【0017】本発明のオゾン処理工程は、押出ラミネー
ト用樹脂を180〜340℃の温度においてフィルム状
に溶融押出し、該フィルムの少なくとも一面にオゾン処
理を施す工程である。オゾン処理は、たとえばTダイ下
エアーギャップ間に設けたノズル又はスリット状の吹出
し口からオゾンを含ませた気体(空気など)を、溶融フ
ィルムに吹き付けることにより行われる。なお、オゾン
ノズルがTダイ下に設置できない場合は、圧着ラミネー
トする直前の基材上に吹きつけてもよい。吹きつけるオ
ゾンの量は溶融フィルムの通過単位面積に対し1.0m
g/m2 以上が好ましく、更に好ましくは10.0mg
/m2 以上である。なお、押出ラミネート用樹脂をフィ
ルム状に溶融押出しする温度は180〜340℃であ
る。該温度が180℃未満では、樹脂の延展性が不良と
なり、肉厚が均一な溶融薄膜を得ることが困難であるば
かりか、基材との接着強度が不十分となる。一方、34
0℃を超えると、溶融樹脂の表面の酸化が多くなり、臭
気が悪化する。なお、好ましい樹脂温度としては、23
0〜330℃、更に好ましくは270〜330℃であ
る。
【0018】本発明の圧着工程は、基材とオゾン処理工
程で得られたフィルムのオゾン処理面とを接触させ、該
フィルムと該基材を圧着する工程であり、公知の押出ラ
ミネーターを用いて行われる。
【0019】本発明においては、上記の二工程に加え
て、コロナ放電処理工程を設置してもよい。コロナ放電
処理工程とは、基材の少なくとも一面にコロナ放電処理
を施す工程である。コロナ放電処理は、たとえば公知の
コロナ放電処理器を用い、発生させたコロナ雰囲気にプ
ラスチック基材を通過させることにより行われる。ここ
で、接着強度を高水準に維持するという観点からは、コ
ロナ放電密度は、10(W・分/m2 )以上が好まし
く、更に好ましくは20(W・分/m2 )以上である。
更に、コロナ放電処理工程及び後記の圧着工程をインラ
インに設け、コロナ放電処理工程後のプラスチック基材
を直ちに圧着工程に付すことが好ましい。このことによ
り、より高水準の接着強度が発現され、かつ好ましくな
い基材フィルムのブロッキングが防止される。
【0020】本発明においては、接着強度を一層向上さ
せる観点から、圧着工程の後に、圧着工程で得られる積
層フィルム又は積層シートを、保温下、熟成する工程で
ある熟成工程を設けることが好ましい。
【0021】熟成温度は、通常30℃以上かつ50℃未
満であり、好ましくは40〜45℃である。熟成温度が
低過ぎる場合は接着強度の更なる改善が不十分であるこ
とがあり、一方高過ぎる場合は、ラミネートした樹脂の
ヒートシール性能やホットタック性能の低下を招くこと
がある。更にラミネートフィルムがカールしたり、スリ
ット工程や内容物の充填工程で不都合を生じることがあ
り、またラミネート樹脂が変質し、臭気問題を生じるこ
とがある。
【0022】熟成時間は、通常1〜120時間、好まし
くは10〜120時間である。熟成時間が短か過ぎる場
合は接着強度の改善が不十分であることがあり、一方、
長過ぎる場合は、押出ラミネートした樹脂が変質するこ
とがあり、また生産性の点でも不利である。
【0023】熟成工程を実施するには、通常のオーブン
又は温度調整が可能な部屋を用いればよい。
【0024】本発明においては、オゾン処理工程、圧着
工程、熟成工程のすべてを組合せて実施することによ
り、一層強固な接着強度を実現することができる。
【0025】本発明においては、プラスチック基材上に
押出ラミネートした樹脂を積層フィルム又はシートのヒ
ートシール層に適用することや、また積層フィルム又は
シートの中間層に適用することもできるが、それらは樹
脂のもつ機能、たとえば易ヒートシール性、防湿性など
によって使い分けされる。また、本発明においては、サ
ンドイッチ押出ラミネーション法においても適用でき
る。
【0026】本発明の押出ラミネート用樹脂には、本発
明の効果を阻害しない範囲で、公知の添加剤、たとえば
抗酸化剤、アンチブロッキング剤、耐候剤、中和剤、難
燃剤、帯電防止剤、防曇剤、滑剤、分散剤、顔料、有機
又は無機の充填剤などを併用してもよい。
【0027】本発明の積層フィルム及び積層シートは、
包装材料、たとえば食品包装材料、医薬品包装材料や工
業用材料に使用できる。
【0028】
【実施例】次に、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。 実施例1 低密度ポリエチレン(LDPE;住友化学工業社製 商
品名スミカセンL716−H、MFR7g/10分、密
度0.919g/cm3 )を、口径65mmφの押出機
で溶融混練し、Tダイから樹脂温度315℃、フィルム
幅450mm、ラミネート層の厚み40μ、ラミネート
速度80m/minで押出して溶融フィルムとなし、次
いで該溶融フルムの基材との接着面に、ダイ下30mm
の位置に設けたノズルからオゾンを含む空気を吹きつけ
ることにより、該溶融フィルムの接着面をオゾン処理し
た。このときのオゾン処理量は37mg/m2 で処理し
た。ついで、15μの二軸延伸エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体にラミネートし、積層フィルムを得た。得
られた積層フィルムについて、下記のとおりの測定・評
価を行った。加工条件及び評価結果を表1に示した。
【0029】膜接着強度の測定 15mm巾の積層フィルムを、東洋精機(株)製オート
ストレイン型引張試験機を使用して、200mm/mi
nの引張り速度で180度剥離した時の剥離強度からそ
の膜接着性を評価した。
【0030】実施例2〜4及び比較例1〜3 表1〜2の条件としたこと以外は、実施例1と同様に行
った。加工条件及び評価結果を表1〜2に示した。
【0031】結果から次のことがわかる。本発明の条件
を満足するすべての実施例においては、満足すべき膜接
着強度を示している。一方、オゾン処理工程を実施しな
かったすべての比較例は、膜接着強度において不十分で
ある。
【0032】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 1 2 3 4 基材 *1 EVOH EVOH CEVOH EVOH 押出ラミネート用樹脂 *2 LDPE LDPE LLDPE LLDPE 加工条件 溶融押出温度 ℃ 315 315 295 295 速度 m/min 80 80 80 80 厚み μ 40 40 40 40 コロナ放電処理 処理密度 W・分/m2 - 15 - - オゾン処理 処理量 mg/m2 37 37 37 37 評価 膜接着強度 g/15mm 剥離不可 剥離不可 剥離不可 460 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0033】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比 較 例 1 2 3 基材 *1 EVOH CEVOH EVOH 押出ラミネート用樹脂 *2 LDPE LLDPE LLDPE 加工条件 溶融押出温度 ℃ 315 295 295 速度 m/min 80 80 80 厚み μ 50 40 40 コロナ放電処理 処理密度 W・分/m2 - 103 103 オゾン処理 処理量 mg/m2 - - - 評価 膜接着強度 g/15mm 30 40 40 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0034】表中「−」印の欄は、該処理を実施しなか
ったことを示す。 *1 基材 EVOH:エチレン−ビニルアルコール共重合体の二軸
延伸フィルム(クラレ社製 EF−XLタイプ15μ) CEVOH:エチレン−ビニルアルコール共重合体の未
延伸フィルム(クラレ社製 EF−Eタイプ20μ) なお、基材は、購入時にすでにコロナ処理が施されてい
るものを用い、該処理面を接着面とした。 *2 押出ラミネート用樹脂 LDPE:低密度ポリエチレン、住友化学工業社製 商
品名スミカセンL716−H、MFR7g/10分、密
度0.919g/cm3 LLDPE:線状低密度ポリエチレン、住友化学工業社
製 商品名スミカセン−αCS8026、MFR10g
/10分、密度0.914g/cm3
【0035】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体である基材及び、ポ
リエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、エチレン−
ビニルエステル系共重合体樹脂及びエチレン−(メタ)
アクリル酸エステル系共重合体樹脂からなる群から選ば
れる一種である押出ラミネート用樹脂からなる積層フィ
ルム及び積層シートの製造方法であって、アンカーコー
ト剤を使用することなく、強固に接着された積層フィル
ム及び積層シートの製造方法を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/28 101 8413−4F 102 8413−4F 27/32 C 8115−4F C08J 7/12 CER Z 7310−4F // B29K 45:00 B29L 7:00 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−ビニルアルコール共重合体で
    ある基材及び、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系
    樹脂、エチレン−ビニルエステル系共重合体樹脂及びエ
    チレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体樹脂か
    らなる群から選ばれる一種である押出ラミネート用樹脂
    からなる積層フィルム及び積層シートの製造方法であっ
    て、下記オゾン処理工程及び圧着工程からなり、かつア
    ンカーコート剤を使用しない積層フィルム及び積層シー
    トの製造方法。 オゾン処理工程:押出ラミネート用樹脂を180〜34
    0℃の温度においてフィルム状に溶融押出し、該フィル
    ムの少なくとも一面にオゾン処理を施す工程 圧着工程:基材とオゾン処理工程で得られたフィルムの
    オゾン処理面とを接触させ、該フィルムと該プラスチッ
    ク基材を圧着する工程
JP6255103A 1993-12-27 1994-10-20 積層フィルム及び積層シートの製造方法 Pending JPH07232421A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6255103A JPH07232421A (ja) 1993-12-27 1994-10-20 積層フィルム及び積層シートの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33158393 1993-12-27
JP5-331583 1993-12-27
JP6255103A JPH07232421A (ja) 1993-12-27 1994-10-20 積層フィルム及び積層シートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07232421A true JPH07232421A (ja) 1995-09-05

Family

ID=26542024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6255103A Pending JPH07232421A (ja) 1993-12-27 1994-10-20 積層フィルム及び積層シートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07232421A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003292694A (ja) * 2002-04-02 2003-10-15 Tosoh Corp 押出ラミネート用エチレン系樹脂組成物、及びそれを用いた積層体、並びに積層体の製造方法
CN102460906A (zh) * 2009-06-22 2012-05-16 河村产业株式会社 电动机用绝缘片及其制造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003292694A (ja) * 2002-04-02 2003-10-15 Tosoh Corp 押出ラミネート用エチレン系樹脂組成物、及びそれを用いた積層体、並びに積層体の製造方法
CN102460906A (zh) * 2009-06-22 2012-05-16 河村产业株式会社 电动机用绝缘片及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6903161B2 (en) Low-acid ethylene copolymers for improving the adhesion of LDPE to aluminum foil in extrusion coating
EP0818306B1 (en) Process for producing laminated film and laminated sheet
JPH0239931A (ja) 金属蒸着用積層フィルム
JP2001191462A (ja) 積層体
JPH09234845A (ja) 積層体の製造法
JP3351842B2 (ja) 樹脂組成物およびその用途
JP3251714B2 (ja) ガスバリヤー性積層体及びその製造方法
JPH07232421A (ja) 積層フィルム及び積層シートの製造方法
JP6135893B2 (ja) 二次成形用多層シート及びこれを用いる包装体
JPS5839066B2 (ja) 熱接着性を有するプラスチックフィルム
JP3039284B2 (ja) 積層フィルム及び積層シートの製造方法
JP3224146B2 (ja) 樹脂組成物およびその用途
JP2001191460A (ja) 積層体及びその製造方法
JP3662046B2 (ja) ガスバリヤー性積層フィルムの製造方法
JP3270539B2 (ja) 積層体およびその製造方法
JP4428931B2 (ja) 二軸延伸ポリプロピレン複合フィルムの製造方法
JPH04368845A (ja) 積層体の製造方法
JPH11147295A (ja) 積層体
JP3539004B2 (ja) 押出成形用樹脂組成物、該組成物を用いた積層フィルムまたは積層シート、及びその製法
JP4610136B2 (ja) プリントラミネート用フィルム
JP3716006B2 (ja) 積層フィルムの製造方法
JP2002240121A (ja) 積層体の製造方法
JP4761489B2 (ja) 表面保護用積層フィルム
JPH10264342A (ja) 積層体の製造法
EP0781653A2 (en) Process for producing laminate