JPH072323A - 在庫品の払出し方法および入出庫装置 - Google Patents

在庫品の払出し方法および入出庫装置

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JPH072323A
JPH072323A JP16845793A JP16845793A JPH072323A JP H072323 A JPH072323 A JP H072323A JP 16845793 A JP16845793 A JP 16845793A JP 16845793 A JP16845793 A JP 16845793A JP H072323 A JPH072323 A JP H072323A
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JP16845793A
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Masatoshi Oe
正寿 大江
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 在庫品の払出し作業の効率を高める。 【構成】 払い出す物品の種類、数量を制御装置に入力
すると(ステップ170)、制御装置はそれをメモリに
記憶するとともに(ステップ172)、払い出す一番目
の物品を選択し、データテーブルを検索して選択した物
品が保管してある棚の番地を読み出す(ステップ17
4、176)。その後、制御装置は、走行台車を駆動し
て走行台車に設けた集荷台を、選択した物品が収納して
あるカセットの位置と対応した位置に移動させ(ステッ
プ178、180)、集荷台上にカセットを引き出す
(ステップ182)。次に、走行台車に設けたクレーン
によって物品を荷揃え台に収容し、すべての物品を収容
したかを判断する(ステップ184〜188)。すべて
の物品を収容したならば、走行台車を出荷用のコンベヤ
の所に移動し、収容した物品をコンベヤに移し替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体自動倉庫の在庫品
の払出し方法の改良に係り、特に棒鋼や形鋼などの長尺
物鋼材の払出しに好適な在庫品の払出し方法および入出
庫装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、棒鋼や形鋼などの長尺物鋼材を保
管する場合、図11に示すような方法が採られていた。
すなわち、長尺物鋼材10の両端部を一対のクレードル
12に収納し、クレードル12を積み重ねていた。そし
て、マグネットクレーン14のマグネット16、16の
側部に掛止部18を設け、この掛止部18にクレードル
12の両側部上端に形成したフック20を引っ掛け、一
対のクレードル12、12を同時に吊り上げて、クレー
ドル12の積み重ね、吊り下ろし、または搬送を行って
いた。また、マグネット16は旋回できるように形成し
てあり、図12に示したようにマグネット16を90度
旋回させ、クレードル12に長尺物鋼材10を搬入した
り、クレードル12から長尺物鋼材10を取り出して払
い出すことができるようになっている。また、従来の自
動倉庫では、図13に示すように自動倉庫側の積み荷カ
セットのある位置(イ)および(ロ)の荷物を出荷する
ときに、出荷エリア(ハ)と積み荷カセットのある位置
(イ)および(ロ)との間をその都度往復して、出荷エ
リア(ハ)に荷物を集積している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の払出し方法は、下の方となっているクレードル12
に長尺物鋼材10を搬入しようとする場合、あるいは下
の方のクレードル12から長尺物鋼材10を払い出そう
とする場合、その上に積んであるクレードル12を他の
場所に移動しなければならず、作業効率が悪く、入出庫
に大変時間がかかる欠点がある。また、複数種類の長尺
物鋼材10を出庫しようとする場合、種類が異なるごと
にマグネットクレーン14をクレードル12が積んであ
る位置と出荷用コンベヤとの間を往復させる必要があ
り、非常に効率が悪い。このことは、物品をパレットや
容器等に収納して保管している立体倉庫の場合も同様で
あり、立体自動倉庫の大きな問題となっている。
【0004】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、在庫品の払出し作業の効率を高
めることができる在庫品の払出し方法および入出庫装置
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る在庫品の払出し方法は、それぞれに
異なる物品を収納した複数のカセットが保管してある保
管棚から、入出庫装置を用いて複数種類の前記物品を出
庫する在庫品の払出し方法において、前記入出庫装置を
所定の前記カセットの位置に移動させ、カセットを入出
庫装置上に移動させるとともに、このカセット内の前記
物品を、前記入出庫装置に設けた荷扱い機によって必要
量取り出して入出庫装置上の荷揃え台に仕分けして収容
し、かつ必要種類の前記物品を前記荷揃え台に取り揃え
たのち、前記入出庫装置を出荷用搬送機まで移動させ、
前記取り揃えた物品を前記搬送機に移すことを特徴とし
ている。
【0006】また、上記払出し方法を達成するための入
出庫装置は、こ物品を収納したカセットを配置する集荷
台を所定の前記カセット位置に移動させる自走可能な走
行台車と、この走行台車に設けられ、前記カセットが保
管してある保管棚から所定のカセットを前記集荷台上に
移動させるカセット移動機と、前記走行台車に設けら
れ、前記集荷台上のカセットから必要数の前記物品を取
り出す荷扱い機と、前記走行台車に設けられ、前記荷扱
い機の取り出した前記物品が種類ごとに分けられて収容
される荷揃え台とを有する構成となっている。
【0007】カセットは、保管棚の奥行き方向に移動可
能に形成するとともに、端部に掛止部を設けるようにす
る。そして、カセット移動機には、カセットの掛止部を
掛止してカセットを保管棚から引き出すキャッチ部を設
ける。また、集荷台と荷揃え台とは、昇降可能に形成す
るとよい。
【0008】
【作用】上記の如く構成した本発明は、入出庫装置に荷
揃え台を設け、この荷揃え台に複数種類の物品を仕分け
して収容し、出庫する必要種類の物品を荷揃え台に取り
揃えたのち、入出庫装置を出荷用搬送機のところまで移
動して取り揃えた物品を搬送機に移すため、入出庫装置
を何度も往復させる必要がなく、払出し作業の効率化が
図れ、作業時間を短縮して迅速な出庫が可能となる。即
ち、図14に示すように自動倉庫側の積み荷カセットの
ある位置(イ)および(ロ)の荷物を出荷するときに、
出荷エリア(ハ)から積み荷カセットのある位置(イ)
に行き、そこから積み荷カセット(ロ)に直接行き、そ
こで積み荷を行ったら出荷エリア(ハ)に戻り、荷物を
集積している。このために、たびたび往復することな
く、一回の工程で集荷できる。
【0009】特に、カセットを保管棚の奥行き方向に移
動可能に構成し、カセット移動機によってカセットを保
管棚から入出庫装置の集荷台に引き出すようにすると、
下の方のカセットから物品を取り出す場合に、上方のカ
セットを移動させる必要がなく、迅速に複数の物品を取
り揃えることができる。また、集荷台と荷揃え台とを昇
降可能に構成すれば、集荷台の上下方向の位置を引き出
そうとするカセットの高さに合わせることができ、カセ
ットの引き出しがスムーズに行えるとともに、集荷台上
のカセットから荷揃え台に物品を移動することが容易と
なる。
【0010】
【実施例】本発明に係る在庫品の払出し方法および入出
庫装置の好ましい実施例を、添付図面に従って詳説す
る。図2、図3は、本発明の実施例に係る入出庫装置の
全体を示す概略図である。
【0011】これらの図において、入出庫装置30は、
レール32、32上を自走する矩形状の走行台車34を
有している。レール32、32は、保管棚44と保管棚
46との間に敷設してあり、走行台車34が保管棚44
と保管棚46との間を走行できるようにしてある。ま
た、レール32、32の一端部は、出荷用搬送機である
チェーンコンベヤ31の側方に延在している。このチェ
ーンコンベヤ31には多数の仕切りピン33が立設して
あり、矢印35のように回転して、後述するように走行
台車34によって運ばれてきた長尺物鋼材を、種類ごと
に仕切りピン33の間に収納できるようになっている。
【0012】走行台車34の四隅には支柱36が立設し
てあり、これらの支柱36がプラットホーム38を昇降
可能に支持している。すなわち、支柱36には、図示し
ない昇降装置が設けてあり、破線に示したように、プラ
ットホーム38を支柱36の上部に上昇できるようにな
っている。また、支柱36には、プラットホーム38の
上昇限界を検出する上昇端検出器37と下降限界を検出
する下降端検出器39とが設けてある。さらに、プラッ
トホーム38には、図示しない近接スイッチ等からなる
位置センサが設けてありプラットホーム38の昇降位置
が検出できるようになっている。
【0013】プラットホーム38には、オペレータ40
が位置する運転席が設けてあるとともに、オペレータ4
0によって操作される操作部を備えた、入出庫装置30
を制御する制御装置42が配置してある。また、プラッ
トホーム38には、レール32の両側に設けた保管棚4
4、46に保管してある、詳細を後述するカセットを載
せる集荷台48が設けてある。さらに、プラットホーム
38には、荷扱い機であるマグネットクレーン50と、
出庫する長尺物鋼材を取り揃えるための荷揃え台52が
設けてある。
【0014】マグネットクレーン50は、プラットホー
ム38に設けたフレーム54を介して集荷台48の上方
に配設した走行ビーム56に装着してあり、走行装置5
7によって走行ビーム56に沿って矢印58のように移
動し、集荷台48上のカセットから取り出した長尺物鋼
材を荷揃え台52に移すことができるようになってい
る。そして、荷揃え台52には、複数の仕切り部材60
が設けてあり、複数種類の長尺物鋼材を仕分けして収容
できる複数の収容部が形成してある。従って、この入出
庫装置30による出庫を行う場合、保管棚44、46に
保管してある所定のカセットから所定の長尺物鋼材を荷
揃え台52の所定収容部に収容したのち、直ちに次のカ
セットの所に移動して次の長尺物鋼材を荷揃え台52に
取り揃えることができるようになっており、出庫しよう
とする複数種類の長尺物鋼材を荷揃え台52の上に一度
に取り揃えることが可能で、入出庫装置30を保管棚4
4、46とチェーン106との間を何度の往復させなく
ともよいようにしてある。なお、図3に示した符号61
は、倉庫の天井部に設けた走行レール63に沿って矢印
65のように移動し、チェーンコンベヤ31に移された
長尺物鋼材をトラックなどに積み込むための出荷用マグ
ネットクレーンである。
【0015】保管棚44、46は、図4に示したよう
に、それぞれ柱部材62とビーム材64とを縦横に組ん
だ構造となっている。また、各柱部材62には、各ビー
ム材64のやや上方となる位置に、ブラケット67を介
してガイドローラ66が取り付けてあり、各柱部材62
に収納してあるカセット70を保管棚44、46の奥行
き方向に案内できるようにしてある。
【0016】すなわち、カセット70は、ガイドローラ
66に案内される角柱状に形成した一対のサイドフレー
ム72、72を有している。そして、各サイドフレーム
72、72の対向した面の適宜の複数個所には、長尺物
鋼材10の落下を防止する保持棒74が溶接等によって
固着してある。この保持棒74は、図5に示したよう
に、サイドフレーム72の下方に突出しており、この突
出部に、サイドフレーム72、72を連結するチャンネ
ル材76が固定してある(図6参照)。また、サイドフ
レーム72、72は、両端部が上方に反るように形成し
てあり、保管棚44、46への挿入を容易に行えるよう
にしてある。さらに、カセット70の一端部には、サイ
ドフレーム72、72間に掛止部材78が設けてある。
この掛止部材78は、詳細を図7に示したように断面が
クランク状をなし、詳細を後述するカセット移動機のキ
ャッチ部80を構成しているキャッチローラ82が進入
する掛止溝84が形成してある。また、掛止部材78の
外側の側面86は、キャッチローラ82と協働してカセ
ット70を移動させるサポートローラ88の当接面とな
っている。
【0017】なお、一方のサイドフレーム72には、上
面に「く」字状をした板ばね92が設けてある。一方、
板ばね92は、一端がサイドフレーム72に固定してあ
り、他端が自由端となっていて、保管棚44、46の柱
部材62に設けたばね押さえ96と係合し、カセット7
0の上下方向の運動を規制する。また、図示はしないが
カセット70が保管棚44、46に挿入され、完全に収
納されると、保管棚44、46とカセット70の間に設
けたスライドピンがカセットに挿入されて係止され、抜
け出しが防止される。
【0018】集荷台48には、図8に示したように一方
の側部にカセット移動機100が設けてある。カセット
移動機100は、一対のスプロケット102、104間
にチェーン106が巻き回してあり、このチェーン10
6にカセット70を引き出すための一対のキャッチ部8
0、80が取り付けてある。また、一方のスプロケット
102の軸には、動力伝達用のスプロケット108が固
定してあり、モータ110の駆動力をスプロケット10
2に伝達し、チェーン106を矢印112のように、図
の時計方向または反時計方向に回転させる。すなわち、
モータ110には、減速機を介して駆動用スプロケット
114が取り付けてあり、このスプロケット114とス
プロケット108との間に駆動チェーン116が巻き回
してあって、駆動チェーン116を介してモータ110
の駆動力がスプロケット108に伝達される。なお、集
荷台48の長手方向の両端部で、かつ、各キャッチ部8
0の近傍には、カセット70から長尺物鋼材10がはみ
出しているのを検出するはみ出し検出器118、120
が設けてある。また、集荷台48には、キャッチ部80
によってカセット70が完全に引き出されたことを検出
する引き出し検出器(図示せず)が設けてある。
【0019】荷扱い機であるマグネットクレーン50
は、図9に示したように、走行ビーム56、56間に走
行桁122が渡してあり、この走行桁122が図2に示
した走行装置57によって、図9の紙面に直交した方向
に走行するようになっている。そして、走行桁122に
は、ワイヤ124を介して吊りビーム126が吊ってあ
り、走行桁122に取り付けた昇降モータ128を駆動
することにより、ワイヤ124を繰り出しまたは巻き取
り、吊りビーム126を上下させることができるように
なっている。また、吊りビーム126を吊っているワイ
ヤ124の端部には、ワイヤ124の弛みを検出する弛
み検出器128aが設けてある。
【0020】吊りビーム126には、複数の電磁石13
0が設けてあり、電磁石130によって集荷台48上に
引き出されたカセット70内の長尺物鋼材10を吸着
し、荷揃え台52に移すことができるようにしてある。
また、吊りビーム126は、「く」字状をした屈伸可能
な一対の補助リンク132、134によって走行桁12
2に接続してあり、ワイヤ124が切断した場合であっ
ても、吊りビーム126が走行桁122から離脱して落
下するのを防止している。そして、走行桁122の補助
リンク134を取り付けた部分には、リミットスイッチ
などからなる下降端検出器136が設けてあり、電磁石
130が所定の限界まで下降したことを検出できるよう
になっている。さらに、走行桁122の補助リンク13
2、134間には、リミットスイッチなどから構成した
上昇端検出器138が取り付けてあり、吊りビーム12
6に設けたドグ140を検出して、吊りビーム126が
引き上げられ過ぎるのを防止している。また、電磁石1
30の取り付け部等の適宜の個所には、荷重センサ14
1が設けてあり、マグネットクレーン50が吊り上げた
長尺物鋼材10の重量を検出できるようにしてある。さ
らに、集荷台48の下部には、荷重センサ48aが設け
てあり、集荷台48に搭載された長尺物鋼材10の重量
を検出できるようにしてある。
【0021】制御装置42は、図10に示したように、
入出庫装置30の全体を制御するシステムコントローラ
142を有している。そして、このシステムコントロー
ラ142には、オペレータが操作する各種スイッチやキ
ーボードなどからなる操作部144、操作部144から
入力されたデータを記憶しておくメモリ146、カセッ
ト70を介して保管棚44、46に保管してある長尺物
鋼材10の種類やその格納番地、各長尺物鋼材の1本当
たりの重量、保管数量等を記憶させたデータテーブル1
48が接続してある。さらに、制御装置42には、シス
テムコントローラ142に接続した台車制御部150、
プラットホーム制御部152、カセット移動機制御部1
54、クレーン制御部156が設けてある。
【0022】台車制御部150は、走行モータ158を
駆動して走行台車34を走行させるとともに、走行台車
34に設けた位置センサ160の検出信号を取り込み、
走行台車34の走行速度や停止位置を制御する。すなわ
ち、走行台車34には、近接スイッチ等の位置センサ1
60が設けてあり、この位置センサ160がレール32
に沿った適宜の複数個所に設けた金属片等の標識を検出
する。そして、台車制御部150は、位置センサ160
の標識検出信号に基づいて、走行台車34の減速や停止
位置を制御する。もちろん、位置センサ160は、走行
台車34の走行距離を検出する距離センサを使用しても
よい。
【0023】プラットホーム制御部152は、昇降モー
タ162を駆動してプラットホーム38と一体に集荷台
48、マグネットクレーン50および荷揃え台52を昇
降させるとともに、プラットホーム38に設けた位置セ
ンサ164の検出信号に基づいて、プラットホーム38
の上下方向の停止位置を制御している。そして、カセッ
ト移動機制御部154は、モータ110を駆動してカセ
ット70を保管棚44、46から集荷台48上に引き出
したり、集荷台48上のカセット70を保管棚44、4
6に挿入するとともに、カセット70の位置を検出する
位置センサ166の出力信号によって、モータ110の
駆動を停止する。
【0024】クレーン制御部156は、昇降モータ12
8を駆動して電磁石130を昇降させるとともに、走行
装置57を駆動して走行桁122を介して電磁石130
を走行ビーム56に沿って移動させる。そして、クレー
ン制御部156は、下降端検出器136や上昇端検出器
138などのセンサの検出信号によって昇降モータ12
8の駆動を制御し、走行装置57の位置を検出する図示
しない位置センサの検出信号に基づいて電磁石130の
走行ビーム56に沿った位置を制御する。さらに、クレ
ーン制御部156は、荷重センサ141の検出信号に基
づいて、電磁石130が吊り上げた長尺物鋼材10の数
量を検知する。
【0025】なお、走行台車34の前後部には、走行台
車34が走行する部分に人や物などの障害物が存在する
と、走行台車34の走行を停止させる障害物センサが設
けてある。また、プラットホーム38には、人が集荷台
48や荷揃え台52の部分に進入したことを検知して入
出庫装置30の作動を停止させる緊急停止装置や、引き
出したカセット70やカセット70内の長尺物鋼材10
がプラットホーム38の床に落下するのを防止する落下
安全装置等が設けてある。
【0026】上記の如く構成した実施例の作用は次のと
おりである。まず、走行台車34に乗ったオペレータ4
0は、制御装置42の操作部144を操作して、出庫し
ようとする物品である長尺物鋼材10の種類、数量を入
力し、出庫命令を制御装置42に与える(図1ステップ
170)。なお、複数種類を出庫しようとする場合は、
それらのすべてを一度に入力する。また、必要があれ
ば、荷揃え台52の収容位置を指定することができる。
【0027】制御装置42のシステムコントローラ14
2は、操作部144から入力された長尺物鋼材10の種
類と数量とをメモリ146に書き込むとともに(ステッ
プ172)、最初に入力された長尺物鋼材を選択する
(ステップ174)。そして、システムコントローラ1
42は、データテーブル148を検索し、選択した長尺
物鋼材10を収納したカセット70が保管してある保管
棚44、46の番地を読み出し(ステップ176)、棚
の列に関する番地を台車制御部150に与える。また、
このときシステムコントローラ142は、データテーブ
ル148から長尺物鋼材の1本当たりの重量を読み出す
とともに、保管してある本数などを確認し、保管してあ
る数量が払出し数量に対して不足している場合には、オ
ペレータ40にその旨を告知する。
【0028】台車制御部150は、システムコントロー
ラ142から番地の情報を受け取ると、走行モータ15
8を駆動し、走行台車34を保管棚44、46の指定さ
れた列番地に移動させて停止し、走行台車34が所定位
置に停止したことをシステムコントローラ142に入力
する(ステップ178)。システムコントローラ142
は、台車制御部150から走行台車34が所定位置に停
止したことの情報を受け取ると、プラットホーム制御部
152に保管棚44、46の段番地の情報を与える。そ
して、プラットホーム制御部152は昇降モータ162
を駆動し、プラットホーム38を介して集荷台48を上
昇させ、所定の長尺物鋼材10を収納したカセット70
を引き出すのに適した位置に停止させ(ステップ18
0)、集荷台48の移動終了信号をシステムコントロー
ラ142に送る。
【0029】システムコントローラ142がプラットホ
ーム制御部152からの信号を受けてカセット移動機制
御部154に引き出し開始信号を与えると、カセット移
動機制御部154はモータ110を駆動する。モータ1
10の駆動力は、スプロケット114、駆動チェーン1
16、スプロケット108を介してスプロケット102
に伝達され、チェーン106を図8の矢印112のよう
に、時計方向または反時計方向に回転させる。チェーン
106が回転すると、キャッチ部80がチェーン106
と一体に移動し、キャッチローラ82がカセット70に
設けた掛止部材78の掛止溝84に進入するとともに、
サポートローラ88が当接面である外面86に当接する
(図7参照)。このとき、長尺物鋼材が保管棚44、4
6からはみ出している場合には、はみ出し検出器11
8、120がこれを検出し、システムコントローラ14
2に入力され、オペレータ40に告知される。そして、
キャッチ部80は、チェーン106が回転するのに伴っ
て、キャッチローラ82とサポートローラ88とがカセ
ット70の掛止部材78を把持して集荷台48の上にカ
セット70を引き出す(ステップ182)。カセット7
0が集荷台48の上に完全に引き出されると、位置セン
サ166がこれを検知してカセット移動機制御部154
に入力し、カセット移動機制御部154がモータ110
の駆動を停止してその旨をシステムコントローラ142
に入力する。
【0030】システムコントローラ142は、カセット
移動機制御部154から引き出し完了信号を受けると、
クレーン制御部156に長尺物鋼材10の1本当たり重
量を入力するとともに、マグネットクレーン50の作動
命令を与える。なお、この一連の自動制御は手動操作で
も行える。そして、クレーン制御部156は、走行装置
57を駆動して電磁石130を集荷台48の真上に移動
させて停止するとともに、昇降モータ128を駆動して
ワイヤ124を繰り出し、電磁石130を下降させる。
さらに、クレーン制御部156は、弛み検出器128の
出力信号から、電磁石130が集荷台48に載っている
カセット70に収納してある長尺物鋼材10に接触した
ことを検知すると、図示しない電磁石用電源を介して電
磁石130の吸引力を制御し、電磁石130によって所
定本数の長尺物鋼材10を吸着する。なお、この一連の
自動制御は手動操作でも行える。また、クレーン制御部
156は、荷重センサ141の検出信号を与えられた1
本当たりの重量と比較して電磁石130が吸着した長尺
物鋼材10の本数を検知し、所定本数が吸着されたこと
を確認すると、昇降モータ128によってワイヤ124
を巻き上げ、上昇端検出器138が作動する位置に電磁
石130を引き上げる。なお、この一連の自動制御は手
動操作でも行える。
【0031】その後、クレーン制御部156は、走行装
置57を駆動して電磁石130を荷揃え台52の所定位
置の上方に移動させ、昇降モータ128によってワイヤ
124を繰り出して長尺物鋼材10を下降させる。クレ
ーン制御部156は、緩み検出器128の出力信号によ
って長尺物鋼材10が荷揃え台52に接触したことを検
知すると、電磁石130の作動を停止して長尺物鋼材1
0を荷揃え台52の上に下ろし(ステップ184)、電
磁石130を引き上げて長尺物鋼材の収容完了信号をシ
ステムコントローラ142に送る。なお、この一連の自
動制御は手動操作でも行える。システムコントローラ1
42は、クレーン制御部156から収容完了信号を受け
ると、カセット移動機制御部154にカセット70を保
管棚44、46に戻す命令を与える。なお、この一連の
自動制御は手動操作でも行える。
【0032】カセット移動機制御部154は、システム
コントローラ142の命令に基づいて、集荷台48に上
のカセット70を保管棚44、46の元の位置に戻し
(ステップ186)、作業完了信号をシステムコントロ
ーラ142に送出する。そして、システムコントローラ
142は、カセット移動機制御部154から信号を受け
ると、まだ荷揃え台52に収容すべき長尺物鋼材が存在
するか否かを判断する(ステップ188)。そして、全
部の種類を荷揃え台52に移し終えていない場合には、
次の長尺物鋼材の種類を選択し(ステップ190)、ス
テップ176に戻って上記と同様に制御を実行する。こ
のとき、クレーン制御部156は、次にカセット70か
ら取り出した長尺物鋼材を、荷揃え台52のすでに収容
してある長尺物鋼材と分けて収容する。この一連の自動
制御は手動操作でも行える。
【0033】このようにして、荷揃え台52に出庫すべ
きすべての種類が仕分けした状態で取り揃えられると、
システムコントローラ142は、台車制御部150に後
退指令を出して走行台車34を長尺物鋼材の積み下ろし
位置、すなわちチェーンコンベヤ31の所まで移動させ
る(ステップ188、192)。この一連の自動制御は
手動操作でも行える。さらに、システムコントローラ1
42は、走行台車34がチェーンコンベヤ31の所まで
移動して停止すると、クレーン制御部156に積み下ろ
し命令を与え、マグネットクレーン50によって荷揃え
台52に収容してある長尺物鋼材10を、種類ごとに分
けてチェーンコンベヤ31の上に移し替える(ステップ
194)。このとき、チェーンコンベヤ31は、走行台
車34側から等の命令により、図2の矢印35のように
駆動され、チェーンコンベヤ31に移された長尺物鋼材
を図2の右方向に搬送する。この一連の自動制御は手動
操作でも行える。そして、荷揃え台52のすべての長尺
物鋼材がチェーンコンベヤ31に移されるとチェーンコ
ンベヤ31の駆動が停止され、種類ごとに束ねられたの
ち、図3に示した出荷用マグネットクレーン61によっ
て吊り上げられ、トラック等に積み込まれる。
【0034】このように、実施例によれば、複数種類の
長尺物鋼材を荷揃え台52に仕分けして収容したのち、
出庫用搬送機であるチェーンコンベヤ31に積み替える
ようにしたことにより、入出庫装置30を何度も往復さ
せる必要がなく、在庫品の払出し作業の効率を向上で
き、迅速な出庫か可能となる。
【0035】しかも、実施例においては、カセット70
を保管棚44、46の奥行き方向に引き出すようにして
いるため、下の方のカセット70から長尺物鋼材を取り
出す場合にも、上の方のカセット70を移動してとりの
ける必要がなく、長尺物鋼材の取り揃えを容易、迅速に
行うことができる。また、集荷台48、荷揃え台52を
昇降できるようにしているため、集荷台48へのカセッ
ト70の引き出しを容易に行えるとともに、集荷台48
上のカセット70内の長尺物鋼材を容易に荷揃え台52
に移し替えることができる。
【0036】なお、長尺物鋼材10を保管棚44、46
に入庫する場合には、まず、空になったカセット70を
入出庫装置30により取り出し、走行台車34を走行さ
せるとともに、プラットホーム38を昇降させて集荷台
48を入庫ラックの3列の内、任意のラック対応位置に
停止させる。そして集荷台48から空のカセット70を
入庫ラックに格納する。入庫ラック内に入った空のカセ
ット70には天井に設けたクレーン61により積み荷を
補充する。補充されたカセット70は再び入出庫装置3
0により集荷台48上に引き出され、走行台車34を走
行させるとともに、プラットホーム38を昇降させて集
荷台48を保管棚44、46の所定の位置に対応させ
る。そして、長尺物鋼材10の補充済のカセット70を
集荷台48から所定の棚に格納する。
【0037】上記実施例においては、物品が長尺物鋼材
10である場合について説明したが、物品は他の物、例
えば段ボール箱等であってもよい。そして、この場合に
は、マグネットクレーン50に代えて適宜の荷扱い機
(例えば、真空ピッキング装置等)が用いられる。ま
た、前記実施例においては、走行台車34にオペレータ
40が乗って操作する場合について説明したが、遠隔操
縦できるように構成することもできる。
【0038】さらに、前記実施例においては、出庫する
複数種類の長尺物鋼材を一度に入力する場合について説
明したが、任意の種類を荷揃え台52に移し終えときに
次に取り揃える長尺物鋼材を入力するようにしてもよ
い。このように構成すると、制御装置42を簡素にする
ことができ、コストの低減が図れる。そして、前記実施
例においては、保管棚44、46側にガイドローラ66
を設けた場合について説明したが、ガイドローラ66は
カセット70側に設けてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、入出庫装置に荷揃え台を設け、この荷揃え台に複数
種類の物品を仕分けして収容し、必要種類の物品を荷揃
え台に取り揃えたのち、入出庫装置を出荷用搬送機のと
ころまで移動し、取り揃えた物品を搬送機に移すため、
入出庫装置を何度も往復させる必要がなく、払出し作業
の効率化が図れ、作業時間を短縮することができる。
【0040】また、カセットを保管棚の奥行き方向に移
動可能に構成し、カセット移動機によってカセットを保
管棚から入出庫装置の集荷台に引き出すようにしたこと
により、下の方のカセットから物品を取り出す場合に、
上方のカセットを移動させる必要がなく、複数種類の物
品を迅速に取り揃えることができる。そして、集荷台と
荷揃え台とが昇降可能に構成してあるため、カセットの
引き出しがスムーズ、迅速に行え、集荷台上のカセット
から荷揃え台に物品を移動することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る在庫品の払出し方法を説明するフ
ローチャートである。
【図2】実施例に係る入出庫装置の概略を示す側面図で
ある。
【図3】実施例に係る入出庫装置の概略を示す正面図で
ある。
【図4】実施例に係る保管棚の詳細説明図である。
【図5】実施例に係るカセットの側面図である。
【図6】実施例に係るカセットの一部平面図である。
【図7】実施例に係るカセットに設けた掛止部の詳細説
明図である。
【図8】実施例に係るカセット移動機の説明図である。
【図9】実施例に係るマグネットクレーンの詳細説明図
である。
【図10】実施例に係る入出庫装置を制御する制御装置
の概略ブロック図である。
【図11】従来の長尺物鋼材の保管方法の説明図であ
る。
【図12】従来の長尺物鋼材の入出庫方法の説明図であ
る。
【図13】従来の長尺物鋼材の入出庫方法を説明するた
めの模式図である。
【図14】本発明の長尺物鋼材の入出庫方法を説明する
ための模式図である。
【符号の説明】
10 物品(長尺物鋼材) 30 入出庫装置 34 走行台車 44、46 保管棚 48 集荷台 50 荷扱い機(マグネットクレーン) 52 荷揃え台 70 カセット 78 掛止部材 80 キャッチ部 82 キャッチローラ 88 サポートローラ 92 板ばね 90 ストッパ 100 カセット移動機 130 電磁石

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれに異なる物品を収納した複数の
    カセットが保管してある保管棚から、入出庫装置を用い
    て複数種類の前記物品を出庫する在庫品の払出し方法に
    おいて、前記入出庫装置を所定の前記カセットの位置に
    移動させ、カセットを入出庫装置上に移動させるととも
    に、このカセット内の前記物品を、前記入出庫装置に設
    けた荷扱い機によって必要量取り出して入出庫装置上の
    荷揃え台に仕分けして収容し、かつ必要種類の前記物品
    を前記荷揃え台に取り揃えたのち、前記入出庫装置を出
    荷用搬送機まで移動させ、前記取り揃えた物品を前記搬
    送機に移すことを特徴とする在庫品の払出し方法。
  2. 【請求項2】 物品を収納したカセットを配置する集荷
    台を所定の前記カセット位置に移動させる自走可能な走
    行台車と、この走行台車に設けられ、前記カセットが保
    管してある保管棚から所定のカセットを前記集荷台上に
    移動させるカセット移動機と、前記走行台車に設けら
    れ、前記集荷台上のカセットから必要数の前記物品を取
    り出す荷扱い機と、前記走行台車に設けられ、前記荷扱
    い機の取り出した前記物品が種類ごとに分けられて収容
    される荷揃え台とを有することを特徴とする入出庫装
    置。
  3. 【請求項3】 前記カセットは前記保管棚の奥行き方向
    に移動可能に形成され、端部に掛止部を有するととも
    に、前記荷扱い機は前記掛止部を掛止して前記カセット
    を前記保管棚から引き出すキャッチ部を有していること
    を特徴とする請求項2に記載の入出庫装置。
  4. 【請求項4】 前記集荷台と荷揃え台とは、昇降可能に
    形成してあることを特徴とする請求項2または3に記載
    の入出庫装置。
JP16845793A 1993-06-15 1993-06-15 在庫品の払出し方法および入出庫装置 Pending JPH072323A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101012897B1 (ko) * 2009-03-18 2011-02-08 에스티엑스조선해양 주식회사 자동 강재 적치 및 마킹 시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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