JPH0723230Y2 - 射出成形用金型装置 - Google Patents

射出成形用金型装置

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JPH0723230Y2
JPH0723230Y2 JP4555890U JP4555890U JPH0723230Y2 JP H0723230 Y2 JPH0723230 Y2 JP H0723230Y2 JP 4555890 U JP4555890 U JP 4555890U JP 4555890 U JP4555890 U JP 4555890U JP H0723230 Y2 JPH0723230 Y2 JP H0723230Y2
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JP
Japan
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spool
mold
tubular cutter
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molded product
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佳昭 辰岡
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は射出成形用金型装置に関し、詳しくはスプール
ゲートを採用した金型装置におけるスプールの除去機構
に関する。
[従来の技術] 射出成形品は、一般に、金型を組み合わせて画成したキ
ャビティ内に、一方の金型に形成されたスプールを介し
て可塑化した樹脂を射出し、樹脂が固化したのち金型を
開いて製品を取り出している。
また、射出成形用金型装置には、上記スプールをゲー
ト、すなわち樹脂が直接キャビティー内に入る箇所とし
た、いわゆるスプールゲート(ダイレクトゲート)を採
用しているものがある。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記スプールゲートを採用した金型装置で
は、製品に直接スプールが突設されてしまう。このた
め、金型を開いて製品を取り出したのち、ニッパ等の工
具を用いて、作業員が一つ一つの製品から上記スプール
を除去する作業が必要となり、成形品の生産能率が悪い
という不都合があった。
本考案は上記実状に鑑みて、成形品の生産能率を向上さ
せることのできる射出成形用金型装置を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] そこで本考案では、他方の金型に、スプールの開口と対
向する開口縁部に切り刃を設けた筒状カッタを、成形品
の肉厚方向に進退自在に設けるとともに、上記筒状カッ
タを進退動作させる進退駆動手段と、上記筒状カッタを
自身の長手方向軸線を中心として回転動作させる回転駆
動手段とを設けることによって上記目的を達成した。
[作用] 上記構成によれば、上記筒状カッタを軸方向駆動手段と
回転駆動手段とによって軸方向に移動させかつ回転させ
ることにより、スプール突起が上記筒状カッタによって
成形品の一部とともに切除される。
[実施例] 以下、一実施例を示す図面に基づいて、本考案を詳細に
説明する。
第1図ないし第7図に、本考案に関わる射出成形用金型
装置を示す。
この金型装置1は、一方の金型としての上型2と、他方
の金型としての下側3とを具備しており、第1図に示す
如く、上型2と下型3とを互いに組み付けることによっ
てキャビティー4が画成されている。また。上記上型2
には、、上下方向に沿って延びるスプール5が形成され
ており、該スプール5の開口5aは上記キャビティー4に
臨んでいる。なお、上記キャビティー4の形状から明ら
かなように、上記金型装置1によれば薄肉の樹脂成形品
が製造される。
上記下型3の底部には、スライドブロック6とリフトブ
ロック7とが配設されている。
上記スライドブロック6は、第7図に示す如く下型3の
底面3aに固設されたガイドフレーム8に支持され、かつ
第1図に示すように油圧シリンダアクチュエータ9のロ
ッド9aに取り付けられている。よって上記油圧シリンダ
アクチュエータ9の伸張縮退動作により、上記スライド
ブロック6はガイドフレーム8に案内されつつ第1図中
の左右方向に移動する。なお、符号10はストッパブロッ
クである。
上記スライドブロック6には、第1図に示すように自身
の移動方向(図中左右方向)に対して左下がりに形成さ
れた一対のガイド突条6a、6aが形成されている(第5
図,第7図参照)。
一方、リフトブロック7は、下型3に対して第1図の上
下方向にのみ移動自在に設置され、かつ第7図に示す如
く上記スライドブロック6のガイド突条6aと遊嵌する一
対のガイド溝7aを有しており、かくして上記スライドブ
ロック6を第1図の状態から左行させることにより、上
記リフトブロック7は上記ガイド突条6aとガイド溝7aと
の協働作用によって上動する。
第1図に明示する如く、下型3には図中上下方向に沿っ
て延びる筒状カッタ11が、上下方向、言い替えればキヤ
ビティー4内で形成される成形品の肉厚方向に沿って進
退自在に設置されている。
上記筒状カッタ11は、上記スプール5の開口5aと対向す
る上端開口縁部に切り刃11aを備えており、この切り刃1
1aは第6図に示す如く鋸歯状を呈している。
また、上記筒状カッタ11は、その下端部を上記リフトブ
ロック8に回転自在かつ軸方向に移動不可能に支持され
ている。
さらに、第5図に示すように、上記筒状カッタ11の下端
部には、該筒状カッタ11の径方向に延びるピン12が固設
されている一方、上記スライドブロック6には、上記ピ
ン12と噛合するラックブロック13が固設されている。
ここで、上記スライドブロック6を、第5図(a)の位
置から第5図(b)に示す位置へ左行させると、図から
明らかなように上記筒状カッタ11は、ピン12とラックブ
ロック13との協働作用によって図中時計回り方向に回転
する。
すなわち、上記スライドブロック6を移動動作させるこ
とにより、上記筒状カッタ11は上下動作とともに回転動
作を行なう。
ここで、上記スライドブロック6、リフトブロック7、
および油圧シリンダアクチユエータ9によって、上記筒
状カッタ11を進退動作させる進退駆動手段20が構成され
ており、また上記スライドブロック6、リフトブロック
7、油圧シリンダアクチユエータ9、およびピン12とラ
ックブロック13とによって、上記筒状カッタ11を回転動
作させる回転駆動手段30が構成されている。
なお、上記筒状カッタ11は、その軸心を上記スプール5
の軸心と一致させて配置されており、さらに上記筒状カ
ッタ11の内径は、上記スプール5の開口5aの径よりも大
きく設定されている。
第1図に示すように、上記筒状カッタ11には、図中上下
方向に延びるスプールロックピン14が嵌挿されている。
このスプールロックピン14は、上記リフトブロック7お
よびガイトフレーム8を貫通して下方に延び、さらにエ
ジェクタプレート15を貫通して型取り付けプレート16に
当接している。
また、上記スプールロックピン14の下方部には、大径部
14aが形成されており、この大径部14aは、上記エジェク
タプレート15に形成された室15aに移動自在に収容され
ている。
さらに、上記スプールロックピン14の上端部には、第6
図に明示するように頂部突起14bが形成されている。
第1図に示すように、上型2と下型3とが互いに組み付
けられた待機状態では、スライドブロック6は図中右方
に占位しているとともに、エジェクタプレート15は下方
に占位している。
これにより、上記筒状カッタ11は、その切り刃11aをキ
ャビティー4内に僅かに入り込ませた位置に占位してお
り、また上記スプールロックピン14は、その上部を上記
筒状カッタ11の切り刃11aよりも下降させた位置に占位
している。
上型2のスプール5を介して可塑化した樹脂をキャビテ
ィー4内に射出し、上記樹脂が硬化したのち上型2を開
くと、第2図に示す如くキャビティー4によって形成さ
れた薄肉の製品部100aと、この製品部100aの上方に立設
したスプール突起100bと、上記筒状カッタ9の上端部お
よび上記スプールロックピン10の上端面により形成され
た突部100cとから成る成形品100が現出する。
上型2が完全に開かれると、油圧シリンダアクチュエー
タ9のロッド9aが伸張を開始するとともに、エジェクタ
ープレート15が上動を開始する。
上記ロッド9aの伸張動作により、スライドブロック6が
ストッパブロック10に当接するまで移動すると、上述し
たように筒状カッタ11が上動するとともに回転し、第3
図に示すようにスプール突起100bおよび突部100cを含む
成形品100の中央部100dと、製品部100aとが、上記筒状
カッタ11の切り刃11aによって互いに切り離される。す
なわち、この時点で製品部100aからスプール突起100bが
切除されるのである。
一方、上記エジェクタープレート15が第3図に示す位置
にまで上動する間は、スプールロックピン14の大径部14
aがエジェクタープレート15の室15a内を相対的に移動す
るのみなので、上記スプールロックピン14は上動するこ
となく初期位置に止まっている。
なお、スプール突起100bを含む上記中央部100dは、その
突部100cが上記スプールロックピン14の頂部突起14bに
嵌合することによりスプールロックピン14に固定支持さ
れているため、上記筒状カッタ11の上昇によっても取り
外されることはない。また、成形品100の製品部100a
は、複雑な形状と凝固収縮とに起因して下型3に密着し
ているため、筒状カッタ11の上昇によっては下型3から
取り外されない。
上記製品部100aからスプール突起100bを切り離したの
ち、エジェクタプレート15をさらに上動させると、第4
図に示す如くスプールロックピン14が押し上げられ、も
ってスプール突起100bを含む上記中央部100dの全体が筒
状カッタ11の上部から押し出される。
また、製品部100aは、上記エジェクタプレート15と同期
して上動する図示していないロックアウトピンにより下
型3から取り外される。
なお、スプールロックピン14の上動によりスプール突起
100bを含む中央部100dの全体が露呈するので、上記スプ
ールロックピン14から、言い換えれば金型装置1からス
プール突起100bを容易に排除することができる。
上記製品部100aと、廃棄物としての中央部100dとを金型
装置1から取り出したのち上型2と下型3との閉成動作
を開始すると、上記筒状カッタ11は油圧アクチュエータ
9により後退し、上型2と下型3とが閉じた後、スプー
ルロックピン14も後退し、第1図に示す常態位置に復帰
する。
以下、上述した手順によって樹脂成形品の製造が繰り返
し行なわれる。
第8図および第9図に示す他の実施例では、上述した実
施例のピン12に換えて、筒状カッタ11の下端部にピニオ
ンギヤ42が形成されているとともに、スライドブロック
6には、上述した実施例のラックブロック13に換えて、
上記ピニオンギヤ42と噛合するラックギヤ43が固設され
ている。
上記ピニオンギヤ42およびラックギヤ43以外の構成は、
第1図から第7図に示した実施例のと同様であり、また
動作態様も変わるところはない。よって、上述した実施
例の構成要素と同様の作用をなす構成要素の符号に、′
(ダッシュ)を付して詳細な説明は省略する。
[考案の効果] 以上、詳述した如く、本考案に関わる射出成形用金型装
置によれば、軸方向駆動手段と回転駆動手段とによっ
て、筒状カッタを軸方向に移動させかつ回転させること
により、スプール突起が上記筒状カッタの切り刃によっ
て成形品の一部とともに切除される。
かくして、従来、作業員の手作業によって行なっていた
スプールの除去作業が不要となり、もって成形品の生産
能率を向上させることが可能となった。
また、スプール突起を切除する際、筒状カッタを回転さ
せているため切断作業が極めてスムーズに行なわれ、か
つ切断面にバリ等が生じることがないので製品外観が向
上する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃ないし第4図は本考案に関わる射出成形用金型
装置を操作態様を順を追って示す概念的な断面側面図、
第5図(a),(b)は第1図のV−V線断面図、第6
図は筒状カッタおよびスプールロックピンの先端部を示
す要部斜視図、第7図はスライドブロックの周辺部を示
す端面断面図、第8図および第9図は他の実施例におけ
るスライドブロックの周辺部を示す水平断面図および端
面断面図である。 1……射出成形用金型装置、2……上型(一方の金
型)、3……下型(一方の金型)、4……キャビティ
ー、5……スプール、5a……開口、6……スライドブロ
ック、7……リフトブロック、8……ガイドフレーム、
9……油圧シリンダアクチュエータ、10……ストッパブ
ロック、11……筒状カッタ、11a……切り刃、12……ピ
ン、13……ラックブロック、14……スプールロックピ
ン、14b……頂部突起、15……エジェクタプレート、16
……型取り付けプレート、20……進退駆動手段、30……
回転駆動手段、42……ピニオンギヤ、43……ラックギ
ヤ、100……成形品、100a……製品部、100b……スプー
ル突起、100c……突部、100d……中央部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の金型と他方の金型とを互いに組み付
    けてキャビティーを画成するとともに、一方の金型に上
    記キャビティーに臨むスプールを設けた射出成形用金型
    装置であって、 上記他方の金型に成形品の肉厚方向に進退自在に設置さ
    れ、かつ上記スプールの開口と対向する開口縁部に切り
    刃を設けた筒状カッタと、 上記筒状カッタを進退動作させる進退駆動手段と、 上記筒状カッタを自身の長手方向軸線を中心として回転
    動作させる回転駆動手段とを備え、 上記軸方向駆動手段と上記回転駆動手段とにより、上記
    筒状カッタを軸方向に沿って移動させるとともに回転さ
    せ、もってスプール突起を成形品の一部とともに切除す
    るよう構成したことを特徴とする射出成形用金型装置。
JP4555890U 1990-04-27 1990-04-27 射出成形用金型装置 Expired - Lifetime JPH0723230Y2 (ja)

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JPH045919U JPH045919U (ja) 1992-01-20
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JP6143692B2 (ja) * 2014-03-13 2017-06-07 三ツ星ベルト株式会社 切削装置

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