JPH07231925A - 放射線シールド部材用輸送容器 - Google Patents

放射線シールド部材用輸送容器

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JPH07231925A
JPH07231925A JP6324588A JP32458894A JPH07231925A JP H07231925 A JPH07231925 A JP H07231925A JP 6324588 A JP6324588 A JP 6324588A JP 32458894 A JP32458894 A JP 32458894A JP H07231925 A JPH07231925 A JP H07231925A
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radiation shield
outer container
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均 片山
Akira Minamiguchi
晃 南口
Yoshimasa Tanaka
芳正 田中
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Nihon Medi Physics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量で、かつ不用意に放射線シールド部材が輸
送容器内から容器外部へ飛び出すのを防止できる放射線
シールド部材用輸送容器を提供する。 【構成】コップ形状の外装容器(2)と、該外装容器内
に収納される放射線遮蔽容器(9)と、上記外装容器の
開口端を閉鎖する蓋体(3)とを備えて、上記遮蔽容器
には放射線シールド部材(100)の翼状保持部材(1
02)を係合する凹部若しくは凸部を備えるか、又は遮
蔽容器と蓋体の放射線シールド部材との間で上記翼状保
持部材を挟み付ける端面を形成する。上記放射線遮蔽容
器及び放射線シールド部材が輸送容器内から外部へ外れ
るのを防止する機構を外装容器及び蓋体に備える。又
は、遮蔽容器脱落機能を有する保持リング(12)をさ
らに備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用放射性薬液が充
填されたシリンジが装填される放射線シールド部材を輸
送する際に使用される放射線シールド部材用輸送容器に
関する。
【0002】
【従来技術とその課題】放射性薬液充填済シリンジ用輸
送容器として、例えば特開平2−95380号公報に開
示されるような容器が存在する。該公報に開示される容
器は、容器内に収納する放射性溶液注射筒から放射され
る放射線の容器外部への放射を防ぐため容器体の内周面
に沿って鉛製の遮蔽材を設けている。さらに、上記容器
は上記遮蔽材と上記放射性溶液注射筒との間に、上記放
射性溶液注射筒を固定するために、放射性溶液注射筒の
外形に即した発泡スチロール等の緩衝材を設けている。
よって、容器の外径が大きくなり上記遮蔽材の外径寸法
も大きくなる。したがって、上記公報に開示される容器
では容器重量が大きくなるという問題点がある。
【0003】また、上記容器においては、上記遮蔽材と
プラスチック製の上記容器体とを固着する機構がないた
め両面テープ等で接着する必要があり、分別廃棄の際の
プラスチックと鉛の分離が容易ではないという問題点も
ある。さらに上記容器においては、上記放射性溶液注射
筒は上記緩衝材に圧入することで容器内に保持されてい
るので、上記容器の蓋を開けた状態で誤って上記容器を
転倒、傾斜させたとき、中身が飛び出し上記放射性溶液
注射筒のシリンジが破損する危険性があるという問題点
もある。
【0004】また、上記容器の開口にはプラスチック製
の蓋がはめ込まれるが、該蓋にも上記放射性溶液注射筒
からの放射線を遮蔽するために蓋部遮蔽材として鉛板が
設けられる。しかし、上記容器の蓋の内面と蓋部遮蔽材
とは接着されておらず上記蓋を開けた後上記蓋部遮蔽材
をとらなければならない。よって、操作性が悪いという
問題点もある。さらに、又、上記蓋にいわゆる遊びの部
分が少なく上記蓋の開閉が若干しにくく、やはり操作性
が悪いという問題点がある。本発明は、このような問題
点を解決するためになされたもので、放射線シールド部
材の遮蔽部材の外径寸法を小さくすることができ、軽量
で、操作性が良く、取り扱い易い放射線シールド部材用
輸送容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、放射性薬液が
充填されたシリンジを収納し開口する一端には翼状保持
部材を設けた放射線シールド部材を内部に収納する放射
線シールド部材用輸送容器であって、上記放射線シール
ド部材用輸送容器を構成するコップ形状であり開口側端
部における外側面には第1係合部を形成した外装容器
と、外側面が上記外装容器の内面にほぼ接し所定の肉厚
を有するコップ形状であり該コップ形状の開口端には上
記翼状保持部材に係合する翼状保持部材用位置固定部を
有する、放射線遮蔽材料にてなる放射線遮蔽容器と、上
記外装容器の開口端に取り付けられるコップ形状であり
内面には、コップ形状の放射線遮蔽部材を有しかつ上記
外装容器の第1係合部に係合する第2係合部を有し上記
第1係合部と上記第2係合部とが係合することで上記外
装容器の開口を閉鎖する蓋体と、を備えるように構成し
ている。
【0006】本発明の他の態様によれば、放射性薬液が
充填されたシリンジを収納し開口する一端には翼状保持
部材を設けた放射線シールド部材を内部に収納する放射
線シールド部材用輸送容器であって、上記放射線シール
ド部材用輸送容器を構成するコップ形状であり開口側端
部における外側面には第1係合部を形成した外装容器
と、外側面が上記外装容器の内面にほぼ接し所定の肉厚
を有するコップ形状であり該コップ形状の開口端には上
記翼状保持部材が嵌合される翼状保持部材用位置固定部
を有する、放射線遮蔽材料にてなる放射線遮蔽容器と、
上記外装容器の開口端部の内面に接する大きさの筒状部
と該筒状部の中心方向へ上記筒状部から上記放射線遮蔽
容器の開口端面に接して延在し上記放射線遮蔽容器の上
記外装容器からの脱落を制止する遮蔽容器脱落制止部と
上記翼状保持部材用位置固定部に嵌合された上記翼状保
持部材を覆うように上記遮蔽容器脱落制止部から延在し
上記放射線シールド部材の上記放射線遮蔽容器からの脱
落を制限するシールド部材脱落制限部とを有する保持リ
ングと、上記外装容器の開口端に取り付けられるコップ
形状であり内面には放射線遮蔽部材を有しかつ上記外装
容器の第1係合部に係合する第2係合部を有し上記第1
係合部と上記第2係合部とが係合することで上記外装容
器の開口を閉鎖する蓋体とを備えるように構成してい
る。
【0007】上記構成においては、上記蓋体は内側面に
第5係合部を有し、上記蓋体に備わる放射線遮蔽部材は
上記蓋体の深さ寸法よりも小さい高さ寸法でありかつ上
記蓋体内側面とすき間を介して対向する外側面を有する
コップ形状でありかつ上記第5係合部に係合して上記蓋
体に当該放射線遮蔽部材を取り外し可能に保持する第6
係合部を外側面に有するように構成することもできる。
【0008】
【実施例】添付図面中、同じ部品については同じ参照符
号を付している。本発明の一実施例にかかる放射線シー
ルド部材用輸送容器について図を参照して以下に説明す
る。図3に示すような形状にてなる本実施例における放
射線シールド部材用輸送容器1は、例えば、直径C寸法
が37mm、高さH1寸法が約106mmからなる円筒
形状であり、大きく分けて、例えばコップ形状で例えば
プラスチック材からなる外装容器2と、上記外装容器2
の開口端部を覆うことで外装容器2の開口端を閉鎖する
例えばコップ形状でプラスチック材からなる蓋体3とか
ら構成される。尚、蓋体3には、一旦、蓋体3を外装容
器2から外した場合には復元不可能とされる封印機構
(その詳細は後述する)を有する。又、本実施例の放射
線シールド部材用輸送容器1は、放射性薬液が充填され
たシリンジが挿入された図12に示すような放射線シー
ルド部材100を上記外装容器2内部に収納する容器で
ある。収納される放射線シールド部材100はシリンジ
等を含み従来より販売されているものであり、上記シリ
ンジ内のガスケットに接続されるプランジャー101が
突出する放射線シールド部材100の一端側には、シリ
ンジの軸方向に直交しシリンジの直径方向に相対して延
在する2つの翼状の保持部材102,102が形成され
ている。尚、図示したものは放射線シールド部材用輸送
容器1内に放射線シールド部材100が収納される際に
は図12に示すプランジャー101及び注射針部分10
3は取り付けられていないが、プランジャーを装着した
放射線シールド部材が収納されてもよく、その場合は、
プランジャーの長さや形状にあわせて蓋体が作られるこ
とは言うまでもない。
【0009】外装容器2の開口端部における外周面に
は、図2及び図7に示すように、その全周にわたり環状
突条部4が形成される。一方、上記環状突条部4に対応
して蓋体3の内周面にはその全周にわたり上記環状突条
部4に係合する環状溝5が形成される。尚、蓋体3は、
環状突条部4と環状溝5とを係合することで、いわゆる
スナップオン方式にて密封性を保ち外装容器2と着脱可
能である。さらに、外装容器2の開口端部における外周
面には、例えば実開昭55−170262号公報に開示
されるような、2つの摺動斜面8a,8aを有する山形
状の案内突部8が周方向に一定間隔毎に、本実施例では
中心角で90度毎に4箇所に形成される。
【0010】又、外装容器2の開口端部における内周面
には、図7に示すように、後述する保持リング12を取
り付けるための保持リング用溝6が全周にわたり形成さ
れる。さらに又、外装容器2の底部の一箇所には、底板
2aから内周面に沿って2つの板材7が所定間隔にて平
行に立設される。
【0011】このような外装容器2内には、主に図8な
いし図10に示すようにコップ形状の放射線遮蔽容器9
が装着される。放射線遮蔽容器9は、例えば鉛材からな
り、外装容器2内に収納されるシリンジ内の放射性溶液
から放射され放射線シールド部材100を透過してきた
放射線を遮蔽するものであり、ほぼ外装容器2の内周面
に接する程の外径を有する。又、放射線遮蔽容器9が外
装容器2内に装着されたとき、図7に示すように放射線
遮蔽容器9における開口部の端面9aは、外装容器2に
おける開口部の端面2bよりわずかに外装容器2の底部
側へ入り込む。詳細後述するが、端面2bと端面9aと
の段差部分に上記保持リング12が装着され保持リング
12が外装容器2に装着されるによって外装容器2から
放射線遮蔽容器9が脱落するのが制止される。
【0012】又、本実施例のように外装容器2が円筒形
の場合には、放射線遮蔽容器9が外装容器2内で周方向
に回転するのを制止するため、上述した板材7が圧入さ
れるように、2つの板材7の間隔よりもわずかに小さい
幅寸法を有する溝部10が放射線遮蔽容器9の底部に形
成される。尚、外装容器2が円筒形でない場合には溝部
10は形成しなくてもよい。
【0013】さらに放射線遮蔽容器9の端面9aには、
放射線遮蔽容器9内に放射線シールド部材100を収納
する際に放射線シールド部材100の一部分である翼状
保持部材102が嵌合される凹部11が形成される。該
凹部11は、翼状保持部材102の板厚寸法と同じ深さ
寸法を有し、かつ端面9aに接触する翼状保持部材10
2の部分と同じ平面形状をなすものである。よって凹部
11に翼状保持部材102が嵌合されることで放射線シ
ールド部材100は放射線遮蔽容器9内に位置固定され
る。このように位置固定部として機能する凹部11を備
えることにより、遮蔽容器9と放射線シールド部材10
0との位置関係が定まり、放射線シリンジ部材100と
遮蔽容器9との間に多少隙間があっても、放射線シール
ド部材100が遮蔽容器9の内壁に誤って衝突して放射
線シールド部材100の鈍りガラスが破損したり、シリ
ンジにヒビが入ったりすることが防止できる。尚、翼状
保持部材102の位置固定部としては、本実施例では上
述した凹部11を採用したが、凹形状のものに限られ
ず、例えば図13,14に示すように端面9aに立設さ
れかつ翼状保持部材102の外周側面に当接可能な突起
411でもよい。
【0014】保持リング12は、主に図5ないし図7に
示すように、中央部に貫通穴を有する円環状の部材であ
り、図7に示すように外装容器2の内周面に嵌合する筒
状部12bと、該筒状部12bから当該保持リング12
の中心方向へ延在する大略リング状遮蔽容器脱落制止部
12aと、さらに遮蔽容器脱落制止部12aの相対する
2カ所から当該保持リング12の中心方向へ延在する大
略T字状のシールド部材脱落制限部12cとを有する。
又、筒状部12bにおいて外装容器2の内周面と接触す
る外周面の全周には、外装容器2の内周面に形成された
保持リング用溝6に係合する環状突起12dが形成され
る。尚、保持リング12を外装容器2から取り外す場合
を考慮して、突起12dは図示するように断面が半円形
のものが好ましい。このような保持リング12は、筒状
部12bを外装容器2の内周面に嵌合させ、かつ突起1
2dを保持リング用溝6に係合させることで外装容器2
の開口部に装着される。尚、筒状部12bから保持リン
グ12の外周方向へ突出する突出部12eが外装容器2
の端面2bに当接する。
【0015】このように保持リング12が外装容器2に
装着されることで、遮蔽容器脱落制止部12aが放射線
遮蔽容器9の開口部端面9aに当接し、放射線遮蔽容器
9が外装容器2から脱落するのが制止され、かつシール
ド部材脱落制限部12cは図4に示すように放射線遮蔽
容器9の各凹部11に嵌合されている各翼状保持部材1
02を覆い当接するように延在するので、シールド部材
脱落制限部12cは放射線シールド部材100が放射線
遮蔽容器9から容易に脱落するのを防止する。尚、図示
では、遮蔽容器脱落制止部12aとシールド部材脱落制
限部12cとは同じ板厚にて記載しているが、実際には
遮蔽容器脱落制止部12aの板厚は例えば0.5mm、
シールド部材脱落制限部12cの板厚は例えば0.3m
mであり、シールド部材脱落制限部12cの板厚は極薄
いものである。
【0016】蓋体3は、図1及び図11に示すように、
外装容器2の開口端に装着され外装容器2の開口端を閉
鎖するコップ形状をなす。蓋体3の頂部の内周面にはそ
の全周にわたり断面概略半だ円形状の突起3aが形成さ
れる。又、蓋体3の内部には、該突起3aに係合する突
起13aを外周面に設けた、鉛材からなりコップ形状の
放射線遮蔽部材13が保持される。即ち、放射線遮蔽部
材13の頂部上面13bが蓋体3の頂部内面3bに当接
した状態で蓋体3の突起3aと放射線遮蔽部材13の突
起13aとが係合し蓋体3の内部に放射線遮蔽部材13
が保持される。又、蓋体3からの放射線遮蔽部材13の
分離をさらに容易にするため放射線遮蔽部材13の外周
面13dと蓋体3の内周面3cとの間には、適宜なすき
間16を設けている。該すき間16は蓋体3に柔軟性を
持たせる役目も果たしており、蓋体3の開閉をしやすく
している。なお、放射線遮蔽部材13と蓋体3との分離
は、例えば片手の親指を放射線遮蔽部材13の内側に入
れ人差し指を蓋体3の外側の側面に当てて、放射線遮蔽
部材13と蓋体3との間の隙間を無くすようにつまむ
と、放射線遮蔽部材13が蓋体3から容易に取り外すこ
とができる。
【0017】又、蓋体3の開口端近傍の内周面3cに
は、外装容器2の外周面に形成される上述した案内突部
8に対応して2つの摺動斜面17a,17aを有する逆
山形形状の蓋側案内突部17が形成される。案内突部8
と蓋側案内突部17とは、例えば、蓋体3が周方向に回
転されることで案内突部8の1つの摺動斜面8aと蓋側
案内突部17の1つの摺動斜面17aとが摺動し蓋体3
を外装容器2の軸方向外側へ移動させ外装容器2と蓋体
3と分離させる。
【0018】又、放射線遮蔽部材13における高さ寸法
H2は、蓋体3に形成された環状溝5と外装容器2に形
成された環状突条部4とが係合した状態のとき、放射線
遮蔽部材13の開口部端面13cが保持リング12にお
ける遮蔽容器脱落制止部12a及びシールド部材脱落制
限部12cに当接する。よって、遮蔽容器脱落制止部1
2aおよびシールド部材脱落制限部12cを介して、放
射線遮蔽部材13と放射線遮蔽容器9とによって、放射
線シールド部材100の翼状保持部材102,102は
軸方向に押圧する力で完全に固定される。
【0019】又、蓋体3において環状溝5に対応する蓋
体3の外周面の全周には環状切込部13eが形成され、
環状溝5と環状切込部13eとに挟まれた蓋体3の肉厚
は蓋体3の他の部分に比べ非常に薄い。尚、蓋体3にお
いて環状切込部13eより蓋体3の開口側が封印接続部
14である。該封印接続部14は、本出願人による出願
で実公平05−024078号公報に開示される封印接
続部の技術を採用している。すなわち、蓋体3に対して
つまみ部15を引っ張りながら蓋体3の回りを回すこと
により、切込部13eで封印接続部14と蓋体3とを切
り離して、蓋体3と外装容器2との封印を解除して、蓋
体3を外装容器2から取り外すことができるようになっ
ている。このような封印接続部14は輸送中、外装容器
2に対して蓋体3がゆるんだり、外装容器2に対して蓋
体3が誤って開閉されたりする危険を回避することがで
き、封印接続部14に設けたつまみ部15を引っ張るこ
とで環状切込部13eにて蓋体3と外装容器2との封印
が解除され、蓋体3を外装容器2から取り外すことがで
きるとともに、一旦、封印接続部14が解除されること
で当該放射性溶液が使用されたことを表すことにもな
る。
【0020】このように構成される本実施例における放
射線シールド部材用輸送容器1においては、シリンジを
内包する放射線シールド部材100は、放射線遮蔽容器
9の端面9aに設けた各凹部11に各翼状保持部材10
2を嵌合させ、かつ保持リング12によって輸送容器1
の軸方向への容易な移動が制限されて、輸送容器1内に
収納される。さらに蓋体3が外装容器2の開口部を閉鎖
するように外装容器2に取り付けられることで、蓋体3
内の放射線遮蔽部材13の端面13cが保持リング12
に当接し、外装容器2の開口部が蓋体3にて封印された
状態においては放射線シールド部材100は輸送容器1
内に固定される。即ち、外装容器2の開口部が蓋体3に
て封印された状態において、放射線シールド部材100
は、輸送容器1の軸方向に移動することはなく、かつ、
放射線遮蔽容器9内で放射線シールド部材100の先端
部分が翼状保持部材102を支点として揺動することも
ない。
【0021】輸送容器1内から放射線シールド部材10
0を取り出す場合、蓋体3の封印接続部14におけるつ
まみ15を引っ張り環状切込部13eを切断線として封
印接続部14を蓋体3から取り除く。このようにして外
装容器2と蓋体3との封印が解除される。次に、例えば
蓋体3を周方向へ回転されることで、外装容器2の案内
突部8の摺動斜面8aと蓋体3の蓋側案内突部17の摺
動斜面17aとが摺動し蓋体3を外装容器2の軸方向へ
移動させ外装容器2と蓋体3とが分離する。蓋体3が外
装容器2から取り外されることで、放射線シールド部材
100の頭部が露出し該頭部を輸送容器1の軸方向へ引
っ張ることで放射線シールド部材100は、翼状保持部
材102が保持リング12のシールド部材脱落制限部1
2cを押し上げ輸送容器1から取り外される。
【0022】このように本実施例の放射線シールド部材
用輸送容器によれば、放射線シールド部材100の2つ
の翼状保持部材102の全長より短い長さを有する内径
を有する放射線遮蔽容器9を設け、かつ、放射線遮蔽容
器9に翼状保持部材102が嵌合される、翼状保持部材
102と同じ平面形状をなす凹部11を設けて放射線シ
ールド部材100を輸送容器1内に確実に安定に保持す
るようにしたので、放射線シールド部材100を支持す
る緩衝材を容器内に設ける必要がなく放射線遮蔽容器9
の外径寸法を小さくすることができ、輸送容器1の小型
化、軽量化を図ることができる。又、凹部11が翼状保
持部材102と同じ平面形状をなすことは、放射線シー
ルド部材100を放射線遮蔽容器9から取り出しやすく
する。
【0023】又、蓋体3の突起3aと放射線遮蔽部材1
3の突起13aとを係合させることにより放射線遮蔽部
材13を蓋体3内に取り付けるように構成したので、製
造の際、放射線遮蔽部材13の蓋体3への装着が容易で
あり、又、外装容器2から蓋体3を取り外すことで蓋体
3の放射線遮蔽部材13も共に取り外すことができる。
なお、放射線遮蔽部材13と蓋体3との分離は、例えば
片手の親指を放射線遮蔽部材13の内側に入れ人差し指
を蓋体3の外側の側面に当てて、放射線遮蔽部材13と
蓋体3との間の隙間を無くすようにつまむと、放射線遮
蔽部材13が蓋体3から容易に取り外すことができる。
よって、放射線遮蔽部材13は再使用が可能である。さ
らに又、蓋体3の内周面3cと放射線遮蔽部材13の外
周面13dとの間にすき間16を設けたので、蓋体3に
柔軟性を与え蓋体3は外装容器2との着脱を容易に行う
ことができる。このような点から操作性が良く、再利用
および分別廃棄のしやすい輸送容器を提供することがで
きる。
【0024】又、保持リング12にはシールド部材脱落
制限部12cを形成しシールド部材脱落制限部12cに
て放射線シールド部材100の翼状保持部材102の一
部を覆うようにしたので、蓋体3が外装容器2から取り
外された状態にて外装容器2が転倒等した場合であって
も放射線シールド部材100が外装容器2内から飛び出
すのを防止することができる。尚、シールド部材脱落制
限部12cは薄板からなるため放射線シールド部材10
0の頭部を輸送容器1の軸方向へ引っ張ることでシール
ド部材脱落制限部12cは折れ曲がり放射線シールド部
材100は輸送容器1から取り出すことができる。又、
保持リング12は、突起12dと外装容器2の保持リン
グ用溝6との係合により外装容器2に装着されているの
で、保持リング12は外装容器2から取り外すことがで
き、廃棄の際には保持リング12を取り外し放射線遮蔽
容器9を輸送容器1の軸方向へ引き抜くことで外装容器
2と放射線遮蔽容器9とを分離することができる。よっ
て放射線遮蔽容器9は再使用することができる。
【0025】又、外装容器2と放射線遮蔽容器9とには
互いに係合する板材7と溝部10とを設けたことより、
外装容器2に対する放射線遮蔽容器9の回り止めを行い
シールド部材脱落制限部12cと翼状保持部材102と
の位置関係がずれない、即ちシールド部材脱落制限部1
2cが翼状保持部材102の一部を覆っている状態が外
れないようにしている。
【0026】図15〜18には、本発明のさらに他の実
施例にかかる輸送容器を示している。この実施例では、
保持リング12は備えず、外装容器2の開口端部の内周
面に内側に突出した複数の大略台形状の係合突起427
を一体的に形成し、この係合突起427が放射線遮蔽容
器9の開口側の端面に当接して、放射線遮蔽容器9が外
装容器2から脱落しないように制止している。放射線シ
ールド部材100の2つの翼状保持部材102,102
は、外装容器2内の放射線遮蔽容器9の端面9aに備え
られた位置固定部として機能する凹部11,11にそれ
ぞれ嵌合されて、蓋体3の放射線遮蔽部材13との間で
固定される。なお、この凹部11,11の深さを翼状保
持部材102,102の厚みより小さくすることによ
り、凹部11,11内に嵌合された翼状保持部材10
2,102を蓋体3の放射線遮蔽部材13と外装容器2
の放射線遮蔽容器9との間で挟み付けることができ、輸
送容器内で放射線シールド部材100をより安定して固
定することができる。一方、上記係合突起427を備え
た結果、外装容器2内から放射線遮蔽容器9を取り外し
にくくならないようにするため、外装容器2の底部に開
口を形成し、この開口を覆う底部蓋体420を備えて、
この底部蓋体420を外装容器2から取り外すことによ
り、放射線遮蔽容器9を底部開口から簡単に抜き出せる
ようにしている。この底部蓋体420は、弾力性のある
合成樹脂より構成され、外装容器2の底部開口近傍の外
側の側面のおねじ部422と螺合するめねじ部421を
本体部に備えるとともに、この底部蓋体420の本体部
に、容易に切断可能な複数の接続部424,…,424
を介して、リング部423を備える。このリング部42
3は、その内側に4個のくさび425,…,425を備
えて外装容器2のおねじ部422のくさび426,…,
426と係合可能としている。すなわち、底部蓋体42
0のめねじ部421と外装容器2のおねじ部422と螺
合させて底部蓋体420を外装容器2に取り付けるとき
には、底部蓋体420の各くさび425の摺動傾斜面4
25aが外装容器2の各くさび426の摺動傾斜面42
6aと摺動する。一方、底部蓋体420が外装容器2か
ら取り外すために回すとき、底部蓋体420の各くさび
425の係合面425bが外装容器2の各くさび426
の係合面426bと当接してリング部423の回転を阻
止し、底部蓋体420を尚も外装容器2に対して回動さ
せることにより、リング部423と底部蓋体420の本
体部との間の接続部424,…,424を切断してリン
グ部423を外装容器2側に残したまま、外装容器2か
ら底部蓋体420を取り外すようにしている。これによ
り、蓋体3と外装容器2との間の封印接続機構に類似す
る封印接続機構を底部蓋体420と外装容器2との間に
形成している。なお、上記係合突起427は、外装容器
2に一体的に固定されているものに限らず、取り外し可
能に固定されていてもよい。
【0027】この図15〜18の実施例では、放射線シ
ールド部材100の2つの翼状保持部材102,102
を蓋体3の放射線遮蔽部材13と外装容器2の遮蔽容器
9との間で挟み付けて固定することにより、従来の輸送
容器において設けていた放射線シールド部材100の外
径に対応して設けていた緩衝材を必要とせず、輸送容器
全体の外径を小さくすることができ、軽量で操作性が良
く取り扱い易いものとなる。
【0028】さらに、図19は、放射線シールド部材1
00を挿入した状態において、本発明のさらに他の実施
例にかかる輸送容器を示している。この実施例は、保持
リング12を備えるが、遮蔽容器脱落制止部12aは備
えずシールド部材脱落制限部12cのみを有する一方、
遮蔽容器9の外装容器2からの脱落を防止する機構は外
装容器2の底部側に備えるようにしている。すなわち、
外装容器2の底部は、その内側に環状突起460を備え
て、この突起460を遮蔽容器9の底部の外側に形成し
た環状突起461と係合させることにより、遮蔽容器9
を外装容器2内に係合させて脱落を防止するようにして
いる。この遮蔽容器9と外装容器2との突起460と4
61との係合を解除するため、上記蓋体3と外装容器2
との間の封印接続機構と同様な機構を備えている。すな
わち、つまみ部15、封印接続部14等を外装容器2の
底部近傍に備え、つまみ部15により封印接続を解除し
て、外装容器2の底部側462を本体側463より切り
離すことにより、2つの突起460と461の係合を解
除するようにしている。この突起係合が解除されると、
保持リング12を外装容器2から取り外せば、外装容器
2内の上記遮蔽容器9を容易に取り外すことができるよ
うにしている。なお、この実施例でも、放射線シールド
部材100の2つの翼状保持部材102,102を蓋体
3の放射線遮蔽部材13と外装容器2の遮蔽容器9との
間で挟み付けて固定するような機構を採用することもで
きる。なお、上記シールド部材脱落制限部12cは、保
持リング12として設けるものに限らず、外装容器2に
一体的に固定されていても取り外し可能に固定されてい
てもよい。外装容器2に上記シールド部材脱落制限部1
2cが一体的に固定される場合には、廃棄時には上記シ
ールド部材脱落制限部12cを破損させるか外装容器2
自体を破損させて遮蔽容器9を取り出すことになる。
【0029】尚、上記実施例では、外装容器2と蓋体3
には山形形状の案内突部8,17を設けたが、蓋体3と
外装容器2との固定はネジ式でもよい。又、外装容器
2、放射線遮蔽容器9、蓋体3におけるコップ形状とは
上記実施例のように有底な円筒形のものに限らず有底な
角筒であってもよい。尚、外装容器2等が角筒である場
合には保護リング12もそれに合致した形状をなすのが
好ましい。
【0030】又、放射線シールド部材100の翼状保持
部材102は硬度の高いプラスチックの他、ステンレ
ス、アルミニウム、タングステン等の金属も好適であ
る。又、放射線遮蔽容器9と放射線シールド部材100
との間の空間に放射性薬液吸収用の高分子吸収体のシー
トを装填することが望ましい。又、放射線遮蔽容器9及
び蓋体3の放射線遮蔽部材13の材料として、鉛以外に
タングステン等の放射線遮蔽能力のある重金属を用いる
こともできる。又、放射線遮蔽部材13を蓋体3に固定
する手段又は放射線遮蔽容器9を外装容器2に固定する
手段としては、上記実施例の構造に限定されず、両面テ
ープ又は接着材等で固定することができ、この場合には
固定される両部材間において、廃棄時等において両部材
を分離しやすくするための間隔を設けることが好まし
い。
【0031】又、蓋体3及び外装容器2は、ABS樹
脂、ポリエチレン、ポリスチレン、塩化ビニル等、又
は、ある程度弾性のある材料(最も好ましくはABS樹
脂)にすれば、廃棄時等において、放射線遮蔽部材13
及び放射線遮蔽容器9から取り外したり、切り裂きやす
いものとなる。又、外装容器2に薄肉の切込部を設けて
おけば、より切り裂きやすくなり、接着材で接着するか
否かにかかわらず、放射線遮蔽容器9から分離しやすい
ものとなる。さらに従来の輸送容器に比べ、蓋体3の部
分が長く、適度な重みがあり、握りやすく、蓋体3に柔
軟性を持たせる工夫等を施しており、蓋体3がはずしや
すくなるように人間工学的に工夫している。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、上
記実施例において具体的に説明したように、放射線遮蔽
容器には翼状保持部材用位置固定部(例えば凹部11、
突起411、端面9a)を設けたことより、上記翼状保
持部材用位置固定部は放射線シールド部材の翼状保持部
材を保持し、よって放射線シールド部材を放射線遮蔽容
器内での位置固定作用をすると同時に放射線遮蔽容器の
径を小さくすることを可能にしている。
【0033】又、保持リング(例えば、保持リング1
2)を備えた場合には、保持リングにおけるシールド部
材脱落制限部(例えば、12c)は、放射線シールド部
材が放射線遮蔽容器内から脱落するのを防止するように
作用する。このように放射線遮蔽容器、保持リング等
は、軽量で、かつ不用意に放射性薬液充填済シリンジを
内包する放射線シールド部材が輸送容器内から容器外部
へ飛び出すのを防止するように作用すると共に、保持リ
ングは、廃棄の際の放射線遮蔽容器と外装容器の分離を
容易なものとしている。又、第5係合部(例えば突起3
a)及び第6係合部(例えば突起13a)を備えた場合
には、これらは放射線遮蔽部材を蓋体に取り付けるよう
に作用するので、外装容器より蓋体を取り外すことで同
時に蓋体に備わる上記放射線遮蔽部材をも外装容器から
取り外せ、操作性のよい輸送容器を提供するように作用
すると共に廃棄の際の放射線遮蔽部材と蓋体の分離を容
易なものとしている。
【0034】さらに、放射線遮蔽容器に放射線シールド
部材の翼状保持部材を保持する翼状保持部材用位置固定
部を形成し、保持リングには放射線シールド部材が放射
線遮蔽容器内から脱落するのを制限するシールド部材脱
落制限部を設けた場合には、放射線遮蔽容器内での放射
線シールド部材の回り止め及び軸方向への移動の制限が
なされる。よって、放射線シールド部材を容器内に固定
する他の構成部分が不要となり、軽量で、かつ不用意に
放射性薬液充填済シリンジを内包する放射線シールド部
材が輸送容器内から容器外部へ飛び出すのを防止できる
輸送容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかる放射線シールド部
材用輸送容器を構成する蓋体を示す図であり、中心線よ
り左側が断面図、右側が正面図である。
【図2】 放射線シールド部材を挿入した状態での上記
実施例にかかる放射線シールド部材用輸送容器を構成す
る外装容器等を示す図であり、中心線より左側が断面
図、右側が正面図である。
【図3】 上記実施例にかかる放射線シールド部材用輸
送容器の一部破断外形図である。
【図4】 図2の矢印A方向に放射線シールド部材が挿
入された外装容器を見た平面図である。
【図5】 図2に示す保持リングの平面図である。
【図6】 図5のVI−VI線における保持リングの断
面図である。
【図7】 図2のD部の拡大図である。
【図8】 図2に示す放射線遮蔽容器の平面図である。
【図9】 図2に示す放射線遮蔽容器の正面図である。
【図10】 図2に示す放射線遮蔽容器の断面図であ
る。
【図11】 放射線シールド部材が外装容器内に挿入さ
れた状態での図1に示す蓋体が図2に示す外装容器に取
り付けられた状態を示す断面図である。
【図12】 放射線シールド部材等を示す斜視図であ
る。
【図13】 上記実施例の変形例にかかる放射線遮蔽容
器の平面図及び正面図である。
【図14】 上記実施例の変形例にかかる放射線遮蔽容
器の平面図及び正面図である。
【図15】 放射線シールド部材が挿入された状態での
本発明の他の実施例にかかる放射線シールド部材用輸送
容器を示す図であり、中心線より左側が断面図、右側が
正面図である。
【図16】 放射線シールド部材が挿入された状態での
図15の輸送容器の外装容器の平面図である。
【図17】 図15の外装容器の底部に取り付けられる
底部蓋体の一部の底面図である。
【図18】 図15の外装容器の底部近傍の外側の側面
の部分側面図である。
【図19】 放射線シールド部材が挿入された状態での
本発明のさらに他の実施例にかかる放射線シールド部材
用輸送容器を示す図であり、中心線より左側が断面図、
右側が正面図である。
【符号の説明】
1…放射線シールド部材用輸送容器、2…外装容器、3
…蓋体、3a…突起、4…環状突条部、5…環状溝、6
…保持リング用溝、7…板材、8…案内突部、9…放射
線遮蔽容器、9a…端面、10…溝部、11…凹部、1
2…保持リング、12a…遮蔽容器脱落制止部、12b
…筒状部、12c…シールド部材脱落制限部、12d…
突起、13…放射線遮蔽部材、13a…突起、13e…
環状切込部、14…封印接続部、16…すき間、17…
蓋側案内突部、100…放射線シールド部材、102…
翼状保持部材。411…突起、427…係合突起、46
0…突起。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性薬液が充填されたシリンジを収納
    し開口する一端には翼状保持部材(102)を設けた放
    射線シールド部材(100)を内部に収納する放射線シ
    ールド部材用輸送容器(1)であって、 上記放射線シールド部材用輸送容器を構成するコップ形
    状であり開口側端部における外側面には第1係合部
    (4)を形成した外装容器(2)と、 外側面が上記外装容器の内面にほぼ接し所定の肉厚を有
    するコップ形状であり該コップ形状の開口端には上記翼
    状保持部材に係合する翼状保持部材用位置固定部(1
    1,411,9a)を有する、放射線遮蔽材料にてなる
    放射線遮蔽容器(9)と、 上記外装容器の開口端に取り付けられるコップ形状であ
    り内面には、コップ形状の放射線遮蔽部材(13)を有
    しかつ上記外装容器の第1係合部に係合する第2係合部
    (5)を有し上記第1係合部と上記第2係合部とが係合
    することで上記外装容器の開口を閉鎖する蓋体(3)
    と、 を備えた放射線シールド部材用輸送容器。
  2. 【請求項2】 上記放射線シールド部材(100)の翼
    状保持部材(102)は、上記遮蔽容器(9)の位置固
    定部(11,411,9a)と上記蓋体(3)の放射線
    遮蔽部材(13)の端面との間で挟み付けられて固定さ
    れるようにした請求項1に記載の放射線シールド部材用
    輸送容器。
  3. 【請求項3】 上記放射線遮蔽容器の開口端面に接する
    ように上記外装容器より内側に突出し上記放射線遮蔽容
    器の上記外装容器からの脱落を制止する遮蔽容器脱落制
    止部(427,460)を上記外装容器(2)に備えた
    請求項1記載の放射線シールド部材用輸送容器。
  4. 【請求項4】 上記翼状保持部材用位置固定部に係合さ
    れた上記翼状保持部材を覆うように上記外装容器より内
    側に突出し上記放射線シールド部材の上記放射線遮蔽容
    器からの脱落を制限するシールド部材脱落制限部(12
    c)を上記外装容器(2)に備えた請求項1〜3のいず
    れかに記載の放射線シールド部材用輸送容器。
  5. 【請求項5】 上記遮蔽容器脱落制止部(427,46
    0)が上記外装容器(2)から取り外し可能に取り付け
    られる請求項3に記載の放射線シールド部材用輸送容
    器。
  6. 【請求項6】 上記シールド部材脱落制限部(12c)
    が上記外装容器(2)から取り外し可能に取り付けられ
    る請求項4に記載の放射線シールド部材用輸送容器。
  7. 【請求項7】 上記外装容器の開口端部の内面に接する
    大きさの筒状部(12b)と該筒状部の中心方向へ上記
    筒状部から上記放射線遮蔽容器の開口端面に接して延在
    し上記放射線遮蔽容器の上記外装容器からの脱落を制止
    する遮蔽容器脱落制止部(12a)と上記翼状保持部材
    用位置固定部に係合された上記翼状保持部材を覆うよう
    に上記遮蔽容器脱落制止部から延在し上記放射線シール
    ド部材の上記放射線遮蔽容器からの脱落を制限するシー
    ルド部材脱落制限部(12c)とを有する保持リング
    (12)をさらに備えた請求項1に記載の放射線シール
    ド部材用輸送容器。
  8. 【請求項8】 上記第1係合部と上記第2係合部とが係
    合することで上記外装容器の開口が上記蓋体により閉鎖
    されたとき、上記蓋体における放射線遮蔽部材の端面は
    上記保持リングにおける遮蔽容器脱落制止部及びシール
    ド部材脱落制限部に当接する、請求項7に記載の放射線
    シールド部材用輸送容器。
  9. 【請求項9】 上記外装容器は内面に第3係合部材
    (7)を有し、上記放射線遮蔽容器には上記第3係合部
    材に係合することで上記外装容器と上記放射線遮蔽容器
    との回り止めを行う第4係合部(10)を外側面に有す
    る、請求項7又は8に記載の放射線シールド部材用輸送
    容器。
  10. 【請求項10】 上記蓋体は内側面に第5係合部(3
    a)を有し、上記蓋体に備わる放射線遮蔽部材は上記蓋
    体の深さ寸法よりも小さい高さ寸法でありかつ上記蓋体
    内側面とすき間を介して対向する外側面を有するコップ
    形状でありかつ上記第5係合部に係合して上記蓋体に当
    該放射線遮蔽部材を取り外し可能に保持する第6係合部
    (13a)を外側面に有する、請求項7ないし9のいず
    れかに記載の放射線シールド部材用輸送容器。
  11. 【請求項11】 上記外装容器における開口端部の外側
    面には山形形状で摺動面を有する第1案内突部(8)を
    形成し、一方上記蓋体における内側面には山形形状で摺
    動面を有する第2案内突部(17)を形成し、少なくと
    も上記蓋体を周方向に回転させることで上記第1案内突
    部の摺動面と上記第2案内突部の摺動面とが摺動し上記
    蓋体と上記外装容器とが分離するように上記蓋体を上記
    外装容器の軸方向へ移動させる、請求項7ないし10の
    いずれかに記載の放射線シールド部材用輸送容器。
  12. 【請求項12】 上記第1係合部と上記第2係合部とが
    係合し上記外装容器と上記蓋体とが連結されて封印され
    ているとき、上記蓋体の上記第2係合部に対応して上記
    蓋体の外側面には薄肉厚をもって切り裂き容易な切込部
    (13e)を形成した封印接続部(14)を有し、該封
    印接続部を上記切込部を境に切り裂くことで上記外装容
    器と上記蓋体との封印を解除する、請求項7ないし11
    のいずれかに記載の放射線シールド部材用輸送容器。
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