JPH0723187B2 - 給油装置に併設される油種判定装置 - Google Patents

給油装置に併設される油種判定装置

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JPH0723187B2
JPH0723187B2 JP63202151A JP20215188A JPH0723187B2 JP H0723187 B2 JPH0723187 B2 JP H0723187B2 JP 63202151 A JP63202151 A JP 63202151A JP 20215188 A JP20215188 A JP 20215188A JP H0723187 B2 JPH0723187 B2 JP H0723187B2
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signal
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肇 安田
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株式会社富永製作所
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は給油所等において使用され、自動車へガソリン
や軽油といった燃料油を供給する装置に関するものであ
る。
(ロ)従来技術 給油所には複数の油種、たとえばガソリンと軽油を供給
する装置が並んで、あるいは同一敷地内に離れて設置さ
れている。しかしながら給油装置の外観が同じであるた
めに間違えて停車することがあり、そのためにガソリン
車へ軽油を、あるいは軽油車へガソリンを給油する事故
が度々発生しており、どちらの場合にしても自動車の燃
料タンク内の油を抜き取らなければならず、多額の出費
や手間を必要とする。
そこで本出願人はガスセンサーを利用して油種を判別し
給油の可否を判定することができしかもガス吸引路の先
端が油中に没しても油がガスセンサーまで到達しないよ
うにガス吸引路に別途大気を流入させて負圧値の上昇を
制限した装置を特願昭62−221661として出願した。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 市販の半導体式や接触燃焼式等のガスセンサーは安価で
大量に出回っているが、一般的に感度が良過ぎてガソリ
ンガスであろうと軽油ガスであろうとその検出値が最大
値を示してしまいそのままでは使用できない場合が多
い。
そこで、負圧値の上昇を制限する目的で吸引してきたガ
スに適量の空気を混ぜてやると負圧値が制限されるとと
もにガスが希釈されてガソリンガスと軽油ガスの判別が
できるようになるといったメリットが生じてくる。
しかしながらこの希釈を負圧側で行なうと吸引途中で空
気が混入されるのでガスの吸引能力が低下することにな
り、ガス吸引路が長くてガスセンサーまでの距離が遠い
場合には吸い込んだガスがガスセンサーへ届くのに長時
間を要しすなわちガソリンガスであるか軽油ガスである
かの判定に長時間を要し、迅速な作業を阻害することに
なる。
またガスセンサーには使用する種類によってその感度に
バラツキがあり、感度のそろったセンサーばかりを選ん
で購入しようとすると高価についてしまうといった問題
点を有している。
(ニ)問題点を解決するための構成 前記した検出時間の短縮と感度にバラツキのあるセンサ
ーの使用を可能にするためには第1にガスが負圧発生手
段を通過してからガスセンサーへ到達する必要がある。
そして第2にガスを希釈する場合には負圧発生手段とガ
スセンサーとの間で希釈を行なう必要がある。
さらに第3としてガス吸引路の負圧値が増大したときガ
スの吸引を停止させる手段を備える必要がある。
以上の要件を取り入れた構成は、 油を汲み出すポンプと,このポンプを駆動するモーター
と,汲み出した油を計量する流量計と,流量計の下流側
流路に接続されたホースおよびノズルとからなる給油装
置に併設され、第1の負圧発生手段として加圧空気を動
力源として負圧を発生させるものあるいは第2の負圧発
生手段としてポンプが採用され、 ガス吸引路→負圧発生手段→ガス送出路→ガスセンサー
の順に配置し、第1の負圧発生手段とガスセンサーとの
間のガス送出路には加圧空気を混入させる希釈空気路を
接続し、一方第2の負圧発生手段とガスセンサーとの間
のガス送出路にはインジェクタを利用した空気混入手段
を設ける。
さらに各負圧発生手段へガスを導びく吸引路には圧力セ
ンサーを設ける。
(ホ)作用 ガスがガス吸引路を介して導びかれ、負圧発生手段を通
過後空気が混入されてガスセンサーへ至り、一方ガス吸
引路の先端が油で閉塞されるとこのとき増大するガス吸
引路内の負圧を圧力センサーが検知して負圧発生手段に
よるガスの吸引を阻止すべく作用する。
(ヘ)実施例 第1図はガソリン用の給油装置を示し、(1)はポンプ
で、ポンプモーター(2)によって駆動され吸油管
(3)を介して図示しない貯油タンクから油(ガソリ
ン)を汲み上げ流量計(4)へ送る。
送られてきた油の量は流量計(4)で計量された後送油
管(5)を通ってキャノピー(27)から吊り下げられた
ホース昇降ユニット(6)へ送られる。
ホース昇降ユニット(6)内には給油ホース(7)が巻
回されるホースリール(8),ホースリール(8)を正
逆転させるホースリールモーター(9),給油ホース
(7)のハウジング(10)からの繰り出し長さを検出す
るノズル位置検知器(11)とガスセンサーユニット(1
2)とが収納されている。
(13)は流量計(4)が計量した油量に相当する数の流
量パルス信号aを出力する流量パルス発信器(14)は給
油量表示器、(15)は後述する電気回路を収納した制御
部、(16)は給油ホース(7)の下端に接続された給油
ノズル、(17)は一方端がガスセンサーユニット(12)
へ繋がり他方端が給油ノズル(16)の先端付近で開口し
たガス吸引路、(18)はフレームアレスター、(19)は
加圧空気をガスセンサーユニットへ送る空気圧送管、
(30)はフレームアレスター(18)とガスセンサーユニ
ット(12)とを繋ぐガス排気路、(21)はノズル上下ス
イッチである。
なお、フレームアレスター(18)はホース昇降ユニット
(6)に設置せず、安全のためにガス排気路(20)を延
長してキャノピー(27)の上方や他の遠隔地に設置して
も良い。
第2A図において(22)は電磁弁方式の空気元弁で開弁さ
れると空気圧送管(19)の加圧空気を通過させる。
(23)はインジェクタ(負圧発生手段)で、詳述するま
でもなくこの中を加圧空気が通過すると分岐路(24)内
に負圧が発生する。
(25)は半導体式,接触燃焼式,赤外線式等のガスセン
サーで、特定ガスの濃度あるいは特定性質の程度に応じ
た出力値を示すガス検出信号bを出力し、インジェクタ
(23)の下流側のガス送出路(26)に配設されている。
(28)は三方口方式の切替弁で、ガス吸引路(17)を前
記分岐路(24)あるいはインジェクタ(23)と空気元弁
(22)との間の空気送出路(29)に繋がる分岐路(34)
へ切替接続する。
(30)はダイアフラム(30)を内蔵した圧力センサー
で、ガス吸引路(17)の先端が油で塞がれて負圧値が通
常の範囲を超えて増大したことを検出したとき負圧検知
信号cを出力する。
(31)はインジェクタ(23)を迂回して空気送出路(2
9)から直接ガス送出路(26)へ加圧空気を送る希釈空
気路、(32),(33)はそれぞれ希釈空気路(31),分
岐路(34)に挿設した調節可能な絞り弁である。
第4A図において、(43)は計数回路で入力されてくる流
量パルス信号a(1/100リットルパルス)を計数してそ
の計数値を給油量信号dとして出力し、表示器(14)へ
表示させる。
なお、この計数値はノズル(16)が給油時位置まで降下
されたことをノズル位置検知器(11)が検知したときに
出力する給油時位置信号eの入力で帰零される。
(44)はホースリールモーター駆動回路で、ノズル上下
スイッチ(21)が操作されて上昇信号m(ワンパルス)
が入力されると正転信号sを出力してホースリールモー
ター(9)を正転駆動させノズル(16)を上昇させる。
この上昇はノズル(16)が給油待機時位置まで上昇した
ときノズル位置検知器(11)から出力される給油待機時
位置信号rが入力されるまで続けられる。
一方、ノズル上下スイッチ(21)から下降信号nが出力
されるとホースリールモーター駆動回路(44)は逆転信
号tを出力してホースリールモーター(9)を逆転付勢
させ、この付勢はノズル位置検知器(11)からの給油時
位置信号eの発生まで続けられる。
(45)は空気元弁制御回路で、逆転信号tが入力される
と開弁信号fを出力して空気元弁(22)を開弁させ、正
転信号sが発生された後消勢されると開弁信号fの出力
を停止し、空気元弁(22)を閉じさせる。
(46)は比較値設定回路で、第6図に示すようにガスセ
ンサー(25)が軽油ガスを検出しているときとガソリン
ガスを検出しているときのガス検出信号bの中間値が比
較値として設定され、その値を比較値信号hとして出力
している。
(47)は判定回路で、ガス検出信号bの値と比較値信号
hの値とを比較し、前者の値が後者の値を超えたときガ
ソリンガスであると判定して給油許可信号u(ワンパル
ス)を出力する。
(48)はポンプモーター駆動回路で給油許可信号uが入
力されるとポンプモーター付勢信号pを出力してポンプ
モーター(2)を付勢させ、上昇信号mの入力でポンプ
モーター付勢信号pの出力を停止してポンプモーター
(2)を消勢させる。
(49)は切替弁制御回路で、逆転信号tが入力されると
切替信号kを出力して切替弁(28)を第2A図の状態に切
替させて分岐路(24)とガス吸引路(17)とを連通させ
ガス吸引路(17)を介してガスを吸引させるサンプリン
グ工程を行なわせ、給油許可信号u,負圧検知信号cある
いは正転信号sの入力で切替信号kの出力を停止させて
分岐路(33)とガス吸引路(17)とを連通させることに
より加圧空気をガス吸引路(17)へ導びくクリーニング
工程を行なわせる。
以上説明してきた第1,2A,4A,6図をもとに請求項1),
2)における発明の第1実施例について説明をつづける
と、給油開始にあたってノズル上下スイッチ(21)を操
作して下降信号uが出力されるとホースリールモーター
駆動回路(44)は逆転信号tを出力してホースリールモ
ーター(9)を逆転付勢させノズル(16)を給油時位置
まで降下させる。
一方、逆転信号tの発生によって空気元弁制御回路(4
5)が開弁信号fを出力して空気元弁(22)を開かせる
他切替弁制御回路(48)が切替信号kを出力して切替弁
(28)を第2A図に実線で示されたように切替えて分岐路
(24)とガス吸引路(17)とを連通させる。
この動作によってガスセンサーユニット(12)では下記
のサンプリング工程となる。
すなわち、空気圧送管(19)を介して流れて来る加圧空
気は空気元弁(22)→空気送出路(29)→インジェクタ
(23)→ガス送出路(26)→ガスセンサー(25)→ガス
排気路(20)→フレームアレスター(18)の順に流れる
が、インジェクタ(23)内を流れるときに分岐路(24)
内に負圧が発生する。
この負圧の発生によってノズル(16)の先端付近の空気
がガス吸引路(17),切替弁(28)を通って吸引され、
インジェクタ(23)内で加圧空気と混合される。
なおこのときガス吸引路(17)のノズル(16)側端は開
放されていて次々と空気が供給されてくるのでガス吸引
路(17)内の負圧は大きく増大することはなく、よって
圧力センサー(29)が負圧検知信号cを出力することは
ない。
ノズル(16)の給油時位置への降下が終了し、作業者が
ノズル(16)を図示しない自動車の給油口へ挿入すると
給油口内のガスがガス吸引路(17)を介して吸引されて
インジェクタ(23)で加圧空気と混合希釈されてガスセ
ンサー(25)へ達する。
この吸引したガスがガソリンガスであればガスセンサー
(25)から出力されるガス検知信号bの値は比較値信号
hの値を超えるので判定回路(47)は給油許可信号uを
出力したポンプモーター駆動回路(48)と切替弁制御回
路(49)へ与える。
給油許可信号uの発生でポンプモーター制御回路(48)
はポンプモーター付勢信号pを出力してポンプモーター
(2)を付勢させ、すなわちポンプ(1)を回転させて
給油可能な状態とする。
一方、切替弁制御回路(49)は油種判定が完了してガス
吸引の必要がないので切替信号kの出力を停止して切替
弁(28)を二点鎖線の位置へ切替えて分岐路(34)とガ
ス吸引路(17)とを連通させる。
この切替動作によって加圧空気が分岐路(34)→切替弁
(28)→ガス吸引路(17)の順に送られ、残存していた
ガスを排出し、ガスセンサー(25)へはガスを含まない
加圧空気のみが送られるクリーニング工程へ移行する。
この後作業者はノズル(16)を操作して給油を行ない、
その給油量は順次表示器(14)へ表示させる。
所望量の給油が終了してノズル上下スイッチ(21)が操
作されて上昇信号mが出力されるとポンプモーター付勢
信号pの消失によるポンプモーター(2)の停止、ホー
スリールモーター(9)の正転すなわちノズル(16)の
給油待機位置への上昇が行なわれ、さらに開弁信号fの
消失による空気元弁(22)の閉止が行なわれて次の来客
を待つことになる。
ここで吸引したガスが軽油ガスであった場合には給油許
可信号uが発生されずよって間違って軽油車にガソリン
が給油されることはない。
なお、ガスセンサー(25)の感度が過敏であってインジ
ェクタ(23)におけるガスの希釈だけでは足りない場合
には絞り弁(32)を開いて希釈空気路(31)を介してガ
ス送出路(26)へ直接加圧空気を流入させて追加希釈調
節を行なえば良く、ノズル(16)を給油口へ挿入したと
きに既に給油口内が油で満たされてあった場合にはガス
吸引路(17)のノズル(16)側端が油に浸ってしまい空
気の供給が断たれるのでガス吸引路(17)内の負圧が増
大し、これを検知して圧力センサー(60)が負圧検知信
号cを出力して切替信号kの出力を停止させ、すぐさま
サンプリング工程からクリーニング工程へと切替るので
油そのものがガスセンサー(25)へ達し、ガスセンサー
(25)を壊す恐れはなく、ガス吸引路(17)へ侵入した
油も加圧空気によって排出されるので問題は生じない。
また、第2A図においてクリーニング時にガス吸引路(1
7)と連通される分岐路(34)を空気送出路(29)へ繋
がず、ガス送出路(26)へ繋いでも同じ作用を奏し、圧
力センサー(60)は分岐路(24)あるいは切替弁(28)
に設けても良い。
次に第2B図に示したガスセンサーユニット(12)につい
て説明するが、第2A図と同一機能部分については名称,
記号共に同一のものを採用し重複説明は省略するが、第
2A図と第2B図におけるガスセンサーユニット(12)の内
容の違いは負圧発生手段の種類の違いにある。
第2B図において(35)は空気モーターで空気送出路(2
9)を介して送られてくる加圧空気によって駆動され、
負圧ポンプ(36)を回転させる。
なお、空気モーター(35)を通過した空気は空気排出路
(37)から大気へ放出される。
よって空気元弁(22)が開かれると加圧空気の作用で空
気モーター(35)が駆動され、それに繋がる負圧ポンプ
(36)が回転されて分岐路(24)に負圧が発生する。す
るとこのとき切替弁(28)が分岐路(24)とガス吸引路
(17)とを連通するように切替られているとノズル(1
6)の先端付近の空気がガス吸引路(17)→切替弁(2
8)→分岐路(24)→負圧ポンプ(36)→ガス送出路(2
6)→ガスセンサー(25)の順序で流れるサンプリング
工程となる。
一方、切替弁(28)が分岐路(34)とガス吸引路(17)
とを連通するように切替られると、加圧空気は分岐路
(34)→切替弁(28)→ガス吸引路(17)の順に流れて
ガス吸引路(17)がクリーニングされ、ガスセンサー
(25)は希釈空気路(31)から流入する加圧空気によっ
てクリーニングされる。
このようなガスセンサーユニット(12)の構成ではガス
の希釈が微かであるので検出感度の比較的鈍いガスセン
サー(25)を使用する場合に有効であり、その感度のバ
ラツキに対しては絞り弁(32)の開き加減で調節を行な
えばよい。
なお、圧力センサー(29)の設置位置は第2A図の場合と
同様に分岐路(24)あるいは切替弁(28)であっても良
く、希釈空気路(31)は空気排出路(37)から分岐して
ガス送出路(26)へ接続しても良い。
以上のことから判るように、第2A図のものと第2B図のも
のとは互換性があるので、ガスセンサー(25)の検知感
度の違いで使い分けることができる。
次に第1図で送油管(5)に挿設した遮断弁(50)を開
くことで給油を許可する方式を採用した場合について請
求項1),2)の発明における第2の実施例として第1,2
A,4B,6図をもとに説明する。
第4B図において、(51)はポンプモーター制御回路で、
給油時位置信号eの入力でポンプモーター付勢信号pを
出力してポンプモーター(2)を付勢させ、上昇信号m
の入力でポンプモーター付勢信号pを消失させポンプモ
ーター(2)を停止させる。
(52)は遮断弁制御回路で、給油許可信号uが入力され
ると開弁信号iを出力して遮断弁(50)を開かせ、すな
わち給油可能な状態とし、正転信号sが入力されると開
弁信号iの出力を停止して遮断弁(50)を閉止させる。
他の部分の構成については先の実施例とまったく同じで
ある。
以下説明を続ける。
給油開始にあたってまず、ノズル上下スイッチ(21)を
操作して空気元弁(22)の開弁と、ノズル(16)の給油
時位置への降下と、ポンプモーター(2)の付勢を行な
わせる。
しかしこのとき遮断弁(50)は閉じたままなので給油は
行なえない。この時点で切替信号kが出力されてサンプ
リング工程となるので、ノズル(16)が自動車の給油口
へ挿着され給油口内のガスがガソリンガスであると判定
されると判定回路(47)から給油許可信号uが出力され
る。
すると切替信号kの出力が停止されてサンプリング工程
からクリーニング工程へと移行し、同時に遮断弁(50)
が開弁されて給油可能な状態となる。
そこでノズル(16)の図示しない内蔵弁を開いて給油を
行なう。所望量の給油が終了し、ノズル上下スイッチを
操作して上昇信号mを出力させると、ノズル(16)の給
油待機時位置への上昇,ポンプモーター(2)の消勢,
空気元弁(22)の閉弁,遮断弁(50)の閉弁が行なわれ
て次の給油客を待つことになる。
引続いて第1,3,5A,6図をもとに請求項3),4)の発明に
おける第1の実施例を説明するが、既に説明した部分と
同一機能部分については同一名称,同一記号を付してあ
らわし、重複説明は省略する。
第3図において、(38)は可逆ポンプ(負圧発生手段)
で、ガス吸引路(17)が接続されるポートAとガス送出
路(26)が接続されるポートBとを有し正転(ポートA
から吸い込みポートBへ排出)あるいは逆転(ポートB
から吸い込みポートAへ排出)される。
(39)はガス送出路(26)に挿設したインジェクタで可
逆ポンプ(38)が正転時にインジェクタ(39)内を通過
するガスの作用によって大気導入路(40)を介して空気
が吸い込まれ、ガスセンサー(25)へガスが届く前に希
釈が行なわれる。
(41)は大気導入路(40)に挿設された絞り弁、(42)
は大気導入路(40)の大気開口部である。
第5A図において、(56)は可逆ポンプ制御回路で、ホー
スリールモーター駆動回路(44)から逆転信号tが入力
されると正転信号jを出力して可逆ポンプ(38)を正転
付勢させ、給油許可信号uあるいは負圧検知信号cが入
力されると逆転信号vを出力して可逆ポンプ(38)を逆
転付勢させる。
また、正転信号sが入力されると出力中の正転信号jあ
るいは逆転信号vを停止して可逆ポンプ(38)を消勢さ
せる。
以下作業順序に従って説明する。
給油開始にあたってノズル上下スイッチ(21)を操作し
て下降信号nが出力されるとホースリールモーター駆動
回路(44)は逆転信号tを出力してホースリールモータ
ー(9)を逆転付勢させ、ノズル(16)を給油時位置ま
で降下させる。
一方、逆転信号tの発生によって可逆ポンプ制御回路
(55)は正転信号jを出力して可逆ポンプ(38)を正転
付勢させる。
するとガス吸引路(17)には負圧が発生し、ノズル(1
6)の先端付近の空気が吸い込まれてガス吸引路(17)
→可逆ポンプ(38)→ガス送出路(26)→インジェクタ
(39)→ガスセンサー(25)→ガス排出路(20)→フレ
ームアレスター(18)の順に流れることになる。
また、ガスがインジェクタ(39)を流れるときに大気導
入路(40)を介して流入する大気が混入されてガスの希
釈が行なわれることになる。
なお、このときガス吸引路(17)のノズル(16)側端は
開放されており、次々と空気が供給されてくるのでガス
吸引路(17)内の負圧は大きく増大することはなく、よ
って圧力センサー(60)が負圧検知信号cを出力するこ
とはない。
ノズル(16)の給油時位置への降下が終了し、作業者が
ノズル(16)を図示しない自動車の給油口へ挿入すると
給油口内のガスがガス吸引路(17)を介して吸引されて
可逆ポンプ(38)を通ってガスセンサー(25)へ達す
る。
この吸引したガスがガソリンガスであればガスセンサー
(25)から出力されるガス検知信号bの値は比較値信号
hの値を超えるので判定回路(47)は給油許可信号uを
出力してポンプモーター駆動回路(48)と可逆ポンプ制
御回路(55)へ与える。
給油許可信号uの発生でポンプモーター制御回路(48)
はポンプモーター付勢信号pを出力してポンプモーター
(2)を付勢させ、すなわちポンプ(1)を回転させて
給油可能な状態とする。
一方、可逆ポンプ制御回路(56)は油種判定が完了して
ガス吸引の必要がないので正転信号jに代えて逆転信号
vを出力して可逆ポンプ(38)を逆転付勢させる。
この動作によってフレームアレスター(18)から大気が
吸引されガス排気路(20)→ガスセンサー(25)→イン
ジェクタ(30)→ガス送出路(26)→可逆ポンプ(38)
→ガス吸引路(17)の順に流れ、ガスセンサー(25)と
ガス吸引路(17)内の残存ガスを排気させるクリーニン
グ工程へ移行する。
この後作業者はノズル(16)を操作して給油を行ないそ
の給油量は順次表示器(14)へ表示される。
所望量の給油が終了してノズル上下スイッチ(21)が操
作されて上昇信号mが出力されるとポンプモーター付勢
信号pの消失によるポンプモーター(2)の停止,正転
信号Sの発生によるホースリールモーター(9)の正転
すなわちノズル(16)の給油待機時位置への上昇と可逆
ポンプ(38)の消勢が行なわれ次の来客を待つことにな
る。
ここで、吸引したガスが軽油ガスであった場合には給油
許可信号uが発生されず、よって間違って軽油車にガソ
リンが給油されることはない。
ガスセンサーユニット(12)に本方式を採用した場合に
は絞り弁(41)を閉じてガスセンサーへまったく希釈さ
れないままのガスを導びくことができ、こうすれば非常
に検出感度の鈍いガスセンサーでも使用できる。
また、ノズル(16)を給油口へ挿入したときに既に給油
口内が満たんであった場合にはガス吸引路(17)のノズ
ル(16)側端が油に浸ってしまい空気の供給が断たれる
のでガス吸引路(17)内の負圧が増大し、これを検知し
て圧力センサー(60)が負圧検知信号cを出力して可逆
ポンプ(38)を逆転させるので油そのものがガスセンサ
ー(25)へ達し、ガスセンサー(25)を壊す恐れはな
く、ガス吸引路(17)へ侵入した油も強制的に排出され
るので問題は生じない。
次に第1図で送油管(5)に挿設した遮断弁(50)を開
くことで給油を許可する方法を採用した場合について請
求項3),4)の発明における第2の実施例として第1,3,
5B,6図をもとに説明する。
給油開始にあたってまずノズル上下スイッチ(21)を操
作して可逆ポンプ(38)の正転付勢と、ノズル(16)の
給油時位置への下降と、ポンプモーター(2)の付勢を
行なわせる。
しかしこのとき遮断弁(50)は閉じたままなので給油は
行なえない。この時点で正転信号jが出力されてサンプ
リング工程にあるのでノズル(16)が自動車の給油口へ
挿着され給油口内のガスがガソリンガスであると判定さ
れると判定回路(47)から給油許可信号uが出力され
る。
すると正転信号jに代えて逆転信号vが出力されて可逆
ポンプ(38)が逆転付勢に切替られ、サンプリング工程
からクリーニング工程へと移行し、同時に遮断弁(50)
が開弁されて給油可能な状態となる。
そこでノズル(16)の図示しない内蔵弁を開いて給油を
行なう。所望量の給油が終了し、ノズル上下スイッチ
(21)を操作して上昇信号mを出力されるとノズル(1
6)の給油待機時位置への上昇,ポンプモーター(2)
の消勢,可逆ポンプ(38)の消勢,遮断弁(50)の閉弁
が行なわれて次の給油客を待つことになる。
以上詳述したが本発明はこれら実施例のみに限定される
ものではない。
すなわち、ガソリン用の装置のみではなく軽油用や灯油
用の装置であってもガスセンサーの選択やノズルの給油
口への挿入検知を行なうことで本願方式を採用でき、ま
たノズルが天井から吊り下げられた給油装置に限らず、
地上に設置されたものにも適用でき、さらに圧力センサ
ーもダイアフラム式の他歪式や血圧計に使用されている
安価な半導体方式のものも使用できる。
(ト)効果 前記したようにガスが負圧発生手段を通過してからガス
センサーへ到達するようにし、ガスを希釈する場合には
負圧発生手段とガスセンサーとの間で希釈し、ガス吸引
路の負圧値が増大したとき吸引を停止するようにしたの
で、ガスセンサーの感度にバラツキがあっても対応でき
るとともに、吸い込んだガスを迅速にガスセンサーへ到
達させて判定時間を短縮でき、さらに油そのものを吸い
込んでもガスセンサーを壊す恐れのない装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は給油装置の設置状態を示す図、第2A,2B図はそ
れぞれ請求項1),2)の発明におけるガスセンサーユニ
ットの構造を示す図、第3図は請求項3),4)の発明に
おけるガスセンサーユニットの構造を示す図、第4A,4B
図はそれぞれ請求項1),2)の発明における制御部内の
電気回路を示した図、第5A,5B図はそれぞれ請求項3),
4)の発明における制御部内の電気回路を示した図、第
6図はガスセンサーが軽油ガスを検出した場合とガソリ
ンガスを検出した場合との出力値を比較した図である。 (1)…ポンプ、(4)…流量計、(5)…送油管 (6)…ホース昇降ユニット、(7)…給油ホース (8)…ホースリール、(16)…給油ノズル (17)…ガス吸引路、(18)…フレームアレスター (20)…ガス排気路、(23),(39)…インジェクタ (31)…空気希釈路、(32),(33),(41)…絞り弁 (35)…空気モーター、(36)…負圧ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油を汲み出すポンプと、このポンプを駆動
    するモーターと、汲み出した油を計量する流量計と、流
    量計の下流側流路に接続されたホースおよびノズルとか
    らなる給油装置に併設され、加圧空気を動力源として負
    圧を発生させる負圧発生手段と、一方端が負圧発生手段
    の吸引側に繋がり、他方端が前記ノズルの先端近傍で開
    口したガス吸引路と、負圧発生手段の排出側であるガス
    送出路に設置したガスセンサーとからなり前記負圧発生
    手段と前記ガスセンサーとの間で前記ガス送出路を流れ
    るガスに前記加圧空気を合流させる希釈空気路を備えた
    給油装置に併設される油種判定装置。
  2. 【請求項2】前記負圧発生手段の負圧発生側に関連設置
    されガス吸引路内の負圧値が増大したことを検知して負
    圧検知信号を出力する圧力センサーと、前記ガス吸引路
    を途中で連通不能に切替る切替弁と、前記負圧検知信号
    を受けて切替弁をガス吸引路の連通不能に切替させるた
    めの切替信号を出力する切替弁制御回路を備えた請求項
    1)に記載の給油装置に併設される油種判定装置。
  3. 【請求項3】油を汲み出すポンプと、このポンプを駆動
    するモーターと、汲み出した油を計量する流量計と、流
    量計の下流側流路に接続されたホースおよびノズルとか
    らなる給油装置に併設され、A,B二つのポートを有し、
    ポンプを利用した負圧発生手段と、一方端がポートAに
    繋がり他方端がノズル先端近傍で開口したガス吸引路
    と、ポートBに接続されるガス送出路に設置したガスセ
    ンサーとからなり前記負圧発生手段と前記ガスセンサー
    との間にインジェクターを介して前記ガス送出路を流れ
    るガスに空気を合流させる空気混入手段を備えた給油装
    置に併設される油種判定装置。
  4. 【請求項4】前記ガス吸引路に関連設置され、ガス吸引
    路内の負圧値が増大したことを検知して負圧検知信号を
    出力する圧力センサーと、負圧発生手段として可逆ポン
    プを採用し、この可逆ポンプに正転信号を与えることに
    より可逆ポンプを正転駆動させてガス吸引路に負圧を生
    じさせるとともに前記負圧検知信号を受けて前記正転信
    号を消失させ可逆ポンプの正転駆動を阻止させる可逆ポ
    ンプ制御回路を備えた請求項3)に記載の給油装置に併
    設される油種判定装置。
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