JPH07230968A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH07230968A
JPH07230968A JP2050594A JP2050594A JPH07230968A JP H07230968 A JPH07230968 A JP H07230968A JP 2050594 A JP2050594 A JP 2050594A JP 2050594 A JP2050594 A JP 2050594A JP H07230968 A JPH07230968 A JP H07230968A
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JP
Japan
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etching
layer
insulating layer
oxide film
etching stopper
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Withdrawn
Application number
JP2050594A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Miyatake
浩 宮武
Tetsuo Sato
哲夫 佐藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンタクト面積を広く確保でき、かつコンタ
クトホール側壁から導電層が露出することのないコンタ
クトホールを自己整合的に形成する。 【構成】 p型半導体基板1の表面にn型ソース/ドレ
イン領域7を有するMOSトランジスタ10が形成され
る。n型ソース/ドレイン領域7上を覆うようにエッチ
ングストッパ層19が形成される。エッチングストッパ
層19上に、その上部表面が平坦化された層間酸化膜2
1が形成される。層間酸化膜21に異方性エッチングが
施されて、溝21aが形成される。溝21aの側壁と底
壁とが等方的にエッチングされ、エッチングストッパ層
19の表面が露出する。露出するエッチングストッパ層
19をエッチングすることによって、n型ソース/ドレ
イン領域7の一部表面が露出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、より特定的には、自己整合的にコンタクトホー
ルを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のデバイスの高集積化に伴い、パタ
ーンサイズが微細化され、写真製版でのアライメントず
れに対するマージンが減少している。そのため、半導体
基板を露出させるコンタクトホールの形成方法として、
周囲のパターンを利用し、コンタクトホールを自己整合
的に形成するセルフアライメント法が提案されている。
【0003】その提案されているコンタクトホールの形
成方法を従来の半導体装置の製造方法として以下に説明
する。
【0004】図13〜図18は、従来の半導体装置の製
造方法を工程順に示す概略断面図である。まず図13を
参照して、シリコン基板301の表面にたとえばLOC
OS(Local Oxidation of Silicon )により素子分離
酸化膜303が形成される。またこれとともに、素子分
離酸化膜303の下面に接するようにp+ チャネルカッ
ト領域305が形成される。
【0005】この素子分離酸化膜303とp+ チャネル
カット領域305とにより分離された領域に、ゲート酸
化膜309とゲート電極層311とシリコン酸化膜31
3とがパターニングされて形成される。このゲート電極
層311と素子分離酸化膜303とをマスクとしてイオ
ン注入が施される。これにより、1対のn- 不純物領域
307aがゲート電極層311の真下の領域を挟むよう
にp型半導体基板301の表面に形成される。ゲート電
極層311の側壁を覆うように側壁酸化膜315が形成
される。この側壁酸化膜315と素子分離酸化膜303
とをマスクとしてイオン注入が施される。これにより、
1対のn+ 不純物領域307bが形成される。
【0006】このn- 不純物領域307aとn+ 不純物
領域307bとにより、LDD(Lightly Doped Drain
)構造を有するn型ソース/ドレイン領域307が形
成される。これら1対のn型ソース/ドレイン領域30
7とゲート酸化膜309とゲート電極層311とにより
nMOS(Metal Oxide Semiconductor )トランジスタ
310が構成される。
【0007】このnMOSトランジスタ310を覆うよ
うに表面全面に薄いシリコン酸化膜317とシリコン窒
化膜よりなるエッチングストッパ層319とが積層して
形成される。このエッチングストッパ層319の表面全
面にシリコン酸化膜321が形成され、シリコン酸化膜
321の表面が平坦化される。
【0008】図14を参照して、層間酸化膜321の平
坦化された表面上にフォトレジストが塗布され、露光・
現像される。これにより、n型ソース/ドレイン領域3
07の上方にホールパターン325bを有するレジスト
パターン325aが形成される。このレジストパターン
325aをマスクとして、層間酸化膜321にRIE
(Reactive Ion Etching)による異方性エッチングが施
される。
【0009】図15を参照して、この異方性エッチング
により、ホールパターン325b真下に孔321aが形
成され、エッチングストッパ層319の一部表面が露出
する。この露出するエッチングストッパ層319に、孔
321aを通じて異方性エッチングが施される。
【0010】図16を参照して、このエッチングによ
り、薄いシリコン酸化膜317の表面が露出する。この
露出する薄いシリコン酸化膜317に異方性エッチング
が施される。
【0011】図17を参照して、このエッチングによ
り、n型ソース/ドレイン領域307の一部表面を露出
させるコンタクトホール321dが形成される。この
後、レジストパターン325aが除去される。
【0012】図18を参照して、コンタクトホール32
1dを通じて露出するn型ソース/ドレイン領域307
の表面に接するように、表面全面にたとえばドープト多
結晶シリコン層323が形成される。このドープト多結
晶シリコン層323は、写真製版技術およびエッチング
技術によりパターニングされて、所望の形状を有する導
電層323が形成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この提案された従来の
製造方法は、自己整合的にコンタクトホールを形成する
ため、写真製版技術による制約が少なく、かつ、図18
に示すコンタクト面積S 11を大きく確保できるという利
点を有する。
【0014】しかし、従来の製造方法では、厚い膜厚の
層間酸化膜321を一度にエッチング除去するため、ゲ
ート電極がコンタクトホールから露出するという問題点
があった。以下、そのことについて詳細に説明する。
【0015】コンタクトホールを形成するには、図14
に示すように、まず層間酸化膜321上にレジストパタ
ーン325aを形成する必要がある。レジストパターン
325aのホールパターン325bは、フォトレジスト
を露光・現像させることで形成される。このホールパタ
ーン325bの形成時において、層間酸化膜321の上
部表面に大きな段差が存在すると、露光時における焦点
深度の制約などにより、ホールパターン325bに形状
不良が生じる。この形状不良が生じたホールパターン3
25bを通じてコンタクトホールを形成すると、コンタ
クトホールに開口不良などが生じてしまう。それゆえ、
層間酸化膜321の上部表面を平坦化する必要がある。
【0016】しかし、層間酸化膜321の上部表面を平
坦化すると、層間酸化膜321の膜厚の厚い部分と薄い
部分とが顕著に生じる。すなわち、図13に示すn型ソ
ース/ドレイン領域307真上の膜厚TA は厚くなる
が、ゲート電極311真上の膜厚TB は比較的薄くな
る。
【0017】このように、層間酸化膜321の膜厚の不
均一が生じると、エッチングにより膜厚の厚い領域の層
間酸化膜321が完全に除去される前に、膜厚の薄い領
域の層間酸化膜321が除去されてしまう。つまり、図
14、図15の異方性エッチングにより、層間酸化膜3
21が膜厚TB だけ除去された時点で、まずゲート電極
層311真上のエッチングストッパ層319(領域
1 )が露出する。この後、層間酸化膜321の残りの
膜厚(TA −TB )をエッチングする間中、このエッチ
ングストッパ層319はエッチングされ続ける。
【0018】また、一般に、層間酸化膜321にエッチ
ングを施す場合、層間酸化膜321の膜厚の20%程度
のオーバーエッチングが施される。このため、このオー
バーエッチングを含むエッチングによって、ゲート電極
層311真上のエッチングストッパ層319が完全に除
去される恐れがある。この場合には、図19の領域P 2
に示すようにコンタクトホール321eからゲート電極
層311表面が露出してしまう。
【0019】具体的には、図13に示す層間酸化膜32
1のn型ソース/ドレイン領域307真上の膜厚TA
4000〜5000Åで、ゲート電極層311真上の膜
厚T B が1000〜2000Å、シリコン酸化膜313
の膜厚TC が1000〜1500Å、シリコン酸化膜3
17の膜厚が300Å程度、エッチングストッパ層31
9の膜厚TD が500Å程度となるように各膜が形成さ
れる。
【0020】また、層間酸化膜321のようなシリコン
酸化膜のエッチングでは、反応性ガスとして一般にCH
3 ,CH4 ,Arの組合されたガスが用いられる。こ
こではたとえば、反応性ガス:CHF3 とO2 とが全体
で100sccmとなるように混合されたガス、反応性
ガスのチャンバ内でのガス圧:8パスカル(Pa)、出
力:1500Wの条件下で層間酸化膜321のエッチン
グが行なわれたとする。このエッチング条件下では、シ
リコン酸化膜(層間酸化膜321)のシリコン窒化膜
(エッチングストッパ層319)に対するエッチング選
択比は2程度である。
【0021】図13を参照して、層間酸化膜321を上
記の条件でエッチングした場合、ゲート電極層311表
面が露出しない条件は、n型ソース/ドレイン領域30
7上の膜厚TA に20%のオーバーエッチングを施した
エッチング量(1.2×TA)が、ゲート電極層311
真上の各層の厚み(TB 、TC 、TD )の和より小さく
なることである。すなわち、1.2×TA <TB +TC
+2×TD を満たせばよい。
【0022】なお、1.2×TA は、層間酸化膜321
に約20%程度のオーバーエッチングが施されることを
考慮したものである。また2×TD は、エッチングスト
ッパ層319の層間酸化膜321に対するエッチング選
択比が2程度であることを考慮したものである。
【0023】ところが、上記条件下では、1.2×TA
は4800〜6000Åとなり、T B +TC +2×TD
は、(1000〜2000)+1800+1000=3
800〜4800Åとなる。
【0024】つまり、上記の条件下では、図19の領域
1 に示すように、コンタクトホール321eからゲー
ト電極層311の表面が常に露出することとなる。この
状態でコンタクトホール321eを通じてn型ソース/
ドレイン領域307と接するように導電層323が形成
されると、導電層323とゲート電極層311とがショ
ートしてしまう。
【0025】このゲート電極層311のコンタクトホー
ル321eからの露出を防止するためシリコン酸化膜3
13などの膜厚を大きくすることが考えられる。しか
し、シリコン酸化膜313などの膜厚を大きくすると、
層間酸化膜321の上部表面の段差が大きくなってしま
う。それゆえ、層間酸化膜321の上部表面の平坦化が
困難となり、上述したコンタクトホールの開口不良など
が生じてしまう。
【0026】このように種々の制約から各部の寸法およ
び条件が規定される実際の半導体装置の製造方法に従来
の製造方法を適用した場合、コンタクトホール321e
からゲート電極層311の表面が露出しないようにする
ことは困難であった。
【0027】それゆえ、本発明の目的は、コンタクトホ
ールから導電層を露出させることなく、自己整合的にコ
ンタクトホールを形成できる半導体装置の製造方法を提
供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の一の局面に従う
半導体装置の製造方法は、以下の工程を備えている。
【0029】まず半導体基板の主表面に導電領域が形成
され、導電領域を挟むように半導体基板の主表面上に1
対の配線層が形成される。そして配線層の側壁を覆う側
壁絶縁層が形成される。そして導電領域、1対の配線層
および側壁絶縁層上を覆うようにエッチングストッパ層
が形成される。そして導電領域、1対の配線層および側
壁絶縁層を覆うようにエッチングストッパ層上に絶縁層
が形成される。そして絶縁層を異方的にエッチングする
ことにより導電領域の上方に絶縁層からなる側壁と底壁
とを有する溝が形成される。そして溝の側壁および底壁
を等方的にエッチングすることにより、エッチングスト
ッパ層の導電領域の真上と側壁絶縁層の側壁とを覆う部
分の表面が露出される。そして露出するエッチングスト
ッパ層をエッチングすることによって、導電領域の一部
表面を露出させる孔が形成される。この孔の絶縁層部分
の開口径は、孔が導電領域に接する部分の開口径よりも
大きい。
【0030】本発明の好ましい局面に従う半導体装置の
製造方法では、絶縁層はシリコン酸化膜を含み、エッチ
ングストッパ層はシリコン窒化膜を含む。
【0031】本発明の好ましい他の局面に従う半導体装
置の製造方法では、配線層は、不純物が導入された多結
晶シリコンよりなる。
【0032】本発明の他の局面に従う半導体装置の製造
方法は、以下の工程を備えている。まず半導体基板の主
表面に導電領域が形成される。そして導電領域と接する
ように、半導体基板の主表面上に導電層がパターニング
によって形成される。そしてパターニングされた導電層
を覆うように半導体基板の主表面上に絶縁層が形成され
る。そして絶縁層の上部表面が平坦化される。そして平
坦化された絶縁層の上部表面がパターニングされた導電
層の表面が露出するまでエッチングされる。
【0033】本発明の好ましい局面に従う半導体装置の
製造方法では、絶縁層の上部表面を平坦化する工程は、
絶縁層を不純物が導入されたシリコン酸化膜により形成
する工程と、熱処理を施して、絶縁層をリフローさせる
工程とを有する。
【0034】
【作用】本発明の一の局面に従う半導体装置の製造方法
では、絶縁層の比較的膜厚の厚い部分に異方性エッチン
グによって溝が形成される。これにより、溝の底壁の真
下に位置する絶縁層の膜厚が小さくされる。このため、
溝の底壁真下に位置する絶縁層を異方性エッチングする
ときのエッチング量が少なくてよい。よって、この等方
性エッチングではエッチングストッパ層の膜厚が失われ
る部分は生じ難い。また等方性エッチングでは、エッチ
ングストッパ層に対するシリコン酸化膜(絶縁層)のエ
ッチング速度比、いわゆるエッチング選択比をたとえば
100程度と大きく設定することも可能である。それゆ
え、この等方性エッチングでエッチングストッパ層の膜
厚が失われることは一層防止できる。したがって、絶縁
層のエッチング時に、エッチングストッパ層の下層にあ
るゲート電極層などの配線層がコンタクトホールから露
出することは防止される。
【0035】本発明の他の局面に従う半導体装置の製造
方法では、コンタクトホールを形成するための絶縁層を
形成する前に導電領域に接するように導電層が形成され
る。このため、絶縁層に写真製版技術によりコンタクト
ホールを形成する必要はなく、コンタクトホール形成時
のエッチングも必要ない。それゆえ、このエッチング時
にゲート電極層表面がコンタクトホールから露出するこ
とはない。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例について図に基づいて
説明する。
【0037】実施例1 図1〜図5は、本発明の第1の実施例における半導体装
置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。本実施
例の製造方法は、まず図13に示す従来の製造方法の工
程を経る。この後、平坦化された層間酸化膜21(32
1)の上部表面にフォトレジストが塗布され、露光・現
像される。
【0038】図1を参照して、これにより層間酸化膜2
1の上部表面上に所定の形状を有するレジストパターン
25aが形成される。このレジストパターン25aをマ
スクとして層間酸化膜21に異方性エッチングが施され
る。
【0039】この異方性エッチングの条件は、反応性ガ
ス:CHF3 とO2 とを全体で100sccmとなるよ
うに混合したガス、チャンバ内における反応性ガスの圧
力:8パスカル(Pa)、出力:1500Wである。
【0040】このエッチングにより所定深さLE を有す
る溝21aが層間酸化膜21に形成される。この溝21
aは、層間酸化膜21からなる側壁と底壁とを有する。
このエッチングに際して、溝21aの底壁からエッチン
グストッパ層19の表面までの距離LF は100nm以
下となるように制御される。この後、レジストパターン
25aを残したまま、溝21aに等方性エッチングが施
される。
【0041】この等方性エッチングは、弗酸(HF)が
混合水溶液全体の3体積%となるように弗酸水溶液とフ
ッ化アンモニウム(NH4 F)とが混合された液により
行なわれる。また、そのエッチング時間は約1分間であ
る。
【0042】図2を参照して、この等方性のウェットエ
ッチングにより、溝21aの側壁および底壁が、横方向
および深さ方向にエッチング除去される。これにより、
層間酸化膜21の比較的膜厚の厚い領域RA および比較
的膜厚の薄い領域RB の真下に位置するエッチングスト
ッパ層19の表面を露出する孔21bが形成される。な
お、この孔21bの開口径は、図1に示す溝21aの開
口径に比べて200nm程度拡大される。この後、レジ
ストパターン25aが除去される。
【0043】なお、上記の等方性エッチング条件下で
は、シリコン窒化膜に対するシリコン酸化膜のエッチン
グ速度比は100程度である。
【0044】次に、孔21bを通じて、エッチングスト
ッパ層19に異方性エッチングが施される。この異方性
エッチングでは、平行平板型エッチング装置により、C
HF 3 とCF4 とO2 との混合ガスが用いられる。この
ときのエッチングストッパ層19のエッチング速度は3
00nm/min.程度である。
【0045】図3を参照して、このエッチングにより、
薄いシリコン酸化膜17の表面が露出する。この後、薄
いシリコン酸化膜17に異方性エッチングが施される。
【0046】図4を参照して、このエッチングにより、
n型ソース/ドレイン領域7の一部表面が露出する。こ
れにより、n型ソース/ドレイン領域7の表面に達する
コンタクトホール21dが形成される。このコンタクト
ホール21dの層間酸化膜21部分の開口径は、n型ソ
ース/ドレイン領域7に接する部分の開口径よりも大き
い。またこの層間酸化膜21の部分に形成される開口径
は、1対のゲート電極層11間の距離とほぼ同じ寸法で
ある。
【0047】なお、薄いシリコン酸化膜17のエッチン
グ条件は、エッチングストッパ層19のエッチング条件
でエッチングすることもできる。このエッチング条件下
における薄いシリコン酸化膜17のエッチング速度は2
00nm/min.程度である。
【0048】図5を参照して、コンタクトホール21d
から露出するn型ソース/ドレイン領域7と接するよう
に、不純物が導入された多結晶シリコン膜23が形成さ
れる。このドープト多結晶シリコン膜23は、写真製版
技術およびエッチング技術によりパターニングされる。
これにより、所望の形状を有する導電層23が形成され
る。
【0049】本実施例では、図1に示すように、層間酸
化膜21の比較的膜厚の厚い領域R A に、一旦、異方性
エッチングによって溝21aが形成される。これによ
り、溝21aの底壁真下に位置する層間酸化膜21の膜
厚LF が100Å程度と小さくされる。このため、溝の
底壁真下に位置する絶縁層を等方性エッチングするとき
のエッチング量は少なくてよい。よって、この等方性エ
ッチングではエッチングストッパ層19の膜厚が完全に
失われる部分は生じ難い。
【0050】またこの等方性エッチングをウェットエッ
チングにより行なう場合には、シリコン窒化膜(エッチ
ングストッパ層19)に対するシリコン酸化膜(層間酸
化膜21)のエッチング速度比、いわゆるエッチング選
択比をたとえば100程度と大きく設定することも可能
である。それゆえ、この等方性エッチングでエッチング
ストッパ層19の膜厚が失われることは一層防止され得
る。したがって、層間酸化膜21のエッチング時に、エ
ッチングストッパ層19の下層にあるゲート電極層11
がコンタクトホール21dから露出することは防止され
る。
【0051】また本実施例の製造方法における等方性エ
ッチングでは、溝21aの底壁のみならず側壁も同量だ
け除去される。このため、溝21aの開口径は拡大され
る。それゆえ、孔21bから露出するエッチングストッ
パ層19の面積を大きくすることができる。ゆえに、こ
の孔21bを通じてエッチングストッパ層19と薄いシ
リコン酸化膜17とエッチングすることにより得られる
コンタクト径は比較的大きく確保することができる。し
たがって、図5に示すようにn型ソース/ドレイン領域
7と導電層23との接触抵抗は抑制される。
【0052】なお、本実施例では、異方性エッチングと
等方性エッチングとの双方を併用することによりコンタ
クトホール21dが形成されるが、コンタクトホールを
異方性エッチングのみにより形成することも考えられ
る。しかし、この場合、コンタクト面積を本実施例のよ
うに大きく確保することができない。以下、そのことに
ついて詳細に説明する。
【0053】異方性エッチングのみで形成する場合、図
6を参照して、まずレジストパターン25aをマスクと
して、層間酸化膜21が、エッチングストッパ層19の
表面が露出するまで異方性エッチングされる。この後、
エッチングストッパ層19と薄いシリコン酸化膜17と
が順次、異方性エッチングされる。
【0054】この方法によれば、コンタクトホール21
aの開口径L1 を大きくすればするほど、コンタクトホ
ール21aとゲート電極層11との間の距離L2 が小さ
くなる。この場合、写真製版時におけるマスクの重ね合
わせずれによってコンタクトホールの中心(一点鎖線N
−N)が所望の位置から少しでもずれると、従来の製造
方法と同様、ゲート電極層11の表面がコンタクトホー
ルから露出してしまう。このようにコンタクトホールの
開口径L1 を所定値以上に大きくできないため、コンタ
クトホール21aの底壁において露出するn型ソース/
ドレイン領域7の面積(コンタクト面積)を本実施例の
ごとく大きく確保することができない。
【0055】なお、図1、図2で用いられるマスクの材
料として、本実施例ではレジストについて説明したが、
材料はレジストに限られず多結晶シリコンなどであって
もよい。
【0056】また、本実施例では、図2で示す等方性エ
ッチングにウェットエッチングを用いた場合について説
明したが、NF3 ガスによるドライエッチングを用いて
もよい。このドライエッチングを用いる場合、ダウンフ
ロー型の等方性ドライエッチング装置により、ウェハ基
板を−50℃以下に冷却し、NF3 ガスを用いることに
よりエッチングが行なわれる。このエッチングにおい
て、エッチングストッパ層19に多結晶シリコン膜を用
いた場合、エッチングストッパ層19(多結晶シリコン
膜)に対する層間酸化膜(シリコン酸化膜)21のエッ
チング速度比が20以上となる。
【0057】実施例2 図7〜図12は、本発明の第2の実施例における半導体
装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。まず
図7を参照して、p型半導体基板101の表面上にゲー
ト酸化膜109と、ゲート電極層111と、シリコン酸
化膜113とが積層されて所望の形状にパターニングさ
れる。
【0058】このゲート電極層111などをマスクとし
てイオン注入などを行なうことにより、p型半導体基板
101の表面にn- 不純物領域107aが形成される。
ゲート電極層111の側壁を覆うように側壁酸化膜11
5が形成される。この側壁酸化膜115とゲート電極層
111とをマスクとしてイオン注入などを行なうことに
よりn+ 不純物領域107bが形成される。このn-
純物領域107aと形n+ 不純物領域107bとにより
LDD構造を有するn型ソース/ドレイン領域107が
形成される。このn型ソース/ドレイン領域7と、ゲー
ト酸化膜109と、ゲート電極層111とによりnMO
Sトランジスタ110が構成される。
【0059】このnMOSトランジスタ110上を覆う
ように薄いシリコン酸化膜117が形成される。表面全
面にフォトレジスト121aが塗布され、露光・現像さ
れる。これにより、所望の形状を有するレジストパター
ン121aが形成される。このレジストパターン121
aをマスクとして薄いシリコン酸化膜117にRIEな
どによりドライエッチングが施される。
【0060】図8を参照して、このエッチングにより、
n型ソース/ドレイン領域107の一部表面を露出させ
る孔117aが形成される。この後、レジストパターン
121aが除去される。
【0061】図9を参照して、表面全面に不純物が導入
された多結晶シリコン膜123aが、孔117aを通じ
てn型ソース/ドレイン領域107と接するように堆積
される。このドープト多結晶シリコン膜123aの上部
表面上にフォトレジストが塗布され、露光・現像され
る。これにより孔117aの真上に略円柱形状を有する
レジストパターン121bが形成される。このレジスト
パターン121bをマスクとしてRIEなどによるドラ
イエッチングによって、ドープト多結晶シリコン膜12
3aがエッチングされる。
【0062】図10を参照して、このエッチングによ
り、孔117aを通じてn型ソース/ドレイン領域10
7と接するように、略円柱形状を有する導電層123が
形成される。この導電層123を覆うように表面全面に
たとえばシリコン酸化膜よりなる絶縁層125aが形成
される。この絶縁層125aの上部表面上にSOG(Sp
in On Glass )膜125bが塗布され、その上部表面が
平坦化される。この後、SOG膜125bおよび絶縁層
125aにエッチバックが施される。
【0063】図11を参照して、これにより、その上部
表面が平坦化された絶縁層125cが得られる。引続
き、絶縁層125cに導電層123の表面が露出するま
でエッチバックが施される。
【0064】図12を参照して、これにより、絶縁層1
25から、導電層123の上部表面が露出する。
【0065】本実施例の製造方法によれば、導電領域
(たとえばn型ソース/ドレイン領域107)と接する
導電層が形成された後、この導電層を覆うように絶縁層
が形成される。さらに、この絶縁層にエッチバックが施
されて、絶縁層から導電層が露出する。このため、絶縁
層に写真製版技術などによってコンタクトホールが形成
されることはない。よって、コンタクトホール形成時に
おける写真製版によってマスクの重ね合わせずれが生じ
ることはなく、ゆえに、コンタクトホール開口時にコン
タクトホールからゲート電極層表面が露出することもな
い。
【0066】また、本実施例の製造方法によれば、絶縁
層125の平坦化された上部表面を保持しつつ、n型ソ
ース/ドレイン領域107とのコンタクトを安定かつ確
実に形成することができる。
【0067】なお、図10に示すプロセスで層間酸化膜
の上部表面を平坦化する方法として、SOG膜125b
を形成した後全面エッチバックする方法について説明し
たが、リフローにより平坦化してもよい。すなわち、層
間酸化膜にたとえばボロン(B)、リン(P)などの不
純物を導入し、比較的高温でリフローすることにより層
間酸化膜の上部表面を平坦化することも可能である。
【0068】
【発明の効果】本発明の一の局面に従う半導体装置の製
造方法では、絶縁層に異方性エッチングと等方性エッチ
ングの双方を併用することによりコンタクトホールが形
成される。このため、絶縁層の下に設けられるエッチン
グストッパ層の膜厚が完全に失われる部分は生じ難くな
る。したがって、絶縁層のエッチング時にエッチングス
トッパ層の下層にあるゲート電極層などの導電層がコン
タクトホールから露出することは防止される。
【0069】本発明の他の局面に従う半導体装置の製造
方法では、コンタクトホールを形成するための絶縁層を
形成する前に、導電領域に接するように導電層が形成さ
れる。このため、絶縁層に写真製版技術によりコンタク
トホールを形成する必要はなく、このコンタクトホール
からゲート電極層表面が露出することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図6】コンタクトホールを異方性エッチングのみで形
成した場合の様子を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例における半導体装置の製
造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例における半導体装置の製
造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第2の実施例における半導体装置の製
造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図12】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図13】従来の半導体装置の製造方法の第1工程を示
す概略断面図である。
【図14】従来の半導体装置の製造方法の第2工程を示
す概略断面図である。
【図15】従来の半導体装置の製造方法の第3工程を示
す概略断面図である。
【図16】従来の半導体装置の製造方法の第4工程を示
す概略断面図である。
【図17】従来の半導体装置の製造方法の第5工程を示
す概略断面図である。
【図18】従来の半導体装置の製造方法の第6工程を示
す概略断面図である。
【図19】従来の半導体装置の製造方法による弊害を説
明するための概略断面図である。
【符号の説明】
1、101 p型半導体基板 7、107 n型ソース/ドレイン領域 11 ゲート電極層 15 側壁絶縁層 19 エッチングストッパ層 21 層間酸化膜 21a 溝 21b 孔 21d コンタクトホール 123 導電層 125 絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/78 21/336

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主表面に導電領域を形成
    し、前記導電領域を挟むように前記半導体基板の主表面
    上に1対の配線層を形成する工程と、 前記配線層の側壁を覆う側壁絶縁層を形成する工程と、 前記導電領域、1対の前記配線層および前記側壁絶縁層
    上を覆うようにエッチングストッパ層を形成する工程
    と、 前記導電領域、1対の前記配線層および前記側壁絶縁層
    を覆うように前記エッチングストッパ層上に絶縁層を形
    成する工程と、 前記絶縁層を異方的にエッチングすることにより、前記
    導電領域の上方に前記絶縁層からなる側壁と底壁とを有
    する溝を形成する工程と、 前記溝の側壁および底壁を等方的にエッチングすること
    により、前記エッチングストッパ層の前記導電領域の真
    上と前記側壁絶縁層の側壁とを覆う部分の表面を露出さ
    せる工程と、 露出する前記エッチングストッパ層をエッチングするこ
    とによって、前記導電領域の一部表面を露出させる孔を
    形成する工程とを備え、 前記孔の前記絶縁層部分の開口径は、前記孔が前記導電
    領域に接する部分の開口径よりも大きい、半導体装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記絶縁層はシリコン酸化膜を含み、前
    記エッチングストッパ層はシリコン窒化膜を含む、請求
    項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記配線層は、不純物が導入された多結
    晶シリコンよりなる、請求項1に記載の半導体装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板の主表面に導電領域を形成す
    る工程と、 前記導電領域と接するように、前記半導体基板の主表面
    上に導電層をパターニングによって形成する工程と、 パターニングされた前記導電層を覆うように前記半導体
    基板の主表面上に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層の上部表面を平坦化する工程と、 平坦化された前記絶縁層の上部表面をパターニングされ
    た前記導電層の表面が露出するまでエッチングする工程
    とを備えた、半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記絶縁層の上部表面を平坦化する工程
    は、 前記絶縁層を不純物が導入されたシリコン酸化膜により
    形成する工程と、 熱処理を施して、前記絶縁層をリフローさせる工程とを
    有する、請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6133140A (en) * 1998-10-02 2000-10-17 Advanced Micro Devices, Inc. Method of manufacturing dual damascene utilizing anisotropic and isotropic properties
KR100458087B1 (ko) * 1997-06-30 2005-02-23 주식회사 하이닉스반도체 반도체장치제조방법
JP2012099841A (ja) * 2011-12-28 2012-05-24 Canon Inc 光電変換装置の製造方法
KR101851175B1 (ko) * 2017-03-28 2018-04-24 손영종 탐색이 가능한 지중배관

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