JPH07230322A - 気化流量制御器 - Google Patents

気化流量制御器

Info

Publication number
JPH07230322A
JPH07230322A JP6044992A JP4499294A JPH07230322A JP H07230322 A JPH07230322 A JP H07230322A JP 6044992 A JP6044992 A JP 6044992A JP 4499294 A JP4499294 A JP 4499294A JP H07230322 A JPH07230322 A JP H07230322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid material
vaporization
flow rate
main body
body block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6044992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3370173B2 (ja
Inventor
Takeshi Kono
武志 河野
Hideaki Miyamoto
英顕 宮本
Kyoichi Ishikawa
亨一 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stec KK
Original Assignee
Stec KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stec KK filed Critical Stec KK
Priority to JP04499294A priority Critical patent/JP3370173B2/ja
Priority to US08/387,098 priority patent/US5520001A/en
Priority to KR1019950003030A priority patent/KR0158283B1/ko
Publication of JPH07230322A publication Critical patent/JPH07230322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3370173B2 publication Critical patent/JP3370173B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Flow Control (AREA)
  • Control Of Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気化すべき液体材料が熱的影響を受けるのを
できるだけ少なくし、常に安定にしかも高速応答性でも
って気化ガスを流量制御することができる気化器を提供
すること。 【構成】 ヒータ2および温度センサ3を内蔵した本体
ブロック1にダイヤフラム23によって覆われた気化室
21を形成する一方、本体ブロック1内に液体材料導入
路4およびガス導出路5を、それぞれの一端が本体ブロ
ック1の端面において開口し、それぞれの他端が気化室
21に連通するように形成するとともに、本体ブロック
1に設けた押圧駆動部29によってダイヤフラム23を
駆動することにより、液体材料導入路4の気化室21に
臨む開口8の開度を調整し、液体材料導入路4を介して
導入される液体材料LMを気化室21内において気化
し、気化によって発生したガスGをガス導出路5を介し
て導出するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体製造に
おいて用いる四塩化ケイ素(SiCl4 )などの液体材
料を定量気化することができる気化流量制御器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の気化流量制御器の一つとして、図
8に示すように、適宜の温度に設定された恒温槽81内
に、液体材料LMを収容した液体材料タンク82を設
け、この液体材料タンク82をプレートヒータ83によ
って適宜加熱して液体材料タンク82内の温度を上昇さ
せて液体材料LMの蒸気圧を高めてこれを気化し、出口
側との圧力差を得ることで、発生した気体Gを気体用マ
スフローコントローラ(以下、GMFCという)84で
直接流量制御するものがある。
【0003】また、従来の気化流量制御器の他の例とし
て、図9に示すように、ヒータ(図示してない)を内蔵
した金属ブロック91内に、熱伝導性および耐腐食性の
良好な粉体92を充填した気化室93を形成し、この気
化室93の一端側に、液体材料LMを導入するための細
径の液体材料供給ライン94とキャリアガスCGを導入
するための太径のキャリアガス供給ライン95とを接続
し、液体材料供給ライン94の上流側を液体材料用マス
フローコントローラ(以下、LMFCという)96およ
びストップバルブ97を介して液体材料タンク98に接
続し、液体材料状態でLMFC96によって流量制御さ
れた液体材料LMを気化室93に導入し、その全量を気
化するようにしたものがある。なお、99は恒温槽、1
00は不活性ガス導入管である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
8に示した気化流量制御器においては、液体材料タンク
82全体を加熱する必要があり、液体材料LMが常時熱
の影響下にあるため、熱による分解や、組成変化を起こ
すことがあるとともに、液体材料タンク82から不純物
が溶出し、これが液体材料LMに混入するといった不都
合がある。また、この図に示す気化流量制御器において
は、ガス流量を直接制御するため、GMFC84の性能
が応答性や安定性に直接影響を及ぼし、より高性能なG
MFCを必要とし、コストアップとなるほか、液体材料
LMの種類によっては、所定加熱温度で蒸気圧が低い場
合があり、そのため、GMFC84の圧力損失をできる
だけ小さくする必要があった。
【0005】また、前記図9に示した気化流量制御器に
おいては、液体材料タンク98内に窒素またはヘリウム
などの不活性ガスを供給することにより、液体材料タン
ク98内の圧力を高め、その供給圧力によって液体材料
LMを気化流量制御器側に圧送しているため、液体材料
タンク98内の液体材料LMに加圧に用いた不活性ガス
が溶け込むことがあり、したがって、液体材料LMは、
溶存ガスを含んだ状態で気化流量制御器に供給されるこ
とになる。
【0006】そして、液体材料供給ライン94に設けら
れているLMFC96において局所的な圧力低下が生ず
ると、液体材料LM中の溶存ガスが液体材料供給ライン
94中に放出される(これをキャビテーション現象とい
う)。このようにして液体材料供給ライン94中に放出
されたガスは微少な気泡となるが、この気泡は供給系の
たまり部などに蓄積される可能性があり、大きくなった
気泡は断続的、周期的に気化流量制御器に導入される。
したがって、気化流量制御器から導出される蒸気は、流
量安定性の面で問題となる場合があり、気化流量制御器
の二次側(下流側)が真空の場合、この現象はより顕著
となる。すなわち、真空の場合、溶存ガスのみならず、
液体材料LMもおいて液体材料供給ライン94中で気化
するからである。
【0007】また、図9に示した気化流量制御器におい
ては、気化室93に粉体を92を充填しているため、気
化室93内部で圧力損失が生じ、LMFC96で制御さ
れた液体材料LMが気化室93に導入され気化する際に
上昇する圧力が気化室93内部で平衡状態になるまでに
時間を費やし、そのため、ガス流量としての応答性が悪
いといった不都合があった。
【0008】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、気化すべき液体材料が熱的影響を受けるのを
できるだけ少なくし、常に安定にしかも高速応答性でも
って気化ガスを流量制御することができる気化流量制御
器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の気化流量制御器は、ヒータおよび温度セ
ンサを内蔵した本体ブロックにダイヤフラムによって覆
われた気化室を形成する一方、本体ブロック内に液体材
料導入路およびガス導出路を、それぞれの一端が本体ブ
ロックの端面において開口し、それぞれの他端が気化室
に連通するように形成するとともに、本体ブロックに設
けた押圧駆動部によってダイヤフラムを駆動することに
より、液体材料導入路の気化室に臨む開口の開度を調整
し、液体材料導入路を介して導入される液体材料を気化
室内において気化し、気化によって発生したガスをガス
導出路を介して導出するように構成した点に特徴があ
る。
【0010】この場合、本体ブロックにヒータおよび温
度センサを内蔵させるのに代えて、本体ブロックを恒温
槽に収納したり、また、赤外ランプで加熱するなど、本
体ブロックを外部から加熱できるように構成してあって
もよい。
【0011】そして、上記いずれの場合においても、本
体ブロックとしては、金属やセラミックあるいはフッ素
樹脂などの耐熱性樹脂で構成するのが好ましい。
【0012】前記構成の気化流量制御器においては、そ
の気化室が気化機能と流量調整機能とを備えているとと
もに、デッドボリュームが極めて小さい。したがって、
気化室において発生した気化ガスが気化室外に速やかに
導出され、高速応答が可能となる。そして、高速応答が
可能になることにより、気化ガスの短時間の繰り返し発
生が可能となり、下流側で圧力変動が生じても、これを
短時間で収束することができる。また、前述したよう
に、気化室が気化機能と流量調整機能とを備えているの
で、装置の小型化およびコストダウンが図れる。
【0013】
【実施例】図1〜図3は、この発明の気化流量制御器A
の一例を示し、図1および図2において、1は例えばス
テンレス鋼などのように熱伝導性および耐腐食性の良好
な金属材料からなる直方体形状の本体ブロックである。
この本体ブロック1には、詳細には図示してないが、本
体ブロック1全体を加熱する例えばカートリッジヒータ
2および熱電対などの温度センサ3が内蔵されている。
【0014】4,5は互いに交わることなく本体ブロッ
ク1内に鉤型に形成された液体材料導入路、ガス導出路
である。すなわち、液体材料導入路4は、その一方の開
口(液体材料導入口)6が本体ブロック1の一つの側面
7に形成され、他方の開口8が側面7に直交する上面9
に形成され、後述する気化室21に液体材料LMを導入
するように構成されている。また、ガス導出路5は、一
方の開口10が前記上面9に形成され、他方の開口(ガ
ス導出口)11が前記側面7と対向する側面12に形成
され、気化室21において発生したガスGを本体ブロッ
ク1外に導出するように構成されている。13,14は
液体材料導入口6、ガス導出口11にそれぞれ接続され
る継手である。
【0015】前記本体ブロック1の上面9における構成
を、本体ブロック1の平面構成を示す図2および本体ブ
ロック1の上部構成を示す図3をも参照しながら詳細に
説明すると、液体材料導入路4の前記上面9における開
口8は、上面9の例えば中央部分15に開口している。
この中央部分15の周囲には、開口8と同心状に溝16
が形成され、この溝16に臨むようにしてガス導出路5
の開口10が開設されている。そして、液体材料導入路
4の内径は、例えば0.5〜1.5mm程度であり、ガ
ス導出路5の内径は、例えば2〜4mm程度であり、開
口8と同心状に形成された溝16までの距離は3〜6m
m程度である。これらの寸法は、液体材料導入口6から
導入される液体材料LMの量に応じて適宜定められるこ
とは言うまでもない。
【0016】そして、溝16の外方には、図3に示すよ
うに、例えば20〜80μm程度の厚みを有するステン
レス鋼よりなる環状のスペーサ17が周設されている。
このスペーサ17は、後述するダイヤフラム23の下部
周辺を当接保持する。18はスペーサ17の外方に周設
された溝19に嵌設されたシール部材で、このシール部
材18には後述する弁ブロック20の下面が当接する。
【0017】再び図1に戻り、20は本体ブロック1の
上面9に載置される弁ブロックで、例えばステンレス鋼
などのように熱伝導性および耐腐食性の良好な素材から
なる。この弁ブロック20と前記上面9との間に気化室
21が形成されている。すなわち、弁ブロック20の内
部空間22に、ダイヤフラム23がその下部周辺をスペ
ーサ17に当接し、ばね24によって常時上方に付勢さ
れるようにして設けられ、このダイヤフラム23とスペ
ーサ17とによって気化室21が構成されるのである。
【0018】前記ダイヤフラム23は、耐熱性および耐
腐食性の良好な素材からなり、図3に示すように、軸部
25の下方に本体ブロック1の上面9の中央部分15と
当接または離間し、液体材料導入路4の開口8を開閉す
るための弁部26が形成されるとともに、この周囲に薄
肉部27を備え、さらに、この薄肉部27の周囲に厚肉
部28を備えてなるもので、常時はばね24によって上
方に付勢されることにより、弁部26が前記中央部分1
5から離間しているが、軸部25に下方向への押圧力が
作用すると、弁部26が中央部分15と当接密着し、前
記開口8を閉じるように構成されている。
【0019】この実施例においては、前記ダイヤフラム
23を液体材料LMの流量調整およびシャットオフのた
めの弁、並びに、液体材料導入口6を介して本体ブロッ
ク1内に供給される液体材料LMの気化室21を構成す
る部材として使用している。したがって、前記シャット
オフをより確実に行うため、ダイヤフラム23のフラッ
トな下面には、フッ素系樹脂をコーティングしたり、ラ
イニングが施されている。なお、このコーティングなど
に代えて、ダイヤフラム23そのものをフッ素系樹脂で
形成してもよい。
【0020】上記構成のダイヤフラム23は、その軸部
25が上になるようにして、その下面周辺部がスペーサ
17に当接し、その下面側に形成される気化室21内に
は、本体ブロック1の上面2bに形成された開口8,1
0および溝16が全て含まれるように設けられる。つま
り、液体材料導入路4およびガス導出路5の開口8,1
0は、気化室21内において連通している。そして、こ
のダイヤフラム23が後述するアクチュエータ29によ
って押圧され、液体材料LMを気化室21内に導入する
ための開口8の開度を調節したり、閉じることにより、
液体材料LMの気化室21内への導入量を制御するので
ある。
【0021】29は前記ダイヤフラム23を下方に押圧
してこれを歪ませるアクチュエータで、この実施例にお
いては、弁ブロック20の上部に立設されたハウジング
30内に複数の圧電素子を積層してなるピエゾスタック
31を設け、このピエゾスタック31の押圧部32をダ
イヤフラム23の軸部25に当接させたピエゾアクチュ
エータに構成されている。
【0022】次に、上記気化流量制御器Aの動作につい
て、図4をも参照しながら説明する。上述したように、
ダイヤフラム23はばね24の付勢力によって常に上方
に付勢されており、ダイヤフラム23の弁部26は、図
3に示すように、本体ブロック1の上面9と僅かな隙間
をもって離間した状態にある。したがって、液体材料導
入路4およびガス導出路5の上部側の開口8,9は開放
されている。
【0023】そして、ヒータ2に通電を行い、本体ブロ
ック1を加熱しておいた状態において、ピエゾスタック
31に所定の直流電圧を印加すると、ダイヤフラム23
が下方に押し下げられ、その弁部26は、図4に示すよ
うに、前記上面9の中央部分15と当接するように歪
み、液体材料導入路4の開口8が閉鎖され、液シャット
オフの状態になる。したがって、液体材料LMを例えば
3kg/cm2 程度の圧力で気化流量制御器Aに供給し
ても、気化室21内に液体材料LMが流入することはな
い。
【0024】次に、ピエゾスタック31に印加する電圧
を前記印加電圧よりやや小さくして、ダイヤフラム23
への押圧力を小さくすると、ダイヤフラム23による開
口8閉鎖が解除され、弁部26と前記中央部分15との
間に僅かな隙間が生じ、この隙間を介して液体材料LM
が気化室21に導入されるようになる。そして、液体材
料LMは、気化室21への流入に伴う圧力降下とヒータ
2による加熱(例えば100℃程度)とによって速やか
に気化し、気化によって生じたガスGはガス導出路5を
経てガス導出口11側へ流れていく。
【0025】上述の説明から理解されるように、上記気
化流量制御器Aにおいては、液体材料LMが気化室21
への流入に伴う圧力降下とヒータ2による加熱とによっ
て速やかに気化されるとともに、気化室21のボリュー
ムが極めて小さいので、気化によって生じたガスGを速
やかに効率よく導出できる。そして、ダイヤフラム23
が液体材料LMの流量を調整する弁と、液体材料LMを
気化させる気化室21の構成部材とを兼ねているため、
例えば図9に示した従来の気化流量制御器と異なり、流
量調整弁と気化室との間にデッドボリュームが生じるこ
とはなく、したがって、気泡が蓄積されたり、成長する
といったことがなく、従来の気化流量制御器で問題とさ
れていたキャビテーション現象が生ずることはなく、所
望流量のガスGを安定に供給することができる。
【0026】このように、気化室21が気化機能と流量
調整機能とを備えているので、高速応答が可能となり、
気化ガスの短時間の繰り返し発生が可能となる。
【0027】図5は、上記構成の気化流量制御器Aを例
えば半導体製造装置の材料供給ラインに組み込んだ例を
示し、この図において、33は気化流量制御器Aの上流
側の液体材料供給ライン、34はこの液体材料供給ライ
ン33に設けられる液体用流量計、35は気化流量制御
器Aの下流側のガスラインで、その外部にはヒータ36
が巻設されている。37はライン全体を制御するコント
ローラである。
【0028】上記構成のシステムにおいて、液体材料供
給ライン33を気化流量制御器Aの方向に流れる液体材
料LMの流量が液体用流量計34によって検出され、コ
ントローラ37に入力される。コントローラ37には予
め設定流量が入力されており、前記検出流量と設定流量
とが比較される。コントローラ37は、前記比較に基づ
いて気化流量制御器Aのアクチュエータ29に対する印
加電圧を制御することにより、気化流量制御器Aに導入
される液体材料LMの流量を一定に制御する。定流量制
御された液体材料LMは、気化室21において全量気化
され、この気化によって生じたガスGはガスライン36
を介して図示しない半導体製造装置に送られる。
【0029】したがって、上記システムにおいては、気
化流量制御器A以降のユースポイント(この場合、半導
体製造装置)に一定に流量制御されたガスを安定に供給
することができる。さらに、設定流量を変化させること
により、任意流量のガス流量が得られ、たとえ、液体材
料供給ライン33に圧力変動が生じてもこれを短時間で
収束させることができる。
【0030】上述の説明から理解されるように、この発
明の気化流量制御器Aにおいては、液体材料LMを、気
化室21への流入に伴う圧力降下と熱エネルギーとを与
えることにより極めて短い時間に気化させるようにした
ものである。したがって、本体ブロック1にヒータ2お
よび温度センサ3を内蔵させるのに代えて、本体ブロッ
ク1を恒温槽に収納したり、また、赤外ランプで加熱す
るなど、本体ブロック1を外部から加熱できるように構
成してあってもよい。
【0031】そして、上記いずれの場合においても、本
体ブロック1としては、金属以外の耐熱性素材、例えば
セラミックあるいはフッ素樹脂などの耐熱性樹脂で構成
してもよい。
【0032】また、気化室21を本体ブロック1内に形
成するようにしてもよい。そして、ヒータ2で本体ブロ
ック1を加熱する場合は、ヒータとしてプレートヒータ
を用いてもよく、本体ブロック1の特に気化室21近傍
を加熱できるようにしてあればよい。さらに、液体材料
導入路4やガス導出路5は、鉤型状に形成する必要はな
く、ストレートであってもよい。そしてさらに、アクチ
ュエータ29として、電磁式のものやサーマル式のもの
を用いてもよい。
【0033】そして、液体材料LMは、常温常圧で液体
状態であるものに限られるものではなく、常温常圧で気
体であっても適宜加圧することにより常温で液体となる
ようなものであってもよい。
【0034】また、図5に示すように、気化流量制御器
Aへの液体材料供給ライン33にヒータ38を巻設し、
液体材料LMを予熱し、気化時に必要な熱エネルギーを
液体材料LMに予め与えるようにしてもよい。このよう
に構成した場合、気化流量制御器Aにおける気化をより
効率よく行え、より大きな流量のガスを容易に得ること
ができる。
【0035】さらに、図6に示すように、一つの本体ブ
ロック1に複数(図示例では3つ)の気化室21を設け
るとともに、それぞれの気化室21に対して互いに異な
る液体材料LMを設け、ガス導出口11の上流側におい
て合流させ、混合ガスKGとして取り出すようにしても
よい。
【0036】そしてさらに、図7に示すように、気化室
21とガス導出口11までの間のガス導出路5を複数
(図示例では2つ)設けてもよい。このようにした場
合、ガス導出口11側の圧力損が軽減され、気化室21
の圧力が低くなるので、気化効率が向上し、それだけ、
気化室21に対する液体材料LMの流入量を増やすこと
ができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の気化流
量制御器によれば、液体材料が気化室に導入されるまで
液相かつ室温状態であるから、従来の気化流量制御器と
異なり、熱影響による液体材料の分解や組成変化といっ
た問題がなくなる。そして、この気化流量制御器におい
ては、気化室の内容積が極めて小さいので、液体材料の
気化を開始してからガス流量が安定するまでの応答時間
が可及的に短くなり、したがって、短時間の繰り返しの
発生が可能となる。また、この気化流量制御器において
は、気化室が気化機能と流量調整機能とを備えているの
で、装置の小型化およびコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る気化流量制御器の一例を示す縦
断面図である。
【図2】前記気化流量制御器の本体ブロックの平面構成
を示す図である。
【図3】前記本体ブロックの上部構成を示す拡大縦断面
図である。
【図4】前記気化流量制御器の動作説明図である。
【図5】前記気化流量制御器を組み込んだ材料供給ライ
ンの構成図である。
【図6】この発明の他の実施例に係る本体ブロックの平
面構成を概略的に示す図である。
【図7】この発明の他の実施例に係る本体ブロックの平
面構成を概略的に示す図である。
【図8】従来の気化流量制御器を説明するための図であ
る。
【図9】従来の別の気化流量制御器を説明するための図
である。
【符号の説明】
1…本体ブロック、2…ヒータ、3…温度センサ、4…
液体材料導入路、5…ガス導出路、6…液体材料導入
口、8…開口、11…ガス導出口、21…気化室、23
…ダイヤフラム、29…押圧駆動部、LM…液体材料、
G…ガス。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータおよび温度センサを内蔵した本体
    ブロックにダイヤフラムによって覆われた気化室を形成
    する一方、本体ブロック内に液体材料導入路およびガス
    導出路を、それぞれの一端が本体ブロックの端面におい
    て開口し、それぞれの他端が気化室に連通するように形
    成するとともに、本体ブロックに設けた押圧駆動部によ
    ってダイヤフラムを駆動することにより、液体材料導入
    路の気化室に臨む開口の開度を調整し、液体材料導入路
    を介して導入される液体材料を気化室内において気化
    し、気化によって発生したガスをガス導出路を介して導
    出するように構成したことを特徴とする気化流量制御
    器。
  2. 【請求項2】 外部から加熱可能に構成された本体ブロ
    ックにダイヤフラムによって覆われた気化室を形成する
    一方、本体ブロック内に液体材料導入路およびガス導出
    路を、それぞれの一端が本体ブロックの端面において開
    口し、それぞれの他端が気化室に連通するように形成す
    るとともに、本体ブロックに設けた押圧駆動部によって
    ダイヤフラムを駆動することにより、液体材料導入路の
    気化室に臨む開口の開度を調整し、液体材料導入路を介
    して導入される液体材料を気化室内において気化し、気
    化によって発生したガスをガス導出路を介して導出する
    ように構成したことを特徴とする気化流量制御器。
  3. 【請求項3】 本体ブロックが金属よりなる請求項1ま
    たは2に記載の気化流量制御器。
  4. 【請求項4】 本体ブロックがセラミックよりなる請求
    項1または2に記載の気化流量制御器。
  5. 【請求項5】 本体ブロックが耐熱性樹脂よりなる請求
    項1または2に記載の気化流量制御器。
JP04499294A 1994-02-20 1994-02-20 気化流量制御器 Expired - Fee Related JP3370173B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04499294A JP3370173B2 (ja) 1994-02-20 1994-02-20 気化流量制御器
US08/387,098 US5520001A (en) 1994-02-20 1995-02-13 Vapor controller
KR1019950003030A KR0158283B1 (ko) 1994-02-20 1995-02-17 기화유량제어기

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04499294A JP3370173B2 (ja) 1994-02-20 1994-02-20 気化流量制御器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07230322A true JPH07230322A (ja) 1995-08-29
JP3370173B2 JP3370173B2 (ja) 2003-01-27

Family

ID=12706943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04499294A Expired - Fee Related JP3370173B2 (ja) 1994-02-20 1994-02-20 気化流量制御器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3370173B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018074208A1 (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 株式会社堀場エステック 流体制御弁、流体制御装置、及び駆動機構
CN114705789A (zh) * 2022-06-06 2022-07-05 中科阿斯迈(江苏)检验检测有限公司 一种实验室检测用气相色谱装置
KR20230069048A (ko) 2020-09-16 2023-05-18 가부시키가이샤 프로테리아루 온도 센서, 그리고 그것을 구비하는 질량 유량계 및 질량 유량 제어 장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018074208A1 (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 株式会社堀場エステック 流体制御弁、流体制御装置、及び駆動機構
JPWO2018074208A1 (ja) * 2016-10-21 2019-08-22 株式会社堀場エステック 流体制御弁、流体制御装置、及び駆動機構
KR20230069048A (ko) 2020-09-16 2023-05-18 가부시키가이샤 프로테리아루 온도 센서, 그리고 그것을 구비하는 질량 유량계 및 질량 유량 제어 장치
CN114705789A (zh) * 2022-06-06 2022-07-05 中科阿斯迈(江苏)检验检测有限公司 一种实验室检测用气相色谱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3370173B2 (ja) 2003-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0158283B1 (ko) 기화유량제어기
US5630878A (en) Liquid material-vaporizing and supplying apparatus
JP3606892B2 (ja) 化学的蒸着膜工程のための反応液体の気化器および蒸着システム
EP0435088B1 (en) Chemical vapor deposition method and apparatus therefor
US8162298B2 (en) Method for vaporizing liquid material capable of vaporizing liquid material at low temperature and vaporizer using the same
JP4393677B2 (ja) 液体材料気化方法および装置並びに制御バルブ
JP2009527905A (ja) 直接液体注入デバイス
JPH06132226A (ja) 液体原料用気化供給器
WO2019021949A1 (ja) 流体制御装置
JP3200464B2 (ja) 液体材料気化供給装置
JP4064525B2 (ja) 液体材料気化供給装置の気化器
JP3370173B2 (ja) 気化流量制御器
JP3409910B2 (ja) 液体材料気化供給装置
KR101501311B1 (ko) 액체 재료 기화 장치
JP3393702B2 (ja) 液体材料気化流量制御器
JP3370174B2 (ja) 液体材料気化供給装置
JP3280507B2 (ja) 液体材料気化供給装置
JP3200457B2 (ja) 液体材料気化供給装置
JP3808985B2 (ja) 液体原料の気化装置
KR0145188B1 (ko) 액체재료기화공급장치
JP5193826B2 (ja) 液体材料気化装置
JP3356532B2 (ja) 液体材料気化供給装置
JPH06201544A (ja) 液体材料気化供給装置
JPH04260436A (ja) 原料供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071115

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111115

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111115

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131115

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees