JPH07229938A - 温度モニタを有するスペクトラムアナライザ - Google Patents

温度モニタを有するスペクトラムアナライザ

Info

Publication number
JPH07229938A
JPH07229938A JP4310294A JP4310294A JPH07229938A JP H07229938 A JPH07229938 A JP H07229938A JP 4310294 A JP4310294 A JP 4310294A JP 4310294 A JP4310294 A JP 4310294A JP H07229938 A JPH07229938 A JP H07229938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
signal
value
calibration
processing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4310294A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Nakatani
正利 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Priority to JP4310294A priority Critical patent/JPH07229938A/ja
Publication of JPH07229938A publication Critical patent/JPH07229938A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、装置内に温度センサを1カ所以上
設けて、安定した測定精度を維持する為にユーザーに校
正の通知を促したり、警告ブザーを出したり、または温
度補正のキャリブレーションを自動実行して、常に安定
した測定結果が得られるようにすることを目的とする。 【構成】 装置内の温度を検出する温度センサ12を設
け、温度センサ12の信号を受けてデジタル信号に変換
するAD変換器13を設け、AD変換器13の信号と前
回温度時に校正実行した温度値を受けて、両者の温度差
の値を取り出し、この値が所定温度差を超えたか否かを
検出する比較処理部20を設け、比較処理部20からの
信号を受けて通知信号に変換して出力する校正処理部1
5aを設け、校正処理部15aからの信号を受けて、警
報通知する報知部16aあるいは画面に表示して通知す
る表示部17aを設ける構成手段。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スペクトラムアナラ
イザにおいて、装置内の温度変化に伴う測定器の、主に
パワーレベルの測定精度の変化に関して、この測定精度
の変化を通知したり、防止したりして、測定の安定度を
向上する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スペクトラムアナライザのレベル
測定機能を基準パワーメータに置き換えて利用する場合
が多くなってきた。これは、最近の電波形式、変調方式
の多様化に伴い、周波数別にパワーレベルを測定する場
合とか、変調パワーレベルを測定する場合とか、N次高
調波等を測定する場合等のように、個別にパワーレベル
を測定する測定アプリケーションが多くなってきている
為でもある。これに対して、旧来のパワーメータは全周
波数の合計値しか測定出来ない為に、パワーレベルの基
準器として補助的に利用されるようになってきた。
【0003】従来の例について、図5、図6(a)及び
(b)を参照して以下に説明する。スペクトラムアナラ
イザの一般的構成ブロック図を図5に示す。被測定信号
51は、入力アッテネータ52で減衰され、周波数変換
部53で中間周波数に変換され、IFフィルタ71で測
定帯域幅を決め、LOGアンプ72で入力信号を対数ス
ケール値に変換し、検波器74で検波し、AD変換器7
5でデジタル信号に変換し、演算処理部76で表示用に
データを変換し、表示部77で周波数スペクトラムを対
数目盛で表示している。そして、これらの測定全体を測
定制御部78で制御している。
【0004】一般にスペクトラムアナライザによるパワ
ーレベルの測定で注意しなければならない点がある。そ
れは、装置内の温度変化に伴い測定しようとするレベル
値が大きく変動しやすい点である。これは、測定するダ
イナミック・レンジ幅の広い対数目盛で測定する場合に
発生する。この広い対数目盛で測定する為に、スペクト
ラムアナライザ内部では、中間周波数信号を受けて、対
数信号に変換するLOGアンプ72を設けて変換してい
る。このLOGアンプ72は、回路の構成上温度の影響
を受け易く、例えば±0.05db/℃程度の測定値の
変動となる場合がある。この為、精度が要求されるパワ
ーレベルの測定を行う場合、ユーザーは、周囲温度の変
化があると判断した都度キャリブレーション(校正)を
実施して測定誤差を少なくしてから測定する必要があ
る。
【0005】次に、従来のキャリブレーションの手順に
ついて2種類の例を示して説明する。第1の温度補正例
として、シグナル・ジェネレータとパワーメータを用い
て校正値を求めてレベル差の値をメモし記録しておき、
このレベル差の値をユーザーの手計算により補正して真
値を得る場合について、図6(a)を用いて以下に説明
する。この構成は、図6(a)に示すように、被試験器
80と、信号発生器81(シグナル・ジェネレータ)
と、パワーメータ82と、スペクトラムアナライザ83
とで構成している。被試験器80は、測定対象からの出
力信号をスペクトラムアナライザに供給して測定する被
測定対象である。信号発生器81は、目的とする周波数
発生源と被試験器80の出力レベル値に対応する出力レ
ベルを有するものを使用する。パワーメータ82は、信
号発生器81で発生する周波数及びその出力レベルを正
確に測定できるパワーレベル測定器である。
【0006】まず最初に、スペクトラムアナライザ83
の電源を投入して本測定装置がウォーム・アップ(暖
機)する時間、例えば60分の時間を待った後、ユーザ
ーは校正値を求める作業を開始する。校正作業手順は、
信号発生器81からなるべく同一周波数かつ同一パワー
レベルでの周波数信号を、パワーメータ82とスペクト
ラムアナライザ83に与えてそれぞれ測定し、両者のレ
ベル差を求めてメモ記録する。この為には、信号発生器
81の出力ケーブル81aをパワーメータ82と、スペ
クトラムアナライザ83の接続を切り替えて供給した
後、校正しようとする周波数と出力パワーレベルを供給
して各々の測定レベル値を測定し、両者のレベル差をメ
モ記録しておく。また、測定対象となる周波数値や、パ
ワーレベル値が大きく異なる場合は、それぞれ複数のポ
イントでも同様にして測定し、レベル差をメモ記録して
おく。
【0007】次に、被試験器80の測定ケーブル80a
をスペクトラムアナライザに接続して、本来の測定を実
施する。そしてこの測定で得られた被試験器80のパワ
ーレベル値と上記説明で得たレベル差のメモ記録値を加
算した値が真のパワーレベル値として補正して求まる。
この構成の場合では、各周波数毎や、各出力レベル毎に
校正した値で補正することもできるので測定精度の良い
結果が得られる特徴がある。特に1GHz以上の高周波
域での測定精度が向上する。
【0008】第2の温度補正例としては、スペクトラム
アナライザ自身が内蔵している基準信号83b、即ち2
5MHz、−10dbの出力信号を利用してスペクトラ
ムアナライザ自体の温度キャリブレーションを行わせる
例を説明する。まず上記説明時と同様に、最初に、スペ
クトラムアナライザ83の電源を投入して本測定装置が
ウォーム・アップする時間、例えば60分の時間を待っ
た後、またはユーザーが必要と判断した時に、温度キャ
リブレーション機能の実行を行う。
【0009】まず、温度キャリブレーション実行前に、
スペクトラムアナライザ83の入力ケーブルを被試験器
80の測定ケーブル80aからキャル・ケーブル83a
に接続を替えて基準信号83bを供給する。その後、ス
ペクトラムアナライザ83の操作パネルの校正実行キー
をユーザーが押すことで、測定制御部78が温度キャリ
ブレーションを開始する。この開始により、装置内部で
温度によるレベルの変動を測定し基準信号83bの値で
ある−10dbとなるように補正量を演算処理部76に
与えることで、本来の測定確度に修正する。ところで、
この補正は、基準周波数が1点の単一周波数での補正の
為、周波数に依存する回路部分は、図に示していないが
内部に周波数補正テーブル値を設けてあり、これにより
全周波数の補正を演算により求めて、これを現在の温度
における周波数補正値として使用することにより、温度
変化による測定精度のずれを所定の測定確度内となるよ
うに維持する。
【0010】上記の2例とも、ユーザー自身が温度変化
を把握し、この温度変化を判断して、ユーザーが必要と
する都度実施する形態になっている。その為、装置内温
度変化があって測定レベルの精度が目的の許容誤差範囲
をずれたことを知らずに測定を続けることもしばしばあ
る。この為、測定誤差の多い誤った測定結果を得てしま
ったり、又、測定評価データ値の信頼度に疑門を持ち、
再度測定をし直したりする場合もある。また、被試験器
80側の条件を変えたり、いろいろと調整して測定する
ことの多い場合では、得られたデータの相対比較の確度
がどの程度あるかが不明では安心した測定結果が得られ
ないという問題がある。特に、被試験器80の調整時
で、出力パワーレベルの微少なパワーレベルの変動を測
定して、この測定データを比較する場合、被試験器80
側の変動なのか、スペクトラムアナライザ83自体の温
度変化による変動なのかが判断しにくくなってくる場合
がある。このように、測定値の信頼性が重要になってく
るような測定アプリケーションにおいては、相対的な、
又は、絶対的な測定パワーレベルの安定性が重要視され
てくる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記説明のように、従
来では、ユーザー自身が温度変化を把握し、判断して、
校正を実施する形態になっている。この為、装置内温度
変化が大きくなったことを知らずに許容誤差範囲を外れ
たまま測定を続けることもしばしばあった。この為、誤
った測定結果を、測定評価データ値にしてしまったり、
また測定精度が低下したり、また再度測定をし直したり
する必要があり、測定データの信頼性を欠く場合もあり
好ましくない。また校正の時期を何時行えば良いのかが
不明の為実用上の不便でもあった。
【0012】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、装置内に温度センサを設けて、安定した測定精度を
維持する為にユーザーに校正の通知を促したり、警告ブ
ザーを出したり、または温度補正のキャリブレーション
を自動実行して、常に安定した測定精度を維持して、信
頼性のある測定結果が得られるようにすることを目的と
する。
【0013】
【課題を解決する為の手段】
(請求項1の解決手段)第1図は、本発明による解決手
段を示している参考図である。上記課題を解決するため
に、本発明の構成では、装置内の温度を検出する温度セ
ンサ12を設け、温度センサ12の信号を受けてデジタ
ル信号に変換するAD変換器13を設け、AD変換器1
3の信号と前回温度時に校正実行した温度値を受けて、
両者の温度差の値を取り出し、この値が所定温度差を超
えたか否かを検出する比較処理部20を設け、比較処理
部20からの信号を受けて通知信号に変換して出力する
校正処理部15aを設け、校正処理部15aからの信号
を受けて、警報通知する報知部16aあるいは画面に表
示して通知する表示部17aを設ける構成手段としてい
る。
【0014】(請求項2の解決手段)第2図は、本発明
による解決手段を示している参考図である。上記課題を
解決するために、本発明の構成では、装置内の温度を検
出する温度センサ12を設け、温度センサ12の信号を
受けてデジタル信号に変換するAD変換器13を設け、
AD変換器13の信号と前回温度時に校正実行した温度
値を受けて、両者の温度差の値を取り出し、この値が所
定温度差を超えたか否かを検出する比較処理部20を設
け、比較処理部20からの信号と校正実行部11bから
の信号を受けて通知信号に変換して出力し、また比較処
理部20からの信号を受けて校正制御信号に変換して出
力する校正処理部15bを設け、校正処理部15bから
の通知信号を受けて、高周波リレー26への制御信号を
出力し、かつ校正の実行を制御する校正実行部11bを
設け、校正実行部11bの制御信号を受けて、被測定信
号51側か基準信号83b側かを選択して切り替える高
周波リレー26を設ける構成手段としている。
【0015】(請求項3の解決手段)第3図は、本発明
による解決手段を示している参考図である。上記課題を
解決するために、本発明の構成では、装置内の温度を検
出する温度センサ12を設け、温度センサ12の信号を
受けてデジタル信号に変換するAD変換器13を設け、
AD変換器13の信号と前回温度時に校正実行した温度
値を受けて、両者の温度差の値を取り出し、この値が所
定温度差を超えたか否かを検出する比較処理部20を設
け、比較処理部20からの信号と校正実行部11cから
の信号を受けて通知信号に変換して出力し、また比較処
理部20からの信号を受けて校正制御信号に変換して出
力する校正処理部15bを設け、各温度毎の補正値を格
納した温度補正テーブル値27を設け、校正処理部15
bからの通知信号を受けて、温度補正テーブル値27か
ら対応する補正値を取り出し、この値を基に校正実行す
る校正実行部11cを設ける構成手段としている。
【0016】(請求項4の解決手段)第4図は、本発明
による解決手段を示している参考図である。上記課題を
解決するために、本発明の構成では、装置内の温度を検
出する温度センサ12を設け、温度センサ12の信号を
受けてデジタル信号に変換するAD変換器13を設け、
AD変換器13の信号と前回温度時に校正実行した温度
値を受けて、両者の温度差の値を取り出し、この値が所
定温度差を超えたか否かを演算し、その差分値を冷却フ
ァン32に出力し、また、この差分値と所定温度差範囲
を越えたかを比較し検出して警報信号を出力する温度制
御部31を設け、温度制御部31からの信号を受けて、
装置内の温度を冷却する冷却ファン32を設ける構成手
段としている。
【0017】
【作用】校正処理部15aにより、ユーザーの指定した
温度変化を越えたら、温度校正の実施を促す音や画面表
示で通知する作用がある。実施例3では、予め各温度毎
の補正値を求めて格納してある温度補正テーブル値27
を読みだして、この補正量を演算処理部76に与えるこ
とで、本来の測定確度に修正できる。これは、実際の校
正実行と同等の機能をする。また、校正実行時間が極め
て短時間で済む為、連続的な測定実施を提供できる。実
施例4では、冷却ファン19により装置内の温度を常に
一定温度に制御する為、極めて安定した測定精度を維持
できる作用が得られる。実施例2、3では、電源投入後
のウォーム・アップ時間を短縮して測定を開始しても、
自動校正の実行により測定精度の悪化がない為、このウ
ォーム・アップ時間を短縮する作用が得られる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)本発明の実施例について、図1を参照し
て、所定温度変化以上を検出したら、ユーザーに校正の
通知を促したり、警告ブザーを出したりする場合の実施
例を以下に説明する。本発明の構成は、図1に示すよう
に、温度センサ12と、AD変換器13と、比較処理部
20と、校正処理部15aと、報知部16aと、表示部
17aと、外部RS232C/GPIBインターフェー
ス部18aと、校正実行部11aで構成している。この
比較処理部20は、減算器21と、前回温度値レジスタ
22と、比較器23と、基準比較値レジスタ24とで構
成している。
【0019】温度センサ12は、装置内の温度を検出す
るセンサで、例えば温度検出用ICやサーミスタやポジ
スタ等である。これを装置内の温度変化を検出しやすい
位置、例えば図5に示すLOGアンプ72部分や装置内
循環用ファン部分に配置する。これにより検出した温度
信号をAD変換器13に供給する。AD変換器13は、
この温度信号をデジタル信号に変換した現在温度データ
を比較処理部20に供給する。
【0020】比較処理部20の減算器21は、上記AD
変換器13からの現在温度データと、前回温度値レジス
タ22との値を受けて減算し、その温度変化値を比較器
23の一方の入力へ供給する。ここで、前回温度値レジ
スタ22とは、前回の校正が実行された時に、その時の
温度センサ12の温度値をこのレジスタに保存しておい
たものである。次に、比較器23の他方の入力には、基
準比較値レジスタ24からの値を入力する。この基準比
較値レジスタ24の値は、初期値として、例えば2℃の
値が設定されているが、必要によりユーザーが、操作パ
ネル等から任意の値に設定変更できて、例えば、所望の
測定確度を維持したい温度変化以内の設定温度値にでき
る。この両者の値を比較した結果で温度超過信号を出力
し、これら通知信号、即ち温度超過信号や温度変化値や
現在温度データを校正処理部15aに供給する。
【0021】校正処理部15aは、前記比較器23から
の通知信号を受けて、報知部16aへ温度超過信号や温
度変化値を供給する。又、表示部17aに表示する為の
メッセージ情報、例えば警告フリッカ表示文字や温度変
化値や予測されるレベル誤差値等の表示情報を供給す
る。又、外部RS232C/GPIBインターフェース
部18aを通じて外部装置に上記メッセージ情報を送信
出力する。
【0022】報知部16aは、前記温度超過信号を受け
て、間欠ブザー音や音色を変えて温度校正が容易に識別
できるブザー音を出力するものである。これにより、ユ
ーザーは、容易に校正時期を耳で認識することができ
る。これにより、ユーザーは必要により校正を実施で
き、校正の実施を忘れたりすることが無くなる。表示部
17aは、前記メッセージ情報を受けて、スペクトラム
表示画面中の画面の一部分に割り込んで明確に確認でき
るように表示する。これにより、ユーザーは、測定作業
に集中していても、校正を忘れることがなくなり、安心
して測定作業が実施できる。又、この代わりに、又は併
用して表示ランプを設けてこれを点滅表示して通知する
ようにしても良い。外部RS232C/GPIBインタ
ーフェース部18aは、前記メッセージ情報を受けて、
データの送信を実行する。これにより、リモート・コン
トロールで使用している場合でも、校正時期を通知する
ことができる。
【0023】校正実行部11aは、手動で校正を実行す
るもので、これは従来ある機能部分である。ユーザーが
上記通知情報により確認した後、入力のケーブルを基準
信号端子に接続変更した後、スペクトラムアナライザの
操作パネルの校正実行キーをユーザーが押すことで温度
キャリブレーションが開始されて、装置内の現在温度に
対するレベルの変動を基準信号83bで測定し、所定の
測定確度に修正する。この実行後、現在の温度値を前回
温度値レジスタ22に保存して次回からの新たな比較デ
ータに使用する。これにより通知信号は解除される。ユ
ーザーは、入力のケーブルを元に戻して再び測定を継続
する。これにより常に安定した測定精度で測定データを
収集することができる。
【0024】なお、校正処理部15aは、報知部16a
と、表示部17aと、外部RS232C/GPIBイン
ターフェース部18aの出力を処理している場合を説明
したが、必要により、何れか1つ又は複数を組み合わせ
た処理内容としても良い。
【0025】(実施例2)本発明の実施例について、図
2を参照して、所定温度変化以上を検出したら、温度補
正のキャリブレーションを自動実行して、常に安定した
測定確度を自動で維持する場合の実施例を以下に説明す
る。本発明の構成は、図2に示すように、温度センサ1
2と、AD変換器13と、比較処理部20と、校正処理
部15bと、校正実行部11bと、報知部16bと、表
示部17bと、外部RS232C/GPIBインターフ
ェース部18bと、高周波リレー26とで構成してい
る。この比較処理部20は、前実施例と同様の構成であ
る。
【0026】説明の中で、温度センサ12から比較器2
3の出力までは、実施例1と同様である。校正処理部1
5bは、比較器23からの通知信号を受けて、温度超過
した場合は、自動校正を実行させる為の実行信号を校正
実行部11bに供給する。同時に、報知部16bへ自動
校正実行中信号を供給する。又、表示部17bに表示す
る為のメッセージ情報、例えば自動校正実行中を示す表
示文字や温度変化値や推定レベル誤差値等の表示情報を
供給する。又、外部RS232C/GPIBインターフ
ェース部18bを通じて外部装置に上記メッセージ情報
を送信出力する。
【0027】校正実行部11bは、上記実行信号を受け
て、測定実行中の測定制御部78に一時停止信号を供給
して測定を止めた後、高周波リレー26を被測定信号か
ら内部の基準信号83bに切り替えた後、校正動作を実
行する。実行は、従来の操作パネルのキーの機能と同様
の温度キャリブレーションが開始される。この開始によ
り、装置内部で温度によるレベルの変動を測定し基準信
号83bの値となるように補正量を図5に示す演算処理
部76に与えることで所定の測定確度に修正する。この
後、高周波リレー26を元の被測定信号側に切り替えた
後、測定制御部78に一時停止信号を解除することで、
本来の測定が再開されることになる。この実行後、校正
処理部に校正完了信号を供給し、また、現在の温度値を
次回の比較データに使用する為に、前回温度値レジスタ
22に保存して終了する。
【0028】報知部16bは、前記の自動校正実行中信
号を受けて、校正中を通知するブザー音を出力する。ま
た、表示部17bは、前記メッセージ情報を受けて、ス
ペクトラム表示画面中に自動校正実行中等の割り込み表
示をする。また、外部RS232C/GPIBインター
フェース部18bは、前記メッセージ情報を受けて、送
信出力し、リモート・コントロールで使用している場合
でも、自動校正実行中等を通知することができる。これ
により、ユーザーは、自動校正中及び測定作業の一時中
断中を確認できる。上記説明のようにすることで、所望
の測定確度を維持して、校正時間を待って継続的に測定
を実施することができる。
【0029】(実施例3)本発明の実施例について、図
3を参照して、所定温度変化以上を検出したら、温度に
対応した温度補正テーブル値27を読みだして設定する
ことで、常に安定した測定確度を自動で維持する場合の
実施例を以下に説明する。本発明の構成は、図3に示す
ように、温度センサ12と、AD変換器13と、比較処
理部20と、校正処理部15bと、校正実行部11c
と、温度補正テーブル値27と、報知部16bと、表示
部17bと、外部RS232C/GPIBインターフェ
ース部18bとで構成している。この比較処理部20
は、前実施例と同様の構成である。
【0030】説明の中で、温度センサ12から校正処理
部15bまでと、報知部16bと、表示部17aと、外
部RS232C/GPIBインターフェース部18b
は、実施例2と同様である。温度補正テーブル値27
は、予め各温度毎の補正値を求めておき、その値を温度
補正値として温度補正テーブル値27に格納しておいた
ものであり、通常は、製品出荷前にこの温度補正値を求
めて格納してある。
【0031】校正実行部11cは、校正処理部15bか
らの校正実行信号を受けて、測定実行中の測定制御部7
8に一時停止信号を供給して測定を止めた後、校正動作
を実行する。実行は、現在の温度値を受けて、温度補正
テーブル値27から補正値を取り出し、温度の端数部分
は、直線補間演算処理して加算した結果の温度補正量を
図5に示す演算処理部76に与えることで所定の測定確
度に修正したことになる。この後、測定制御部31に一
時停止信号を解除することで、本来の測定が再開される
ことになる。この実行後、校正処理部15bに校正完了
信号を供給し、また、現在の温度値を次回の比較データ
に使用する為に、前回温度値レジスタ22に保存して終
了する。この場合では、予め各温度毎の補正値を求めて
格納してある温度補正テーブル値27を読みだして校正
実行する為、校正実行時間は瞬間的に完了する。この
為、ユーザーは、温度校正の待ち時間を意識することな
く、連続的に測定を実施できる長所がある。
【0032】(実施例4)本発明の実施例について、図
4を参照して、ヒートアップ後の装置内の温度が周囲温
度に対して20〜40℃の温度差があり、この温度差を
利用して、冷却ファン19により装置内の温度を常に一
定温度に制御する場合の実施例を以下に説明する。本発
明の構成は、図4に示すように、温度センサ12と、A
D変換器13と、前回温度値レジスタ22と、温度差範
囲レジスタ33と、温度制御部31と、冷却ファン32
と、校正実行部11aとで構成している。
【0033】説明の中で、温度センサ12と、AD変換
器13は、実施例1と同様である。前回温度値レジスタ
22は、校正実行時の温度値を保存するものである。つ
まり、電源投入してヒートアップ完了後に、少なくとも
1度校正を実行する必要があり、この為、従来の手動操
作による校正実行部11aは必要となる。この校正実行
信号を受けて、温度制御部31は現在の温度値を測定し
て前回温度値レジスタ22に保存する。温度差範囲レジ
スタ33は、所望の測定差変動範囲を指定することがで
きる。つまりこれは、温度制御部で冷却制御中に所定の
温度差範囲を外れるか否かの温度差範囲値を設定するレ
ジスタであり、必要によりユーザーが、操作パネル等か
ら任意の値に設定変更できる。
【0034】温度制御部31は、AD変換器からの現在
温度信号と前回温度値レジスタ22の信号を受けて、こ
の両者の温度差を比較して、この温度差を無くするよう
なファン制御信号を冷却ファン32へ供給している。ま
た、校正実行部11aの校正実行信号を受けて、現在温
度信号の値を前回温度値レジスタ22に保存する。ま
た、温度差範囲レジスタ33からの信号を受けて、前記
温度差と比較して、前記温度差より越えた時の警報信号
を報知部16b、表示部17b、外部RS232C/G
PIBインターフェース部18bに供給する。また、表
示部17bへは、現在温度信号と温度差信号のメッセー
ジ情報を必要により供給する。
【0035】冷却ファン32は、上記温度制御部31か
らのファン制御信号を受けて、装置内の冷却用ファンの
回転を制御して装置内の暖気を排出するようにしてい
る。この回転制御には、ファンの回転数を連続的な制御
にしても良いし、間欠的なON/OFF時間による制御
にしても良い。ヒートアップ後の装置内の温度は、消費
電力が150〜400W程度ある為、周囲温度に対して
20〜40℃の温度上昇状態にある。この温度差を利用
して、装置内の温度を常に一定温度に制御可能である。
また、この冷却ファン32の代わりに、他の手段とし
て、電子的に冷却可能な冷暖両用制御可能なペルチェ効
果を利用した電子冷却装置を設けて冷却と暖房の両方を
制御するように制御し実施しても良い。
【0036】なお、実施例2、実施例3、実施例4にお
いて、校正処理部15a、15bは、表示部17a、1
7bと、報知部16a、16bと、外部RS232C/
GPIBインターフェース部18a、18bの出力を処
理している場合を説明したが、必要により無くても良い
し、又、何れか1つ又は複数を組み合わせた処理内容と
しても良い。
【0037】また、温度センサ12を1個設けた場合の
構成で説明していたが、複数カ所の温度センサを設け
て、これを切り替えてAD変換して、以後各温度センサ
に対応した複数の比較処理部20nを設けて同様に処理
して、校正処理部15nで比較処理部20nからの温度
差の最大値を選択した値で以後同様に制御するようにし
ても良い。また、実施例2に実施例3の温度補正テーブ
ル値27による手段を組み合わせて、両者の併用によ
り、校正実行回数を減らすように構成しても良い。ま
た、実施例2に実施例4の冷却ファン32による温度制
御を組み合わせて、両者の併用により、校正実行回数を
大幅に減らすように構成しても良い。また、同様に実施
例3に実施例4の冷却ファン32による温度制御を組み
合わせて、両者の併用により、測定精度の一層の安定化
を計るように構成しても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、下記に記載されるような効果を奏する。ユ
ーザーの指定した温度変化を越えたら音や画面表示で通
知してくれるので、手動又は自動で温度校正を実施する
ことにより、常に安定した測定精度を維持できる効果が
得られ、またこの為、誤った測定データを収集すること
が無くなる効果が得られる。
【0039】実施例3では、予め各温度毎の補正値を求
めて格納してある温度補正テーブル値27を読みだして
校正実行する為、校正実行時間が極めて短時間で済む。
この為、温度校正の待ち時間を意識することなく、連続
的に測定を実施できる効果がある。実施例2、3、4で
は、校正実行の為に、測定ケーブルを切り替える繁雑な
作業が無くなる効果が得られる。実施例4では、冷却フ
ァン19により装置内の温度を常に一定温度に制御する
為、極めて安定した測定精度を維持できる効果が得られ
る。実施例2、3では、電源投入後のウォーム・アップ
時間を短縮して測定を開始しても、自動校正の実行によ
り測定精度の低下が防げる。この為、電源投入後のウォ
ーム・アップ時間を短縮できる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度警報のみによる校正実施を通知す
る場合の構成ブロック図である。
【図2】本発明の高周波リレーを用いた温度変化による
自動校正をする場合の構成ブロック図である。
【図3】本発明の温度補正テーブル値用いた温度変化に
よる自動校正をする場合の構成ブロック図である。
【図4】本発明の装置内冷却ファンを用いて温度を一定
にする場合の構成ブロック図である。
【図5】スペクトラムアナライザの一般的回路構成ブロ
ック図である。
【図6】(a)外部の基準パワーメータを使用して校正
する場合の接続構成図である。 (b)スペクトラムアナライザに内蔵している基準信号
を利用して校正する場合の接続構成図である
【符号の説明】
11a、11b、11c 校正実行部 12 温度センサ 13 AD変換器 15a、15b、15c、15n 校正処理部 16a、16b 報知部 17a、17b 表示部 18a、18b RS232C/GPIBインターフ
ェース部 19 冷却ファン 20、20n 比較処理部 21 減算器 22 前回温度値レジスタ 23 比較器 24 基準比較値レジスタ 26 高周波リレー 27 温度補正テーブル値 31 制御部 32 冷却ファン 33 温度差範囲レジスタ 51 被測定信号 52 入力アッテネータ 53 周波数変換部 71 IFフィルタ 72 LOGアンプ 74 検波器 75 AD変換器 76 演算処理部 78 測定制御部 77 表示部 80 被試験器 80a 測定ケーブル 81 信号発生器 81a 出力ケーブル 82 パワーメータ 83 スペクトラムアナライザ 83b 基準信号 83a キャル・ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度変化による測定確度の変化を通知す
    るスペクトラムアナライザにおいて、 装置内の温度を検出する温度センサ(12)を設け、 当該温度センサ(12)の信号を受けてデジタル信号に
    変換するAD変換器(13)を設け、 当該AD変換器(13)の信号と前回温度時に校正実行
    した温度値を受けて、両者の温度差の値を取り出し、こ
    の値が所定温度差を超えたか否かを検出する比較処理部
    (20)を設け、 当該比較処理部(20)からの信号を受けて通知信号に
    変換して出力する校正処理部(15a)を設け、 当該校正処理部(15a)からの信号を受けて、警報通
    知する報知部(16a)あるいは画面に表示して通知す
    る表示部(17a)を設け、 以上を具備していることを特徴とした温度モニタを有す
    るスペクトラムアナライザ。
  2. 【請求項2】 温度変化による測定確度の変化を補正す
    るスペクトラムアナライザにおいて、 装置内の温度を検出する温度センサ(12)を設け、 当該温度センサ(12)の信号を受けてデジタル信号に
    変換するAD変換器(13)を設け、 当該AD変換器(13)の信号と前回温度時に校正実行
    した温度値を受けて、両者の温度差の値を取り出し、こ
    の値が所定温度差を超えたか否かを検出する比較処理部
    (20)を設け、 当該比較処理部(20)からの信号と校正実行部(11
    b)からの信号を受けて通知信号に変換して出力し、ま
    た当該比較処理部(20)からの信号を受けて校正制御
    信号に変換して出力する校正処理部(15b)を設け、 当該校正処理部(15b)からの通知信号を受けて、高
    周波リレー(26)への制御信号を出力し、かつ校正の
    実行を制御する校正実行部(11b)を設け、 当該校正実行部(11b)の制御信号を受けて、被測定
    信号(51)側か基準信号(83b)側かを選択して切
    り替える高周波リレー(26)を設け、 以上を具備していることを特徴とした温度モニタを有す
    るスペクトラムアナライザ。
  3. 【請求項3】 温度変化による測定確度の変化を補正す
    るスペクトラムアナライザにおいて、 装置内の温度を検出する温度センサ(12)を設け、 当該温度センサ(12)の信号を受けてデジタル信号に
    変換するAD変換器(13)を設け、 当該AD変換器(13)の信号と前回温度時に校正実行
    した温度値を受けて、両者の温度差の値を取り出し、こ
    の値が所定温度差を超えたか否かを検出する比較処理部
    (20)を設け、 当該比較処理部(20)からの信号と校正実行部(11
    c)からの信号を受けて通知信号に変換して出力し、ま
    た当該比較処理部(20)からの信号を受けて校正制御
    信号に変換して出力する校正処理部(15b)を設け、 各温度毎の補正値を格納した温度補正テーブル値(2
    7)を設け、 当該校正処理部(15b)からの通知信号を受けて、当
    該温度補正テーブル値(27)から対応する補正値を取
    り出し、この値を基に校正実行する校正実行部(11
    c)を設け、 以上を具備していることを特徴とした温度モニタを有す
    るスペクトラムアナライザ。
  4. 【請求項4】 温度変化による測定確度の変化を低減す
    るスペクトラムアナライザにおいて、 装置内の温度を検出する温度センサ(12)を設け、 当該温度センサ(12)の信号を受けてデジタル信号に
    変換するAD変換器(13)を設け、 当該AD変換器(13)の信号と前回温度時に校正実行
    した温度値を受けて、両者の温度差の値を取り出し、こ
    の値が所定温度差を超えたか否かを演算し、その差分値
    を冷却ファン(32)に出力し、また、この差分値と所
    定温度差範囲を越えたかを比較し検出して警報信号を出
    力する温度制御部(31)を設け、 当該温度制御部(31)からの信号を受けて、装置内の
    温度を冷却する冷却ファン(32)を設け、 以上を具備していることを特徴とした温度モニタを有す
    るスペクトラムアナライザ。
JP4310294A 1994-02-17 1994-02-17 温度モニタを有するスペクトラムアナライザ Withdrawn JPH07229938A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4310294A JPH07229938A (ja) 1994-02-17 1994-02-17 温度モニタを有するスペクトラムアナライザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4310294A JPH07229938A (ja) 1994-02-17 1994-02-17 温度モニタを有するスペクトラムアナライザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07229938A true JPH07229938A (ja) 1995-08-29

Family

ID=12654477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4310294A Withdrawn JPH07229938A (ja) 1994-02-17 1994-02-17 温度モニタを有するスペクトラムアナライザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07229938A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011525986A (ja) * 2008-06-26 2011-09-29 デューン・メディカル・デバイシズ・リミテッド Rf校正装置および方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011525986A (ja) * 2008-06-26 2011-09-29 デューン・メディカル・デバイシズ・リミテッド Rf校正装置および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4700129A (en) Phase measurement apparatus with automatic calibration
US5897608A (en) Compensating apparatus and method for signal processing circuit
JPWO2005073737A1 (ja) 測定装置、方法、プログラムおよび記録媒体
US4674061A (en) Method and device for the automatic calibration of measuring and indicating appliances for the determination of partial pressure of a gas
JPH07229938A (ja) 温度モニタを有するスペクトラムアナライザ
JP4704384B2 (ja) スペクトラムアナライザ
JP3311464B2 (ja) 信号測定装置
JPH0344525A (ja) 光測定器
JPH10341158A (ja) A/d変換装置
EP4293366A1 (en) Signal processing circuit, controller, environment forming device, and signal processing method
JP2000214039A (ja) 自記圧力計
JPH052933B2 (ja)
KR0173105B1 (ko) 제로값 및 스팬값 조정기능을 갖는 하중측정장치
JP3001508B2 (ja) レベル測定装置
JP2924987B2 (ja) ガス絶縁開閉装置のガス漏れ検出方法
JP2002156396A (ja) 時間・周波数測定装置
JPH11295394A (ja) アナログ/ディジタル変換装置の試験装置
JP2000338142A (ja) デジタル測定方法と装置
JP2000171314A (ja) 自記圧力計
KR0179754B1 (ko) 선로보호용 과전류계전기
JPS59135334A (ja) デジタル式張力測定装置
KR100252921B1 (ko) 커피 자판기용 아날로그/디지탈 인터페이스회로의 전압 조정 방법
JPH0868696A (ja) 温度測定装置
JPS6156891B2 (ja)
JPH03295474A (ja) 受信アンテナの出力レベル測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010508