JPH07229497A - 横形圧縮機 - Google Patents

横形圧縮機

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JPH07229497A
JPH07229497A JP6022835A JP2283594A JPH07229497A JP H07229497 A JPH07229497 A JP H07229497A JP 6022835 A JP6022835 A JP 6022835A JP 2283594 A JP2283594 A JP 2283594A JP H07229497 A JPH07229497 A JP H07229497A
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oil
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discharge
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Akio Muto
昭雄 武藤
Sachio Takano
左千夫 高野
Yoshihiro Ogawa
善裕 小川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】吐出ガスに混入する油が吐出管14から外部に
吐出されることにより発生する油上がりを確実に防止す
る。 【構成】一次吐出空間S1から二次吐出空間S2へ流れ
るガス流れに対向して、ガス流れを下向きに変向する衝
突壁16aと、ケーシング1の下方から上向きのガス流
れに対向して、該ガス流れを横向きに誘導する誘導壁1
6bとを有する遮蔽部材16を、吐出管14の開口部1
4aに対向させて配設し、二次吐出空間S2に流入する
ガス中の油を分離すると共に、油溜1aの油が発泡して
も、この発泡した油がガスにより持ち上げられて吐出管
14から流出するのも誘導壁16bにより防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として冷凍装置に使
用され、ケーシング内が高圧ガスで充満される密閉形の
横形圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、横形密閉ケーシング内に圧縮要素
で圧縮したガスを吐出させ、ケーシング外に吐出管から
吐出させる横形圧縮機として、例えば実開平4−873
92号公報に記載されたものが知られている。
【0003】この横形圧縮機は、図7で示したように、
底部に油溜aをもつ横形密閉ケーシングAの長さ方向一
側にモータBを内装し、長さ方向他側に、該モータBか
ら延びる駆動軸Cで駆動される圧縮要素Dを内装してお
り、この圧縮要素Dは、シリンダD1とフロント及びリ
ヤヘッドD2,D3と、前記シリンダD1内に配設さ
れ、前記駆動軸Cの偏心軸部C1に挿嵌されるローラD
4とから構成され、前記フロントヘッドD2のモータ側
には吐出ポートD5を開口させ、この吐出ポートD5を
覆うように、吐出マフラーD6を被嵌させている。
【0004】そして、前記シリンダD1内で圧縮された
ガスを、前記吐出ポートD5から吐出マフラーD6を経
て前記モータBと圧縮要素Dとの間に形成される一次吐
出空間S1に吐出させ、この吐出ガスを前記シリンダD
1の上部に設けたガス通路D7から前記圧縮要素Dの反
モータ側に形成した二次吐出空間S2に案内して、該二
次吐出空間S2に開口させた吐出管Eから外部に吐出さ
せている。
【0005】また、以上の横形圧縮機においては、前記
二次吐出空間S2に送られたガス中に混入する油が、ガ
スと共に前記吐出管Eに導入され、前記ケーシングAの
油溜aが油上がりを起こすのを防止するため、前記二次
吐出空間S2の内部で前記ガス通路D7の対向部位より
下部から前記ケーシングAの上壁及び側壁に沿って該ケ
ーシングAの内壁との間に所定間隔を確保しながら下方
側に延びる油分離板Fを取付け、この油分離板Fの下面
側に該油分離板Fを貫通させて前記吐出管Eを開口させ
ている。
【0006】従って、この構成により、前記ガス通路D
7を流れて二次吐出空間S2に流入する吐出ガスは、こ
のガス通路D7を通過後すぐに前記吐出管Eに直接導入
されることなく、図7の矢印で示すように、前記ケーシ
ングAの内壁と前記油分離板Fとの間に形成される通路
を通過し、該油分離板Fの下端側へ流れた後、この油分
離板Fの下面側に向かって上昇して前記吐出管Eに案内
導入され、この結果、前記吐出ガスが、前記油分離板F
と前記ケーシングA内壁との間を通過する時、ガス中の
油が分離され、油が分離されたガスが前記吐出管Eから
外部に吐出させられると共に、分離された油は前記油分
離板Fの下方に落下して前記油溜aに回収されるように
なるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の横形
圧縮機では、前記油分離板Fにより吐出ガス中の油は分
離されるのであるが、前記吐出ガスは、前記ケーシング
Aと前記油分離板Fとの間に形成する通路を通って下方
に誘導され、その一部の吐出ガスが前記ケーシングA底
部の油溜aの油に衝突することになり、この衝突により
前記油溜aの油が掻き乱されたり、発泡したりする恐れ
があり、これら発泡等に起因して、油溜aの油が前記油
分離板Fの下面に開口する吐出管Eに向かって上昇し、
さらに、下方から上向きに流れを変向したガスによって
前記油が持ち上げられて、この油がガスと共に前記吐出
管Eに導入され、油上がりが依然として生じる問題があ
った。
【0008】本発明の目的は、一次空間から二次空間に
至ったガスがそのまま直接吐出管から外部に吐出される
ことによる油上がりの防止は勿論のこと、ガスの衝突で
発泡した油がケーシングの下方から上向きに流れるガス
によって持ち上げられても、この油が吐出管からガスと
共に外部に吐出されて油上がりが生ずることも防止する
ことができる横形圧縮機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、底部に油溜1aを有する横
形密閉ケーシング1の長さ方向一側にモータ2を内装
し、長さ方向他側に圧縮要素4を内装して、前記モータ
2と圧縮要素4との間に設ける一次吐出空間S1に前記
圧縮要素4で圧縮したガスを吐出させ、この圧縮要素4
の反モータ側に形成する二次吐出空間S2に吐出管14
を開口させた横形圧縮機において、前記一次吐出空間S
1から前記二次吐出空間S2へ流れるガス流れに対向し
て、ガス流れを下向きに変向する衝突壁16aと、前記
ケーシング1の下方から上向きに流れるガス流れに対向
して、該ガス流れを横向きに誘導する誘導壁16bとを
有する遮蔽部材16を、前記吐出管14の開口部14a
に対向させて配設したのである。
【0010】また、請求項2記載の発明は、前記遮蔽部
材16の衝突壁16aをガス流れ方向に上方から下方に
傾斜させたのである。
【0011】さらに、請求項3記載の発明は、前記遮蔽
部材16の衝突壁16aにおける側部に、該衝突壁16
aの背面側への回り込みを阻止する反り部16dを形成
したのである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、前記一次吐出空間S
1から二次吐出空間S2へと吐出されるガスが、前記遮
蔽部材16の衝突壁16aに衝突されて下向きに変向さ
れ、この遮蔽部材16の下方側方部から前記衝突壁16
aの背面側に回り込みながら前記吐出管14へと案内さ
れて、該吐出管14の開口部14aから外部に吐出され
るのであり、従って、ガスが前記衝突壁16aに衝突し
て下向きに変向されながら前記吐出管14へと案内され
るとき、ガスに混入する油を分離して、この油が分離さ
れたガスを前記吐出管14からケーシング外部に吐出さ
せることができるのであり、また、ガスから分離された
油は、前記衝突壁16aに沿って前記油溜1aに落下さ
せられ、吐出ガス中に巻き込まれることなく油溜1aに
回収されるのである。さらに、前記遮蔽部材16にはケ
ーシング1の下方から上向きに流れるガス流れに対向し
て、このガス流れを横向きに誘導する誘導壁16bも備
えているから、前記衝突壁16aに衝突して下向きに流
れたガスによって前記油溜1aの油が発泡し、この発泡
した油がケーシング1の下方から上向きに流れるガスに
よって持ち上げられても、この上向きのガス流れは、前
記吐出管14に直接導入されることなく前記遮蔽部材1
6の誘導壁16bにより上向き方向から横向き方向に誘
導されるため、前記誘導壁16bへの衝突と誘導時のガ
スの流れの変向による抵抗とで、ガスに混入する油が分
離され、油が分離されたガスが前記吐出管14から外部
に吐出させられ、ガスから分離された油は、前記誘導壁
16bの下端側から落下させて前記油溜1aに回収され
るのであって、発泡に起因する油上がりも有効に防止で
きるのである。
【0013】また、請求項2記載の発明では、前記遮蔽
部材16の衝突壁16aをガス流れ方向に上方から下方
に傾斜させたから、前記一次吐出空間S1から二次吐出
空間S2へと送られたガスを前記衝突壁16aでさらに
下方に向かって積極的に案内でき、前記衝突壁16aへ
の衝突で分離された油もガスの流れで下方へ積極的に落
下させられるので、分離した油が前記衝突壁16aの側
部からガスと共にまわり込むのを抑制できるのであり、
前記二次吐出空間S2に至ったガスからの油分離を良好
に行えるのである。従って、前記二次吐出空間S2に至
ったガスが直接吐出管14から外部に吐出されるのを防
止して、ガスに混入する油をさらに良好に分離した後、
前記吐出管14から外部に吐出される油の量をさらに軽
減しながら、油溜1aでの発泡による油上がりも防止で
きるので、全体として油分離効果をさらに高めて前記油
溜1aでの油不足の発生を一層確実に防止することがで
きる。
【0014】さらに、請求項3記載の発明では、前記遮
蔽部材16の衝突壁16aにおける側部に、該衝突壁1
6aの背面側への回り込みを阻止する反り部16dを形
成したから、前記衝突壁16aに衝突したガスは、横方
向に流れようとしても、前記反り部16dにより反吐出
管開口側に向かって流れるので、ガスと分離された油が
前記衝突壁16aの背面側にガスと共に回り込むのをよ
り確実に阻止できるので、分離油が吐出ガスと共に回り
込むのをより一層確実に阻止できるので、油分離効果を
さらに向上させて前記油溜1aでの油上がりを一層確実
に防止することができる。
【0015】
【実施例】図1,図2は二気筒の横形ロータリー圧縮機
を示しており、内底部に油溜1aをもつ横形密閉ケーシ
ング1の内部で横方向一側に、ステータ21とロータ2
2とから成るモータ2を配設すると共に、前記ケーシン
グ1の内方他側には、前記ロータ22から延びる駆動軸
3で駆動される圧縮要素4を配設している。この圧縮要
素4は、軸方向に2つの第1及び第2シリンダ5,6を
備え、該各シリンダ5,6の中間部に、その内部のシリ
ンダ室51,61を画成するミドルプレート7を介装し
て、前記各シリンダ5,6の両側にフロント及びリヤヘ
ッド8,9を対設させると共に、この各ヘッド8,9の
中央部に軸方向に延びる軸受部81,91を一体状に設
けて、該各軸受部81,91を介して前記駆動軸3を軸
受支持させる一方、この駆動軸3における各軸受箇所の
中間部で軸方向2箇所に、それぞれ偏心方向が逆向きと
された径大な第1及び第2偏心部31,32をそれぞれ
形成して、これら各偏心部31,32を前記各シリンダ
室51,61内に回転自由に配設した第1及び第2ロー
ラ52,62に挿嵌させている。
【0016】また、前記第2シリンダ6には、前記ケー
シング1における反モータ側の側壁から軸方向に挿入さ
れた吸入管10を接続して、該吸入管10から吸入され
る吸入ガスを、前記第1,第2シリンダ5,6及びミド
ルプレート7に形成した吸入通路11を介して前記各シ
リンダ室51,61内にそれぞれ導入させるようにして
いる。
【0017】さらに、前記フロント及びリヤヘッド8,
9には、それぞれ第1及び第2吐出マフラー12,13
を被嵌させて、前記各シリンダ室51,61内で圧縮さ
れたガスを前記各ヘッド8,9に形成した吐出ポート
(図示せず)から前記各マフラー12,13内に各別に
吐出させるようになすと共に、前記各ヘッド8,9と各
シリンダ5,6及びミドルプレート7には、これらを貫
通して前記各マフラー12,13間を連通させる連通路
(図示せず)を形成して、前記第2マフラー13側に吐
出されたガスを前記連通路を介して第1マフラー12側
に案内させ、この第1マフラー12側に吐出されたガス
と合流させて該第1マフラー12から、前記モータ2と
圧縮要素4との間に形成した一次吐出空間S1に吐出さ
せるように構成している。
【0018】また、前記第1シリンダ5は、その外周部
に全周にわたり鍔状の張り出し部53を形成して、前記
ケーシング1の胴部内に密着状に挿嵌固定し、また、前
記第2シリンダ6は、その外周部に部分的に複数箇所に
おいて張り出す張り出し部63を設けて、該各張り出し
部63を介して前記ケーシング1の胴部内に挿嵌固定さ
せるようにしている。そして、前記第1シリンダ5の前
記張り出し部53における上部側に、楕円形状のガス孔
54を貫通形成して、前記一次吐出空間S1に吐出され
たガスを前記ガス孔54からミドルプレート7の上部側
空間及び前記第2シリンダ6の各張り出し部63間に形
成される空間を経て、前記圧縮要素4の反モータ側に形
成される二次吐出空間S2へと案内し、この二次吐出空
間S2に開口された吐出管14から外部に吐出させるよ
うに成すと共に、前記張り出し部53の下部側には、前
記ケーシング1の底部に設ける油溜1aに臨む油孔55
を設け、前記一次吐出空間S1における油溜1aと二次
吐出空間S2における油溜1aとを連通させている。ま
た、前記吐出管14は、前記吸入管10と同じく前記ケ
ーシング1における反モータ側の側板に軸方向に接続さ
れ、これら吸入管10と吐出管14とをそれぞれ軸方向
に平行状に設けることにより、配管の取付スペースを小
さくするようにしている。
【0019】また、前記駆動軸3の軸心内部に、前記圧
縮要素4の各潤滑箇所に給油するための給油通路33を
形成すると共に、前記モータ2におけるロータ22の反
圧縮要素側には、ポンププレート34を設け、また、前
記リヤヘッド9側の端部には、先端が前記油溜1aに臨
む給油管15を接続している。
【0020】しかして、以上の横形圧縮機において、前
記第1シリンダ5の張り出し部53にガス通路54を形
成し、該ガス通路54を避けて、前記第2シリンダ6の
張り出し部63を配設して、前記一次吐出空間S1のガ
スが前記前記ガス孔54を通過して、前記第2シリンダ
6の張り出し部63の側部を通過した後、前記二次吐出
空間S2に至るガスの流れに対向して、このガス流れを
下向きに変向する衝突壁16aと、この下向きに流れる
ガスが上向きに流れを変向した際に、この上向きのガス
流れに対向して、このガス流れを横向きに誘導する誘導
壁16bとを備える前記遮蔽部材16を設けて、前記ガ
ス孔54から前記二次吐出空間S2に流入するガスに混
入する油が、そのままガスと共に前記吐出管14に直接
導入されるのを阻止し、かつ、下方に向かって流れるガ
スで油溜1aの油が発泡等して、この発泡に起因して、
油がケーシングの下方から上向きに変向して流れるガス
で、持ち上げられて前記吐出管14に直接導入されるの
も阻止するようにしたのである。
【0021】即ち、前記遮蔽部材16は、前記一次吐出
空間S1から前記ガス孔54を介して前記第2シリンダ
6の張り出し部63の側部を通過させて前記二次吐出空
間S2へと流入するガス流れと対向し、このガス流れ方
向に上方から下方に向かって傾斜し、上方側端部が前記
ガス孔54より高位となり、前記ケーシング1の内壁に
沿う衝突壁16aと、この衝突壁16aの下端部側に形
成され、前記二次吐出空間S2において下方から上向き
に流れるガス流れに対向して、該ガス流れを横向きに誘
導する誘導壁16bと、この誘導壁16bから上方に垂
直方向に延び、前記ケーシング1に固定される取付部1
6cとを備えた、前記誘導壁16bが谷部となるV字形
状の板部材から構成し、前記取付部16cの上部側に前
記吐出管14を突入させ、その開口部14aを前記衝突
壁16aのガスが衝突しない背面側に対向させている。
【0022】尚、前記実施例においては、前記衝突壁1
6aの上端部と前記ケーシング1の胴部内壁との間に若
干の隙間を形成しており、この隙間を設けるときには、
前記遮蔽部材16を取付けるときの組付性を良好とする
ことができる。しかしながら、前記衝突壁16aは前記
ケーシング1の胴部内壁にできるだけ近接させ、又は、
接触させるようにしてもよく、斯くするときには、前記
ガス孔54から二次吐出空間S2側に吐出されたガスが
前記衝突壁16aの上部側に形成される隙間を通過する
のを防止でき、前記吐出管14の開口部14aに直接導
入されるのをより効果的に阻止することができる。ま
た、図2においては、前記ガス孔54の形成位置を避け
て、該形成位置に対し周方向にずらして前記第2シリン
ダ6の張り出し部63を形成すると共に、前記吐出管1
4の開口部14aの開口位置と前記ガス孔54の形成位
置とをそれぞれ軸方向に対し周方向に変位させている
が、これらガス孔54、前記第2シリンダ6の張り出し
部63、及び吐出管開口部14aはそれぞれ軸方向にお
いて同一位置に形成してもよい。
【0023】次に、第1実施例の作用について説明す
る。先ず、前記第1シリンダ5のシリンダ室51内で圧
縮されたガスは、前記第1マフラー12内に吐出され、
また、前記第2シリンダ6のシリンダ室61内で圧縮さ
れたガスは、前記第2マフラー13内に吐出されて、こ
のガスが前記第1マフラー12側に連通路を介して案内
され、該第1マフラー12から前記各シリンダ室51,
61で圧縮された各ガスが合流して前記一次吐出空間S
1に吐出され、この一次吐出空間S1から前記第1シリ
ンダ5に設けたガス孔54を経て前記二次吐出空間S2
側に吐出される。
【0024】このとき、前記二次吐出空間S2には前記
遮蔽部材16が配設され、該遮蔽部材16には前記ガス
孔54から前記二次吐出空間S2に流入するガス流れに
対向し、このガス孔54からの吐出ガス流れ方向に対し
上方から下方に向けて傾斜する前記衝突壁16aが形成
されているため、前記ガス孔54から二次吐出空間S2
に至ったガスを、前記衝突壁16aに衝突させて上方側
から下向きに積極的に案内しながらガス中の油を良好に
分離させることができ、しかも、分離された油をガスの
流れに伴って抵抗少なく積極的に前記衝突壁16aに沿
って先端下方側へと誘導させ、分離油がガスと共に前記
衝突壁16aの側部からまわり込むのを阻止して、この
分離油を前記衝突壁16aの下端側から吐出ガス中に巻
き込まれることなく前記油溜1aへと良好に落下させて
回収できるのであり、一方、油が分離されたガスは、主
に下向きから上向きに流れが変向して前記衝突壁16a
のガス流れ方向先端側から背面側にまわり込ませながら
前記吐出管14へと案内させて、該吐出管14の開口部
14aから外部に吐出させるのである。
【0025】また、前記遮蔽部材16には、前記ケーシ
ング1の下方から上向きに流れるガス流れに対向して、
このガス流れを横向きに誘導する誘導壁16bが設けら
れているため、前記衝突壁16aに衝突して下向きに流
れるガスが油溜1aに衝突して該油溜1aの油が発泡
し、この発泡した油がケーシング1の下方から上向きに
流れるガスによって持ち上げられても、この上向きのガ
ス流れは、前記吐出管14に直接導入されることなく前
記遮蔽部材16の誘導壁16bに衝突して上向き方向か
ら横向き方向に誘導されるため、前記誘導壁16bへの
衝突と誘導時のガスの流れの変向による抵抗とで、ガス
により持ち上げられた油を分離できるので、油を含まな
いガスを前記吐出管14から外部に吐出させ、ガスから
分離された油を、前記誘導壁16bの下端側から前記油
溜1aに落下させて回収できるのであって、発泡に起因
する油上がりも有効に防止することができるのである。
【0026】以上のことから、前記遮蔽部材16の衝突
壁16aで一次吐出空間S1から二次吐出空間S2に至
ったガスが直接、前記吐出管14から吐出されるのを防
止し、かつ、前記衝突壁16aへのガスの衝突で油を分
離できるから、吐出ガスに混入する油が前記吐出管14
から外部に吐出されるのを防止できるし、しかも、ガス
の油溜1aの衝突で油が発泡し、下方から上向きに流れ
るガスで油が持ち上げられても、前記吐出管14に至る
までに、前記誘導壁16bにより油を分離できるので、
前記油溜1aでの油上がりを有効に防止できて、油不足
の発生を防止することができる。
【0027】また、前記遮蔽部材16は、前記実施例で
は、前記ガス孔54から流入するガス流れと対向する前
記衝突壁16aを傾斜させたが、図3で示したように、
前記衝突壁16aを垂直に形成し、該衝突壁16aの下
端側に水平方向に延びる誘導壁16bを形成して、この
誘導壁16bの反衝突壁形成側端部から上方に垂直方向
に立上げて取付部16cを形成し、全体形状を概略コの
字形状に形成するようにしてもよい。
【0028】また、前記遮蔽部材16には、図4で示す
ように、前記衝突壁16aの幅方向両側部に圧縮要素側
に向かって湾曲された反り部16d,16dを一体形成
するようにしてもよい。斯くするときには、前記各反り
部16dにより、衝突後のガスが横方向に流れても、そ
のガスは圧縮要素側に向かって流れることになるので、
ガスと分離された油が前記衝突壁16aの側部からガス
と共に背面側つまり吐出管14側に回り込むのを阻止す
ることができるから、油分離効果をさらに向上させて前
記油溜1aでの油不足の発生を一層確実に防止すること
ができる。
【0029】さらに、前記衝突壁16aに設ける反り部
16dは、図5で示すように、前記衝突壁16aの両側
部が圧縮要素側に張り出すように全体を湾曲させて形成
してもよく、この場合にも、ガスと分離された油が前記
衝突壁16aの側部から背面側つまり吐出管14側に回
り込むのを阻止することができて、分離油が吐出ガスで
持上げられるのを確実に防止することができる。
【0030】また、前記遮蔽部材16は、図6で示した
ように、前記衝突壁16aと取付部16cとの幅方向一
側を連結部16eで閉鎖状に連結して、前記取付部16
cにおける連結部16eの近くに前記吐出管14を挿入
固定させると共に、前記衝突壁16aの下端側で前記誘
導壁16bの部分を前記連結部16eから開放側に向か
って下方側に傾斜させるようにしてもよい。
【0031】図6に示す構成とするときには、前記連結
部16eに対する前記衝突壁16aと取付部16cとの
反対側の開放部だけが前記吐出管14へのガス導入口と
なり、このガス導入口に対して前記吐出管14が離れた
位置に取付けられ、しかも、前記ガス孔54から前記二
次吐出空間S2に流入する吐出ガスは、前記衝突壁16
aに一旦衝突され、該衝突壁16aの端部の前記ガス導
入口から背面側に回り込んだ後に、該ガス導入口から離
れた位置に設けられた前記吐出管14の開口部14aへ
と迂回されながら案内されることになるため、その迂回
経路により流路が変向されて抵抗を受け、ガス中の油を
良好に分離させて、できるだけ油を含まないガスを前記
開口部14aに導入させることができるし、また、前記
衝突壁16aの背面側に回り込んで分離された油は、前
記連結部16eから開放側に向けて下方側に傾斜された
前記誘導壁16bの傾斜部に沿って吐出ガスに巻き込ま
れることなく前記油溜1aに落下させて回収させること
ができるのである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、底部に油溜1aを有する横形密閉ケーシン
グ1の長さ方向一側にモータ2を内装し、長さ方向他側
に圧縮要素4を内装して、前記モータ2と圧縮要素4と
の間に設ける一次吐出空間S1に前記圧縮要素4で圧縮
したガスを吐出させ、この圧縮要素4の反モータ側に形
成する二次吐出空間S2に吐出管14を開口させた横形
圧縮機において、前記一次吐出空間S1から前記二次吐
出空間S2へ流れるガス流れに対向して、ガス流れを下
向きに変向する衝突壁16aと、前記ケーシング1の下
方から上向きのガス流れに対向して、該ガス流れを横向
きに誘導する誘導壁16bとを有する遮蔽部材16を、
前記吐出管14の開口部14aに対向させて配設したか
ら、前記一次吐出空間S1から二次吐出空間S2へと吐
出されるガスを、前記遮蔽部材16の衝突壁16aに衝
突させて下向きに変向させ、この遮蔽部材16の下方側
方部から前記衝突壁16aの背面側に回り込ませて、前
記吐出管14へと案内して該吐出管14の開口部14a
から外部に吐出させるので、従って、ガスを前記衝突壁
16aに衝突させて下向きに変向させるときに同時に油
分離ができるので、ガスが前記吐出管14へと案内され
るとき、油が分離されたガスを前記吐出管14からケー
シング外部に吐出させることができるのであり、また、
ガスから分離された油は、前記衝突壁16aに沿って前
記油溜1aに落下させて、吐出ガス中に巻き込まれるこ
となく油溜1aに回収できるのである。さらに、前記遮
蔽部材16にはケーシング1の下方から上向きに流れる
ガス流れに対向して、このガス流れを横向きに誘導する
誘導壁16bを備えているから、前記衝突壁16aに衝
突して下向きに流れたガスによって前記油溜1aの油が
発泡し、この発泡した油がケーシング1の下方から上向
きに流れるガスによって持ち上げられても、この上向き
のガス流れは、前記吐出管14に直接導入されことな
く、前記遮蔽部材16の誘導壁16bに衝突した後、上
向き方向から横向き方向に誘導されるため、衝突と誘導
時のガスの流れの変向による抵抗とで、ガスによって持
ち上げられた油を分離でき、油が分離されたガスを前記
吐出管14から外部に吐出させることができるし、ガス
から分離された油は、前記誘導壁16bの下端側から落
下させて前記油溜1aに回収できるのであって、発泡に
起因する油上がりも有効に防止できるのである。
【0033】以上のことから、前記遮蔽部材16の衝突
壁16aで一次吐出空間S1から二次吐出空間S2に至
ったガスが直接、前記吐出管14から吐出されるのを防
止し、かつ、前記衝突壁16aへのガスの衝突で油を分
離できるから、吐出ガスに混入する油が前記吐出管14
から外部に吐出されるのを防止できるし、しかも、ガス
の油溜1aの衝突で油が発泡し、下方から上向きに流れ
るガスで油が持ち上げられても、前記吐出管14に至る
までに、前記誘導壁16bにより油を分離できるので、
前記油溜1aでの油上がりを有効に防止できて、油不足
の発生を防止することができる。
【0034】また、請求項2記載の発明では、前記遮蔽
部材16の衝突壁16aをガス流れ方向に上方から下方
に傾斜させたから、前記一次吐出空間S1から二次吐出
空間S2へと送られたガスを前記衝突壁16aでさらに
下方に向かって積極的に案内でき、前記衝突壁16aへ
の衝突で分離された油もガスの流れで下方へ積極的に落
下させられるので、分離した油が前記衝突壁16aの側
部からガスと共にまわり込むのを抑制できるのであり、
前記二次吐出空間S2に至ったガスからの油分離を良好
に行えるのである。従って、前記二次吐出空間S2に至
ったガスが直接吐出管14から外部に吐出されるのを防
止して、ガスに混入する油をさらに良好に分離した後、
前記吐出管14から外部に吐出される油の量をさらに軽
減しながら、油溜1aでの発泡による油上がりも防止で
きるので、全体として油分離効果をさらに高めて前記油
溜1aでの油不足の発生を確実に防止することができ
る。
【0035】さらに、請求項3記載の発明では、前記遮
蔽部材16の衝突壁16aにおける側部に、該衝突壁1
6aの背面側への回り込みを阻止する反り部16dを形
成したから、前記衝突壁16aに衝突したガスは、横方
向に流れようとしても、前記反り部16dにより反吐出
管開口側に向かって流れるので、ガスと分離された油が
前記衝突壁16aの背面側にガスと共に回り込むのをよ
り確実に阻止できるので、分離油が吐出ガスと共に回り
込むのをより一層確実に阻止できるので、油分離効果を
さらに向上させて前記油溜1aでの油上がりを一層確実
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる横形圧縮機の全体構造を示す縦
断面図である。
【図2】同横形圧縮機の要部を示す側断面図である。
【図3】遮蔽部材の他実施例を示す側面図である。
【図4】同じく遮蔽部材の他の実施例を示す平面図であ
る。
【図5】同じく遮蔽部材の他の実施例を示す平面図であ
る。
【図6】同じく遮蔽部材の他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図7】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 密閉ケーシング 1a 油溜 2 モータ 4 圧縮要素 14 吐出管 14a 開口部 16 遮蔽部材 16a 衝突壁 16b 誘導壁 16d 反り部 S1 一次吐出空間 S2 二次吐出空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に油溜(1a)を有する横形密閉ケ
    ーシング(1)の長さ方向一側にモータ(2)を内装
    し、長さ方向他側に圧縮要素(4)を内装して、前記モ
    ータ(2)と圧縮要素(4)との間に設ける一次吐出空
    間(S1)に前記圧縮要素(4)で圧縮したガスを吐出
    させ、この圧縮要素(4)の反モータ側に形成する二次
    吐出空間(S2)に吐出管(14)を開口させた横形圧
    縮機において、前記一次吐出空間(S1)から前記二次
    吐出空間(S2)へ流れるガス流れに対向して、ガス流
    れを下向きに変向する衝突壁(16a)と、前記ケーシ
    ング(1)の下方から上向きに流れるガス流れに対向し
    て、該ガス流れを横向きに誘導する誘導壁(16b)と
    を有する遮蔽部材(16)を、前記吐出管(14)の開
    口部(14a)に対向させて配設していることを特徴と
    する横形圧縮機。
  2. 【請求項2】 遮蔽部材(16)の衝突壁(16a)を
    ガス流れ方向に上方から下方に傾斜させている請求項1
    記載の横形圧縮機。
  3. 【請求項3】 遮蔽部材(16)の衝突壁(16a)に
    おける側部に、該衝突壁(16a)の背面側への回り込
    みを阻止する反り部(16d)を形成している請求項1
    記載の横形圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109899292A (zh) * 2017-12-07 2019-06-18 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 用于压缩机的进气口挡板和压缩机

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