JPH07229354A - 中間開度保持機能を備えた蝶番 - Google Patents

中間開度保持機能を備えた蝶番

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JPH07229354A
JPH07229354A JP4790194A JP4790194A JPH07229354A JP H07229354 A JPH07229354 A JP H07229354A JP 4790194 A JP4790194 A JP 4790194A JP 4790194 A JP4790194 A JP 4790194A JP H07229354 A JPH07229354 A JP H07229354A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的煩雑な作業を省略し、簡単な操作によ
ってドアーを中間開度で保持するとともに、中間開度保
持機能を失って不本意に閉成される不都合の発生を回避
する。 【構成】 他方の翼片2の軸挿通部2A,2Cの外周面
の外側に位置して、一方の翼片1の基端面1Xに弾性摺
接可能に延出する2つの円弧状弾性片4,4をスポット
溶接5によって取付け、これら円弧状弾性片4,4それ
ぞれの円弧部4Bに、支軸3の軸方向にのびる1つの係
合部7を凹設してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中間開度保持機能を備
えた蝶番に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、中間開度保持機能を備えた蝶
番は知られていない。したがって、ドアーチエックのよ
うな自動閉扉機器が装備されているドアーの開度を中間
開度で保持したい場合には、たとえばクサビ状のストッ
パを用意し、このストッパを中間開度にあるドアーと床
面の隙間に介在させる比較的煩雑な作業が要求される。
しかも、ストッパはドアーを中間開度で保持したまま出
入りする歩行者の足や搬入・搬出物などが干渉し易い位
置に定置されている。したがって、歩行者の足や搬入・
搬出物などがストッパに干渉すると前記隙間から外れて
中間開度保持機能を失い、ドアーが不本意に閉成される
状態を招くおそれもある。このことは、ドアーチエック
に代えて閉じ方向への自動回動機能を備えた蝶番を使用
している場合にもあてはまる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、ドアーの開度を中間開度で保持したい場合には、
ストッパを用意し、このストッパを中間開度にあるドア
ーと床面の隙間に介在させる比較的煩雑な作業が要求さ
れる上、ストッパに外的負荷が作用すると中間開度保持
機能を失って、ドアーが不本意に閉成される点である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向に所定
の間隔を有して複数の軸挿通部が形成された1対の翼片
と、軸方向に齟齬して同心に対応する一方の翼片の軸挿
通部と他方の翼片の軸挿通部に対して軸まわりの相対回
動可能に挿通した支軸とを備えた蝶番において、前記1
対の翼片の少なくともいずれか一方の翼片に、該翼片の
軸挿通部の外周面の外側に位置して相手側の翼片の基端
面に弾性摺接可能に延出する少なくとも1つの円弧状弾
性片を取付け、この円弧状弾性片に前記相手側の翼片の
基端面に係合する少なくとも1つの係合部が形成されて
いることを特徴とし、従来なされていた比較的煩雑な作
業を省略し、簡単な操作によってドアーを中間開度で保
持するとともに、中間開度保持機能を失って不本意に閉
成される不都合の発生を回避する目的を達成した。
【0005】
【作用】本発明によれば、たとえば一方の翼片をドアー
側に取付け、他方の翼片をドアー枠側に取付けた状態で
ドアーを開放することによって、円弧状弾性片が相手側
の翼片の基端面に弾性摺接する。ドアーの開放を継続す
ることで円弧状弾性片に形成した係合部に相手側の翼片
の基端面が係合する。このように、翼片の基端面が円弧
状弾性片の係合部に係合することで、ドアー開放時にお
ける前記円弧状弾性片と相手側の翼片の内端面との弾性
摺接抵抗が極端に大きくなる。弾性摺接抵抗が極端に大
きくなった状態は、ドアーの開放操作者の手先に大きい
負荷変動として伝わる。前記大きい負荷変動を認識した
時点でドアーの開放操作を中止することにより、翼片の
基端面と円弧状弾性片の係合部との係合が円弧状弾性片
の付勢により保持され、係合部の形成位置によって決定
される中間開度でドアーを保持することができる。この
保持状態は、ドアーを開き操作もしくは閉じ操作するこ
とにより解除できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は開放状態を示す正面図、図2は図1の平
面図、図3は図1のA−A線拡大断面図であり、これら
の図において、1は一方の翼片、2は他方の翼片、3は
支軸、4は円弧状弾性片を示す。
【0007】一方の翼片1における基端側には、軸方向
両端部と中央部を除いた位置に軸挿通部1A,1Bが形
成され、他方の翼片2における基端側には、軸方向両端
部と中央部の位置に軸挿通部2A,2B,2Cが形成さ
れており、これら軸挿通部1A,1B、2A,2B,2
Cは、軸方向に齟齬して同心に対応し、軸まわりの相対
回動可能かつ軸方向の相対移動を不能に支軸3が挿通さ
れている。
【0008】他方の翼片2には、該翼片2の軸挿通部2
A,2Cの外周面の外側に位置して一方の翼片1の基端
面1Xに弾性摺接可能に延出する2つの円弧状弾性片
4,4が、たとえばスポット溶接5によって取付けられ
ている。なお、他方の翼中2に対する円弧状弾性片4,
4の取付けは、前記スポット溶接5にのみ限定されるも
のではなく、カシメなどの周知の取付手段の中から選択
したものを採用できる。円弧状弾性片4,4は高弾性金
属板(たとえばスプリング鋼板)によってなり、他方の
翼片2における一方の翼片1との対向面側に前記スポッ
ト溶接によって取付けられるベース部4Aと、このベー
ス部4Aに連設された円弧部4Bとを備えており、円弧
部4Bの曲率半径は軸挿通部2A,2Cのもつ曲率半径
よりも大きく、かつ一方の翼片1が支軸3の軸まわりに
回動した場合に基端面1Xが描く軌跡の曲率半径よりも
若干大きく設定されている。したがって、軸挿通部2
A,2Cの外周と円弧部4Bの内面に隙間6が形成され
るとともに、円弧部4Bの半径方向外側への弾性拡開力
により、円弧部4Bの外面が一方の翼片1の基端面1X
に常時圧接している。そして、円弧部4Bの円弧方向の
中央部に円弧部4Bの幅方向、つまり支軸3の軸方向に
のびる係合部7が凹設されており、円弧部4Bの先端に
ストッパ8が折曲形成されている。
【0009】このような構成であれば、たとえば図4の
ように、一方の翼片1をドアー9側に取付け、他方の翼
片2をドアー枠10側に取付ける。この状態で、たとえ
ばドアーチエック(図示省略)に抗してドアー9を開放
することにより、円弧状弾性片4における円弧部4Bの
外面が一方の翼片1の基端面1Xに弾性摺接する。ドア
ー9の開放を継続することで、円弧部4Bに形成した係
合部7の位置に一方の翼片1の基端面1Xが到達する
と、円弧部4の付勢により図5のように基端面1Xが係
合部7に係合する。このように、一方の翼片1の基端面
1Xが円弧状弾性片4の係合部7に係合することで、ド
アー9の開放時における円弧部4Bと基端面1Xとの弾
性摺接抵抗が極端に大きくなる。弾性摺接抵抗が極端に
大きくなった状態は、ドアー9の開放操作者の手先に大
きい負荷変動として伝わるので、この負荷変動を認識し
た時点でドアー9の開放操作を中止することにより、基
端面1Xと係合部7との係合が円弧状弾性片4の付勢に
より保持され、係合部7の形成位置によって決定される
図5の中間開度(開き角90度)でドアー9を保持する
ことができる。
【0010】すなわち、ドアー9を開放する操作を施す
ことにより基端面1Xが係合部7に係合し、係合位置に
相当する中間開度でドアー9を保持することができる。
したがって、従来のように、ストッパを用意し、このス
トッパを中間開度にあるドアーと床面の隙間に介在させ
るような比較的煩雑な作業を省略できる。しかも、ドア
ー9を閉じ方向に操作しない限り中間開度保持機能を失
ってドアー9が不本意に閉成されることはない。
【0011】図5の中間開度に保持されている状態にお
いて、ドアー9を開き操作もしくは閉じ操作することに
より基端面1Xと係合部7との係合が解除される。つま
り、開き操作によって、図6に示すように、基端面1X
がストッパ8に係合した全開状態になり、閉じ操作によ
って図4に示す全閉状態になる。
【0012】なお、前記実施例では、他方の翼片2にお
ける軸挿通部2A,2Cの外周面の外側に位置して、一
方の翼片1の基端面1Xに弾性摺接可能に延出する2つ
の円弧状弾性片4,4を取付けた構成で説明している
が、1つの円弧状弾性片4のみを取付けた構成、あるい
は軸挿通部2A,2B,2Cの外周面の外側に位置し
て、一方の翼片1の基端面1Xに弾性摺接可能に延出す
る3つの円弧状弾性片4,4,4を取付けた構成であっ
てもよい。また、図7に示すように、一方の翼片1にお
ける軸挿通部1A,1Bの外周面の外側に位置して、他
方の翼片2の基端面2Xに弾性摺接可能に延出する2つ
の円弧状弾性片4,4を取付けた構成、あるいは軸挿通
部1A,1Bのいずれか外周面の外側に位置して、一方
の翼片1の基端面1Xに弾性摺接可能に延出する1つの
円弧状弾性片4のみを取付けた構成であってもよい。そ
して、円弧状弾性片4を一方の翼片1と他方の翼片2の
双方に取付けた構成であってもよい。さらに、円弧部4
Bにおける円弧方向の中央部に1つの係合部7を形成し
た構成で説明しているが、係合部7の位置および数量は
任意である。すなわち、係合部7の位置により中間開度
の値(開き角)を決定でき、複数の係合部7を形成する
ことで、開き角の異なる複数パターンの中間開度でドア
ー9を保持することができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ドアー
を開放する操作を施すことにより相手側の基端面が円弧
状弾性片の係合部に係合し、係合位置に相当する中間開
度でドアーを保持することができる。したがって、従来
のように、ストッパを用意し、このストッパを中間開度
にあるドアーと床面の隙間に介在させるような比較的煩
雑な作業を省略できる。しかも、ドアーを閉じ方向に操
作しない限り中間開度保持機能を失ってドアーが不本意
に閉成されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の開放状態を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のA−A線拡大断面図である。
【図4】ドアーの全閉状態を示す平面図である。
【図5】ドアーの中間開度保持状態を示す平面図であ
る。
【図6】ドアーの全開状態を示す平面図である。
【図7】変形例の開放状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 一方の翼片 1A 軸挿通部 1B 軸挿通部 1X 基端面 2 他方の翼片 2A 軸挿通部 2B 軸挿通部 2C 軸挿通部 2X 基端面 3 支軸 4 円弧状弾性片 7 係合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に所定の間隔を有して複数の軸挿
    通部が形成された1対の翼片と、軸方向に齟齬して同心
    に対応する一方の翼片の軸挿通部と他方の翼片の軸挿通
    部に対して軸まわりの相対回動可能に挿通した支軸とを
    備えた蝶番において、前記1対の翼片の少なくともいず
    れか一方の翼片に、該翼片の軸挿通部の外周面の外側に
    位置して相手側の翼片の基端面に弾性摺接可能に延出す
    る少なくとも1つの円弧状弾性片を取付け、この円弧状
    弾性片に前記相手側の翼片の基端面に係合する少なくと
    も1つの係合部が形成されていることを特徴とする中間
    開度保持機能を備えた蝶番。
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JP2014040745A (ja) * 2012-08-23 2014-03-06 Taisei Kogyo Kk 丁番
CN112513398A (zh) * 2018-07-05 2021-03-16 文化捲门股份有限公司 用于建筑材料的连接配件和用于建筑材料的连接方法
CN112654761A (zh) * 2018-07-05 2021-04-13 文化捲门股份有限公司 用于建筑材料的连接构件、连接配件、连接结构及连接方法
US11746586B2 (en) 2019-04-05 2023-09-05 Bunka Shutter Co., Ltd. Connecting device for construction materials, connecting structure therefor, and connecting method therefor

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US11746585B2 (en) 2018-07-05 2023-09-05 Bunka Shutter Co., Ltd. Connection member for construction materials, connecting fitting therefor, connecting structure therefor, and connecting method therefor
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