JPH07229348A - 自転車用錠 - Google Patents

自転車用錠

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JPH07229348A
JPH07229348A JP4313394A JP4313394A JPH07229348A JP H07229348 A JPH07229348 A JP H07229348A JP 4313394 A JP4313394 A JP 4313394A JP 4313394 A JP4313394 A JP 4313394A JP H07229348 A JPH07229348 A JP H07229348A
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JP
Japan
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light reflecting
casing
reflecting member
mounting
light
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Application number
JP4313394A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Mori
敏彦 森
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ITSUWA KOGYO KK
Original Assignee
ITSUWA KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光反射部材を、別体の取付部材によることなく
自転車用錠に取り付けられる自転車用錠を提供する。 【構成】リング状のケーシングの表面を上面から側面に
かけて覆う合成樹脂からなる被覆部材1dを備える。そ
して、この被覆部材1dの外壁の上面に被覆部材1dと
一体成形により上方に突設した板状の反射器具取付部1
0を有し、又、光反射部材取付部10には、ボルト貫通
用孔10aが備えられることにより、光反射部材を有す
る反射器具をボルト・ナットを介して取り付け可能とす
る。又、被覆部材1dの外壁の上面に、被覆部材1dと
一体成形により光反射部材嵌挿部を有する光反射部材取
付部を備えたものとすることにより、光反射部材を光反
射部材嵌挿部に直接嵌挿して取り付けられるものとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リング形状をなし、自
転車に取り付けられて使用される自転車用錠の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】通常自転車は、自動車に付設されている
ようなテールランプを有しないため、夜間等の走行に際
し危険防止の観点から自転車の後部に、受けた光を反射
し得る光反射部材を取り付けることが必要とされてい
る。そのため、従来から光反射部材を自転車の後部の泥
除けに、その光反射面が後方を向くようにして取り付け
られている。しかし、今日、泥除けのない自転車も多
く、光反射部材の取付け位置が問題となる。そのため、
例えば実開平4−3884号公報には、自転車用錠に光
反射部材を取り付けるようにしたものが提案されてい
る。このものは、図14(A)(B)に示すようにリング形状
をなした自転車用錠のケーシングaに反射器具用取付部
材bの下端を取り付け、そして、その反射器具用取付部
材bの上端に、光反射部材c1を取り付けることにより
形成した反射器具cの取付部c2をボルト・ナットを介
して取り付けるようにしたものである。こうすることに
より、自転車用錠を自転車に取り付ければ反射器具cの
光反射面が自転車の後方を向くようにセットでき、自転
車用錠を自転車に取り付けるだけで同時に反射器具cも
自転車に取り付けることができるようにしたものであ
る。ところが、このものにおいては、反射器具cを錠前
本体aとは別体の反射器具用取付部材bによって錠前本
体aに取り付けなければならない。その結果、反射器具
用取付部材bを、錠前本体aとは別に製作しなければな
らず、しかも、その反射器具用取付部材bを錠前本体a
に取り付けた後に、更にその反射器具用取付部材bに反
射器具cをボルト・ナットにより取り付けなければなら
ない。従って、部品点数が多くなって製造コストが高く
つくとともに、取付け作業も面倒であるという課題があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の実情
に鑑み提案されたもので、光反射部材を有する反射器具
を、別体の反射器具用取付部材によることなく直接自転
車用錠に取り付けられる自転車用錠を提供することを第
一の目的とする。又、本発明は、光反射部材を、部品点
数を少なくして容易に自転車用錠に取り付けられる自転
車用錠を提供することを第二の目的とする。更に、本発
明は、光反射部材を、リング状をなす自転車用錠のケー
シングの上面全体に、しかもケーシングの外方や上方に
突出させることなく配設でき、光反射機能を高められ且
つ安全に使用できる自転車用錠を提供することを第三の
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】両端面12、13が開口
された筒状部を有するリング状のケーシング1内に摺動
可能に配設された閂片2を操作することにより、閂片2
の先端部がケーシング1の一端面12側から案内されて
他端面13側へ入り、ケーシング1と閂片2とで無端状
の環状係止部を形成し、この状態で施錠され、鍵片7の
操作に伴い閂片2がケーシング1内に引き戻されること
により解錠される自転車用錠において本発明は、次の特
徴を有するものを提供することにより上記課題を解決す
る。本発明の第1の自転車用錠は、ケーシング1に、外
周の一部又は全面を覆うように取り付けられた合成樹脂
からなる被覆部材1dが備えられる。この被覆部材1d
の外壁には、一体成形により形成された反射器具取付部
10が備えられる。又、反射器具取付部10は、反射器
具100に設けられた取付け部105を取り付けるため
の取付け手段10aを有してなる。そして、光反射部材
取付部10の取付け手段10aにより、受けた光を反射
し得る光反射部材101を有する反射器具100を適宜
取り付けられるようになされたものである。又、本発明
の第2の自転車用錠は、ケーシング1に、外周の一部又
は全面を覆うように取り付けられた合成樹脂からなる被
覆部材1dが備えられる。この被覆部材1dの外壁には
一体成形により形成された光反射部材取付部200を備
える。又、光反射部材取付部200は受けた光を反射し
得る光反射部材101を嵌挿し得る光反射部材嵌挿部2
01を備えてなる。そして、この光反射部材取付部20
0の光反射部材嵌挿部201により、光反射部材101
を嵌挿して取り付けられるようになされたものである。
【0005】
【作用】本発明の第1の自転車用錠においては、ケーシ
ング1の表面の一部又は全面を覆うように取り付けられ
た合成樹脂の表面に被覆部材1dと一体成形により形成
した反射器具取付部10を有するものとするため、その
反射器具取付部10に、受けた光を反射し得る光反射部
材101を有する反射器具100を取り付ければ良く、
従来のように別途に反射器具用取付部材を製作する必要
がなくなるとともに、反射器具用取付部材をケーシング
等に取り付ける作業も行わないで済ませることができ
る。一方、被覆部材1dを形成する際、被覆部材1dを
合成樹脂から構成するため、光反射部材取付部10を一
体成形により容易に形成できる。又、本発明の第2の自
転車用錠においては、被覆部材1dと一体成形により形
成した光反射部材取付部200に、受けた光を反射し得
る光反射部材101を嵌挿し得る光反射部材嵌挿部20
1を備えたものとするため、この光反射部材嵌挿部20
1に光反射部材101を直接嵌挿すれば良く、従来のよ
うに別途に反射器具用取付部材を製作する必要がなくな
ることに加え、更に光反射部材(101) を取り付けた反射
器具を形成しておく必要もなくなる。一方、被覆部材1
dを形成する際、被覆部材1dを合成樹脂から構成する
ため、光反射部材取付部10を一体成形により容易に形
成できる。
【0006】
【実施例】以下、図面を基に本発明の一実施例を具体的
に説明する。図1は、本発明の自転車用錠の一実施例の
斜視図であり、図2は、その背面図である。
【0007】本発明の自転車用錠は、図1及び図2に示
すようにケーシング1と、このケーシング1に付設され
た反射器具取付部10と、ケーシング1内を可動する閂
片2と、施錠・解錠する錠本体部4と、自転車に取り付
けるための取付金具5とを備えている。
【0008】ケーシング1は、リング形状をした上部ケ
ーシング1aと、同じくリング状の金属製の下部ケーシ
ング1bとの2つから構成され、これ等が上下に合わさ
れて互いに固定されることによって、内部に閂片2を摺
動可能に配設できる程度の空間部を形成している。又、
図5に示すように上部ケーシング1aは、金属製ケーシ
ング1cと、この金属製ケーシング1cを上方側から覆
う合成樹脂の被覆部材1dとで構成されている。
【0009】被覆部材1dは、図3(A)(B)に示すように
金属製ケーシング1cの外周全体を覆えるように金属製
ケーシング1cと略同形状に形成されている。この際、
金属製ケーシング1cを設けずにこの合成樹脂の被覆部
材1dだけで上部ケーシング1aを構成することも考え
られるが、合成樹脂の被覆部材1dだけでは第三者に破
壊等される恐れが生じ、錠としての信頼性が低下してし
まう。従って、ケーシング1の全体を金属製からなるも
ので構成しておくことが必須となり、そのため従来から
もケーシング1全体を金属製のものから構成している。
【0010】この被覆部材1dの下端には、係止片1e
…1eが備えられている。係止片1e…1eは、被覆部
材を金属製ケーシング1cに係止しておくためのもの
で、被覆部材1dが金属製ケーシング1cの外周全体を
覆うように被せられることにより、係止片1e…1eが
金属製ケーシング1cや下部ケーシング1bの下端面に
係止し、これにより、被覆部材1dが金属製ケーシング
1cに嵌着される。
【0011】一方、被覆部材1dの右部には、反射器具
取付部10が備えられている。この反射器具取付部10
は、受けた光を反射し得るように形成された光反射部材
101を有する反射器具100を取り付けるためのもの
で、被覆部材1dと一体的に形成されたものからなる。
この実施例における反射器具取付部10は、被覆部材1
dの上面から上方側に突設された板状片から構成される
ている。又、反射器具取付部10の略中央には、左右両
面に貫通するボルト貫通用孔10aが穿設され、反射器
具100を取り付けるための取付け手段が施されてい
る。
【0012】ここで、本実施例の反射器具取付部10に
取り付けられる反射器具100について図4に基づき説
明する。この反射器具100は、前面に光が当たるとそ
の光を反射し得る光反射面101aを有する薄板状の光
反射部材101と、枠体102とから構成されている。
又、枠体102は、前面に光反射部材101を嵌合する
嵌合部103を備え、後面にボルト貫通用孔105を有
する取付け片104を備えている。そして、この反射器
具100は、図3(A) に示すように反射器具100のボ
ルト貫通用孔105と上記反射器具取付部10のボルト
貫通用孔10aとを位置合わせして双方の孔にボルトを
通した後、ナットにより固定される。その際、反射器具
100の前後方向(図3(A) のX、Y方向)の取付け角
度は、ボルト・ナットにより適宜な角度に調整して行う
ことができる。尚、反射器具100は、この態様のもの
に限らず、例えば板状の光反射部材101の後面に、取
付け片104を備えたようなものでも良い。
【0013】図1、図2に戻り、錠全体の説明を続ける
と、上述のように被覆部材1dによって被覆されたケー
シング1の両端部は、夫々開口され、閂片2を出入りさ
せるための閂片挿通口12と閂片受容口13とを備えて
いる。又、ケーシング1の左側の外側面には、図2に示
すように長溝11が穿設されている。この長溝11は、
摺動用溝11aと、係止用溝11bとからなる。
【0014】摺動用溝11aは、閂片2をケーシング1
外から可動操作するためのもので、図2に示すように金
属製ケーシング1c及び被覆部材1dの下端を後方側か
ら錠本体部3の手前側に至るまでの間、前後方向に沿っ
て所定幅でカットすることにより閂片2の可動方向に沿
って形成されている。又、摺動用溝11a内の上面は、
被覆部材1dにおける摺動用溝11aの上部に相応する
部分の板厚を所定高さで他の部分より厚く形成してケー
シング1の外方に突出させることによって広く形成され
ており、後述する閂片2に取り付けられた押圧操作部材
35の摺動片38を摺動させる際の摺動面15をなす。
尚、この摺動面15は、押圧操作部材35の摺動片38
を摺動させ易いようにしたもので、被覆部材1dの板厚
を他の部分と同厚さにして形成しても良い。
【0015】一方、係止用溝11bは、操作部材3を係
止しケーシング1に対し可動できないようにするための
もので、摺動用溝11aの後端部に配設され、被覆部材
1dの下端のみを摺動用溝11aより更に多くカットす
ることにより摺動用溝11aの幅より幅広な四角形状に
形成されている。
【0016】閂片2は、図6に示すようにケーシング1
と同形状に湾曲された棒状体からなり、ケーシング内
に、ケーシング内を自在に可動できるように配設され、
後端に接続された閂片付勢用コイルバネ8によって常時
ケーシング1の内方に引き戻されるように付勢されてい
る。又、この閂片2には、ケーシング1外に配設された
操作部材3を有している。
【0017】操作部材3は、図5(A)(B)に示すように接
続片31と、この接続片31に取付けられた摺動片38
を有する押圧操作部材35と、押圧操作部材35を付勢
する付勢手段6とを備えている。
【0018】押圧操作部材35は、合成樹脂からなり、
図7(A)(B)(C) に示すように上面に湾曲状に形成された
押圧部36を有し、下面に軸方向に沿って穿設された接
続片嵌合孔37を有する。又、この接続片嵌合孔37の
奥部には、バネ収納部37aが形成されている。一方、
押圧操作部材35の前側面には、下端に摺動片38と、
摺動片38の上部に接続片嵌合孔37に連通して穿設さ
れた突出片嵌挿孔39とが備えられている。この摺動片
38は、ケーシング1の長溝11内を摺動させるための
もので、押圧操作部材35と一体成形により四角柱状に
形成されて前方側に突設されており、その上面が長溝1
1の摺動面15に接触する接触面38aをなす。
【0019】付勢手段6は、押圧操作部材35を接続片
31に対し常時下方側に付勢するためのもので、コイル
スプリング6からなり、押圧操作部材35のバネ収納部
37a内に収納される。
【0020】接続片31は、図8(A)(B)に示すように所
定厚さの板材を略中央から折り曲げることによって図示
左側の水平部31aと、右側の垂直部31bとからなる
L字状のものから構成されている。
【0021】垂直部31bは、素材を水平部31a方向
に切り起こすことによって形成された突出片34を有す
る。そして、図5(A)(B)に示すようにこの垂直部31b
が、コイルスプリング6を収納した押圧操作部材35の
接続片嵌合孔37内に、突出片34が突出片嵌挿孔39
に嵌まり込むまで入れられることにより、押圧操作部材
35が突出片34によって上方側に抜け止めされて両者
が取り付けられる。又、この接続片31に取付けられた
押圧操作部材35は、図5(A) に示すようにコイルスプ
リング6によって接続片31に対し上方側に付勢され、
通常状態で押圧操作部材35の突出片嵌挿孔39の下面
が突出片34の下端に当接しており、又、図5(B) に示
すように押圧操作部材35の押圧部36をコイルスプリ
ング6に抗して下方側に押圧することにより接続片31
に対し所定量だけ下方に摺動する。
【0022】一方、水平部31aは、図8(A)(B)に示す
ように左部にボルト挿通孔32を有し、右部に摺動片嵌
挿孔33を有する。そして、図5(A)(B)に示すように押
圧操作部材35の取り付けられた接続片31の水平部3
1aが、ケーシング1の長溝11に通された後、ボルト
挿通孔32に挿通したボルト9と閂片2とが固定される
ことによって接続片31と閂片2とが固定される。この
固定状態における押圧操作部材35の摺動片38は、そ
の先端部がケーシング1の長溝11内に臨み、図3(A)
に示すようにコイルスプリング6の付勢力によって係止
用溝11bに入り込む。又、図3(B) に示すように押圧
操作部材35の押圧部36の下方側への押圧に伴い摺動
片38が係止用溝11bから抜けて長溝11内を移動可
能状態となり、更に、押圧部36を前方側(この図5
(B) では後方側)に押圧することにより摺動片38が長
溝11の摺動用溝11aを移動する。又、摺動用溝11
aの移動状態で押圧部36を止めればコイルスプリング
6の付勢力によって摺動片38の接触面38aが摺動用
溝11aの摺動面15に当接し、その状態で維持する。
【0023】錠本体部4は、図6に示すように下端に閂
片係止部材41が閂片2方向に突設されている。この閂
片係止部材41は、閂片2がケーシング1の閂片挿通口
12から閂片受容口13に入った状態で、閂片2に設け
た係止用孔2aに嵌まり込むことにより閂片2を係止
し、これにより施錠状態に維持する。そして、錠本体部
4の上面側から内部に挿通した鍵片7(図1図示)の回
動操作に伴って回動することにより、この閂片係止部材
41が閂片2の係止用孔2aから外れ、解錠できるよう
になされている。
【0024】このように構成された本実施例の自転車用
錠を施錠するには、図1及び図5(A) に示す解錠状態か
ら、先ず、押圧操作部材35の押圧部36を下方側に押
圧する。これにより、図5(B) に示すように押圧操作部
材35の摺動片38が、ケーシング1の係止用溝11b
から抜け、押圧操作部材35が可動状態になる。
【0025】そして、その状態から図2に示すように押
圧操作部材35を手前側(この図2では右側)に押圧し
ていく。尚、その際、押圧操作部材35の摺動片38が
係止用溝11bから出た後は、押圧部36を下方側へ押
圧しつつ手前側にも押圧操作しても良いが、下方側への
押圧を止めて手前側にのみ押圧操作するようにしても良
い。その場合、摺動片38は、コイルスプリング6の付
勢力によって、その接触面38aが摺動用溝11aの摺
動面15に当接した状態で摺動用溝11aを摺動する。
その摺動に際して付く傷は、長溝11内のため、外から
見られるようなことがなく、支障をきたすことなく行う
ことができる。
【0026】更に、押圧操作部材35を手前側に押圧し
ていき、図6に示すように閂片2の係止用孔2aと錠本
体部4の閂片係止部材41とが合致すると、閂片係止部
材41が嵌まり込む。これにより、施錠状態にすること
ができる。
【0027】解錠するには、錠本体部4の鍵片7を回動
操作する。これにより、閂片係止部材41が閂片2の係
止用孔2aから外れ、閂片2が閂片付勢用コイルバネ8
の付勢力によってケーシング1内に引き戻されるに伴っ
て操作部材3も図2に示す摺動用溝11aを移動し、図
1に示す元の状態にまで引き戻される。その際、押圧操
作部材35の摺動片38は、コイルバネ6の付勢力によ
って常時上方側に付勢されているため、ケーシング1に
当接しつつ摺動することになるが、この場合において
も、その当接が摺動片38の接触面38aと摺動用溝1
1aの摺動面15とで行われ、この摺動面15に当接し
つつ摺動する。従って、摺動に際してケーシング1に付
く傷をケーシング1の長溝11内に隠すことができ、表
面に現れるようなことを防止できる。
【0028】そして、押圧操作部材35の摺動片38
が、長溝11の係止用溝11bまでくるとコイルバネ6
の付勢力によって自ら係止用溝11bに入り込み(図5
(A) )、解錠状態になる。この解錠状態では、押圧操作
部材35をそのまま前方側に可動させようとしても摺動
片38が係止用溝11b内の側面に当たって可動せず、
これにより、閂片2が不意にケーシング1外に出るよう
なことを防止できる。
【0029】再び、錠全体の説明に戻ると、取付金具5
は、図2に示すようにケーシング1の下部における左部
と右部とに一つずつ夫々取り付けられており、図9に示
すように自転車JのシートステーSにこれら各々がボル
ト・ナットを介して固定されることによってこの自転車
用錠が自転車Jに取り付けられる。又、この図9に示す
ように自転車Jに取り付けられた状態では、自転車用錠
の上面側が自転車Jの後方側を向くため、自転車用錠の
反射器具取付部10に図4に示す反射器具100を取り
付ければ、反射器具100の光反射面101aが自転車
Jの後方側を向くようにセットできる。
【0030】以上のように合成樹脂からなる被覆部材1
dを上部ケーシング1cの上方側に配設することによ
り、下部ケーシング1bと上部ケーシング1cとの境界
を覆うことができ、外観的に優れたものにできるととも
に、被覆部材1dの成形に際し、反射器具取付部10を
一体的に形成でき、任意な形状の反射器具取付部10を
容易に付設することができる。従って、従来のように別
途に反射器具取付用の反射器具用取付部材を製作する必
要がなく、しかも、反射器具用取付部材をケーシング1
等に取り付ける作業も行わないで済ませることができ
る。
【0031】尚、本実施例では、ケーシング1の側面に
長溝を有する型の錠を使用し、その錠に被覆部材1dを
被せているが、使用する錠はこの型のものに限らず、リ
ング形状をなしたものであれば良く、例えば図14(A)
(B)に示すようなケーシング1の上面に長溝を有する従
来から使用されている型の錠でも良い。
【0032】次に、光反射部材を直接自転車用錠に取付
けられるようにした自転車用錠について図10に基づき
説明する。図10に示す自転車用錠における合成樹脂か
らなる被覆部材1dは、先の実施例のものと同様に金属
製ケーシング1cの外周全体を覆える形状のものからな
る。そして、被覆部材1dの右部の上面には、被覆部材
1dと一体形成により形成された光反射部材取付部20
0が備えられている。又、その光反射部材取付部200
の上面には光反射部材嵌挿部201が形成されている。
そして、この光反射部材嵌挿部201に、光反射部材嵌
挿部201の内周径と略同じ外周径に形成された薄板状
の光反射部材101を直接押し入れて嵌挿することによ
り、光反射部材101を固定できるようになされてい
る。又、光反射部材嵌挿部201は、図11に示すよう
に被覆部材1dの上面に対して所定角度Pだけ傾斜する
ように形成され、自転車用錠を自転車Jのシートステー
Sに取り付けた際、光反射部材嵌挿部201が略垂直に
なるようになされている。このようにして、光反射部材
嵌挿部201に嵌挿された光反射部材101の光反射面
101aが自転車用錠の自転車Jへの取り付けに伴い自
転車Jの後方側を向くようにしている。尚、この被覆部
材1dに対して光反射部材嵌挿部201のなす角度P
は、これに限らず、適宜変更できる。又、光反射部材嵌
挿部201に光反射部材101を固定する方法も、押し
入れて嵌挿するものに限らず、例えば接着材により固定
するようにしても良い。
【0033】このように構成することにより、従来のよ
うに別途に反射器具用取付部材を製作する必要がなくな
ることに加え、更に枠体102を備えた図4に示すよう
な反射器具100を準備しなくても、光反射部材101
だけを直接取付ければ良く、しかも、その取付けに際し
てボルトやナットを使用しなくても良いものとなる。従
って、部品点数を少なくでき、製作コストを低く抑える
ことができるとともに、取付け作業も光反射部材101
を固定するだけの容易なものとなる。
【0034】図12(A)(B)に示す自転車用錠は、光反射
部材取付部200の他の実施例に係るもので、光反射部
材取付部200以外の錠や被覆部材1dは図10に示し
たものと同じ構成を採るものである。この実施例におけ
る光反射部材取付部200は、合成樹脂からなる被覆部
材1dの右端部から左端部に至る上面全体に所定幅で湾
曲状に一体成形により形成されるとともに、その上面に
光反射部材嵌挿部201を有している。そして、この光
反射部材嵌挿部201に同形状の湾曲状に形成された薄
板状の光反射部材101を押し入れて嵌挿することによ
り、又は、接着材により光反射部材を固定できるように
なされている。又、光反射部材嵌挿部201の後方側
は、被覆部材1dの上面に対して所定角度だけ傾斜する
ように形成されることにより、図11に示したと同様に
自転車用錠を自転車JのシートステーSに取り付けた
際、光反射部材嵌挿部201が略垂直になるようにし
て、光反射部材嵌挿部201に嵌挿された光反射部材1
01の光反射面101aが自転車用錠の自転車Jへの取
り付けに伴い自転車Jの後方側を向くようにしている。
尚、この場合においても、被覆部材1dに対する光反射
部材嵌挿部201の角度は、これに限らず、適宜変更で
きる。
【0035】このように構成することにより、光反射部
材101だけを取付ければ良く、しかも、その取付けに
際してボルトやナットを使用しなくても良いものとな
り、部品点数を少なくでき、製作コストを低く抑えるこ
とができるとともに、取付け作業も光反射部材101を
固定するだけの容易なものとなる。又、例えば図14
(A)(B)に示すようなケーシングの上面に長溝を有する型
のものであると、長溝によってケーシングの右端部から
左端部に至る上面全体に配設することにができないが、
この実施例で使用しているような外側面に長溝11(図
2参照)を有するものであれば、ケーシング1の上面全
体に配設することができる。これにより、光反射部材の
反射機能を増すことができ、反射器具としての機能を増
大させることができる。しかも、ケーシング1の外方や
上方に突出させずに形成でき、ケーシング1から突出す
ることにより引き起こされるスカートや他の物の引っ掛
かりや転倒時の怪我を防止できるという効果をも有す
る。
【0036】尚、被覆部材1dは、上記実施例のように
金属製ケーシング1cの外周全体を覆える形状のものに
限らず、図13に示すように金属製ケーシング1cの一
部を覆う形状のものでも良い。詳しくは、図13に示す
被覆部材1dは、金属製ケーシング1cの略右半分に嵌
着されるようになされている。そして、被覆部材1dの
略前後中央には、被覆部材1dと一体に形成された図1
で説明したものと同形状の反射器具取付部10が備えら
れている。尚、被覆部材1dには、反射器具取付部10
に代え、図10に示した光反射部材取付部200を形成
するようにしても良い。このようにして被覆部材1dを
形成しても、被覆部材1dを金属製ケーシング1cに確
実に嵌着できる。従って、この場合においても上記実施
例のものと同様な効果を得ることができる。
【0037】又、反射器具取付部10や光反射部材取付
部200の形状は、上記実施例で示したものに限らず、
適宜変更できる。又、反射器具取付部10や光反射部材
取付部200の数も、本実施例のように一つだけ設けた
ものに限らず、二つ以上設けるようにしても良い。二つ
以上設ける場合でも、本発明では被覆部材1dと一体成
形により形成するため、一つの場合と同工程で製作でき
る。
【0038】以上のように本発明の望ましい実施の態様
は、次の通りである。 (1) 全体形状がリング状をなす自転車錠のケーシング1
に、ケーシング1の表面の一部又は全面を覆うように取
り付けられた合成樹脂からなる被覆部材1dが備えら
れ、この被覆部材1dの外壁には、一体成形により形成
された反射器具取付部10が備えられ、反射器具取付部
10が、反射器具100に設けられた取付け部を取り付
けるための取付け手段を有し、反射器具取付部10の取
付け手段により、受けた光を反射し得る光反射部材10
1を有する反射器具100を適宜取り付けられるように
なされたものである自転車用錠。
【0039】(2) 全体形状がリング状をなす自転車錠の
ケーシング1に、ケーシング1の外周の一部又は全面を
覆うように取り付けられた合成樹脂からなる被覆部材1
dが備えられ、被覆部材1dが、その外壁に一体成形に
より形成された光反射部材取付部200を備え、光反射
部材取付部200が受けた光を反射し得る板状の光反射
部材101を嵌挿し得る光反射部材嵌挿部201を備
え、この光反射部材取付部200の光反射部材嵌挿部2
01により、光反射部材101を嵌挿して取り付けら
れ、嵌挿された光反射部材101の光反射面が自転車錠
の自転車への取付けに伴い自転車の後方側を向くように
なされた自転車用錠。
【0040】(3) リング状をなすとともに、外側面に閂
片2を案内する長溝11を前後方向に沿って穿設した自
転車錠のケーシング1に、ケーシング1の表面を一端側
から他端側にかけて覆うように取り付けられた合成樹脂
からなる被覆部材1dが備えられ、この被覆部材1d
が、外壁の上面における一端側から他端側にかけての部
分に一体成形により形成されたリング形状の光反射部材
取付部200を有し、この光反射部材取付部200が、
板状の光反射部材101を嵌挿し得る光反射部材嵌挿部
201を備えることにより、リング形状の光反射部材1
01を嵌挿して取り付けられるようになされ、嵌挿され
た光反射部材101の光反射面が自転車錠の自転車への
取付けに伴い自転車の後方側を向くようになされた自転
車用錠。自転車用錠。
【0041】
【発明の効果】以上、本発明の第1の自転車用錠は、合
成樹脂からなる被覆部材に一体的に形成された反射器具
取付部に、光反射部材を有する反射器具を取り付ければ
良く、従来のように別途に反射器具用取付部材を製作す
る必要がなくなるとともに、光反射部材反射器具用取付
部材をケーシング等に取り付ける作業も行わないで済ま
せることができる。又、被覆部材を形成する際、光反射
部材取付部を一体成形により形成するため、製作コスト
を低く抑えることができるものとなる。
【0042】又、本発明の第2の自転車用錠は、被覆部
材と一体成形により形成した光反射部材取付部に、受け
た光を反射し得る光反射部材を嵌挿し得る光反射部材嵌
挿部を備えたものとするため、この光反射部材嵌挿部に
光反射部材を直接嵌挿すれば良く、従来のように別途に
反射器具用取付部材を製作する必要がなくなることに加
え、更に光反射部材を取り付けた反射器具を形成してお
く必要もなくなる。従って、部品点数を少なくできると
ともに、取付け作業の容易なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の反射器具取付部を形成した
自転車用錠の斜視図である。
【図2】操作部材が摺動用溝を摺動している状態の背面
図である。
【図3】(A) は、反射器具を取り付けた状態の被覆部材
の平面図である。(B) は、反射器具を取り外した状態の
被覆部材の断面説明図である。
【図4】本発明に使用する反射器具の分解斜視図であ
る。
【図5】(A) は、摺動片が係止用溝に入った状態の断面
図である。(B) は、摺動片が係止用溝から外れた状態の
断面図である。
【図6】下部ケーシングを外した施錠状態の底面図であ
る。
【図7】(A) は、押圧操作部材の正面図、(B) は、一部
を断面にした側面図、(C) は、底面図である。
【図8】(A) は、接続片の正面図、(B) は、その断面図
である。
【図9】本発明の自転車用錠を自転車に取り付けた状態
の説明図である。
【図10】本発明における光反射部材取付部を形成した
一実施例の自転車用錠の分解斜視図である。
【図11】図10の自転車用錠を自転車に取り付けた状
態の説明図である。
【図12】(A) は、光反射部材取付部の他の実施例の分
解斜視図であり、(B) は、その断面説明図である。
【図13】被覆部材の他の実施例を示す説明図である。
【図14】(A) は、従来例の自転車用錠の平面図、(B)
は、その右側面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 1d 被覆部材 2 閂片 3 操作部材 4 錠本体部 5 取付金具 10 反射器具取付部 11 長溝 100 反射器具 101 光反射部材 101a 光反射面 200 光反射部材取付部 201 光反射部材嵌挿部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端面(12)(13)が開口された筒状部を有す
    るリング状のケーシング(1) 内に摺動可能に配設された
    閂片(2) を操作することにより、閂片(2) の先端部がケ
    ーシング(1) の一端面(12)側から案内されて他端面(13)
    側へ入り、ケーシング(1) と閂片(2) とで無端状の環状
    係止部を形成し、この状態で施錠され、鍵片(7) の操作
    に伴い閂片(2) がケーシング(1) 内に引き戻されること
    により解錠される自転車用錠において、 この自転車用錠のケーシング(1) に、表面の一部又は全
    面を覆うように取り付けられた合成樹脂からなる被覆部
    材(1d)が備えられ、 この被覆部材(1d)の外壁には、一体成形により形成され
    た反射器具取付部(10)が備えられ、反射器具取付部(10)
    が、反射器具(100) に設けられた取付け部(105) を取り
    付けるための取付け手段(10a) を有してなり、 光反射部材取付部(10)の取付け手段(10a) により、受け
    た光を反射し得る光反射部材(101) を有する反射器具(1
    00) を適宜取り付けられるようになされたものであるこ
    とを特徴とする自転車用錠。
  2. 【請求項2】両端面(12)(13)が開口された筒状部を有す
    るリング状のケーシング(1) 内に摺動可能に配設された
    閂片(2) を操作することにより、閂片(2) の先端部がケ
    ーシング(1) の一端面(12)側から案内されて他端面(13)
    側へ入り、ケーシング(1) と閂片(2) とで無端状の環状
    係止部を形成し、この状態で施錠され、鍵片(7) の操作
    に伴い閂片(2) がケーシング(1) 内に引き戻されること
    により解錠される自転車用錠において、 この自転車用錠のケーシング(1) に、表面の一部又は全
    面を覆うように取り付けられた合成樹脂からなる被覆部
    材(1d)が備えられ、 この被覆部材(1d)が、その外壁に一体成形により形成さ
    れた光反射部材取付部(200) を備え、光反射部材取付部
    (200) が受けた光を反射し得る光反射部材(101) を嵌挿
    し得る光反射部材嵌挿部(201) を備えてなり、 この光反射部材取付部(200) の光反射部材嵌挿部(201)
    により、光反射部材(101) を嵌挿して取り付けられるよ
    うになされたものであることを特徴とする自転車用錠。
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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003064928A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Itsuwa Kogyo Kk 馬蹄錠操作つまみ

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JPH0575376B2 (ja) * 1985-06-18 1993-10-20 Asahi Denka Kogyo Kk

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