JPH0722928B2 - 注入成型物の製造法 - Google Patents

注入成型物の製造法

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JPH0722928B2
JPH0722928B2 JP1319483A JP31948389A JPH0722928B2 JP H0722928 B2 JPH0722928 B2 JP H0722928B2 JP 1319483 A JP1319483 A JP 1319483A JP 31948389 A JP31948389 A JP 31948389A JP H0722928 B2 JPH0722928 B2 JP H0722928B2
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孔男 南條
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孔男 南條
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 産業上の利用分野 本発明はスラリー状の流動物状態の材料を型内に注入し
て固定させ、凹凸意匠形状を持つ成型物を製造する・・
・例えば健材用セメント質成型板などの成型物製造に利
用する方法である。
従来の技術 砂利、砂、セメントなどを混合して製したセメントスラ
リー、未硬化の塩化ビニールペーストレジンなどの未硬
化プラスチックスラーで代表される成型以前はスラリー
状の流動物状態の材料であって、成型時に型内に注入し
て固化させ、その後型より固化物を取り出して凹凸意匠
形状を持つ成型物を製造する技術は注入成型として各産
業分野に利用されているが、従来の注入成型の場合、型
は概ねシリコーンゴムなどのプラスチック、銅、アルミ
ニウムなどの金属で作られ、脱型後反復使用する方法
か、またはポリスチロール発泡物で作られ、脱型時に破
壊する方法が一般的であった。
発明が解決しようとする課題 上記の従来技術においては、建材用成型板などの大形成
型物の場合、型内に注入して固化させた後に脱型して製
品を取り出す方法の場合、製品を型から離脱する作業が
容易で無く、特に凹凸意匠形状が複雑及び高低に甚しい
と脱型作業は殆んど不可能の様相を呈するものであっ
た。
従って、型をポリスチロール発泡物で製作し、脱型時に
破壊する方法が採用されたが、型の制作費が高価である
ばかりでなく、破壊後の残滓の処理が公害問題に引掛
り、汎用するに至らないものであった。
本発明は従来技術の注入成型における上記の両方の欠陥
を解決するために開発されたものである。
ロ.発明の構成 課題を解決するための手段 本発明において、最も重要な手段は型の材質である。
即ち、故紙、パルプ廃材などのパルプ材スラリーを原料
として湿式成形法により製作した型である。
この特殊材質の製作法を詳細に説明すると、故紙、パル
プ廃材などのパルプ材を水中にて充分に解繊してパルプ
材スラリーを製造し、次いで、所望の凹凸意匠形状の反
対凹凸形状面を持つ通水性の型をパルプ材スラリー中に
配置した後に通水性の型の内部方向に強い力で吸引すれ
ば、通水性の型の面にパルプ材スラリーが吸い寄せられ
ると同時にパルプ材は通水性の型の表面に付着して層を
形成し、水は通水性の型内に吸入されて、別系路により
排水される。
通水性の型の面に付着したパルプ材層は型より離脱した
後に、脱水のための乾燥を行いパルプ材凝縮層型を完成
する。
この特殊な材質の型製品を使用して本発明の方法を行う
ものであるが以下列記する。
1.凹凸意匠形状を持つパルプ材凝縮層型(以下パルプ材
型と略称する。)にスラリー状材料を注入する。
2.パルプ材型の内部でスラリー状材料を水和、脱水、反
応、加熱などの操作により硬化して固形物にする。
3.その後、パルプ材型を水により湿潤にしてブラシ、引
掻きなどの作業により破壊して除去する。
4.さらに水洗などによりパルプ材の残滓を完全に除去す
れば凹凸意匠形状を持つ成型物製品が得られる。
実施例 本発明の方法をセメント成型板の製造に適用し、以下図
面に基ずき詳細に説明する。第1図及び第2図に示す通
りの凹凸意匠形状1を持つセメント成型板2を製造する
には、先ず凹凸意匠形状1の反対形状を有する凹凸型形
状3を持つ且つセメント成型板2の厚みに相当する深さ
を持つ箱状型4を、故紙、パルプ廃材などのパルプ材ス
ラリー原料にて湿式成形法によるパルプ材凝縮層で製作
する。このパルプ材凝縮層の箱状型4の断面が第3図に
示す通りである。
次いで、第4図に示す通りに箱状型4の内部に、砂利、
砂、砕石、セメント、水を混合して製したセメントスラ
リー5を注入し、箱状型4の口縁と平面になる様に充填
する。
充填した後に、必要により振動を与えてセメントスラリ
ー5の密度を均等化する。
そして、第5図に示す通り、箱状型4にセメントスラリ
ー5が充填された状態で自然養生または蒸気による強制
養生を行ってセメントスラリー5を硬化してセメント固
体物6とする。
その後、第6図に示す通り、箱状型4に充分水分を与え
るとパルプ材凝縮槽が膨潤軟化するために、水中浸漬、
水散布などを行って、回転ロールブラシ7により引掻き
ながら箱状型4を崩壊して除去し、必要により水洗など
を加えて洗滌すれば、セメント固体物6が露出し、第1
図及び第2図に示した通りのセメント成型板2が得られ
る。
このセメント成型板2は主に建築物の外装貼付に使用さ
れるものである。
なお、注入型の大きさ、内面への離型剤の塗布、成型物
表面の化粧のための塗料の塗布により、注入材料の固体
化後の脱型の際に、破壊を不要とする場合もある。
ハ.発明の効果 本発明の方法は型として故紙、パルプ廃材などのパルプ
材スラリーを原料として湿式成形法により製作してある
ために、型自体の凹凸意匠形状の具現及び形成が至極容
易であると共に、大型であっても、高度な技術を不要と
して製作出来る。
しかも、型の材料が主に故紙、パルプ廃材であるため
に、原価は極めて安く、1回のみの使い捨てであって
も、経済上不利にはならない。
さらに、脱型作業に当っては、パルプ材の凝縮層である
ために、形を保つのはパルプ繊維の絡み付けであり、従
って水分を充分に含ませれば、簡単に膨潤し、小さな引
掻き力でも崩壊する。
これは、成型物が大型の場合、従来の反復繰返し用の例
えばシリコーンゴム型であると、脱型が容易でなく、作
業性が極めて悪かった。しかし、本発明の場合、型、そ
のものを破壊して除去するために、脱型の作業性は改善
される。この効果は成型物が大型であればある程高く、
特に建材用の成型物には最適な製造法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法により製造する一例のセメント成
型板の斜視図、第2図は同上の縦断面図、第3図乃至第
6図は本発明の方法により同上のセメント成型板を製造
する順序を示す縦断面図である。 1……凹凸意匠形状、2……セメント成型板、3……凹
凸型形状、4……箱状型、5……セメントスラリー、6
……セメント固体物、7……回転ロールブラシ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】故紙、パルプ廃材などのパルプ材スラリー
    を原料として、所要の凹凸意匠形状を内面に有する注入
    型を製作し、この注入型内には、注入時に流動性を有し
    且つ時間経過後に固体化する材料、例えばセメントスラ
    リーなどを注入し、その後注入した材料を固体化せし
    め、次いで固体化した注入材料の周りに存在する注入型
    を除去し、これにより凹凸意匠形状を持つ成型物を形成
    することを特徴とする注入成型物の製造法。
JP1319483A 1989-12-08 1989-12-08 注入成型物の製造法 Expired - Lifetime JPH0722928B2 (ja)

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