JPH04139083A - コンクリート成形体の装飾方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は板、筒等のモルタル、コンクリートで成形し
たコンクリート製品や、建造物の壁、天井スラブ、土間
等のコンクリート構造物など既製のコンクリート成形体
の表面を着色した模様で装飾する装飾方法に関する。

〈従来の技術〉 既製のコンクリート成形体の表面の一部、或いは全面を
着色した模様で装飾するには、従来はペイント等の塗料
で模様を画くしか方法が無かった。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、コンクリート成形体の表面に塗料で画いた模様
は、風雨に曝されて次第に消滅したり、その上を歩（人
の履物の底や、その上を走る自動車などの車輪で擦られ
、短期間のうちに摩滅したりする。

そこで本発明はコンクリート成形体の表面の一部又は全
面に表われる模様を、所定の厚さの乾燥した模様材料か
らなる模様層により金太部飴式に表現することを目的に
開発したのである。

（課題を解決するための手段〉 請求項第１項のコンクリート成形体の装飾方法は、既製
のコンクリート成形体の表面上に、一定高さの筒状の小
区劃が隣接状に集結したセル密集体を配置し、セル密集
体の一部又は全部の小区劃内に乾燥したコンクリートの
模様材料を充填し、この模様材料に給水し、コンクリー
ト成形体の表面に対して一体に模様材料を固めることを
特徴とする。

又、請求項第２項のコンクリート成形体の装飾方法は、
一定高さの筒状の小区劃が隣接状に集結したセル密集体
の下面を底で塞ぎ、セル密集体の一部又は全部の小区劃
内に乾燥したコンクリートの模様材料を充填し、模様材
料に給水すると共に、セル密集体に充填された模様材料
の上面を既製のコンクリート成形体の表面に当てるか、
又はセル密集体から模様材料を脱型して既製のコンクリ
ート成形体の表面に当て、コンクリート成形体の表面に
対して一体に模様材料を固めることを特徴とする。

く実　施　例〉 第１図と第２図は本発明により模様で装飾したコンクリ
ート成形体を示す。

コンクリート成形体Ｃはモルタルで成形したものでも、
コンクリートで成形したものでもよい。

第１図のコンクリート成形体Ｃは板状で、その上面に積
層した同大の交通標識の模様層１で表面を装飾しである
。

又、第２図のコンクリート成形体Ｃは例えば建造物の土
間で、その表面の一部に模様層１が積層しである。勿論
、この模様層１に隣接して模様層ｌの図柄に続く他の図
柄の模様層を積層し、連続した図柄模様で土間全体を装
飾してもよい。

第３図は上述した第１図や第２図の模様層を形成するた
めのセル密集体で、一定高さの筒状の小区劃２′が隣接
状に集結している。この小区劃２′は仕切壁で仕切られ
た一辺が例えば１〜１０ｍｍ程度の四角形や六角形（ハ
ニカム）であり、高さは形成すべき模様層の厚さに合わ
せる。

上記模様層１は、乾燥したコンクリートの模様材料をセ
ル密集体２の小区劃２′の一部又は全部の内部に充填し
、給水して固めることにより作るのである。乾燥したコ
ンクリートの模様材料とはセメント粉やレジン、又はこ
れと顔料や、これらと細骨材の混合物を主成分とし、絶
乾から水分を含んでいても水で練り混ぜられて居らず、
容易にほぐして供給できる模様層構成用の材料のことで
あり、必要に応じみかげ石の砕石や砕粉、鉱滓、光を反
射する細粒その他の物質を混合したり、凝結硬化促進剤
、防水剤、膨張剤その他の混和剤を混合することもある
。

金属板、プラスチック、ゴム、木、紙、不織布その他の
水に不溶な材料製の前述したセル密集体２を使用して請
求項第１項の方法で成形体Ｃを装飾するには、セル密集
体は成形体上から取除くため、上面以外に下面も開放し
たものとする。又、必要によりセル密集体は外周部と内
部を分離可能にし、外周部と内部を別々に脱型できるよ
うにしてもよい。

そして、第１図の場合は成形体Ｃの表面上にセル密集体
２を重ね（第４図）、模様１の円環部と、円環部の内部
を斜めに横切る上記円環部と連通した直線部に対応した
小区劃内に赤の乾燥した模様材料ＩＲ１円環部の内部の
二つの対向したはｆ半円部に対応した小区劃内に青の乾
燥した横様材料ＩＢ、円環部の外に対応した小区劃内に
模様の地色、例えば白の乾燥した模様材料ＩＷを夫々同
じ厚さ充填する。

充填が終ったらセル密集体を成形体上から取除くと共に
、各模様材料のセメントやレジンの全量に対して所要の
水：セメント比になるように模様材料に給水し、その水
分で各模様材料を成形体上で固めて成形体と一体にする
のである。

又、第２図の場合は、第５図に示すように成形体である
土間の上にセル密集体２を置き、山頂の雪を表わす部分
に対応した小区劃に白い乾燥した模様材料ｌＷ、山裾を
表わす部分に対応した小区劃に茶色の乾燥した模様材料
ＩＢｒ、海を表わす部分に対応した小区劃に青色の乾燥
した模様材料ＩＢ、空を表わす部分に対応した小区劃に
乾燥した空色の模様材料ＩＳを夫々同じ厚さに充填し、
その後でセル密集体を取除くと共に、前述したのと同様
、各模様材料に適量の給水を行い、土間上で各模様材料
を固めて土間と一体にする。

上述した実施例のどの方法でも、セル密集体２の取除き
は、全部の模様材料を充填後、給水を行う前、又は給水
後の、セル密集体を取除いても表現する模様が損なわれ
ない未だ固まっていない段階で成るべく早く取除く。そ
れは、セル密集体の取除きによって、小区劃の仕切壁で
隔てられていた部分の模様材料同志を崩落させ、取除か
れた仕切壁の跡を模様材料に埋めさせるためである。

尚、この段階でのセル密集体の取除きは全体か、外周部
と内部のいずれかでもよい。

尚、セル密集体を取除く際にセル密集体を振動機や、超
音波で振動したり、セル密集体を取除いて全部の模様材
料を硬化させる際にプレスで加圧すると材料の崩落が強
制され、セル密集体の仕切壁の跡を埋めることが促進で
きるので好ましい。

又、セル密集体２は、オブラートその他、水で溶解する
材料製のものを使用することもできる。

このセル密集体は模様材料に給水した水分で溶解するた
め上下の両面が開放した筒形のものに限らず、下面が底
で塞がれていてもよい。

そして、前述した第１図や第２図のようにして成形体の
表面を模様層１で装飾する場合、セル密集体を取除く工
程が不要になるだけで、あとは前述した実施例と同じで
あり、溶解、消失したセル密集体の跡はその仕切壁と接
触していた模様材料同志が崩落して埋める。崩落を促進
するために振動したり、加圧するとよい。

請求項第２項の方法は、セル密集体の下面を底３で塞ぎ
、セル密集体の一部又は全部の小区劃内に乾燥したコン
クリートの模様材料を予め充填し、給水するので、例え
ば第６図や第７図に示すようにコンクリート成形体であ
る垂直な壁面や、コンクリートで成形した管や棒などの
平らでない表面でも模様層１によって装飾することがで
きる。第６図や第７図の模様層ｌは家紋ないし重量であ
って、第６図の模様層を垂直な壁面である成形体Ｃに形
成するには、セル密集体の二引きの図柄を表わす部分に
対応した小区劃に黒色の乾燥した模様材料ＩＢβを、そ
れ以外の部分に対応した小区劃に模様の地色として、例
えば黄色の乾燥した模様材料ＩＹを、夫々セル密集体の
上面と同レベルになるまで充填し、必要により一部を脱
型し、各材料に適量、給水した後、セル密集体に充填さ
れた模様材料の上面か、又はセル密集体から脱型した模
様材料を壁面に押し当て（第８図）、適当な手段でその
状態に保ち、各模様材料を固めて壁面と一体化する。セ
ル密集体の取除きは、請求項第１項の場合と同じく全部
の模様材料を充填後、給水を行う前、又は給水後の、セ
ル密集体を取除いても表現する模様が損なわれない未だ
固まっていない段階で、セル密集体の全部か、その外周
部と内部のいずれか一方を成るべく早く取除セル密集体
が水に不溶な材料製の場合は、模様材料が固まる前に、
上記したようにセル密集体を壁面から取除くことが必要
であるが、オブラートその他、水溶製の材料製である場
合は溶解するので取除く必要はない。

第７図のように平らでない成形体の表面に模様層１を形
成するにはセル密集体２は変形不能なものでも、又はウ
レタンゴムその他の変形可能な材料製のいずれでも良く
、底３はゴム、プラスチック、不織布、金属板などの可
撓なシートや板を使用する。

そして、前述と同様にセル密集体の一部宛の小区劃に模
様材料ＩＢＩ２、ＩＹを充填し、適量、給水したら模様
材料の表面に成形体Ｃを置き、この場合、成形体はコン
クリート製の円筒であるため、成形体を転がしながら型
枠を円筒の表面に押当て一巻付け（第９図）、その状態
に保って各模様材料を固めて成形体の外周と一体化する
。セル密集体の取除きは請求項第１項の場合と同様であ
ることは前述の通りである。セル密集体の長さを成形体
の外周の円周長さと同じに定めて置けば成形体の外周全
面に模様層１を形成することができる。尚、成形体は第
１０図に示す様に鍔付きとし、この鍔は一体又は取外し
可能にして置くと、転がし易く、且つ仕上りも綺麗にな
る。

この請求項２の場合もセル密集体を取外す際に振動を加
えたり、模様材料を成形体の表面に加圧したりすること
により取除いたセル密集体の壁の跡や、水溶性セル密集
体の消失した壁の跡を模様材料で埋めることができる。

又、請求項１でも、請求項２でも、セル密集体の区劃に
模様材料を充填する際に、振動を加えると模様材料の充
填密度が高まり、緻密な模様層が得られる。更に、各模
様材料の小区劃２′、内への充填には人手、ロボットで
行なうこともできるが、正確に、且つ迅速に充填するに
はセル密集体と同大で、模様に対応した開口部を有し、
この開口部以外は閉じたマスクを使用するとよい。

例えば第１図の成形体の模様は赤の模様と青の模様とか
らなるため、第３図に示すように赤の模様に対応した開
口部Ｒを有するマスクＭＲと青の模様に対応した開口部
Ｂを有するマスクＭＢを使用する。両方のマスクはセル
密集体２と外形が同じで、セル密集体の上に正確に重ね
ると夫々の開口部ＲとＢは赤と青の夫々の模様を表現で
きるようになっている。

従って、どちらかのマスク、例えばＭＲを先にセル密集
体の上に重ね、開口部Ｒを通じ赤色の模様材料ＩＲを所
要の小区劃に充填し、次にマスクＭＲを外し、マスクＭ
Ｂをセル密集体の上に重ね、開口部Ｂを通じ青色の模様
材料ＩＢを他の所要の小区劃に充填し、マスクＭＢを外
せばよい。

こうして迅速且つ正確に乾燥した模様材料をセル密集体
中の所要の小区劃に充填することができる。

〈発明の効果〉 この発明によって、既製のコンクリート成形体の表面の
一部又は全面に金太部飴式の模様層を形成して成形体の
表面を装飾することができる。そして模様層は表面が摩
滅しても、表現された模様は消失したり、見苦しくなる
ことはない。

又、模様層はセル密集体内の区劃の一部又は全部に充填
した乾燥した模様材料で形成するため、隙間なくギッシ
リと充填できると共に、取除いたり、消失したセル密集
体の跡は模様材料により埋められるので模様の境界が細
密に表現でき、非常に鮮明な模様が得られる。

更に、模様材料は乾燥しているので、間違って充填した
場合は電気掃除機式の道具を使用し、吸引して簡単に除
き、修整することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は本発明により装飾した成形体を例示し
た斜視図、第３図はその模様層を形成するためのセル密
集体とマスクの斜視図、第４図、第５図は夫々成形体の
表面に模様層を形成している状態の断面図、第６図と第
７図は同じく本発明により装飾した成形体の別の例の斜
視図、第８図、第９図は夫々成形体の表面に模様層を形
成している状態の断面図、第１０図は成形体の他の一例
を示す斜視図である。 図中、Ｃはコンクリートの成形体、１は模様層、ＩＷ、
ＩＲ，、ＩＢ、　ＩＳ、ＩＢｒ、ＩＢｎ、ＩＹは乾燥し
た模様材料、２はセル密集体、３は底を示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）既製のコンクリート成形体の表面上に、一定高さ
   の筒状の小区劃が隣接状に集結したセル密集体を配置し
   、セル密集体の一部又は全部の小区劃内に乾燥したコン
   クリートの模様材料を充填し、この模様材料に給水し、
   コンクリート成形体の表面に対して一体に模様材料を固
   めることを特徴とするコンクリート成形体の装飾方法。
2. （２）一定高さの筒状の小区劃が隣接状に集結したセル
   密集体の下面を底で塞ぎ、セル密集体の一部又は全部の
   小区劃内に乾燥したコンクリートの模様材料を充填し、
   模様材料に給水すると共に、セル密集体に充填された模
   様材料の上面を既製のコンクリート成形体の表面に当て
   るか、又はセル密集体から模様材料を脱型して既製のコ
   ンクリート成形体の表面に当て、コンクリート成形体の
   表面に対して一体に模様材料を固めることを特徴とする
   コンクリート成形体の装飾方法。