JP2899826B2 - コンクリート成形体の装飾方法 - Google Patents

コンクリート成形体の装飾方法

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    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B1/00Producing shaped prefabricated articles from the material
    • B28B1/008Producing shaped prefabricated articles from the material made from two or more materials having different characteristics or properties

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は板、筒等のモルタル、コンクリートで成形
したコンクリート製品や、建造物の壁、天井スラブ、土
間等のコンクリート構造物など既製のコンクリート成形
体の表面を着色した模様で装飾する装飾方法に関する。
<従来の技術> 既製のコンクリート成形体の表面の一部、或いは全面
を着色した模様で装飾するには、従来はペイント等の塗
料で模様を画くしか方法が無かった。
<発明が解決しようとする課題> しかし、コンクリート成形体の表面に塗料で画いた模
様は、風雨に曝されて次第に消滅したり、その上を歩く
人の履物の底や、その上を走る自動車などの車輪で擦ら
れ、短期間のうちに摩滅したりする。
そこで本発明はコンクリート成形体の表面の一部又は
全面に表われる模様を、所定の厚さの乾燥した模様材料
からなる模様層により金太郎飴式に表現することを目的
に開発したのである。
<課題を解決するための手段> 請求項第1項のコンクリート成形体の装飾方法は、既
製のコンクリート成形体の表面上に、表現すべき模様に
応じた区劃を内部に有する模様型枠を配置し、該模様型
枠の区劃内に乾燥したコンクリートの模様材料を充填
し、この模様材料に給水し、コンクリート成形体の表面
に対して一体に模様材料を固めることを特徴とする。
また、請求項第2項のコンクリート成形体の装飾方法
は、表現すべき模様に応じた区劃を内部に有する模様型
枠の下面を底で塞ぎ、該模様型枠の区劃内に乾燥したコ
ンクリートの模様材料を充填し、模様材料に給水すると
共に、模様型枠に充填された模様材料の上面を既製のコ
ンクリート成形体の表面に当てるか、又は模様型枠から
模様材料を脱型して既製のコンクリート成形体の表面に
当て、コンクリート成形体の表面に対して一体に模様材
料を固めることを特徴とする。
<実施例> 第1図と第3図は本発明により模様で装飾したコンク
リート成形体を示す。
コンクリート成形体Cはモルタルで成形したもので
も、コンクリートで成形したものでもよい。
第1図のコンクリート成形体Cは板状で、その上面に
積層した同大の交通標識の模様層1で表面を装飾してあ
る。
又、第3図のコンクリート成形体Cは例えば建造物の
土間で、その表面の一部に模様層1が積層してある。勿
論、この模様層1に隣接して模様層1の図柄に続く他の
図柄の模様層を積層し、連続した図柄模様で土間全体を
装飾してもよい。
尚、第1図の模様層を形成する模様型枠2は第2図
に、第3図の模様層を形成する模様型枠は第4図に示し
た。
上記模様層1は、乾燥したコンクリートの模様材料を
模様型枠の仕切られた区劃に充填し、給水して固結させ
ることにより作るのである。乾燥したコンクリートの模
様材料とはセメント粉やレジン、又はこれと顔料や、こ
れらと細骨材の混合物を主成分とし、絶乾から水分を含
んでいても水で練り混ぜられて居らず、容易にほぐして
供給できる模様層構成用の材料のことであり、必要に応
じみかげ石の砕石や砕粉、鉱滓、光を反射する細粒その
他の物質を混合したり、凝結硬化促進剤、防水剤、膨張
剤その他の混和剤を混合することもある。
金属板、プラスチック、ゴム、木、紙、不織布その他
の水に不溶な材料製の前述した模様型枠2を使用して請
求項第1項の方法で成形体Cを装飾するには、模様型枠
は成形体上から取除くため、上面以外に下面も開放した
ものとする。また、必要により模様型枠は外周部と内部
を分離可能にし、外周部を内部を別々に脱型できるよう
にしてもよい。
そして、第1図の場合は成形体Cの表面上に模様型枠
2を重ね(第5図)、模様型枠内の円環部と、円環部の
内部を斜めに横切る上記円環部と連通した直線部の区劃
2A内に赤の乾燥した模様材料1R、円環部の内部の二つの
対向したほヾ半円形の区劃2B内に青の乾燥した模様材料
2B、円環部の外の区劃2C内に模様の地色、例えば白の乾
燥した模様材料1Wを夫々同じ厚さ充填する。尚、2′は
各区劃を模様型枠の外枠に連結する連結壁である。
充填が終ったら模様型枠を成形体上から取除くと共
に、各模様材料のセメントやレジンの全量に対して所要
の水:セメント比になるように模様材料に給水し、その
水分で各模様材料を成形体上で固めて成形体と一体にす
るのである。
又、第3図の場合は、第6図に示すように成形体であ
る土間の上に模様型枠2を置き、模様型枠内の山頂の雪
を表わす区劃2Dに白い乾燥した模様材料1W、山裾を表わ
す区劃2Eに茶色の乾燥した模様材料1Br、海を表わす区
劃2Fに青色の乾燥した模様材料1B、空を表わす区劃2Gに
乾燥した空色の模様材料1Sを夫々同じ厚さに充填し、そ
の後で模様型枠を取除くと共に、前述したのと同様、各
模様材料に適量の給水を行い、土間上で各模様材料を固
めて土間と一体にする。
上述した実施例のどの方法でも、模様型枠2の取除き
は、全部の模様材料を充填後、給水を行う前、又は給水
後の、模様型枠を取除いても表現する模様が損なわれな
い未だ固まっていない段階で成るべく早く取除く。それ
は、模様型枠の取除きによって、区劃の仕切壁や、連結
壁2′で隔てられていた部分の模様材料同志を崩落さ
せ、取除かれた仕切壁や、連結壁2′の跡を模様材料に
埋めさせるためである。尚、この段階での模様型枠の取
除きは型枠の全体か、外周部と内部のいずれかでもよ
い。
尚、模様型枠を取除く際に模様型枠を振動機や、超音
波で振動したり、模様型枠を取除いて全部の模様材料を
硬化させる際にプレスで加圧すると材料の崩落が強制さ
れ、模様型枠の壁の跡を埋めることが促進できるので好
ましい。
又、模様型枠2は、オブラートその他、水で溶解する
材料製のものを使用することもできる。この模様型枠は
模様材料に給水した水分で溶解するため上下の両面が開
放した筒形のもに限らず、下面が底で塞がれていてもよ
い。
そして、前述した第1図や第3図のようにして成形体
の表面を模様層1で装飾する方法は、模様型枠を取除く
工程が不要になるだけで、あとは前述した実施例と同じ
であり、溶解、消失した模様型枠の跡は該型枠の壁と接
触していた模様材料同志が崩落して埋める。崩落を促進
するために振動したり、加圧するとよい。
請求項第2項の方法は、模様型枠の下面を底3で塞
ぎ、模様型枠の2の区劃内に乾燥したコンクリートの模
様材料を予め充填し、給水するので、例えば第7図や第
8図に示すようにコンクリート成形体である垂直な壁面
や、コンクリートで成形した管や棒などの平らでない表
面でも模様層1によって装飾することができる。第7図
や第8図の模様層1は家紋ないし市章であって、これを
形成するための模様型枠2は第9図に示した。
第7図の模様層を垂直な壁面である成形体Cに形成す
るには、模様型枠の二引きの図柄を表わす区劃2Hに黒色
の乾燥した模様材料1Blを、それ以外の区劃2Iに模様の
地色として、例えば黄色の乾燥した模様材料1Yを、夫々
型枠の上面と同レベルになるまで充填し、必要により一
部を脱型し、各材料に適量、給水した後、模様型枠に充
填された模様材料の上面か、又は模様型枠から脱型した
模様材料を壁面に押し当て(第10図)、適当な手段でそ
の状態に保ち、各模様材料を固めて壁面と一体化する。
模様型枠の取除きは、請求項第1項の場合と同じく全部
の模様材料を充填後、給水を行う前、又は給水後の、模
様型枠を取除いても表現する模様が損なわれない未だ固
まっていない段階で、模様型枠の全部か、その外周部と
内部のいずれか一方を成るべく早く取除く。
模様型枠が水に不溶な材料製の場合は、模様材料が固
まる前に、上記したように型枠を壁面から取除くことが
必要であるが、オブラートその他、水溶製の材料製であ
る場合は溶解するので取除く必要はない。
第8図のように平らでない成形体の表面に模様層1を
形成するには模様型枠2は変形不能なものでも、又はウ
レタンゴムその他の変形可能な材料製のいずれでも良
く、底3はゴム、プラスチック、不織布、金属板などの
可撓なシートや板を使用する。
そして、前述と同様に模様型枠の各区劃2Hと2Iに模様
材料1Bl、1Yを充填し、適量、給水したら模様材料の表
面に成形体Cを置き、この場合、成形体はコンクリート
製の円筒であるため、成形体を転がしながら型枠を円筒
の表面に押当てゝ巻付け(第11図)、その状態に保って
各模様材料を固めて成形体の外周と一体化する。模様型
枠の取除きは請求項第1項の場合と同様であることは前
述の通りである。模様型枠の長さを成形体の外周の円周
長さと同じに定めて置けば成形体の外周全面に模様層1
を形成することができる。尚、成形体は第12図に示す様
に鍔付きとし、この鍔は一体又は取外し可能にして置く
と、転がし易く、且つ仕上りも綺麗になる。
この請求項2の場合も模様型枠を取外す際に振動を加
えたり、模様材料を成形体の表面に加圧したりすること
により取除いた模様型枠の壁の跡や、水溶性模様型枠の
消失した壁の跡を模様材料で埋めることができる。
又、請求項1でも、請求項2でも、模様型枠の区劃に
模様材料を充填する際に、振動を加えると模様材料の充
填密度が高まり、緻密な模様層が得られる。
<発明の効果> この発明によって、既製のコンクリート成形体の表面
の一部又は全面に金太郎飴式の模様層を形成して成形体
の表面を装飾することができる。そして模様層は表面が
摩滅しても、表現された模様は消失したり、見苦しくな
ることはない。
又、模様層は模様型枠内の区劃に充填した乾燥した模
様材料で形成するため、隙間なくギッシリと充填できる
と共に、取除いたり、消失した模様型枠の跡は模様材料
により埋められるので模様の境界が細密に表現でき、非
常に鮮明な模様が得られる。
更に、模様材料は乾燥しているので、間違って充填し
た場合は電気掃除機式の道具を使用し、吸引して簡単に
除き、修整することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により装飾した成形体の一例の斜視図、
第2図はその模様層を形成するための模様型枠の斜視
図、第3図は同じく本発明により装飾した成形体の他の
一例の斜視図、第4図はその模様層を形成するための模
様型枠の斜視図、第5図、第6図は夫々成形体に表面に
模様層を形成している状態の断面図、第7図と第8図は
同じく本発明により装飾した成形体の別の例の斜視図、
第9図はその模様層形成するための模様型枠の斜視図、
第10図、第11図は夫々成形体の表面に模様層を形成して
いる状態の断面図、第12図は成形体の他の一例を示す斜
視図である。 図中、Cはコンクリートの成形体、1は模様層、1W、1
R、1B、1S、1Br、1Bl、1Yはその模様材料、2は模様型
枠、2A、2B…2Iはその区劃、3は底を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既製のコンクリート成形体の表面上に、表
    現すべき模様に応じた区劃を内部に有する模様型枠を配
    置し、該模様型枠の区劃内に乾燥したコンクリートの模
    様材料を充填し、この模様材料に給水し、コンクリート
    成形体の表面に対して一体に模様材料を固めることを特
    徴とするコンクリート成形体の装飾方法。
  2. 【請求項2】表現すべき模様に応じた区劃を内部に有す
    る模様型枠の下面を底で塞ぎ、該模様型枠の区劃内に乾
    燥したコンクリートの模様材料を充填し、模様材料に給
    水すると共に、模様型枠に充填された模様材料の上面を
    既製のコンクリート成形体の表面に当てるか、又は模様
    型枠から模様材料を脱型して既製のコンクリート成形体
    の表面に当て、コンクリート成形体の表面に対して一体
    に模様材料を固めることを特徴とするコンクリート成形
    体の装飾方法。
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