JPH0584714A - 模様入り人造石成形体の製造方法 - Google Patents

模様入り人造石成形体の製造方法

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JPH0584714A
JPH0584714A JP27358891A JP27358891A JPH0584714A JP H0584714 A JPH0584714 A JP H0584714A JP 27358891 A JP27358891 A JP 27358891A JP 27358891 A JP27358891 A JP 27358891A JP H0584714 A JPH0584714 A JP H0584714A
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宏之 内田
Mitsuhiro Onuki
光洋 大貫
Hideo Watanabe
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    • B28B1/00Producing shaped prefabricated articles from the material
    • B28B1/008Producing shaped prefabricated articles from the material made from two or more materials having different characteristics or properties

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 舗装ブロックその他の人造石成形体の表面の
一部又は表面に表われる模様を、所定の厚さの乾燥した
模様用骨材からなる模様層で金太郎飴式に表現する。 【構成】 型枠4の内部に筒状の小区劃が隣接状に集結
したセル密集体5を配置し、上記セル密集体の小区劃の
一部又は全部に模様用骨材、型枠内部の上記模様用骨材
が入っていない残りの部分に基層用骨材3′を充填し、
上記模様用骨材と基層用骨材とを硬化材料で一体として
固める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歩道、車道などに敷
き詰めて固定する舗装ブロック、その他の模様入り人造
石製品や、建造物の壁、天井スラブ、土間等の構造物な
どの模様入り人造石成形体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば舗装ブロックの表面の一部に横断
歩道、一時停止等の交通標識の模様を表現したり、表面
全面に模様を表現する場合、従来はペイント等の塗料で
画くか、象嵌によるしか方法がなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、舗装ブロック
の表面の一部や全面に画かれた模様は、その上を歩く人
の履物の底や、その上を走る自動車などの車輪で擦ら
れ、短期間のうちに摩滅してしまうので頻繁に画き直す
ことが必要で、それに非常に手数を要する。又、象嵌に
よる方法は製造に手数を要し、コストが非常に嵩む。そ
こで本発明は人造石成形体の表面の一部又は全面に表わ
れる模様を、所定の厚さの乾燥した模様用骨材からなる
模様層により金太郎飴式に表現することを目的に開発し
たのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項第1項の模様入り
人造石成形体の製造方法は、人造石成形体を成形する型
枠の内部所定の位置に、一定高さの筒状の小区劃が隣接
状に集結した非溶解性のセル密集体を配置し、上記セル
密集体の小区劃の一部又は全部に人造石の模様用骨材、
型枠内部の上記模様用骨材が入っていない残りの部分に
人造石の基層用骨材を夫々充填すると共に、該セル密集
体を型枠の内部から取除き、硬化材料を上記両骨材の骨
材間の空隙に充填し、前記模様用骨材と基層用骨材とを
硬化材料で一体として固めることを特徴とする。請求項
第2項の模様入り人造石成形体の製造方法は、人造石成
形体を成形する型枠の内部所定の位置に、一定高さの筒
状の小区劃が隣接状に集結した溶解性のセル密集体を配
置し、上記セル密集体の小区劃の一部又は全部に人造石
の模様用骨材、型枠内部の上記模様用骨材が入っていな
い残りの部分に人造石の基層用骨材を夫々充填し、硬化
材料を両骨材の骨材間の空隙に充填し、硬化材料が含む
水分、又は溶剤、或いは型枠内に供給した水分、又は溶
剤で前記溶解性のセル密集体を溶解し、且つ前記模様用
骨材と基層用骨材とを硬化材料で一体として固めること
を特徴とする。
【0005】
【実施例】以下、本発明の模様入り人造石成形体の製造
方法の実施例を図面を参照して説明する。図1、図2、
図3は本発明により製造した模様入り人造石成形体1、
こゝでは舗装ブロックであり、図1、図2は交通標識模
様を表現し、図3は図柄模様を表現している。
【0006】図1のブロックは同じ厚さの模様層2と基
層3とからなり、模様層2はブロックの表面の一部に露
出している。このブロックは後述するように型枠内に配
置したセル密集体の小区劃の一部に模様用骨材を充填す
ると共に、小区劃の残部に基層用骨材を上記模様用骨材
と同じ厚さ充填することにより製造したのである。これ
に対し、図2のブロックも模様層2がブロックの表面の
一部に露出しているが、ブロックの裏面部は基層3のみ
で形成されている。つまり、基層3の厚さは模様層2を
裏打ちする部分では薄く、表面に露出する部分では厚く
なっている。この図2のブロックは後述するように型枠
内に配置したセル密集体の小区劃の一部に模様用骨材を
充填すると共に、小区劃の残部を含み、型枠内部の上記
模様用骨材が入っていない残りの部分に基層用骨材を充
填することにより製造したのである。又、図3のブロッ
クは模様層2が表面の全面を形成し、裏面部は基層3が
形成し、基層はブロックの表面に露出していない。この
ブロックは後述のように型枠内に配置したセル密集体の
小区劃の全部に模様用骨材を充填すると共に、型枠内部
の上記模様用骨材が入っていない残りの部分に基層用骨
材を充填して製造したのである。尚、どのブロックの製
造に際しても模様用骨材と基層用骨材の充填順序は任意
である。
【0007】さて、本発明は上述の図1、図2、図3に
例示したような表面の一部、又は全面に模様層2が露出
する人造石成形体を、型枠4と、一定高さの筒状の小区
劃が隣接状に集結したセル密集体5を使用し、模様層2
は人造石の模様用骨材で、基層3は基層用骨材で成形す
るのであって、セル密集体の筒状の小区劃の断面形状は
同大の方形又は図4に示すハニカム(六角形)がのぞま
しく、その大きさは一辺が1〜30mm程度、高さは少
なくとも成形する模様層2の厚さと同じか、それよりも
高くする。
【0008】人造石の模様用骨材とは、岩石粒、陶磁器
粒、ガラス粒、プラスチックス粒、木片、金属粒等の粒
体の一種又は二種以上からなり、必要により顔料を含む
模様層構成用の骨材であり、基層用骨材とは岩石粒、陶
磁器粒、ガラス粒、プラスチックス粒の一種又は二種以
上からなり、必要に応じ顔料を混合するが、仕上りにお
いて上記模様用骨材と色、つや、肌あい等を異にする基
層構成用の骨材である。又、硬化材料とは、セメント粉
と水、セメント粉とレジンと水、若しくはレジンと水や
溶剤、又はこれらと岩石、陶磁器、ガラス、プラスチッ
クスの一種又は二種以上からなる細粉を主成分とし、必
要により原料を含む練り混ぜられたもので、必要に応じ
各種細粉又は細粒や各種繊維、各種混和剤や各種添加剤
を混合することもある。上記各種細粉又は細粒とは、鉱
滓やフライアッシュ、光を反射する細粒その他の物質、
各種繊維とは、金属繊維、炭素繊維、合成繊維、グラス
ファイバー等、各種混和剤や各種添加剤とは、収縮防止
剤、凝結硬化促進剤、遅延剤、防水剤、膨張剤、減水
剤、流動化剤等である。尚、前述の模様用骨材と基層用
骨材には、硬化材料との付着性を良くするため、必要に
応じ水、溶剤、表面処理剤等を散布したり、これらに浸
漬処理をしておく。
【0009】さて、請求項第1項の製造方法で人造石成
形体を製造するには、金属板、プラスチック、ゴム、
木、紙、不織布その他の水や溶剤に不溶な材料製の前述
したセル密集体5を使用するが、このセル密集体は型枠
の内部から取除くため上面以外に下面も開放した筒形に
なっている。
【0010】図1の人造石成形体を成形するには、図5
に示すように型枠4内に、型枠の深さとほゞ同高のセル
密集体5を配置し、該セル密集体の多数の小区劃中、模
様の円環と、円環の内部を斜めに横切る直線とを表現す
る一部の小区劃の内部に赤色の模様用骨材2R、斜めの
直線で隔てられた円環の内部の二つのほゞ半円を表現す
る他の一部の小区劃の内部に青色の模様用骨材2B、円
環の外に基層用骨材3′を夫々同じ厚さだけ充填し(各
材料の充填順序は任意である。)、充填が終ったらセル
密集体を型枠の外に取除く。
【0011】図2の人造石成形体を成形するには図6に
示すように型枠内のセル密集体5の小区劃の一部宛にブ
ロックの厚さよりも薄く模様用骨材2R、2Bを図5と
同様に充填し、その後で残りの小区劃と、模様用骨材2
R、2B上に基層用骨材3′を、所要の厚さのブロック
になるように充填し、セル密集体を取除くか、図7に示
すように、型枠の内部全体に基層用骨材3′を薄く充填
し、その後でセル密集体の一部宛の小区劃に模様用骨材
2Rと2B、残りの小区劃に同様に基層用骨材3′を、
所要の厚さのブロックとなるように充填し、セル密集体
を取除く。
【0012】又、図3の人造石成形体のブロックを成形
するには、図8に示すように、型枠内のセル密集体の小
区劃中、山の頂部の雪を表わす部分には白色の模様用骨
材2W、山肌を表わす部分には茶色の模様用骨材2B
r、海を表わす部分には青色の模様用骨材2B、空を表
わす部分には空色の模様用骨材2Sを夫々ブロックの厚
さよりも薄く充填し、その後に型枠の内部全体に所要の
厚さのブロックとなるように基層用骨材3′を充填する
か、上記とは逆に先に型枠の内部全体に最初に基層用骨
材3′を充填し、その後、セル密集体の小区劃の一部宛
に模様用骨材2W、2Br、2B、2Sを同様に充填す
る。そして、セル密集体を型枠の内部から取除く。
【0013】セル密集体の大きさは図では型枠の内形に
合わせてあるが、表現すべき模様の外形よりも少し大で
あればよく、必ずしも型枠の内形に合わせる必要はな
い。各模様用骨材や、基層用骨材をセル密集体の小区劃
内に充填するには人手、ロボットでドット状に行なうこ
ともできるが、正確に、且つ迅速に充填するにはセル密
集体と同大で、模様に対応した開口部を有し、この開口
部以外は閉じたマスクを使用するとよい。図1及び図2
の成形体の模様は赤の模様と青の模様とからなるため、
図4に示すように赤の模様に対応した開口部Rを有する
マスクMRと青の模様に対応した開口部Bを有するマス
クMBを使用する。両方のマスクはセル密集体5と外形
が同じで、セル密集体5の上に正確に重ねると夫々の開
口部RとBは赤と青の夫々の模様を表現できるようにな
っている。従って、どちらかのマスク、例えばMRを先
にセル密集体の上に重ね、開口部Rを通じ赤色の模様用
骨材2Rを所要の小区劃に充填し、次にマスクMRを外
し、マスクMBをセル密集体の上に重ね、開口部Bを通
じ青色の模様用骨材2Bを他の所要の小区劃に充填し、
マスクMBを外せばよい。
【0014】上述したどの方法でも、型枠内からのセル
密集体5の取除きは、全部の模様用骨材を充填後、セル
密集体を取除いても表現する模様が損なわれない段階で
あれば基層用骨材3′を充填する前でも、充填した後で
もよい。例えば図5の場合は模様用骨材2R、2Bを充
填後にセル密集体を取除くと模様が崩れるので基層用骨
材3′を充填後に取除き、図6の場合は模様用骨材2
R、2Bと、これと同量の基層用骨材3′を充填後にセ
ル密集体を取除いてもよいし、更に各材料の上に基層用
骨材を充填後に取除いてもよい。図7の場合は、模様用
骨材2R、2Bと、全部の基層用骨材3′を充填後にセ
ル密集体を取除き、図8の場合は模様用骨材2S、2
W、2Br、2Bの全部を充填後に取除いてもよいし、
その各模様用骨材上に基層用骨材3′を充填後に取除い
てもよい。こうしてセル密集体5を取除くと、セル密集
体の小区劃の壁で隔てられていた部分の模様用骨材同
志、及び模様用骨材と基層用骨材は崩落し、取除かれた
セル密集体の壁の跡を埋める。尚、セル密集体を取除く
際に型枠とセル密集体の一方又は双方を振動機や、超音
波で振動したり、セル密集体を取除いて全部の材料をプ
レスで加圧することにより材料の崩落が強制され、セル
密集体の壁の跡を埋めることが促進できる。
【0015】そして、硬化材料を骨材間の空隙全体に充
填するが、この充填は各材料の動きを調整したい場合な
ど、必要により一部の量を先に充填してもよい。又、硬
化材料の流動性により基層用骨材には予め硬化材料を混
合したものを用いても良い。そして、セル密集体5の深
さは模様用骨材を充填する層厚に等しくてもよいが、図
示したように型枠4の上面から突出するようにして置く
と、取除きが容易に行なえる。更に、硬化材料は真空を
利用して充填してもよい。
【0016】請求項第2項の製造方法で人造石成形体を
製造するにはオブラートその他、水や溶剤で溶解する材
料製のセル密集体を使用する。そして、セル密集体は溶
解、消失するため上下の両面が開放した筒形のものに限
らず、下面が底で塞がれたものを使用することもでき
る。
【0017】この請求項第2項による図1、図2、図3
の人造石成形体の製造の実施例は、セル密集体を型枠内
から取除く工程が不要になるだけで、あとは前述した請
求項第1項の実施例と同じであり、溶解、消失したセル
密集体の跡は小区劃の壁と接触していた模様用骨材同
志、及び模様用骨材と基層用骨材とが崩落して埋める。
崩落を促進するために振動したり、加圧するとよい。
【0018】又、セル密集体を早目に溶解して置きたい
場合などは、各模様用骨材を全部充填後に硬化材料を充
填し、その後で基層用骨材を充填してもよい。この場合
はその後の硬化材料の充填量は少なくすれば良い。更に
予め硬化材料を混合した基層用骨材を、模様用骨材より
も先に充填すると、模様用骨材の充填が済まないうちに
セル密集体が溶解する虞れがあるため、セル密集体には
溶解性ではあるが溶解に時間を要するものを使用する。
そして、セル密集体は溶解してしまい、型枠から取出す
必要がないため、模様用骨材の充填厚さに等しい深さを
有すればよく、型枠上面から上に突出させなくてもよ
い。
【0019】上述した請求項第1項及び第2項のどちら
の製造方法においても、型枠はテーブルバイブレータ上
に載置し、各模様用骨材及び基層用骨材を充填する際に
振動を加えると、各材料の密度は高まり、緻密に充填す
ることができる。
【0020】同じく、請求項第1項及び第2項のどちら
の製造方法においても、図9に示すように型枠4の底の
内面に圧縮可能な嵩高性のマット6、例えば不織布を敷
設してその上にセル密集体5を載置し、充填すべき模様
用骨材2R、2Bと、基層用骨材3′のどちらか一方、
又は双方の一部、或いは全部の骨材間の空隙に充填する
硬化材料、こゝでは模様用骨材2R、2Bの骨材間の空
隙に充填する硬化材料に膨張剤を混合すると、固まるま
での間に膨張剤を混合した材料は上記マット6を圧縮し
て膨張する。従って、模様層や、基層の表面を成形体の
表面から盛り上げ、模様を立体間あるものとする。又、
図では型枠の上面が開放しているが、この上面を重量が
ある蓋で閉じると材料はマット6の方に向かってのみ膨
張するので、より立体間のある模様ができる。更にマッ
ト6に吸水性や吸油性を有するものを使用すると余剰水
や余剰溶剤を吸い取り、各材料に水分や溶剤を均一に行
き渡らせるので成形体の性能を強度的に向上することが
できる。この図9は図5の実施例に対応したものである
が、図6や図8の実施例でも同様である。又、図7では
充填した基層3上に模様用骨材を充填するので、例えば
この模様用骨材の骨材間の空隙に充填する硬化材料の膨
張剤を混合し、嵩高性のマットを使用することなく模様
層を成形体の表面に盛り上げることができる。この場
合、型枠の底の内面に吸水性や吸油性のマットを敷設し
て置くと上述のように成形体の性能を強度的に向上させ
ることができる。
【0021】又、請求項第1項及び第2項のどちらの製
造方法においても、図10や図11に示すように型枠の
底の内面にピンや小片が植立した板やシート7や、植
毛、起毛、添毛、輪奈(パイルやループ等)を有するシ
ート8を予め敷設してその上にセル密集体5を配置し、
充填した模様用骨材や、基層用骨材をピンや小片7′、
植毛、起毛、添毛、輪奈8′により保持してもよい。こ
れにより骨材が固まるまでの間、振動などによって動く
のを防止でき、異色の模様用骨材同志の境界や、模様用
骨材と基層用骨材の境界を鮮明に表現できる。上記ピ
ン、小片、植毛、起毛、添毛、輪奈を、シートや板ごと
溶解性にすると各骨材が固まるまでの間にそれらは溶解
して消失するため成形体から剥離する手間が省けるが、
それらを溶解性にするか、非溶解性にするかは必要な保
持状態により使い分けることが望ましい。
【0022】更に、請求項第1項及び第2項のどちらの
製造方法によっても型枠4の一部又は全部を変形可能な
材料で構成し、各模様用骨材及び基層用骨材の充填後に
型枠を変形し、硬化材料は変形前、若しくは変形後に充
填し、変形した型枠の内部で各骨材を一体に固めること
によりブロック状以外の成形体を製造することもできる
のであって、これを以下、図1に示したのと同様な模様
層2を表面に有する人造石成形体を製造する場合に付い
て述べる。
【0023】図12〜14は円筒形の成形体を製造する
実施例であって、型枠10をウレタンゴムなどからなる
変形可能な周囲枠11と、上記周囲枠11を上に載せる
ための金属薄板、プラスチックシート、紙、不織布、編
織生地、ゴムシートなど巻回可能な底シート12とで構
成し、底シート12の上に周囲枠11を載せ、周囲枠1
1が囲む内部の所定の位置にセル密集体を配置し、前述
したように模様用骨材2R、2Bと、基層用骨材3′を
充填する(図12)。そして、そのまゝか、又は硬化材
料を変形前に充填し、全体が凝固化したら周囲枠11の
上を底シート12と同様の巻回可能な補助シート13で
覆い(図13)、周囲枠11が囲む内部の両骨材を底シ
ート12と補助シート13の間に支持して周囲枠11ご
と丸め(図14)、硬化材料を未だ充填していない場合
は充填し、全体が固まるまで丸めた状態に保つことによ
り円筒形で周面の所要位置に模様層2が露出した人造石
成形体を成形できる。
【0024】又、図15は上記図12のように模様用骨
材と基層用骨材を充填後、そのまゝか、又は硬化材料を
変形前に充填し、全体が凝固化したら製造すべき筒形成
形体の内形に対応した型14(筒形成形体が円筒形の場
合は円筒型)の外に巻き、硬化材料を未だ充填していな
い場合は充填し、全体が固まるまでその状態に保って筒
形の成形体を製造する。この場合は、周囲枠11の開放
した上面に露出する両方の骨材2R、2Bと3′の表面
は型14の外面に接触するので、補助シート13は省略
可能であると共に、型14に多角形のものを使用して多
角形断面の筒形成形体が製造できる。上記図14、図1
5の製造方法で丸めたり、巻いたりした場合に、周囲枠
11の二つの側縁が隣接すると基層用骨材の側縁間には
空間の継目が生じるので、両側縁をオーバーラップして
内外に少し重ね、基層用骨材を継目で内外に二重にする
か、或いは周囲枠11の各側縁を切り除き、各側縁に露
出する基層用骨材を突き合わせ、継目に空間が生じない
ようにする。
【0025】同様に図12のように模様用骨材と基層用
骨材、及び硬化材料を型枠10に充填後、凝固したら図
16に示す如く周囲枠11を取り除き、製造すべき筒形
成形体の内形に対応し、且つ両端に鍔15′,15′を
有する型15の外に底シート12と一緒に巻付け、両方
の骨材が固まるまでその状態に保ち(図17参照)、筒
形の成形体を製造することもできる。勿論、周囲枠11
の内形の横幅は図15の場合と同様に型15の外周の一
周の長さに合わせて置き、縦は鍔15′,15′の間隔
に一致させる。この場合も補助シート13は省略可能で
あると共に、型15に多角形のものを使用して円筒形以
外に多角形断面の筒形成形体を製造することができる。
【0026】上記は筒形成形体の製造方法であるが、型
枠の一部又は全部を変形させて筒形以外の成形体も製造
できる。例えば、図12のように模様用骨材と基層用骨
材を型枠10に充填後、これを図18に示す如く、上面
に凹部16を有し、この凹部中にゲル17を満たした下
型18上に置き、上記凹部16に対応した凸部19を有
する上型20で上から加圧し(図19)、これにより上
面が凸部19で押されて凹み、下面は凹部16に押込ま
れて下向きに膨らんだ成形体を製造することができる。
この場合は、型枠で変形するのは底シート12の一部で
あるため周囲枠11は変形可能でなくてもよい。又、凹
部中に満たしたゲル17は上型20で加圧するまでの
間、凹部16上に位置する底シートの部分を平らに保っ
て置くためのもので、上型20の加圧が開始すると凹部
に押込まれる底シート及びその上の材料によって凹部上
縁から回りに溢れ出る。尚、下型18を粘度などの塑性
材料製にしてもよく、その場合は上型の加圧で塑性材料
製の下型の上面は凹むため、凹部16を形成し、その中
にゲル17を満たすことが省ける。
【0027】更に、図12のように模様用骨材と基層用
骨材を型枠10に充填後、これを図20に示すように凹
凸した上面を有する下型21上に置き、上から平らな弾
性板22で押し(図21)、これによって型枠10と、
その内部に充填した両方の骨材を下型21の凹凸した上
面に做って変形させ、瓦状、八ッ橋状等の成形体を製造
することもできる。この場合の型枠10は、前述した変
形可能な周囲枠11と、その底の下に敷く底シート12
で構成してもよいが、変形可能な周囲枠の底面を、変形
可能な底壁で閉じた底を有するものであってもよい。上
述したように型枠の一部又は全部を変形させて素地を成
形する場合、セル密集体5が非溶解性であっても変形可
能であれば、型枠を変形させた後にセル密集体を脱型し
てもよい。しかし、セル密集体が非溶解性で、且つ変形
不能なときは型枠を変形させる前にセル密集体は脱型し
て置く。又、セル密集体が溶解性であるときはセル密集
体が溶解を開始した時点、以降に型枠を変形させればよ
い。更に、硬化材料に溶剤を用いた場合は、型枠の材料
は溶剤に不溶で、成形体の脱型が容易な剥離し易いもの
を用いるのが良い。セル密集体を変形可能にするには、
例えばセル密集体の材質を変形可能なゴムやプラスチッ
クにしたり、1つ宛の小区劃を仕切る仕切壁に上や下か
ら切れ目を施し、各仕切壁を一部宛、切り離すなどすれ
ばよい。
【0028】又、模様用骨材や、基層用骨材の充填は人
手によらず、ロボットによってドット状に細密に行なう
こともできる。そして、模様用骨材又は模様用骨材と基
層用骨材を充填後、各骨材の境界部分、若しくは全体を
掻き乱すことにより各種天然石調の独特な風合いを有す
る模様を表現することができる。
【0029】更に、型枠の内部の模様用骨材と基層用骨
材とを一体に固める際に型枠の内部をプレス装置で加圧
してもよいと共に、材料の充填時や、型枠から製品を脱
型する際に型枠と補助枠の一方、又は双方を振動機や超
音波で加振してもよい。
【0030】又、図9に示したように吸水性や吸油性を
有するマットを使用すると、余剰水や余剰溶剤を吸収し
たり、吸収した水分や溶剤を、各骨材の水分や溶剤が不
足する部分に供給したりして成形体の全体の水分や溶剤
を均一にすると共に、表面の水(溶剤):セメント(レ
ジン)比を小さくするので、人造石の性能が強度的に向
上する。
【0031】この発明は、これまで述べたブロック、円
筒形や多角形の筒形成形体、板状成形体以外に、現場で
型枠内に充填して構築する建造物、例えば建造物の躯体
である天井スラブの成形に適用し、表面ないし下面に模
様層が露出した天井スラブを製造することもできる。そ
して、成形する型枠の内部には、前述した金属、繊維な
どの各種の繊維やファイバの他に鉄筋、ラス網、エキス
パンドメタル、各種のロープやワイヤー等の補強材料を
組込み、強度のある成形体を製造することができる。更
に、先に充填した基層用骨材(又は模様用骨材)の上に
上記補強材料を敷き、その上に模様用骨材(又は基層用
骨材)を充填すると、充填した上下の材料がずれ動くの
を防ぐことができると共に、模様層と基層の結合を界面
で補強することができる。
【0032】
【発明の効果】この発明によって、模様層が表面の一部
又は全面に金太郎飴式に露出して模様を表現する人造石
成形体を容易に製造することができる。そして模様層は
表面が摩滅しても、表現された模様は消失したり、見苦
しくなることはない。
【0033】又、模様層はセル密集体の小区劃の内部に
充填した模様用骨材で形成するため、隙間なくギッシリ
と充填できると共に、取除いたり、消失したセル密集体
の跡は模様用骨材や基層用骨材の崩落により埋められる
ので模様層と基層との境界が細密に表現でき、非常に鮮
明な模様を有する人造石成形体が得られる。
【0034】更に、模様用骨材は粒体なので、間違って
充填した場合は電気掃除機式の道具を使用し、吸引して
簡単に除き、修整することができる。
【0035】又、各模様用骨材の充填後、又は各模様用
骨材と、基層用骨材の充填後に、各骨材の境界部分、若
しくは全体を掻き乱すことによって大理石その他の各種
の天然石調の風合いを有する独特な模様を表現すること
ができる。
【0036】又、厚く成形したものを各種石材と同様に
スライスして用いても良く、金太郎飴式の効果を発揮で
きる。更に、各模様用骨材の粒度や、硬化材料の充填率
を撰定することにより模様層を多孔質の透水性にした
り、基層用骨材の粒度や硬化材料の充填率を撰定するこ
とにより基層を多孔質の透水性にしたり、その両方を行
なうことで人造石成形体の全体を多孔質の透水性にする
ことができる。又、図5等の場合、模様層に透光性のあ
る模様用骨材を用いることにより透光性の模様を有する
人造石成形体8が容易に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により成形した模様入り人造石成形体の
一例の斜視図である。
【図2】本発明により成形した模様入り人造石成形体の
他の一例の斜視図である。
【図3】本発明により製造した他の模様入り人造石成形
体の斜視図である。
【図4】図1の人造石成形体を製造するための型枠とセ
ル密集体、及びセル密集体の一部を拡大した斜視図であ
る。
【図5】図1の成形体の製造状態を示す断面図である。
【図6】図2の成形体の製造状態を示す断面図である。
【図7】図2の成形体の他の製造状態を示す断面図であ
る。
【図8】図3の成形体の製造状態を示す断面図である。
【図9】図1の成形体の別の製造状態を示す断面図であ
る。
【図10】図1の成形体の別の製造状態を示す断面図で
ある。
【図11】図1の成形体の別の製造状態を示す断面図で
ある。
【図12】筒形成形体の製造状態の第1段階の斜視図で
ある。
【図13】図12の筒形成形体の製造状態の第2段階の
斜視図である。
【図14】図12の筒形成形体の製造状態の最終段階の
斜視図である。
【図15】筒形成形体の他の製造状態を示す斜視図であ
る。
【図16】他の筒形成形体の製造状態の第1段階の斜視
図である。
【図17】図16の筒形成形体の製造状態の最終段階の
斜視図である。
【図18】他の成形体の製造状態を示す斜視図である。
【図19】図18の製造状態の断面図である。
【図20】他の成形体の製造状態を示す斜視図である。
【図21】図20の製造状態の断面図である。
【符号の説明】
1 人造石成形体 2 模様層 2R 模様用骨材 2B 模様用骨材 2S 模様用骨材 2Br 模様用骨材 2W 模様用骨材 3 基層 3′ 基層用骨材 4 型枠 5 セル密集体 6 嵩高性のマット 7 板又はシート 8 板又はシート 10 型枠 11 型枠の周囲枠 12 底シート 13 補助シート 14 筒形の型 15 筒形の型 18 下型 19 凸型 20 上型 21 下型 22 弾性板 MR マスク MB マスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人造石成形体を成形する型枠の内部所定
    の位置に、一定高さの筒状の小区劃が隣接状に集結した
    非溶解性のセル密集体を配置し、上記セル密集体の小区
    劃の一部又は全部に人造石の模様用骨材、型枠内部の上
    記模様用骨材が入っていない残りの部分に人造石の基層
    用骨材を夫々充填すると共に、該セル密集体を型枠の内
    部から取除き、硬化材料を上記両骨材の骨材間の空隙に
    充填し、前記模様用骨材と基層用骨材とを硬化材料で一
    体として固めることを特徴とする模様入り人造石成形体
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 人造石成形体を成形する型枠の内部所定
    の位置に、一定高さの筒状の小区劃が隣接状に集結した
    溶解性のセル密集体を配置し、上記セル密集体の小区劃
    の一部又は全部に人造石の模様用骨材、型枠内部の上記
    模様用骨材が入っていない残りの部分に人造石の基層用
    骨材を夫々充填し、硬化材料を両骨材の骨材間の空隙に
    充填し、硬化材料が含む水分、又は溶剤、或いは型枠内
    に供給した水分、又は溶剤で前記溶解性のセル密集体を
    溶解し、且つ前記模様用骨材と基層用骨材とを硬化材料
    で一体として固めることを特徴とする模様入り人造石成
    形体の製造方法。
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