JPH05319892A - 模様入り成形体の製造方法 - Google Patents

模様入り成形体の製造方法

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JPH05319892A
JPH05319892A JP4154174A JP15417492A JPH05319892A JP H05319892 A JPH05319892 A JP H05319892A JP 4154174 A JP4154174 A JP 4154174A JP 15417492 A JP15417492 A JP 15417492A JP H05319892 A JPH05319892 A JP H05319892A
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JP
Japan
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pattern
frame
partition
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producing
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JP4154174A
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Inventor
Hiroyuki Uchida
宏之 内田
Mitsuhiro Onuki
光洋 大貫
Hideo Watanabe
秀男 渡辺
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Original Assignee
C C A KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B1/00Producing shaped prefabricated articles from the material
    • B28B1/008Producing shaped prefabricated articles from the material made from two or more materials having different characteristics or properties

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 模様を鮮明に表現した所定厚さの模様層を有
する各種の成形体を容易に製造できるようにする。 【構成】 網状支持材11上に、成形すべき成形体の模
様の境界に沿う仕切り12を立設して模様枠10を形成
し、上記仕切り12を下に向けて、成形体を成形する基
準面33上に模様枠10を配置し、該模様枠の網状支持
材11の網目を通じドライな模様材料1´を仕切りで隔
てられた各模様空間に充填し、次いで模様枠10を取り
除き、そのままか、もしくは裏打ち層を重ね、各材料を
一体として固める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、模様入りコンクリー
ト成形体、模様入り人造石成形体や、模様入りセラミッ
クス成形体の燒結用素地、模様入りセラミックス成形
体、圧塗り塗装成形体、プラスチック成形体、成形食品
など、模様入り成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば舗装ブロックの表面の一部に横断
歩道、一時停止等の交通標識の模様を表現したり、表面
全面に模様を表現する場合、従来はペイント等の塗料で
画くか、象嵌によるしか方法がなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、舗装ブロック
の表面の一部や全面に画かれた模様は、その上を歩く人
の履物の底や、その上を走る自動車などの車輪で擦ら
れ、短期間のうちに摩滅してしまうので頻繁に画き直す
ことが必要で、それに非常に手数を要する。又、象嵌に
よる方法は製造に手数を要し、コストが非常に嵩む。そ
こで本発明は、成形体の表面の一部又は全面に表われる
模様を、所定の厚さの模様層により金太郎飴式に表現す
ることを目的に開発したのである。
【0004】請求項第1項の模様入り成形体の製造方法
は、網状支持材上に、成形すべき成形体の模様の境界に
沿う仕切りを立設して模様枠を形成し、上記仕切りを下
に向けて、成形体を成形する基準面上に模様枠を配置
し、該模様枠の網状支持材の網目を通じドライな模様材
料を仕切りで隔てられた各模様空間に充填し、次いで模
様枠を取り除き、そのままか、もしくは裏打ち層を重
ね、各材料を一体として固めることを特徴とする。請求
項第2項の模様入り成形体の製造方法は、請求項第1項
に記載の模様入り成形体の製造方法において、網状支持
材上に立設した仕切りの一部又は全部は表現する模様に
応じた間隔で隣接状に配列された起立片からなることを
特徴とする。請求項第3項の模様入り成形体の製造方法
は、シート状支持材上に、成形すべき成形体の模様の境
界に沿う仕切りを立設して模様枠を形成し、この模様枠
を、成形体を成形する基準面上に模様枠を配置し、支持
材上の、仕切りで隔てられた各模様空間に乾燥した模様
材料を充填し、そのままか、もしくは裏打ち層を重ね、
各材料を一体として固めることを特徴とする。請求項第
4項の模様入り成形体の製造方法は、請求項第3項に記
載の模様入り成形体の製造方法において、前記シート状
支持材上に立設した仕切りの一部又は全部は表現する模
様に応じた間隔で隣接状に配列された起立片からなるこ
とを特徴とする模様入り成形体の製造方法。
【0005】
【実施例】図示の実施例において、図1,図2は本発明
の方法により成形した模様入り成形体の例示であって、
図1の成形体は複数種類の乾燥した模様材料を固めた模
様層だけからなり、図2の成形体は模様層1と、その裏
に一体に固めた裏打ち層2を有する。上記模様層1を構
成する乾燥した模様材料1´は空を表す空色の模様材
料、雪と雲を表わす白色の模様材料、山肌を表す茶色の
模様材料である。又、裏打ち層2は裏打ち材料2´で構
成する。
【0006】本発明の方法で成形体を製造するドライな
模様材料は、絶乾から水、油、潤滑結合剤、溶剤、硬化
剤、可塑剤の1種以上を含んでいても水、油、潤滑結合
剤、溶剤、硬化剤、可塑剤のいずれかで練り混ぜられて
居らず、容易にほぐして基準面上に供給できるドライな
ものを使用する。裏打ち材料にはドライなものを使用し
ても、ウェットな水、油、潤滑結合剤、溶剤、硬化剤、
可塑剤の1種以上で練り混ぜられたものを使用してもよ
いし、又、他の材料、例えば、金属、木、セメント、硝
子、陶磁器などのボード類あるいは紙、不織布、編織
布、プラスチックスなどのシート類等を用いることがで
きる。尚、裏打ち材料にボード類あるいはシート類等を
用いた場合は、ボード類又はシート類等が基準面とな
る。更に、各種の既存の成形物を基準面として模様材料
を層着し、一体にしてもよい。成形体を製造するための
上述した各種の材料1´,2´は製造すべき成形体に応
じて異なる材質又は色、つや、肌合い等異なる仕上がり
のものを使用する。
【0007】コンクリート成形体を製造するためのドラ
イな模様用材料1´とは、セメント粉、又はレジンの単
体、或いはそれらの混合体、更にそれらに顔料や細骨材
を加えた混合物を主成分とするものである。又、裏打ち
材料2´は、セメント粉、又はレジンの単体、或いはそ
れらの混合体、更にそれらに細骨材を加えた混合物を主
成分とし、必要に応じ顔料や、粗骨材と各種繊維のどち
らか一方又は双方を含む混合物で、模様用材料と同じく
ドライなものであってもよいし、水などで練り混ぜられ
た生コンクリートのようなウェットのものであってもよ
い。尚、模様材料1´、裏打ち材料2´のどちらにも必
要に応じ木片を骨材又は細骨材として用いたり、みかげ
石や大理石の砕石や砕粉、鉱滓、光を反射する細粒、シ
ラスバルーン等の無機質中空体、陶磁器の砕粒や砕粉、
ニューセラミックスの粉や粒、金属その他の鉱物質の粉
や粒その他の物質を混合したり、凝結硬化促進剤、防水
剤、膨張剤その他の混和剤を混合することもある。又、
前述の各種繊維とは、金属繊維、炭素繊維、合成繊維、
グラスファイバー等である。そして、型枠内などで各材
料を一体に固めるには、型枠等に全部の材料を入れてか
らそのまゝか、あるいは水などを必要量加えるが、ウェ
ットな裏打ち材料を併用するときは、裏打ち材料から滲
出する水分を考慮して加水量を少なくする。又、他の裏
打ち材料、例えば、金属、木、セメント、硝子、陶磁器
などのボード類あるいは紙、不織布などのシート類等を
用い一体に固めてもよい。又、アスファルト等熱溶融性
材料を用い模様入りアスファルトコンクリート等を作る
こともできる。
【0008】人造石成形体を製造するためのドライな模
様用材料1´、及び裏打ち材料2´は、セメント粉と水
などの硬化剤と練り混ぜられていない岩石粒、陶磁器
粒、ニューセラミックス粒、ガラス粒、プラスチックス
粒、木片、金属粒等の粒体の一種又は二種以上からな
り、必要により顔料を含む混合骨材を用いる。そして、
硬化剤は上記したセメント粉と水以外に、セメント粉と
レジンと水、若しくはレジンと水や溶剤、又はこれらと
岩石、陶磁器、ニューセラミックス、ガラス、プラスチ
ックスの一種又は二種以上からなる細粉を主成分とし、
必要により顔料や着色剤を含む練り混ぜられたもので、
必要に応じ各種細粉又は細粒や各種繊維、各種混和剤や
各種添加剤を混合することもある。尚、上記各種細粉又
は細粒とは、鉱滓やフライアッシュ、光を反射する細粒
その他の物質、各種繊維とは、金属繊維、炭素繊維、合
成繊維、グラスファイバー等、各種混和剤や各種添加剤
とは、収縮防止剤、凝結硬化促進剤、遅延剤、防水剤、
膨張剤、減水剤、流動化剤等である。又、混合骨材に
は、硬化剤との付着性を良くするため、必要に応じ水、
溶剤、表面処理剤等を散布したり、これらに浸漬しても
よい。そして、型枠内などで各材料を一体に固めるに
は、型枠等に全部の材料を入れてから真空吸引などで骨
材間に硬化剤を行き渡らせてもよいし、裏打ち材料2´
には、予め骨材と硬化剤とを混合したものを用いてもよ
い。又、他の裏打ち材料、例えば、金属、木、セメン
ト、硝子、陶磁器などのボード類あるいは紙、不織布、
編織布、プラスチックスなどのシート類等に層着し、一
体に固めてもよい。
【0009】セラミックス成形体の燒結用素地及びセラ
ミックス成形体を製造するためのドライな模様用材料1
´とは、粘土、岩石や硝子の粉又は粒、ニューセラミッ
クスの粉又は粒、粉釉の一種又は二種以上、若しくはこ
れらと顔料、着色剤との混合物を主成分とし、絶乾から
水や潤滑結合剤を含んでいても水や潤滑結合剤で練り混
ぜられて居らず、容易にほぐして供給できるものであ
る。又、裏打ち材料2´とは、粘土、岩石や硝子の粉又
は粒、ニューセラミックスの粉又は粒の一種又は二種以
上、若しくはこれらと顔料や着色剤との混合物を主成分
とし、仕上りにおいて上記模様用材料とは色、つや、肌
あい等を異にするもので、模様用材料と同じくドライな
ものでも、水や潤滑結合剤で練り混ぜたウェットなもの
でよい。尚、模様用材料、裏打ち材料のどちらにも必要
に応じシラスバルーン等の無機質中空体、陶磁器の砕粒
や砕粉、金属その他の鉱物質の粉や粒等の物質を混合し
たり、各種の発泡剤、流動防止剤、清澄剤、潤滑剤、結
合剤、密着促進剤その他の添加剤を混合することもあ
る。そして、型枠内などで各材料を一体に固めるには、
型枠等に全部の材料を入れてからそのままか、若しくは
必要量の水や潤滑結合剤を加え、可塑性を与え、加圧し
た上で脱型し、これを素地として、燒結するか、又は、
耐火物セッター等の型枠に全部の材料を入れてから加熱
して溶融又は融着し、一体とした上で、脱型する。ある
いは、金属板、硝子板、陶磁器などセラミックス板上に
模様材料を層着し、加熱して溶融又は融着し、板ごと一
体とする。
【0010】圧塗り塗装成形体を製造するためのドライ
な模様用材料1´とは各種の粉体塗料であり、又、裏打
ち材料2´とは、金属、木、セメント、セラミックスな
どのボード類あるいはその他の形状のもの等である。各
種の粉体塗料としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、アクリル〜ポリエステルハイブリッド樹脂、フッ素
樹脂その他の樹脂に顔料や着色剤を加えたもの等が挙げ
られる。そして、各材料を一体に固めるには、裏打ち材
料のボード類等の上に模様材料を層着し、加熱して、溶
融、融着、焼き付けし、ボード類等と一体とする。一体
とする際に必要に応じ加圧してもよい。この方法により
圧塗り塗装ボード等ができる。
【0011】プラスチック成形体を製造するためのドラ
イな模様用材料1´とは各種のプラスチックの粉又は
粒、若しくはこれらと顔料、着色剤との混合物を主成分
とし、可塑剤や溶剤等を含んでいても可塑剤や溶剤等で
練り混ぜられて居らず、容易にほぐして供給できるもの
を用い、裏打ち材料2´としては、上記ドライなものの
他、ウェットな可塑剤や溶剤等で練り混ぜられたものを
用いる。各種のプラスチックの粉又は粒としては、ポリ
エチレン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、アセタール、ポリスチレン、エポキシ、塩化ビニ
ル、天然ゴム、合成ゴム、ABS、PPO、EVA、フ
ッ素樹脂やその他の熱可塑性、熱硬化性樹脂が挙げられ
る。尚、模様用材料、裏打ち材料のどちらにも必要に応
じ発泡剤、酸化防止剤、熱安定剤、架橋剤その他各種の
添加剤を加える。そして、各材料を一体に固めるには、
必要により加圧しながら、加熱して溶融又は融着し、一
体とする。この方法により一体化し模様入り発泡スチロ
ールの成形体や模様入りプラスチック浴槽等を製造する
ことができる。この場合更に他の材料、例えば、金属、
木、セメント、セラミックスなどのボード類あるいは
紙、不織布、編織布、プラスチックなどのシート類等に
層着し、一体としてもよい。
【0012】菓子その他の成形食品を製造するためのド
ライな模様用材料1´とは小麦、米、馬鈴薯、小豆、ト
ウモロコシ、砂糖の粉又は粒一種又は二種以上、若しく
はこれらと、調味料、香辛料との混合物を主成分とし、
油や水を含んでいても油や水で練り混ぜられて居らず、
容易にほぐして供給できるものを用い、裏打ち材料2´
として上記ドライなものの他ウェットな油や水で練り混
ぜられたものを用いる。尚、模様用材料、裏打ち材料の
どちらにも必要に応じ膨張剤その他の添加物を加える。
そして、型枠内などで各材料を一体に固めるには、型枠
等に全部の材料を入れてからそのまま若しくは必要量の
油や水、可塑性を与え、加圧した上で脱型し、これを素
地として、焼き上げるか、又は、型枠に全部の材料を入
れて一体として焼き上げる。この方法により各種の模様
入り焼き菓子等が製造できる。又、チョコレート等熱溶
融性材料を用い模様入りチョコレート等を作ることもで
きる。
【0013】請求項1,2の方法で成形体を製造するに
は、網状支持材11上に、成形すべき成形体の模様の境
界に沿う仕切り12を立設した模様枠10を使用する。
この網状支持材11はネット、メッシュその他ドライな
模様材料が網目を通過できるものであれば良い。又、仕
切り12は、上記網状支持材11に対し垂直に接着、溶
接などで固定された金属、合成樹脂その他の材料製の薄
板13であっても、ピン、毛、輪奈、小片、パイプ等を
配列固定した起立片14であってもよく、仕切り12の
全体を薄板13、又は起立片14にしてもよい。更に、
起立片14は表現する模様に応じた間隔で立設すればよ
く、図3に示した模様枠では雲と空の境界の仕切りは間
隔をとって立設した起立片14とし、他は薄板13にし
てある。尚、仕切り12の高さは模様層1の厚さに等し
くする。又、仕切りを立設するところにピン、小片、薄
板等を固定する土台となる小さなブロックや帯状のブロ
ックを予め固定しておき、その土台に、薄板13、ピ
ン、毛、輪奈、小片、パイプ等の起立片14を垂直に接
着、溶接、挿入などにより、立設してもよい。
【0014】図1の成形体を製造するには、図3,4に
示すように模様層1の厚さに等しい高さの周囲枠31
と、底板32とからなる型枠30を使用し、周囲枠の上
面に模様枠10を載せて固定する。この状態で薄板1
3、起立片14からなる仕切り12の下端は底板32の
上面である基準面33に接触する。次いで模様枠の網状
支持材11の網目を通じ、雲と雪の空間に白い模様材
料、空の空間に空色の模様材料、山肌の空間に茶色の模
様材料を充填し、充填が終わったら模様枠10を取り除
くか、その前、又は後に模様材料の全体に水、油等を供
給して加湿し、模様材料を一体として固め、脱型する。
【0015】図2の成形体を製造するには、図5に示す
ように、高さが模様層と裏打ち層との合計厚さに等しい
周囲枠31と、底板32とからなる型枠30を使用し、
型枠内に所要厚さの裏打ち材料2´を充填し、それから
模様枠10を型枠の上面に載せて固定する。この場合
は、先に充填した裏打ち材料2´の上面が基準面33と
なるので仕切り12の下端は裏打ち材料2´の上面に接
触する。それから、上述したのと同様にして裏打ち材料
の上面上に各模様材料を夫々の空間に充填し、模様材料
と裏打ち材料とを一体として固める。尚、裏打ち材料が
湿式のときは、その水分ないし油分等が乾燥した模様材
料に一部供給されるので、模様材料を固めるための給水
量又は吸油量等は調整する。又、裏打ち材料が乾式のと
きは両材料を固めるのに必要な量の給水又は吸油等を行
う。
【0016】上記の製造方法では先に充填した裏打ち材
料の上面を基準面としたが、型枠の底板を基準面33に
して先に模様材料を模様枠の空間に充填し、それから模
様枠を取り除き、模様材料の上に裏打ち材料を充填して
も図2の成形体を製造できる。尚、この場合、模様枠の
仕切り12の高さは模様層と裏打ち層の合計厚さに等し
くする。
【0017】この実施例では雲と空の境界の仕切りは間
隔をとって立設した起立片14にしたが、こうすると雲
の空間に充填した白色の模様材料と、空の空間に充填し
た空色の模様材料は境界部分で混ざり合って境界をぼか
すので独特の風合いが生じる。このように起立片14は
表現する模様に応じた間隔で立設すれば良く、例えば、
人の髪を表現する場合に、背景と髪との境界に応じ小片
をジグザグに並べ、所々小片に隙間を持たせて置くと、
混ざり合った所と、ハッキリした所が出来、髪の独特の
風合いが生じる。更に、起立片そのものを、表現する模
様に応じ様々な形状にしても良く、例えば、髪と背景と
の境界に星を散りばめたい場合には、小さい星型のパイ
プや柱を立設したり、婦人のスカートの襞を表現したい
場合には、薄板を蛇行させたものを立設したりする等す
ると良く、これらの他にも、波型をした小片等、薄板1
3、ピン、毛、輪奈、小片、パイプその他に更に細工を
施すことにより、様々な表現ができる。又、これらの場
合、起立片の間隔は表現する模様に応じ広くしたり、近
接させて狭くしたりすればよい。
【0018】請求項3,4の方法で成形体を製造するに
は、シート状支持材21上に、成形すべき成形体の模様
の境界に沿う仕切り22を立設した模様枠20を使用す
る。このシート状支持材21は板であっても、不織布、
編織布、ゴムシート、プラスチックシート等、あるい
は、発泡した板又はシートであっても良い。又、仕切り
22は、上記シート状支持材21に対し垂直に接着、溶
接、挿入などで固定された金属、合成樹脂その他の材料
製の薄板23であっても、ピン、毛、輪奈、小片、パイ
プ等を配列固定した起立片24であってもよく、仕切り
22の全体を薄板23、又は起立片24にしてもよい。
更に、起立片24は表現する模様に応じた間隔で立設す
れば良く、図6に示した模様枠では雲と空の境界の仕切
りを間隔をとって立設した起立片24とし、他は薄板2
3にしてある。尚、仕切り22の高さは模様層1の厚さ
に等しくする。尚、薄板23、ピン、毛、輪奈、小片、
パイプ等を水や油等に溶解する溶解性の材料にして置く
と取除く必要が無くなる。更に、支持材をゴムやプラス
チックス等の発泡シートや板等にして、その支持材に、
足付きの起立片や薄板を挿入するか、支持材に模様に応
じた切れ目を入れて、その切れ目に起立片や薄板を挿入
し、立設しても良く、この場合は、図9の各種の足付き
の起立片や薄板を図10のようにインサーターロボット
等を用いて挿入しても良く、生産性が高くなる。又、エ
ンドレスの支持材に、起立片や薄板を挿入、接着、溶接
したものを用いると、連続的に反転出来、生産性が高く
なる。尚、前述のように、挿入タイプにして、インサー
ターロボット等を用い、立設し、逆にロボットにより取
り除いてもよく、起立片や薄板挿入−材料充填−反転−
材料開放−起立片や薄板除去を繰り返すことにより、無
限に連続模様を表現することもできる。
【0019】図1の成形体を製造するには、図7に示す
ように模様層1の厚さに等しい高さの周囲枠31と、底
板32とからなる型枠30を使用し、底板の上面に模様
枠20を載せて固定する。この状態で薄板23、起立片
24からなる仕切り12の上端は周囲枠の上面と同一面
になる。次いで仕切り22によって型枠内に生じた雲と
雪の空間に白い模様材料、空の空間に空色の模様材料、
山肌の空間に茶色の模様材料を充填し、充填が終わった
ら、型枠の上面を新たに底板32´となる板等で覆って
型枠を反転し、旧底板32を外して、模様枠20を取り
除き、各材料の全体に水、油等を供給して加湿し、模様
材料と裏打ち材料とを一体として固める。あるいは、充
填後そのまま、模様材料の全体に水、油等を供給して加
湿し、模様材料と裏打ち材料を一体として固め、脱型す
る。尚、加湿により型枠内で材料がある程度、固まり、
模様枠を取り除いても、模様の境界が崩れないようにな
ったら、型枠の上面を板等で覆って型枠を反転し、底板
32を外して、模様枠20を取り除き、模様材料と裏打
ち材料とを一体として固める。又、薄板23、ピン、
毛、輪奈、小片、パイプ等が水や油等に溶解する溶解性
の場合は、取り除く必要がなくなる。
【0020】図2の成形体を製造するには、図8に示す
ように、高さが模様層と裏打ち層との合計厚さに等しい
周囲枠31と、底板32,32´とからなる型枠30を
使用し、型枠の底板32の上面を基準面33として、そ
の上に模様枠20を固定し、仕切り22によって型枠内
に生じた各空間に、前述したように各色の模様材料1´
を充填する。模様材料1´をその上面が仕切り22の上
端と同じレベルになるまで充填することにより、所定の
厚さの模様層1が得られる。次に、模様材料1´の上の
裏打ち材料2´を充填し、充填が終わったら、型枠の上
面を新たに底板32´となる板等で覆って型枠を反転
し、旧底板32を外して、模様枠20を取り除き、各材
料の全体に水、油等を供給して加湿し、模様材料と裏打
ち材料とを一体として固める。あるいは、充填後そのま
ま、模様材料の全体に水、油等を供給して加湿し、模様
材料と裏打ち材料を一体として固め、脱型する。尚、加
湿により型枠内で材料がある程度、固まり、模様枠を取
り除いても、模様の境界が崩れないようになったら、型
枠の上面を板等で覆って型枠を反転し、底板32を外し
て、模様枠20を取り除き、模様材料と裏打ち材料とを
一体として固める。又、薄板23、ピン、毛、輪奈、小
片、パイプ等が水や油等に溶解する溶解性の場合は、取
り除く必要がなくなる。尚、裏打ち材料が湿式のとき
は、その水分ないし油分等が乾燥した模様材料に一部供
給されるので、模様材料を固めるための給水量又は吸油
量等は調整する。又、裏打ち材料が乾式のときは両材料
を固めるのに必要な量の給水又は吸油等を行う。
【0021】この実施例では雲と空の境界の仕切りを間
隔をとって立設した起立片24にしたが、こうすると雲
の空間に充填した白色の模様材料と、空の空間に充填し
た空色の模様材料は境界部分で混ざり合って境界をぼか
すので独特の風合いが生じる。このように起立片24は
表現する模様に応じた間隔で立設すれば良く、例えば、
人の髪を表現する場合に、背景と髪との境界に応じ小片
をジグザグに並べ、所々小片に隙間を持たせて置くと、
混ざり合った所と、ハッキリした所が出来、髪の独特の
風合いが生じる。更に、起立片そのものを、表現する模
様に応じ様々な形状にしても良く、例えば、髪と背景と
の境界に星を散りばめたい場合には、小さい星型のパイ
プや柱を立設したり、婦人のスカートの襞を表現したい
場合には、薄板を蛇行させたものを、立設したりする等
すると良く、これらの他にも、波型をした小片等、薄板
13、ピン、毛、輪奈、小片、パイプその他に更に細工
を施すことにより、様々な表現ができる。又、これらの
場合、起立片の間隔は表現する模様に応じ広くしたり、
近接させて狭くしたりすれば良い。
【0022】いずれの成形体を成形する場合でも、材料
を供給する際に振動を加えると粉粒体の移動がスムース
になる。又、模様材料の境界をブラシや、エアジェッ
ト、水ジェットなどでかき乱し、模様をぼかすことがで
きる。
【0023】更に、成形する際、基準面や模様層上等
に、不織布その他の吸水性や吸油性のマットを敷くこと
により材料中の余剰な水、油、潤滑結合剤、可塑剤、溶
剤を該マットで吸収したり、材料の一部の過剰の水、
油、潤滑結合剤、可塑剤、溶剤を、それが不足する他の
部分に補給することが出来、成形体の全体の水、油、潤
滑結合剤、可塑剤、溶剤を均一にする。又、このことに
よって、表面の水(助剤):セメント(レジン)比は小
さくなるので成形体の強度を向上することができる。更
に、通気性のマットを加圧成形する際に用いると、脱気
を助け緻密な成形体が出来る。又、固める際に、模様層
と裏打ち層の一方若しくは双方を、振動したり、加圧す
ると密実になり強度を向上させることができる。更に、
模様層と裏打ち層の間に各種の長繊維や短繊維を入れた
り、ワイヤーメッシュや鉄筋等を入れて補強することも
出来、裏打ち層としては、抄造法や押出し成形法による
成形体や、各種ボードやシート等を用いることにより建
築用パネルやボード、壁シート、タイルなど様々な用途
の成形体に対応できる。又、基準面を既設の例えばコン
クリート成形物上として、その上に模様層を重ね、既設
のものと一体に固めることもできる。
【0024】請求項第1項から第4項のいずれの方法で
も、基準平面として変形可能なマットや、粉粒体供給後
の型枠の一部又は全部に変形可能なものを用いると、平
面以外の曲面などの仕上げ面を作ることができる。
【0025】
【発明の効果】この発明により、境界面を、ぼかした
り、波形にしたり、星型など特定の形の一部分の連続に
したり等できるので、表現の自由がきき、様々な模様が
より自由に、表現できるようになった。更に、起立片や
薄板を立設するだけで、模様枠ができ、起立片や薄板の
立設は、挿入、接着、溶接によるので、自動化が容易で
あり、コンピューターを用いた自動化が進め易く、コン
ピューターソフトによる表現の自由がきき、様々な模様
がより自由に、且つ、効率的に表現できるようになっ
た。この製造方法により、模様層が表面の一部又は全面
に金太郎飴式に露出して模様を表現するコンクリート成
形体、人造石成形体、セラミックス成形体の燒結用素地
やセラミックス成形体、圧塗り塗装成形体、プラスチッ
ク成形体、菓子その他の成形食品等を容易に製造するこ
とができ、模様層は表面が摩滅しても、表現された模様
は消失したり、見苦しくなることはない。そして、模様
層はドライな模様材料同志の組み合わせで形成するた
め、仕切りの跡は各材料が崩落し、隙間なくギッシリと
埋めるので、模様層同志の境界が細密に表現でき、模様
は非常に鮮明である。更に、建築用のボード類は面取し
ても、同じ模様が出るようになり、切断加工が自由にで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造した成形体の1例の斜視図で
ある。
【図2】本発明により製造した裏打ち層を有する成形体
の1例の斜視図である。
【図3】図1及び図2の成形体の製造に用いる模様枠の
斜視図である。
【図4】図1の成形体の製造状態を示す断面図である。
【図5】図2の成形体の製造状態を示す断面図である。
【図6】図1及び図2の成形体の製造に用いる別の模様
枠の斜視図である。
【図7】図1の成形体の別の製造状態を示す断面図であ
る。
【図8】図2の成形体の別の製造状態を示す断面図であ
る。
【図9】各種の薄板、ピン、毛、輪奈、小片、パイプ等
の足付き起立片の数例の斜視図である。
【図10】ロボットによる模様枠の製造状態を示す1例
の斜視図である。
【符号の説明】
1 模様層 1´ 模様材料 2 裏打ち層 2´ 裏打ち材料 10 模様枠 11 網状支持材 12 仕切り 13 薄板 14 起立片 20 模様枠 21 シート状支持材 22 仕切り 23 薄板 24 起立片 30 型枠 31 周囲枠 32 底板 33 基準面 32´ 底板 40 ロボット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網状支持材上に、成形すべき成形体の模
    様の境界に沿う仕切りを立設して模様枠を形成し、上記
    仕切りを下に向けて、成形体を成形する基準面上に模様
    枠を配置し、該模様枠の網状支持材の網目を通じドライ
    な模様材料を仕切りで隔てられた各模様空間に充填し、
    次いで模様枠を取り除き、そのままか、もしくは裏打ち
    層を重ね、各材料を一体として固めることを特徴とする
    模様入り成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項第1項に記載の模様入り成形体の
    製造方法において、網状支持材上に立設した仕切りの一
    部又は全部は表現する模様に応じた間隔で隣接状に配列
    された起立片からなることを特徴とする模様入り成形体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 シート状支持材上に、成形すべき成形体
    の模様の境界に沿う仕切りを立設して模様枠を形成し、
    この模様枠を、成形体を成形する基準面上に配置し、支
    持材上の、仕切りで隔てられた各模様空間にドライな模
    様材料を充填し、そのままか、もしくは裏打ち層を重
    ね、各材料を一体として固めることを特徴とする模様入
    り成形体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項第3項に記載の模様入り成形体の
    製造方法において、前記シート状支持材上に立設した仕
    切りの一部又は全部は表現する模様に応じた間隔で隣接
    状に配列された起立片からなることを特徴とする模様入
    り成形体の製造方法。
JP4154174A 1992-05-22 1992-05-22 模様入り成形体の製造方法 Pending JPH05319892A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4036342A1 (de) * 2021-01-28 2022-08-03 Technische Universität Dresden Bewehrungsstützeinrichtung, bewehrungsanordnung, vorrichtung und verfahren zur herstellung einer bewehrungsanordnung und verfahren zur herstellung eines betonbauteils

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4036342A1 (de) * 2021-01-28 2022-08-03 Technische Universität Dresden Bewehrungsstützeinrichtung, bewehrungsanordnung, vorrichtung und verfahren zur herstellung einer bewehrungsanordnung und verfahren zur herstellung eines betonbauteils

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