JPH07229055A - 糊付機のドラフト調整方法 - Google Patents
糊付機のドラフト調整方法Info
- Publication number
- JPH07229055A JPH07229055A JP4057294A JP4057294A JPH07229055A JP H07229055 A JPH07229055 A JP H07229055A JP 4057294 A JP4057294 A JP 4057294A JP 4057294 A JP4057294 A JP 4057294A JP H07229055 A JPH07229055 A JP H07229055A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- draft
- roller
- sizing
- measured
- drive source
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 糊付機のドラフト率の設定を、機台の低速か
ら高速まで確実迅速に行い、品質及び生産性の向上を図
る。 【構成】 フィードローラ２Ｂ、サイジングローラ３Ｂ
及びシリンダローラ５Ｂの駆動源を各々別々のサーボモ
ータＭ２、Ｍ３、Ｍ５とし、各ローラの回転数をあらか
じめ設定されたドラフト率で制御部８で制御する。又、
各ドラフト間にロードセル９、１０を配設して実測した
ドラフトと設定値とを比較回路１２で比較し、その誤差
を補正する。
ら高速まで確実迅速に行い、品質及び生産性の向上を図
る。 【構成】 フィードローラ２Ｂ、サイジングローラ３Ｂ
及びシリンダローラ５Ｂの駆動源を各々別々のサーボモ
ータＭ２、Ｍ３、Ｍ５とし、各ローラの回転数をあらか
じめ設定されたドラフト率で制御部８で制御する。又、
各ドラフト間にロードセル９、１０を配設して実測した
ドラフトと設定値とを比較回路１２で比較し、その誤差
を補正する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、糸の糊付機に於けるド
ラフト（張力）の調整方法に関するものであり、更に詳
しくは、糊付機のサイジングローラとシリンダローラの
間のドラフトの調整方法に関する。
ラフト（張力）の調整方法に関するものであり、更に詳
しくは、糊付機のサイジングローラとシリンダローラの
間のドラフトの調整方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】糊付機に於いて、糊付糸にかかる張力は
できるだけ低く均一であることが望ましい。異常な張力
がかかると、糊付糸の強伸度が低下し、糸切れの原因と
なったり、又張力が弱すぎると、乾燥室内での底ずれ、
糊落ち、ケバ立ち等の原因となるのである。
できるだけ低く均一であることが望ましい。異常な張力
がかかると、糊付糸の強伸度が低下し、糸切れの原因と
なったり、又張力が弱すぎると、乾燥室内での底ずれ、
糊落ち、ケバ立ち等の原因となるのである。
【０００３】糊付糸の張力を決定するのは、フィード部
のフィードローラ、サイジング部のサイジングローラ及
びシリンダ部のシリンダローラの駆動によるのであり、
特にサイジングローラとシリンダローラの間の各ドラフ
トの関係（ドラフト率）を適正に管理する必要がある。
のフィードローラ、サイジング部のサイジングローラ及
びシリンダ部のシリンダローラの駆動によるのであり、
特にサイジングローラとシリンダローラの間の各ドラフ
トの関係（ドラフト率）を適正に管理する必要がある。
【０００４】しかし、ドラフトの管理は糸の種類によっ
て異なり、又機台の速度が張力に影響を与えるため、機
台の起動低速から高速に至るまで、各増速時の適切なド
ラフトを得る必要がある。そこで、従来機のドラフト調
整は、絞りローラと引き出しローラの間を一本のサイド
シャフトで連結し、ギヤー式によって各ローラの回転数
を変化させて調整しているのである。¨
て異なり、又機台の速度が張力に影響を与えるため、機
台の起動低速から高速に至るまで、各増速時の適切なド
ラフトを得る必要がある。そこで、従来機のドラフト調
整は、絞りローラと引き出しローラの間を一本のサイド
シャフトで連結し、ギヤー式によって各ローラの回転数
を変化させて調整しているのである。¨
【０００５】ギヤー式には、サイドシャフト上にギヤー
カップリングとＰＩＶ無段変速機を結合させ、ギヤーカ
ップリングで微少変速化し、ギヤーカップリングの出力
回転数を変化させるものがある。しかし、この方法では
ドラフトの調整が機台運転時にしかできず、又低速運転
時にも変速ハンドルは回りにくく、結局ドラフトの設定
は高速運転中にしか行えない問題がある。
カップリングとＰＩＶ無段変速機を結合させ、ギヤーカ
ップリングで微少変速化し、ギヤーカップリングの出力
回転数を変化させるものがある。しかし、この方法では
ドラフトの調整が機台運転時にしかできず、又低速運転
時にも変速ハンドルは回りにくく、結局ドラフトの設定
は高速運転中にしか行えない問題がある。
【０００６】更に、多くのギヤーの噛み合わせを変える
ことによって、入力軸と出力軸の回転速度を微細変える
ものがあり、噛み合わせの変更はシャフトを軸方向に動
かしてシャフトのキーと所望のギヤーとを噛み合わせて
動力を伝導するようにしている。この方法では、操作が
煩雑となり迅速な変更を期待できない問題がある。
ことによって、入力軸と出力軸の回転速度を微細変える
ものがあり、噛み合わせの変更はシャフトを軸方向に動
かしてシャフトのキーと所望のギヤーとを噛み合わせて
動力を伝導するようにしている。この方法では、操作が
煩雑となり迅速な変更を期待できない問題がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
の点に鑑み、機構、操作の簡易化を図り、機台の低速か
ら高速まで各速度のドラフト率を確実、迅速に行い、低
速から高速まで安定したドラフト率で品質の向上を図
り、運転速度を高めて生産性をも向上させんとするもの
である。又、他の目的は設定値と実測値との誤差をリア
ルタイムで補正し、設定値通りのドラフト率を得んとす
るものである
の点に鑑み、機構、操作の簡易化を図り、機台の低速か
ら高速まで各速度のドラフト率を確実、迅速に行い、低
速から高速まで安定したドラフト率で品質の向上を図
り、運転速度を高めて生産性をも向上させんとするもの
である。又、他の目的は設定値と実測値との誤差をリア
ルタイムで補正し、設定値通りのドラフト率を得んとす
るものである
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィードロー
ラの駆動源、サイジングローラの駆動源及びシリンダロ
ーラの駆動源を各々個別の駆動源とし、個々に回転数を
可変可能としてドラフト率を調整するものである。そし
て、各駆動源をサーボモータとし、増速時の設定速度に
おいて、あらかじめ設定されたドラフト率の回転トルク
に各ローラを制御し、ドラフト率を調整することもで
き、更に各ドラフト間の張力を測定し、あらかじめ設定
されたドラフト率と実測した張力を比較しながら各サー
ボモータを制御し、ドラフト率を調整するものとしても
よい。
ラの駆動源、サイジングローラの駆動源及びシリンダロ
ーラの駆動源を各々個別の駆動源とし、個々に回転数を
可変可能としてドラフト率を調整するものである。そし
て、各駆動源をサーボモータとし、増速時の設定速度に
おいて、あらかじめ設定されたドラフト率の回転トルク
に各ローラを制御し、ドラフト率を調整することもで
き、更に各ドラフト間の張力を測定し、あらかじめ設定
されたドラフト率と実測した張力を比較しながら各サー
ボモータを制御し、ドラフト率を調整するものとしても
よい。
【０００９】
【作用】ドラフトを決定するフィードローラ、サイジン
グローラ及びシリンダローラの駆動源を各々個別に設け
てあるから、各ローラの駆動は直接的、かつ他のローラ
の駆動と無縁に可変する作用を奏し、ドラフト率の調整
を単純容易化する。
グローラ及びシリンダローラの駆動源を各々個別に設け
てあるから、各ローラの駆動は直接的、かつ他のローラ
の駆動と無縁に可変する作用を奏し、ドラフト率の調整
を単純容易化する。
【００１０】又、糸の種類によって各ドラフト率の最適
値は既に求められているから、各ローラの駆動源をサー
ボモータとし、増速時に於ける各ドラフト率になるよう
に出力設定することで、ドラフト率を経時的に制御する
作用を奏するのである。
値は既に求められているから、各ローラの駆動源をサー
ボモータとし、増速時に於ける各ドラフト率になるよう
に出力設定することで、ドラフト率を経時的に制御する
作用を奏するのである。
【００１１】更に、各ドラフト間の実際の張力を測定
し、この実測した張力に基づくドラフト率と設定された
ドラフト率とを比較し、実測値を設定したドラフト率に
是正することで実際のドラフト率を最適値に制御する作
用を奏するのである。
し、この実測した張力に基づくドラフト率と設定された
ドラフト率とを比較し、実測値を設定したドラフト率に
是正することで実際のドラフト率を最適値に制御する作
用を奏するのである。
【００１２】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図１は糊付機の簡略化した構成図であり、送り部１
より繰り出された糸７は、フィード部２からサイジング
部３を通り糊付けが行われる。糊の付着した糸７は、第
１、２乾燥室部４、シリンダ部５で乾燥した後、巻取部
６で巻取られる基本的過程を表している。
る。図１は糊付機の簡略化した構成図であり、送り部１
より繰り出された糸７は、フィード部２からサイジング
部３を通り糊付けが行われる。糊の付着した糸７は、第
１、２乾燥室部４、シリンダ部５で乾燥した後、巻取部
６で巻取られる基本的過程を表している。
【００１３】各部は夫々積極回転して糸の運行を促すの
であり、各駆動源１Ａ、２Ａ、３Ａ、５Ａ、６Ａには個
別の駆動源であるサーボモータＭ１、Ｍ２、Ｍ３、Ｍ
５、Ｍ６が配設してある。そして、各サーボモータＭ
１、Ｍ２、Ｍ３、Ｍ５、及びＭ６は制御部８によって出
力トルクを制御するものとしてある。制御部８はプログ
ラムにしたがって種々のデータを入力し、処理を行い、
マイクロコンピュータやロジック素子等を用いることが
できる。
であり、各駆動源１Ａ、２Ａ、３Ａ、５Ａ、６Ａには個
別の駆動源であるサーボモータＭ１、Ｍ２、Ｍ３、Ｍ
５、Ｍ６が配設してある。そして、各サーボモータＭ
１、Ｍ２、Ｍ３、Ｍ５、及びＭ６は制御部８によって出
力トルクを制御するものとしてある。制御部８はプログ
ラムにしたがって種々のデータを入力し、処理を行い、
マイクロコンピュータやロジック素子等を用いることが
できる。
【００１４】各サーボモータＭ１、Ｍ２、Ｍ３、Ｍ５、
Ｍ６の制御は、糸の種類によっては勿論であるが速度に
よっても異なる。そして、サイジングローラ３Ｂとシリ
ンダローラ５Ｂとの間のドラフトの関係を、サイジング
ローラ３Ｂとシリンダローラ５Ｂの回転数比率（％）に
よって表示、この比率はドラフト率と言われている。す
なわち、シリンダローラ５Ｂを主として、その回転数と
サイジングローラ３Ｂの回転数の差を、シリンダローラ
５Ｂの回転数に対する±の百分率で表している。
Ｍ６の制御は、糸の種類によっては勿論であるが速度に
よっても異なる。そして、サイジングローラ３Ｂとシリ
ンダローラ５Ｂとの間のドラフトの関係を、サイジング
ローラ３Ｂとシリンダローラ５Ｂの回転数比率（％）に
よって表示、この比率はドラフト率と言われている。す
なわち、シリンダローラ５Ｂを主として、その回転数と
サイジングローラ３Ｂの回転数の差を、シリンダローラ
５Ｂの回転数に対する±の百分率で表している。
【００１５】次表１はドラフト率の一例であり、又図３
はそれをグラフに表したものである。又、送り出しロー
ラ１Ｂ及びフィードローラ２Ｂはサイジングローラ３Ｂ
に同調し、巻取りローラ６Ｂはシリンダローラ５Ｂに同
調するように制御されるものである。そして、停止時も
サーボロック制御でドラフトを一定に維持するものであ
る。
はそれをグラフに表したものである。又、送り出しロー
ラ１Ｂ及びフィードローラ２Ｂはサイジングローラ３Ｂ
に同調し、巻取りローラ６Ｂはシリンダローラ５Ｂに同
調するように制御されるものである。そして、停止時も
サーボロック制御でドラフトを一定に維持するものであ
る。
【００１６】
【表１】
【００１７】図２は他の実施例を示すものであり、図１
の構成に於けるフィードローラ２Ｂとサイジングローラ
３Ｂ間にロードセル９を設置し、かつサイジングローラ
３Ｂとシリンダローラ５Ｂ間にもロードセル１０が設置
してある。ロードセル９、１０で測定した張力は、変換
器１１、１１で電気信号に変換して比較回路１２に送ら
れ、比較回路１２よって設定したドラフト率と比較し、
その誤差を調整する調整信号を制御部８から各サーボモ
ータへ送り、設定値と実測値との補正を図るものであ
る。
の構成に於けるフィードローラ２Ｂとサイジングローラ
３Ｂ間にロードセル９を設置し、かつサイジングローラ
３Ｂとシリンダローラ５Ｂ間にもロードセル１０が設置
してある。ロードセル９、１０で測定した張力は、変換
器１１、１１で電気信号に変換して比較回路１２に送ら
れ、比較回路１２よって設定したドラフト率と比較し、
その誤差を調整する調整信号を制御部８から各サーボモ
ータへ送り、設定値と実測値との補正を図るものであ
る。
【００１８】
【発明の効果】以上のように、本発明は糊付機に於ける
ドラフトに関係する各ローラの駆動源を各個独立したも
のとしたため、各ローラを個別に多点で制御でき、ドラ
フト率の制御が容易となり、かつ低速から高速までの細
やかな管理が可能となるのである。
ドラフトに関係する各ローラの駆動源を各個独立したも
のとしたため、各ローラを個別に多点で制御でき、ドラ
フト率の制御が容易となり、かつ低速から高速までの細
やかな管理が可能となるのである。
【００１９】又、駆動源をサーボモータとすることで制
御が極めて容易、確実となり、運転中でも各ドラフトを
可変可能となり、あらかじめ増速時のドラフトを設定で
き、制御に信頼性が生じれば、運転速度の向上も可能と
なって生産量の増大が図られる効果を有する。そして、
停止時もサーボロック制御で各ドラフトを一定に制御
し、張力を一定とでき、機台の立ち上がり時にも良質の
製品を得られる。
御が極めて容易、確実となり、運転中でも各ドラフトを
可変可能となり、あらかじめ増速時のドラフトを設定で
き、制御に信頼性が生じれば、運転速度の向上も可能と
なって生産量の増大が図られる効果を有する。そして、
停止時もサーボロック制御で各ドラフトを一定に制御
し、張力を一定とでき、機台の立ち上がり時にも良質の
製品を得られる。
【００２０】更に、ロードセルを各ドラフト間に取り付
け、実際の張力を測定し、この実測値と設定値とを比較
是正することで設定値との誤差を補正し、現実の状況下
でのより正確なドラフト制御を期待できる効果を発揮す
るものである。
け、実際の張力を測定し、この実測値と設定値とを比較
是正することで設定値との誤差を補正し、現実の状況下
でのより正確なドラフト制御を期待できる効果を発揮す
るものである。
【図１】本発明の一実施例を示す概略図である。
【図２】本発明の他の実施例を示す概略図である。
【図３】ドラフト率の一例を示すグラフである。
１ 送り部 ２ フィード部 ３ サイジング部 ４ 乾燥室部 ５ シリンダ部 ６ 巻取部 １Ａ、２Ａ、３Ａ、５Ａ、６Ａ 駆動軸 Ｍ１、Ｍ２、Ｍ３、Ｍ５、Ｍ６ サーボモータ ２Ｂ フィードローラ ３Ｂ サイジングローラ ５Ｂ シリンダローラ ７ 糸 ８ 制御部 ９ ロードセル １０ ロードセル １１ 変換器 １２ 比較回路
Claims (3)
- 【請求項１】 フィードローラの駆動源、サイジングロ
ーラの駆動源及びシリンダローラの駆動源を各々個別の
駆動源とし、個々に回転数を可変可能としてドラフト率
を調整することを特徴とする糊付機のドラフト調整方
法。 - 【請求項２】 各駆動源をサーボモータとし、増速時の
設定速度において、あらかじめ設定されたドラフト率の
回転トルクに各ローラを制御し、ドラフト率を調整する
ことを特徴とする請求項１記載の糊付機のドラフト調整
方法。 - 【請求項３】 各ドラフト間の張力を測定し、あらかじ
め設定されたドラフト率と実測した張力を比較しながら
各サーボモータを制御し、ドラフト率を調整することを
特徴とする請求項２記載の糊付機のドラフト調整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4057294A JPH07229055A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 糊付機のドラフト調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4057294A JPH07229055A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 糊付機のドラフト調整方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07229055A true JPH07229055A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12584200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4057294A Pending JPH07229055A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 糊付機のドラフト調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07229055A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007169818A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Tsudakoma Corp | 経糸糊付装置のストレッチ制御装置 |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP4057294A patent/JPH07229055A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007169818A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Tsudakoma Corp | 経糸糊付装置のストレッチ制御装置 |
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