JPH07228556A - 2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体の製造方法 - Google Patents
2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体の製造方法Info
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- JPH07228556A JPH07228556A JP4317394A JP4317394A JPH07228556A JP H07228556 A JPH07228556 A JP H07228556A JP 4317394 A JP4317394 A JP 4317394A JP 4317394 A JP4317394 A JP 4317394A JP H07228556 A JPH07228556 A JP H07228556A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 アントラニル酸誘導体を水素化ホウ素ナトリ
ウム及び硫酸を用いて還元することを特徴とする2−ア
ミノベンジルアルコ−ル誘導体の製造方法に関する。 【効果】 2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体は、抗
潰瘍剤として有用な2−(2−置換アミノベンジルスル
フィニル)ベンズイミダゾ−ル等の合成中間体として使
用される。
ウム及び硫酸を用いて還元することを特徴とする2−ア
ミノベンジルアルコ−ル誘導体の製造方法に関する。 【効果】 2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体は、抗
潰瘍剤として有用な2−(2−置換アミノベンジルスル
フィニル)ベンズイミダゾ−ル等の合成中間体として使
用される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2−アミノベンジルア
ルコ−ル誘導体の製造方法に関し、更に詳細には、アン
トラニル酸誘導体を水素化ホウ素ナトリウム及び硫酸を
用いて還元することを特徴とする2−アミノベンジルア
ルコ−ル誘導体の製造方法に関する。2−アミノベンジ
ルアルコ−ル誘導体は、医薬、農薬等の合成中間体とし
て有用で、特に、特開昭61−60660,特開昭61
−221176,特開平2−138263,特開平3−
163065等記載の抗潰瘍作用を有する2−(2−置
換アミノベンジルスルフィニル)ベンズイミダゾ−ル誘
導体(例えば、2−[2−(N−イソブチル−N−メチ
ルアミノ)ベンジルスルフィニル]ベンズイミダゾ−
ル)、或いは2−(2−置換アミノベンジルスルフィニ
ル)イミダゾ−ル誘導体の製造における重要合成中間体
として使用される。
ルコ−ル誘導体の製造方法に関し、更に詳細には、アン
トラニル酸誘導体を水素化ホウ素ナトリウム及び硫酸を
用いて還元することを特徴とする2−アミノベンジルア
ルコ−ル誘導体の製造方法に関する。2−アミノベンジ
ルアルコ−ル誘導体は、医薬、農薬等の合成中間体とし
て有用で、特に、特開昭61−60660,特開昭61
−221176,特開平2−138263,特開平3−
163065等記載の抗潰瘍作用を有する2−(2−置
換アミノベンジルスルフィニル)ベンズイミダゾ−ル誘
導体(例えば、2−[2−(N−イソブチル−N−メチ
ルアミノ)ベンジルスルフィニル]ベンズイミダゾ−
ル)、或いは2−(2−置換アミノベンジルスルフィニ
ル)イミダゾ−ル誘導体の製造における重要合成中間体
として使用される。
【0002】
【従来の技術】従来、2−アミノベンジルアルコ−ル誘
導体の製造方法としては、アントラニル酸エステルの
水素化リチウムアルミニウムによるにより還元する方法
(特開昭64−3157)、アントラニル酸又はその
エステルの水素化ホウ素ナトリウム−塩化亜鉛による還
元する方法(特開昭62−33139)、アントラニ
ル酸をホスゲンやクロロギ酸エチル等で無水イサト酸と
し、これを水素化ホウ素ナトリウムにより還元する方法
(J.Heterocyclic Chem.,23,
223(1986)等が知られている。
導体の製造方法としては、アントラニル酸エステルの
水素化リチウムアルミニウムによるにより還元する方法
(特開昭64−3157)、アントラニル酸又はその
エステルの水素化ホウ素ナトリウム−塩化亜鉛による還
元する方法(特開昭62−33139)、アントラニ
ル酸をホスゲンやクロロギ酸エチル等で無水イサト酸と
し、これを水素化ホウ素ナトリウムにより還元する方法
(J.Heterocyclic Chem.,23,
223(1986)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来方法では、
例えばにおける水素化リチウムアルミニウムは、高価
でしかも危険な試薬であり、従ってこの方法は工業的方
法としては、十分満足できるものではなく、又にお
いては、アントラニル酸エステルや無水イサト酸等を経
由することで工程数が増し、しかもこれらの収率は必ず
しも満足できるものではなかった。本発明者らは、上記
問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アントラニ
ル酸誘導体を安価な水素化ホウ素ナトリウムと硫酸を用
いて還元することで、簡便で、高収率でしかも経済的に
2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体を得ることができ
ることを見いだし本発明を完成した。
例えばにおける水素化リチウムアルミニウムは、高価
でしかも危険な試薬であり、従ってこの方法は工業的方
法としては、十分満足できるものではなく、又にお
いては、アントラニル酸エステルや無水イサト酸等を経
由することで工程数が増し、しかもこれらの収率は必ず
しも満足できるものではなかった。本発明者らは、上記
問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アントラニ
ル酸誘導体を安価な水素化ホウ素ナトリウムと硫酸を用
いて還元することで、簡便で、高収率でしかも経済的に
2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体を得ることができ
ることを見いだし本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、アント
ラニル酸誘導体を水素化ホウ素ナトリウム及び硫酸を用
いて還元することを特徴とする2−アミノベンジルアル
コ−ル誘導体の製造方法を提供するものである。又、本
発明は、一般式(I)
ラニル酸誘導体を水素化ホウ素ナトリウム及び硫酸を用
いて還元することを特徴とする2−アミノベンジルアル
コ−ル誘導体の製造方法を提供するものである。又、本
発明は、一般式(I)
【化3】 (式中、R1及びR2は、同一又は異なって、水素、アル
キル、アラルキル、アルコキシアルキルを示し、R3、
R4、R5及びR6は、同一又は異なって、水素、ハロゲ
ン、アルキル、アルコキシ、ニトロ、シアノ、ハロアル
キル、ハロアルコキシ、アルコキシカルボニルを示す)
で表されるアントラニル酸誘導体を水素化ホウ素ナトリ
ウム及び硫酸を用いて還元することを特徴とする、一般
式(II)
キル、アラルキル、アルコキシアルキルを示し、R3、
R4、R5及びR6は、同一又は異なって、水素、ハロゲ
ン、アルキル、アルコキシ、ニトロ、シアノ、ハロアル
キル、ハロアルコキシ、アルコキシカルボニルを示す)
で表されるアントラニル酸誘導体を水素化ホウ素ナトリ
ウム及び硫酸を用いて還元することを特徴とする、一般
式(II)
【化4】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記と同
じ)で表される2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体の
製造方法を提供するものである。
じ)で表される2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体の
製造方法を提供するものである。
【0005】上記の一般式(I),(II)で、R1及
びR2おけるアルキルとしては、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、イソブチル等の炭素数1〜6のアルキル
が好ましく、アラルキルとしては、ベンジル、フェニル
エチル等のアリ−ル基がフエニルで、アルキル基の炭素
数が1〜4であるアラルキルが好ましく、アルコキシア
ルキルとしては、メトキシエチル、エトキシエチル、プ
ロポキシエチル、メトキシプロピル等の炭素数1〜4の
アルコキシ置換の炭素数2〜6のアルコキシアルキルが
好ましい。一般式(I),(II)で、R3、R4、R5
及びR6におけるハロゲンとしては、フッ素、塩素が好
ましく、アルキルとしては、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、イソブチル等の炭素数1〜6のアルキルが
好ましく、アルコキシとしては、メトキシ、エトキシ等
の炭素数1〜6のアルコキシが好ましく、ハロアルキル
としては、フルオロメチル、クロロメチル、トリフルオ
ロメチル、2−フルオロエチル等のフッ素、塩素等で置
換された炭素数1〜6のハロアルキルが好ましく、ハロ
アルコキシとしては、フルオロメトキシ、クロロメトキ
シ、トリフルオロメトキシ、2−フルオロエトキシ等の
フッ素、塩素等で置換された炭素数1〜6のハロアルコ
キシが好ましく、アルコキシカルボニルとしては、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル等の炭素数2〜7
のアルコキシカルボニルが好ましい。
びR2おけるアルキルとしては、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、イソブチル等の炭素数1〜6のアルキル
が好ましく、アラルキルとしては、ベンジル、フェニル
エチル等のアリ−ル基がフエニルで、アルキル基の炭素
数が1〜4であるアラルキルが好ましく、アルコキシア
ルキルとしては、メトキシエチル、エトキシエチル、プ
ロポキシエチル、メトキシプロピル等の炭素数1〜4の
アルコキシ置換の炭素数2〜6のアルコキシアルキルが
好ましい。一般式(I),(II)で、R3、R4、R5
及びR6におけるハロゲンとしては、フッ素、塩素が好
ましく、アルキルとしては、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、イソブチル等の炭素数1〜6のアルキルが
好ましく、アルコキシとしては、メトキシ、エトキシ等
の炭素数1〜6のアルコキシが好ましく、ハロアルキル
としては、フルオロメチル、クロロメチル、トリフルオ
ロメチル、2−フルオロエチル等のフッ素、塩素等で置
換された炭素数1〜6のハロアルキルが好ましく、ハロ
アルコキシとしては、フルオロメトキシ、クロロメトキ
シ、トリフルオロメトキシ、2−フルオロエトキシ等の
フッ素、塩素等で置換された炭素数1〜6のハロアルコ
キシが好ましく、アルコキシカルボニルとしては、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル等の炭素数2〜7
のアルコキシカルボニルが好ましい。
【0006】本発明において、反応はアントラニル酸誘
導体1モルに対し、水素化ホウ素ナトリウムを0.5〜
10モル、好ましくは1〜2.5モル使用する。 又、
反応に使用する硫酸は、水素化ホウ素ナトリウム1モル
に対し、0.25〜1.0モル、好ましくは0.5モル
使用する。反応溶媒は、反応に影響を与えない溶媒中、
例えばTHF、あるいはTHFとイソプロピルエ−テ
ル、トルエンとの混合溶媒等が用いられる。反応温度
は、室温から溶媒の還流温度の範囲内が好ましい。原料
であるアントラニル酸誘導体は、o−ハロゲノ安息香酸
とアミンとの縮合反応(特開昭63−287756)等
により得ることができる。尚、本発明方法により得られ
た2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体は、例えば、特
開昭64−3157、Chem.Pharm.Bul
l.,40(3)675−682頁(1992年)等に
記載の方法を用いることで抗潰瘍作用を有する2−(2
−置換アミノベンジルスルフィニル)ベンズイミダゾ−
ル誘導体或いは2−(2−置換アミノベンジルスルフィ
ニル)イミダゾ−ル誘導体に導くことができる。
導体1モルに対し、水素化ホウ素ナトリウムを0.5〜
10モル、好ましくは1〜2.5モル使用する。 又、
反応に使用する硫酸は、水素化ホウ素ナトリウム1モル
に対し、0.25〜1.0モル、好ましくは0.5モル
使用する。反応溶媒は、反応に影響を与えない溶媒中、
例えばTHF、あるいはTHFとイソプロピルエ−テ
ル、トルエンとの混合溶媒等が用いられる。反応温度
は、室温から溶媒の還流温度の範囲内が好ましい。原料
であるアントラニル酸誘導体は、o−ハロゲノ安息香酸
とアミンとの縮合反応(特開昭63−287756)等
により得ることができる。尚、本発明方法により得られ
た2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体は、例えば、特
開昭64−3157、Chem.Pharm.Bul
l.,40(3)675−682頁(1992年)等に
記載の方法を用いることで抗潰瘍作用を有する2−(2
−置換アミノベンジルスルフィニル)ベンズイミダゾ−
ル誘導体或いは2−(2−置換アミノベンジルスルフィ
ニル)イミダゾ−ル誘導体に導くことができる。
【0007】
【発明の効果】従って、本発明は、アントラニル酸誘導
体を安価な水素化ホウ素ナトリウムと硫酸を用いて還元
することで、簡便で、高収率でしかも経済的に2−アミ
ノベンジルアルコ−ル誘導体を得ることができる工業的
に優れた製造方法である。次に、実施例、参考例を挙げ
て、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
体を安価な水素化ホウ素ナトリウムと硫酸を用いて還元
することで、簡便で、高収率でしかも経済的に2−アミ
ノベンジルアルコ−ル誘導体を得ることができる工業的
に優れた製造方法である。次に、実施例、参考例を挙げ
て、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
【0008】
実施例1 2−アミノベンジルアルコ−ル 水素化ホウ素ナトリウム(0.95g,25.1mmo
l)のテトラヒドロフラン(10ml)懸濁液に、氷冷
攪拌下、アントラニル酸(1.37g,10.0mmo
l)を少量ずつ加え、次いで濃硫酸(0.69ml,1
2.6mmol)のエーテル(2ml)溶液を25℃以
下で滴下し、室温で22時間攪拌した。反応混合物を氷
冷後、水を添加して残存する還元剤を分解した。 エ
−テルおよび4N水酸化ナトリウム水溶液を加えて有機
層を分取し、残存固体をエーテルで洗浄し、有機層に合
わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留
去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム/メタノール=30/1)を用いて精製し、
淡黄白色結晶性粉末の標題化合物(1.04g,収率8
4%)を得た。 NMR(CDCl3 ) 3.43 (3H,br) 4.62 (2H,s) 6.65−6.74(2H,m) 7.04 (1H,d,J=7Hz) 7.12 (1H,dd,J=7,7Hz)
l)のテトラヒドロフラン(10ml)懸濁液に、氷冷
攪拌下、アントラニル酸(1.37g,10.0mmo
l)を少量ずつ加え、次いで濃硫酸(0.69ml,1
2.6mmol)のエーテル(2ml)溶液を25℃以
下で滴下し、室温で22時間攪拌した。反応混合物を氷
冷後、水を添加して残存する還元剤を分解した。 エ
−テルおよび4N水酸化ナトリウム水溶液を加えて有機
層を分取し、残存固体をエーテルで洗浄し、有機層に合
わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留
去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム/メタノール=30/1)を用いて精製し、
淡黄白色結晶性粉末の標題化合物(1.04g,収率8
4%)を得た。 NMR(CDCl3 ) 3.43 (3H,br) 4.62 (2H,s) 6.65−6.74(2H,m) 7.04 (1H,d,J=7Hz) 7.12 (1H,dd,J=7,7Hz)
【0009】実施例2 2−イソブチルアミノベンジルアルコール 水素化ホウ素ナトリウム(0.57g,15.1mmo
l)のテトラヒドロフラン(10ml)懸濁液に、氷冷
攪拌下、N−イソブチルアントラニル酸(1.94g,
10.0mmol)を少量ずつ加え、次いで濃硫酸
(0.41ml,7.4mmol)のエーテル(2m
l)溶液を20℃以下で滴下し、室温で48時間攪拌
後、さらに5時間加熱還流した。反応混合物を氷冷後、
水を添加して残存する還元剤を分解し、4N水酸化ナト
リウム水を加えて、有機層を分取、水層をエーテルで抽
出し、有機層に合わせた。 溶媒を減圧留去後、残渣に
エ−テルを加え、1N水酸化ナトリウム水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧
留去し、褐色油状の標題化合物(1.58g,収率88
%)を得た。 NMR(CDCl3 ) δ 1.00 (6H,d,J=7Hz) 1.94 (1H,m) 2.96 (2H,d,J=7Hz) 4.65 (2H,s) 6.59−6.66(2H,m) 7.04 (1H,dd,J=7,1Hz) 7.20 (1H,ddd,J=8,7,1H
z)
l)のテトラヒドロフラン(10ml)懸濁液に、氷冷
攪拌下、N−イソブチルアントラニル酸(1.94g,
10.0mmol)を少量ずつ加え、次いで濃硫酸
(0.41ml,7.4mmol)のエーテル(2m
l)溶液を20℃以下で滴下し、室温で48時間攪拌
後、さらに5時間加熱還流した。反応混合物を氷冷後、
水を添加して残存する還元剤を分解し、4N水酸化ナト
リウム水を加えて、有機層を分取、水層をエーテルで抽
出し、有機層に合わせた。 溶媒を減圧留去後、残渣に
エ−テルを加え、1N水酸化ナトリウム水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧
留去し、褐色油状の標題化合物(1.58g,収率88
%)を得た。 NMR(CDCl3 ) δ 1.00 (6H,d,J=7Hz) 1.94 (1H,m) 2.96 (2H,d,J=7Hz) 4.65 (2H,s) 6.59−6.66(2H,m) 7.04 (1H,dd,J=7,1Hz) 7.20 (1H,ddd,J=8,7,1H
z)
【0010】実施例3 5−メトキシ−2−[(2−メトキシエチル)アミノ]
ベンジルアルコ−ル 水素化ホウ素ナトリウム(190mg)、テトラヒドロ
フラン(4ml)、5−メトキシ−N−2−メトキシエ
チルアントラニル酸(451mg)、濃硫酸(0.13
ml)およびエーテル(1ml)を用い、その他は実施
例2と同様に反応を行い、黄色結晶の標題化合物(41
2mg,収率97%)を得た。 NMR(CDCl3 ) δ 3.25(2H,t,J=5Hz) 3.37(3H,s) 3.60(2H,t,J=5Hz) 3.73(3H,s) 4.60(2H,s) 6.63(1H,d,J=9Hz) 6.71(1H,d,J=3Hz) 6.78(1H,dd,J=9,3Hz)
ベンジルアルコ−ル 水素化ホウ素ナトリウム(190mg)、テトラヒドロ
フラン(4ml)、5−メトキシ−N−2−メトキシエ
チルアントラニル酸(451mg)、濃硫酸(0.13
ml)およびエーテル(1ml)を用い、その他は実施
例2と同様に反応を行い、黄色結晶の標題化合物(41
2mg,収率97%)を得た。 NMR(CDCl3 ) δ 3.25(2H,t,J=5Hz) 3.37(3H,s) 3.60(2H,t,J=5Hz) 3.73(3H,s) 4.60(2H,s) 6.63(1H,d,J=9Hz) 6.71(1H,d,J=3Hz) 6.78(1H,dd,J=9,3Hz)
【0011】実施例4 2−ジメチルアミノ−5−メチルベンジルアルコール 水素化ホウ素ナトリウム(285mg)、テトラヒドロ
フラン(8ml)、N,N,5−トリメチルアントラニ
ル酸(538mg)、濃硫酸(0.20ml)およびエ
ーテル(1ml)を用い、その他は実施例2と同様に反
応を行い、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム/メタノール=30/1)を用いて
精製し、黄色油状の標題化合物(348mg,収率70
%)を得た。 NMR(CDCl3 ) δ 2.29(3H,s) 2.69(6H,s) 4.78(2H,s) 5.70(1H,s) 6.95(1H,d,J=2Hz) 7.05(1H,dd,J=8,2Hz) 7.12(1H,d,J=8Hz)
フラン(8ml)、N,N,5−トリメチルアントラニ
ル酸(538mg)、濃硫酸(0.20ml)およびエ
ーテル(1ml)を用い、その他は実施例2と同様に反
応を行い、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム/メタノール=30/1)を用いて
精製し、黄色油状の標題化合物(348mg,収率70
%)を得た。 NMR(CDCl3 ) δ 2.29(3H,s) 2.69(6H,s) 4.78(2H,s) 5.70(1H,s) 6.95(1H,d,J=2Hz) 7.05(1H,dd,J=8,2Hz) 7.12(1H,d,J=8Hz)
【0012】参考例1 N−イソブチルアントラニル酸 o−クロロ安息香酸(15.7g,0.10mol)、
無水炭酸カリウム(16.0g,0.116mol)及
び酸化銅(II)(0.4g,0.005mol)の混合
物にイソブチルアミン(14.6g,0.20mol)
を加え、85℃の油浴中で16時間加熱攪拌した。室温
まで冷却後、反応混合物にトルエン(50ml)及び水
(50ml)を加えてしばらく攪拌し、不溶物を濾別
し、トルエン(10mlで3回)及び水(25mlで2
回)で洗浄した。 濾液と洗液を合わせ、攪拌下に水層
のpHが3〜4になるように濃塩酸を加え、トルエン層
を分取した。 水層をトルエン(50ml)で抽出し、
有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。 減圧下溶媒留去後、淡褐色粉末であ
る標題化合物(18.3g,収率95%;NMRスペク
トルから算出した純度94%)を得た。 NMR(CDCl3 ) δ 1.03(6H,d,J=6Hz) 1.98(1H,m) 3.04(2H,d,J=6Hz) 6.58(1H,dd,J=8,8Hz) 6.68(1H,d,J=8Hz) 7.37(1H,ddd,J=8,8,2Hz) 7.98(1H,dd,J=8,2Hz)
無水炭酸カリウム(16.0g,0.116mol)及
び酸化銅(II)(0.4g,0.005mol)の混合
物にイソブチルアミン(14.6g,0.20mol)
を加え、85℃の油浴中で16時間加熱攪拌した。室温
まで冷却後、反応混合物にトルエン(50ml)及び水
(50ml)を加えてしばらく攪拌し、不溶物を濾別
し、トルエン(10mlで3回)及び水(25mlで2
回)で洗浄した。 濾液と洗液を合わせ、攪拌下に水層
のpHが3〜4になるように濃塩酸を加え、トルエン層
を分取した。 水層をトルエン(50ml)で抽出し、
有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。 減圧下溶媒留去後、淡褐色粉末であ
る標題化合物(18.3g,収率95%;NMRスペク
トルから算出した純度94%)を得た。 NMR(CDCl3 ) δ 1.03(6H,d,J=6Hz) 1.98(1H,m) 3.04(2H,d,J=6Hz) 6.58(1H,dd,J=8,8Hz) 6.68(1H,d,J=8Hz) 7.37(1H,ddd,J=8,8,2Hz) 7.98(1H,dd,J=8,2Hz)
【0013】参考例2 5−メトキシ−N−2−メトキシエチルアントラニル酸 2−ブロモ−5−メトキシ安息香酸(305g,1.3
2mol)、無水炭酸カリウム(219g,1.58m
ol)及び酸化銅(II)(8.06g,0.10mo
l)の混合物にメトキシエチルアミン(149g,1.
98mol)を1時間かけて滴下した。 室温で30分
攪拌後、80−90℃で3時間攪拌した。冷後、水(1
l)を加えて1時間攪拌し、不溶物を濾別した。 濾液
に塩酸をpH3−4まで加え、析出した結晶を濾取し、
十分に水洗した。 乾燥後、黄緑色結晶である標題化合
物(230.7g,収率78%)を得た。 NMR(CD3 OD) δ 3.35(2H,t,J=5Hz) 3.39(3H,s) 3.62(2H,t,J=5Hz) 3.74(3H,s) 6.78(1H,d,J=9Hz) 7.05(1H,dd,J=9,3Hz) 7.46(1H,d,J=3Hz)
2mol)、無水炭酸カリウム(219g,1.58m
ol)及び酸化銅(II)(8.06g,0.10mo
l)の混合物にメトキシエチルアミン(149g,1.
98mol)を1時間かけて滴下した。 室温で30分
攪拌後、80−90℃で3時間攪拌した。冷後、水(1
l)を加えて1時間攪拌し、不溶物を濾別した。 濾液
に塩酸をpH3−4まで加え、析出した結晶を濾取し、
十分に水洗した。 乾燥後、黄緑色結晶である標題化合
物(230.7g,収率78%)を得た。 NMR(CD3 OD) δ 3.35(2H,t,J=5Hz) 3.39(3H,s) 3.62(2H,t,J=5Hz) 3.74(3H,s) 6.78(1H,d,J=9Hz) 7.05(1H,dd,J=9,3Hz) 7.46(1H,d,J=3Hz)
Claims (2)
- 【請求項1】 アントラニル酸誘導体を水素化ホウ素ナ
トリウム及び硫酸を用いて還元することを特徴とする2
−アミノベンジルアルコ−ル誘導体の製造方法。 - 【請求項2】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1及びR2は、同一又は異なって、水素、アル
キル、アラルキル、アルコキシアルキルを示し、R3、
R4、R5及びR6は、同一又は異なって、水素、ハロゲ
ン、アルキル、アルコキシ、ニトロ、シアノ、ハロアル
キル、ハロアルコキシ、アルコキシカルボニルを示す)
で表されるアントラニル酸誘導体を水素化ホウ素ナトリ
ウム及び硫酸を用いて還元することを特徴とする、一般
式(II) 【化2】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記と同
じ)で表される2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4317394A JPH07228556A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4317394A JPH07228556A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07228556A true JPH07228556A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12656500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4317394A Pending JPH07228556A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 2−アミノベンジルアルコ−ル誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07228556A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108689866A (zh) * | 2017-04-06 | 2018-10-23 | 成都博腾药业有限公司 | 一种(r)-3-氨基丁醇的合成方法 |
-
1994
- 1994-02-17 JP JP4317394A patent/JPH07228556A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108689866A (zh) * | 2017-04-06 | 2018-10-23 | 成都博腾药业有限公司 | 一种(r)-3-氨基丁醇的合成方法 |
CN108689866B (zh) * | 2017-04-06 | 2022-05-10 | 江西博腾药业有限公司 | 一种(r)-3-氨基丁醇的合成方法 |
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