JPH07228161A - 車両用外気導入構造 - Google Patents

車両用外気導入構造

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JPH07228161A
JPH07228161A JP1910894A JP1910894A JPH07228161A JP H07228161 A JPH07228161 A JP H07228161A JP 1910894 A JP1910894 A JP 1910894A JP 1910894 A JP1910894 A JP 1910894A JP H07228161 A JPH07228161 A JP H07228161A
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誠一 辻
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潔 櫻井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラジエ−タが車体の前傾状態で配設される場
合において、ラジエ−タの熱交換効率およびエンジン周
辺の換気性の向上を図った車両用外気導入構造を提供す
る。 【構成】 車体前部に開口する外気取入れ口61に対応
して前傾状態で配設されたラジエ−タ50の背面側に、
前傾状態の冷却ファン63と、ほぼ直立状態の冷却ファ
ン64とを車幅方向に並設し、該冷却ファン63、64
の後方にエンジン8を配設する。上記前傾状態で配設さ
れた冷却ファン63とエンジン8との間の空間に、エア
クリ−ナ45およびバッテリ−38等のような複数の補
機を前後に整列して配設して、冷却ファン63を通過し
た冷却風がエンジン8側に案内される冷却風通路66
を、上記複数の補機の器壁面により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用外気導入構造に
関し、特に、ラジエ−タおよびエンジンに対する外気導
入構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両に対してエンジンを搭載
する場合に、エンジンの直ぐ前方にラジエ−タを直立状
態で配設するのが一般的であり、また、車体の前部が低
くエンジンル−ムが狭く形成された車両にラジエ−タを
配設する際に、該ラジエ−タを直立状態で配設するスペ
−スが得られない場合には、例えば、特開平4−252
731号公報に開示されているように、横長のラジエ−
タを前傾状態で配設し、かつこのラジエ−タの背後に複
数の電動式冷却ファンを並設することが行われている。
【0003】一方、車両の走行特性を向上させるため
に、動力性能の向上、軽量化、操舵時に発生するヨ−慣
性モ−メントの最小化、前後軸に対する重量配分の適性
化等の手法が知られており、特に、ヨ−慣性モ−メント
の最小化および前後軸に対する重量配分の適性化のため
に、重量物であるエンジンを車体の中央部に搭載する、
ミッドシップタイプと呼ばれるエンジン配設構造が、従
来より種々提案されている。
【0004】ところで、一般のミッドシップタイプのエ
ンジン配設構造を有する車両では、エンジンを運転席の
後方において左右中央位置に配置しているため、荷室を
設けるスペ−スがなく、低いCD 値(空気抵抗係数)を
得るためのスラントノ−ズ化と相俟って、荷物収容性が
完全に犠牲となっていた。したがって、運動性能は優れ
ているものの、レイアウト性が劣り、実用性の点で問題
があった。
【0005】そこで、例えば特開平5−85195号公
報に開示された「自動車のエンジンユニット配置構造」
では、エンジンユニットを、前後車軸間において運転席
の側方に縦置きに配置することにより、運動性能の向上
とともに、レイアウト性の向上を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、低いCD
を得るために車体がスラントノ−ズ化された場合、ラジ
エ−タは前傾状態で配設される。したがって、ラジエ−
タが直立状態で搭載されている場合よりも走行風が当た
りにくくなり、ラジエ−タの熱交換効率を向上させる必
要がある。
【0007】また、オルタネ−タ等の比較的高温になる
エンジン補機に対する冷却風の送風も必要であり、特
に、上記のようにエンジンユニットを運転席の側方に縦
置きに配置したミッドシップタイプのエンジン配設構造
を有する車両の場合、エンジンユニットが車室内に設け
られ、かつエンジンユニットがトンネル状のパネルで覆
われるため、エンジン周辺の換気および冷却が重要な問
題となる。
【0008】上述の事情に鑑み、本発明は、ラジエ−タ
が車体の前傾状態で配設される場合において、ラジエ−
タの熱交換効率およびエンジン周辺の換気性の向上を図
った車両用外気導入構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる車両用外
気導入構造は、車体前部に開口する外気取入れ口に対応
して前傾状態で配設されたラジエ−タの背面側に、複数
の冷却ファンが車幅方向に並設され、該複数の冷却ファ
ンの後方にエンジンが配設され、上記複数の冷却ファン
のうちの少なくとも1つは上記ラジエ−タとほぼ平行に
前傾状態で配設され、残る冷却ファンのうちの少なくと
も1つはほぼ直立状態で配設されてなることを特徴とす
るものである。
【0010】本発明の1つの態様によれば、上記前傾状
態で配設された冷却ファンと上記エンジンとの間の空間
に、エアクリ−ナおよびバッテリ−等のような複数の補
機が前後に整列して配設されて、上記前傾状態で配設さ
れた冷却ファンを通過した冷却風を上記エンジン側に案
内する冷却風通路が、上記複数の補機の器壁面により形
成される。
【0011】また、本発明の他の態様によれば、上記ほ
ぼ直立状態で配設された冷却ファンの後方にオルタネ−
タのような要冷却補機が配設される。
【0012】さらに、本発明の他の態様によれば、上記
複数の冷却ファンの後方において該複数の冷却ファンと
離間して車体前後方向に延びるトンネル部が形成され、
該トンネル部内に上記エンジンが配設される。
【0013】さらに、本発明の他の態様によれば、エン
ジンを収容するトンネル部が車体前後方向に延長して車
体中央部に形成され、車体前部に開口する外気取入れ口
と上記トンネル部との間に、上記外気取入れ口から導入
された外気を上記トンネル部内に導入するエアダクトが
設けられている。このエアダクトは、フロントサイドフ
レ−ムを利用して形成され、あるいは、上記左右のフロ
ントサイドフレ−ムおよびこれらサイドフレ−ム間を連
結するクロスメンバを利用して形成される。
【0014】その場合に、上記エアダクトの途中から分
岐された外気が、上記ほぼ直立状態の冷却ファンの前面
に送風される。
【0015】
【作用および発明の効果】本発明によれば、前傾状態の
冷却ファンと直立状態の冷却ファンとがエンジンの前方
に並設されているため、ラジエ−タおよび冷却ファンを
通過した冷却風を、エンジンの構造およびオルタネ−タ
のような要冷却補機の位置に対応させてエンジン周辺お
よび要冷却補機に送風することができる。
【0016】また、前傾状態で配設された冷却ファンの
後方に、エアクリ−ナおよびバッテリ−等の補機の器壁
面による冷却風通路が形成されているから、前傾状態で
配設された冷却ファンを通過する冷却風の通気抵抗を低
減してラジエ−タの熱交換効率を向上させることがで
き、また、冷却風通路形成用部材を別途設けることなし
に、前傾状態で配設された冷却ファンを通過した冷却風
を効果的にエンジン側に送風することができる。
【0017】さらに、直立状態で配設された冷却ファン
の後方に、オルタネ−タのような要冷却補機が配設され
ているから、この補機の冷却を効果的に行うことができ
る。
【0018】さらに、本発明によれば、車体前部に開口
する外気取入れ口と、エンジンを収容するトンネル部と
の間に、上記外気取入れ口から導入された外気を上記ト
ンネル部内に導入するエアダクトが左右のフロントサイ
ドフレ−ムを利用して形成されているから、車体構成部
材を有効に利用して、エンジン周辺の換気と冷却を効果
的に行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
【0020】図1は、本発明の実施例が適用された車両
の概略的側面図であり、図2はその平面図、図3は透視
的拡大正面図である。
【0021】先ず、車両全体の構成について説明する
と、この車両は、縦置きエンジンを含むパワ−ユニット
を前後輪車軸の間に配設したミッドシップタイプのエン
ジン配設構造を有する小型ツ−シ−タ(2人乗り)ク−
ペとして構成され、図中、1は車体、8はエンジン、1
1は前輪、12は後輪であり、これら参照番号に付した
Rは右輪、Lは左輪を意味する。また、以下の説明で
は、左右を識別するために、必要に応じて適宜参照番号
に、右についてはRを、左についてはLを付すことにす
る。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
【0022】図において、車体1は、スラントノ−ズ化
されたノ−ズ部の内部空間2と、その後方の車室3とが
ダッシュパネル4により区画され、車体後部には荷室5
が形成され、車室3内のフロアパネル6上には、図3に
示されているように、ダッシュパネル4の車幅方向のほ
ぼ中心部位から後方に延び、かつノ−ズ部の内部空間2
に連通するトンネル部7が凸設されている。そして、こ
のトンネル部7内に、出力軸の延長方向を車体1の前後
方向とするエンジン8が配設されている。
【0023】エンジン8は、オイルパンを省いてドライ
サンプ潤滑方式を採用した、2ロ−タ−・ロ−タリピス
トンエンジンよりなり、エンジン8の下面は、オイルパ
ンの代わりに平坦なクロ−ジングプレ−ト8bによって
閉塞されており、その分だけ、エンジン8の全高が低く
構成されている。そして、エンジン8の前端には、該エ
ンジン8の前端に取り付けられたオイルポンプ等を覆う
エンジンカバ−8aが設けられ、エンジン8の後端に
は、クラッチハウジング9が、該ハウジング9の前端に
一体に形成された取付フランジ9aを介して剛結合され
ている。さらに、クラッチハウジング9の後端には、ト
ランスミッションハウジング10が一体に剛結合されて
いる。クラッチハウジング9およびトランスミッション
ハウジング10も、エンジン8とともにトンネル部7内
に配設されている。
【0024】また、トランスミッションハウジング10
は、従来の構成と同様に、その後部に一体に形成されて
後方に延長されたエクステンションハウジング13を備
えているが、本実施例では、このエクステンションハウ
ジング13からさらに後方へ延びる管状の延長部13a
が一体に形成され、かつこの延長部13aの後端が後輪
差動歯車装置(ディファレンシャル)のハウジング14
に剛結合されている。そして、トランスミッションの出
力軸(図示は省略)が後方へ延長されて、上記延長部1
3a内を通って後輪差動歯車装置の入力軸(図示は省
略)に連結されていることにより、エンジン8、クラッ
チハウジング9、トランスミッションハウジング10お
よび後輪差動歯車装置のハウジング14が一体に剛結合
されたパワ−トレイン15を構成している。
【0025】運転席および助手席は、車室3内において
上記トンネル部7の両側に配設されているが、図1にお
いては、運転席または助手席のシ−トバック16のみが
示され、かつ運転姿勢にあるドライバの胴部17および
下半身18がハッチングを施した仮想線で示されてい
る。そして、図1から明らかなように、運転姿勢にある
ドライバの下半身18と、トンネル部7とが、車体1の
側方から視てオ−バ−ラップした状態にある。
【0026】なお、図2および図3においては、運転席
がトンネル部7の左方に設けられ、ステアリング19、
フットレスト20、クラッチペダル21、ブレ−キペダ
ル22、アクセルペダル23がトンネル部7の左方に配
置された左ハンドル車が示されているが、本実施例が適
用される車両のエンジン配設構造は、右ハンドル車にも
適用可能である。
【0027】上記パワ−トレイン15は、エンジン8の
前部の両側2箇所と、後輪差動歯車装置のハウジング1
4の両側2箇所の4箇所において、車体フレ−ムに防振
ラバ−を介してマウントされている。
【0028】すなわち、図4ないし図6に示されている
ように、車体1のノ−ズ部には、それぞれ閉断面構成を
有する左右1対のフロントサイドフレ−ム24L、24
Rが車体前後方向に延長して設けられ、フロントサイド
フレ−ム24L、24Rは、それらの後端より若干前方
において、閉断面構成を有するクロスメンバ25により
互いに連結されている。
【0029】クロスメンバ25は、前後方向に所定の間
隔をおいてフロントサイドフレ−ム24L、24R間を
連結する後方部材25aおよび前方部材25bと、両部
材25a、25b間を連結する連結部材25cLおよび
25cRとによって梯子状に一体に構成されている。そ
して、アッパ−ア−ム35L、35Rおよびロアア−ム
36L、36Rを備えたダブルウイッシュボ−ン形式の
前輪サスペンション装置(図3参照)のロアア−ム36
L、36Rの2又に分岐した基部が、クロスメンバ25
の後方部材25aおよび前方部材25bの左右端に、そ
れぞれ揺動自在に取り付けられている。
【0030】また、後方部材25aとフロントサイドフ
レ−ム24L、24Rの後端との間に、エンジンマウン
ト用メンバ26L、26Rが斜めに橋架され、これらメ
ンバ26L、26R上に、エンジン8の前部の両側壁に
一体に突設されたエンジンマウント用ブラケット37
L、37Rが防振ラバ−27L、27Rを介して取り付
けられている。上記エンジンマウント用メンバ26L、
26Rは、クロスメンバ25aおよび各フロントサイド
フレ−ム24L、24Rに対して着脱可能に取り付けら
れており、これによって、エンジン8を前輪サスペンシ
ョン装置に関係なく車体1から取り外すことを可能にし
て、サ−ビス性を向上させている。
【0031】さらに、図2に示されているように、左右
のフロントサイドフレ−ム24L、24Rの後端と、車
体中央部の左右サイドフレ−ムを構成するサイドシル2
8L、28Rの前端とは、車幅方向に延びる閉断面状の
トルクボックス29L、29Rによりそれぞれ連結され
ている。
【0032】一方、サイドシル28L、28Rの後端
は、クロスメンバ30により連結され、さらに、このク
ロスメンバ30に前端を連結されて後方へ延びる左右の
リヤサイドフレ−ム31L、31Rが設けられ、これら
リヤサイドフレ−ム31L、31R間を連結するクロス
メンバ32上に、後輪差動歯車装置のハウジング14が
防振ラバ−(図示は省略)を介して取り付けられてい
る。後輪差動歯車装置のハウジング14の上方には、燃
料タンク34がこのハウジング14を跨ぐように配設さ
れている。
【0033】本実施例に採用されているエンジン8はロ
−タリピストンエンジンであるため、その吸気管41お
よび排気管42が、排気管42の導出位置を吸気管41
の導出位置よりも下方にした態様で、ともにエンジン8
の右側面に取り付けられている。そして、各気筒につき
2本ずつ設けられていて計4本の吸気管41がエンジン
8から車体ノ−ズ部の内部空間2に向かって前方に導出
され、排気管42はエンジン8から後方へ導出されてい
る。この排気管42からエンジン8の後方へ導出された
排気は、プレキャタリスト(前置触媒コンバ−タ)47
およびメインキャタリスト(主触媒コンバ−タ)48を
通過して浄化されてから左右に分岐され、左右のサイレ
ンサ49L、49Rを経て、車外に放出されるようにな
っている。
【0034】4本の吸気管41の前端部は、車体ノ−ズ
部の内部空間2に設けられているサ−ジタンク46に連
結され、図4に示されているように、車体ノ−ズ部の前
端の吸気ダクト44から導入された吸気は、ノ−ズ部の
内部空間2内に配設されたエアクリ−ナ45およびサ−
ジタンク46を経てエンジン8に供給されるように構成
されている。なお、車体ノ−ズ部の前端には、上記吸気
ダクト44に加えて、急加速用の吸気ダクト44′も設
けられている。。
【0035】エンジン8の前面には、図7に示されてい
るように、補機マウント用ブラケット51が、一方のエ
ンジンマウント用ブラケット37Lおよびエンジンカバ
−8aに固定された態様で取り付けられ、この補機マウ
ント用ブラケット51に、オルタネ−タ52、エアコン
用コンプレッサ53、パワ−ステアリング用オイルポン
プ54等の、エンジン8によりベルトを介して駆動され
る補機類が各回転軸を後方に向けて、すなわちエンジン
8側に向けて支持されているとともに、これら補機類の
回転軸にそれぞれドリブンプ−リ52a〜54aが取り
付けられている(図3参照)。
【0036】一方、エンジン8のエキセントリックシャ
フト55の前端はエンジンカバ−8aを貫通して車体ノ
−ズ部の内部空間2に突出しており、このエキセントリ
ックシャフト8bの前端にドライブプ−リ55aが取り
付けられている。そして、このドライブプ−リ55a
と、エンジンカバ−8aに回転自在に取り付けられたア
イドラ57と、上記補機類52〜54のドリブンプ−リ
52a〜54aとの間に1本のベルト58が懸装され
て、いわゆるサ−ペンタイン式のベルトドライブ機構が
構成されている。
【0037】なお、補機マウント用ブラケット51に支
持されている補機類52〜54の間には、ドライブプ−
リ55aおよびアイドラ57に対応する領域に空間が存
在するので、この空間に、例えば電動式のエアポンプ5
9が取り付けられている。
【0038】次に、車体ノ−ズ部の内部空間2の前端に
配設されているラジエ−タ50、およびエンジン8が配
設されているトンネル部7内に対する外気導入構造につ
いて説明する。
【0039】車体1の前端部のフロントパネル1aの下
方中央には、車幅方向に延びる外気取入れ口61が開口
している。横長に形成されたラジエ−タ50は、図4に
示されているように、左右のフロントサイドフレ−ム2
4L、24R間に亘る幅を有し、図6に示されているよ
うに、上記外気取入れ口61の後方において、エアコン
用コンデンサ62とともに前傾状態で配設されている。
そして、このラジエ−タ50の背面側に、第1および第
2の電動式冷却ファン63、64が左右に並設されてい
る。
【0040】上記第1および第2の冷却ファン63、6
4のうち、車体1の左方(車体前方から見て右方)に配
設されている第1の冷却ファン63は、ラジエ−タ50
の背面に沿って前傾状態で配設され、この第1の冷却フ
ァン63の上方に、平坦な器壁底面45aを備えたエア
クリ−ナ45が配設されている。また、エアクリ−ナ4
5とその後方のダッシュパネル4との間には、エンジン
潤滑油を収容したキャッチタンク65とバッテリ−38
とがそれ等の器壁の平坦な底面65a、38aをエアク
リ−ナ45の底面45aとほぼ同一平面上に整列させた
態様で配設されて、上記ラジエ−タ50および第1の冷
却ファン63を通過した冷却風を、エンジン8が配設さ
れているトンネル部7内に案内する冷却風案内通路66
が形成されている。
【0041】車体1の右方(車体前方から見て左方)、
すなわち、エンジン8の排気系が設けられている側に配
設されている第2の冷却ファン64は、図8に示されて
いるように、若干前傾してはいるが、ほぼ直立状態で配
設され、かつこの第2の冷却ファン64を囲むファンシ
ュラウド67がラジエ−タ50の背面にまで延びてい
る。また、第2の冷却ファン64の後方には、エンジン
補機のうち、比較的高温になるために冷却を要するオル
タネ−タ52が配設され、上記ラジエ−タ50および第
2の冷却ファン64を通過した冷却風が、オルタネ−タ
52およびトンネル部7内のエンジン排気系に送風され
るようになっている。その場合に、ラジエ−タ50を通
過して温度が上昇した冷却風の温度を低下させて、冷却
効率を高めるために、後述するエアダクト68Rの途中
から分岐された走行風を第2の冷却ファン64の前面に
供給するための開口67aが上記ファンシュラウド67
に形成されている。第1および第2の冷却ファンからト
ンネル部7内に送風された冷却風は、トンネル部7の下
方から排出される。
【0042】さらに、走行風を上記トンネル部7内に導
入して、トンネル部7内を掃気および冷却するために、
閉断面を構成するフロントサイドフレ−ム24L、24
Rを利用したエアダクトが形成されている。
【0043】すなわち、図5から特に明らかなように、
走行風をフロントサイドフレ−ム24L、24R内にそ
れぞれ導入するためのエアダクト68L、68Rが、フ
ロントサイドフレ−ム24L、24Rの各前端部の内側
に設けられ、かつフロントサイドフレ−ム24L、24
R内に導入された走行風をトンネル部7の前端開口部近
傍に吹き出すためのエアダクト69L、69Rが、フロ
ントサイドフレ−ム24L、24Rの各後端部の内側に
それぞれ設けられている。エアダクト68Rから導入さ
れた走行風は分岐されて、上記開口67aから第2の冷
却ファン64の前面に供給される。
【0044】なお、走行風をトンネル部7内に導入する
ためのエアダクトを、フロントサイドフレ−ム24L、
24Rのみでなく、これらフロントサイドフレ−ム24
L、24R間を連結する中空のクロスメンバ25をも利
用して形成しても良い。その場合は、図5に仮想線で示
されているように、上記トンネル部7に対する走行風吹
出し口70L、70Rが、クロスメンバ25の後方部材
25aの上面に形成され、エアダクト68L、68Rか
らそれぞれフロントサイドフレ−ム24L、24R内に
導入された走行風が、フロントサイドフレ−ム24L、
24Rの底面にそれぞれ形成された孔71L、71Rか
らクロスメンバ25の前方部材25b内に導入され、さ
らに連結部材25cL、25cR内を通って後方部材2
5aの上面の吹出し口70L、70Rに達するようにす
れば良い。
【0045】以上が本発明の実施例の構成であるが、本
実施例においては、前傾状態の冷却ファン63と直立状
態の冷却ファン64とが、直立状態の冷却ファン64を
要冷却補機であるオルタネ−タ52およびエンジン8の
排気系側に配置した態様で、エンジン8の前方に左右に
並設されているため、ラジエ−タ50および冷却ファン
を63、64を通過した冷却風により、エンジン8の周
辺およびオルタネ−タ52を効果的に冷却することがで
きる。なお、本実施例では、前傾状態の冷却ファン63
と直立状態の冷却ファン64とがそれぞれ1個ずつ設け
られている場合であるが、3個以上の冷却ファンが設け
られる場合もある。
【0046】また、前傾状態で配設された冷却ファン6
3の後方に、エアクリ−ナ45およびバッテリ−38等
の補機の器壁面による冷却風通路66が形成されている
から、前傾状態で配設された冷却ファン63を通過する
冷却風の通気抵抗を低減してラジエ−タの50熱交換効
率を向上させることができ、また、冷却風通路形成用部
材を別途設けることなしに、前傾状態で配設された冷却
ファン63を通過した冷却風を効果的にエンジン8側に
送風することができる。
【0047】さらに、本発明によれば、車体前部に開口
する走行風取入れ用エアダクト68L、68Rと、エン
ジン8を収容するトンネル部7との間に、上記エアダク
ト68L、68Rから導入された走行風を上記トンネル
部7内に導入するエアダクトが左右のフロントサイドフ
レ−ム24L、24Rを利用して形成されているから、
車体構成部材を有効に利用して、エンジン8周辺の換気
と冷却を効果的に行うことができる。
【0048】さらに、本実施例においては、エンジン8
が、オイルパンを省いてドライサンプ潤滑方式を採用し
た、2ロ−タ−・ロ−タリピストンエンジンよりなり、
しかも、エンジン8で駆動される補機類を、エンジン8
の前部に取り付けた態様で車体ノ−ズ部の内部空間2に
収容したことによって、エンジン8の前面投影面積が極
めて小さいものとなり、これによって、エンジン8、ク
ラッチおよびトランスミッションからなるパワ−ユニッ
トを、車室3のフロアパネル6上に凸設されたトンネル
部7内に配設することを可能にしている。したがって、
車体前後長を短縮できるとともに、低重心、低車高、低
ヨ−慣性モ−メントのレイアウトを極めてコンパクトな
構成をもって達成することができる。
【0049】また、上記パワ−ユニットを車室3内に収
容したことにより、低CD と高ダウンフォ−スとを両立
させたスラントノ−ズを実現でき、しかも十分な荷室容
積を確保することが可能になった。
【0050】さらに、小型、軽量な車体でありながら、
パワ−ユニットが存在しない車体ノ−ズ部が正面衝突に
対する十分なクラッシャブルゾ−ンとして機能すること
になり、安全性も確保されている。そして、本発明によ
る外気導入構造は、このような車両に適用するのに好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が適用された車両の概略的側面
【図2】同 概略的平面図
【図3】同 透視的拡大正面図
【図4】同 外気導入構造を示す拡大平面図
【図5】同 車体フレ−ム部分を示す平面図
【図6】図4の車体左側の部分の構成を示す側面図
【図7】補機配設構造を示す斜視図
【図8】図4の車体右側の部分の構成を示す側面図
【符号の説明】
1 車体 2 ノ−ズ部の内部空間 3 車室 4 ダッシュパネル 5 荷室 7 トンネル部 8 エンジン 9 クラッチハウジング 10 トランスミッションハウジング 11 前輪 12 後輪 14 後輪差動歯車装置のハウジング 15 パワ−トレイン 24L、24R フロントサイドフレ−ム 25 クロスメンバ 27L、27R エンジンマウント用防振ラバ− 28L、28R サイドシル 29L、29R トルクボックス 35L、35R アッパ−ア−ム 36L、36R ロアア−ム 38 バッテリ− 41 吸気管 42 排気管 45 エアクリ−ナ 46 サ−ジタンク 50 ラジエ−タ 61 外気取入れ口 63 第1の冷却ファン 64 第2の冷却ファン 68L、68R エアダクト 69L、69R エアダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 智博 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前部に開口する外気取入れ口に対応
    して前傾状態で配設されたラジエ−タの背面側に、複数
    の冷却ファンが車幅方向に並設され、該複数の冷却ファ
    ンの後方にエンジンが配設され、上記複数の冷却ファン
    のうちの少なくとも1つは上記ラジエ−タとほぼ平行に
    前傾状態で配設され、残る冷却ファンのうちの少なくと
    も1つはほぼ直立状態で配設されてなることを特徴とす
    る車両用外気導入構造。
  2. 【請求項2】 上記前傾状態で配設された冷却ファンと
    上記エンジンとの間の空間に複数の補機が前後に整列し
    て配設されて、前傾状態で配設された上記冷却ファンを
    通過した冷却風を上記エンジン側に案内する冷却風通路
    が、上記複数の補機の器壁面により形成されてなること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用外気導入構造。
  3. 【請求項3】 上記複数の補機は、エンジン吸気系のエ
    アクリ−ナおよびバッテリ−等の補機よりなることを特
    徴とする請求項2に記載の車両用外気導入構造。
  4. 【請求項4】 上記ほぼ直立状態で配設された冷却ファ
    ンの後方に要冷却補機が配設されてなることを特徴とす
    る請求項1ないし3のうちのいずれか1つに記載の車両
    用外気導入構造。
  5. 【請求項5】 上記要冷却補機がオルタネ−タよりなる
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両用外気導入構
    造。
  6. 【請求項6】 上記複数の冷却ファンの後方において該
    複数の冷却ファンと離間して車体前後方向に延びるトン
    ネル部が形成され、該トンネル部内に上記エンジンが配
    設されてなることを特徴とする請求項1ないし5のうち
    のいずれか1つに記載の車両用外気導入配設構造。
  7. 【請求項7】 エンジンを収容するトンネル部が車体前
    後方向に延長して車体中央部に形成され、車体前部に開
    口する外気取入れ口と上記トンネル部との間に、上記外
    気取入れ口から導入された外気を上記トンネル部内に導
    入するエアダクトが設けられてなることを特徴とする車
    両用外気導入構造。
  8. 【請求項8】 上記エアダクトが、左右のフロントサイ
    ドフレ−ムを利用して形成されてなることを特徴とする
    請求項7に記載の車両用外気導入構造。
  9. 【請求項9】 上記エアダクトが、上記フロントサイド
    フレ−ム間を連結するクロスメンンバを利用して形成さ
    れてなることを特徴とする請求項8記載の車両用外気導
    入構造。
  10. 【請求項10】 車体前部に開口する上記外気取入れ口
    に対応して前傾状態で配設されたラジエ−タの背面側
    に、複数の冷却ファンが車幅方向に並設され、該複数の
    冷却ファンの後方にエンジンが配設され、上記複数の冷
    却ファンのうちの少なくとも1つは上記ラジエ−タとほ
    ぼ平行に前傾状態で配設され、残る冷却ファンのうちの
    少なくとも1つはほぼ直立状態で配設され、該ほぼ直立
    状態で配設された冷却ファンの後方に要冷却補機が配設
    され、上記エアダクトの途中から分岐された外気が、上
    記ほぼ直立状態の冷却ファンの前面に送風されてな車る
    ことを特徴とする請求項7ないし9のうちのいずれか1
    つに記載の車両用外気導入構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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EP1707475A3 (en) * 2005-03-31 2008-01-16 Mazda Motor Corporation Arrangement of engine-associated vehicle components
JP2018096638A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 日野自動車株式会社 凝縮器

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