JPH0722809Y2 - 照明器具等の昇降装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、主として電動式により照明器具等を天井にセ
ットするための昇降装置に関するものである。

（従来の技術） 従来、この種の昇降装置としては、照明器具のような電
気器具が取着される昇降体と、昇降体を吊設するワイヤ
を巻取る巻取装置を有する昇降装置本体とで構成されて
おり、その電気器具を作動させる電源を供給するため
に、昇降体が上昇して昇降装置本体内にセットされた
時、昇降体上面に設けた入力端子接点を昇降装置本体下
面に設けた電源端子接点に接触させることにより行なわ
れている。

（考案が解決しようとする課題） 以上のような従来技術においては、昇降装置本体の下面
に設けた電源端子接点と、この電源端子接点と相対する
昇降体上面に設けた入力端子接点は、いずれも露出して
セットされているので埃等が付着し易く、両者の間に接
続又は接触不良が生ずるという問題点があった。

本考案は、従来技術の有する問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、両接点を保護し、接続
又は接触不良の生じない昇降装置を提供しようとするも
のである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本考案における昇降装置
は、天井に取付けられた昇降装置本体にワイヤを巻取る
巻取装置と、昇降装置本体下部にワイヤにより上昇・下
降する照明器具等を取付けた昇降体とを有する昇降装置
において、昇降装置本体の下面に設けた電源端子接点
と、この電源端子接点に対応して設けられた昇降体側の
入力端子接点のうち、いずれかを上下に摺動可能に保持
して接点スプリングにより接点が突出するよう付勢し、
また、両接点にホルダを設けると共に、接点スプリング
により可動しない側のホルダの内周はテーパの漏斗状
で、両接点の接合時、両カバーの外周部分を延長して重
なるようにしたものである。

（作用） このように本考案昇降装置は、電源端子接点と入力端子
接点の両ホルダのうち、接点スプリングによって可動し
ない側の接点ホルダの内周をテーパの漏斗状として接点
同志が接触するときの案内としたので接続不良を防止
し、また、ホルダの外周部分を延伸して重なるようにし
たので埃等の侵入を防止する。

（実施例） 以下、実施例について図面を参照して説明する。

第１図は本考案昇降装置の照明器具を取り除いた要部の
一部縦断側面図、第２図は同じくその縦断正面図、第３
図は昇降体の一部縦断側面図、第４図は電源及び入力端
子接点の拡大断面図である。図に示すように、昇降装置
本体１は建物の構造体、例えば天井内にボルト等で、水
平に取付けられており、モータやワイヤ巻取りドラム1a
等の巻取装置が設けられている。２は昇降体で、ローラ
3a,3bを介して昇降装置本体１の中央下側にワイヤ３で
吊り下げられているが、昇降体２の上部中央にはロック
棒４が上方に突出して取付けられている。

このロック棒４は円錐状の頭部4aと棒状の頸部4bを有
し、頸部4bには上下に一定間隔だけ摺動可能で、頭部4a
の外径とほぼ同じ外径のスリーブ4cが取付けられてい
る。また、昇降装置本体１には上記ロック棒４と相対す
る位置に取付台５が下向きに固定され、取付台５にはロ
ック棒４が出入りできるようにした案内筒６が一体に設
けられ、その根元にロック棒４を保持又は解除できるよ
う端部の上面が平面で、下部に斜面を有するストッパ７
がスプリング８により常時、ロック棒４を挾持できるよ
う付勢されている。また、ストッパ７は昇降体２が上昇
停止した状態で、スプリング８（第３図参照）によりロ
ック棒４の頸部4bを挾持してストッパ７の平面で頭部4a
を保持し、昇降体２を下降せしめるときは、一度昇降体
２を上昇せしめてスリーブ4cによりストッパ７の下部斜
面を広げ、そのまま下降せしめると、スリーブ4cは頭部
4aと接した状態で下がるので、ストッパ７は頭部4aが通
過するまで広げられたままになり、昇降体２はそのまま
下降し続ける。なお、昇降装置本体１の取付台５の上部
にはスイッチボックス９が取付けられ、前記ロック棒４
によって上下に制御されるスライダ10がリミットスイッ
チ11群を動作させて自動的に昇降体２を上下させるよう
になっている。

次に、昇降体２に吊下した照明器具等への電力供給は、
取付台５側に固定した接点ホルダ12（図は１個のみを示
す）に対して上下に摺動可能な棒状の電源端子接点Ａが
接点スプリング13によって押下げられており、この電源
端子接点Ａに対して、昇降体２の上面に設けられた接点
プレート14に固定され、外周をテーパの漏斗状として接
点ホルダ15を介して、入力端子接点Ｂを取付け、この接
点プレート14をスプリング16によって上方に、ガイドポ
スト17を介して付勢し、電源端子接点Ａに圧着せしめ
る。なお、この接点プレート14は昇降体２が上昇してロ
ック時、接点プレート14が本体１側に取付けた案内筒６
のロック棒出入口に圧着させるようにしたもので、入力
端子接点Ｂ及び接点ホルダ15は昇降体２の上面に直接取
付けてもよい。また、これらの両接点ホルダ12,15は外
周部分を延伸して重なるようにし、それぞれの接点A,B
をカバーし、汚損を防止させる。図中18は照明器具用コ
ードを示す。

（考案の効果） 本考案は、以上のように構成したので、電源端子接点Ａ
と、入力端子接点Ｂの両接点は、昇降体が上昇して昇降
装置本体にロックされた時、両接点ホルダで包むように
保護されるので、埃等の侵入を防止し、したがって接点
の汚損を防止する。また漏斗状の接点ホルダにより接点
同志の接触を確実にする等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案昇降装置で照明器具等を取り除いた要部
の一部縦断側面図、第２図は同じくその縦断正面図、第
３図は昇降体の一部縦断側面図、第４図は電源及び入力
端子接点の拡大断面図である。 １……昇降装置本体、２……昇降体、３……ワイヤ、４
……ロック棒、５……取付台、６……案内筒、７……ス
トッパ、10……スライダ、11……リミットスイッチ、1
2,15……接点ホルダ、13……接点スプリング、14……接
点プレート、16……スプリング、17……ガイドポスト、
18……照明器具用コード、Ａ……電源端子接点、Ｂ……
入力端子接点

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】天井に取付けられた昇降装置本体にワイヤ
   を巻取る巻取装置と、昇降装置本体下部にワイヤにより
   上昇・下降する照明器具等を取付けた昇降体とを有する
   昇降装置において、昇降装置本体の下面に設けた電源端
   子接点と、この電源端子接点に対応して設けられた昇降
   体側の入力端子接点のうち、いずれかを上下に摺動可能
   に保持して接点スプリングにより接点が突出するよう付
   勢し、また、両接点にホルダを設けると共に、接点スプ
   リングにより可動しない側のホルダの内周はテーパの漏
   斗状で、かつ両接点の接合時、両ホルダの外周部分を延
   伸して重なるようにした照明器具等の昇降装置。