JPH07227894A - 電動式射出成形機における原点復帰方法 - Google Patents

電動式射出成形機における原点復帰方法

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JPH07227894A
JPH07227894A JP4172794A JP4172794A JPH07227894A JP H07227894 A JPH07227894 A JP H07227894A JP 4172794 A JP4172794 A JP 4172794A JP 4172794 A JP4172794 A JP 4172794A JP H07227894 A JPH07227894 A JP H07227894A
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進 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ユーザーサイドにおいても容易に原点復帰作
業を行う。 【構成】 最初の調整時にリンク部材102,103が
一直線となるように型締機構100を原点復帰させ、移
動部材であるクロスヘッド108の端面Byとストッパ
ーを構成するガイドロッドサポート41の端面Ayとの
間隙Δyを測定して制御装置に記憶させておく。以降の
原点復帰作業では、型締軸用サーボモータMyを駆動し
てクロスヘッド108の端面Byを原点復帰開始の基準
となるガイドロッドサポート41の端面Ayに向けて移
動させ、端面Ayと端面Byとの当接を制御系の位置偏
差の増大により検知する。その後、位置偏差をリセット
し、クロスヘッド108に送りをかけ、移動が完了した
時点で現在位置記憶レジスタの値を零にリセットし、原
点復帰完了とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動式射出成形機にお
ける原点復帰方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な電動式射出成形機の射出軸,型
締軸,突出軸、および、型厚調整が必要なトグル式また
はクランク式の型締機構の型厚調整軸では、制御装置か
らの指令に基いて位置検出器付のサーボモータを回転さ
せ、その回転を直線運動に変換して各軸の位置を制御し
ている。サーボモータの回転を直線運動に変換するため
の手段としてはボール捩子や台形捩子を始めとする各種
の運動用捩子を用いるのが普通であるが、ラック&ピニ
オンやある種のリンク機構を以てこれに代替することも
可能である。また、位置検出器としては絶対位置検出器
(ABSパルスコーダ)や相対位置検出器(INCパル
スコーダ)をサーボモータに直接取付けて用いるが、サ
ーボモータの回転を直線運動に変換するための手段また
はその一部を構成する減速器等の回転部にこれらの位置
検出器を装着したりすることもできる。サーボモータの
回転角に対してプロポーショナルに連動しないリンク機
構を適用して直線運動を実現したような場合では、位置
制御の対象となる移動部材自体にリニアスケールを装着
したり、または、サーボモータもしくはサーボモータの
回転を直線運動に変換するための手段またはその一部を
構成する減速器等の回転部に絶対位置検出器や相対位置
検出器を装着した上で、これらの位置検出器からの検出
信号に対して制御装置の側で必要な演算処理を行って、
位置制御の対象となる移動部材の位置を把握する場合も
ある(トグル機構等)。
【0003】回転運動を直線運動に変換するための手段
として運動用捩子を利用した場合、サーボモータの回転
角と直線運動との関係は、減速器の減速比と運動用捩子
のリードから決定されるので、位置制御の対象となる移
動部材を直線移動軸上の所定の位置に置いた状態でこの
所定位置とパルスコーダの回転角度とを対応させれば、
それ以降サーボモータの回転角度により移動部材の位置
を把握できるようになる。そして、移動部材を所定の位
置に置いた状態でこの所定位置とパルスコーダの回転角
度とを対応させることを原点復帰とよぶ。例えば、移動
部材を直線移動軸上の所定位置Poに置いた状態でサー
ボモータの回転角度が零であったとすれば、以下、その
都度のサーボモータの回転角度θにより、移動部材の現
在位置Pnは、Pn=Po+f(θ)・・・(式1)で
示されることになる。なお、fは減速器の減速比と運動
用捩子のリードから決定される値であって、サーボモー
タの回転角の増減と直線運動との関係を示す関係式、要
するに、最終的な減速比に関する係数である。
【0004】しかし、組み立て工程において駆動軸に最
初にサーボモータを組み付けた場合、または、修理等の
理由によりサーボモータを取外したりした場合や、サー
ボモータの回転角度を記憶する位置検出手段が揮発性の
記憶手段で構成されているものであって、不用意な電源
の切断によって回転角度の記憶θが失われてしまったよ
うな場合では、移動部材の現在位置とパルスコーダの回
転角度との対応関係が不明となるので、その都度原点復
帰作業を行う必要が生じる。
【0005】サーボモータ組み付け後の調整完了時にお
ける移動部材の原点復帰作業、即ち、メーカーサイドで
の原点復帰作業は、一般に次に示すような手続を経て行
われる。
【0006】図5は位置制御される移動部材の可動範囲
を一例で示す概念図であり、T点からU点に至る区間が
射出成形機の構成によって決まる機械的な移動可能範
囲、また、そのうちa点からb点に至る区間が通常の射
出成形作業で用いられる移動ストロークの範囲である。
通常の移動ストロークを越えた機械的な移動可能範囲内
の任意位置には、移動部材の原点復帰を行うための基準
面Aが設けられる。一般に、この基準面Aは、移動部材
が当接してその移動が機械的に拘束される移動可能範囲
の一端に形成されるのが普通であるから、図6では、こ
れに倣ってT点の位置に基準面Aを記載しているが、必
ずしもこの位置にある必要はない。基準面Aは射出成形
機の移動部材を所定位置に停止させるためのストッパー
を構成するものであるから、平面研削等により精密に仕
上げられるか、または、移動部材の当接を電気的に正確
に検知するためのスイッチ等が設けられる場合が多い。
【0007】そこで、射出成形機の生産工場等において
射出成形機の調整完了時に移動部材の原点復帰作業を行
う場合では、基準面Aを基準として移動部材までの距離
を測定し、その距離が所定値Δとなるような位置に移動
部材を位置付けしてパルスコーダ等の値を任意の値に初
期化し、この位置を移動部材の原点復帰位置Poとして
規定する。移動部材の位置制御は制御装置の管理下で行
われるものであるから原点復帰位置PoはT点からU点
に至る移動可能範囲内の何処にあってもよいわけだが、
混乱を避ける必要上、原点復帰位置Poを通常の移動ス
トロークの始点であるa点と一致させるのが一般的であ
り、これに対応して所定値Δの値が定めらており、ま
た、原点復帰完了時にはパルスコーダ等の値が零に初期
化される。
【0008】つまり、前述の式1でいえば、移動部材が
移動ストロークの始点であるa点に位置した時に、Po
=0かつθ=0とされるのであって、以下、移動部材の
現在位置Pnは、その後のサーボモータの回転角度θの
検出値に応じ、a点を座標原点としてPn=0+f
(θ)・・・(式2)で示されることになる。調整完了
時における最初の原点復帰の方法としては、前述のΔの
厚みに組み合わせたブロックゲージを基準面Aと移動部
材との間に挿入して移動部材を基準面Aに向けて押し付
け、そのままパルスコーダの値をリセットする方法があ
り、これが最も簡単で確実ではあるが、射出成形機に全
ての外装品を取付けてからこのような作業を行うこと、
つまり、ユーザーサイドで原点復帰作業を行うことは、
それほど容易ではない。また、基準面Aからの距離Δの
値が必ずしもユーザーサイドに公表されるといった保証
はなく、この点もその後の原点復帰作業を困難にする要
因となっている。 以上のような原点復帰操作は、運動
用捩子の回転に合わせて移動部材にプローポーショナル
な送りをかける構成に対して有効だが、伝動機構にトグ
ルやリンク等が介在するような場合、例えば、図1に示
されるようなトグル式の型締機構100では、前述のよ
うな方法をそのまま適用することはできない。その理由
を説明する前に、まず、型締機構100の構成の概略を
説明する。
【0009】図1はダブルトグル式の型締機構を有する
電動式射出成形機の一般的な構成例を概略で示すもので
あり、型締機構100は、型厚調整可能なリアプラテン
101にトグルピン105を介して一端を枢着された第
1のリンク部材102、その両端を各々トグルピン10
6,107を介して第1のリンク部材102の他端およ
び可動プラテン104に枢着された第2のリンク部材1
03、クロスヘッド108に一端を枢着され他端をトグ
ルピン106に枢着された第3のリンク部材109、お
よび、ボールナットを内嵌し、ボール捩子110の回転
によりリアプラテン101と接離する方向に直線移動さ
れるクロスヘッド108等により構成される。
【0010】斯る構成において型締機構100の原点復
帰位置とは、例えば、前述の図5の例で示されたよう
に、移動部材となる可動プラテン104が基準面となる
リアプラテン101から所定の距離に位置するとか、移
動部材となるクロスヘッド108がリアプラテン101
から所定の距離に位置するとかいったこととは無関係
で、第1,第2のリンク部材102,103が図1のよ
うに一直線状に伸び切った状態、即ち、型締機構100
が完全にロックアップされて最大の型締力を出すときの
状態が型締機構として一番重要な状態であり、通常この
状態(位置)を原点としている。
【0011】ここでもし、第1,第2,第3のリンク部
材102,103,109やクロスヘッド108等の各
寸法が同一機種の射出成形機において完全に一定である
とするなら、型締機構100のロックアップ時における
リアプラテン101から可動プラテン104やクロスヘ
ッド108までの距離、即ち、前述の距離Δに対応する
値が同一機種の射出成形機で一義的に決まる。従って、
理論上は、可動プラテン104やクロスヘッド108が
リアプラテン101から距離Δとなるように位置付け作
業を行うことにより、いつでも型締機構100の原点復
帰を実現することができるということになる。しかし、
その製造工程を如何に優れた管理体制の下に置いたとし
ても、第1,第2,第3のリンク部材102,103,
109やクロスヘッド108等の公差を完全に零とする
ことは技術的に不可能であり、これらの誤差が第1,第
2,第3のリンク部材102,103,109やクロス
ヘッド108等の複雑な組合わせ構成と相俟って作用す
る結果、最終的には相当の累積誤差が生じる結果とな
る。このため、同一機種の射出成形機といえども、可動
プラテン104やクロスヘッド108をリアプラテン1
01から一定の距離におくことで型締機構100の原点
復帰を実現させることは事実上不可能であり、原点復帰
のためには他の方法を取らざるを得ない。
【0012】そこで、第1,第2のリンク部材102,
103が一直線状になるようにするために、測定用治具
としてのストレートエッジ111をトグルピン105,
106,107の一側に図1に示されるようにして掛け
渡し、ストレートエッジ111に対して浮いているトグ
ルピン105もしくは106もしくは107とストレー
トエッジ111の刃面との間隙をスキマゲージ等で測
り、クロスヘッド108を進退させることによりトグル
ピン105,106,107を相対的に移動させて前述
の間隙が許容値以下になるように原点復帰作業を行うわ
けであるが、ボール捩子110の回転とプロポーショナ
ルに連動してこれらの位置が変化するわけではなく、そ
の動き自体が複雑であるため、この原点復帰作業を行う
には相当度の熟練が要求されるという問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】既に述べたように、前
述のような原点復帰作業が必要とされるのは工場出荷時
に限らず、ユーザーサイドでメンテナンス作業を行った
場合、および、不用意に記憶装置の電源を落としてしま
ったような場合にも必要であるが、従来の原点復帰方法
では、ユーザーサイドで原点復帰作業を行う場合であっ
ても前述と全く同様の手続、即ち、メーカーサイドと全
く同様な手続を経て原点復帰作業を行うようにしていた
ため、測定やストレートエッジの取り扱い等を始め、作
業者の熟練度等の点で問題があり、原点復帰作業を円滑
に行うことができないという欠点があった。
【0014】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
欠点を解消し、ユーザーサイドにおいても容易に原点復
帰作業を行うことのできる電動式射出成形機の原点復帰
方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の原点復帰方法
は、射出成形機の移動部材を所定位置に停止させるため
のストッパーまたはスイッチで構成される定位置停止手
段を設け、射出成形機の調整完了時に移動部材の原点復
帰作業を行って定位置停止手段と移動部材との間の距離
を測定して記憶しておき、それ以降の原点復帰作業にお
いては、定位置停止手段を利用して移動部材を前記所定
位置に位置決めした後、移動部材の移動量を検出する位
置検出手段に基いて、前記位置決め位置より前記記憶し
ておいた距離だけ移動部材を移動させ、該移動部材の現
在位置を検出し記憶する位置検出手段の値を最初の調整
完了時点の値に初期化することを特徴とする構成により
前記目的を達成した。
【0016】また、調整完了時に移動部材の原点復帰作
業を行って定位置停止手段と移動部材との間の距離を測
定して射出成形機の制御装置に記憶しておき、それ以降
の原点復帰作業においては、原点復帰指令に基く前記制
御装置の処理により、移動部材を所定方向へ移動させて
前記所定位置に位置決めした後、前記記憶された距離だ
け移動部材を移動させ、その後、移動部材の現在位置を
検出し記憶する位置検出手段の値を最初の調整完了時点
の値に初期化する構成により、更に、簡単かつ確実に射
出成形機の原点復帰作業を行えるようにした。
【0017】
【作用】射出成形機の調整完了時に移動部材の原点復帰
作業を行い、定位置停止手段と移動部材との間の距離を
測定して記憶しておく。そして、それ以降の原点復帰作
業においては、定位置停止手段を利用して移動部材を所
定位置に位置決めした後、位置検出手段によって移動部
材の移動量を検出しながら、前記位置決め位置より前記
記憶しておいた距離だけ移動部材を移動させ、その後、
移動部材の現在位置を検出し記憶する位置検出手段の値
を最初の調整完了時点の値に初期化することにより原点
復帰作業を行う。面倒な測定や熟練を要する作業が不要
となるので原点復帰作業を簡単に行うことができる。
【0018】また、一実施態様としての原点復帰方法で
は、測定した定位置停止手段と移動部材との間の距離を
射出成形機の制御装置に記憶させておき、それ以降の原
点復帰作業を射出成形機の制御装置により行わせる。射
出成形機の制御装置に原点復帰指令を入力すると、制御
装置は移動部材を所定方向へ移動させて前記所定位置に
位置決めし、該位置決め位置より予め記憶しておいた距
離だけ移動部材を移動させ、その後、位置検出手段の値
を最初の調整完了時点の値に初期化し、原点復帰作業を
自動的に行う。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の原点復帰方法を適用した電動式射
出成形機の一般的な構成例を概略で示す図である。例示
する電動式射出成形機1はダブルトグル式の型締機構を
有する電動式射出成形機であり、概略において、射出機
構2、射出部移動機構3、型厚調整機構4、製品突出機
構5および型締機構100により構成される。
【0020】各機構2〜5および100に関する構成に
しては既に公知であるが、以下、各部の構成を簡単に説
明する。
【0021】まず、射出機構2は、スクリュー6を回転
および移動可能に内嵌した射出シリンダ7、射出シリン
ダ7の基部を固着した第1固定板8、ガイドロッド9を
介し第1固定板8と一定の間隔を保って固設された第2
固定板10、回転可能かつ軸方向移動不能にスクリュー
6を軸支してガイドロッド9に摺動可能に装着されたプ
ッシャープレート11、プッシャープレート11の裏面
に固設されたボールナット12、第2固定板10に対し
回転可能かつ軸方向移動不能に軸支されて前述のボール
ナット12に螺合するボール捩子13、ボール捩子13
の端部に固着された歯付プーリ14、歯付プーリ14を
回転駆動する射出軸用サーボモータMxとそのピニオン
15およびタイミングベルト16、ならびに、前述の第
1,第2固定板8,10および射出軸用サーボモータM
xを固設したユニットベース17により構成され、射出
軸用サーボモータMxの回転を受け、ピニオン15,タ
イミングベルト16,歯付プーリ14,ボール捩子1
3,ボールナット12を介してプッシャープレート11
がガイドロッド9に対して摺動し、スクリュー6が軸方
向に移動するようになっている。
【0022】以上の構成および動作から明らかなよう
に、射出軸用サーボモータMxからスクリュー6に至る
伝動機構には非線形的な運動をする減速機構は何ら用い
られておらず、射出シリンダ7に対するスクリュー6の
位置は、射出軸用サーボモータMxの回転角度に対して
プロポーショナルに連動する。
【0023】また、スクリュー6の基部には歯付プーリ
18が固着され、プッシャープレート11に一体的に固
設された計量回転軸用サーボモータの回転により、タイ
ミングベルト19を介してスクリュー6の回転が行われ
るようになっている。
【0024】スクリュー6の原点復帰位置は、基準面と
なる第1固定板8の端面Axと歯付プーリ18の端面B
xとの間隙Δxにより規定され、端面Axと端面Bxと
の間隙がΔxとなったときにスクリュー6の先端が通常
のスクリュー移動ストロークにおける座標原点に位置す
るようになっている。なお、この実施例ではスクリュー
6がシリンダ7の先端から離間する方向への移動を正方
向の移動として規定している。射出軸用サーボモータM
xからスクリュー6に至る伝動機構の構成は単純であっ
て加工誤差が累積するようなこともないから、サーボモ
ータ組み付け後の原点復帰作業でわざわざスクリュー6
と射出シリンダ7との係合状態を確認する必要はなく、
単に、歯付プーリ18の端面Bxを第1固定板8の端面
Axに当てた後、スクリュー6を正方向にΔxだけ引い
て位置検出手段の値を零にリセットすることにより出荷
時の原点復帰操作とすればよい。要するにΔxは射出成
形機の機種に共通の設計上の値である。なお、ここでい
う位置検出手段とは射出軸用サーボモータMxに取り付
けられたパルスコーダPxおよびこれに対応する現在位
置記憶レジスタを指す。また、射出軸用サーボモータM
xからスクリュー6に至る伝動機構の構成がリンク機構
を用いたもののように複雑であって加工誤差が累積する
恐れがあれば、スクリュー6と射出シリンダ7との係合
状態を適確に調整した後、端面Axと端面Bxとの間隙
を測定し、その値をΔxとして個々の射出成形機毎に保
存する。
【0025】射出機構2は金型の着脱やパージおよびス
プルーブレイク等のために射出成形機1の固定プラテン
20に対して射出シリンダ7のノズル25を適宜に接離
させる必要があり、この必要を満たすため、射出部移動
機構3が設けられている。射出部移動機構3は、射出機
構2のユニットベース17の一端に固設されたボールナ
ット21、および、該ナット21に螺合したボールスク
リュー22、ならびに、ボールスクリュー22を回転駆
動するノズルタッチ用サーボモータMzにより構成され
る。ボールスクリュー22は射出成形機1の基体を構成
するベース23により回転可能かつ軸方向移動不能に軸
支され、ベース23に固設したノズルタッチ用サーボモ
ータMzの回転により、ボールナット21を介してユニ
ットベース17を移動させ、これにより射出機構2全体
がベース23上を摺動し、固定プラテン20に対して射
出シリンダ7のノズル25が接離する。
【0026】ノズルタッチ用サーボモータMzからユニ
ットベース17に至る伝動機構には非線形的な運動をす
る減速機構は何ら用いられておらず、固定プラテン20
に対する射出機構2の位置、要するに、射出シリンダ7
のノズル25の位置は、ノズルタッチ用サーボモータM
zの回転角度に対してプロポーショナルに連動する。
【0027】射出機構2の原点復帰位置は、ベース23
に固設されたストッパー24の端面Azとユニットベー
ス17の端面Bzとの間隙Δzにより規定され、基準面
となる端面Azと端面Bzとの間隙がΔzとなったとき
に射出シリンダ7のノズル25が固定プラテン2内の所
定位置、即ち、通常の移動ストロークにおける座標原点
に位置するようになっている。なお、この実施例では射
出機構2が固定プラテン20から離間する方向への移動
を正方向の移動として規定している。ノズルタッチ用サ
ーボモータMzからユニットベース17に至る伝動機構
の構成および第1固定板8,射出シリンダ7,ノズル2
5の構造は単純であって加工誤差が累積するようなこと
もないから、サーボモータ組み付け後の原点復帰作業で
わざわざノズル25と固定プラテン20との係合状態を
確認する必要はなく、単に、ユニットベース17の端面
Bzをストッパー24の端面Azに当てた後、ユニット
ベース17を正方向にΔzだけ引いて位置検出手段の値
を零にリセットすることにより出荷時の原点復帰操作と
すればよい。要するにΔzは射出成形機の機種に共通の
設計上の値である。なお、ここでいう位置検出手段とは
ノズルタッチ用サーボモータMzに取り付けられたパル
スコーダPzおよびこれに対応する現在位置記憶レジス
タのことである。また、ノズルタッチ用サーボモータM
zからユニットベース17に至る伝動機構の構成等が複
雑であって加工誤差が累積する恐れがあれば、ノズル2
5と固定プラテン20との係合状態を適確に調整した
後、端面Azと端面Bzとの間隙を測定し、その値をΔ
zとして個々の射出成形機毎に保存する。
【0028】型厚調整機構4は、電動式射出成形機1が
トグル式の型締機構を有する電動式射出成形機であるた
めに必要とされる構成であり、型締機構100をロック
アップさせた状態における固定プラテン20と可動プラ
テン104との間隙、要するに、型厚を任意に調整でき
るようになっている。固定プラテン20に一端を固着さ
れた4本のタイバー26の他端には雄捩子が刻設され、
この雄捩子部分がリアプラテン101を貫通し、リアプ
ラテン101の四隅に取り付けられたボールナット27
に螺合している。ボールナット27はその外周部に歯車
が形成され、リアプラテン101に固設された型厚調整
軸用サーボモータMbにより、該モータMbのピニオン
28およびリアプラテン101の裏面中央に回転可能に
設けられた大径歯車29を介して4個のボールナット2
7が同時に回転駆動される。この結果、4個のボールナ
ット27が同期して固定プラテン20と接離移動し、固
定プラテン20とリアプラテン101との平行を維持し
たまま、リアプラテン101を固定プラテン20とバラ
ンスよく接離させ、リアプラテン101と共に移動する
型締機構100のロックアップ時における可動プラテン
104と固定プラテン20との間隙、即ち、型厚を調整
する。
【0029】型厚調整軸用サーボモータMbからリアプ
ラテン101に至る伝動機構には非線形的な運動をする
減速機構は何ら用いられておらず、固定プラテン20に
対するリアプラテン101の位置は、型厚調整軸用サー
ボモータMbの回転角度に対してプロポーショナルに連
動する。
【0030】型厚調整機構4におけるリアプラテン10
1の原点復帰位置は、ベース23に固設されたストッパ
ー30の端面Abとリアプラテン101の端面Bbとの
間隙−Δbにより規定され、基準面となる端面Abと端
面Bbとの間隙が−Δbとなったときにリアプラテン1
01と固定プラテン2との間隙、即ち、タイバーの有効
長が所定の値になるようになっている。なお、この実施
例ではリアプラテン101が固定プラテン20から離間
する方向への移動を正方向の移動として規定している。
固定プラテン20およびストッパー30の固設位置は正
確であり、また、その形状は単純であって加工誤差が累
積するようなこともないから、サーボモータ組み付け後
の原点復帰作業でわざわざタイバー26の有効長が所定
の値となるように調整する必要はなく、単に、リアプラ
テン101の端面Bbをストッパー30の端面Abに当
てた後、リアプラテン101を−Δbだけ引いて位置検
出手段の値を零にリセットすることにより出荷時の原点
復帰操作とすればよい。要するに−Δbは射出成形機の
機種に共通の設計上の値である。なお、ここでいう位置
検出手段とは型厚調整軸用サーボモータMbに取り付け
られたパルスコーダPbおよびこれに対応する現在位置
記憶レジスタを指す。また、ストッパー30の取り付け
位置等に誤差が生じている恐れがあれば、固定プラテン
20に対するリアプラテン101の位置を確認してタイ
バー26の有効長を所定の値に調整した後、端面Abと
端面Bbとの間隙を測定し、その値を−Δbとして個々
の射出成形機毎に保存する。
【0031】製品突出機構5は可動プラテン104に装
着された可動側金型から製品を離型させるための機構で
あり、可動プラテン104の裏面から穿設された孔に遊
嵌するガイドロッド31によりガイドされて可動プラテ
ン104の裏面から固定プラテン20の側に向けて突出
するエジェクタロッド32と、ガイドロッド31および
エジェクタロッド32を植設した駆動片33によりその
主要部を構成される。そして、ピニオン34を備えた突
出軸用サーボモータMaが可動プラテン104に固設さ
れ、このサーボモータMaが、タイミングベルト36お
よび歯付プーリ37を介し、可動プラテン104に対し
て回転可能かつ軸方向移動不能に取り付けられたボール
スクリュー35を回転駆動して、ボールスクリュー35
と螺合するボールナット38を一体的に備えた駆動片3
3を可動プラテン104に対して接離させ、エジェクタ
ロッド32の先端を可動プラテン104の表面から突出
させて可動側金型のエジェクタプレートを押圧すること
で、可動プラテン104に装着された可動側金型から製
品を離型させるようになっている。
【0032】突出軸用サーボモータMaからエジェクタ
ロッド32に至る伝動機構には非線形的な運動をする減
速機構は何ら用いられておらず、固定プラテン20の表
面に対するエジェクタロッド32の先端位置は、突出軸
用サーボモータMaの回転角度に対してプロポーショナ
ルに連動する。
【0033】エジェクタロッド32の原点復帰位置は、
可動プラテン104の表面、実質的には、必要に応じて
可動プラテン104の表面に取り付けられる当て金39
の端面Aaとエジェクタロッド32の先端面Bbとの間
隙−Δaにより規定され、基準面となる端面Aaとエジ
ェクタロッド32の先端面Baとの間隙が−Δaとなっ
たときにエジェクタロッド32が原点復帰位置に位置す
る。なお、この実施例ではエジェクタロッド32が可動
プラテン104の表面から突出する方向への移動を正方
向の移動として規定している。この場合、移動部材であ
るエジェクタロッド32の先端面Baが基準面となる端
面Aaに直に接触するので、原点復帰開始のための基準
位置には誤差の生じようがなく、従って、エジェクタロ
ッド32の先端面Baを当て金39の端面Aaに当てた
後、エジェクタロッド32を−Δaだけ引いて位置検出
手段の値を零にリセットすることにより出荷時の原点復
帰操作とすればよい。要するに−Δaは射出成形機の機
種に共通の設計上の値である。なお、ここでいう位置検
出手段とは突出軸用サーボモータMaに取り付けられた
パルスコーダPaおよびこれに対応する現在位置記憶レ
ジスタを指す。また、歯付プーリ37等を手で回転させ
ることによりエジェクタロッド32の原点復帰作業を行
う場合には、端面Aaと端面Baとの間隙を直接測定す
ることは困難であるから、端面Aaと端面Baとの間に
Δaの厚みを有するブロックゲージ等を介装して当たり
を確かめる等といった作業が必要である。
【0034】型締機構100に関しては、既に従来の技
術の項でも説明した通りのものであり、その主要部は、
第1,第2,第3のリンク部材102,103,109
とクロスヘッド108,可動プラテン104、および、
これらの各要素を接続するトグルピン105,106,
107、ならびに、クロスヘッド108を直動させ、前
述の各要素からなるリンク機構を作動させて可動プラテ
ン104を固定プラテン20に対して接離するためのボ
ール捩子110、および、ボール捩子110を回転する
ためにリアプラテン101と一体に設けられた型締軸用
サーボモータMy等からなる。
【0035】そして、この実施例においては、更に、ク
ロスヘッド108の直線運動を安定させるためのガイド
ロッド40が、ボール捩子110に対し平行にリアプラ
テン101とガイドロッドサポート41との間に横設し
て設けられる。ガイドロッドサポート41はその四隅に
タイバー26と遊嵌する貫通孔を有する枠体であって、
ボール捩子110の両側に併設された2本のガイドロッ
ド40を介してリアプラテン101に強固に接続され、
型厚調整時にはリアプラテン101と一体になって移動
する。ガイドロッドサポート41は事実上リアプラテン
101と完全に一体であり、クロスヘッド108の衝接
に耐えるだけの十分な剛性を有する。ボール捩子110
によって直線移動されるクロスヘッド108の両側には
ガイドロッド40に遊嵌する貫通孔を備えたフランジ部
42が形成され、クロスヘッド108はガイドロッド4
0により両側をガイドされながらボール捩子110の送
りを受けて直線移動する。
【0036】ボール捩子110はリアプラテン101お
よびガイドロッドサポート41に対して回転可能かつ軸
方向移動不能に軸支して設けられ、型締軸用サーボモー
タMyにより、ピニオン43およびタイミングベルト4
4と歯付プーリ45を介して回転駆動され、該ボール捩
子110と螺合するボールナットを一体に備えたクロス
ヘッド108を直動させることにより前述の各要素から
なるリンク機構を作動させ、可動プラテン104を固定
プラテン20に対し接離させて型締や型開き動作を行わ
せる。
【0037】既に説明したように、型締機構100にお
いては、第1,第2,第3のリンク部材102,10
3,109やクロスヘッド108等の組合わせ構造が複
雑なため、これらの各要素の製造上の誤差が累積するこ
とにより、射出成形機の機種が同一であっても射出成形
機毎の固体差が生じ、第1,第2のリンク部材102,
103が図1のように一直線状に伸び切って型締機構1
00が完全にロックアップされた同じ状態で比較して
も、射出成形機毎に、リアプラテン101と可動プラテ
ン104との間の距離に相違が出ることがある。従っ
て、リアプラテン101と可動プラテン104またはク
ロスヘッド108等との距離等を予め定められた値にし
たとしても、必ずしもその状態で型締機構100がロッ
クアップしているという保証はなく、メーカーサイドで
の原点復帰作業は、飽くまで、型締機構100のロック
アップ状態を確認して行われるべきである。この原点復
帰作業は、既に説明した通り、測定用治具としてのスト
レートエッジ111をトグルピン105,106,10
7の一側に図1に示されるようにして掛け渡し、ストレ
ートエッジ111に対して浮いているトグルピン105
もしくは106もしくは107とストレートエッジ11
1の刃面との間隙をスキマゲージ等で測り、その間隙が
許容値以下になるようにクロスヘッド108を進退させ
ることにより行う。メーカーサイドのオペレータはこの
操作によって型締機構100のロックアップ状態を確認
し、位置検出手段の値を零にリセットすることにより出
荷時の原点復帰操作とし、更に、クロスヘッド108の
ストッパーを構成するガイドロッドサポート41の端面
Ayとクロスヘッド108におけるフランジ部42の端
面Byとの間隙Δyを測定して、この値Δyを型締機構
100の原点復帰のための測定値として個々の射出成形
機毎に保存する。ここでいう位置検出手段とは型締軸用
サーボモータMyに取り付けられたパルスコーダPyお
よびこれに対応する現在位置記憶レジスタのことであ
り、クロスヘッド108および可動プラテン104の移
動方向は、これらが固定プラテン20から離間する方向
を正方向として規定されている。
【0038】以上の説明から明らかなように、Δyは射
出成形機の機種に共通の設計上の値ではなく、各射出成
形機毎に固有の値である。なお、この実施例では、ガイ
ドロッドサポート41の端面Ayとクロスヘッド108
におけるフランジ部42の端面Byとの間隙をΔyとし
て測定するようにしているが、リアプラテン101、も
しくは、リアプラテン101に対し移動不能に一体的に
固設された他の特定部材とクロスヘッド108との間の
距離を測定し、更に測定データを加工してΔyに対応す
る値を算出することも可能である。
【0039】そして、設計段階の定義または測定により
求められたΔx,Δz,−Δb,−Δaの各値、およ
び、測定により求められたΔyの値は、各射出成形機の
出荷時においてデータシートまたは射出成形機の制御装
置もしくはこれに接続可能な外部記憶装置に不揮発記憶
され、ユーザサイドに渡される。
【0040】しかし、最終的な位置制御の対象となる移
動部材を構成する可動プラテン104の移動量がサーボ
モータMyの回転角度に対してプロポーショナルに連動
しない型締機構100の場合では、射出成形機の制御装
置に表示される移動量の値が最終的な移動部材である可
動プラテン104の移動量によって表示されたり、ま
た、可動プラテン104の移動量を制御装置から直接手
動入力して可動プラテン104の位置を制御するように
構成されたものもある。いずれにしろ、後に行われるユ
ーザーサイドでの原点復帰作業を自動または半自動で行
う場合には、クロスヘッド108に対してΔyの移動量
を指定して端面Ayからの原点復帰動作を行わせる必要
が生じるが、可動プラテン104の移動量を基準として
行われる位置制御では、サーボモータMyの回転角度に
対して移動量がプロポーショナルに連動するクロスヘッ
ド108に対して移動量を指定することが入力操作上困
難となる可能性もある。このような場合は、メーカーサ
イドにおける最初の原点復帰作業で型締機構100のロ
ックアップ状態を確認して位置検出手段をリセットした
後、型締軸用サーボモータMyを駆動してクロスヘッド
108の端面Byをガイドロッドサポート41の端面A
yに当接させ、そのときに位置検出手段が示している現
在値、即ち、端面AyからΔyのクロスヘッド移動量に
対応する可動プラテン104の移動量をΔyに対応する
原点復帰のための移動量として保存する。また、型締軸
用サーボモータMyの回転量を直接読み取ったり、型締
軸用サーボモータMyに回転量そのものを直に指定して
駆動制御を行うことができる構成であれば、クロスヘッ
ド108の移動量に対応する型締軸用サーボモータMy
の回転量をΔyに対応する原点復帰のための移動量とし
てデータシートや制御装置に保存しても構わない。更
に、射出成形機の制御装置に原点復帰のための移動量を
記憶させて保存し、その後の原点復帰作業を制御装置の
監視下で自動的に行う構成であれば、ユーザーサイドの
オペレータがΔyの値を直接認識する必要はないので、
制御装置における内部処理の都合からいっても、クロス
ヘッド移動量に対応する型締軸用サーボモータMyの回
転量を原点復帰のための移動量として保存した方が好適
である。原点復帰のための移動量を射出成形機の制御装
置に保存し、原点復帰作業を制御装置の監視下で自動的
に行う構成、および、サーボモータの回転量を直接読み
取ったり、サーボモータに回転量そのものを直に指定し
て駆動制御を行うことができる構成においては、型締軸
用サーボモータMyに限らず、他の軸に関しても、Δ
x,Δz,−Δb,−Δaの各値に替え、これらに対応
するサーボモータMx,Mz,Mb,Maの回転量を原
点復帰のための移動量としてデータシートや制御装置に
保存した方が便利である。
【0041】前述した出荷時の原点復帰作業および測定
等に関する一連の手続の一例を簡単に纏めて図2に示
す。
【0042】図6は電動式射出成形機1を駆動制御する
制御装置46の構成を概略で示すブロック図である。制
御装置46は、数値制御用のマイクロプロセッサである
CNC用CPU61、プログラマブルマシンコントロー
ラ用のマイクロプロセッサであるPMC用CPU54、
サーボ制御用のマイクロプロセッサであるサーボCPU
56、および、A/D変換器52を介し、図示しないス
クリュー反力検出器からのデータに基いて射出保圧圧力
やスクリュー背圧のサンプリング処理等を行うための圧
力モニタ用CPU53を有し、バス58を介して相互の
入出力を選択することにより各マイクロプロセッサ間で
の情報伝達が行えるようになっている。なお、圧力のサ
ンプリングに関する処理は本発明の要旨とは関連がな
く、圧力検出に必要とされる検出器等については特に記
載していない。
【0043】PMC用CPU54には、射出成形機のシ
ーケンス動作を制御するシーケンスプログラムや各軸の
原点復帰作業を自動で行うためのプログラム等を記憶し
たROM49および演算データの一時記憶等に用いられ
るRAM50が接続され、また、CNC用CPU61に
は射出成形機の各軸を制御するプログラム等を記憶した
ROM63および演算データの一時記憶等に用いられる
RAM64が接続されている。
【0044】そして、サーボCPU56および圧力モニ
タ用CPU53の各々には、サーボ制御専用の制御プロ
グラムを格納したROM57やデータの一時記憶に用い
られるRAM55、および、圧力データ等を得るための
サンプリング処理に関する制御プログラムを格納したR
OM47やデータの一時記憶に用いられるRAM48が
接続されている。更に、サーボCPU56には、該CP
U56からの指令に基いて前述の射出軸用サーボモータ
Mx,ノズルタッチ軸用サーボモータMz,型厚調整軸
用サーボモータMb,突出軸用サーボモータMa,型締
軸用サーボモータMyおよびスクリュー回転用等の各軸
のサーボモータを駆動するサーボアンプ51が接続され
る一方、各軸のサーボモータに配備したパルスコーダP
x,Pz,Pb,Pa,Pyからの出力の各々がサーボ
CPU56に帰還され、各軸のパルスコーダからのフィ
ードバックパルスに基いてサーボCPU56により算出
された各軸の移動部材の現在位置や移動速度の値が、R
AM55の現在位置記憶レジスタ、現在速度記憶レジス
タの各々に記憶される。
【0045】なお、各軸の移動部材の現在位置Pnは、
射出軸(スクリュ6の先端位置),ノズルタッチ軸(ノ
ズル25の位置),型厚調整軸(リアプラテン101の
位置),突出軸(エジェクタロッド32の先端位置)に
関しては各軸の移動量がサーボモータの回転角度に対し
てプロポーショナルに連動するので、既に説明した通
り、パルスコーダからのフィードバックパルスの正逆の
積算値に対応する各軸毎のサーボモータの回転角度θの
値により、前述の式2、即ち、Pn=0+f(θ)で示
される。また、型締軸における可動プラテン104はト
グル式の型締機構100を介して駆動されるので、可動
プラテン104の移動量がサーボモータの回転角度に対
してプロポーショナルに連動するということはなく、ロ
ックアップ状態を零位置の基準とする型締機構100の
特性に応じた変換式にサーボモータの回転角度θを代入
して最終的な移動制御対象である可動プラテン104の
位置を求め、その値を必要に応じて表示するようにして
いる。なお、内部処理に関してはサーボモータの回転角
度そのものを駆動制御の対象として扱って構わない。
【0046】ここで敢えてロックアップ状態を零位置の
基準とするのは、例えば、第1のリンク部材102と第
2のリンク部材103が完全に伸びきっているときと、
第1のリンク部材102が第2のリンク部材103に対
してある角度を成しているときとではサーボモータを同
じ角度だけ回転させても可動プラテン104の移動量に
差が生じるからであり、型締機構100の原点復帰が正
確に行われていないと前述の変換式の機能が損なわれて
しまうからである。つまり、型締機構100の現在位置
表示では、変換式を用いて演算処理を行う必要上、他の
軸に比べ原点復帰作業をより適確に行う必要があるとい
うことでもある。
【0047】インターフェイス59は射出成形機の各部
に配備したリミットスイッチや操作盤からの信号を受信
したり射出成形機の周辺機器等に各種の指令を伝達した
りするための入出力インターフェイスである。ディスプ
レイ付手動データ入力装置65はCRT表示回路62を
介してバス58に接続され、モニタ表示画面や機能メニ
ューの選択および各種データの入力操作等が行えるよう
になっており、数値データ入力用のテンキーおよび各種
のファンクションキー等が設けられている。
【0048】不揮発性メモリ60は射出成形作業に関す
る成形条件(射出保圧条件,計量条件等)と各種設定
値,パラメータ,マクロ変数、および、原点復帰のため
の移動量Δx,Δz,−Δb,−Δa,Δy等の各値を
記憶する成形データ保存用のメモリである。原点復帰作
業を自動で行うためのプログラムをROM49に記憶し
た射出成形機の場合、原点復帰のための移動量Δx,Δ
z,−Δb,−Δa,Δyの各値は射出成形機の出荷段
階で予めメーカーサイドのオペレータにより不揮発性メ
モリ60に設定されている。なお、このうち格別の測定
作業を必要とせず、設計段階で予め決まっているような
値、Δx,Δz,−Δb,−Δaに関してはROM49
等に記憶させても差支えない。
【0049】以上の構成により、CNC用CPU61が
ROM63の制御プログラムおよび各種設定値に基いて
各軸のサーボモータに対してパルス分配を行い、サーボ
CPU56は各軸に対してパルス分配された移動指令と
各軸のパルスコーダで検出された位置のフィードバック
信号および速度のフィードバック信号に基いて、従来と
同様に位置ループ制御,速度ループ制御さらには電流ル
ープ制御等のサーボ制御を行い、いわゆるディジタルサ
ーボ処理を実行する。
【0050】図4はROM49の原点復帰プログラムを
利用してPMC用CPU54により各軸の原点復帰作業
を自動的に行わせる場合の処理の概略を示すフローチャ
ートであり、オペレータがディスプレイ付手動データ入
力装置65に対して行う所定の操作で原点復帰の対象軸
が選択され、かつ、原点復帰指令が入力されたときに開
始される。この処理は、ユーザーサイドで原点復帰作業
を行う場合、例えば、修理等の理由により各軸のサーボ
モータを取外したりした場合や、サーボモータの回転角
度を記憶する位置検出手段となるRAM55の現在位置
情報が失われたような場合に行われるものであって、特
に、これまででは繁雑な測定や位置決め操作を要してい
た型締軸の原点復帰に対して有効である。
【0051】原点復帰の対象となる軸の選択状況によ
り、駆動制御の対象となるサーボモータやその回転方向
および原点復帰のための移動量の値が相違するが、原点
復帰対象となる軸が射出軸,ノズルタッチ軸,型厚調整
軸,突出軸,型締軸のいずれであっても実質的な処理内
容自体は同一であるので、以下、型締軸が原点復帰対象
軸として選択された場合を例に取って説明する。
【0052】型締軸に対する原点復帰指令の入力を検出
したPMC用CPU54は、まず、バス58およびサー
ボCPU56を介してサーボアンプ51に型締軸用サー
ボモータMyに関するトルクリミットを設定して該モー
タMyの駆動力を制限し、更に、CNC用CPU61に
パルス分配開始指令を出力して、型締軸用サーボモータ
Myを低速で型締方向に回転させるためのパルス分配を
開始させ、サーボモータMyの回転によりクロスヘッド
108をガイドロッドサポート41に向けて低速低トル
クで移動させる(ステップS1)。
【0053】以下、PMC用CPU54は、サーボモー
タMyに出力された移動指令パルスとパルスコーダPy
からフィードバックされた移動量の帰還パルスとの偏
差、即ち、位置偏差を逐次検出し(ステップS2)、そ
の都度、位置偏差が予め決められた設定値に達している
か否かを判別し(ステップS3)、位置偏差が設定値に
達するまでの間、CNC用CPU61によるパルス分配
を継続して行わせ、ステップS2およびステップS3の
処理を繰り返し実行する。
【0054】クロスヘッド108の端面Byがガイドロ
ッドサポート41の端面Ayに達するまでの間はサーボ
モータMyの回転によりクロスヘッド108が容易に移
動するので位置偏差は増大しないが、クロスヘッド10
8がガイドロッドサポート41に当接してその移動が妨
げられるとパルスコーダPyからの帰還パルスの入力が
途絶え、位置偏差の値が徐々に増大して行く。なお、サ
ーボアンプ51には予めトルクリミットが設定されてい
るので位置偏差が増大してもサーボモータの駆動トルク
が必要以上に増大することはない。
【0055】位置偏差の値が設定値を越え、クロスヘッ
ド108がガイドロッドサポート41に当接したことを
確認したPMC用CPU54は、CNC用CPU61に
よるパルス分配を停止させると共にサーボCPU56に
溜った位置偏差(位置偏差を記憶するレジスタ)をリセ
ットし(ステップS4)、原点復帰のための移動量Δy
に対応するサーボモータMyの回転量を不揮発性メモリ
60から読み込んで移動目標値として設定し(ステップ
S5)、クロスヘッド108がガイドロッドサポート4
1に当接した位置を基準としてCNC用CPU61によ
る低速低トルクのパルス分配を改めて開始させてサーボ
モータMyの回転によりクロスヘッド108をガイドロ
ッドサポート41から低速低トルクで離間させ(ステッ
プS6)、CNC用CPU61からの位置決め完了信号
(指令移動目標位置に達したことを示すインポジション
信号)が入力されるまで待機する(ステップS7)。
【0056】そして、CNC用CPU61からの位置決
め完了信号が入力され、クロスヘッド108の端面By
がガイドロッドサポート41の端面Ayとの当接位置か
らΔyだけ離間したことが確認されると、PMC用CP
U54は型締軸用サーボモータMyに対応するRAM5
5の現在位置記憶レジスタの値を零に初期化し(ステッ
プS8)、型締軸に対する原点復帰処理を終了する。
【0057】一例として型締軸の原点復帰について説明
したが射出軸,ノズルタッチ軸,型厚調整軸,突出軸の
いずれであっても、原点復帰のための移動量Δおよび駆
動制御対象となるサーボモータが相違するだけで、実質
的な処理内容自体は図4に示すものと全く同様である。
また、図4に示すような各軸の原点復帰処理を所定周期
毎の処理に再構成して各軸に対し同時並列的に行わせる
ようにしてもよい。前述の例では移動部材と基準面との
当接を位置偏差の増大により検出するようにしている
が、ストッパーのかわりに電気的なスイッチで移動部材
の当接を検知するものでは、スイッチからの当接検知信
号の確認判別処理を以てステップS2およびステップS
3の処理に替えることができる。また、トルクリミット
を設定する関係上、一定の制限はあるが、ステップS2
およびステップS3の処理に替え、サーボモータに流れ
る駆動電流の増大により移動部材と基準面との当接を確
認することも可能である。この場合、比較対象となる設
定値はトルクリミット値より小さく、かつ、各軸を駆動
するには十分な電流値でなければならない。また、トル
ク制限をかけられる前のオブザーバ出力に基いて同様の
判別処理を行わせることも可能である。
【0058】また、図4に示すような自動の原点復帰の
他、これと同等の操作を手動または半自動で行うことも
可能である。例えば、原点復帰作業を自動で行うための
プログラムを備えていない従来の射出成形機の場合であ
れば、各軸の移動部材をジョグ送りで基準面に当接させ
てから、サーボ回路等に溜った位置偏差を解除し、デー
タシート等に記載された原点復帰のための移動量または
モータ回転角度を手動入力して各軸を原点復帰位置に移
動させて位置検出手段をリセットしてやればよい。更
に、位置検出手段を個別にリセットするための手動スイ
ッチ等を備えない場合であっても、上述の方法で全ての
軸を原点復帰させた後、バックアップ電源を落として全
ての位置検出手段をリセットしてしまえば、同様の効果
を得ることができる。また、トグル式の型締機構等を有
する射出成形機であって、入力操作上、可動プラテンの
移動量しか指定できないようなものであっても、移動部
材を基準面に当接させてからサーボ回路等に溜った位置
偏差を解除し、予めデータシートに記載して渡されたΔ
yに対応する可動プラテンの移動量を入力することによ
り、事実上前記と同様の処理操作を行うことができる。
また、各軸の移動部材を駆動するタイミングベルトやプ
ーリが露出しているものであれば、必ずしもサーボモー
タを駆動せずとも、これらの部材を手で回すことにより
原点復帰作業を行うことが可能である。この場合、移動
部材を基準面に当接させて位置検出手段の値を一旦リセ
ットし、タイミングベルトやプーリを手で回して移動部
材を基準面から離間させながら表示装置に表示される各
軸の相対現在位置を逐次確認し、その値が原点復帰のた
めの移動量と一致したところで改めて位置検出手段の値
をリセットするようにすればよい。従って、リニアスケ
ール等を後付けした射出成形機に対しても、このような
原点復帰操作は有効である。第2回目以降またはユーザ
ー側で行われる原点復帰作業に関する一連の手続の一例
を簡単に纏めて図3に示す。なお、設計の段階で原点復
帰のための移動量Δが特定でき、かつ、加工上の誤差も
生じにくい射出軸Mx,ノズルタッチ軸Mz,型厚調整
軸Mb,突出軸Maに関しては、Δx,Δz,−Δb,
−Δaの各値を予めROM49等に記憶させておいて、
メーカーサイドで行われる最初の原点復帰作業のときに
も前述のような方法で原点復帰を行わせることができ
る。
【0059】
【発明の効果】本発明の原点復帰方法は、射出成形機の
調整完了時に移動部材の原点復帰作業を行って定位置停
止手段と移動部材との間の距離を測定して記憶してお
き、それ以降の原点復帰作業においては、定位置停止手
段を利用して移動部材を所定位置に位置決めし、更にそ
の後、移動部材の移動量を検出する位置検出手段により
定位置停止手段と移動部材との間の距離が前記距離とな
るように移動部材の位置を決めて原点復帰作業を行うよ
うにしたので、複雑な測定操作を必要とせず、熟練した
作業者がいない場合であってもユーザーサイドで簡単か
つ確実に射出成形機の原点復帰作業を行うことができ、
特に、これまでストレートエッジ等を用いて複雑な作業
を行わなければ原点復帰作業を行うことのできなかった
トグル式の型締機構等に対して極めて有効である。ま
た、射出成形機の制御装置に原点復帰時における定位置
停止手段と移動部材との間の距離を予め記憶させておく
ことで制御装置による原点復帰の自動制御を実現したの
で、制御装置に原点復帰指令を入力するだけで原点復帰
作業を極めて簡単に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動式射出成形機の一般的な構成例を概略で示
す図である。
【図2】出荷時の原点復帰作業に関する一連の手続を纏
めて示す図である。
【図3】第2回目以降の原点復帰作業に関する一連の手
続を纏めて示す図である。
【図4】電動式射出成形機の制御装置による原点復帰処
理の一例を示すフローチャートである。
【図5】射出成形機における移動部材の可動範囲を一例
で示す概念図である。
【図6】電動式射出成形機の制御装置の構成を概略で示
すブロック図である。
【符号の説明】 1 電動式射出成形機 2 射出機構 3 射出部移動機構 4 型厚調整機構 5 製品突出機構 6 スクリュー 7 射出シリンダ 8 第1固定坂(ストッパー) 9 ガイドロッド 10 第2固定坂 11 プッシャープレート 12 ボールナット 13 ボール捩子 14 歯付プーリ 15 ピニオン 16 タイミングベルト 17 ユニットベース(移動部材) 18 歯付プーリ(移動部材) 19 タイミングベルト 20 固定プラテン 21 ボールナット 22 ボールスクリュー 23 ベース 24 ストッパー 25 ノズル 26 タイバー 27 ボールナット 28 ピニオン 29 大径歯車 30 ストッパー 31 ガイドロッド 32 エジェクタロッド(移動部材) 33 駆動片 34 ピニオン 35 ボールスクリュー 36 タイミングベルト 37 歯付プーリ 38 ボールナット 39 当て金(ストッパー) 40 ガイドロッド 41 ガイドロッドサポート(ストッパー) 42 フランジ部 43 ピニオン 44 タイミングベルト 45 歯付プーリ 46 制御装置 47 ROM 48 RAM 49 ROM 50 RAM 51 サーボアンプ 52 AD変換回路 53 圧力モニタ用CPU 54 PMC用CPU 55 RAM(位置検出手段の記憶部) 56 サーボCPU 57 ROM 58 バス 59 インターフェイス 60 不揮発性メモリ 61 CNC用CPU 62 CRT表示回路62 63 ROM 64 RAM 65 ディスプレイ付手動データ入力装置 100 型締機構 101 リアプラテン(移動部材) 102 第1のリンク部材 103 第2のリンク部材 104 可動プラテン 105 トグルピン 106 トグルピン 107 トグルピン 108 クロスヘッド(移動部材) 109 第3のリンク部材 110 ボールネジ 111 ストレートエッジ Mx 射出軸用サーボモータ Mz ノズルタッチ用サーボモータ Mb 型厚調整軸用サーボモータ Ma 突出軸用サーボモータ My 型締軸用サーボモータ Px パルスコーダ(位置検出手段の検出部) Pz パルスコーダ(位置検出手段の検出部) Pb パルスコーダ(位置検出手段の検出部) Pa パルスコーダ(位置検出手段の検出部) Py パルスコーダ(位置検出手段の検出部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機の移動部材を所定位置に停止
    させるためのストッパーまたはスイッチで構成される定
    位置停止手段を設け、射出成形機の調整完了時に移動部
    材の原点復帰作業を行って定位置停止手段と移動部材と
    の間の距離を測定して記憶しておき、それ以降の原点復
    帰作業においては、定位置停止手段を利用して移動部材
    を前記所定位置に位置決めした後、前記移動部材の移動
    量を検出する位置検出手段に基いて、前記位置決め位置
    より前記記憶しておいた距離だけ移動部材を移動させ、
    該移動部材の現在位置を検出し記憶する位置検出手段の
    値を最初の調整完了時点の値に初期化することを特徴と
    した電動式射出成形機における原点復帰方法。
  2. 【請求項2】 射出成形機の移動部材を所定位置に停止
    させるためのストッパーまたはスイッチで構成される定
    位置停止手段を設け、射出成形機の調整完了時に移動部
    材の原点復帰作業を行って定位置停止手段と移動部材と
    の間の距離を測定して射出成形機の制御装置に記憶して
    おき、それ以降の原点復帰作業においては、原点復帰指
    令により、前記制御装置は、所定方向へ移動部材を移動
    させて前記所定位置に位置決めした後、前記記憶された
    距離だけ移動部材を移動させ、その後、移動部材の現在
    位置を検出し記憶する位置検出手段の値を最初の調整完
    了時点の値に初期化することを特徴とした電動式射出成
    形機における原点復帰方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001009887A (ja) * 1999-07-02 2001-01-16 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機における駆動部の原点設定方法
CN113858562A (zh) * 2021-09-18 2021-12-31 珠海格力智能装备有限公司 注塑机锁模归零控制方法、装置、处理器及注塑机

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