JPH07227495A - 電気洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水槽内に洗剤を自動投入する機能を備えた電
気洗濯機に関し、洗剤を貯留するのに十分な収納スペー
スを洗濯機本体内に確保し、かつ貯留した洗剤に対する
湿気の影響を除去することを目的とする。 【構成】 洗濯機の外槽前面下部に設置され内部に洗剤
を貯留する洗剤貯留部と、洗剤貯留部の下方に設置され
洗剤貯留部から送出される洗剤を受ける洗剤受け部と、
水槽上部に設置され水槽内に水および洗剤受け部からの
洗剤を供給する給水部と、洗剤受け部および給水部を接
続する接続パイプと、洗剤受け部から給水部へ空気を流
し洗剤受け部の洗剤を給水部へ搬送する吸引装置とを備
え、給水部は内部に洗剤受け部から搬送される洗剤を捕
捉するためのフィルタを有し、水出口部に吸引装置の動
作時は閉じ給水時は開く給水蓋を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水槽内に洗剤を自動投
入する機能を備えた電気洗濯機に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１０は、洗剤を自動投入する機能を有
する全自動方式の従来の電気洗濯機の側断面図で、図の
右方が前面、図の左方が背面である。この電気洗濯機は
洗濯機本体を構成する外槽５１内に、水槽５２が支持機
構によって吊り下げられた状態で設置され、さらに水槽
５２の内部に洗濯兼脱水槽５３が回転自在に配置された
構成を有する。

【０００３】また、外槽５１の前面には、洗剤貯留容器
５４、洗剤送出機構５５および洗剤撹拌容器５６が設置
され、洗剤撹拌容器５６と水槽５２とが配管系５７によ
って連結連通されている。配管系５７は水槽５２内の水
を外部に排出する排水管部５７ａ、水槽５２内の水を洗
剤撹拌容器５６内に供給する給水管部５７ｂ、洗剤撹拌
容器５６内の水を循環または外部に排出する循環管部５
７ｃ、洗剤撹拌容器５６内の水を水槽５２内へ供給する
揚水管部５７ｄからなる。

【０００４】排水管部５７ａには排水弁５８が、給水管
部５７ｂには制御弁５９ａおよび５９ｂが、循環管部５
７ｃには制御弁５９ｃおよび５９ｄと循環ポンプ６０と
が、揚水管部５７ｄには制御弁５９ｅが、それぞれ介装
されている。

【０００５】洗剤貯留容器５４は上面が開口した上下に
長い容器であって、下端前部を外槽５１に枢支された状
態で外槽５１内の空間部に出し入れ自在に装着され、前
面に設けた把手５４ａを操作して上端開口部５４ｂの洗
剤投入口を外部に引き出すことにより洗剤を補給するこ
とができる。洗剤貯留容器５４の前面中央部にはインジ
ケータとして上下に長い透明窓が形成されており、この
透明窓を通じて洗剤貯留容器５４内に貯留された洗剤の
残量を外部から目視確認することができる。

【０００６】この構成において、水槽５２および洗濯兼
脱水槽５３内に規定水位まで給水した後、洗剤を洗剤貯
留容器５４の下部から洗剤送出機構５５によって洗剤撹
拌容器５６に投入し、制御弁５９ａおよび５９ｂのみを
開いて水槽５２に給水された水を水槽５２の底部から洗
剤撹拌容器５６内に導き、検知スイッチ６１によって規
定量の水位を検知したところで制御弁５９ａを閉じ、制
御弁５９ｃを開いて循環ポンプ６０を作動させる。

【０００７】これにより洗剤撹拌容器５６内で洗剤と水
とが撹拌される。洗剤がほぼ完全に溶解したところで制
御弁５９ｂを閉じ、制御弁５９ｅを開き、洗剤溶液を制
御弁５９ｃ、循環ポンプ６０、制御弁５９ｅおよび揚水
管部５７ｄを経由して水槽５２内に上方から供水し、洗
濯動作を実行する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した先
行技術では洗剤貯留容器５４の下部に洗剤撹拌容器５６
が位置しているため、洗濯が終了して機内の水を全て排
除するためには、洗剤撹拌器５６をある程度高い位置に
取り付け、循環管部５７ｃおよび排水管部５７ａを経由
して残水を排出できるように構成する必要がある。

【０００９】そのためには洗剤貯留容器５４を、水槽５
２と並ぶ高さ位置に取り付けなければならず、洗剤貯留
容器５４を収納するのに充分なスペースを確保すること
が困難な状態となっている。したがって、洗剤貯留容器
５４を収納するために十分なスペースを確保するには、
外槽５１の形状を大きくするか、洗剤貯留容器５４の部
分だけ外槽５１から突出した形状にする必要があり、製
品の大型化を招くと共に、デザイン上の制約が大きくな
るといった不都合がある。

【００１０】また、前述の構成では、洗剤貯留容器５４
のすぐ下に水が来る構造となっているため、運転動作時
の水はねや湿気の影響等により洗剤送出機構５５に洗剤
が固着して正確な計量や送出ができなくなったり、さら
には洗剤貯留容器５４内の洗剤そのものが固まってしま
うといった不都合も生じる。

【００１１】そこで、本発明は洗剤を貯留するのに十分
な収納スペースを洗濯機本体内に確保すると共に、内部
に貯留した洗剤に対する湿気の影響を除去することの出
来る電気洗濯機を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は、底面下部に駆
動機構を有する水槽を外槽内に吊り下げ保持してなる電
気洗濯機において、外槽の前面下部に開閉可能な扉を設
け、扉の背面に洗剤を貯留する上部の開口した箱体を設
置し、扉を閉じたときに箱体が外槽内に収納される構成
を有する。

【００１３】この場合、箱体が外槽内に収納されたとき
に箱体の上部を覆うカバーを、外槽の内側に固着する。

【００１４】また、本発明による電気洗濯機は、洗濯機
の外槽前面下部に設置され内部に洗剤を貯留する洗剤貯
留部と、洗剤貯留部の下方に設置され洗剤貯留部から送
出される洗剤を受ける洗剤受け部と、水槽上部に設置さ
れ水槽内に水および洗剤受け部からの洗剤を供給する給
水部と、洗剤受け部および給水部を接続する接続パイプ
と、洗剤受け部から給水部へ空気を流し洗剤受け部の洗
剤を給水部へ搬送する吸引装置とを備え、給水部は内部
に洗剤受け部から搬送される洗剤を捕捉するためのフィ
ルタを有し、水出口部に吸引装置の動作時は閉じ給水時
は開く給水蓋を有する。

【００１５】この場合、吸引装置の排気が水槽内に流れ
込むように吸引装置の排気口を水槽の上部に設ける。ま
た、少なくとも最終給水動作後に吸引装置を一定時間駆
動して給水部内を乾燥させる。

【００１６】また、本発明による電気洗濯機は、洗剤を
貯留し貯留した洗剤を計量して送出する洗剤吐出装置
と、洗剤吐出装置から送出した洗剤を受ける洗剤受け部
と、吸気口が接続パイプを介して洗剤受け部に接続され
排気口が水槽上部に設置されている吸引装置とを備え、
洗剤吐出装置および洗剤受け部は外槽内下部に設置し、
吸引装置は水槽上部に設置した構成を有する。

【００１７】

【作用】本発明の構成によると、洗濯機の外形寸法を大
きくしたり、突出部を設けたりすることなしに、洗剤を
貯留するのに十分な収納スペースを洗濯機本体内に確保
できる。

【００１８】また、外槽の内側に箱体の上部を覆うカバ
ーを固着したので、水槽から水はねが生じても箱体内に
水が入らず、箱体内に貯留している洗剤の湿気による固
着を防ぐことができる。

【００１９】また、本発明の構成によると、洗剤受け部
に送出された洗剤は、吸引装置によって給水部のフィル
タまで搬送され、その後、給水により水槽内に投入され
ることになるため、洗剤を貯留する箇所と給水する箇所
とを離すことができ、貯留している洗剤への湿気の影響
を排除して洗剤の固着を防止することできる。

【００２０】フィルタとして不織布を用いると、空気に
より搬送されてきた洗剤を効率よく捕捉することができ
る。これは１層のネットのフィルタだと洗剤を捕捉する
ためにかなり目の細かいものを必要とし、洗剤を捕捉す
ると目詰まり状態となり吸引力が低下してしまうが、不
織布の場合は厚さを厚くすることにより捕捉率を高くす
ることができ、目詰まりも生じにくい。

【００２１】フィルタで捕捉できなかった洗剤は、吸引
装置の排気を水槽に流し込むことにより、水槽内に直接
投入することができる。また、少なくとも最終給水動作
後に吸引装置を駆動することにより給水部内を乾燥さ
せ、貯留している洗剤への湿気の影響をより少なくする
ことができる。

【００２２】

【実施例】図１は、本発明による電気洗濯機の一実施例
を示す側断面図で、図の左方が前面、図の右方が背面で
ある。本実施例による電気洗濯機は、洗濯機本体を構成
する外槽１の内部に、水槽２がその周囲に配された４本
の支持機構（図示せず）によって吊り下げられた状態で
配置され、この水槽２の内部には洗濯兼脱水槽３が回転
自在に配置されている。

【００２３】また、洗濯兼脱水槽３の内底部には水およ
び洗濯物を撹拌するためのパルセータ４が設置されてお
り、その裏面には回転時に水のポンプアップ作用を生起
するためのポンプ用羽根４ａが設けられている。

【００２４】また、水槽２の底部下方には機構部５が設
けられ、この機構部５はベルト６を介してモータ７と連
動連結されており、モータ７の回転がパルセータ４また
は洗濯兼脱水槽３に択一的に伝達するように構成されて
いる。

【００２５】また、外槽１の上端開口部周囲に装着され
た上面板部８の中央には、上蓋９によって開閉される洗
濯物投入口８ａが形成されており、さらに上面板部８の
後方（図の左方）には、水道の蛇口に連通連結される給
水弁１０が取り付けられ、給水弁１０を通過した水は水
槽２の上部を臨む位置に設置された給水部１１を経て水
槽２内に流入するように構成されている。なお、図１に
は示していないが、水槽２の底部には、図１０と同一構
成の排水管部５７ａおよび排水弁５８が設置されてい
る。

【００２６】また、外槽１の前面下部（図の左下方）に
は、上部が開放された箱体１２が収納されている。この
箱体１２は外部から開閉可能な扉１３と一体を成し、外
槽１の内側に固定された上部カバー１４によって覆われ
ている。箱体１２の内部には洗剤を貯留して送出するた
めの洗剤吐出装置１５と、送出された洗剤を受けるため
の洗剤受け部１６とが配置されている。この洗剤受け部
１６は接続パイプ１７を介して給水部１１に接続され、
後述する吸引装置１８によって洗剤受け部１６の洗剤を
空気流で給水部１１に搬送するように構成されている。

【００２７】図２および図３は、図１に示す電気洗濯機
の斜視図で、図２は箱体１２の下部前方に支点を設け、
扉１３を斜めに開閉できるようにした構成例であり、図
３は箱体１２の下にレール状のガイドを設け、扉１３を
手前にスライドさせて開閉できるようにした構成例であ
る。いずれの場合も扉１３に把手１３ａを設け、開閉時
の操作がしやすい構成になっている。

【００２８】図４は、箱体１２に収納されている洗剤吐
出装置１５の構成図である。この洗剤吐出装置１５は本
体ケース１５ａ内に粉末洗剤を貯留するための洗剤貯留
部１５ｂを有し、隔壁１５ｃによって上下を区画されて
いる。本体ケース１５ａの底面中央部には、洗剤貯留部
１５ｂの洗剤を洗剤受け部１６に投入するための排出口
１５ｄが形成されている。

【００２９】また、洗剤貯留部１５ｂ内には洗剤送出機
構１５ｅが配設されており、この洗剤送出機構１５ｅは
洗剤貯留部１５ｂ内の洗剤を排出口１５ｄに送り出すよ
うに動作する。また、洗剤貯留部１５ｂと排出口１５ｄ
との間には、洗剤送出機構１５ｅによって洗剤貯留部１
５ｂから送り出された洗剤を所定量毎に計量して排出口
１５ｄに導くための計量部１５ｆが設置されている。

【００３０】さらには、排出口１５ｄを開閉するための
シャッタ１５ｇ、正逆転可能な駆動モータ１５ｈ、駆動
モータ１５ｈの回転を伝達する駆動伝達機構１５ｉを備
え、洗剤送出機構１５ｅ、計量部１５ｆおよびシャッタ
１５ｇは駆動伝達機構１５ｉを介して駆動モータ１５ｈ
の駆動力が伝達されることにより、相互に連動して駆動
されるように構成されている。

【００３１】図５は、図１に示す給水部１１の構成図
で、図(a) は斜視図、図(b) は断面図である。給水部１
１の内部は隔壁１１ａにより一部が上下に仕切られてお
り、上の部屋には接続パイプ１７が接続される空気流入
口１１ｂ、下の部屋には給水弁１０が接続される水流入
口１１ｃがそれぞれ穿設されている。

【００３２】また、給水部１１の水出口部１１ｄの近傍
には、空気流出口１１ｅが穿設され、空気流入口１１ｂ
および水流入口１１ｃと空気流出口１１ｅとの間には不
織布製のフィルタ１１ｆが取り付けられている。さら
に、水出口部１１ｄの先端には開口部を覆う形で上端を
ヒンジ１１ｇにより開閉自在に支持された給水蓋１１ｈ
が設置され、この給水蓋１１ｈの密閉性を保つために水
出口部１１ｄの開口部にパッキン１１ｉが取り付けられ
ている。

【００３３】図６は、図１に示す吸引装置１８の断面図
である。この吸引装置１８は箱型のケーシング１８ａを
備え、その内部にファン１８ｂが設置され、このファン
１８ｂが外部のモータ１８ｃによって回転駆動されてケ
ーシング１８ａの吸気口１８ｄから空気を吸引し、排気
口１８ｅから空気を排出する。吸気口１８ｄは給水部１
１の空気流出口１１ｅに接続され、排気口１８ｅの開口
端は排気が水槽２内に流れ込むように水槽２を臨む位置
に取り付けられている。

【００３４】図７は、電気洗濯機本体内に設置されてい
る動作制御部２０の概略的ブロック図で、洗剤吐出装置
１５のモータ１５ｈを駆動する駆動回路２１、給水弁１
０を駆動する駆動回路２２、吸引装置１８を駆動する駆
動回路２３、モータ７を駆動する駆動回路２４、排水弁
５８を駆動する駆動回路２５を備え、それぞれマイクロ
コンピュータ２６によって駆動制御されるように構成さ
れている。

【００３５】次に、図８に示すフローチャートを参照
し、動作制御部ＣＰにおける電気洗濯機の運転初期にお
ける動作手順について説明する。この動作手順は洗濯機
の運転が開始されるとスタートする。まず、使用者のス
イッチ操作等から洗濯に使用する洗剤量を決定する（ス
テップＳ１）。

【００３６】次いで、駆動回路４１により洗剤吐出装置
１５のモータ１５ｈを駆動し、所定量の洗剤を洗剤受け
部１６に投入する（ステップＳ２）。所定量の洗剤の吐
出が終了すると、洗剤吐出装置１５が停止し（ステップ
Ｓ３）、次に駆動回路２３によって吸引装置１８を駆動
する（ステップＳ４）。

【００３７】すると、給水部１１の給水蓋１１ｈは閉状
態となっているため、洗剤受け部１６から接続パイプ１
７を通り給水部１１へ空気が流れる。この空気の流れに
より洗剤受け部１６内の洗剤は接続パイプ１７を経て給
水部１１の空気流入口１１ｂから給水部１１内へ流れ込
み、フィルタ１１ｆによって捕捉される。洗剤の搬送が
終了すると、吸引装置１８を停止する（ステップＳ
５）。このとき、一部の細かい洗剤の粒子がフィルタ１
１ｆを通過するが、この粒子は給水部１１の空気流出口
１１ｅから吸引装置１８に送られ、吸引装置１８の排気
口１８ｅから水槽２内へ投入される。

【００３８】次いで、駆動回路２２によって給水弁１０
を駆動して開放する（ステップＳ６）。これにより給水
弁１０を通った水は水流入口１１ｃから給水部１１内に
流れ込み、フィルタ１１ｆで捕捉されている洗剤を溶か
しながら給水蓋１１ｈに達する。給水蓋１１ｈは上端を
ヒンジ１１ｇによって支持されているので、給水による
水の流れによって開けられ、洗剤の溶けた水が洗剤液と
なって水槽２内に注がれる。

【００３９】水槽２内の水が所定の水位に達すると、給
水弁１０を閉じて給水を終了する（ステップＳ７）。こ
の時点では、給水部１１内のフィルタ１１ｆに捕捉され
ていた洗剤は給水によって全て溶解され、水槽２内へ投
入されている。次いで、駆動回路２４によってモータ７
を駆動し（ステップＳ８）、ベルト６および機構部５を
経てパルセータ４に動力を伝達し、洗濯を開始する。

【００４０】ところで、給水が行われることにより給水
部１１内にわずかな水分が残るが、吸引装置１８を運転
することによって給水部１１内に空気を流し、水分を乾
かすことができる。給水は通常は「洗濯」と「すすぎ」
の工程で３〜４回程度行われるため、毎回の給水時に吸
引装置１８を動作させる必要はなく、少なくとも設定さ
れた洗濯コースの最終給水後に吸引装置１８を駆動して
給水部１１内の水分を乾かすことにより、洗剤吐出装置
１５内に貯留している洗剤に対する接続パイプ１７を経
た湿気による悪影響を除去することができる。

【００４１】図９は、本発明による電気洗濯機の他の実
施例を示す側断面図である。本実施例は、洗剤受け部１
６が接続パイプ１７を経て吸引装置１８の吸気口１８ｄ
に接続され、洗剤受け部１６に吐出された洗剤が接続パ
イプ１７を経て吸引装置１８内を通過し、吸引装置１８
の排気口１８ｅから水槽２内へ送り込まれるように構成
されている点を除いては、前述の実施例と同一の構成を
有する。

【００４２】本実施例の構成によると、洗剤受け部１６
の洗剤が吸引装置１８から直接水槽２内に投入されるの
で、前述の実施例に比べると洗剤を溶かす面では劣る
が、構造が簡素で安価なものになると共に、洗剤投入に
水を用いないため、洗剤吐出装置１５内の貯留洗剤に対
する湿気の影響がより少ない構造となっている。

【００４３】

【発明の効果】本発明によれば、外形寸法を大きくした
り突出部を設けることなしに、外槽内に十分広い、かつ
外側から開閉可能な洗剤貯留用の箱体収納スペースを確
保することができる。また、外槽の内側に固定したカバ
ーによって箱体の上部を覆うことにより、水槽からの水
はね等による湿気の害を防ぐことができる。

【００４４】また、本発明によれば、洗剤の貯留位置と
給水位置とが離れているので、水の湿気による影響を排
除して貯留している洗剤の固着を防止することができ、
かつ洗剤貯留部への洗剤の追加も外槽前面下部に設けた
扉を開けることにより簡単に行うことができる。

【００４５】また、本発明によれば、吸引装置によって
接続パイプ内を搬送されたきた洗剤を、給水部内に設け
た不織布製のフィルタによって捕捉するようにしたの
で、目詰まりすることなく効率的に捕捉することができ
る。また、フィルタで捕捉できなかった洗剤は、吸引装
置の排気口から水槽内に直接流し込むことができる。

【００４６】また、給水動作によって濡れた給水部を、
吸引装置を動作させることにより給水部内に風を通し、
乾燥させることによって、貯留している洗剤への湿気の
影響をより少なくすることができる。

【００４７】また、本発明の他の実施例によれば、洗剤
受け部に吐出された洗剤を空気を介して水槽内に投入す
ることができるので、洗剤吐出装置に貯留されている洗
剤の固着など、湿気による害を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による電気洗濯機の一実施例を示す側断
面図である。

【図２】図１に示す電気洗濯機の一実施例を示す斜視図
である。

【図３】図１に示す電気洗濯機の他の実施例を示す斜視
図である。

【図４】図１に示す洗剤吐出装置の構成図である。

【図５】図１に示す給水部の構成図である。

【図６】図１に示す吸引装置の断面図である。

【図７】図１に示す動作制御部の概略的ブロック図であ
る。

【図８】電気洗濯機の運転初期の動作手順を示すフロー
チャートである。

【図９】本発明による電気洗濯機の他の実施例を示す側
断面図である。

【図１０】従来の電気洗濯機の側断面図である。

【符号の説明】

１ 外槽 ２ 水槽 ３ 洗濯兼脱水槽 ４ パルセータ ５ 機構部 ６ ベルト ７ モータ ８ 上板面部 ９ 上蓋 １０ 給水弁 １１ 給水部 １１ａ 隔壁 １１ｂ 空気流入口 １１ｃ 水流入口 １１ｄ 水出口部 １１ｅ 空気流出口 １１ｆ フィルタ １１ｇ ヒンジ １１ｈ 給水蓋 １１ｉ パッキン １２ 箱体 １３ 扉 １４ 上部カバー １５ 洗剤吐出装置 １５ａ ケース １５ｂ 洗剤貯留部 １５ｃ 隔壁 １５ｄ 排出口 １５ｅ 洗剤送出機構 １５ｆ 計量部 １５ｇ シャッタ １５ｈ 駆動モータ １５ｉ 駆動伝達機構 １６ 洗剤受け部 １７ 接続パイプ １８ 吸引装置 １８ａ ケーシング １８ｂ ファン １８ｃ モータ １８ｄ 吸気口 １８ｅ 排気口 ２０ 動作制御部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 底面下部に駆動機構を有する水槽を外槽
   内に吊り下げ保持してなる電気洗濯機において、 前記外槽の前面下部に開閉可能な扉を設け、前記扉の背
   面に洗剤を貯留する上部の開口した箱体を設置し、前記
   扉を閉じたときに前記箱体が前記外槽内に収納されるこ
   とを特徴とする電気洗濯機。
2. 【請求項２】 前記箱体が前記外槽内に収納されたとき
   に前記箱体の上部を覆うカバーを、前記外槽の内側に固
   着したことを特徴とする請求項１記載の電気洗濯機。
3. 【請求項３】 洗濯機の外槽前面下部に設置され内部に
   洗剤を貯留する洗剤貯留部と、 前記洗剤貯留部の下方に設置され前記洗剤貯留部から送
   出される洗剤を受ける洗剤受け部と、 水槽上部に設置され前記水槽内に水および前記洗剤受け
   部からの洗剤を供給する給水部と、 前記洗剤受け部および前記給水部を接続する接続パイプ
   と、 前記洗剤受け部から前記給水部へ空気を流し前記洗剤受
   け部の洗剤を前記給水部へ搬送する吸引装置とを備え、 前記給水部は内部に前記洗剤受け部から搬送される洗剤
   を捕捉するためのフィルタを有し、水出口部に前記吸引
   装置の動作時は閉じ給水時は開く給水蓋を有することを
   特徴とする電気洗濯機。
4. 【請求項４】 前記吸引装置の排気が前記水槽内に流れ
   込むように前記吸引装置の排気口を前記水槽の上部に設
   けたことを特徴とする請求項３記載の電気洗濯機。
5. 【請求項５】 少なくとも最終給水動作後に前記吸引装
   置を一定時間駆動して前記給水部内を乾燥させることを
   特徴とする請求項３記載の電気洗濯機。
6. 【請求項６】 洗剤を貯留し前記貯留した洗剤を計量し
   て送出する洗剤吐出装置と、 前記洗剤吐出装置から送出した洗剤を受ける洗剤受け部
   と、 吸気口が接続パイプを介して前記洗剤受け部に接続され
   排気口が水槽上部に設置されている吸引装置とを備え、 前記洗剤吐出装置および前記洗剤受け部は外槽内下部に
   設置し、前記吸引装置は前記水槽上部に設置したことを
   特徴とする電気洗濯機。