JPH0722685B2 - 膜モジュールの薬品洗浄方法 - Google Patents
膜モジュールの薬品洗浄方法Info
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- JPH0722685B2 JPH0722685B2 JP1189798A JP18979889A JPH0722685B2 JP H0722685 B2 JPH0722685 B2 JP H0722685B2 JP 1189798 A JP1189798 A JP 1189798A JP 18979889 A JP18979889 A JP 18979889A JP H0722685 B2 JPH0722685 B2 JP H0722685B2
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Activated Sludge Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、原水を微生物処理した後の混合溶液をろ過膜
によりろ過処理する汚水処理装置における膜モジュール
の薬品洗浄方法に関する。
によりろ過処理する汚水処理装置における膜モジュール
の薬品洗浄方法に関する。
従来の技術 従来より、上記のような汚水処理装置においては、たと
えば第2図に示すように、微生物処理槽1内にろ過膜を
有する膜モジュール2が複数個設けられるとともに、膜
モジュール2の下方に曝気用散気管3が設けられてい
た。そして、汚水の原水4は、微生物処理槽1内に供給
されて微生物処理され、微生物との混合溶液5となる。
この混合溶液5は、散気管3から吹き出される曝気用空
気6の気泡により上昇流となり、膜モジュール2により
ろ過処理されて濃縮液と透過液とに分離され、濃縮液は
さらに上昇して第2図中の矢印方向に循環し、膜モジュ
ール2内の透過液は吸引ポンプ(図示省略)により外部
に排出されるのである。
えば第2図に示すように、微生物処理槽1内にろ過膜を
有する膜モジュール2が複数個設けられるとともに、膜
モジュール2の下方に曝気用散気管3が設けられてい
た。そして、汚水の原水4は、微生物処理槽1内に供給
されて微生物処理され、微生物との混合溶液5となる。
この混合溶液5は、散気管3から吹き出される曝気用空
気6の気泡により上昇流となり、膜モジュール2により
ろ過処理されて濃縮液と透過液とに分離され、濃縮液は
さらに上昇して第2図中の矢印方向に循環し、膜モジュ
ール2内の透過液は吸引ポンプ(図示省略)により外部
に排出されるのである。
発明が解決しようとする課題 ところで、膜モジュール2は、使用するにつれて混合溶
液5中の固形分により次第に目詰りするので、薬液によ
り定期的に洗浄する必要がある。しかし、上記従来の構
成においては、膜モジュール2を洗浄する場合、活性汚
泥中の微生物が薬液により死滅しないよう膜モジュール
2または微生物を槽外に取り出して行なう必要があるた
め、洗浄に手間取るだけでなく、汚水処理装置の運転休
止時間が長引くという問題があった。
液5中の固形分により次第に目詰りするので、薬液によ
り定期的に洗浄する必要がある。しかし、上記従来の構
成においては、膜モジュール2を洗浄する場合、活性汚
泥中の微生物が薬液により死滅しないよう膜モジュール
2または微生物を槽外に取り出して行なう必要があるた
め、洗浄に手間取るだけでなく、汚水処理装置の運転休
止時間が長引くという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点を解消して、膜モジ
ュールおよび微生物のいずれをも外部に取り出すことな
く薬品洗浄できる方法を提供することを目的とする。
ュールおよび微生物のいずれをも外部に取り出すことな
く薬品洗浄できる方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明の膜モジュールの薬
品洗浄方法は、原水を微生物処理する微生物処理槽と、
微生物処理後の混合溶液をろ過膜を有する膜モジュール
によりろ過処理するろ過処理槽とを仕切壁を介して仕切
壁越しに連通可能に併設し、微生物処理槽の底部に第1
バルブを接続し、ろ過処理槽の内部に複数個の膜モジュ
ールおよび膜モジュールの下方の曝気用散気管を設け、
前記ろ過処理槽の底部に第2バルブおよび第3バルブを
直列に接続し、第1バルブに、第2バルブとの間に第4
バルブを有する第1連通管と、第3バルブとの間にポン
プを有する第2連通管とを接続し、第2連通管のポンプ
と第3バルブとの中間に、第5バルブを有する移送管と
排水バルブを有する排水管とを接続し、移送管の他端を
微生物処理槽上に開口して汚水処理装置を構成するとと
もに、 微生物処理槽への原水の供給を停止し、かつ第1バル
ブ、第2バルブおよび第3バルブ以外のバルブを閉じる
第1工程と、ポンプにより微生物処理槽内の混合溶液の
一部をろ過処理槽内に送りながら、混合溶液を膜モジュ
ールによりろ過処理して濃縮液と透過液とに分離し、膜
モジュール内の透過液を外部に排出することにより微生
物処理槽内の混合溶液を減量させる第2工程と、第1バ
ルブおよび第3バルブを閉じるとともに、第2バルブ、
第4バルブおよび第5バルブを開き、ポンプによりろ過
処理槽内の濃縮液をすべて微生物処理槽内に移送する第
3工程と、すべてのバルブを閉じ、ろ過処理槽内に洗浄
水を入れて散気管から空気を吹き込むことにより膜モジ
ュールを水洗した後、第2バルブ、第3バルブおよび排
水バルブを開いて洗浄水を排出する第4工程と、すべて
のバルブを閉じ、ろ過処理槽内に薬液を入れて膜モジュ
ールを薬品洗浄した後、薬液中に中和剤を入れて薬液を
中和させる第5工程と、第1バルブ、第2バルブおよび
第4バルブを開いて汚水処理装置の運転を再開する第6
工程とを有するようにしたものである。
品洗浄方法は、原水を微生物処理する微生物処理槽と、
微生物処理後の混合溶液をろ過膜を有する膜モジュール
によりろ過処理するろ過処理槽とを仕切壁を介して仕切
壁越しに連通可能に併設し、微生物処理槽の底部に第1
バルブを接続し、ろ過処理槽の内部に複数個の膜モジュ
ールおよび膜モジュールの下方の曝気用散気管を設け、
前記ろ過処理槽の底部に第2バルブおよび第3バルブを
直列に接続し、第1バルブに、第2バルブとの間に第4
バルブを有する第1連通管と、第3バルブとの間にポン
プを有する第2連通管とを接続し、第2連通管のポンプ
と第3バルブとの中間に、第5バルブを有する移送管と
排水バルブを有する排水管とを接続し、移送管の他端を
微生物処理槽上に開口して汚水処理装置を構成するとと
もに、 微生物処理槽への原水の供給を停止し、かつ第1バル
ブ、第2バルブおよび第3バルブ以外のバルブを閉じる
第1工程と、ポンプにより微生物処理槽内の混合溶液の
一部をろ過処理槽内に送りながら、混合溶液を膜モジュ
ールによりろ過処理して濃縮液と透過液とに分離し、膜
モジュール内の透過液を外部に排出することにより微生
物処理槽内の混合溶液を減量させる第2工程と、第1バ
ルブおよび第3バルブを閉じるとともに、第2バルブ、
第4バルブおよび第5バルブを開き、ポンプによりろ過
処理槽内の濃縮液をすべて微生物処理槽内に移送する第
3工程と、すべてのバルブを閉じ、ろ過処理槽内に洗浄
水を入れて散気管から空気を吹き込むことにより膜モジ
ュールを水洗した後、第2バルブ、第3バルブおよび排
水バルブを開いて洗浄水を排出する第4工程と、すべて
のバルブを閉じ、ろ過処理槽内に薬液を入れて膜モジュ
ールを薬品洗浄した後、薬液中に中和剤を入れて薬液を
中和させる第5工程と、第1バルブ、第2バルブおよび
第4バルブを開いて汚水処理装置の運転を再開する第6
工程とを有するようにしたものである。
作 用 上記本発明の構成において、運転中は、第1バルブ、第
2バルブおよび第4バルブが開かれており、ろ過処理槽
内の混合溶液は散気管から吹き出される曝気用空気の気
泡により上昇流となり、膜モジュールによりろ過処理さ
れて濃縮液と透過液とに分離される。濃縮液は、さらに
上昇して仕切壁越しに活性汚泥処理槽内に入り、槽内の
混合溶液と混合して下降し、第1連通管を経由してろ過
処理槽内にもどり、循環する。他方、膜モジュール内の
透過液は吸引ポンプにより外部に排出される。
2バルブおよび第4バルブが開かれており、ろ過処理槽
内の混合溶液は散気管から吹き出される曝気用空気の気
泡により上昇流となり、膜モジュールによりろ過処理さ
れて濃縮液と透過液とに分離される。濃縮液は、さらに
上昇して仕切壁越しに活性汚泥処理槽内に入り、槽内の
混合溶液と混合して下降し、第1連通管を経由してろ過
処理槽内にもどり、循環する。他方、膜モジュール内の
透過液は吸引ポンプにより外部に排出される。
そして、膜モジュールを薬品洗浄する場合には、第1工
程で、汚水処理装置の運転を停止し、原水の供給も停止
する。第1バルブ、第2バルブおよび第3バルブ以外の
バルブをすべて閉じると、活性汚泥処理槽とろ過処理槽
とは第2連通管を介して連通される。第2工程で、ポン
プを運転して微生物処理槽内の混合溶液の一部をろ過処
理槽内に送りながら、混合溶液を膜モジュールによりろ
過処理して濃縮液と透過液とに分離し、膜モジュール内
の透過液を外部に排出すると、微生物処理槽内の混合溶
液は排出された透過液の量だけ減量する。第3工程で、
第1バルブおよび第3バルブを閉じるとともに、第2バ
ルブ、第4バルブおよび第5バルブを開くと、微生物処
理槽は遮断され、ろ過処理槽が第1連通管から第2連通
管を経由して移送管に連通される。そこで、ポンプを運
転すると、ろ過処理槽内に残留した濃縮液はすべて移送
管から微生物処理槽内に移送され、ろ過処理槽内は空に
なる。第4工程で、すべてのバルブを閉じ、ろ過処理槽
内に洗浄水を入れて散気管から空気を吹き込むと、洗浄
水はかくはんされて膜モジュールを水洗する。第2バル
ブ、第3バルブおよび排水バルブを開いて洗浄水を排出
後、第5工程で、すべてのバルブを閉じ、ろ過処理槽内
に薬液を入れて膜モジュールを薬品洗浄する。薬液は、
通常酸性であるので、後に運転を再開するとき、ろ過処
理槽内に薬液が残っていると、微生物が死滅するおそれ
がある。そこで、薬液中に中和剤を入れて薬液を中和さ
せ、微生物の死滅を防止する。これで薬品洗浄が完了す
るので、第6工程で、第1バルブ、第2バルブおよび第
4バルブを開き、汚水処理装置の運転を再開するのであ
る。ろ過処理槽内の中和水は、微生物処理槽からの濃縮
液と混合し、この濃縮液は元の濃度にもどる。
程で、汚水処理装置の運転を停止し、原水の供給も停止
する。第1バルブ、第2バルブおよび第3バルブ以外の
バルブをすべて閉じると、活性汚泥処理槽とろ過処理槽
とは第2連通管を介して連通される。第2工程で、ポン
プを運転して微生物処理槽内の混合溶液の一部をろ過処
理槽内に送りながら、混合溶液を膜モジュールによりろ
過処理して濃縮液と透過液とに分離し、膜モジュール内
の透過液を外部に排出すると、微生物処理槽内の混合溶
液は排出された透過液の量だけ減量する。第3工程で、
第1バルブおよび第3バルブを閉じるとともに、第2バ
ルブ、第4バルブおよび第5バルブを開くと、微生物処
理槽は遮断され、ろ過処理槽が第1連通管から第2連通
管を経由して移送管に連通される。そこで、ポンプを運
転すると、ろ過処理槽内に残留した濃縮液はすべて移送
管から微生物処理槽内に移送され、ろ過処理槽内は空に
なる。第4工程で、すべてのバルブを閉じ、ろ過処理槽
内に洗浄水を入れて散気管から空気を吹き込むと、洗浄
水はかくはんされて膜モジュールを水洗する。第2バル
ブ、第3バルブおよび排水バルブを開いて洗浄水を排出
後、第5工程で、すべてのバルブを閉じ、ろ過処理槽内
に薬液を入れて膜モジュールを薬品洗浄する。薬液は、
通常酸性であるので、後に運転を再開するとき、ろ過処
理槽内に薬液が残っていると、微生物が死滅するおそれ
がある。そこで、薬液中に中和剤を入れて薬液を中和さ
せ、微生物の死滅を防止する。これで薬品洗浄が完了す
るので、第6工程で、第1バルブ、第2バルブおよび第
4バルブを開き、汚水処理装置の運転を再開するのであ
る。ろ過処理槽内の中和水は、微生物処理槽からの濃縮
液と混合し、この濃縮液は元の濃度にもどる。
上記のように本発明の構成によれば、膜モジュールおよ
び活性汚泥のいずれをも外部に取り出すことなく薬品洗
浄を容易に行えるうえに、汚水処理装置の運転休止時間
が短くてすむ。
び活性汚泥のいずれをも外部に取り出すことなく薬品洗
浄を容易に行えるうえに、汚水処理装置の運転休止時間
が短くてすむ。
実施例 以下、本発明の一実施例を第1図に基づいて説明する。
本実施例における汚水処理装置は、第1図に示すように
活性汚泥処理槽11とろ過処理槽12とが仕切壁13を介して
この仕切壁越しに連通可能に併設されてなるものであ
る。活性汚泥処理槽11の底部には、第1バルブ14が接続
されている。ろ過処理槽12は、内部に限外ろ過膜を有す
る膜モジュール15が複数個設けられるとともに、膜モジ
ュールの下方にブロワー16を有する曝気用散気管17が設
けられ、底部に第2バルブ18および第3バルブ19が直列
に接続されている。第1バルブ14には、第2バルブ18と
の間に第4バルブ20を有する第1連通管21と、第3バル
ブ19との間にポンプ22を有する第2連通管23とがそれぞ
れ接続されている。第2連通管23のポンプ22と第3バル
ブ19との中間には、第5バルブ24を有する移送管25と排
水バルブ26を有する排水管27とがそれぞれ接続されてい
る。移送管25の他端は、活性汚泥処理槽11の上方に開口
している。28は原水供給管である。
活性汚泥処理槽11とろ過処理槽12とが仕切壁13を介して
この仕切壁越しに連通可能に併設されてなるものであ
る。活性汚泥処理槽11の底部には、第1バルブ14が接続
されている。ろ過処理槽12は、内部に限外ろ過膜を有す
る膜モジュール15が複数個設けられるとともに、膜モジ
ュールの下方にブロワー16を有する曝気用散気管17が設
けられ、底部に第2バルブ18および第3バルブ19が直列
に接続されている。第1バルブ14には、第2バルブ18と
の間に第4バルブ20を有する第1連通管21と、第3バル
ブ19との間にポンプ22を有する第2連通管23とがそれぞ
れ接続されている。第2連通管23のポンプ22と第3バル
ブ19との中間には、第5バルブ24を有する移送管25と排
水バルブ26を有する排水管27とがそれぞれ接続されてい
る。移送管25の他端は、活性汚泥処理槽11の上方に開口
している。28は原水供給管である。
次に、上記構成における作用について説明する。
汚水処理装置の運転中は、第1バルブ14、第2バルブ18
および第4バルブ20を開いて、両槽11,12を第1連通管2
1により連通しておく。汚水の原水29は、原水供給管28
から活性汚泥処理槽11内に供給されて活性汚泥処理さ
れ、活性汚泥との混合溶液30となる。この混合溶液30
は、第1連通管21を経由してろ過処理槽12内に入り、ブ
ロワー16により散気管17から吹き出される曝気用空気31
の気泡により上昇流となり、膜モジュール15によりろ過
処理されて濃縮液と透過液とに分離される。濃縮液は、
さらに上昇し、仕切壁13を越えて活性汚泥処理槽11内に
入り、槽内の混合溶液30と混合して下降し、第1連通管
21を経由してろ過処理槽12内にもどり、図中の矢印方向
に循環する。他方、膜モジュール15内の透過液は吸引ポ
ンプ(図示省略)により外部に排出される。
および第4バルブ20を開いて、両槽11,12を第1連通管2
1により連通しておく。汚水の原水29は、原水供給管28
から活性汚泥処理槽11内に供給されて活性汚泥処理さ
れ、活性汚泥との混合溶液30となる。この混合溶液30
は、第1連通管21を経由してろ過処理槽12内に入り、ブ
ロワー16により散気管17から吹き出される曝気用空気31
の気泡により上昇流となり、膜モジュール15によりろ過
処理されて濃縮液と透過液とに分離される。濃縮液は、
さらに上昇し、仕切壁13を越えて活性汚泥処理槽11内に
入り、槽内の混合溶液30と混合して下降し、第1連通管
21を経由してろ過処理槽12内にもどり、図中の矢印方向
に循環する。他方、膜モジュール15内の透過液は吸引ポ
ンプ(図示省略)により外部に排出される。
そして、膜モジュール15を薬品洗浄する場合には、第1
工程で、汚水処理装置の運転を停止し、原水29の供給も
停止する。第1バルブ14、第2バルブ18および第3バル
ブ19を開き、他のバルブをすべて閉じると、両槽11,12
は第2連通管23を介して連通される。第2工程で、ポン
プ22を運転して活性汚泥処理槽11内の混合溶液30の一部
をろ過処理槽12内に送りながら、混合溶液30を膜モジュ
ール15によりろ過処理して濃縮液と透過液とに分離し、
膜モジュール15内の透過液を吸引ポンプ(図示省略)に
より外部に排出すると、活性汚泥処理槽11内の混合溶液
30は排出された透過液の量だけ減量する。この場合、混
合溶液30の容量は、活性汚泥処理槽11内の混合液が仕切
壁13を越えることなくすべて槽11内に残留する程度に留
めておく。第3工程で、第1バルブ14および第3バルブ
19を閉じるとともに、第2バルブ18、第4バルブ20およ
び第5バルブ24を開くと、ろ過処理槽12は、活性汚泥処
理槽11から遮断され、第1連通管21から第2連通管23を
経由して移送管25に連通される。そこで、ポンプ22を運
転すると、ろ過処理槽12内に残留した濃縮液はすべて移
送管25から活性汚泥処理槽11内に移送され、ろ過処理槽
12内は空になる。第4工程で、すべてのバルブを閉じ、
ろ過処理槽12内に洗浄水32を入れてブロワー16により散
気管17から空気31を吹き込むと、洗浄水32はかくはんさ
れて膜モジュール15を水洗する。この場合、洗浄水32の
量は、空気31を吹き込まれても仕切壁13を越えない程度
に留めておく。水洗後、第2バルブ18、第3バルブ19お
よび排水バルブ26を開き、洗浄水32を排水管27から外部
に排出する。第5工程で、すべてのバルブを閉じ、ろ過
処理槽内にHClなどの薬液33を入れて膜モジュール15を
薬品洗浄する。この場合、薬液33の量は、薬液33が仕切
壁13を越えないようにする。薬品洗浄後は、後に運転を
再開するとき、ろ過処理槽12内に薬液33が残っていると
活性汚泥中の微生物が死滅するおそれがあるので、薬液
33中に中和剤を入れて中和させ、微生物の死滅を防止す
る。なお、上記薬品洗浄および中和の後、必要に応じ
て、NaClOなどの薬液によりさらに薬品洗浄し、その後
中和する場合もある。以上で薬品洗浄が完了するので、
第6工程で、第1バルブ14、第2バルブ18および第4バ
ルブ20を開いて両槽11,12を第1連通管21により連通さ
せ、原水29を供給して汚水処理装置の運転を再開するの
である。ろ過処理槽12内に残留している中和水34は、活
性汚泥処理槽11からの濃縮液と混合し、この濃縮液は元
の濃度にもどる。
工程で、汚水処理装置の運転を停止し、原水29の供給も
停止する。第1バルブ14、第2バルブ18および第3バル
ブ19を開き、他のバルブをすべて閉じると、両槽11,12
は第2連通管23を介して連通される。第2工程で、ポン
プ22を運転して活性汚泥処理槽11内の混合溶液30の一部
をろ過処理槽12内に送りながら、混合溶液30を膜モジュ
ール15によりろ過処理して濃縮液と透過液とに分離し、
膜モジュール15内の透過液を吸引ポンプ(図示省略)に
より外部に排出すると、活性汚泥処理槽11内の混合溶液
30は排出された透過液の量だけ減量する。この場合、混
合溶液30の容量は、活性汚泥処理槽11内の混合液が仕切
壁13を越えることなくすべて槽11内に残留する程度に留
めておく。第3工程で、第1バルブ14および第3バルブ
19を閉じるとともに、第2バルブ18、第4バルブ20およ
び第5バルブ24を開くと、ろ過処理槽12は、活性汚泥処
理槽11から遮断され、第1連通管21から第2連通管23を
経由して移送管25に連通される。そこで、ポンプ22を運
転すると、ろ過処理槽12内に残留した濃縮液はすべて移
送管25から活性汚泥処理槽11内に移送され、ろ過処理槽
12内は空になる。第4工程で、すべてのバルブを閉じ、
ろ過処理槽12内に洗浄水32を入れてブロワー16により散
気管17から空気31を吹き込むと、洗浄水32はかくはんさ
れて膜モジュール15を水洗する。この場合、洗浄水32の
量は、空気31を吹き込まれても仕切壁13を越えない程度
に留めておく。水洗後、第2バルブ18、第3バルブ19お
よび排水バルブ26を開き、洗浄水32を排水管27から外部
に排出する。第5工程で、すべてのバルブを閉じ、ろ過
処理槽内にHClなどの薬液33を入れて膜モジュール15を
薬品洗浄する。この場合、薬液33の量は、薬液33が仕切
壁13を越えないようにする。薬品洗浄後は、後に運転を
再開するとき、ろ過処理槽12内に薬液33が残っていると
活性汚泥中の微生物が死滅するおそれがあるので、薬液
33中に中和剤を入れて中和させ、微生物の死滅を防止す
る。なお、上記薬品洗浄および中和の後、必要に応じ
て、NaClOなどの薬液によりさらに薬品洗浄し、その後
中和する場合もある。以上で薬品洗浄が完了するので、
第6工程で、第1バルブ14、第2バルブ18および第4バ
ルブ20を開いて両槽11,12を第1連通管21により連通さ
せ、原水29を供給して汚水処理装置の運転を再開するの
である。ろ過処理槽12内に残留している中和水34は、活
性汚泥処理槽11からの濃縮液と混合し、この濃縮液は元
の濃度にもどる。
上記のように本実施例の構成によれば、膜モジュール15
および活性汚泥のいずれをも外部に取り出すことなく薬
品洗浄できるので、洗浄が容易となるうえに、汚水処理
装置の運転休止時間が短くてすむのである。
および活性汚泥のいずれをも外部に取り出すことなく薬
品洗浄できるので、洗浄が容易となるうえに、汚水処理
装置の運転休止時間が短くてすむのである。
発明の効果 本発明は、以上説明したように、汚水処理装置の活性汚
泥処理槽とろ過処理槽とが仕切壁と第1および第2連通
管とにより連通・遮断可能に接続され、第2連通管に移
送管が接続され、膜モジュールを薬品洗浄するときに
は、ろ過処理槽を活性汚泥処理槽から遮断し、すべての
活性汚泥を一時的に濃縮状態で活性汚泥処理槽内に貯留
した後洗浄する構成としたので、膜モジュールおよび活
性汚泥のいずれをも外部に取り出すことなく薬品洗浄す
ることができる。したがって、薬品洗浄工程が容易化さ
れるだけでなく、薬品洗浄による汚水処理装置の運転休
止時間が短縮化されるという利点を有する。
泥処理槽とろ過処理槽とが仕切壁と第1および第2連通
管とにより連通・遮断可能に接続され、第2連通管に移
送管が接続され、膜モジュールを薬品洗浄するときに
は、ろ過処理槽を活性汚泥処理槽から遮断し、すべての
活性汚泥を一時的に濃縮状態で活性汚泥処理槽内に貯留
した後洗浄する構成としたので、膜モジュールおよび活
性汚泥のいずれをも外部に取り出すことなく薬品洗浄す
ることができる。したがって、薬品洗浄工程が容易化さ
れるだけでなく、薬品洗浄による汚水処理装置の運転休
止時間が短縮化されるという利点を有する。
第1図は本発明の一実施例を示す汚水処理装置の断面
図、第2図は従来の汚水処理装置の一例を示す断面図で
ある。 11……活性汚泥処理槽、12……ろ過処理槽、13……仕切
壁、14……第1バルブ、15……膜モジュール、17……散
気管、18……第2バルブ、19……第3バルブ、20……第
4バルブ、21……第1連通管、22……ポンプ、23……第
2連通管、24……第5バルブ、25……移送管、26……排
水バルブ,27……排水管、29……原水、30……混合溶
液、31……空気、32……洗浄水、33……薬液。
図、第2図は従来の汚水処理装置の一例を示す断面図で
ある。 11……活性汚泥処理槽、12……ろ過処理槽、13……仕切
壁、14……第1バルブ、15……膜モジュール、17……散
気管、18……第2バルブ、19……第3バルブ、20……第
4バルブ、21……第1連通管、22……ポンプ、23……第
2連通管、24……第5バルブ、25……移送管、26……排
水バルブ,27……排水管、29……原水、30……混合溶
液、31……空気、32……洗浄水、33……薬液。
Claims (1)
- 【請求項1】原水を微生物処理する微生物処理槽と、微
生物処理後の混合溶液をろ過膜を有する膜モジュールに
よりろ過処理するろ過処理槽とを仕切壁を介して仕切壁
越しに連通可能に併設し、微生物処理槽の底部に第1バ
ルブを接続し、ろ過処理槽の内部に複数個の膜モジュー
ルおよび膜モジュールの下方の曝気用散気管を設け、前
記ろ過処理槽の底部に第2バルブおよび第3バルブを直
列に接続し、第1バルブに、第2バルブとの間に第4バ
ルブを有する第1連通管と、第3バルブとの間にポンプ
を有する第2連通管とを接続し、第2連通管のポンプと
第3バルブとの中間に、第5バルブを有する移送管と排
水バルブを有する排水管とを接続し、移送管の他端を微
生物処理槽上に開口して汚水処理装置を構成するととも
に、 微生物処理槽への原水の供給を停止し、かつ第1バル
ブ、第2バルブおよび第3バルブ以外のバルブを閉じる
第1工程と、ポンプにより微生物処理槽内の混合溶液の
一部をろ過処理槽内に送りながら、混合溶液を膜モジュ
ールによりろ過処理して濃縮液と透過液とに分離し、膜
モジュール内の透過液を外部に排出することにより微生
物処理槽内の混合溶液を減量させる第2工程と、第1バ
ルブおよび第3バルブを閉じるとともに、第2バルブ、
第4バルブおよび第5バルブを開き、ポンプによりろ過
処理槽内の濃縮液をすべて微生物処理槽内に移送する第
3工程と、すべてのバルブを閉じ、ろ過処理槽内に洗浄
水を入れて散気管から空気を吹き込むことにより膜モジ
ュールを水洗した後、第2バルブ、第3バルブおよび排
水バルブを開いて洗浄水を排出する第4工程と、すべて
のバルブを閉じ、ろ過処理槽内に薬液を入れて膜モジュ
ールを薬品洗浄後、薬液中に中和剤を入れて薬液を中和
させる第5工程と、第1バルブ、第2バルブおよび第4
バルブを開いて汚水処理装置の運転を再開する第6工程
とを有することを特徴とする膜モジュールの薬品洗浄方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1189798A JPH0722685B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 膜モジュールの薬品洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1189798A JPH0722685B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 膜モジュールの薬品洗浄方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0356192A JPH0356192A (ja) | 1991-03-11 |
JPH0722685B2 true JPH0722685B2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=16247391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1189798A Expired - Fee Related JPH0722685B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 膜モジュールの薬品洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0722685B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0683838B2 (ja) * | 1990-08-27 | 1994-10-26 | 荏原インフイルコ株式会社 | 有機性汚水の生物処理装置 |
JP4776381B2 (ja) * | 2006-01-26 | 2011-09-21 | 株式会社神鋼環境ソリューション | メディアろ過池と膜ろ過装置の複合ろ過装置 |
-
1989
- 1989-07-21 JP JP1189798A patent/JPH0722685B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0356192A (ja) | 1991-03-11 |
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