JPH07226258A

JPH07226258A - コネクタ・アセンブリ

Info

Publication number: JPH07226258A
Application number: JP6991591A
Authority: JP
Inventors: Toshimitsu Sonobe; 敏光園部
Original assignee: Thomas and Betts Corp
Current assignee: ABB Installation Products Inc
Priority date: 1991-04-02
Filing date: 1991-04-02
Publication date: 1995-08-22
Anticipated expiration: 2011-08-07
Also published as: JP2523228B2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】冶工具を用いずに線材をゴムブッシュに貫通
させ、線材をコネクタにアセンブリする際の経済性、作
業性を向上させる。【構成】各々を非円形の横断面を有する接触子２で終
端した線材１と、前記線材を貫通するための孔部１１を
持ったゴムブッシュ１０と、該ゴムブッシュを密封でき
るように嵌合し前記接触子を保持するためのハウジング
３０とから成るコネクタ・アセンブリであって、前記ゴ
ムブッシュの孔部は、該ゴムブッシュの一方の面に設け
た凹陥部１１Ａを有し、該凹陥部は前記接触子の横断面
に合わせた形状の開口を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本願は防水タイプのコネクタに関
する発明である。

【０００２】

【従来の技術】従来この種のコネクタは、接触子で終端
した線材を１本づつ予め専用の冶工具を用いてゴムブッ
シュに貫通させ、これを密封状態でハウジングの空洞部
内に収容していた。そのため線材をコネクタにアセンブ
リするのに手間がかかり、もっと簡単な手段で線材をコ
ネクタに密封することが要請されていた。また、従来は
ゴムブッシュに線材を貫通する場合の作業性を考え、丸
型のピン（方向性の無いこと）がほとんどであり、従っ
て、例えば、プリント基板に設けたタブ状の接触子との
接続は不可能であった。

【０００３】

【発明の目的】本願発明はこうした従来の不都合を解消
すべく発明されたもので、その目的は、冶工具を用いず
に線材をゴムブッシュに貫通させ、線材をコネクタにア
センブリする際の経済性、作業性を向上させること、及
びプリント回路基板に設けたタブ状の接触子に接続する
ことの可能なコネクタを提供すること等にある。

【０００４】

【実施例】以下本願に係るコネクタ・アセンブリについ
て図示実施例に基づき詳説する。図１は本発明の第１の
実施例を示す。図示のものは雌型のコネクタであり、実
際の使用状態は、例えば図６の如く、プリント基板５０
に設けた雄型コネクタ４０のタブ４１に接続する。ただ
し本願のコネクタ・アセンブリは、これに限定されず、
他に、例えば雌雄一対のコネクタとして接続すること等
が考えられる。またコネクタとしての雌雄の別は接触子
の形状に依存するから、本質的なものではなく、本願の
コネクタ・アセンブリもいずれにも適用できる。

【０００５】図１において、１は線材であり、各々接触
子２で終端してある。また接触子は典型的には矩形の横
断面を有する筒型であるが、前述の如く、本発明はこれ
に限定されない。３０はハウジングであり、後述するゴ
ムブッシュ及び必要な場合には保持プレートをも収納す
る空洞部と、該ゴムブッシュ及び保持プレートを貫通し
た前記接触子を受容する孔部３６を有する。なお接触子
が該孔部に受容される態様は、後述する図２、図３及び
図６に示す通りである。１０はゴムブッシュであり、前
記線材を貫通するための孔部１１を有する。この孔部は
該ゴムブッシュの一方の面に設けた凹陥部１１Ａと該凹
陥部の底から該ゴムブッシュの他方の面まで貫通する通
孔１１Ｂとから成る。凹陥部には前記接触子の横断面に
合わせた形状の開口を設ける。

【０００６】線材を終端した接触子は、まずゴムブッシ
ュの凹陥部に挿入し、次いで通孔を拡開させながらこれ
を貫通する。このとき凹陥部の開口形状は接触子の横断
面に合わせてあるから、接触子の方向が定まる。また各
々の線材は該孔部の通孔によってシールされる。

【０００７】ゴムブッシュはハウジングの空洞内に固定
されるが、そのための手段は、具体的にはゴムブッシュ
の係合突起１４、ハウジングの係合溝３１として図示さ
れている。

【０００８】２０は保持プレートであり、ゴムブッシュ
を貫通した線材の終端部を挿通するための孔部２１を持
つ。この保持プレートの孔部は、前記接触子を挿通する
部分と、前記線材の終端部を係合する部分とを一体にし
て成り、更に詳しくは、前記接触子を挿通することので
きる大きさの開口を有する第１の通孔２１Ａと、該第１
の通孔の開口より小さい開口を有する第２の通孔２１Ｂ
とから成る。

【０００９】いま第１の通孔に各線材の接触子を挿通し
（図示実施例では、接触子はこの保持プレートを挿通し
た後、空洞の底からハウジングの外部に連通する孔部３
６にそれぞれ収納される）、次いで該保持プレートを変
位（スライド）させると、各線材は、接触子と該線材と
の接続部位（括れている）が第２の通孔に係合される
（図２乃至図５を参照）。

【００１０】保持プレートの他の実施例を図７に示す。
図示のプレートは円板状（従ってこれを収納するハウジ
ングもまた円形の開口を持つ空洞を有する）であって、
まず各線材の接触子２'を該プレートの孔部１１'に挿通
する。接触子はフランジ２’Ａを有するから上記孔部は
このフランジを通過させるに足る径を要す。各線材を図
示プレートの通孔に挿通させた後、該プレートを回動す
ることによって該線材各々は該プレートの孔部と係合状
態となる。

【００１１】図１の実施例では、保持プレートは前記ハ
ウジング内で係止できるように、例えば、該プレートの
一側縁にスプリング部材２２を設ける。このスプリング
部材は、ハウジングの空洞内で保持プレートを該スプリ
ング部材と対向する側の内壁に押し付けるようにして該
保持プレートを係止する。

【００１２】この係止手段は、図８に示す如く、前記保
持プレートの側辺にラッチ２３を設け、これに対応して
前記ハウジングの内壁にノッチを設けることによっても
実現される。

【００１３】上記係止手段によって一時係止した保持プ
レートを可動（スライド）させるためには、前記ハウジ
ング内に設けた通孔３４に、前記保持プレート可動用の
工具３５を挿入し、保持プレートの側縁に設けたノッチ
２４に該工具を係合して該プレートを変位せしめる（図
２参照）。

【００１４】なお保持プレートを変位させるには、他
に、例えば、前記接触子の周側面をカム面となし、該接
触子を前記保持プレートの通孔に挿入するにつれ、該保
持プレートを変位させる等の手段が考えられる。

【００１５】前記保持プレートの変位を示すためには、
例えば、前記保持プレートから突出させたポール２５
を、前記ハウジングに穿設したインジケータ孔３５に係
合させる。該インジケータ孔は通孔部分３５Ａと盲孔部
分３５Ｂとからなり、保持プレートの変位とともに、該
ポールが盲孔の部分に移動して外部からは見えなくな
り、プレートの移動が外部から確認できる。図におい
て、３３は、前記保持プレートを、前記ハウジング内に
おいて、所定の方向にのみ変位させるための手段であっ
て、具体的には、前記保持プレートの表面に沿った方向
と交差する方向の移動を禁止するストッパーから成る。

【００１６】図２および図３は、図１に示す本発明の第
１の実施例において、接触子を、保持プレートに係合
し、かつハウジング内の接触子保持用の孔部３６に収納
する手順を示す。まず図２に示すように、ハウジング内
に設けた工具挿通用の通孔３４に予め保持プレート可動
用の工具３５を挿入し、該工具を保持プレートの側縁に
設けたノッチ２４と係合させ、該保持プレートをスライ
ドさせる。このとき、保持プレートの第１の通孔２１Ａ
とハウジングの前記孔部３６とが整合するから、接触子
は前者の通孔を介し後者の孔部に収納保持される。そし
て前記工具３５を抜くと図３の如く保持プレートのスプ
リング部材の作用により該保持プレートは元の位置に復
元し、接触子と線材との接合部（括れている）を前記保
持プレートの第２の通孔と係合させ、ハウジングに収納
された接触子を保持する。

【００１７】図４および図５は線材の終端部と保持プレ
ートとの係合状態を示すもので、前者が孔部の第１の通
孔２１Ａに接触子を挿通した状態、後者が、保持プレー
トを変位（スライド）して孔部の第２の通孔２１Ｂに線
材と接触子との接続部（括れた部分）を係合させた状態
を示す。

【００１８】図６は、本発明に係るコネクタ・アセンブ
リを、プリント回路基板に設けた雄型のコネクタと接続
した状態の縦断面図を示す。図示において、５０はプリ
ント基板、４１は、タブ状の端子（接触子）、４０は雄
型コネクタのハウジング、３７は防水用Ｏリングであ
る。本発明のコネクタ・アセンブリは、ここでは雌型の
コネクタとして用いられている。

【００１９】

【発明の効果】以上本願に係るコネクタ・アセンブリに
つきその構成を詳説したが、その構成から次のような特
有の効果を奏することができる。即ち、本願に係るコネ
クタは、格別の冶工具を用いることなく線材の終端部を
ゴムブッシュに挿通することができ、またその際非円形
の終端部の形状とゴムブッシュの凹陥部形状を合わせる
ことにより挿入方向を一定に保持し、しかもゴムブッシ
ュを貫通した線材は前記凹陥部と連通する通孔によって
充分にシールされる。またハウジング内において、本発
明に係る保持プレートを用いる場合は、該保持プレート
の孔部に線材の終端部を挿通させた後に、該プレートを
スライドさせることにより一括して該プレートに終端部
を係合保持することができるからアセンブリ作業の能率
は格段に向上する。また本発明の接触子の形状を断面矩
形の筒形になすことにより、プリント基板に設けた平形
のタブ端子（接触子）との接続が可能となる等その用途
は広い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係るコネクタ・アセン
ブリの分解図である。

【図２】同上実施例におけるアセンブリ手順を示す横断
面図である。

【図３】図２と同じくアセンブリ手順を示す横断面図で
ある。

【図４】アセンブリ手順の要部を示す斜視図である。

【図５】図４と同じくアセンブリ手順の要部を示す斜視
図である。

【図６】同上実施例の一適用例を示す縦断面図である。

【図７】本発明に係る保持プレートの別の実施例を示す
斜視図である。

【図８】本発明に係る保持プレートの更に別の実施例を
示す斜視図である。

【符号の説明】

１線材２接触子１０ゴムブッシュ１１孔部１１Ａ凹陥部１１Ｂ通孔２０保持プレート２１孔部３０ハウジング

【手続補正書】

【提出日】平成４年８月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】各々を非円形の横断面を有する接触子
（２）で終端した線材（１）と、前記線材を貫通するた
めの孔部（１１）を持ったゴムブッシュ（１０）と、該
ゴムブッシュを密封できるように嵌合し前記接触子を保
持するためのハウジング（３０）とから成るコネクタ・
アセンブリであって、前記ゴムブッシュの孔部は、該ゴ
ムブッシュの一方の面に設けた凹陥部（１１Ａ）を有
し、該凹陥部は前記接触子の横断面に合わせた形状の開
口を有するコネクタ・アセンブリ。
【請求項２】請求項１に記載のコネクタ・アセンブリ
であって、更に、前記ゴムブッシュを前記ハウジング内
に固定するための固定手段（１４、３１）を有するコネ
クタ・アセンブリ。
【請求項３】請求項１に記載のコネクタ・アセンブリ
において、前記接触子は、矩形の横断面を有することを
特徴とするコネクタ・アセンブリ。
【請求項４】各々を接触子（２）で終端した線材
（１）と、該線材を貫通するための孔部（１１）を持っ
たゴムブッシュ（１０）と、該ゴムブッシュを貫通した
線材の終端部を挿通するための孔部（２１）をもった保
持プレート（２０）と、前記ゴムブッシュを嵌合し、前
記保持プレートを内部に可動自在に受容し、かつ前記接
触子を保持するためのハウジング（３０）とから成るコ
ネクタ・アセンブリであって、前記接触子は断面が矩形
であり、前記ゴムブッシュの孔部は、該ゴムブッシュの
一方の面に設けた、前記接触子の断面形状に合わせた矩
形の開口を持った凹陥部（１１Ａ）と、該凹陥部の底面
から該ゴムブッシュの他方の面まで貫通する通孔（１１
Ｂ）とから成り、前記保持プレートの孔部（２１）に挿
入した前記線材の終端部を、前記保持プレートを変位し
たとき、該保持プレートに係合するようになしたコネク
タ・アセンブリ。
【請求項５】請求項４に記載のコネクタであって、更
に、前記ゴムブッシュを前記ハウジング内に固定するた
めの固定手段（１４、３１）を有するコネクタ・アセン
ブリ。
【請求項６】請求項４又は５に記載のコネクタ・アセ
ンブリにおいて、前記接触子は、断面矩形の筒型のリセ
プタクル接触子であることを特徴とするコネクタ・アセ
ンブリ。
【請求項７】請求項４ないし６のいずれかに記載のコ
ネクタ・アセンブリにおいて、前記保持プレートの孔部
（２１）は、前記接触子を挿通する部分と、前記線材の
終端部を係合する部分とを一体にして成ることを特徴と
するコネクタ・アセンブリ。
【請求項８】請求項４ないし６のいずれかに記載のコ
ネクタ・アセンブリにおいて、前記保持プレートの孔部
は、前記接触子を挿通することのできる大きさの開口を
有する第１の通孔（２１Ａ）と、該第１の通孔の開口よ
り小さい開口を有し、前記線材の終端部を係合するため
の第２の通孔（２１Ｂ）とから成ることを特徴とするコ
ネクタ・アセンブリ。
【請求項９】請求項４ないし８のいずれかに記載のコ
ネクタ・アセンブリであって、前記保持プレートを前記
ハウジング内で係止するための手段を有するコネクタ・
アセンブリ。
【請求項１０】請求項９に記載のコネクタ・アセンブ
リにおいて、前記係止手段は、前記保持プレートの変位
方向にある一側縁に設けたスプリング部材（２２）を含
むことを特徴とするコネクタ・アセンブリ。
【請求項１１】請求項９に記載のコネクタ・アセンブ
リにおいて、前記係止手段は、前記保持プレートの側縁
に設けたラッチ（２３）とこれに対応してハウジングの
内壁に設けたノッチとから成ることを特徴とするコネク
タ・アセンブリ。
【請求項１２】請求項４ないし１１のいずれかに記載
のコネクタ・アセンブリにおいて、前記接触子はカム面
を有し、該カム面は、該接触子を前記保持プレートの通
孔に挿入するときに、該保持プレートを変位させるよう
に作用することを特徴とするコネクタ・アセンブリ。
【請求項１３】請求項４ないし１２のいずれかに記載
のコネクタ・アセンブリであって、更に前記保持プレー
トを変位させるために用いる手段を有するコネクタ・ア
センブリ。
【請求項１４】請求項１３に記載のコネクタ・アセン
ブリにおいて、前記手段は、保持プレートの側縁に設け
たノッチ（２４）と、前記ハウジング内に設けた、前記
保持プレート可動用の工具（３５）を挿入するための通
孔（３４）とから成ることを特徴とするコネクタ・アセ
ンブリ。
【請求項１５】請求項４ないし１４のいずれかに記載
のコネクタ・アセンブリであって、更に前記保持プレー
トの変位を示すインジケータ手段を有するコネクタ・ア
センブリ。
【請求項１６】請求項１５に記載のコネクタ・アセン
ブリにおいて、前記インジケータ手段は、前記保持プレ
ートから突出させたポール（２５）と、該ポールの変位
を示すための、前記ハウジングに穿設したインジケータ
孔（３５）とから成ることを特徴とするコネクタ・アセ
ンブリ。
【請求項１７】請求項４ないし１６のいずれかに記載
のコネクタ・アセンブリにおいて、更に前記保持プレー
トを、前記ハウジング内において、所定の方向にのみ変
位させるための手段を有するコネクタ・アセンブリ。
【請求項１８】請求項１７に記載のコネクタ・アセン
ブリにおいて、前記変位手段は、前記保持プレートの表
面に沿った方向と交差する方向の移動を禁止するストッ
パー（３３）から成ることを特徴とするコネクタ・アセ
ンブリ。
【請求項１９】横断面が非円形の接触子（２）を受容
するための孔部（３６）を有するハウジング（３０）
と、該孔部に隣接するハウジング部位で保持され、前記
接触子で終端した線材を貫通するための通孔（１１）と
前記接触子の非円形の横断面に合わせて形成され該接触
子の向きを前記ハウジングの孔部に向けるようになすた
めの手段とを有する部材から成る、接触子で終端した線
材用コネクタ・アセンブリ。
【請求項２０】請求項１９に記載のコネクタにおい
て、前記部材は前記ハウジング内で密接して嵌合される
ゴムブッシュ（１０）から成ることを特徴とするコネク
タ。