JPH07226186A - 短アーク放電灯 - Google Patents

短アーク放電灯

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Publication number
JPH07226186A
JPH07226186A JP3426294A JP3426294A JPH07226186A JP H07226186 A JPH07226186 A JP H07226186A JP 3426294 A JP3426294 A JP 3426294A JP 3426294 A JP3426294 A JP 3426294A JP H07226186 A JPH07226186 A JP H07226186A
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JP
Japan
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discharge lamp
cathode
less
diameter
getter
Prior art date
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Pending
Application number
JP3426294A
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English (en)
Inventor
Shigenori Shinya
繁徳 新屋
Kazushige Asanuma
一茂 浅沼
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WAKOMU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
WAKOMU SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 i線のピーク値変動幅を小さくしてアークの
安定性を図る。 【構成】 管球1a内に対向して配置された陽極2と陰
極3との間でアークを発生させる。このとき放射される
紫外線のうちi線の強度の変動幅を小さくし、かつ半値
幅を小さくするため、管球1aに封入される水銀量を少
なくし、かつ陰極2の先端の形状を特定する。本発明で
は、水銀量を0.1〜0.8mg/ccの範囲にし、か
つ陰極2の先端部に形成する円形平坦部の径を1mm以
下とする。これによって半値幅を1.8nm、強度変動
幅を0.5%以下にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、短アーク放電灯に関
し、特に、アーク強度の変動幅を低減するのに好適な短
アーク放電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】水銀と不活性ガスが封入された石英ガラ
ス管球内中央部に対向して配置された陽極と陰極との間
でアークを発生させる短アーク放電灯が知られている。
そして、この放電灯から放出される光のうちフィルタを
通して得られる紫外線は、半導体ウェーハの露光に利用
されることも知られている。
【0003】特に、最近では、半導体ウェーハの集積度
が高くなるに伴ってパターンの線幅が微細化するので、
放出される光のうちi線と呼ばれる波長の短い紫外線
(波長=365nm)が露光に利用され、そのシャープ
さがより一層求められている。例えば、シャープさを示
す指標となる半値幅が2nm以下のものが求められる場
合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、i線の半値
幅を小さくするには、解決すべき次のような問題点があ
った。一般に、管球内に封入される水銀の量を低減させ
ると半値幅を小さくすることができる。しかし、半値幅
を小さくするため水銀の量を低減させると、アークが不
安定になり、i線の強度が変動するという傾向があっ
た。このように、i線の半値幅を小さくすることと、ア
ークを安定化させて強度の変動を小さくすることとは互
いに矛盾するものであった。
【0005】上記矛盾があるにもかかわらず、一方で
は、高集積度の半導体ウェーハの露光に用いるi線の強
度はその変動幅が±0.5%以下であることが要求され
ている。そして、このような要求に対し、半値幅をより
小さくすることと強度の変動幅を小さくすることとの双
方の課題を解決するため種々の検討がなされている。
【0006】なお、ここで、i線強度の変動幅の中央値
を基準とする変動の率によって変動幅を表現している。
【0007】また、半導体ウェーハの露光に用いられる
短アーク放電灯では、光源となる輝点の輝度を上げて露
光時間を短縮化し、作業能率を向上させたいという要望
もある。
【0008】本発明は、上記の要求に鑑みてなされたも
のであり、輝点の輝度が高く、半値幅が小さいi線を安
定して放射できる短アーク放電灯を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決し、
目的を達成するために、本発明は、陰極先端に形成され
た円形平坦面の直径を1.0mm未満とし、水銀の封入
量を管球内容積に対して0.1mg/cc以上0.8m
g/cc未満とした点に特徴がある。
【0010】また、本発明は、特に前記円形平坦面の直
径を0.2mm以上0.8mm以下とした点、および前
記水銀封入量を0.4mg/cc以上0.7mg/cc
以下とした点に特徴がある。
【0011】
【作用】上記の特徴を有する本発明では、i線の半値幅
は1.8nm以下となり、強度値の変動幅は±0.5%
以下にできる。また、陰極先端の平坦面を小さくするこ
とで輝点の輝度が上昇する。
【0012】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の一実施例を
説明する。図1は本発明の一実施例を示す放電灯(消費
電力2kw)の断面図である。同図において、管体1は
管球1aとその両端の頸部つまりネック1b,1cとか
らなる。管球1a内には所定の間隔Gを有して陽極2お
よび陰極3が対向配置されている。陽極2および陰極3
はタングステンで形成されており、本実施例では両者の
間隔Gは7mmとした。管球1aにはアルゴンまたはキ
セノン等の不活性ガスおよび水銀が封入される。水銀の
封入量としては、管球1aの内容積に対して0.1mg
/cc以上0.8mg/cc未満、特に、0.4mg/
cc以上0.7mg/cc以下とするのがよい。
【0013】前記陽極2のリード棒4および陰極3には
それぞれモリブデンのディスク5a,5bが装着され、
さらに該ディスク5a,5bには後方に延長するモリブ
デン箔6a,6bの一端がそれぞれ溶着されている。該
モリブデン箔6a,6bは通常複数枚設けられ、ディス
ク5a、5bの円周上に均等配置される。
【0014】前記リード棒4および陰極3は口金7a,
7bにそれぞれ支持される。口金7aには給電リード線
8が接続され、口金7bには給電端子9が接続されてい
る。同図では、ネック1bとモリブデンのディスク5
a,箔6aとの間にはすきまがあるように図示されてい
るが、このすきまは後の工程でネック1bを加熱縮径し
てディスク5a,箔6aと密着させることによって封止
される。ネック1cとモリブデンのディスク5b,箔6
bとのすきまも同様に封止される。
【0015】さらに、陰極3は、先端部が円錐状に形成
され、かつ該先端部および前記ディスク5bの中間部分
には、トリウムタングステンのコイル10が巻き付けら
れている。該コイル10は起動時にアークの発生を容易
にするためのエミッタ作用をする部材として設けられ
る。
【0016】続いて、前記陰極3付近の詳細な構造の一
例について説明する。図2(a)は陰極先端部の正面断
面図であり、図2(b)は同平面図である。同図におい
て、陰極3の先端は上述のように円錐状になっており、
かつその頂部は削り取られて円形の平坦面31を形成し
ている。陰極3の直径dは6mmであり、該平坦面31
の直径d1は、1.0mm未満とするのがよい。
【0017】また、該陰極3には、前記直径dよりも小
さい直径を有する細径部32が形成され、該細径部32
と前記コイル10との間の空所にはジルコニュウム箔か
らなる筒状のゲッタ33が配設され、溶接等適宜の接着
手段にて細径部32に固定されている。該ゲッタ33は
管球1a内の不純物ガスを吸着し、管球1aの黒化を防
止して放電灯の寿命を長くするためのものである。
【0018】該ゲッタ33はアーク発生点から適当な距
離に配置するのが良いが、陽極2に設けたのでは高温の
ために蒸発してゲッタ作用が得られなくなる危険があ
り、また、陰極3に設けると、特に、放電の初期にアー
クが飛んでしまってさらに蒸発の危険性が増大するとい
う問題点がある。そこで、本実施例では、温度条件が適
当であり、かつコイル10でカバーされるためにアーク
が飛ぶ危険性を回避できる図示の位置に設けた。
【0019】さらに、図2に示すように、前記ゲッタ3
3を収容した空所は密着して巻かれたコイル10で覆わ
れているため、該空所と管球1a内雰囲気とが連通する
ように切り欠き34を設けている。切り欠き34は、そ
の端部がコイル10の端部から2〜3mmだけはみだす
ような位置関係で形成するのが好ましい。
【0020】該切り欠き34を介してゲッタ33が管球
1a内雰囲気と触れるため、コイル10で覆われつつも
ゲッタ作用を維持できる。また、真空加熱脱ガス処理工
程におけるコイル10で囲まれた前記空所の脱ガス処理
時間を短縮することができる。
【0021】なお、この切り欠き34とコイル10の巻
き始めおよび巻き終わり端部とが干渉しないように互い
の位置を決定する。該コイル10の端部が切り欠き34
内で中に浮くことになると該端部の温度が上昇しすぎる
からである。さらに、前記切り欠き34の代わりに、コ
イル10自体にわずかな隙間(0.1〜0.2mm)を
設けて、この隙間によって空所と管球1a内の雰囲気と
が連通するようにしてもよい。
【0022】なお、ゲッタ33は箔のほか、線であって
もよいし、細径部32に塗布する微粉状のものでもよ
い。微粉状のものとする場合は溶媒とともに塗布し、高
周波炉等で加熱して焼き付けるのがよい。また、ゲッタ
33の材質はジルコニュウムに限らずタンタルでもよ
い。
【0023】本実施例では、ゲッタ33を収容する凹部
つまりスペースを確保するため、陰極3の側面の全周に
わたってゲッタ33を巻き付けるようにしているが、必
要なゲッタの大きさに応じて部分的に貼り付けたり塗布
したりするようにしてもよい。その場合は、陰極3を全
周にわたって削除するようなものでなく、ゲッタの形状
に合わせて部分的な切り欠きとすることもできる。
【0024】また、ゲッタ33の表面とコイル内周面と
の間には適当なギャップを設けるのがよい。アーク発生
により加熱されたコイル10がゲッタ33と直接接触し
て、ゲッタ33の温度上昇を招くのを回避するためであ
る。
【0025】次に、上述の放電灯から放出されるi線の
ピーク強度値の変動の測定結果を説明する。本発明者等
が、陰極先端の径d1および封入水銀量を種々に変化さ
せて実験した結果によれば、少なくとも15分間の点灯
時間内において、陰極3の平坦部31の径d1が1.0
mm以下、水銀量が0.1以上0.8mg/cc未満の
条件で、i線の強度の変動幅が±0.5%以下となっ
た。また、いずれの場合にもi線の半値幅は1.8nm
以下となった。
【0026】特にi線の強度の変動幅が良好であった測
定結果を図3に示す。また、比較例として、陰極3の平
坦部31の直径が1mmを超えるものの測定結果を示し
た。図のように、前記平坦部31の直径が0.2mm,
0.6mm,0.8mmではi線の強度の変動幅が±
0.3%以下であった。これに対して、比較のために示
した平坦部31の直径が1.2mmのものでは、封入水
銀量を0.7mg/ccとしても変動幅が±0.6%で
あり、半導体ウェーハの露光用としては満足な結果が得
られていない。このように、水銀量を極端に低減した場
合には、陰極3の先端平坦部の径d1を極めて小さくす
ることによってi線のピーク強度値の変動を低減できる
ことがわかる。さらに、陰極3の先端の平坦部の径d1
を小さくすることによって、光源となる輝点の輝度を向
上させることもできる。
【0027】次に、時間経過に伴うウェーハ上における
照度の変化の様子を図4に示す測定結果を参照して説明
する。なお、測定時の電源の電圧は20V、供給電流は
100Aである。図4において、初期値を100%とし
て照度を示している。点線は図2に示した態様でゲッタ
を配設した放電灯、実線は比較のためゲッタを陽極2の
周囲に巻き付けた構成を有する放電灯(従来品)の照度
をそれぞれ示す。このように、ゲッタ33をコイル10
でカバーしたものは、ゲッタ33の蒸発が少ないために
黒化が進みにくく、時間経過に伴う照度の低下が従来品
より少ないことが分かる。
【0028】なお、本実施例では、半導体ウェーハの露
光に関して説明したが、この放電灯はプリント基板や液
晶等の露光にも適用できることはもちろんである。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果が得られる。(1)陰極の先
端の平坦部を小さくすることによって、水銀量を極めて
少なくした領域で、i線の半値幅を1.8nm以下にで
き、かつ強度の変動幅を±0.5%以下に抑えることが
できるので、集積度の高い半導体ウェーハの露光に適し
た放電灯が得られる。 (2)陰極の先端の平坦部を小さくすることによって、
アーク輝点の輝度を向上することができるので、半導体
ウェーハに露光を行うときの能率を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す放電灯断面図であ
る。
【図2】 陰極先端部の、より好ましい一例の正面図お
よび平面図である。
【図3】 i線の強度変動幅の測定値を示す図である。
【図4】 ウェーハ上での照度の経時変化を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…管体、 1a…管球、 2…陽極、 3…陰極、
10…コイル、 31…平坦部、 32…細径部、 3
3…ゲッタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水銀と不活性ガスを封入した管球内に対
    向して配置した陽極および陰極間でアークを発生させる
    短アーク放電灯において、 前記陰極先端に形成された円形平坦面の直径を1.0m
    m未満とし、水銀の封入量を管球内容積に対して0.1
    mg/cc以上0.8mg/cc未満としたことを特徴
    とする短アーク放電灯。
  2. 【請求項2】 前記円形平坦面の直径を0.2mm以上
    0.8mm以下としたことを特徴とする請求項1記載の
    短アーク放電灯。
  3. 【請求項3】 前記水銀封入量を0.4mg/cc以上
    0.7mg/cc以下としたことを特徴とする請求項1
    または2記載の短アーク放電灯。
JP3426294A 1994-02-08 1994-02-08 短アーク放電灯 Pending JPH07226186A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3426294A JPH07226186A (ja) 1994-02-08 1994-02-08 短アーク放電灯

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JP3426294A JPH07226186A (ja) 1994-02-08 1994-02-08 短アーク放電灯

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JPH07226186A true JPH07226186A (ja) 1995-08-22

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JP3426294A Pending JPH07226186A (ja) 1994-02-08 1994-02-08 短アーク放電灯

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JP (1) JPH07226186A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6573658B1 (en) 1998-12-22 2003-06-03 Ushiodenki Kabushiki Kaisha Mercury lamp of the short arc type and UV emission device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6573658B1 (en) 1998-12-22 2003-06-03 Ushiodenki Kabushiki Kaisha Mercury lamp of the short arc type and UV emission device

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