JPH07225681A - 割込制御装置 - Google Patents

割込制御装置

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Publication number
JPH07225681A
JPH07225681A JP1875094A JP1875094A JPH07225681A JP H07225681 A JPH07225681 A JP H07225681A JP 1875094 A JP1875094 A JP 1875094A JP 1875094 A JP1875094 A JP 1875094A JP H07225681 A JPH07225681 A JP H07225681A
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instruction
interrupt
micro
microinstruction
macro
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Withdrawn
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JP1875094A
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English (en)
Inventor
Yuji Kamisaka
裕士 神阪
Kazuyasu Nonomura
一泰 野々村
Kiminari Ogura
仁成 小椋
Toru Watabe
徹 渡部
Takumi Takeno
巧 竹野
Takumi Maruyama
拓巳 丸山
Shinya Kato
慎哉 加藤
Chiyonsuwannapaisaan Poonchiyai
ポーンチャイ・チョンスワンナパイサーン
Katsunori Takeshita
克典 竹下
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、マクロ命令を形成するマイクロ命
令列の実行中に発生した割込の制御を行なう装置に関
し、マイクロ割込の発生時点に応じ最適な割込制御を行
なえる装置の提供を目的とする。 【構成】 処理対象のマクロ命令に対応したマイクロ命
令列を指定するマイクロ命令列指定手段10と、指定さ
れたマイクロ命令列が先頭から逐次実行されているとき
に、実行中のマイクロ命令が列後尾か否かを判定する列
後尾判定手段12と、指定されたマイクロ命令列が先頭
から逐次実行されているときに、マイクロ命令の実行に
よる割込の発生を検知する割込発生検知手段14と、割
込の発生が検知されたときで実行中のマイクロ命令が列
後尾と判定されたときに、マイクロ命令列の実行再開に
必要な情報の退避を禁止する情報退避禁止手段16と、
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マクロ命令を形成する
マイクロ命令列の実行中に発生した割込の制御を行なう
装置に関するものである。
【0002】マイクロプログラム制御方式の情報処理装
置でMOVE命令,STORE命令などのマクロ命令が
発行されると、同マクロ命令を形成するマイクロ命令の
列が先頭から逐次実行される。
【0003】この命令列実行中には割込がしばしば発生
し、その際には、割込発生のマイクロ命令から実行を再
開するために必要な情報を予め退避したり、割込の発生
したマクロ命令が特定される情報(プログラムカウンタ
の値など)を処理中断の前に保存するなどの処理が行な
われる。
【0004】
【従来の技術】図6においてはマクロ命令のMOVE命
令(複数番地にわたる内容を移動する命令)が発行され
ており、このMOVE命令ではメモリリードとメモリラ
イトのマイクロ命令が交互に実行される(メモリリード
のマイクロ命令はリードアドレスレジスタを用いてメモ
リリードアドレスを求め、メモリライトのマイクロ命令
はライトアドレスレジスタを用いてメモリリードアドレ
スを求める)。
【0005】そして、2回目(先頭から3番目)のメモ
リリードを行なうマイクロ命令でTLBフォルトの割込
(マイクロ割込)が発生し、割込処理(TLBフォルト
処理)が開始される。
【0006】この割込処理(マイクロ割込処理:TLB
フォルト処理)はルーチン化されており、セグメントテ
ーブルやページテーブルを参照する複数のマイクロ命令
が逐次実行される。
【0007】さらに同図では、マイクロ割込処理の途中
(先頭から3番目のマイクロ命令)においてもソフト割
込が発生し、その割込処理(ソフト割込処理)において
は、中断したマイクロ命令からの復帰時に割込発生元の
マクロ命令を正しく実行するために必要となる詳細な情
報(マイクロ命令でのみ使用されるレジスタ値やハード
ウェア状態が示されるフラグ値)が最初にマイクロ命令
を用いて保存される(これらの情報は主記憶上の予め定
められた固定の領域へコピーされる)。
【0008】ソフト割り込みは、TLBフォルトの割込
発生時にセグメントテーブルやページテーブルを参照し
ても、TLBフォルト発生のページを主記憶上から得ら
れず、ハードディスクなどの外部記憶装置より主記憶上
へ移動することが必要となった場合に発生する。ソフト
割り込み処理では、マクロ命令が発行され、ソフトウェ
アの管理する退避領域へ上記固定領域の内容がコピーさ
れてから、TLBフォルト発生のページが外部記憶装置
より主記憶上へIO命令などで移動される。
【0009】上記ソフト割り込み処理は、その処理をマ
イクロ命令で行なえないことから、IO命令などのマク
ロ命令が発行され、またマクロ命令がリードアドレスレ
ジスタ,ライトアドレスレジスタなどの内容を破壊する
ので、それらの情報を上記のように予め保存することが
必要となる。
【0010】ソフト割込処理が終了し元のマイクロ割込
処理でソフト割込が発生した時点に戻る時は、最後に退
避内容が上記の固定領域へ戻されてそれらの情報が元の
レジスタやフラグへセットされると、マイクロ割込処理
へ復帰し、その処理が中断した位置から再開される。
【0011】そしてマイクロ割込の処理終了時にはPS
Wなどのフラグが参照されてマクロ命令(MOVE命
令)の実行中であることが認識され、そのマクロ命令が
マイクロ割込で中断した位置(先頭から4番目となるメ
モリライトのマイクロ命令)より再開される。
【0012】図7ではマクロ命令のSTORE命令(メ
モリライトのマイクロ命令を繰り返して実行する命令
で、それらメモリライトのマイクロ命令はライトアドレ
スレジスタを用いてメモリリードアドレスを求める)が
発行されており、このマクロ命令の最後でTLBフォル
トが発生し、ソフト割込に発展する。
【0013】その際にも図6の場合と同様にしてルーチ
ン処理が行なわれており、ソフト割込の開始時にはレジ
スタ値やフラグ値が保存退避され、終了時にはこれらの
値が復元される。
【0014】図8においてはMOVE命令の途中でアド
レスオーバ(多くはプログラムバグの障害を原因とする
もので、処理の続行が不能となる)のマイクロ割込の発
生した場合が説明されており、2回目のメモリリードで
アドレスオーバが発生してマイクロ割込処理(アドレス
オーバ処理:ソフト通知処理)が開始される。
【0015】そのマイクロ割込処理は中断したMOVE
命令の処理続行が不能であることを認識し、同MOVE
命令のアドレスを主記憶上の予め定められた固定領域に
書き込み、ソフト割込を発生させる(中断したMOVE
命令のアドレスはプログラムカウンタの値で示されてお
り、その値は実行されていたマクロ命令の処理が終了し
たときに次のマクロ命令のものへ更新され、例えば相対
分岐命令の場合には、指定された値を加算または減算す
ることで新たなカウンタ値が求められる)。
【0016】ソフト割込は固定領域中に書き込まれた内
容により割込んできた内容を確認し、ソフト処理打切り
処理を実行する。このソフト処理打切り処理は主記憶上
の固定領域に書き込まれていた内容をユーザへ通知出力
し(ユーザはこの通知内容から障害の原因を調べる)、
MOVE命令(アドレスオーバの割込が発生した命令)
の発行元となったマクロ命令(JOB)を強制的に中止
させる。
【0017】図9ではSTORE命令の終了時点で(処
理の続行が不能な)マイクロ割込が発生しており、この
場合にも図8と同様な処理が行なわれ、中断したMOV
E命令のアドレス(プログラムカウンタの値)がユーザ
に通知される。
【0018】ただし、STORE命令の終了時点で中断
したMOVE命令のアドレスが更新されることから、ユ
ーザには更新後のアドレス(障害の発生したマクロ命令
のアドレスは更新前のもの)が通知される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来にお
いては、マクロ命令の処理途中であるか終了時点である
かにかかわらず、同一のマイクロ割込に同一のルーチン
が使用されている(マイクロ割込時にはその割込がマク
ロ命令の処理途中であるか終了時点であるかを判別でき
ないこと,割込時の処理を共通化することによりステッ
プ数を削減してマイクロ割込処理のルーチンを効率化で
きること,マイクロ割込のハードウェアを簡素化できる
ことから、同一のルーチンを使用している)。
【0020】このため、図7のようにマクロ命令の終了
時点で発生したマイクロ割込がTLBフォルトからソフ
ト割込に発展して再び元のマクロ命令へ復帰する場合に
おいても、レジスタ値やフラグ値を保存退避して再び復
元する処理が不要となる(これらの値は既に終了したマ
クロ命令においては使用されない)にもかかわらず、常
に行なわれる。
【0021】また、図9のようにマクロ命令の終了時点
で発生したマイクロ割込がTLBフォルトからソフト割
込に発展して元のマクロ命令が中止される場合において
は、マイクロ割込で中断したマクロ命令のアドレスを更
新したものが通知される。
【0022】すなわち、ユーザへ通知されるマクロ命令
のアドレスはマイクロ割込の発生時点により異なり、し
たがって、ユーザはバグなどの障害が発生したマクロ命
令の正しいアドレスを常に正確に特定できない。
【0023】本発明は上記従来の事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、マイクロ割込の発生時点に応
じ最適な割込制御を行なえる装置を提供することにあ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明,第2発明にかかる装置は図1のように構
成されており、同図において第1発明にかかる装置は、
処理対象のマクロ命令に対応したマイクロ命令列を指定
するマイクロ命令列指定手段10と、指定されたマイク
ロ命令列が先頭から逐次実行されているときに、実行中
のマイクロ命令が列後尾か否かを判定する列後尾判定手
段12と、指定されたマイクロ命令列が先頭から逐次実
行されているときに、マイクロ命令の実行による割込の
発生を検知する割込発生検知手段14と、割込の発生が
検知されたときで実行中のマイクロ命令が列後尾と判定
されたときに、マイクロ命令列の実行再開に必要な情報
の退避を禁止する情報退避禁止手段16と、を有してい
る。
【0025】また第2発明にかかる装置は、処理対象の
マクロ命令に対応したマイクロ命令列を指定するマイク
ロ命令列指定手段10と、新たなマクロ命令が処理対象
となる毎に、該マクロ命令のアドレスが書き込まれる現
マクロアドレス記憶手段20と、新たなマクロ命令が処
理対象となる毎に、現マクロアドレス記憶手段20の記
憶内容が書き込まれる前マクロアドレス記憶手段22
と、指定されたマイクロ命令列が先頭から逐次実行され
ているときに、実行中のマイクロ命令が列後尾か否かを
判定する列後尾判定手段12と、指定されたマイクロ命
令列が先頭から逐次実行されているときに、マイクロ命
令の実行による割込の発生を検知する割込発生検知手段
14と、割込の発生が検知されたときで実行中のマイク
ロ命令が列後尾以外と判定されたときに現マクロアドレ
ス記憶手段20の記憶内容を出力し、割込の発生が検知
されたときで実行中のマイクロ命令が列後尾と判定され
たときに前マクロアドレス記憶手段22の記憶内容を出
力するマクロアドレス出力手段24と、を有している。
【0026】
【作用】第1発明にかかる装置は、マクロ命令の実行中
にマイクロ割込(図6,図7のように元のマクロ命令へ
復帰するもの)が発生した場合で、そのマクロ命令の実
行がマイクロ割込の発生時に終了したときには、レジス
タ値やフラグ値などの退避が不要となるので、この処理
を禁止する。
【0027】また第2発明にかかる装置は、マクロ命令
の実行中にマイクロ割込(図8,図9のように元のマク
ロ命令の実行が中止されるもの)が発生した場合で、そ
のマクロ命令の実行がマイクロ割込の発生時に終了して
いなかったとき(命令の実行中)には同マクロ命令のア
ドレスを出力(ユーザに通知)し、そのマクロ命令の実
行がマイクロ割込の発生時に終了していたときには次の
マクロ命令のアドレスを出力する。
【0028】
【実施例】図2において、マイクロ命令アドレス生成部
200には処理対象となるマクロ命令のOPコード,各
種のマイクロ分岐用制御信号,マイクロ割込信号が与え
られている。
【0029】そのマイクロ命令アドレス生成部200か
らマイクロ命令アドレスがマイクロ命令メモリ部202
に与えられ、マイクロ命令メモリ部202の送出したマ
イクロ命令は実行命令保持部204に与えられる。
【0030】さらに、命令実行保持部204の内容はデ
コーダ部206に与えられ、デコーダ部206の最終マ
イクロ命令デコード信号はマイクロ割込判定部208の
マイクロ割込発生通知信号とともにAND論理のゲート
部210へ与えられる。
【0031】このゲート部210の出力はFF(フリッ
プフロップ)部212へ与えられ、FF部212の出力
はマイクロ命令アドレス生成部200に与えられる。な
お、マイクロ割込判定部208からは前記のマイクロ割
込信号が出力される。
【0032】また、マイクロ命令アドレス生成部200
には図3のレジスタ300,302,更新回路304が
設けられており、レジスタ300の内容は更新回路30
4により更新され、その際には、更新前の内容がレジス
タ300からレジスタ302へ出力される。
【0033】図4,図5ではマイクロ命令アドレス生成
部200の動作内容がフローチャートを用いて説明され
ており、マイクロ命令アドレス生成部200はマクロ命
令のOPコードを読み取り(ステップ400)、そのマ
クロ命令を形成するマイクロ命令列の先頭アドレスを算
出して各マイクロ命令のアドレスをマイクロ命令メモリ
部202へ逐次出力する処理を開始する(ステップ40
2)。
【0034】マイクロ命令メモリ部202はマイクロ命
令アドレス生成部200から与えられたアドレスからマ
イクロ命令を取り出し、実行命令保持部204は取り出
されたマイクロ命令を保持する。
【0035】デコーダ部206は実行命令保持部204
に保持されているマイクロ命令の内容を調べてそのマイ
クロ命令が命令列の後尾に位置するものか否かを判断
し、その判断結果が内容とされた最終マイクロ命令デコ
ード信号を出力する。
【0036】また、マイクロ割込判定部208はマイク
ロ割込の発生を監視し、マイクロ割込の発生を確認した
ときに、そのマイクロ割込信号とマイクロ割込発生通知
信号とを出力する。
【0037】さらに、ゲート部210は現在のマイクロ
命令が列後尾でマイクロ割込が発生したときにFF部2
12の値をONにセットし、これ以外のときはOFFに
セットする。
【0038】次に、割込先から復帰してマクロ命令が続
行される場合(ステップ404でYES:図6,図7参
照)と割込先から復帰することなくマクロ命令が中止さ
れる場合(ステップ404でNO:図8,図9参照)と
について順次説明する。
【0039】/* 割込先から復帰してマクロ命令が続行
される場合 */マイクロ命令アドレス生成部200はマ
イクロ命令列の実行が完了するまでマイクロ割込信号の
入力を受け付け(ステップ406,408)、マイクロ
割込信号が入力されると(ステップ406でYES)、
FF部212の値を調べ(ステップ410)、FF部2
12の値に応じて詳細情報の退避と復元を指示し(ステ
ップ412)、あるいは、これらを禁止する(ステップ
414)。
【0040】例えば仮想記憶方式の情報処理装置で、T
LBエントリーの論理アドレスに対応した正しい物理ア
ドレスが得られない場合は、TLBフォルトの割込が発
生する。
【0041】その割込処理で主記憶上のセグメントテー
ブル,ページテーブルを参照しても目的の論理アドレス
が存在しないときには、TLBフォルト発生のページを
外部記憶装置より主記憶上へ移動する別のマクロ命令が
ソフト割込で発行され、このマクロ命令は割込発生元の
マクロ命令において使用されていたレジスタ,フラグの
内容を破壊する。
【0042】マイクロ命令アドレス生成部200は、処
理対象のマクロ命令(マイクロ命令列)が最後まで実行
されていない時点でTLBフォルトの割込が発生すると
(この条件はFF部212の値がOFFとなっているこ
とから確認される)、そのときに使用されていたレジス
タ値やフラグ値(FF部212の値も含まれる)の退避
と復元を指示する(ステップ412:実際には復元は指
示せず、FF部212の値を次のように使用する)。
【0043】レジスタ値やフラグ値の退避と復元が指示
されたマイクロ命令の割込処理は、ソフト割込が発生し
たときにレジスタ値やフラグ値の退避と復元をソフト割
込の処理に依頼する。
【0044】このソフト割込の処理は最初にマイクロ命
令でレジスタ値やフラグ値(FF部212の値も含まれ
る)を退避し、新たなマクロ命令が開始されてソフト割
込の処理が終了したときに、マイクロ命令でFF部21
2の値を最初に復元して調べる。
【0045】その際にFF部212の値がOFFである
ことを確認すると、退避されていた残りのレジスタ値や
フラグ値も復元して処理を終了し、中断していたマイク
ロ命令の割込処理に復帰する。
【0046】また処理対象のマクロ命令(マイクロ命令
列)が最後まで実行された時点でTLBフォルトの割込
が発生すると(この条件はFF部212の値がONとな
っていることから確認される)、そのときに使用されて
いたレジスタ値やフラグ値(FF部212の値も含まれ
る)の退避と復元の禁止を指示する(ステップ41
2)。
【0047】このマイクロ命令の割込処理は、ソフト割
込が発生したときにレジスタ値やフラグ値の退避と復元
をソフト割込の処理に依頼せず、ソフト割込の処理はマ
イクロ命令でレジスタ値やフラグ値を退避することな
く、新たなマクロ命令を起動する。
【0048】そしてソフト割込の処理は、ソフト割込の
処理の最終マクロ命令が終了したときにマイクロ命令で
レジスタ値やフラグ値を復元することなく直ちに終了
し、マイクロ命令の割込処理へ復帰する。
【0049】以上のように、処理対象のマクロ命令が最
後まで実行された時点でTLBフォルトの割込が発生し
てレジスタ値やフラグ値の退避と復元が不要な場合に
は、それらの処理が省略され、このため、情報処理装置
の速度を向上させることが可能となる。
【0050】/* 割込先から復帰することなくマクロ命
令が中止される場合 */ 処理対象のマクロ命令で指定された主記憶上のアクセス
アドレスが実際には存在しない場合、続行不能なマイク
ロ割込としてアドレスオーバーの割込が発生する。
【0051】このアドレスオーバーの割込が発生する
と、マイクロ命令の割込処理が行なわれてソフト割込が
発生し、最初に割込が発生したマクロ命令の処理(その
マクロ命令を発行したJOB)を強制的に中止させる
(図8,図9のように途中で打ち切られる)。
【0052】マイクロ命令アドレス生成部200はマク
ロ命令の終了時点で図3の変更指示信号を生成してこの
新たなマクロ命令のアドレスをレジスタ300へ書き込
み、そのレジスタ300に書き込まれていた直前のマク
ロ命令のアドレスをレジスタ302へ書き込む(ステッ
プ500)。
【0053】そして、マイクロ命令列の実行が完了する
までマイクロ割込信号の入力を待ち(ステップ502,
504)、マイクロ割込信号がマイクロ割込判定部20
8で生成されると(ステップ502でYES)、FF部
212の値が調べられ、FF部212の値に応じてレジ
スタ300またはレジスタ302の内容が出力される
(ステップ506,ステップ508または510)。
【0054】すなわち、処理対象のマクロ命令において
アドレスオーバーの割込が発生すると、マイクロ命令の
割込処理がFF部212の値を調べ、最初に割込を発生
させたマクロ命令の処理が終了してないことを確認した
場合(FF部212の値がOFF)には、レジスタ30
0の内容(新たに処理対象となったマクロ命令のアドレ
ス)を主記憶上の固定領域へ書き込む。
【0055】また、最初に割込を発生させたマクロ命令
の処理終了を確認した場合(FF部212の値がON)
には、レジスタ302の内容(その直前に処理対象とさ
れたマクロ命令のアドレス)を書き込む。
【0056】さらにこのマイクロ割込の処理中にソフト
割込が発生すると、そのソフト割込の処理は最初に割込
を発生させたマクロ命令の処理を強制中止させ、上記の
固定領域からレジスタ内容を読み出し、ユーザに通知す
る。
【0057】以上のように、マクロ命令の処理中にマイ
クロ命令が発生し、さらにそのマイクロ命令の実行中に
ソフト割込が発生して割込発生元のマクロ命令(最初に
割込を発生させたマクロ命令)が打ち切れたときには、
FF部212の値から割込元のマクロ命令を示すアドレ
スがユーザへ通知される。
【0058】したがって、ユーザはアドレスオーバーな
どの続行不能な障害を発生させたマクロ命令(JOB)
を正しく特定できる。
【0059】このため、ハードウェアエラーの発生原因
を調べる作業やプログラムバグを取り除く作業を常に効
率良く行なうことが可能となる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
生元のマクロ命令へ復帰する割込の発生時とそのマクロ
命令への復帰時に各々行なわれる情報の退避と復元とを
不要時に省略できるので、情報処理装置の処理速度を高
めることが可能となる。
【0061】また、割込の発生で処理の続行が不能とな
り途中で打ち切られたマクロ命令の正確なアドレスを出
力でき、このため、その障害箇所を常に迅速に特定する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の原理説明図である。
【図2】実施例の構成説明図である。
【図3】実施例におけるアドレス記憶部分の構成説明図
である。
【図4】実施例の作用を説明するフローチャートであ
る。
【図5】実施例の作用を説明するフローチャートであ
る。
【図6】従来技術を説明するタイムチャートである。
【図7】従来技術を説明するタイムチャートである。
【図8】従来技術を説明するタイムチャートである。
【図9】従来技術を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
200 マイクロ命令アドレス生成部 202 マイクロ命令メモリ部 204 実行命令保持部 206 デコーダ部 208 マイクロ割込判定部 210 ゲート部 212 FF部 300,302 レジスタ 304 更新回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 徹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 竹野 巧 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 丸山 拓巳 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 加藤 慎哉 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 ポーンチャイ・チョンスワンナパイサーン 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 竹下 克典 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象のマクロ命令に対応したマイク
    ロ命令列を指定するマイクロ命令列指定手段(10)
    と、 指定されたマイクロ命令列が先頭から逐次実行されてい
    るときに、実行中のマイクロ命令が列後尾か否かを判定
    する列後尾判定手段(12)と、 指定されたマイクロ命令列が先頭から逐次実行されてい
    るときに、マイクロ命令の実行による割込の発生を検知
    する割込発生検知手段(14)と、 割込の発生が検知されたときで実行中のマイクロ命令が
    列後尾と判定されたときに、マイクロ命令列の実行再開
    に必要な情報の退避を禁止する情報退避禁止手段(1
    6)と、 を有する、 ことを特徴とした割込制御装置。
  2. 【請求項2】 処理対象のマクロ命令に対応したマイク
    ロ命令列を指定するマイクロ命令列指定手段(10)
    と、 新たなマクロ命令が処理対象となる毎に、該マクロ命令
    のアドレスが書き込まれる現マクロアドレス記憶手段
    (20)と、 新たなマクロ命令が処理対象となる毎に、現マクロアド
    レス記憶手段(20)の記憶内容が書き込まれる前マク
    ロアドレス記憶手段(22)と、 指定されたマイクロ命令列が先頭から逐次実行されてい
    るときに、実行中のマイクロ命令が列後尾か否かを判定
    する列後尾判定手段(12)と、 指定されたマイクロ命令列が先頭から逐次実行されてい
    るときに、マイクロ命令の実行による割込の発生を検知
    する割込発生検知手段(14)と、 割込の発生が検知されたときで実行中のマイクロ命令が
    列後尾以外と判定されたときに現マクロアドレス記憶手
    段(20)の記憶内容を出力し、割込の発生が検知され
    たときで実行中のマイクロ命令が列後尾と判定されたと
    きに前マクロアドレス記憶手段(22)の記憶内容を出
    力するマクロアドレス出力手段(24)と、 を有する、 ことを特徴とした割込制御装置。
JP1875094A 1994-02-15 1994-02-15 割込制御装置 Withdrawn JPH07225681A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20000061374A (ko) * 1999-03-25 2000-10-16 김기삼 스테이터스 구동방법
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