JPH09146782A - ジョブ間データ引き継ぎにおける異常発生時の対応方法 - Google Patents

ジョブ間データ引き継ぎにおける異常発生時の対応方法

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JPH09146782A
JPH09146782A JP7305454A JP30545495A JPH09146782A JP H09146782 A JPH09146782 A JP H09146782A JP 7305454 A JP7305454 A JP 7305454A JP 30545495 A JP30545495 A JP 30545495A JP H09146782 A JPH09146782 A JP H09146782A
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jobs
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JP7305454A
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Masahiro Kiyoi
雅弘 清井
Hirofumi Nagasuga
弘文 長須賀
Takayasu Yamakawa
隆康 山川
Masayuki Inoue
政幸 井上
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプライン方法を用いたジョブ間データ引
き継ぎ処理を行う際、異常発生時の回復時間を短縮し、
また、異常回復に要する利用者の手間を軽減する。 【解決手段】 ジョブ実行監視部7は、パイプライン方
法を用いたデータ引き継ぎ処理中の各ジョブの実行状況
を監視し、異常終了したジョブの存在を検出した場合、
異常対応制御部8を呼び出す。異常対応制御部8は、ジ
ョブ開始時に指定された内容、もしくは異常発生時の利
用者からの指定内容に従い、異常発生後も残りのジョブ
の実行を続けるか、または引き続き残りのジョブを異常
終了させるか判定する。データ引き継ぎ処理の終了時、
ジョブ同期制御部5によって呼び出されたジョブ再実行
登録部10は、処理中に異常終了したジョブが存在し、
かつ異常終了ジョブを自動的に再実行することが指定さ
れていることを判定した場合、異常終了したジョブをジ
ョブ情報格納ファイル202に登録し、再実行に備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョブ間データ引
き継ぎ処理方法に関し、特に、データ引き継ぎを行うジ
ョブのうち、データを受け取る側のジョブのいずれかに
異常が発生した場合の対応方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、ジョブ間でのデータ引き継ぎ
処理に関するものである。ジョブとは、計算機システム
における処理の単位であり、ひとつ以上のプログラムか
ら成り、ジョブ実行の要求があったとき、それぞれのプ
ログラムが逐次、もしくは平行に実行される。簡単のた
め、以後、データ引き継ぎ処理において、データを生成
する側のジョブを「先行ジョブ」、引き継ぎデータを受
け取る側のジョブを「後続ジョブ」と呼ぶ。また、後続
ジョブが複数存在するとき、それらのすべて、または一
部を総称して「後続ジョブ群」と呼ぶことがある。銀行
などで利用される計算機システムにおいては、所定の業
務を果たす必要があるとき、利用者は複数のジョブを組
み合わせて実行することが多い。複数ジョブによるシス
テム運用は、計算機システムを変更する必要が生じた
際、既にあるプログラムを変更せずに、新しいプログラ
ムを実行するジョブを追加することで対応できるため、
拡張性、保守性に優れている。しかし、こうした運用形
態では異なるジョブ間での連携を取るため、ジョブ間デ
ータ引き継ぎ処理を必要とする。ジョブ間でデータ引き
継ぎ処理を行う必要があるとき、最も一般的には、先行
ジョブが、全データをファイルという形で外部記憶装置
に格納し、ファイル生成が完了したのちに、後続ジョブ
が順次ファイル読み込み処理を開始する方法が採られて
いる。これに対し、ジョブ間のデータ引き継ぎ処理を高
速化する技術が、特開平3−46033号公報などに記
されている。本技術は、先行ジョブと後続ジョブとが、
引き継ぎ対象ファイルを同時期にアクセスすることを許
可し、レコード(ファイルの構成要素)単位でのジョブ
間受け渡しを保証する。すなわち、先行ジョブが一つの
レコードが生成した後、後続ジョブより当レコードに対
する読み込み要求がなされたときに当レコードを後続ジ
ョブに転送し、引き続き、以下のレコードも同様にジョ
ブ間で受け渡していく。これにより、データがすべて生
成するまで後続ジョブ群の処理開始が待たされることを
防止し、データ引き継ぎを行うすべてのジョブ群を同時
に実行できるため、引き継ぎ処理全体の処理時間を短縮
する。
【0003】また、受け渡されるデータは外部記憶装置
ではなく、主記憶またはそれに準ずる補助記憶装置上に
用意したバッファ領域を介して、ジョブ間を転送する。
容量の少ない主記憶等を有効に利用するため、受け渡し
の完了したデータは順次バッファ領域から削除し、その
領域は新しいデータの格納に再利用する。よって、本技
術は先行ジョブのデータ書き込み順序と後続ジョブのデ
ータ読み込み順序が一致していることが適用の条件とな
るが、外部記憶装置と比べてデータを高速に転送できる
主記憶や補助記憶を利用することにより、データ引き継
ぎ処理時間の短縮を図る。本技術を、以下、データ引き
継ぎ処理パイプライン方法(または単にパイプライン方
法)と呼ぶ。なお、該パイプライン方法は、後続ジョブ
が複数個存在する場合にも適用できる。また、該パイプ
ライン方法では、引き継ぎの完了したデータから順次バ
ッファ領域より削除されるため、通常は保存する必要が
ないデータに対してのみ適用する。ただし、特開平3−
252729号公報では、ジョブ間で引き継ぐデータ
を、ジョブ間で引き継ぐと同時に外部記憶装置へ書き込
む技術が示されている。該技術を利用すれば、保存を必
要とするデータに対しても、パイプライン方法を利用し
たデータ引き継ぎ処理を適用できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パイプライン方法を適
用する場合、適用中のいずれかのジョブが異常終了した
際の対応が、大きな問題となる。比較のため、パイプラ
イン方法を適用せず、外部記憶装置に用意したファイル
を介してデータの引き継ぎを行う場合の対応内容をまず
考える。この場合、後続ジョブは、すべてのデータが生
成されるまでは実行されない。すなわち、先行ジョブの
終了を待ってから、後続ジョブが順次実行される。この
ため、先行ジョブが異常終了しても、再実行する必要が
あるのは、単に先行ジョブだけでよい。同様に、後続ジ
ョブが異常終了しても、その時点で先行ジョブは実行を
終了しているので、再実行するのは異常終了した後続ジ
ョブのみでよい。これに対してパイプライン方法では、
先行ジョブと後続ジョブとを平行に実行し、レコード単
位でデータ引き継ぎ処理を行っている。そのため、すべ
てのデータ引き継ぎが完了する前にいずれかのジョブが
異常終了した場合には、それ以上引き継ぎ処理を続ける
ことができず、すべてのジョブを再実行させなければな
らなかった。そこで、いずれかのジョブが異常終了した
場合、残りのすべてのジョブも引き続き異常終了させ
る。この状況を、便宜上「異常処理の伝搬」と呼ぶ。こ
のように、パイプライン方法を適用した場合は、異常発
生時の影響が広い範囲に及ぶことが問題とされている。
以下に示す例で、異常処理の伝搬が特に問題となる。
【0005】ひとつの例は、後続ジョブが複数個存在す
る場合に発生する。後続ジョブ群はデータを受け取った
のち、該データを利用してそれぞれの処理を行う。後続
ジョブ同士が更に連携を取りながら処理を続ける場合も
あれば、互いに独立に処理を続ける場合もある。ここで
は、後続ジョブが互いに独立に処理を続ける場合を考え
る。このとき、一部の後続ジョブが異常終了したことに
よって残りのジョブもすべて異常終了させることは、正
常に実行可能な処理を中断することであり、処理時間を
延長させ、またジョブの再実行に要する資源の増加を招
く。異常処理の伝搬が問題となる別の例は、複数のジョ
ブが多段的にパイプライン処理を適用する場合に発生す
る。ここで、多段的にパイプライン処理を適用すると
は、例えば、ジョブ1からジョブ2へパイプライン方法
を利用してデータを引き継いでおり、それと同時に、ジ
ョブ2からジョブ3へもパイプライン方法を利用したデ
ータ引き継ぎ処理を行っているような状況を指す。ここ
で、ジョブ3が何らかの要因により異常終了したとする
と、ジョブ3とパイプライン方法を利用したデータ引き
継ぎを行っているジョブ2も引き続き異常終了する。ジ
ョブ2の異常終了により、それとパイプライン方法を利
用したデータ引き継ぎを行っているジョブ1もまた異常
終了する。すなわち、ジョブ3の異常処理の影響が、ジ
ョブ3とは直接は関係のないジョブ1にまで及ぶことに
なる。このように、多段的にパイプライン処理を適用し
ている場合、その中のジョブがひとつでも異常終了すれ
ば、別のファイルに対するデータ引き継ぎ処理を正常に
実行中のジョブまで含め、すべてのジョブを異常終了さ
せなければならなかった。このように、異常発生時にそ
の影響が大きく広がってしまい、異常発生時の回復時間
が長時間化すること、また、異常回復に要する手間が複
雑化すること、更に異常発生に備えたジョブ運用が複雑
化することが、データ引き継ぎ処理に対するパイプライ
ン方法適用上の問題となっている。本発明の目的は、こ
のような問題点を改善し、パイプライン方法を用いたジ
ョブ間データ引き継ぎ処理を行う際、異常発生時の回復
時間を短縮し、また、異常回復に要する利用者の手間を
軽減するのに好適なジョブ間データ引き継ぎにおける異
常発生時の対応方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の代表的な手段は、次のとおりである。本発明のジョブ
間データ引き継ぎにおける異常発生時の対応方法は、一
つのジョブが生成する一つ以上の連続したデータを、デ
ータ生成順に一つ以上のジョブがそれぞれ受け取る必要
があるとき、データを生成するジョブ、データを受け取
るジョブをすべて平行に実行し、主記憶またはそれに準
ずる補助記憶上に用意したバッファ領域を介し、すべて
のデータが生成されるのを待つことなくデータの受け渡
し処理を実行する機能、及び、実行中のジョブの状態を
監視する機能を有する計算機システムにおいて、前記デ
ータ受け渡し処理を実行中のジョブが異常終了したと
き、該異常終了したジョブが、データを生成する側のジ
ョブであるか、もしくはデータを受け取る側のジョブで
あるかを識別するステップと、前ステップにおいて、異
常終了したジョブがデータを生成する側のジョブである
と認識した場合、該データ引き継ぎ処理はそれ以上続行
不可能であると見なし、データ引き継ぎ処理中の残りの
ジョブをすべて異常終了するステップと、前々ステップ
において、異常終了したジョブがデータを受け取る側の
ジョブであると認識した場合、残りのジョブ間でのデー
タ引き継ぎ処理は続行可能であると見なし、異常終了し
ていないジョブだけでデータ引き継ぎ処理を続行するス
テップと、データ引き継ぎを実行したすべてのジョブが
正常終了または異常終了したことを認識した場合、引き
続き、異常終了したジョブのみを再実行するステップと
を有する。また、本発明のジョブ間データ引き継ぎにお
ける異常発生時の対応方法は、ジョブ間で引き継ぐデー
タを、ジョブ間で引き継ぐと同時に、生成順に外部記憶
装置にも書き出すステップと、該外部記憶装置に書き出
したデータを入力し、データを受け取るジョブがデータ
引き継ぎ対象として指定していたファイルに、データを
コピーすることを指定したプログラムを実行するジョブ
を生成するステップ該データのコピーを実行するジョブ
と、異常終了したジョブとの間で、ジョブ間データ引き
継ぎ機能を適用することを指定するステップと、当初の
データ引き継ぎ処理が終了したのち、前記データコピー
を実行するジョブと、異常終了したジョブとを起動する
ステップとを有する。
【0007】また、本発明のジョブ間データ引き継ぎに
おける異常発生時の対応方法は、データを受け取るジョ
ブがすべて異常終了した場合でも、データを生成するジ
ョブを続行するステップと、同じく、該ジョブが生成し
たデータを外部記憶装置に書き出す処理を続行するステ
ップと、データ生成ジョブの実行が終了したのち、前記
のデータコピーを実行するジョブと、異常終了したすべ
てのジョブとを起動するステップとを有する。また、本
発明のジョブ間データ引き継ぎにおける異常発生時の対
応方法は、ジョブ間データ引き継ぎを実行するジョブの
うち、データを生成する側のジョブの実行開始時、本デ
ータ引き継ぎ処理において、前記したジョブ間データ引
き継ぎにおける異常発生時の対応方法を適用するか適用
しないかを指定するステップと、前記指定において適用
する指定があったときには、該異常発生時の対応方法を
実行し、前記指定において適用しない指定があったとき
には、該異常発生時の対応方法を実行しないステップ
と、データ生成ジョブの実行開始時に、該異常発生時の
対応方法を適用する、もしくは適用しない、のいずれも
指定されなかった場合に、該対応方法を適用するか、も
しくは該対応方法を適用しないかを、あらかじめ設定す
るステップとを有する。また、本発明のジョブ間データ
引き継ぎにおける異常発生時の対応方法は、データを受
け取る側のジョブが異常終了したことを確認したとき、
該ジョブが異常終了したことを示すメッセージをコンソ
ールまたは該ジョブの実行を依頼した端末に出力するス
テップと、前記メッセージ出力ののち、残りのジョブの
データ引き継ぎ処理を続行するか、続行しないかの応答
を利用者に要求するステップと、利用者からの応答があ
ったのち、該利用者からの応答がデータ引き継ぎ処理を
続行すること要求していれば、残りのジョブでデータ引
き継ぎ処理を続行し、該利用者からの応答がデータ引き
継ぎ処理を続行しないこと要求していれば、データ引き
継ぎ処理を実行している残りのジョブを異常終了させる
ことを決定するステップとを有する。また、本発明のジ
ョブ間データ引き継ぎにおける異常発生時の対応方法
は、データを生成する側のジョブの実行開始時、該デー
タ引き継ぎ処理において、前記したジョブ間データ引き
継ぎにおける異常発生時の対応方法を、異常発生時に利
用者に確認し、利用者からの応答に従って決定するか、
または、異常が発生したときは利用者への確認を行わず
必ず適用するか、または、異常が発生しても適用しない
か、のいずれかのうちから指定するステップと、前記指
定に応じて、適用する指定があったとき、及び、利用者
からの応答を確認する要求があり、かつ利用者からの応
答が適用することを意味するときには該対応方法の適用
を実行し、適用しない指定があったとき、及び、利用者
からの応答を確認する要求があり、かつ利用者からの応
答が適用しないことを意味するときには該対応方法の適
用を実行しないことを決定するステップと、前記対応方
法を適用を決定する指定がデータ生成ジョブの実行開始
時になかった場合に、利用者からの応答に従って適用す
るかしないかを決定するか、または、利用者へ応答を要
求せずに対応方法を適用するか、または、利用者へ応答
を要求せずに対応方法を適用しないかを、あらかじめ設
定するステップとを有する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては、パイプライン
実行制御部を有する計算機、その計算機に接続されたコ
ンソール端末及び磁気テープ装置等にて計算機システム
を構成する。そのパイプライン実行制御部には、発生し
た異常に対してどのように対応するかを決定し、残りの
ジョブで引き継ぎ処理を行う、残りのジョブも全て異常
終了する、等の処理を行う機能を設ける。またデータ引
き継ぎ中に異常が発生した場合に備え、引き継ぎデータ
バックアップ用の磁気テープを用意する等の機能を設け
る。さらに全てのジョブが引き継ぎ処理を終了したと
き、データ引き継ぎ中の異常発生の有無を判定し、異常
終了したジョブがあれば再実行の備えた処理を行う機能
を設ける。なお、データ引き継ぎ処理を正常に実行する
ための情報として、パイプライン情報格納領域に、後続
ジョブのデータ引き継ぎ処理における異常終了時に対応
すべき内容を格納するための異常時対応フィールド、及
び、異常終了した後続ジョブ数を格納するための異常終
了カウンタを有する。
【0009】例えば、ジョブ間のデータ引き継ぎにパイ
プライン方法を用いる際、ひとつ以上の後続ジョブがデ
ータ引き継ぎ中に異常終了した状況を想定する。こうし
た状況では、従来データ引き継ぎ処理を実行しているす
べてのジョブを異常終了させなければならなかったが、
本発明によれば、ひとつ以上の後続ジョブが異常終了し
たことを認識しても、残りのジョブを異常終了させるこ
となく、データ引き継ぎ処理を続行する。これにより、
後続ジョブがそれぞれ独立に以後の処理を行う場合、正
常に実行しているジョブは、他のジョブが異常終了した
影響を受けることなく処理を続けることができる。ま
た、パイプライン方法を適用したデータ引き継ぎ中、引
き継ぎデータを外部記憶装置に格納し、異常終了したジ
ョブを再実行する際、同データをジョブの入力データと
して利用する。これにより、異常終了した後続ジョブを
再実行する際、データを生成する先行ジョブを同時に再
実行させる必要がなくなる。更に、同データを利用する
ことにより、異常終了したジョブを自動的に(すなわち
利用者が指定することなく)、かつ、ジョブ制御文の内
容をまったく変更せずに再実行できる。また、異常終了
した後続ジョブを自動的に再実行させるか否かを利用者
からの応答(例えば前記コンソール端末から入力)によ
って決定するステップを有しているため、異常発生の原
因に応じて、その要因を取り除いてから再実行させたい
ときには、自動的に再実行することを抑止できる。な
お、多段的にデータ引き継ぎを行っている中の一部に本
発明を適用することによって、異常が生じた場合、異常
処理の伝搬を小さな範囲で押さえることができる。以上
の処理の結果、ジョブ間のデータ引き継ぎにパイプライ
ン方法を用いる際、ひとつ以上の後続ジョブがデータ引
き継ぎ中に異常終了しても、その回復時間を短縮でき、
かつ、回復に要する手間を削減できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図を用いて詳細に
説明する。図1は、本発明の原理図である。図1におい
て、1は計算機であり、2はコンソール端末であり、3
は磁気テープ装置に備えられた磁気テープである。計算
機1は、パイプライン実行制御部4を含む。パイプライ
ン実行制御部4は、以下の構成要素から成り立ってい
る。パイプライン実行制御部4の構成要素のうち、5は
ジョブ同期制御部である。該ジョブ同期制御部5は、ジ
ョブ間でレコード単位での受け渡しを正常に実行するこ
とを管理するものであり、前述の特開平3−46033
号公報などに記された公知の技術である。そのため、こ
こでは基本的な動作のみを簡単に記す。該ジョブ同期制
御部5は、データ引き継ぎ処理を行う各ジョブからのデ
ータ転送要求を受け付け、その時点においてデータ転送
が可能であればデータ転送を許可し、そうでなければ転
送要求のあったジョブを実行待ち状態にする命令を発行
する。また、ジョブが実行待ち状態になった場合、デー
タ転送可能となったのちにジョブの実行待ち状態を解除
する命令を発行し、データ転送を許可する。パイプライ
ン実行制御部4の構成要素のうち、6はデータ入出力制
御部である。該データ入出力制御部6は、ジョブ同期制
御部5が各ジョブに対してデータ転送可能と判断したと
きに呼び出され、各ジョブとの間のデータ転送処理を実
行する。該データ入出力制御部6の処理内容は、のちほ
ど図10を用いて詳しく説明する。パイプライン実行制
御部4の構成要素のうち、7はジョブ実行監視部であ
る。該ジョブ実行監視部7は、一定の間隔ごとにデータ
引き継ぎ処理中の各ジョブの実行状態を監視する。監視
の内容は、各ジョブが正常に実行中であるか、または異
常終了したかのいずれかを認識することにある。該認識
は、例えば任意のジョブに対して発行した命令が正常に
動作しなかったり、もしくは該ジョブから異常を示す応
答が返答されたことによって成立する。あるジョブが異
常終了したことを認識したとき、該ジョブ実行監視部7
は異常対応制御部8を呼び出す。
【0011】ジョブ実行監視部7によって呼び出された
該異常対応制御部8は、発生した異常に対して、どのよ
うな対応を取るべきかを決定し、それに応じた処理を行
う。該異常対応制御部8の処理内容は、のちほど図8を
用いて詳細に説明する。パイプライン実行制御部4の構
成要素のうち、9は異常対応準備制御部である。該異常
対応準備制御部9は、先行ジョブが引き継ぎ処理を開始
するとき(例えば該当ファイルへのオープン命令を発行
したとき)に、それを認識したジョブ同期制御部5によ
って呼び出される。呼び出された該異常対応準備制御部
9は、データ引き継ぎ中に異常が発生した場合に対応で
きるよう準備を行う。該異常対応準備制御部9の処理内
容は、のちほど図7を用いて詳細に説明する。パイプラ
イン実行制御部4の構成要素のうち、10はジョブ再実
行登録部である。該ジョブ再実行登録部10は、すべて
のジョブが引き継ぎ処理を終了したとき(すなわち、す
べてのジョブが該当ファイルへのクローズ命令を発行し
たか、もしくは異常終了したとき)に、それを認識した
ジョブ同期制御部5によって呼び出される。呼び出され
た該ジョブ再実行登録部10は、データ引き継ぎ中に異
常が発生したか否かを判定し、異常終了したジョブがあ
る場合には、再実行に備えた処理を行う。該ジョブ再実
行登録部10の処理内容は、のちほど図11を用いて詳
細に説明する。
【0012】パイプライン実行制御部4の構成要素のう
ち、11はパイプライン情報格納領域である。該パイプ
ライン情報格納領域11は、任意の時点においてシステ
ムで実行中のデータ引き継ぎ処理それぞれに対応したパ
イプライン情報格納テーブル12を格納するための記憶
領域である。該パイプライン情報格納テーブル12は、
データ引き継ぎ処理を正常に実行するために必要な各種
情報を格納するテーブルであり、その構造については、
のちほど図6を用いて詳細に説明する。パイプライン実
行制御部4の構成要素のうち、13はバッファ領域であ
り、ジョブ間で受け渡すデータを一時的に格納するため
の領域である。パイプライン実行制御部4の構成要素の
うち、14は再実行ジョブ情報格納領域である。該再実
行ジョブ情報格納領域14は、データ引き継ぎ処理中に
任意のジョブが異常終了したとき、異常終了したジョブ
を再実行するために必要な情報を格納するための領域で
ある。
【0013】図2は、第1の実施例のシステム構成図で
ある。本図中、パイプライン実行制御部4において、異
常対応準備制御部9、パイプライン情報格納領域11、
パイプライン情報格納テーブル12、バッファ領域1
3、再実行ジョブ情報格納領域14は省略してある。こ
れらの各部の構成及び関連は、図1と同様とする。図2
において、201は外部記憶装置(例えば磁気ディスク
装置)であり、計算機1においてジョブを実行するため
に必要な情報であるジョブ情報格納ファイル202、及
び、ジョブスケジュール情報格納ファイル203を含
む。204はジョブスケジューラである。該ジョブスケ
ジューラ204は、ジョブスケジュール情報格納ファイ
ル203に記述されたスケジュールに従い、所定のジョ
ブを実行する必要が生じたと判断したとき、対応するジ
ョブの情報をジョブ情報格納ファイル202から読み出
し、ジョブ起動部205を呼び出す。該ジョブ起動部2
05は、要求のあったジョブの情報をジョブ情報格納フ
ァイル202から読み出し、そこに記述されたジョブを
起動する。第1の実施例では、ジョブA206、ジョブ
B207、ジョブC208の三つのジョブが、ジョブ起
動部205によって起動されている。これら三つのジョ
ブに対応するジョブ制御文を、それぞれ図3から図5に
示す。ジョブ制御文とは、あるジョブを実行する際、ジ
ョブ名称、実行するプログラム、アクセスするファイル
名称など、ジョブの実行に必要な各種情報が記述された
データ列であり、ジョブ情報格納ファイル202には、
各ジョブの情報が該ジョブ制御文の形で格納されてい
る。該ジョブ制御文は公知の技術であるが、本発明に固
有の情報を追加する必要がある。以下、本発明に関係す
る部分を中心に、ジョブ制御文について説明する。
【0014】各ジョブ制御文301、401、501に
おいて、「JOB」を含む行は各ジョブ制御文の先頭を
意味しており、該「JOB」の前にある文字列「JOB
A」「JOBB」「JOBC」は、それぞれジョブ名称
である。すなわち、ジョブAにはJOBA、ジョブBに
はJOBB、ジョブCにはジョブCなるジョブ名称がそ
れぞれ与えられている。ジョブ名称は、一定の条件を満
たす範囲内で利用者が任意に与えることが可能である
が、計算機システムは、本ジョブ名称によってジョブの
識別を行うため、同一時刻には同一ジョブ名称を持つジ
ョブを複数実行することはできない。一般に、同一時刻
に同一ジョブ名称のジョブを実行しようとすると、先の
ジョブの実行が終了するまで、それ以外のジョブの実行
開始は待たされる。「EXEC」を含む行は、それぞれ
のジョブで実行するプログラムを指定する場所であり、
プログラムは「PROGRAM=」のあとにプログラム
名称を記述することによって指定を実現する。本実施例
のジョブA206、ジョブB207、ジョブC208
は、それぞれ「PROG1」「PROG2」「PROG
3」なるプログラムを実行することが記されている。
「EXEC」の前に記された文字列「STEP1」はジ
ョブステップ名称である。ひとつのジョブで複数のプロ
グラムを実行する必要があるときは、引き続き「EXE
C」行及びそれに付随する各行を、必要なだけ記述す
る。「EXEC」記述行及びそれに付随する各行のかた
まりが、それぞれジョブステップと呼ばれる。本実施例
の各ジョブは、すべてひとつのジョブステップから成る
ジョブである。なお、計算機システムが、同一ジョブ内
のジョブステップを平行に実行できる機能を有する場
合、本発明はジョブ間でのデータ引き継ぎ処理のみなら
ず、同一ジョブ内ジョブステップ間でのデータ引き継ぎ
処理にも適用可能である。「FD」を含む行は、それぞ
れのプログラム(ジョブステップ)でアクセスするファ
イルを指定する場所である。ただし、ある行がカンマで
終わった場合、次の行も同一行の続きであると見なす。
「FD」の前に記された文字列は、ファイル識別子であ
る。各プログラム内では、アクセスするファイルを実際
のファイル名称ではなく、このようなファイル識別子で
表現している。ジョブ制御文のFD行にて、プログラム
内のファイル識別子と、実際にアクセスするファイルと
を関連付ける。よって、各ジョブ制御文のファイル識別
子は、それぞれのプログラム内で記されたものと一致し
ている必要がある。本実施例では、ジョブA206が実
行するプログラムPROG1は、OUTAなるファイル
識別子のファイルをアクセスしており、以下同様に、ジ
ョブB207が実行するプログラムPROG2はINB
なるファイル識別子のファイルを、ジョブC208が実
行するプログラムPROG3はINCなるファイル識別
子のファイルを、それぞれアクセスしている。ここで、
本実施例では、プログラムがファイルに対してデータの
書き込み要求をしている場合には「OUT」で始まるフ
ァイル識別子を、また、プログラムがファイルに対して
データの読み込み要求をしている場合には「IN」で始
まるファイル識別子を指定しているものとする。
【0015】以下、データ引き継ぎ処理におけるパイプ
ライン方法の指定について説明する。一般にパイプライ
ン方法の適用は、ジョブ制御文において指定する。本実
施例では、アクセスするファイルを指定する際、「DE
VICE=PIPELINE」なる指定が為されたと
き、パイプライン方法が適用されたと見なす。また、パ
イプライン方法を利用したデータ引き継ぎ処理の連携
は、同一ファイル名を指定しているジョブとの間で成立
する。更に、先行ジョブのジョブ制御文では、当該デー
タ引き継ぎ処理における後続ジョブの数、及び、異常発
生時の対応内容を指定することができる。本実施例で
は、PIPENOパラメタによって後続ジョブ数を、P
IPERCVRパラメタの指定によって異常発生時の対
応内容を、それぞれ指定するものとする。本実施例にお
いては、ジョブA206のジョブ制御文301におい
て、「OUT」で始まるファイル識別子をもつファイ
ル、すなわち、データ書き込みを実行するファイルに対
して、パイプライン方法の適用が指定されている。よっ
て、ジョブA206はデータ引き継ぎ処理においては先
行ジョブとなる。先行ジョブであるジョブA206のジ
ョブ制御文301では、更に「PIPENO=2」との
指定があり、2個の後続ジョブとの間でデータ引き継ぎ
処理を行うことが示されている。一方、ジョブB207
のジョブ制御文401、及び、ジョブC208のジョブ
制御文501では、ジョブA206で指定しているファ
イルと同一ファイル名称を持ち、かつ、パイプライン方
法の適用が指定されたファイルへのアクセスが定義され
ている。それらのファイル識別子が「IN」で始まって
いることから、それらのファイルはデータの読み込みを
行うためのものであることが分かる。よって、データ引
き継ぎ処理においては後続ジョブとなる。以上の指定内
容によって、本第1の実施例では、ジョブA206が生
成したデータを、ジョブB207及びジョブC208が
それぞれ受け取る形態のジョブ間データ引き継ぎ処理に
対し、パイプライン方法を適用することが指定されてい
ると判別できる。
【0016】次に、異常発生時の対応内容について詳し
く説明する。本実施例では、ジョブ制御文のPIPER
CVRパラメタによって、異常発生時の対応内容を指定
することとする。ここで、異常発生時の対応内容として
は、以下の四種類のうちいずれかひとつを指定できるも
のとする。 (1)第一の指定内容 ある後続ジョブが異常終了したとき、引き継ぎ処理を実
行している他のジョブも無条件で異常終了させることを
意味する指定。本実施例では、「PIPERCVR=N
O」との記述が、該第一の指定を意味する。 (2)第二の指定内容 ある後続ジョブが異常終了したとき、残りのジョブだけ
で処理を続行し、更に、正常なジョブが処理を終了した
後、利用者からの指示がなくとも異常終了したジョブを
再実行することを意味する指定。本実施例では、「PI
PERCVR=AUTO」との記述が、該第二の指定を
意味する。 (3)第三の指定内容 ある後続ジョブが異常終了したとき、残りのジョブだけ
で処理を続行するが、正常なジョブが処理を終了した後
も、異常終了したジョブの再実行は行わないことを意味
する指定。ジョブを再実行する必要があるときは、利用
者が別の手段を用いて実行させなければならない。ただ
し、本指定においても、ジョブ間で引き継ぐデータは外
部記憶装置に保存するものとし、ジョブ再実行の際は該
保存データを利用することが可能である。本実施例で
は、「PIPERCVR=MANUAL」との記述が、
該第三の指定を意味する。 (4)第四の指定内容 ある後続ジョブが異常終了したとき、コンソール端末な
どを介し、利用者に対して、どのような対応を取るべき
かを応答することを要求し、利用者の応答に応じて以下
の対応を決定することを意味する指定。本実施例におい
ては、「PIPERCVR=USER」との記述が、該
第四の指定を意味する。
【0017】このとき、利用者が選択できるのは、前記
三種類の指定のいずれかひとつである。本実施例におい
ては、利用者が「NO」と応答したときには前記第一の
指定内容が、利用者が「AUTO」と応答したときには
前記第二の指定内容が、また利用者「MANUAL」と
応答したときには前記第三の指定内容が、それぞれ指定
されたものと同様の処理を行う。前記PIPERCVR
パラメタの指定は省略可能としてもよいし、省略不可能
としてもよい。本実施例では、同パラメタの指定を省略
可能とする。同パラメタを省略可能とする場合は、省略
時、前記四つの指定のうちどの指定がなされたものとみ
なすかを、あらかじめ定めておくか、もしくはシステム
起動時などに利用者に指定させておく必要がある。本実
施例では、PIPERCVRパラメタの指定が省略され
た場合は、「PIPERCVR=NO」が指定されたも
のとみなす。すなわち、PIPERCVRパラメタの指
定がないとき、データ引き継ぎ中のジョブがひとつでも
異常終了すれば、引き継ぎ処理を実行している他のジョ
ブもすべて異常終了させる。なお、本実施例では、前記
四種類の指定内容を選択可能としたが、その一部だけを
選択可能とする方法も考えられる。例えば、利用者への
応答要求を認めない場合は、「AUTO」「MANUA
L」「NO」の三種類の中から選択させる。また、前記
四種類のうち、いずれかひとつの対応内容のみを許可す
る場合は、PIPERCVRパラメタを指定させる必要
はない。従来の技術は、本発明において「PIPERC
VR=NO」と指定した場合の処理内容に相当する。以
上が、ジョブ制御文における異常発生時の対応内容の指
定についての説明である。ここで、図3に示したジョブ
A206のジョブ制御文301では、「PIPERCV
R=AUTO」と指定されている。よって、本データ引
き継ぎ処理においては、ジョブB207、ジョブC20
8のいずれか一方、もしくは両方が異常終了した場合、
利用者が指定しなくても、異常終了したジョブを再実行
する。
【0018】図6は、パイプライン情報格納テーブル1
2の構造図である。該テーブル12には、パイプライン
方法を利用したジョブ間データ引き継ぎ処理を正常に実
行するために必要なデータを格納し、必要に応じ、パイ
プライン実行制御部4を構成する各制御部から参照もし
くは更新する。該テーブル12の大部分は。従来技術を
利用して実現できる。本発明に固有のフィールドは、異
常時対応フィールド604と、異常終了カウンタ605
の二つである。まず、この二つのフィールドについて説
明する。異常時対応フィールド604は、データ引き継
ぎ処理中に後続ジョブが異常終了したとき、対応すべき
内容を格納する。当フィールド604への情報格納は異
常対応準備制御部9が行う。その詳しい処理内容は、の
ちほど図7を使って説明する。異常終了カウンタ605
は、データ引き継ぎ処理中に異常終了した後続ジョブの
数を格納する。本フィールド605には、テーブル作成
時には0が初期値として格納され、以後、後続ジョブが
異常終了ごとに、異常対応制御部8が内容を更新する。
その詳しい処理内容は、のちほど図8を使って説明す
る。
【0019】上記二つのフィールド以外は、パイプライ
ン方法を実現する際、一般的に利用される情報であり、
ここでは簡単に説明にする。ファイル名称フィールド6
01は、ジョブ間で引き継ぐデータに付加されたファイ
ル名称を格納する場所であり、システム内で同時期に複
数のパイプライン処理を実行するときなど、所定のパイ
プライン処理を特定するために利用する。バッファアド
レスフィールド602は、当パイプライン処理のために
用意したバッファ領域13の、計算機システム主記憶
(またはそれに準ずる補助記憶)内での先頭番地を格納
する場所である。レコード長フィールド603は、本パ
イプラン処理においてジョブ間で引き継ぐレコードの大
きさを格納する場所である。先行ジョブテーブルポイン
タ606及び後続ジョブテーブルポインタ607は、そ
れぞれ先行ジョブ、後続ジョブに固有の情報を格納した
フィールド群の先頭番地を差し示すポインタである。先
行ジョブに固有の情報を格納するフィールド608から
612の集まりを先行ジョブテーブル、また、後続ジョ
ブに固有の情報を格納するフィールド613から618
の集まりを後続ジョブテーブルと呼ぶのに対し、601
から607のフィールドの集まりを共通テーブルと呼
ぶ。
【0020】以下、先行ジョブテーブルについて説明す
る。先行ジョブ名称フィールド608は、データ引き継
ぎを実行する先行ジョブのジョブ名称を格納する場所で
ある。先行ジョブカウンタ609は、任意の時点におけ
る書き込み処理済みのデータ数の累計を格納する場所で
ある。本フィールド609を用いて、次にデータ書き込
み要求が為されたとき、引き継ぎデータを格納すべきバ
ッファ領域内のアドレスを特定する。先行ジョブオープ
ンフラグ610は、先行ジョブがオープン済みか否かを
示すフラグであり、テーブル作成時に0(オフ)、先行
ジョブのオープン時に1(オン)がセットされる。同様
に、先行ジョブクローズフラグ611は、先行ジョブが
クローズ済みか否かを示すフラグであり、テーブル作成
時に0(オフ)、先行ジョブのクローズ時に1(オン)
がセットされる。先行ジョブウェイトフラグ612は、
任意の時点において、先行ジョブが実行待ち状態にある
か否かを示すフラグである。本フラグ612は、後続ジ
ョブとの待ち合わせを実現するために用いられる。次
に、後続ジョブテーブルについて説明する。後続ジョブ
テーブルを構成する各フィールドの意味は、先行ジョブ
テーブルの各フィールドに準ずる。ただし、先行ジョブ
テーブルにないフィールドとして、次テーブルポインタ
618が存在する。複数個の後続ジョブを相手にデータ
引き継ぎ処理を実行する場合、それぞれの後続ジョブに
対応した後続ジョブテーブルを用意しなければならな
い。このとき、処理開始順に、順次後続ジョブテーブル
が作成され、新規作成された後続ジョブテーブルの先頭
番地が、既に存在する後続ジョブテーブルのうち最終の
ものの次テーブルポインタ618内に格納される。これ
により、処理中に複数の後続ジョブをまたがった情報を
必要とするとき、順次次テーブルポインタ618に格納
された番地を参照していくことによって、全後続ジョブ
テーブルの参照が可能となる。
【0021】図7は、異常対応準備制御部9の処理フロ
ーチャートである。前述した通り、異常対応準備制御部
9は、データ引き継ぎ処理の開始時に、ジョブ同期制御
部5によって呼び出され、異常発生に備えた処理を行
う。呼び出された異常対応準備制御部9は、はじめに先
行ジョブのジョブ制御文において、PIPERCVRパ
ラメタの指定があった否かを調査(ステップ701)す
る。指定があった場合は、該指定内容を、本データ引き
継ぎ処理に対応したパイプライン情報格納テーブル12
内の異常時対応フィールド604に格納(ステップ70
2)する。ステップ701でPIPERCVRパラメタ
の指定がなかったと判明した場合は、あらかじめ定めら
れたデフォルト内容、すなわち、指定がなかったときに
実行すると見なす内容を、異常時対応フィールド604
に格納(ステップ703)する。例えば、該パラメタの
指定がなかったときは「PIPERCVR=NO」と指
定されたものと見なすと定められているのであれば、異
常時対応フィールド604には「NO」を格納する。引
き続き、前ステップまでで格納された異常時対応フィー
ルド604の内容を調査(ステップ704)し、その内
容が「AUTO」「MANUAL」「USER」のいず
れかであれば、異常発生時に備えた準備をしなければな
らない。すなわち、これらの場合、引き継ぎデータを格
納するための外部記憶装置(一般的には磁気テープ)を
用意(ステップ705)する。なお、本ステップは、実
際に記憶媒体を用意するだけでなく、該記憶装置内ファ
イルへのオープン処理など、書き込みに備えたすべての
準備を含む。
【0022】ここで、本実施例における、異常発生時に
対する回復処理の原理を説明する。本実施例では、ジョ
ブ間データ引き継ぎと同時に、引き継ぎデータを外部記
憶装置へも書き込んでいく。異常終了した後続ジョブを
再実行する必要が生じたときには、該外部記憶装置に書
き込んだデータを、再実行ジョブの入力データとして利
用する。これにより、後続ジョブの再実行にあたり、先
行ジョブを同時に再実行する必要はない。ジョブを再実
行するための準備はジョブ再実行登録部10が行うが、
詳しくはのちほど図11を用いて説明する。従来、デー
タ引き継ぎ処理中、同時に引き継ぎデータを外部記憶装
置に格納する目的は、保存を必要とするようなデータに
対してもパイプライン方法を利用したデータ引き継ぎを
適用可能とすることにあった。本発明では、特に保存を
必要としていないデータであっても、異常時の回復処理
を迅速に行う目的を果たすため、引き継ぎデータを外部
記憶装置に格納する。なお、再実行に備えて外部記憶装
置に引き継ぎデータを書き込む際、そのことを利用者が
意識しないことが望ましい。しかし一般の外部記憶装置
を利用する場合、その時点で利用可能な装置があるかど
うかをまず判定しなければならず、更に磁気テープ装置
などの媒体交換可能な装置を利用する場合には、利用可
能な装置を探し出した後、所定の装置に対して媒体を備
え付けるなどの手間を伴う。よって、あらかじめデータ
引き継ぎ処理における異常回復用に、専用の外部記憶装
置を用意しておくことが望ましく、それが可能な場合
は、常に専用の装置および媒体に対して引き継ぎデータ
の書き込みを実行する。前記した異常対応準備制御部9
が、引き継ぎデータを格納するための外部記憶装置を用
意(ステップ705)する際には、以上のことも考慮し
た上で処理しなければならない。
【0023】図8は、異常対応制御部8の処理フローチ
ャートである。任意の後続ジョブが異常終了したのを契
機に呼び出された(ステップ801)異常対応制御部8
は、その旨コンソール端末2にメッセージを出力(ステ
ップ802)する。引き続き、パイプライン情報格納テ
ーブル12内の異常時対応フィールド604を参照(ス
テップ803)し、以下の処理内容を決定(ステップ8
04)する。異常時対応フィールド604の内容が「N
O」であれば、引き継ぎ処理を実行している他のジョブ
もすべて異常終了(ステップ805)させる。異常時対
応フィールド604の内容が「USER」であれば、利
用者からの応答によって以下の処理を決定しなければな
らない。よって、まず本件に対する処理内容を応答する
ことをうながすメッセージをコンソール端末2に出力
(ステップ806)する。利用者からの応答があったの
ち、該応答内容を調べ(ステップ807)、該応答内容
が「NO」であれば、引き継ぎ処理を実行している他の
ジョブもすべて異常終了(ステップ805)させる。該
応答内容が「AUTO」または「MANUAL」である
とき、および、ステップ804において、異常時対応フ
ィールド604の内容が「AUTO」または「MANU
AL」であるときは、残りのジョブで処理を続ける。た
だし、異常終了したジョブを再実行するための準備とし
て、以下の処理を行う。まず、パイプライン情報格納テ
ーブル12内の異常終了カウンタ605に1を加算(ス
テップ808)する。その後、再起動ジョブ情報格納領
域14に、異常終了したジョブの情報を格納(ステップ
809)する。該ジョブの情報は、ジョブ情報格納ファ
イルに格納されていたもの(ジョブ制御文の形式、また
はそれと同等の情報を含むデータ列)と同じものとす
る。これらの処理を行ったのち、残りのジョブで引き継
ぎ処理を続行(ステップ810)する。
【0024】図9は、異常対応制御部8がコンソール端
末2へ出力するメッセージ、および、該メッセージに対
する利用者901からの応答の例を示している。図9に
おいて、コンソール画面の1行目902は、データ引き
継ぎ処理中のひとつのジョブが異常終了したことを示す
メッセージの例である。本メッセージにおいて、文字列
「JOBB」は異常終了したジョブ名称であり、本例で
はJOBBというジョブ名称を与えられたジョブB20
7を示している。文字列「IS ABNORMAL E
ND」は前記ジョブ名称を持つジョブが異常終了したこ
とを示すメッセージであり、文字列「IN PIPEL
INING」は異常終了したジョブがパイプライン方法
を利用したデータ引き継ぎ処理中であることを示すメッ
セージである。本メッセージ902は、異常時対応フィ
ールド604の内容にかかわらず、パイプライン方法を
用いたデータ引き継ぎ中の後続ジョブが異常終了したと
き常に出力される。異常時対応フィールド604の内容
が「AUTO」「MANUAL」「NO」のいずれかの
場合は、それより先のメッセージは出力せず、それぞれ
所定の処理を行う。異常時対応フィールド604の内容
が「USER」の場合は、引き続き利用者への応答要求
を行う。図9は、異常時対応フィールド604の内容が
「USER」であった場合の例を示している。図9のコ
ンソール画面2行目903は、ジョブの異常終了に伴っ
て、以後の対応を応答する旨、利用者901に要求して
いるメッセージの例である。本メッセージ903出力
後、利用者901が応答するまで実行を中断する。図9
のコンソール画面3行目904は、利用者901からの
応答の例であり、本例では利用者901が「MANUA
L」と応答している。利用者901は、あからじめ定め
た定義に従い、「AUTO」「MANUAL」「NO」
などの文字列をコンソールの入力装置(キーボード等)
を通して入力するものとする。その際、それぞれ「A」
「M」「N」などと省略して応答することを認めるか等
の規則もあらかじめ定めておき、異常対応制御部8は該
規則に則った応答のみを受け入れる。規則外の入力がな
された場合、異常対応制御部8は再度入力を促したり、
もしくは異常を示すメッセージを出力して処理を中断さ
せるといった対応を取る。
【0025】次に、データ入出力制御部6の処理内容を
説明する。パイプライン実行制御部4は、異常発生を監
視する一方で、ジョブ間の待ち合わせや、それに続くジ
ョブ間の転送等、データ引き継ぎ処理の基本的な処理も
従来通りに実行する。これらの処理は、パイプライン実
行制御部4の構成要素のうち、ジョブ同期制御部5やデ
ータ入出力制御部6によって実行される。該ジョブ同期
制御部5やデータ入出力制御部6の処理内容は、おおむ
ね前述の特開平3−46033号公報などに記された公
知の技術に従う。ただし、異常発生時に対応するため、
データ入出力制御部6に新しい処理を追加する。図10
は、該データ入出力制御部6の処理フローチャートを示
したものである。データ入出力制御部6は、ジョブ同期
制御部5がジョブ間の待ち合わせ制御を実行した結果、
データ転送可能と判断されたときに該ジョブ同期制御部
5より呼び出される。呼び出されたデータ入出力制御部
6は、データ入出力要求を行ったジョブの種別を判定
(ステップ1001)する。すなわち、該ジョブが先行
ジョブか、または後続ジョブかを判定する。本ステップ
において、該ジョブが後続ジョブと判定した場合、従来
同様、パイプライン情報格納テーブル12内の後続ジョ
ブカウンタ614が示すバッファ領域に格納されている
データを、要求のあった後続ジョブに対して転送(ステ
ップ1002)する。なお、本ステップで参照する後続
ジョブカウンタ614は、入出力要求のあったジョブと
同一の後続ジョブ名称フィールド613を持つ後続ジョ
ブテーブル内のフィールドであるとする。ステップ10
01において、入出力要求を行ったジョブが先行ジョブ
であると判定した場合、まず従来同様、要求のあったジ
ョブから、パイプライン情報格納テーブル12内の先行
ジョブカウンタ609が示すバッファ領域に、データを
転送(ステップ1003)する。引き続き、パイプライ
ン情報格納テーブル12内の異常時対応フィールド60
4の内容を調査(ステップ1004)する。本ステップ
において、該フィールド604の内容が「NO」であれ
ば、異常発生時、他のジョブも引き続き異常終了させる
ため、特に回復作業のための準備は必要ない。よって、
この場合は処理を終了する。一方、異常時対応フィール
ド604の内容が「AUTO」「MANUAL」「US
ER」のいずれかの場合、後続ジョブが異常終了して
も、残りのジョブだけで処理を続行する。これに伴い、
異常終了したジョブの再実行に備える必要がある。よっ
てこの場合、ステップ1003にてバッファ領域に転送
したデータを、更に異常対応準備制御部9が用意した引
き継ぎデータ格納用の外部記憶装置(一般的には磁気テ
ープ)に書き込んだのち(ステップ1005)、当入出
力要求に対する処理を終了する。
【0026】次に、ジョブ再実行登録部10の処理内容
を説明する。ジョブ同期制御部5は、引き継ぎ処理を行
っていたジョブがすべてクローズ命令を発行したか異常
終了したとき、データ引き継ぎ処理は終了したと認識
し、対応するパイプライン情報格納テーブル12の消去
といった後処理を実行する。この後処理そのものは公知
技術である。ただし本実施例では、引き継ぎ処理の終了
を認識したとき、後処理の実行に先駆けてジョブ再実行
登録部10を呼び出し、異常発生に対する回復処理を行
う。図11に、ジョブ再実行登録部10のフローチャー
トを示す。データ引き継ぎ処理終了時にジョブ同期制御
部5によって呼び出されたジョブ再実行登録部10は、
まず本データ引き継ぎ処理に対応したパイプライン情報
格納テーブル12内の異常終了カウンタ605の値が0
か否かを調査(ステップ1101)する。該カウンタ6
05が0であれば、異常終了した後続ジョブは存在しな
いことを意味し、従って以下の回復処理は行わずに処理
を終了する。該カウンタ605が0でないとき、異常終
了した後続ジョブが存在することを意味する。このと
き、引き続き、同パイプライン情報格納テーブル12内
の異常時対応フィールド604の内容が「AUTO」で
あるか否かを調査(ステップ1102)する。該フィー
ルド604の内容が「AUTO」でなければ、異常終了
したジョブの回復処理は行わず、処理を終了する。該フ
ィールド604の内容が「AUTO」であれば、引き続
き、異常終了したジョブ再実行など回復処理のための準
備を行う。回復処理の準備として、まずコピージョブの
ジョブ制御文を作成する。ここでコピージョブとは、異
常終了した後続ジョブを再実行する際、外部記憶装置3
に格納済みの引き継ぎデータを、パイプライン方法を用
いて後続ジョブに対してコピーするジョブである。本コ
ピージョブを用意することにより、先行ジョブを再実行
する手間が省ける。先行ジョブを含めて再実行しようと
すると、更にその前のジョブも一緒に再実行しなければ
ならない可能性もある。また、本コピージョブは利用者
が指定することなく作成および実行される。このよう
に、本コピージョブを用いることで計算機システムの運
用を効率化できる。本コピージョブのジョブ制御文の一
例を、図12に示す。ステップ1103にてコピージョ
ブのジョブ制御文を作成したのち、該コピージョブのジ
ョブ制御文、および、再実行ジョブ情報格納領域14に
格納されている異常終了した後続ジョブのジョブ制御文
を、ジョブ情報格納ファイル202に登録(ステップ1
104)する。続けて、ステップ1104で登録したジ
ョブ群を、本データ引き継ぎ処理中の全ジョブが処理を
完了したのちに直ちに実行させる旨、ジョブスケジュー
ル情報格納ファイル203に登録(ステップ1105)
する。以上の処理によって、異常終了した後続ジョブを
自動的に再実行するための準備が完了する。
【0027】図12は、前記したコピージョブのジョブ
制御文の一例である。該ジョブ制御文1201は、実施
例1において、後続ジョブであるジョブB207、ジョ
ブC208のいずれか一方が異常終了した場合のジョブ
制御文である。ジョブ制御文1201において、プログ
ラムCOPYは、ファイル識別子INCPで指定された
ファイルからデータを読み込み、読み込んだデータをフ
ァイル識別子OUTCPで指定されたファイルに対して
書き込む、という動作を、すべてのデータの読み込みが
終了するまで繰り返すプログラムである。ファイル識別
子INCPでは、データ引き継ぎ処理中に外部記憶装置
に書き込まれたファイルを指定する。本実施例では、引
き継ぎデータ格納ファイルに「BACKUP.DAT
A.#01」というファイル名称が与えられた場合の例
を示している。また、DEVICEパラメタはファイル
が格納されている記憶媒体もしくは記憶媒体の識別子を
指示するためのものであり、当ファイルの場合は磁気テ
ープ装置に格納されていることを示す「DEVICE=
MT」と指示する。一方、ファイル識別子OUTCPで
は、実施例1においてパイプライン方法適用対象であっ
たファイル名称を指定する。ここで、ファイル名称を元
のパイプライン方法適用対象ファイルと一致させ、更に
「DEVICE=PIPELINE」と指定すること
で、異常終了した後続ジョブのジョブ制御文401もし
くは501をまったく変更することなく、再実行により
異常回復処理が実現できる。なお、ジョブB207、ジ
ョブC208がいずれも異常終了し、この二つを再実行
する必要がある場合は、ジョブ制御文1201のうち、
最後の行の「PIPENO=1」を「PIPENO=
2」と変更される。コピージョブのジョブ制御文120
1の作成に必要な情報のうち、ファイル識別子OUTC
Pに対応するファイル名称、および、PIPENOの値
は、それぞれパイプライン情報格納テーブル12内のフ
ァイル名称、異常終了カウンタ605の内容を複写す
る。
【0028】図13より図15では、第1の実施例にお
いて、後続ジョブが異常終了したときの実行状態の例を
示している。まず図13では、すべてのジョブが正常に
実行している状態にある。また、ジョブ制御文301に
おいて「PIPERCVR=AUTO」の指定があった
ため、磁気テープ3に対して引き継ぎデータの書き込み
処理も同時に実行している。ここで、磁気テープ3に書
き込まれるデータには、「BACKUP.DATA.#
01」なるファイル名称がパイプライン実行制御部4に
よって与えられている。図14では、後続ジョブのひと
つ、ジョブC208が異常終了した状態を示している。
「PIPERCVR=AUTO」との指定がなされてい
たため、本例では、残りのジョブA206、ジョブB2
07、および、磁気テープ3へのデータ書き込みは続行
されている。図15では、ジョブA206、ジョブB2
07が正常終了した後の状態を示している。「PIPE
RCVR=AUTO」との指定により、ジョブA20
6、ジョブB207の正常終了に引き続き、異常終了し
たジョブC208、および、ジョブC208に対して引
き継ぎデータをコピーするコピージョブ1501の実行
が開始される。以上示した通り、本実施例によれば、あ
るジョブが異常終了した場合でも、他のジョブは影響を
受けることなく処理を終了でき、かつ、利用者が指示し
なくとも、異常終了したジョブを再実行する。これによ
り、多数のジョブを連続的に実行する必要がある計算機
システムの運用を効率良く実行でき、異常が発生した際
の回復時間を短縮できる。
【0029】次に、図16より図17で、第1の実施例
における、後続ジョブが異常終了した別の実行状態の例
を示す。まず図16では、2つの後続ジョブ、ジョブB
207とジョブC208が共に異常終了した状態を示し
ている。「PIPERCVR=AUTO」の指定があっ
たときは、このようにすべての後続ジョブが異常終了し
た場合でも、ジョブA206すなわち先行ジョブの実
行、および、磁気テープ3への書き込み処理は続行す
る。図17は、ジョブA206が正常終了した後の実行
状態を示したものである。ここでは、異常終了したジョ
ブB207、ジョブC208を再実行し、かつ、磁気テ
ープ3へ書き込まれたデータを後続ジョブにコピーする
コピージョブ1701を実行することにより、異常回復
処理を行っている。この場合、従来通りにジョブA20
6、ジョブB207、ジョブC208の三つのジョブを
再実行する方法と比較し、再実行するジョブの数は変化
しない。しかし、ジョブA206だけでも先に処理を終
了させることによって、異常処理の伝搬を防止すること
ができる。かつ、コピージョブ1701の実行を利用者
が指定する必要がないため、効率の良い運用が実現でき
る。
【0030】引き続き、第2の実施例の説明を行う。第
2の実施例では、第1の実施例で実行されていたジョブ
A206、ジョブB207、ジョブC208ではなく、
ジョブD2101、ジョブE2102、ジョブF210
3の三つのジョブを実行する。それ以外の構成は、第1
の実施例と同様である。ジョブD2101、ジョブE2
102、ジョブF2103のジョブ制御文1801、1
901、2001を、それぞれ図18、図19、図20
に示す。これらのジョブ制御文の各パラメタの意味は、
第1の実施例のジョブ制御文と同じである。ここでは、
第1の実施例との指定内容の相違点を中心に説明する。
図18および図19より、ジョブD2101とジョブE
2102とが、「FILE.PIPE.Y」というファ
イル名で示されるデータ列の引き継ぎ処理を、パイプラ
イン方法を利用して行うことを指定していることが分か
る。ここで、ジョブ制御文1801でのファイル識別子
は「OUT」で始まり、ジョブ制御文1901でのファ
イル識別子は「IN」で始まっている。以上の指定によ
り、ジョブD2101とジョブE2102との間で、パ
イプライン方法を用いたデータ引き継ぎ処理の連携が成
立していることが認識できる。更に、先行ジョブである
ジョブD2101のジョブ制御文1801において、
「PIPERCVR=USER」と指定されている。よ
って、後続ジョブであるジョブE2102がデータ引き
継ぎ中に異常終了した場合、ジョブD2101の処理を
続行するか否か、利用者に応答要求しなければならない
ことが認識できる。同様にして、図19と図20とで示
されたジョブE2102のジョブ制御文1901、ジョ
ブF2103のジョブ制御文2001より、ジョブE2
102とジョブF2103との間でも、パイプライン方
法を用いたデータ引き継ぎ処理の連携が成立しているこ
とが認識できる。また、先行ジョブであるジョブE21
02のジョブ制御文1901において、「PIPERC
VR=USER」と指定されているため、後続ジョブで
あるジョブF2103がデータ引き継ぎ中に異常終了し
た場合、ジョブE2102の処理を続行するか否か、利
用者に応答要求しなければならないことが認識できる。
【0031】以上示したジョブ制御文1801、190
1、2001で定義されるジョブD2101、ジョブE
2102、ジョブF2103の実行中、異常が生じた場
合の状態の変化を、以下図21から図23を用いて説明
する。まず図21では、すべてのジョブが正常に実行し
ているときの状態を示す。すでに説明した通り、ジョブ
D2101とジョブE2102、また、ジョブE210
2とジョブF2103とが、それぞれパイプライン実行
制御部4を介してデータ引き継ぎ処理を実行している。
更に、それぞれのデータ引き継ぎ処理において、異常発
生時に備え、磁気テープ3に引き継ぎデータを書き込ん
でいる。なお、本実施例では利用者の負担を軽減するた
め、異常発生に備えた磁気テープへのデータ書き込みに
対し、そのファイル名などの定義はパイプライン実行制
御部4が行う。その際、それぞれのファイル識別子は異
なる名称とする必要がある。本実施例では、「BACK
UP.DATA.#01」「BACKUP.DATA.
#02」のように、互いに異なる番号を含んだファイル
名称を与えることで二つの磁気テープへのデータ書き込
みを区別しているが、ファイル識別子が異なっていれ
ば、ファイル名称は必ずしも異なっている必要はない。
また、これらの異常発生に備えたデータ書き込みファイ
ルに対し、ジョブ制御文の中でファイル名やファイル識
別子などの情報を、利用者が定義する方法も可能であ
る。図22では、第2の実施例の処理を実行中、ジョブ
F2103が異常終了した状態を示している。ジョブF
2103とデータ引き継ぎ処理を行っていたジョブE2
102のジョブ制御文1901において、「PIPER
CVR=USER」と指定されているため、異常発生を
示すメッセージと共に、以後の対応内容の応答を要求す
るメッセージを、コンソール端末2に出力する。このと
き、すでに示した通り利用者は「NO」「AUTO」
「MANUAL」のいずれかを応答しなければならな
い。本実施例では、利用者が「AUTO」と応答したも
のとする。すなわち、他のジョブが正常に終了したの
ち、異常終了したジョブF2103を自動的に再実行す
る。このように本発明を利用した結果、ジョブF210
3の異常状態が、ジョブE2102やジョブD2101
に伝搬するのを防いでいることに注意する。
【0032】図23では、ジョブD2101、ジョブE
2102が正常終了したのちの状態を示している。前述
の通り、本実施例では異常発生時に利用者より「AUT
O」との応答があったものと見なしているため、異常終
了したジョブF2103、および、ジョブF2103と
パイプライン方法を利用したデータ引き継ぎを実行する
コピージョブ2301を、利用者の指定を待たずに実行
している。図24は、図23で実行されるコピージョブ
2301のジョブ制御文2401を示している。入力元
ファイルとして、引き継ぎデータ格納ファイル名を、ま
た、出力先ファイルとして、再実行するジョブF210
3がアクセスするとの同一ファイル名を指定し、同時に
パイプライン方法の適用を意味する「DEVICE=P
IPELINE」を指定することにより、ジョブF21
03のジョブ制御文を変更することなく、異常回復処理
を可能としている。なお、本ジョブ制御文2401で
は、パイプライン方法によるデータ引き継ぎ適用ファイ
ルに対し、PIPERCVRパラメタが指定されていな
い。前述した通り、本実施例においては、同パラメタを
省略した場合、「PIPERCVR=NO」が指定され
た場合と同様の処理を行なう。すなわち、コピージョブ
2301と再実行中のジョブF2103とのデータ引き
継ぎ処理にて、再びジョブF2103が異常終了すれ
ば、両ジョブとも異常終了する。異常終了が連続するな
らば、正常に処理を行なうために利用者がなんらかの環
境設定変更を行わなければならないと考えられる。その
ため、このように再実行時に再び異常終了するときは、
全処理を異常終了させることが妥当である。その場合で
も、ジョブF2103が要求している入力データは外部
記憶装置に格納されているので、ジョブF2103を処
理するとき同データを利用することにより、他のジョブ
を意識する必要はない。
【0033】引き続き、第3の実施例の説明を行う。図
25は、第3の実施例における処理の実行状態を示して
いる。図25で示す通り、第3の実施例ではジョブG2
501、ジョブH2502、ジョブI2503、ジョブ
J2504、ジョブK2505、ジョブL2506、以
上6個のジョブを実行する。ここで、ジョブG2501
とジョブH2502、ジョブH2502とジョブI25
03、ジョブI2503とジョブJ2504、ジョブJ
2504とジョブK2505、ジョブK2505とジョ
ブL2506がそれぞれパイプライン方法によるデータ
引き継ぎ処理を行っており、いわゆる多段的なデータ引
き継ぎ処理の例となっている。本実施例においては、ジ
ョブH2502からジョブI2503へのデータ引き継
ぎ処理、及び、ジョブJ2504からジョブK2505
へのデータ引き継ぎ処理において「PIPERCVR=
AUTO」の指定がなされ、それ以外のデータ引き継ぎ
処理においては「PIPERCVR=NO」の指定がな
されている。そこで、上記の2箇所では、それぞれ異常
発生に備え、外部記憶装置3へのデータ書き込み処理を
実行する。「PIPERCVR=AUTO」等の指定が
あり、異常発生時に備えた処理を行う場合、そのために
外部記憶装置等の資源を余分に必要とする。そのため、
本実施例のように、すべてのデータ引き継ぎ処理に対し
て、本発明を適用できない場合も考えられる。しかし、
このように多段的にデータ引き継ぎを行っている中の一
部に本発明を適用することによって、異常が生じた場
合、その影響を小さな範囲で押さえることができる。本
実施例では、ジョブL2506が異常終了した場合、そ
れに伴いジョブK2505を異常終了させなければなら
ないが、それ以外のジョブは正常に処理を続行できる。
また、ジョブJ2504が異常終了した場合、該ジョブ
より下位にあるジョブK2505、ジョブL2506
や、1つ上位のジョブI2503も異常終了させなけれ
ばならないが、本発明の適用によって、更に上位にある
ジョブG2501とジョブH2502にまで異常が伝搬
することはない。このように、多段的にデータ引き継ぎ
を行っている際、そのうち一部のデータ引き継ぎ箇所に
本発明を適用するだけでも、異常処理の伝搬を小さい範
囲にとどめることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、パイプライン方法を用
いてジョブ間でデータ引き継ぎ処理を行うとき、異常が
発生した際の回復時間を短縮でき、また、異常回復に要
する利用者の手間を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1の実施例のシステム構成図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例におけるジョブ間データ
引き継ぎ処理を実行するジョブAに対応するジョブ制御
文を表す図である。
【図4】本発明の第1の実施例におけるジョブ間データ
引き継ぎ処理を実行するジョブBに対応するジョブ制御
文を表す図である。
【図5】本発明の第1の実施例におけるジョブ間データ
引き継ぎ処理を実行するジョブCに対応するジョブ制御
文を表す図である。
【図6】本発明の第1の実施例におけるパイプライン情
報格納テーブルの構成図である。
【図7】本発明の第1の実施例における異常対応準備制
御部の処理フローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施例における異常対応制御部
の処理フローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施例におけるジョブ間データ
引き継ぎ処理中に異常が発生した際のコンソールへのメ
ッセージを表す図である。
【図10】本発明の第1の実施例におけるデータ入出力
制御部の処理フローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施例におけるジョブ再実行
登録部の処理フローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施例においてジョブ間デー
タ引き継ぎ処理中に異常が発生した際、その回復処理に
利用するコピージョブのジョブ制御文を表す図である。
【図13】本発明の第1の実施例におけるデータ引き継
ぎ処理の実行状態の一部を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施例におけるデータ引き継
ぎ処理の実行状態の一部を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施例におけるデータ引き継
ぎ処理の実行状態の一部を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施例におけるデータ引き継
ぎ処理の実行状態の一部を示す図である。
【図17】本発明の第1の実施例におけるデータ引き継
ぎ処理の実行状態の一部を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施例におけるジョブ間デー
タ引き継ぎ処理を実行するジョブDに対応するジョブ制
御文を表す図である。
【図19】本発明の第2の実施例におけるジョブ間デー
タ引き継ぎ処理を実行するジョブEに対応するジョブ制
御文を表す図である。
【図20】本発明の第2の実施例におけるジョブ間デー
タ引き継ぎ処理を実行するジョブFに対応するジョブ制
御文を表す図である。
【図21】本発明の第2の実施例におけるデータ引き継
ぎ処理の実行状態の一部を示す図である。
【図22】本発明の第2の実施例におけるデータ引き継
ぎ処理の実行状態の一部を示す図である。
【図23】本発明の第2の実施例におけるデータ引き継
ぎ処理の実行状態の一部を示す図である。
【図24】本発明の第2の実施例においてジョブ間デー
タ引き継ぎ処理中に異常が発生した際、その回復処理に
利用するコピージョブのジョブ制御文を表す図である。
【図25】本発明の第3の実施例におけるデータ引き継
ぎ処理の実行状態を示す図である。
【符号の説明】
1…計算機、2…コンソール、3…磁気テープ、4…パ
イプライン実行制御部、5…ジョブ同期制御部、6…デ
ータ入出力制御部、7…ジョブ実行監視部、8…異常対
応制御部、9…異常対応準備制御部、10…ジョブ再実
行登録部、11…パイプライン情報格納領域、12…パ
イプライン情報格納テーブル、13…バッファ領域、1
4…再実行ジョブ情報格納領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 政幸 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア開発本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つのジョブが生成する一つ以上の連続
    したデータを、データ生成順に一つ以上のジョブがそれ
    ぞれ受け取る必要があるとき、データを生成するジョ
    ブ、データを受け取るジョブをすべて平行に実行し、主
    記憶またはそれに準ずる補助記憶上に用意したバッファ
    領域を介し、すべてのデータが生成されるのを待つこと
    なくデータの受け渡し処理を実行する機能、及び、実行
    中のジョブの状態を監視する機能を有する計算機システ
    ムにおいて、 前記データ受け渡し処理を実行中のジョブが異常終了し
    たとき、該異常終了したジョブが、データを生成する側
    のジョブであるか、データを受け取る側のジョブである
    かを識別するステップと、 前ステップにおいて、異常終了したジョブがデータを生
    成する側のジョブであると認識した場合、該データ引き
    継ぎ処理はそれ以上続行不可能であると見なし、データ
    引き継ぎ処理中の残りのジョブをすべて異常終了するス
    テップと、 前々ステップにおいて、異常終了したジョブがデータを
    受け取る側のジョブであると認識した場合、残りのジョ
    ブ間でのデータ引き継ぎ処理は続行可能であると見な
    し、異常終了していないジョブだけでデータ引き継ぎ処
    理を続行するステップと、 データ引き継ぎを実行したすべてのジョブが正常終了ま
    たは異常終了したことを認識した場合、引き続き、異常
    終了したジョブのみを再実行するステップとを有するこ
    とを特徴とするジョブ間データ引き継ぎにおける異常発
    生時の対応方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のジョブ間データ引き継ぎ
    における異常発生時の対応方法において、 ジョブ間で引き継ぐデータを、ジョブ間で引き継ぐと同
    時に、生成順に外部記憶装置にも書き出すステップと、 該外部記憶装置に書き出したデータを入力し、データを
    受け取るジョブがデータ引き継ぎ対象として指定してい
    たファイルに、データをコピーすることを指定したプロ
    グラムを実行するジョブを生成するステップと、 該データのコピーを実行するジョブと、異常終了したジ
    ョブとの間で、ジョブ間データ引き継ぎ機能を適用する
    ことを指定するステップと、 当初のデータ引き継ぎ処理が終了したのち、前記データ
    コピーを実行するジョブと、異常終了したジョブとを起
    動するステップとを有することを特徴とするジョブ間デ
    ータ引き継ぎにおける異常発生時の対応方法。
  3. 【請求項3】 請求項1、2記載のジョブ間データ引き
    継ぎにおける異常発生時の対応方法において、 データを受け取るジョブがすべて異常終了した場合で
    も、データを生成するジョブを続行するステップと、 同じく、該ジョブが生成したデータを外部記憶装置に書
    き出す処理を続行するステップと、 データ生成ジョブの実行が終了したのち、請求項2記載
    のデータコピーを実行するジョブと、異常終了したすべ
    てのジョブとを起動するステップとを有することを特徴
    とするジョブ間データ引き継ぎにおける異常発生時の対
    応方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2記載のジョブ間データ引き
    継ぎにおける異常発生時の対応方法において、 ジョブ間データ引き継ぎを実行するジョブのうち、デー
    タを生成する側のジョブの実行開始時、当該データ引き
    継ぎ処理において、請求項1記載のジョブ間データ引き
    継ぎにおける異常発生時の対応方法を適用するか適用し
    ないかを指定するステップと、 前記指定において適用する指定があったときには、当該
    異常発生時の対応方法を実行し、前記指定において適用
    しない指定があったときには、当該異常発生時の対応方
    法を実行しないステップと、 データ生成ジョブの実行開始時に、当該異常発生時の対
    応方法を適用する、適用しない、のいずれも指定されな
    かった場合に、該対応方法を適用するか、該対応方法を
    適用しないかを、あらかじめ設定するステップとを有す
    ることを特徴とするジョブ間データ引き継ぎにおける異
    常発生時の対応方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2記載のジョブ間データ引き
    継ぎにおける異常発生時の対応方法において、 データを受け取る側のジョブが異常終了したことを確認
    したとき、該ジョブが異常終了したことを示すメッセー
    ジをコンソールまたは該ジョブの実行を依頼した端末に
    出力するステップと、 前記メッセージ出力ののち、残りのジョブのデータ引き
    継ぎ処理を続行するか、続行しないかの応答を利用者に
    要求するステップと、 利用者からの応答があったのち、該利用者からの応答が
    データ引き継ぎ処理を続行すること要求していれば、残
    りのジョブでデータ引き継ぎ処理を続行し、該利用者か
    らの応答がデータ引き継ぎ処理を続行しないこと要求し
    ていれば、データ引き継ぎ処理を実行している残りのジ
    ョブを異常終了させることを決定するステップとを有す
    ることを特徴とするジョブ間データ引き継ぎにおける異
    常発生時の対応方法。
  6. 【請求項6】 請求項4、5記載のジョブ間データ引き
    継ぎにおける異常発生時の対応方法において、 データを生成する側のジョブの実行開始時、当該データ
    引き継ぎ処理において、請求項1記載のジョブ間データ
    引き継ぎにおける異常発生時の対応方法を、異常発生時
    に利用者に確認し、利用者からの応答に従って決定する
    か、異常が発生したときは利用者への確認を行わず必ず
    適用するか、異常が発生しても適用しないか、のいずれ
    かのうちから指定するステップと、 前記指定に応じて、適用する指定があったとき、及び、
    利用者からの応答を確認する要求があり、利用者からの
    応答が適用することを意味するときには該対応方法の適
    用を実行し、適用しない指定があったとき、及び、利用
    者からの応答を確認する要求があり、利用者からの応答
    が適用しないことを意味するときには該対応方法の適用
    を実行しないことを決定するステップと、 前記対応方法を適用を決定する指定がデータ生成ジョブ
    の実行開始時になかった場合に、利用者からの応答に従
    って適用するかしないかを決定するか、利用者へ応答を
    要求せずに対応方法を適用するか、利用者へ応答を要求
    せずに対応方法を適用しないかを、あらかじめ設定する
    ステップとを有することを特徴とするジョブ間データ引
    き継ぎにおける異常発生時の対応方法。
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