JPH07225470A - 平版印刷版の消去液及び感光性平版印刷版の処理方法 - Google Patents

平版印刷版の消去液及び感光性平版印刷版の処理方法

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JPH07225470A
JPH07225470A JP1666694A JP1666694A JPH07225470A JP H07225470 A JPH07225470 A JP H07225470A JP 1666694 A JP1666694 A JP 1666694A JP 1666694 A JP1666694 A JP 1666694A JP H07225470 A JPH07225470 A JP H07225470A
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JP
Japan
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printing plate
erasing
lithographic printing
liquid
parts
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JP1666694A
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English (en)
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Noriyoshi Kojima
紀美 小島
Hideyuki Nakai
英之 中井
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 近接する画像部に悪影響を与えることなく
所望の画像部だけを消去でき、中間調部分の消去性に優
れた平版印刷版の消去液を提供する。補充現像液の補
充量が多くなって現像液が疲労した状態になっても現像
性が良好で現像された感光性平版印刷版の中間調部分が
赤くなる現象が発生しないだけでなく、中間調部分の消
去性が良好なo-キノンジアジド化合物を用いたポジ型感
光性平版印刷版の処理方法を提供する。 【構成】 (1)ホスト(例えば、シクロデキストリ
ン、シクロトリベラトリレン等)を含有する平版印刷版
の消去液(上記目的)。(2)感光性平版印刷版を画
像露光した後、ホストを含有する処理液で処理し、その
後に現像液で現像する平版印刷版の処理方法(上記目的
)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版の製版技術
に関し、更に詳しくは、不要な画像部(印刷インキを受
容する領域)を消去するために用いられる平版印刷版の
修正剤である消去液、及び平版印刷版の消去性が改良さ
れる感光性平版印刷版の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、平版印刷版は、感光性平
版印刷版を画像露光の後、現像液を感光層に付与して非
画像部感光層を除去する写真製版によって作成されてお
り、上記現像液は、一般に、補充現像液を補充し、現像
処理によって消費された現像液成分を補充しながら現像
を行う現像方法が用いられている。
【0003】そして、写真製版により製造される平版印
刷版を含めて、平版印刷版には、必然的に生ずる不必要
な画像や削除訂正が必要な画像部が生じることがあっ
て、修正が必要になる。一例を挙げれば、例えばオリジ
ナルフィルムの汚れ、キズ、切口等によって感光性平版
印刷版の感光層に露光過不足が起き、これにより不要の
画像部が生じ、これを修正することが必要となる。特に
写真画像でハイライトとシャドウの間の濃度域で階調の
ある部分である中間調といわれる部分は消去が困難で、
印刷時にこれらの部分に印刷インキが付着しやすくな
り、印刷物に汚れを生ずる。
【0004】このような平版印刷版の不要な画像部を除
去する修正剤として、微細な部分の修正作業が増加し、
近接画線(消去すべき画像部に近接する、消去すべきで
ない必要な画像等)に対する悪影響の低いものが強く望
まれた状況から、近接画線に対する悪影響を改良した炭
素数18以下の脂肪酸とグリセリンとのエステル化合物を
含有する修正剤が特公平5-11619号公報に開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
5-11619号公報に開示された修正剤には、近接画線に対
する悪影響の改良が未だ不十分であるうえ、中間調部分
の消去性にも難点がある。
【0006】また、感光成分としてo-キノンジアジド化
合物を用いたポジ型感光性平版印刷版を現像補充液を補
充しながら現像を行う場合、補充現像液の補充量が多く
なって、現像液が疲労した状態になってくると、現像さ
れた感光性平版印刷版の中間調部分が赤くなる現象が起
こり、また、赤くなった中間調部分を消去することがで
きないという問題が発生する。そのため消去不良部分に
インキが乗り、印刷不良を起こす欠点があった。
【0007】従って、本発明の目的は、第1に、近接す
る画像部に悪影響を与えることなく、所望の画像部だけ
を消去できる改善された消去性を有する平版印刷版の消
去液を提供することであり、第2に、中間調部分の消去
性に優れた平版印刷版の消去液を提供することである。
【0008】また、本発明の目的は、第3に、o-キノン
ジアジド化合物を用いたポジ型感光性平版印刷版を、現
像補充液を補充しながら現像を行う場合、補充現像液の
補充量が多くなって現像液が疲労した状態になっても、
現像性が良好で、現像された感光性平版印刷版の中間調
部分が赤くなる現象が発生しないだけでなく、中間調部
分の消去性も良好な感光性平版印刷版の処理方法を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記本発明の第1及び第
2の目的は、下記(1)又は(2)によって達成され、
上記本発明の第3の目的は、下記(3)又は(4)によ
って達成される。
【0010】(1)ホストを含有することを特徴とする
平版印刷版の消去液 (2)シクロデキストリンを含有することを特徴とする
平版印刷版の消去液 (3)感光性平版印刷版を画像露光後、ホストを含有す
る処理液で処理し、しかる後に現像液で現像することを
特徴とする感光性平版印刷版の処理方法 (4)感光性平版印刷版を画像露光後、シクロデキスト
リンを含有する処理液で処理し、しかる後に現像液で現
像することを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
【0011】以下、本発明について詳述する。
【0012】請求項1〜4に係る発明において用いられ
るホストとしては、水又は有機分子を包接することがで
きる化合物であればよい。請求項1に係る発明の消去液
に用いるホストは、消去液の調製に用いる溶剤に可溶な
有機系化合物が好ましく、請求項3に係る発明の処理液
に用いるホストは、該処理液の調製に用いる溶剤に可溶
な有機系化合物が好ましい。このような有機系化合物の
例としては、例えば「ホストゲストケミストリー」(平
岡道夫等著、講談社、1984年)、「テトラヘドロンレポ
ート」(No.2,26(1987)p.5725,A.Collet等)、「化学
工業4月号(1991)」(p.278,新海等)等に記載されて
いる化合物が挙げられる。
【0013】請求項1〜4に係る発明において用いられ
るホストとしては、例えば環状D-グルカン類、シクロフ
ァン類、中性ポリリガンド、環状ポリアニオン、環状ポ
リカチオン、環状ペプチド、スフェランド(SPHERAND
S)、キャビタンド(CAVITANDS)及びそれらの非環状類
縁体が挙げられる。
【0014】環状D-グルカン類及びその非環状類縁体と
しては、例えばα-D-グルコピラノースがグリコキシド
結合によって連なった化合物が挙げられる。該化合物と
しては、デンプン、アミロース、アミロペクチン等のD-
グルコピラノース基により構成される糖質類、α-シク
ロデキストリン、β-シクロデキストリン、γ-シクロデ
キストリン、D-グルコピラノース基の重合度が9以上の
シクロデキストリン等のシクロデキストリン及び−SO3C
6H5CH2C6H5SO3−基、−NHCH2CH2NH−基、−NHCH2CH2NHC
H2CH2NH−基、−SC6H5基、−N3基、−NH2基、−NEt
2基、−SC(NH2 +)NH2基、−SH基、−SCH2CH2NH2基、イミ
ダゾール基、エチレンジアミン基等の置換基を導入した
下記式
【0015】
【化1】
【0016】で表されるD-グルカン類の修飾物が挙げら
れる。
【0017】シクロファン類とは、芳香環が種々の結合
によりつながった構造を有する環状化合物であり、多く
の化合物が知られている。芳香環を結ぶ結合としては、
例えば単結合、−(CR1R2)m−結合、−O(CR1R2)mO−結
合、−NH(CR1R2)mNH−結合、−(CR1R2)pNR3(CR4R5)q
結合、−(CR1R2)pN+R3R4(CR5R6)q−結合、−(CR1R2)pS+
R3(CR4R5)q−結合、−CO2−結合、−CONR−結合(ここ
で、R1,R2,R3,R4,R5及びR6は、同一でも異な
っていてもよく、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル
基を示し、m,p及びqは、同一でも異なっていてもよ
く、1〜4の整数を示す)などが挙げられる。該化合物
としては、例えば下記式
【0018】
【化2】
【0019】で表されるパラシクロファン類、トリ-o-
テイモタイド、シクロトリベラトリレンに代表される下
記式
【0020】
【化3】
【0021】で表されるオルトシクロファン類、メタシ
クロファン、カリックスアレン、レゾルシノール-アル
デヒド環状オリゴマー等に代表される下記式
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】で表されるメタシクロファン類、あるいは
下記式
【0025】
【化6】
【0026】で表されるパラ置換フェノール類非環状オ
リゴマーが挙げられる。
【0027】中性ポリリンガンドとしては、クラウン化
合物、クリプタント、環状ポリアミン及びそれらの非環
状類縁体が挙げられる。該化合物は、金属イオンを有効
に取り込むことが知られているが、カチオン性有機分子
も有効に取り込むことができる。
【0028】これらのホストは、単体として添加しても
よいが、ゲストを取り込んだ包接化合物の形状で添加し
てもよい。
【0029】上記ホストのうち、環状及び非環状D-グル
カン類、シクロファン類及び非環状シクロファン類縁体
が好ましい。さらに詳しくは、シクロデキストリン、カ
リックスアレン、レゾルシノール-アルデヒド環状オリ
ゴマー、パラ置換フェノール類非環状オリゴマーが好ま
しく、シクロデキストリンが特に好ましい。
【0030】請求項1〜4に係る発明において、ホスト
は1種で用いてもまた2種以上を混合して用いてもよ
く、請求項1若しくは2の消去液又は請求項3若しくは
4の処理液の総重量に対して好ましくは0.05〜25重量
%、より好ましくは1〜15重量%の範囲で用いられる。
【0031】請求項1又は2に係る発明の消去液は、ホ
スト及び画像部を溶解又は膨潤させる溶剤を含有する組
成物であって、該組成物はその他の添加剤、例えば酸性
物質、水、界面活性剤、粘度調節剤、着色剤等を含有す
ることができる。
【0032】請求項1又は2に係る発明の消去液が含有
する画像部を溶解又は膨潤する溶剤としては、例えばラ
クトン類、エーテル類、ケトン類、アルコール類、炭化
水素系溶媒類等がある。上記ラクトン類としては、ブチ
ロラクトン、バレロラクトン及びヘキサノラクトン等が
あり、エーテル類としてはグリコールエーテル類があ
る。例えば2-メトキシエタノール、2-エトキシエタノー
ル、2-イソプロポキシエタノール、2-ブチルグルコール
等のグリコールモノアルキルエーテル類、例えば2-フェ
ニルエタノール等のグリコールモノアリールエーテル
類、例えばジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
イソブチルエーテル等のジチエレングリコールモノアル
キルエーテル類、例えばトリエチレングリコールモノメ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエー
テル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等の
トリエチレングリコールモノアルキルエーテル類、例え
ばエチレングリコールジメチルエーテル等のエチレング
リコールジアルキルエーテル類、例えばジエチレングリ
コールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチ
ルエーテル等のジエチレングリコールジエチルエーテル
等のジエチレングリコールジアルキルエーテル類などが
含まれる。ケトン類には、例えばメチルエチルケトン、
メチルプロピルケトン、ジエチルケトン、メチルブチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、エチルブチルケト
ン、ブチロン、メチルアミルケトン、メチルヘキシルケ
トン、バレロン、メシチルオキシド、ジアセトンアルコ
ール、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、ア
セトフェノン、イソホロン、アセチルアセトン、アセト
ニルアセトン等が含まれる。アルコール類としては、例
えばメタノール、エタノール、ブタノール、オクチルア
ルコール、ベンジルアルコール等が挙げられる。炭化水
素系溶媒としては例えばトルエン、キシレン、テレビン
油、n-ヘプタン、ソルベントナフサ、例えばケロシン、
ミネラルスピリット等のような石油留分で沸点が120〜2
50℃付近の炭化水素溶媒が挙げられる。これらの他にN,
N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等も
挙げられる。
【0033】上記の各種画像溶媒及び膨潤剤は単独もし
くは2種以上組み合わせて使用することができる。上記
溶剤は、本発明の消去液総重量に対して20〜90重量%、
より好ましくは30〜85重量%範囲で含有させるのが適当
である。
【0034】本発明の消去液には、必要に応じて界面活
性剤を含有させることができる。界面活性剤は本発明の
消去液に含まれる各成分が平版印刷版の画像部へより良
好に浸透するのを促進し、更に消去液中に含まれる各成
分が良好に混合して安定な溶液を形成し得るようにする
為に有効でる。かかる界面活性剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリスチ
リルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸部分エ
ステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、ペンタエ
リストール脂肪酸部分エステル類、プロピレングリコー
ルモノ脂肪酸エステル、しょ糖脂肪酸部分エステル、オ
キシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル類、ポ
リオキシエチレンソルビトール脂肪酸部分エステル類、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリグリセ
リン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレン化ひま
し油類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸部分エス
テル類、脂肪酸ジエタノールアミド類、N,N-ビス-2-ヒ
ドロキシアルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸エステル、トリ
アルキルアミンオキシド等の非イオン性界面活性剤、脂
肪酸塩類、アビチェン酸塩類、ヒドロキシアルカンスル
ホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジアルキルスル
ホこはく酸エステル塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、ア
ルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシ
ポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキ
シエチレンアルキルスルホフェニルエーテル塩類、N-メ
チル-N-オレイルタウリンナトリウム類、N-アルキルス
ルホこはく酸モノアミド二ナトリウム塩類、石油スルホ
ン酸塩類、硫酸化ひまし油、硫酸化牛脚油、脂肪酸アル
キルエステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステ
ル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エス
テル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステ
ル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル
硫酸エステル塩類、アルキルりん酸エステル塩類、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルりん酸エステル塩類、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルりん酸エ
ステル塩類、スチレン-無水マレイン酸共重合物の部分
けん化物類、オレフィン-無水マレンイ酸共重合物の部
分けん化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合
物類等のアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類、
第四級アンモニウム塩類、ポリオキシエチレンアルキル
アミン塩類、ポリエチレンポリアミン誘導体等のカチオ
ン性界面活性剤、カルボキシベタイン類、アミノカルボ
ン酸類、スルホベタイン類、アミノ硫酸エステル類、イ
ミダゾリン類等の両性界面活性剤が挙げられる。以上挙
げられた界面活性剤の中でポリオキシエチレンとあるも
のは、ポリオキシメチレン、ポリオキシプロピレン、ポ
リオキシブチレン等のポリオキシアルキレンに読み替え
ることもできる。
【0035】これらのうち、非イオン界面活性剤及び陰
イオン界面活性剤が好ましく、消去液中に含まれる各成
分が良好に混合することからHLBが9以上の界面活性
剤がより好ましい。さらに、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル類、オキシエチレンオキシプロピレ
ンブロックコポリマー、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレンソルビトール
脂肪酸部分エステル類、ポリエリチレングリコール脂肪
酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類
は、消去液の画像部消失効果を良好にするため好まし
い。
【0036】最も好ましいものはオキシエチレンオキシ
プロピレンブロックコポリマーである。これらの界面活
性剤は単独でも2種以上混合していてもよく、本発明に
係る消去液の総重量に対して好ましくは1〜40重量%、
より好ましくは3〜25重量%の範囲で含有させる。
【0037】着色色素は視覚的にコントラストを望む場
合に含有させることができ、具体的には、例えばクリス
タルバイオレット、サフラニン、ブリリアントブルー、
マラカイトグリーン、アシドローダミンB等の染料を始
めとして無機顔料、有機顔料等がある。これらの着色剤
は本発明に係る消去液の総重量に対して0.0001〜0.05重
量%、好ましくは0.001〜0.01重量%の範囲で用いられ
る。
【0038】本発明に係る消去液に含有させることがで
きる酸性物質としては、例えばフッ酸、塩酸、硫酸、過
硫酸、硝酸、過マンガン酸、リン酸、ホウフッ化水素
酸、珪フッ化水素酸等の無機酸、酢酸、くえん酸、りん
ご酸、乳酸、蓚酸、トリクロル酢酸、タンニン酸、フイ
チン酸、p-トルエンスルホン酸、ホスホン酸等の有機酸
及びそれらの塩等が挙げられる。
【0039】これらの酸性物質のうち、フッ酸、リン
酸、ホウフッ化水素酸又はそれらの塩が修正効果向上の
ため好ましい。これら酸性物質は単独もしくは2種以上
組み合わせて使用することができ、消去液の総重量に対
して0.1〜15重量%、好ましくは0.3〜8.0重量%の範囲
で含有させられる。
【0040】水は酸など、種々の成分に含有していて必
然的に添加されるものの他、選択的に添加してもよいも
のであるが、本発明に係る消去液においてはその性能に
微妙に作用する。このため好ましい添加量は消去液総重
量に対して、1〜30重量%、より好ましくは3〜20重量
%である。
【0041】請求項1又は2に係る本発明の消去液に含
有させることができる粘度調節剤としては、例えば珪酸
微粉末等の無機増粘剤、例えばメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース・Na塩等の改質セルロース、アラビアガム、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ビニ
ルメチルエーテル-無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニ
ル-無水マレイン酸共重合体等の高分子化合物が挙げら
れる。中でも改質セルロース、ポリビニルピロリドン及
び上記二種の無水マレイン酸共重合体が好ましく、最も
好ましくは、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の
改質セルロース及びポリビニルピロリドンである。これ
ら粘度調節剤は単独でも、2種以上混合して用いること
もでき、希望の粘度となるように添加量を変えることが
できるが、好ましくは本発明においては消去液に対して
0.5〜25重量%、更に好ましくは1〜15重量%の範囲で
用いられる。
【0042】本発明の消去液は、ポジ型及びネガ型感光
性平版印刷版から製版された平版印刷版に適用し得る
が、特に支持体上にポジ型感光層を設けた平版印刷版か
ら製版されることにより得られる平版印刷版の画像部を
消去するときに有効に用いられる。
【0043】この感光性平版印刷版の支持体としては、
例えば紙、プラスチックラミネート紙、アルミニウム、
銅、亜鉛の如き金属板、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレン、三酢酸セルロースのようなプラスチッ
クフィルムならびにクロム、ニッケル、アルミニウム等
の金属を蒸着もしくはラミネートした金属板、紙、プラ
スチックフィルム等が包含される。
【0044】上記支持体の中、アルミニウム板は寸度安
定性に優れ、かつ安価であるため特に好ましく用いるこ
とができる。これら支持体の表面は、親水化するために
処理が施される。例えばアルミニウム支持体の場合に
は、機械的、化学的あるいは電気的砂目立て処理を始め
として、珪酸ソーダ、弗化ジルコニウム酸カリウム、リ
ン酸塩等による浸漬処理、あるいは陽極酸化処理を施す
ことが好ましい。このような処理によりアルミニウム支
持体に対する感光性層の接着性が改良される。
【0045】上記の親水化するための処理の中、硝酸水
溶液中で電解グレイン処理を施し、更に陽極酸化処理を
施した場合には、特に本発明の消去液の使用が有利にな
る。
【0046】請求項1又は2に係る発明の消去液は、上
記のような支持体上に、感光性成分としてo-キノンジア
ジド化合物を含有する感光性層が塗設されたポジ型感光
性平版印刷版から製版された平版印刷版の消去液として
特に有利である。上記o-キノンジアジド化合物は好まし
くは、o-ナフトキノンジアジド化合物であり、o-ナフト
キノンジアジド化合物については、例えば米国特許第3,
046,110号、同第3,046,111号、同第3,046,121号、同第
3,046,115号、同第3,046,118号、同第3,046,119号、同
第3,046,120号、同第3,046,122号、同第3,046,123号、
同第3,061,430号、同第3,102,809号、同第3,106,465
号、同第3,635,707号、同第3,647,443号等の明細書にも
記載されている。
【0047】o-ナフトキノンジアジド化合物の内で芳香
族ヒドロキシ化合物のo-ナフトキノンジアジアジドスル
ホン酸エステル又はo-ナフトキノンジアジドカルボン酸
エステル、及び芳香族アミノ化合物のo-ナフトキノジア
ジドスルホンアミド又はo-ナフトキノンジアジドカルボ
ン酸アミド等が好ましく、特に特開昭56-1044号公報に
記載されている1,2-ジアゾベンゾキノンスルホン酸クロ
ライドとポリヒドロキシフェニルとのエステルまたは1,
2-ジアゾナフトキノンスルホン酸クロライドとレゾルシ
ン-ベンゾアルデヒド樹脂とのエステルが好ましい。
【0048】これらの感光性成分を含む感光性層を形成
するためには感光性層の物性を改良する目的で感光性層
の担体に樹脂等を混入させることが好ましい。上記の樹
脂としては、例えばフェノールホルムアルデヒド樹脂、
クレゾールホルムアルデヒド樹脂、p-tert-ブチルフェ
ノール樹脂、フェノール変性キシレン樹脂等のアルカリ
可溶性樹脂が好ましく用いられる。また感光性層には更
に例えば染料、可塑剤、プリントアウト性能を与えるた
めの成分等の添加剤を添加することもできる。このよう
な組成を有する感光性層は適当な溶剤溶液を使用して支
持体上に塗設される。感光性層の塗布量は0.1〜7g/m
2、好ましくは0.5〜3g/m2である。
【0049】このようにして得られた感光性平版印刷版
は、透明原図を通してカーボンアーク灯、水銀灯、メタ
ルハライドランプ、タングステンランプ等の活性光光源
によって露光し、次いでアルカリ性水溶液により感光部
の感光性層が溶出され現像が終了する。
【0050】上記現像液に用いられるアルカリ剤として
は、例えばケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、第三リ
ン酸ナトリウム、酸性炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等
の無機アルカリ剤を始めとして、例えばモノー、ジー、
若しくはトリエタノールアミン、プロパノールアミンの
ような有機アルカリ剤が好ましく用いられる。現像液の
pHは10.5〜13.5(25℃)が好ましい。現像液には更に
有機溶剤、界面活性剤等を含有させることもできる。
【0051】現像処理が終了した平版印刷版に不必要な
画像部があるときは、その画像部の上に本発明の消去液
を適用し画像部を消去する。本発明の消去液を平版印刷
版の画像部に施す場合、現像後水洗して、この水洗水を
スキージしてから消去を行うのが好ましい。消去の具体
的方法としては消去液を毛筆に含ませ、これを画像部へ
塗布し、約10秒ないし数分間設置させ、あるいは塗布後
軽く毛筆でこすった後、水洗により消去浮きを流し去る
方法が一般的である。このようにして不要部の画像が消
去された平版印刷版は通常のガム引等の処理工程を終え
た後、印刷に供される。
【0052】請求項3又は4に係る発明のホストを含有
する処理液は、ホスト並びに感光性平版印刷版の感光層
を溶解又は膨潤させない有機溶剤及び/又は水から実質
的になる組成物であることが好ましい。ここで、「実質
的になる」とは、該組成物はホスト、上記有機溶剤及び
水以外に本発明の効果を損なわない限度でその他の添加
剤(例えば、界面活性剤)を含有してもよいことを意味
する。該処理液は、ホストと水とからなる組成物である
ことがより好ましい。
【0053】感光性平版印刷版の感光層を溶解又は膨潤
させない有機溶剤としては、グリセリン、ソルフィッ
ト、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール等が挙げられる。
【0054】ホストを含有する処理液による処理方法と
しては、感光性平版印刷版を画像露光してプリントアウ
ト画像を形成させた後、該処理液を染み込ませたスポン
ジや脱脂綿、筆、はけ等で該処理液を消去する画像部に
塗布する方法、処理液を満たしたバット中に感光性平版
印刷版を浸漬して塗布する方法、自動コーターによって
塗布する方法、スプレーなどによる吹き付けで塗布する
方法等を適用することができる。また、処理液を塗布し
た後にスキージ又はスキージローラーでその塗布量を均
一にするとより好ましい結果が得られる。
【0055】請求項3又は4に係る発明の処理液は、プ
リントアウト性を有する感光性平版印刷版に適用するこ
とができ、特に、感光性成分として、o-キノンジアジド
化合物を含有する感光層を有する感光性平版印刷版に有
利に適用することができる。より具体的には、請求項1
又は2に係る発明の消去液が適用される前記o-ナフトキ
ノンジアジド化合物を感光性成分として含有し、かつプ
リントアウト性能を与えるための添加剤を含有するポジ
型感光性平版印刷版が挙げられる。また、ホストを含有
する処理液で処理した後の現像としては、感光性平版印
刷版の溶出現像に通常用いられる現像液による現像液が
挙げられ、より具体的には、請求項1又は2に係る発明
の消去液の適用について記した前記アルカリ金属ケイ酸
塩を含有するアルカリ性現像液による溶出現像が挙げら
れる。
【0056】
【実施例】以下、本発明を実施例でより具体的に説明す
る。以下の実施例で、「部」は「重量部」を意味する。
【0057】実施例1 厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050,調質H16)を
5%水酸化ナトリウム水溶液中で65℃で1分間脱脂処理
を行った後、水洗し、10%硫酸水溶液中で25℃、1分間
浸漬し、中和した後水洗した。このアルミニウム板を1.
0重量%の塩酸水液中、25℃で交流電流密度100A/dm2
で60秒間電解粗面化を行った後、5%水酸化ナトリウム
水溶液中でデスマット処理を行い、その後、20%硫酸溶
液中で温度20℃、電流密度3A/dm2、処理時間1分の
条件で陽極酸化処理し、最後に熱水中で封孔処理を行い
平版印刷版用支持体のアルミニウム板を作成した。
【0058】上記のようにして作製したアルミニウム板
に、m-クレゾールホルムアルデヒド樹脂とナフトキノン
-1,2-ジアジド-s-スルホニルクロライドとのエステル化
物5部とクレゾールホルマリン系ノボラック樹脂(フェ
ノール:クレゾール=2:8)10部ならびにビクトリア
ピュア・ブルーBOH0.14部を2-メトキシエタノール10
0部に溶解した感光液を塗布乾燥し、2.5g/m2の感光性
層を有するポジ型感光性平版印刷版を得た。
【0059】このようにして得られた感光性平版印刷版
にポジ型フィルムを密着して2kWメタルハライドランプ
を使用し、8mW/cm2の条件で60秒間露光し、SiO2/Na2
Oのモル比が1.80でSiO2含有量4.8重量%の珪酸ナトリウ
ム溶液に浸漬して現像し平版印刷版を得た。
【0060】次に不要な画像部を下記の消去液(1)に
て消去したところ、15秒間で消去可能であり、中間調部
分も良好に消去された。この印刷版を250℃7分のバー
ニングを行ってから印刷したところ、消去した後は中間
調を含めて全く汚れを生じなかった。また、消去した部
分に0.2mm近接する網点は汚れる等の悪影響が現れなか
った。
【0061】 消去液(1) キシレン 3.8部 ジエチレングリコールモノメチルエーテル 17.4部 シクロヘキサノン 36.7部 ジオキサン 9.8部 水 10.8部 アシドローダミンB 0.002部 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル 9.8部 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 6.0部 α-シクロデキストリン 5.0部 実施例2 実施例1と同様に得られた平版印刷版の不要な画像部を
下記の本発明の消去液(2)にて消去したところ、15秒
にて消去可能であり、中間調部分も良好に消去された。
この印刷版を実施例1と同様にバーニングを行い、印刷
機にて印刷したところ、消去した後は中間調も含めて印
刷汚れを生じなかった。また、消去部分に近接した網点
は0.3mm近傍まで印刷汚れの悪影響がなかった。
【0062】 消去液(2) キシレン 3.5部 ジエチレングリコールモノメチルエーテル 16.0部 シクロヘキサノン 37.0部 メチルエチルケトン 10.0部 水 10.0部 アシドローダミンB 0.002部 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル 10.0部 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.8部 β-シクロデキストリン 7.0部 粉末二酸化珪素 4.0部 実施例3 実施例1と同様に得られた平版印刷版の不要な画像部を
下記の本発明の消去液(3)にて消去したところ、15秒
で消去可能であり、中間調部分も良好に消去された。こ
の印刷版を実施例1と同様にバーニングを行い、印刷機
にて印刷したところ、消去した後は中間調も含めて印刷
汚れを生じなかった。また、消去部分に近接した網点は
0.1mm近傍まで印刷汚れ等の悪影響がなかった。
【0063】 消去液(3) γ-ブチロラクトン 40.0部 エチレングリコールジエチルエーテル 15.0部 シクロヘキサノン 10.0部 キシレン 10.0部 クリスタルバイオレット 0.02部 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル 8.0部 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.0部 シクロトリベラトリレン 6.0部 粉末二酸化珪素 4.0部 実施例4 実施例1と同様にして得られた平版印刷版の不要な画像
部を下記の本発明の消去液(4)にて消去したところ、
15秒にて消去可能であり、中間調部分も良好に消去され
た。この印刷版を実施例1と同様にバーニングを行い、
印刷機にて印刷したところ、消去した後は中間調も含め
て印刷汚れを生じながった。また消去部分に近接した網
点は0.1mm近傍まで印刷汚れ等の悪影響がなかった。
【0064】 消去液(4) γ-ブチロラクトン 40.0部 ベンジルアルコール 10.0部 シクロヘキサノン 15.0部 キシレン 8.0部 サフラニン 0.003部 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル 8.0部 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.0部 レゾルシノール-アセトアルデヒド環状4重量体オリゴマー 10.0部 粉末二酸化珪素 4.0部 リン酸(75%水溶液) 1.0部 フッ化水素酸(55%水溶液) 1.0部 比較例1 実施例1で用いた消去液(1)の組成中のα-シクロデ
キストリンをグリセロールトリアセテートに変えた以外
は消去液(1)と全く同様の組成の消去液を用意し、実
施例1と同様にして得られた平版印刷版の不要画像部を
消去したところ、60秒で消去完了と観察されたが、この
印刷版を実施例1と同様にバーニングを行い、印刷機に
て印刷したところ、消去した中間調部分にインキが付着
し、印刷物が汚れた。また、消去部分に0.7mm近接する
網点部分に印刷汚れが発生し、近接画線への悪影響が大
きいことが判明した。
【0065】比較例2 実施例3で用いた消去液(3)の組成中のシクロトリベ
ラトリレンを除いた以外は消去液(3)と全く同様の組
成の消去液を用意し、実施例1と同様にして得られた平
版印刷版の不要画像部を消去したところ、5分経過して
も消去することができなかった。
【0066】実施例5 厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調質H16)を
5%水酸化ナトリウム水溶液中で65℃で1分間脱脂処理
を行った後、水洗し、10%硫酸水溶液中で25℃、1分間
浸漬し、中和した後水洗した。このアルミニウム板を1.
0重量%の塩酸水溶液中、25℃で交流電流密度100A/dm
2で60秒間電解粗面化を行った後、5%水酸化ナトリウ
ム水溶液中でデスマット処理を行い、その後、20%硫酸
溶液中で温度20℃、電流密度3A/dm2、処理時間1分
の条件で陽極酸化処理し、最後に熱水中で封孔処理を行
い平版印刷版用支持体のアルミニウム板を作成した。
【0067】上記のようにして作製したアルミニウム板
に、m-クレゾールホルムアルデヒド樹脂とナフトキノン
-1,2-ジアジド-s-スルホニルクロライドとのエステル化
物5部、クレゾールホルマリン系ノボラック樹脂(フェ
ノール:クレゾール=2.8)10部及びビクトリアピュア
・ブルーBOH0.14部を2-メトキシエタノール100部に
溶解した感光液を塗布乾燥し、2.5g/m2の感光性層を
有するポジ型感光性平版印刷版を得た。
【0068】このようにして得られた感光性平版印刷版
に感度測定用ステップタブレット(イーストマンコダッ
ク社製No.2濃度差0.15ずつで21階段のグレースケー
ル)を密着して2kWメタルハライドランプを使用し、8
mW/cm2の条件で60秒間露光した後、下記の処理液
(1)をスポンジにて版面上に塗布した。
【0069】 処理液(1) α-シクロデキストリン 10部 水 90部 次にコニカ(株)製自動現像機PSZ-910にコニカ(株)製現
像液SDR-1(水で1対5に希釈)を仕込んで現像処理を
行った。この時現像液は、処理疲労の少ない新液と、疲
労現像液に相当する、補充液SDR-1R(水で1対3に希
釈)を補充しながら5m2/lプレートを処理した後に新
液に比べステップタブレットのベタ感度で2段感度が上
がるようにSDR-1Rを補充した液で現像し水洗したとこ
ろ、新液、疲労現像液ともに中間調部分が赤くなるとい
う現像はみられなかった。更にこのステップを下記の本
発明の消去液(5)で消去したところ、20秒で消去可能
であり、中間調部分も良好に消去された。この印刷版を
250℃7分のバーニングを行ってから印刷したところ、
消去した後は中間調を含めて全く汚れを生じなかった。
【0070】 消去液(5) γ-ブチロラクトン 45.0部 キシレン 10.0部 シクロヘキサノン 10.0部 メチルエチルケトン 15.0部 水 10.0部 アシドローダミンB 0.003部 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 8.0部 リン酸(75%水溶液) 1.0部 フッ化水素酸(55%水溶液) 1.0部 実施例6 下記の本発明の処理液(2)を使用した以外は実施例5
と同様にして処理を行ったところ、新液、疲労現像液と
もに中間調部分が赤くなるという現象は見られなかっ
た。更に、実施例1と同様にステップを消去したとこ
ろ、15秒で消去可能であり、中間調部分も良好に消去さ
れた。この印刷版を実施例1と同様にバーニングを行い
印刷機にて印刷したところ、消去した後は中間調を含め
て全く汚れを生じなかった。
【0071】 処理液(2) β-シクロデキストリン 15部 水 80部 プロピレングリコール 5部 実施例7 下記の本発明の処理液(3)を使用した以外は実施例5
と同様にして処理を行ったところ、新液、疲労現像液と
もに中間調部分が赤くなるという現象は見られなかっ
た。更に、実施例1と同様にステップを消去したとこ
ろ、20秒で消去可能であり、中間調部分も良好に消去さ
れた。この印刷版を実施例1と同様にバーニングを行い
印刷機にて印刷したところ、消去した後は中間調を含め
て全く汚れを生じなかった。
【0072】 処理液(3) シクロトリベラトリレン 12部 水 88部 比較例3 本発明の処理液による処理を行わなかった以外は実施例
5と同様にして現像を行ったところ、新液、疲労現像液
ともに中間調部分が赤くなるという現象が見られた。更
に実施例1と同様にステップを消去したところ、5分経
過しても消去することができなかった。この印刷版を印
刷機にて印刷したところ、疲労液にて現像を行った印刷
版での印刷物上には、現像性の劣化に起因する微点状の
汚れが多数発生した。
【0073】
【発明の効果】請求項1又は2に係る発明によれば、近
接する画像部に悪影響を与えることなく、所望の画像部
だけを消去でき、中間調部分の消去性に優れた平版印刷
版の消去液が提供される。
【0074】請求項3又は4に係る発明によれば、o-キ
ノンジアジド化合物を用いたポジ型感光性平版印刷版
を、現像補充液を補充しながら現像を行う場合、補充現
像液の補充量が多くなって現像液が疲労した状態になっ
ても、現像性が良好で、現像された感光性平版印刷版の
中間調部分が赤くなる現象が発生せず、かつ中間調部分
の消去性が良好な感光性平版印刷版の処理方法が提供さ
れる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストを含有することを特徴とする平版
    印刷版の消去液。
  2. 【請求項2】 シクロデキストリンを含有することを特
    徴とする平版印刷版の消去液。
  3. 【請求項3】 感光性平版印刷版を画像露光後、ホスト
    を含有する処理液で処理し、しかる後に現像液で現像す
    ることを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
  4. 【請求項4】 感光性平版印刷版を画像露光後、シクロ
    デキストリンを含有する処理液で処理し、しかる後に現
    像液で現像することを特徴とする感光性平版印刷版の処
    理方法。
JP1666694A 1994-02-10 1994-02-10 平版印刷版の消去液及び感光性平版印刷版の処理方法 Pending JPH07225470A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6068898A (en) * 1996-11-13 2000-05-30 Hitoshi Omoto Sheet films, packaging materials, and packaging using the same having pressure control valve
JP2016089089A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 日本食品化工株式会社 油性インク除去剤及びその製造方法

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