JPH072248Y2 - 自動車のサスペンションアーム - Google Patents

自動車のサスペンションアーム

Info

Publication number
JPH072248Y2
JPH072248Y2 JP1988104002U JP10400288U JPH072248Y2 JP H072248 Y2 JPH072248 Y2 JP H072248Y2 JP 1988104002 U JP1988104002 U JP 1988104002U JP 10400288 U JP10400288 U JP 10400288U JP H072248 Y2 JPH072248 Y2 JP H072248Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
connecting portion
air
air intake
suspension arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988104002U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0225303U (ja
Inventor
洋介 高比良
益夫 高津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP1988104002U priority Critical patent/JPH072248Y2/ja
Publication of JPH0225303U publication Critical patent/JPH0225303U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH072248Y2 publication Critical patent/JPH072248Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車のサスペンションアーム、特にアーム
部とハウジング部とを鋳造により一体に成形するととも
に、車軸に取付けた等速ジョイントを効率的に冷却し
て、このブーツの寿命を向上させるようにした自動車の
サスペンションアームに関する。
〔従来の技術〕
自動車のサスペンションシステムは、例えば第3図に示
すように、一端を車体のフレームに揺動自在に軸支する
とともに、他端で車輪1の車軸2を回転自在に支承した
サスペンションアーム3と、このサスペンションアーム
3の上面と車体との間に取付けたサスペンションスプリ
ング4及びショックアブソーバ5とからなり、自動車が
走行中に路面の凹凸や障害物等から受ける振動や衝撃
が、車輪1から車軸2を通して車体のフレームに伝わっ
てしまうことを防止するようにしたものであり、第1図
に示すように、上記車軸2と駆動軸18との間はブーツ20
を備えた等速ジョイント19で連結されている。
この種のサスペンションアームとしては、例えば特開昭
61-50809号として、筒状のブラケットの一端に車輪を支
持する鋳造によるハブ(ハウジング)を鋳ぐるみに一体
に固着するとともに、該ブラケット他端に車体に揺動自
在に軸支するためのアウターアームとインナーアームを
備えた鋳造によるアームを溶着するようにしたものが提
案されている。
また、等速ジョイントの冷却に関しては、例えば実開昭
58-88017号として、等速ジョイントの外輪の外周上に多
数の放熱用フィンを突設したものが提案されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記ハブ(ハウジング)とアームとを別
体で構成したものにおいては、複雑な形状を得やすくか
つ生産性が良いといった鋳造一体製品本来のメリットを
生かすことができないばかりでなく、サスペンションア
ームの陰に隠れて冷却が困難な等速ジョイントを積極的
に冷却する手段は何等備えられていない。このため、等
速ジョイントのベアリングが発熱して、このブーツの寿
命がかなり短くなってしまうと考えられる。
なお、上記実開昭58-88017号公報に記載のものは、等速
ジョイントに強い風が当った時に最も大きな効果を生じ
るが、サスペンションアームの陰に隠れた場合には、こ
のサスペンションアームで風の侵入が阻害されてしま
い、本来の効果を発揮し得ないと考えられる。
本考案は上記に鑑み、鋳造一体製品本来のメリットを損
うことなくサスペンションアームを構成するとともに、
等速ジョイントに積極的に冷風が当るようにして、この
冷却が効率的に行われるようにしたものを提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案における自動車のサス
ペンションアームは、 アウターアームとインナーアームからなるアーム部と駆
動軸を回転可能に保持するハウジング部とを鋳造で一体
に成型するとともに、 上記アーム部のアウターアームとインナーアームの分岐
点付近からハウジング部に至る連結部分を中空の閉断面
に構成し、 この連結部分には、下面に車両進行方向後方の周縁が前
方の周縁よりも低い位置に傾斜して開口された空気取入
れ穴と、ハウジング部の駆動軸の軸継手ブーツに向けて
後方に開口する空気吹出し穴とを夫々設けたことを特徴
としている。
〔作用〕
上記のように構成した本考案によれば、アウターアーム
とインナーアームとからなるアーム部とハウジング部は
鋳造により一体に成形されているので、鋳造一体製品と
してのメリットを損なうことはない。しかも車両の走行
に伴って、アーム部の連結部分の下面に設けた空気取入
れ穴から取り入れられた空気は、空気吹出し穴から車両
の後方に吹出し、この吹出された冷却空気によりサスペ
ンションアームの陰に隠れた等速ジョイントを有効に冷
却することができる。
しかも、空気取入れ穴は、車両の進行方向後方の周縁が
前方の周縁よりも低い位置にあるよう傾斜して形成され
ているため、これにより空気の取入れを効果的に行わさ
せることができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図乃至第2図を参照して
説明する。
サスペンションアーム3は、略Y字状に鋳造により一体
に成形され、2方向に延びるアウターアーム6とインナ
ーアーム7とからなるアーム部8と、基端のハウジング
部9とから一体に構成されている。
上記アウターアーム6及びインナーアーム7の突出端に
は、車体のフレームに揺動自在に装着するためのブッシ
ュ10及び11が一体に連接されているとともに、この基端
部である分岐点付近の上面にはスプリングシート12が設
けられ、ハウジング部9の内部には、車軸2を挿通させ
てこれを回転自在に支承する軸受孔13が形成されてい
る。
更に、上記アーム部8のアウターアーム6とインナーア
ーム7の分岐点付近からハウジング部9に至る連結部分
14は、中空の閉断面に構成され、この連結部分14の下面
には、車両の走行中に空気をこの連結部分14の内部に取
り入れるための空気取入れ穴15が形成されている。
この空気取入れ穴15は、車両の進行方向後方の周縁15a
が前方の周縁15bよりも低い位置にあるよう傾斜して形
成され、これにより空気の取入れが効果的に行われると
ともに、この空気取入れ穴15の上方には、この上面を塞
ぐように位置してリブ16が水平に配置され、空気取入れ
穴15内に小石や泥水等が侵入した時に、これをリブ16の
下面に衝突させて、連結部分14の内部に小石等が侵入し
てしまうことがないように構成されている。
更に、連結部分14には、ハウジング部9の内方に向けて
後方に開口する空気吹出し穴17が設けられ、上記空気取
入れ穴15から連結部分14の内部に取入れられた空気が、
この空気吹出し穴17から、車両の後方に吹出して、この
吹出した冷却空気で等速ジョイント19を冷却するように
なされている。
即ち、第1図に示すように、ハウジング部9の軸受孔13
内には、車輪1の車軸2が回転自在に支承され、この車
軸2と駆動軸18とはブーツ20を有する等速ジョイント19
で連結されるが、この等速ジョイント19は、サスペンシ
ョンアーム3の陰に隠れて空気が当たらなくなってしま
い、この冷却が困難になる。そこで、上記のように連結
部分14内を積極的に空気を通過させ、この空気を等速ジ
ョイント19に当てることにより、等速ジョイント19を冷
却し、これによりブーツ20の寿命を向上を図るのであ
る。
なお、上記空気取入れ穴15及び空気吹出し穴17は、鋳造
の際に使用する幅木を除いた時の跡穴として設けられて
いる。
即ち、鋳造により上記閉断面の連結部分14を製造する場
合には、鋳型と一定の間隔をもってこの内部に配置され
た中子が必要となるとともに、この中子が注湯時に移動
(浮遊)してしまうことを防止するための幅木を付ける
ことが一般に行われ、この鋳造後のこの幅木の部分は跡
穴として残る。そこで、この幅木を上記空気取入れ穴15
及び空気吹出し穴17の位置及び形状として鋳造すること
により、この幅木の跡穴として上記空気取入れ穴15及び
空気吹出し穴17を夫々形成するのであり、これにより、
この空気取入れ穴15及び空気吹出し穴17の製作の便を図
るようにすることができる。
而して、第3図に示すように、このサスペンションアー
ム3を、ブッシュ10,11を介して車体のフレームに揺動
自在に装着するとともに、軸受孔内に車軸2を挿通さ
せ、更に車体との間にスプリング受座12を介してサスペ
ンションスプリング4を取付け、ショックアブソーバ5
を介在させてサスペンションシステムを構成するのであ
る。
これにより、等速ジョイント19は、連結部分14の内部を
通過した風によって冷却され、このブーツ20の寿命の向
上を図ることができる。
〔考案の効果〕
本考案は上記のような構成であるので、複雑な形状を得
やすく、かつ生産性が良いといった鋳造一体製品のメリ
ットを損うことはない。
しかも、等速ジョイントを効率良く冷却することができ
るので、等速ジョイントのベアリングの発熱によるブー
ツの寿命の低下を防止するとともに、この冷却のための
特別な部材の追加や大幅な形状の変更の必要をなくし
て、安価に製造することができるといった効果がある。
さらに、空気取入れ穴は、車両の進行方向後方の周縁が
前方の周縁よりも低い位置にあるよう傾斜して形成され
ているため、これにより空気の取入れを効果的に行わさ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第2図は本考案の一実施例を示し、第1図は
平面図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図はサ
スペンションシステムを示す斜視図である。 3……サスペンションアーム、6……アウターアーム、
7……インナーアーム、8……アーム部、9……ハウジ
ング部、14……連結部分、15……空気取入れ穴、16……
リブ、17……空気吹出し穴、19……等速ジョイント。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アウターアームとインナーアームとからな
    るアーム部と駆動軸を回転可能に保持するハウジング部
    とを鋳造で一体に成型するとともに、 上記アーム部のアウターアームとインナーアームの分岐
    点付近からハウジング部に至る連結部分を中空の閉断面
    に構成し、 この連結部分には、下面に車両進行方向後方の周縁が前
    方の周縁よりも低い位置に傾斜して開口された空気取入
    れ穴と、ハウジング部の駆動軸の軸継手ブーツに向けて
    後方に開口する空気吹出し穴とを夫々設けたことを特徴
    とする自動車のサスペンションアーム。
  2. 【請求項2】上記連結部分には、前記空気取入れ穴の上
    方に略水平に延設されたリブが設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載の自動車のサスペンションアー
    ム。
  3. 【請求項3】上記連結部分には、鋳造の際の中子の浮遊
    を防止するための幅木によって前記空気取入れ穴と空気
    吹出穴とが設けられていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の自動車のサスペンションアーム。
JP1988104002U 1988-08-05 1988-08-05 自動車のサスペンションアーム Expired - Lifetime JPH072248Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988104002U JPH072248Y2 (ja) 1988-08-05 1988-08-05 自動車のサスペンションアーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988104002U JPH072248Y2 (ja) 1988-08-05 1988-08-05 自動車のサスペンションアーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0225303U JPH0225303U (ja) 1990-02-20
JPH072248Y2 true JPH072248Y2 (ja) 1995-01-25

Family

ID=31335334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988104002U Expired - Lifetime JPH072248Y2 (ja) 1988-08-05 1988-08-05 自動車のサスペンションアーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH072248Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6218025B2 (ja) * 2013-10-15 2017-10-25 スズキ株式会社 トーションビーム式サスペンションのトレーリングアーム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0653445B2 (ja) * 1984-08-20 1994-07-20 マツダ株式会社 自動車のサスペンシヨンア−ム
JPS6157008U (ja) * 1984-09-20 1986-04-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0225303U (ja) 1990-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3085945B1 (ja) 車両のラジエータ取付け構造
JPS5996007A (ja) 車両のサスペンシヨンア−ム取付構造
JPH05171931A (ja) 乗用車両のサイレンサ配置構造
JP2001246917A (ja) 前輪懸架装置
JP2018058488A (ja) 整流装置
EP3431377A1 (en) A straddle-type vehicle comprising a front structure
JP7155880B2 (ja) 自動車のデフレクタ構造
JPH072248Y2 (ja) 自動車のサスペンションアーム
CN107914785B (zh) 整流装置
JP4173337B2 (ja) 自動二輪車における導風装置
WO2010090241A1 (ja) タイヤ昇温装置
JPS6328713Y2 (ja)
JPS59143721A (ja) 自動二輪車におけるラジエ−タの冷却構造
JPH0239849Y2 (ja)
JP2539200B2 (ja) 自動二輪車の空冷エンジン構造
JPS6122068Y2 (ja)
JPS6113429Y2 (ja)
JPS6123508Y2 (ja)
JP2010188927A (ja) タイヤ昇温装置
JPH0315435Y2 (ja)
JPH0526701B2 (ja)
WO2023087178A1 (zh) 摩托车
JPS603012Y2 (ja) 自動二輪車
JPS6341267Y2 (ja)
JPS63106121A (ja) フロントサスペンシヨンのトランスバ−スリンク取付構造