JPH072242U - 易開封袋 - Google Patents

易開封袋

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JPH072242U
JPH072242U JP3269293U JP3269293U JPH072242U JP H072242 U JPH072242 U JP H072242U JP 3269293 U JP3269293 U JP 3269293U JP 3269293 U JP3269293 U JP 3269293U JP H072242 U JPH072242 U JP H072242U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】直線状に開封切断できる易開封機能を備えた
袋。 【構成】2層以上の基材シートからなる袋において、該
基材シートの最内層に、碁盤目状の溝を設けた袋。又、
碁盤目状の溝を設けることによりできた表面ガ長方形の
凸部群の凸部における最内層の厚み(h)と溝の部分に
おける最内層の厚み(H)との比がH:h=100:5
0以下であり、且つ凸部の長方形の短辺(W)と溝幅
(w)との比がW:w=100:100以下である袋。
又、碁盤目状の溝は、基材シートの一部に設けた袋。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、直線状に開封切断できる易開封機能を備えた袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、袋の開封手段として、袋のシール部端部に、Vノッチ、Iノッチ(切り 目)等を設け、袋の開封のきっかけにして引き裂くのであるが、引き裂きが切り 進むに従って、引き裂きが困難になったり、又、開封予定部からずれて、斜め方 向に切れて、直線状に切れないという問題があった。この場合、袋基材は引き裂 き可能な材料であり、厚みや材質等を考慮することはいうまでもない。 これらの問題を解決するための手段として、実開平4−60428号公報のよ うに、袋基材の内面のポリオレフィン系樹脂フィルムにストライプ状の凹凸を施 して切断を容易にし、かつ、ストライプに沿って直線状に切断できるようにした ものが開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、袋基材の内面にストライプ状の凹凸を施すと、ストライプの方向が 一方向の為、袋基材の内面、ストライプに平行に、カールしやすく、袋の基材の 内面同士を重ねて2枚にして、端部を熱シールして袋にする場合、2枚のシート が隙間なく重ねることができず、このままシールすると、ともすると皺が生ずる 等の問題点がある。 又、ストライプ状の凹凸の形状において、凸部が凹部に比して小さいと、凹部 に沿って切れずに、凸部を乗り越えて隣の凹部に達し、結果的に直線状に切れな いという問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、本考案は、2層以上の基材シートからなる袋に おいて、該基材シートの最内層の全部又は一部に碁盤目状の溝を設けたことを特 徴とする袋である。
【0005】 本考案は又、前記碁盤目状の溝は、碁盤目状の溝を設けることによりできた表 面が長方形の凸部群の凸部における最内層の厚み(H)と溝の部分における最内 層の厚み(h)との比がH:h=100:10〜50であって該最内層の厚み( h)は5μm以上であり、且つ凸部の長方形の短辺(W)の長さと溝幅(w)と の比がW:w=100:20〜50であって該溝幅(w)は200μm以上であ ることを特徴とする袋である。
【0006】 本考案は又、前記碁盤目状の溝は、基材シートの開封予定部に設けたことを特 徴とする袋である。
【0007】
【作用】
袋の基材シートの最内層とは、基材シートを重ねて袋にする場合、向かい合う 面の層のことであるが、袋の基材シートの最内層に、縦又は横方向だけに並んで 設けた溝であると、その溝に平行にカールしやすいが、碁盤目の溝、即ち縦の溝 と横と溝とが互いに直角に交わる溝を設けたことにより、基材シートの一方向の カールが直交する溝で抑えられる。 又、碁盤目状の溝を設けると、自動的に表面が長方形の凸部群ができるが、こ の凸部の最内層の厚み(H)と溝の部分の最内層の厚み(h)との比をH:h= 100:10〜50にしてあり、且つ凸部の長方形の端辺(W)と溝幅(w)と の比をW:w=100:20〜50にしてあるので、一旦裂け始まると直線状の 溝に沿って裂け続け、溝からはずれのが抑えられる。
【0008】
【実施例】
本考案の実施例を図1〜図5を使用して詳細に説明する。 図2は袋の基材シートの最内層の一部に碁盤目状の溝を設けた平面図であり、 図3は図2における碁盤目状の溝の部分の断面図であり、図1は図3の斜視図で あり、図4は図2における基材シートを基材シートの最内層面と且つ碁盤目状の 溝とが向かい合うように2枚重ねて4方シールして袋にした平面図であり(図で は表側に碁盤目状の溝があるように書かれているが、実際には袋の内部に碁盤目 状の溝が存在する)、図5は碁盤目状の溝の他の形状である。
【0009】 図3のように、24μmの厚みの透明なポリエステルフィルム11と、印刷柄 層14と、9μmの厚みのアルミニューム箔12と、最内層として30μmの厚 みのCPP(キャストポリプロピレン)フィルム13とを、順に積層した4層の 基材シート10を作成した。又、層間に必要であれば、接着材層を設けておく。 最内層には、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性プラスチックフィル ムで、熱シールにより接着できる、いわゆるシーラント用樹脂フィルムの層を使 用する。 基材シート10には、図2のように、基材シート10の最内層の一部に碁盤目 状の溝21を設けたが、溝を設けることにより、図1、3のように、自動的に凸 部31群ができるが、図1のように、凸部31の厚み(H)は最内層の厚みと等 しいので30μmである。溝21の最内層の厚み(h)は8μmに設けた。又凸 部31の幅(W)は300μmに、溝21の幅(w)は100μmに設けた。 前記基材シート10の一部に設けられた碁盤目状の溝21を向かい合うように して通常の製袋方法(3方シール、4方シール、背シール等)で、製袋を行なっ た。本実施例では、図4のように4方シールを行った。この向かい合った碁盤目 状の溝21の部分が開封予定部42となる。開封予定部42の左右どちらかの1 方のシール部41にVノッチ43を設けた。
【0010】 開封にあたっては、Vノッチ43から引き裂き始め、シール部41を越えると 碁盤目状の溝の形状が残されたままになっており、最も近い溝に達するとこの溝 に沿って直線状に裂け続けた。
【0011】 補足説明をすると、凸部の厚み(H)は、20〜100μmが好ましく、溝の 厚み(h)は、ピンホールの発生防止、最内層の不慮の裂け防止等の理由により 、5μm以上が必要である。又Hとhとの比率は、100:10〜50の範囲内 で、好ましくは100:15〜25の範囲である。100:50以上であると、 開封時に溝を越えて切れてしまうことがある。 又、凸部の幅(W)は、400〜1500μmが好ましく、溝の幅(w)は、 開封時に直線状に引き裂くことができるように200μm以上とする必要がある 。又、Wとwとの比率は100:20〜50の範囲で、好ましくは100:25 〜35である。100:50以上になると、開封時に溝部内を引き裂くが進む時 に、溝内で蛇行が起き、このことにより溝のみか凸部を越えて進んでしまう。特 に凸部の幅(W)は厚み(H)に対応し、(H)が厚い時は、(W)を狭くし、 (H)が薄い時は、(W)は比較的広くて良い。
【0012】 最内層に溝を設ける手段としては多種考えられるが、例えばエンボス方法で設 ける。エンボス方法はエキストルーダーにより最内層を押し出し積層した後、樹 脂が熱いうちに、エンボスロールでエンボス付け、冷却、固化させる。又、最内 層の積層された冷えた状態の基材シートにエンボス付けを行ってもよく、加熱さ せたエンボスロール、エンボス板を、最内層上に押し付け行うこともできる。 又、予めエンボスした最内層フィルムを接着材を介してラミネートしてもよい 。この場合、予めエンボスした最内層フィルムのエンボス形状として、図5のよ うな形状も作成可能であり、このエンボスフィルムをラミネートするには凸部の 裏面にできた凹部に接着材を埋め込むようにラミネートすることで、実施例と同 様の凸部と溝とを有する基材シートができる。
【0013】 碁盤目状の縦と横との溝は、縦又は横とのどちらかの溝は、袋の基材の一辺と 平行になっているのが望ましい。 又、凸部の表面の形状の長方形は正方形を含むものとする。 この実施例は、基材シートの一部に、碁盤目状の溝を設けたものであるが、最 内層全面に設けても構わない。 開封開始手段として、Vノッチ、Iノッチ等の最初の裂き始め構造を設けるの が望ましい。
【0014】
【考案の効果】
袋の基材シートに碁盤目状の溝を設け、更に溝の深さと溝幅を規制したので、 袋の開封に際して、溝に沿って直線状に引き裂くことができる。 基材シートのカールが抑えられので、袋にする時に皺の発生がない。 碁盤目状の溝であるので、例えば基材シートの全面に溝を設ければ、縦からで も、横からでも開封できる袋にすることができる。 最内層は、凸部群となっているので、他フィルムと重なった時、接触面積が少 なくなるので、ブロッキングを防止できる効果がある。 最内層にのみ凸部と溝を設けてが、シール時に、この凸部と溝は完全に潰すよ うにすれば、袋の密封性は完全に保たれる。 又、最内層にのみ凸部と溝を設けてあり、基材表面には何ら凹凸がないので、 袋自体は美しい意匠性を保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における図3の斜視図である。
【図2】本考案の実施例における袋の基材シートの最内
層の一部に碁盤目状の溝を設けた平面図である。
【図3】本考案の実施例における図2における碁盤目状
の溝の部分の断面図である。
【図4】本考案の実施例における袋の平面図である。
【図5】碁盤目状の溝の他の形状である。
【符号の説明】
10…基材シート 11…ポリエステルフィルム 12…アルミニューム箔 13…CPPフィルム 14…印刷柄層 21…碁盤目状の溝 31…凸部 40…袋 41…シール部 42…開封予定部 43…Vノッチ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2層以上の基材シートからなる袋におい
    て、該基材シートの最内層の全部又は一部に碁盤目状の
    溝を設けたことを特徴とする袋。
  2. 【請求項2】前記碁盤目状の溝は、碁盤目状の溝を設け
    ることによりできた表面が長方形の凸部群の凸部におけ
    る最内層の厚み(H)と溝の部分における最内層の厚み
    (h)との比がH:h=100:10〜50であって該
    最内層の厚み(h)は5μm以上であり、且つ凸部の長
    方形の短辺(W)の長さと溝幅(w)との比がW:w=
    100:20〜50であって該溝幅(w)は200μm
    以上であることを特徴とする請求項1記載の袋。
  3. 【請求項3】前記碁盤目状の溝は、基材シートの開封予
    定部に設けたことを特徴とする請求項1記載の袋。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007204142A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Dainippon Printing Co Ltd 易引き裂き性包装材及びそれを用いた易開封性包装袋
JP2007204143A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Dainippon Printing Co Ltd 薬液含浸綿用包装袋
JP2008094471A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Dainippon Printing Co Ltd アルコール含有物用包装袋
JP2013100132A (ja) * 2012-11-28 2013-05-23 Dainippon Printing Co Ltd アルコール含有物用包装袋
JP2015199534A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 株式会社生産日本社 包装袋及びその製造方法
JP2016026132A (ja) * 2015-09-24 2016-02-12 大日本印刷株式会社 アルコール含有物用包装袋

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JP2589529Y2 (ja) 1999-01-27

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