JPH07223786A - レールの防錆油除去装置 - Google Patents

レールの防錆油除去装置

Info

Publication number
JPH07223786A
JPH07223786A JP6016226A JP1622694A JPH07223786A JP H07223786 A JPH07223786 A JP H07223786A JP 6016226 A JP6016226 A JP 6016226A JP 1622694 A JP1622694 A JP 1622694A JP H07223786 A JPH07223786 A JP H07223786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
preventive oil
guide rail
rust preventive
oil removing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6016226A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3243104B2 (ja
Inventor
Yukio Someya
幸夫 染谷
Yoshinobu Ishikawa
佳延 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba FA Systems Engineering Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP01622694A priority Critical patent/JP3243104B2/ja
Publication of JPH07223786A publication Critical patent/JPH07223786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3243104B2 publication Critical patent/JP3243104B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガイドレールの防錆油を非常に簡便かつ確実
に除去でき、作業の省力化や安全性の向上が図れる防錆
油除去装置を提供することにある。 【構成】 ガイドレールに沿って動かせる装置本体3
と、この装置本体3に組付けられガイドレール2のレー
ル部2aに対する該装置本体3の姿勢を略一定に保つ横
案内ローラ12及び上案内ローラ16と、装置本体3に
組付けられガイドレールのレール部の頂面及び両側面に
それぞれ全幅に亘りエッジ部で進行方向に対し傾斜した
状態に摺接する各々該レール部2a面より低硬度の防錆
油除去用ブロック21及び両側プレート22と、その両
側のプレート22をレール部2a側面に対し押圧するば
ね機構31と、そのプレート22をばね機構31に抗し
可動させて両側プレーと相互間隔を拡げる開閉機構41
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエレベータのか
ごやつり合いおもりの昇降動の案内などに使用されるガ
イドレールの防錆油除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般に運用されているエレベータ
では、乗りかごとつり合いおもりを昇降路内で昇降させ
るために、該昇降路内壁に左右一対ずつのガイドレール
を多数本継ぎ合わせる状態で垂直に立設し、それら左右
のガイドレールのレール部にガイドローラを摺合させて
乗りかごとつり合いおもりとを昇降可能に案内するよう
にしている。
【0003】そのガイドレールは鉄鋼材で、表面切削加
工されているために、その加工後、長時間放置したり、
据付作業中に人が触れると、表面が錆び付いてしまい、
ガイドレールとしての円滑な案内機能を十分に発揮でき
なくなる。このために、通常ではガイドレールの錆び付
きを防止すべく、加工後に高い粘性の防錆油をレール部
全面に厚く塗布している。
【0004】ところが、防錆油を塗布したガイドレール
は、錆ることはなくなるが、その防錆油を塗布したまま
の状態で昇降路内に設置して使用すると、そのレール部
の防錆油の付いた両側面や頂面に乗りかごやつり合いお
もりのガイドローラが直接接触するので、そのガイドロ
ーラの樹脂部が防錆油に浸蝕されて傷んだり、防錆油は
粘性が高いため、ごみや粉塵がレール面に付着しやすく
なり、ガイドローラの動作を妨害し、エレベータの乗り
心地を悪化させてしまう。
【0005】従って、この種のガイドレールは、現場施
工時など、乗りかごやつり合いおもりを設置する前に、
レール部面に厚く塗布されている防錆油を除去する必要
があり、その防錆油の除去は、従来では作業者がガソリ
ンなどの防錆油の溶解液を含ませた布で手作業により拭
き取っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、そうしたガ
イドレールの防錆油の手拭きによる除去作業は、布をレ
ール部面に当てがって全面に亘り強く擦る必要があり、
作業者にとってかなりの重労働で面倒であったと共に、
防錆油の取り残しが生じる問題があった。また、布に含
ませる防錆油の溶解液(ガソリンなど)が可燃性物質で
あることが多いので、作業中に発火などの危険があっ
て、周囲での火器の取り扱いに厳重な注意が必要であっ
た。
【0007】本発明は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、ガイドレールの防錆油を非常に簡便か
つ確実に除去でき、作業の省力化が図れると共に、発火
などの危険な溶解液を使用しなくても良く安全性の向上
も図れるようになるガイドレールの防錆油除去装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のガイドレールの
防錆油除去装置は、前記目的を達成するために、ガイド
レールに沿って該レール長手方向に動かせる装置本体
と、この装置本体に組付けられガイドレールのレール部
に対する該装置本体の姿勢を略一定に保つ案内手段と、
前記装置本体に組付けられガイドレールのレール部の頂
面及び両側面にそれぞれ全幅に亘りエッジ部で摺接する
各々該レール部面より低硬度の防錆油除去部材と、その
少なくとも前記レール部の側面に摺接する両側の防錆油
除去部材をレール部側面に対し押圧する付勢手段とを備
えてなることを特徴とする。
【0009】こうしたガイドレールの防錆油除去装置で
あれば、この装置本体をガイドレールにセットして該レ
ール長手方向に動かすだけで、その装置本体がガイドレ
ールのレール部に対し案内手段により姿勢を略一定に保
って移動しながら、この装置本体に組付けられた上側及
び両側の防錆油除去部材がガイドレールのレール部を挟
み込む如くその頂面及び両側面に全幅に亘り摺接する。
この際、その防錆油除去部材はそれぞれエッジ部に押圧
力を集中してレール部面に擦るように摺接すると共に、
レール部面より低硬度であることから、該レール部面の
微細な凹凸に合わせて密接するようになる。
【0010】これで、ガイドレールのレール部の頂面及
び両側面の防錆油を取り残しなく殺ぎ落とすように確実
に除去できるようになり、作業の省力化が図れると共
に、発火などの危険な溶解液を使用しなくても良く安全
性の向上が図れるようになる。しかも、各防錆油除去部
材がレール部面より低硬度であるので、該レール部面に
擦り傷等の損傷を与える心配が無くなる。
【0011】また、前記ガイドレールの防錆油除去装置
において、両側の防錆油除去部材の少なくとも一方を付
勢手段に抗し可動させて該両側の防錆油除去部材の相互
間隔を拡げる開閉機構を備えることで、この開閉機構の
操作により両側の防錆油除去部材の相互間隔を拡げた状
態でガイドレールのレール部に対し本装置を楽にセット
でき、作業性が更に良くなる。
【0012】また、前記ガイドレールの防錆油除去装置
において、両側の防錆油除去部材は、それぞれガイドレ
ールのレール部面より低硬度の材質により横長板状に形
成され、且つ各々の下側エッジ部がガイドレールのレー
ル部両側面に対し進行方向後ろ下がり傾斜で全幅に亘り
摺接する状態にそれぞれ装置本体に組付けることが好ま
しい。
【0013】こうすることで、装置本体をガイドレール
のレール部に沿って移動させる際、両側の横長板状の防
錆油除去部材の下側エッジ部がレール部の両側面に対し
進行方向後ろ下がり傾斜で全幅に亘り摺接するので、こ
のエッジ部で該レール部の両側面から殺がれた防錆油が
途中に停滞せずに漸次該エッジ部に沿って下方に押し流
されて取り残しなく排除されるようになり、これにて長
いガイドレールの防錆油除去が連続的に行い得るように
なる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図6によ
り説明する。まず、図1はガイドレールの防錆油除去装
置1の外観を示す一部切欠した斜視図である。この防錆
油除去装置1は、横に寝かせたガイドレール2に沿って
作業員が手押し式にて該レール長手方向に動かせる装置
本体3を主体としている。
【0015】この装置本体3は、やや横長な両側板4、
5と、前後端板6,7とを結合した長方枠体状(上下面
を開放した小型の長方箱状)とされている。その両側板
4,5はそれぞれ垂直状態で互いに平行間隔を存して対
面しており、前後端板6,7はそれぞれ下端側から切欠
した開放溝6a,7aを有した門形状をなしている。ま
た、この前後端板6,7の上側台形突出部6b,7b相
互間に丸棒状の取手(握り棒)8が横架する状態で取り
付けられている。
【0016】この取手8を持って装置本体3をガイドレ
ール2上に乗せて押すようにすることで、そのガイドレ
ール2のレール部2aを前後端板6,7の開放溝6a,
7aを介して該装置本体1の両側板4,5相互間内に入
れ込め、そのまま該装置本体1をガイドレール2に沿っ
て長手方向に動かせる構成である。
【0017】こうした装置本体3の案内手段として、図
2に示す如く両側板4,5の内面前後端寄り部からそれ
ぞれ突設したブラケット11に縦軸12を介して横案内
ローラ13が前後左右合計4個各々回転自在に組付けら
れている。これら横案内ローラ13はガイドレール2の
レール部2aより低硬度の非金属性(例えばゴム製)の
もので、これらが該レール部2aを両側から挟み込むよ
うに転接して、装置本体3のガイドレール2のレール部
2aに対する横方向姿勢(左右向き)を略一定に保つよ
うになっている。なお、これら横案内ローラ13の互い
に左右に対向するもの同志の相互間距離は、ガイドレー
ル2の加工誤差等を考慮してレール部2の標準厚さより
約2mm程度大きく設定されている。
【0018】また、装置本体3の案内手段として、図1
に示す如く後端板7の内面上部から垂下状態に突設した
ブラケット14に水平軸15を介して前記同材質の上案
内ローラ16が回転自在に組付けられている。更に、装
置本体3の案内手段を兼用する形で、前端板6の外面上
部から下向きに突出する状態に一つの防錆油除去部材で
ある頂面防錆油除去ブロック(以下単にブロックと略記
する)21が組付け固定されている。このブロック21
と前記上案内ローラ16とが前後でガイドレール2のレ
ール部2aの頂面(上端面)に乗っかるように摺接して
装置本体3の上下方向姿勢(前後傾き)を一定に保つよ
うになっている。
【0019】前記ブロック21は、ガイドレール2のレ
ール部2aより低硬度の非金属性(例えばゴム製)のも
ので、図3に示す如く、全体が略二等辺三角柱形状をな
して、その斜面21aが傾斜角度αを持って前側に向く
ように前端板6に取り付けられ、且つ下側面(底面)が
角度βにて前下がり傾斜にカットされている。これで該
ブロック21はこの前側斜面21aの下側エッジ部21
bのみがレール部2a頂面にこの全幅に亘り進行方向に
対し傾斜角度αを持って線接触にて摺接するようになっ
ている。
【0020】一方、前記装置本体3内の左右部にガイド
レール2のレール部2aの両側面に摺接する防錆油除去
部材としての両側一対の防錆油除去プレート(以下単に
プレートと略記する)22が組付けられている。これら
両側のプレート22は、それぞれガイドレール2のレー
ル部2aより低硬度の非金属性(例えばゴム製)の肉厚
な横長板状(断面略L字板状)のものである。
【0021】これら両側のプレート22は各々剛性の強
い金属製の横長な支持基板23に重合する状態でビス等
により止め付け固定されている。それら両側の支持基板
23は、図2に示す如く、装置本体3の両側板4,5内
面の各々の中間付近から突設したブラケット24にヒン
ジ(軸ピン)25を介し蝶番のように揺動可能に取り付
けられている。しかも、その両側のブラケット24が各
々のヒンジ(軸ピン)25を後ろ下がりの傾斜状態に支
持する構成とされ、これで該傾斜ヒンジ25を支点とし
て支持基板23が揺動することにより、前記両側のプレ
ート22が図4(a)(b)に示す如く下側エッジ部2
2aのみを、ガイドレール2のレール部2a両側面に対
し上下全幅に亘り開き角度γで且つ進行方向後ろ下がり
傾斜(傾斜角度δ)を持って線接触して摺接するように
なっている。
【0022】また、この両側のプレート22の下側エッ
ジ部22aをガイドレール2のレール部2a両側面に押
圧接触せしめる付勢手段として、ばね機構31が装置本
体2内両側部に設けられている。これらばね機構31
は、図5に示す如く、装置本体3の側板4(5)に螺着
したホルダー32と、このホルダー32にスライド可能
に貫挿した押付け鍔33a付きロッド33と、この押付
け鍔33aとホルダー32との間に介挿した圧縮コイル
ばね34と、ロッド33の先端に螺着したナット状の抜
止め鍔35と、ロッド33の基端側に螺合した押圧スト
ローク調整用ナット36とを備えて構成されている。
【0023】このばね機構31のロッド33の先端部を
前記支持基板23の先端側片部23aの穴23bに遊挿
し、更にその先端に抜止め鍔35を螺着することで、該
支持基板23の先端側片部22aが押付け鍔33aと抜
止め鍔35との間に少し遊びを持って挟み込まれてい
る。なお、その押付け鍔33aと抜止め鍔35とは支持
基板23の先端側片部22aに接する面側が略半球形状
に成形されている。
【0024】こうしたばね機構31の圧縮コイルばね3
4のばね力によりロッド33の押付け鍔33aでもって
支持基板23をヒンジ25を支点に回動するように押し
動かしてプレート22の下側エッジ部22aをガイドレ
ール2のレール部2a側面に対し圧接せしめるようにな
っている。その押圧ストロークは調整用ナット36によ
り大小調整可能である。
【0025】また、図1及び図5に示す如く、前記両側
のプレート22の少なくとも一方を前記付勢手段に抗し
可動させて該両側のプレート22の相互間隔を拡げる開
閉機構41が設けられている。即ち、この開閉機構41
は、前記装置本体3上部の取手8に締結されたブラケッ
ト42と、このブラケット42に枢軸43を介し回動可
能に取付けた開閉操作レバー44と、この開閉操作レバ
ー44の回動操作により前記支持基板23をばね機構3
1に抗し外側方に回動させるように引っ張る紐状体45
とで構成されている。なお、その紐状体45は例えばボ
ーデンワイヤを用いており、このフレキシブル(屈曲可
能)なアウターチューブ45aの一端を前記ブラケット
42に結合し、他端を側板4に結合し、このアウターチ
ューブ45a内をスライド可能に貫通するインナーワイ
ヤ45bの一端を前記拝啓操作レバー44の偏心部に結
合し、他端を支持基板23の先端側片部22aに結合し
ている。
【0026】以上説明した構成のガイドレールの防錆油
除去装置(以下単に本装置と略称する)1を用いてガイ
ドレール2の防錆油を除去する作業方法を述べると、ま
ず、図6(a)に示す如くガイドレール2を上向きに寝
かせておき、本装置1の装置本体3の取手8を作業員が
手で握って持ち上げながら、同時に開閉機構41の開閉
操作レバー44を引いて図5で示した一側方の支持基板
23をばね機構31に抗し回動させて、両側のプレート
22の相互間隔を拡げ、この状態で本装置1を前記ガイ
ドレール2のレール部2aに一端側上方から矢印Sのよ
うに近付けて噛ませるようにセットする。
【0027】これにて装置本体1内の左右の横案内ロー
ラ13相互間及び両側のプレート22相互間にガイドレ
ール2のレール部2aが挟み込まれる状態となったら、
前記開閉機構41の開閉操作レバー44から手を放す。
これで両側のばね機構31の押圧により両側のプレート
22が下側エッジ部22aで該レール部2aの両側面に
圧接するようになる。
【0028】この状態で取手8を握った手で作業員が本
装置1を図6(b)に矢印Sで示す如く押し付けながら
矢印Xの方向に押し動かして前進移動させる。この際、
前記装置本体1内の左右前後の横案内ローラ13がガイ
ドレール2のレール部2aの両側面に転接して、装置本
体3のレール部2aに対する横方向姿勢(左右向き)を
略一定に保つ一方、後部の上案内ローラ16がレール部
2aの頂面に乗っかるように転接すると共に、前端部の
防錆油除去部材であるブロック21がレール部2aの頂
面に乗っかるように摺接して、装置本体3の上下方向姿
勢(前後傾き)を一定に保つ。こうして本装置1の横揺
れや上下のうねりを防止しながらレール部2aに沿って
安定した走行を創出する。
【0029】こうして本装置1が前進移動することによ
り、まず、装置本体1の前端部の防錆油除去部材である
ブロック21の下側エッジ部21bが、図3に示した如
く、レール部2a頂面に、この全幅に亘り前下がり傾斜
角度βで且つ進行方向に対し傾斜角度αを持って線接触
にて押し付けられながら摺接して行くことで、該レール
部2a頂面の防錆油が連続的に殺ぎ取られて一側外方に
押し流されながら除去される。
【0030】この後から、装置本体1内の防錆油除去部
材である両側のプレート22の下側エッジ部22aが、
図3で示した如く、レール部2aの両側面に対し、上下
全幅に亘り開き角度γで且つ進行方向後ろ下がり傾斜
(傾斜角度δ)を持って線接触して摺接して行くこと
で、該レール部2aの両側面の防錆油が連続的に殺ぎ取
られて途中に停滞せずに漸次該エッジ部2a下方(図示
Y方向)に押し流されながら除去される。
【0031】こうして本装置1をガイドレール2の一端
側から他端側まで移動させれば、その長いガイドレール
2のレール部2aの全面(頂面及び両側面)の防錆油を
連続的に取り残しなく除去できるようになり、そのまま
次のガイドレールに乗り移して防錆油の除去作業を行な
い得て、作業の省力化が図れると共に、発火などの危険
な溶解液を使用しなくても良く安全性の向上が図れるよ
うになる。しかも、ブロック21及び両側のプレート2
2がレール部2a面より低硬度であるので、該レール部
2a面に擦り傷等の損傷を与える心配が無くなる。
【0032】また、前述の如くブロック21及び両側の
プレート22がエッジ部21b及び2aでレール部2a
面に線接触的に接触するので、それらエッジ部21b及
び2aに押圧力の集中が図れ、しかもそれらブロック2
1及び両側のプレート22がレール部2a面より低硬度
の非金属(ゴム製等)であることから、該レール部2a
面の微細な凹凸に合わせて変形しながら密接するので、
防錆油を漏らさず殺ぎ取って更に一層確実に除去できる
ようになる。
【0033】また、付勢手段としてのばね機構31の押
付け鍔33aと抜止め鍔35とを図5に示した如く略半
球形状に成形しているので、プレート22を支持してい
る支持基板23の揺動がスムーズで、該プレート22の
エッジ部22aをレール部2aの側面に適確に圧接し得
るようになる。
【0034】更に、そのばね機構31は押圧ストローク
調整用ナット36を備えているので、この締め具合を変
えることで、ばね圧と押圧ストローク(両側のプレート
22の相互間隔)を大小調整できて、レール部2aの厚
さが異なるガイドレールに簡単に対処できるようにな
る。
【0035】次に、本発明の他の実施例をいくつか述べ
る。まず、前記実施例では両側プレート22をレール部
2aの両側面に押圧する付勢手段として、蝶番の如く揺
動可能な支持基板23と圧縮コイルばね34を用いたば
ね機構31とを組み合わせて備えたが、それ以外に図7
に示す実施例のように略U字形の板ばね51を用いても
良い。この場合、該板ばね51の一側片部51aを側板
4内面にビス等により固定し、他側片部51bに防錆油
除去部材であるプレート22をビス等により重合状態に
取付け支持して、該板ばね51のばね力でプレート22
の下側エッジ部22aをレール部2a側面に前述同様に
傾斜して圧接させている。
【0036】また、図8の実施例では、前述のようなヒ
ンジを介さずに、側板4内面にガイド部材52を固定
し、このガイド部材52内に防錆油除去部材であるピス
トン状のプレート22Aを圧縮コイルばね53を介して
出没可能に摺嵌することで、該圧縮コイルばね534の
ばね力でプレート22Aのエッジ部22aをレール部2
a側面に前述同様に傾斜して圧接させている。
【0037】更に、図9の実施例では、ガイドレールの
レール部2aが鉄鋼材であるので、複数個の磁石54を
内部に埋設したプレート(防錆油除去部材)22Bを、
側板4内面側に支持したガイド部材55に摺嵌させて設
け、その磁石54のレール部2aに対する吸引力で、プ
レート22Bのエッジ部22aをレール部2a側面に前
述同様に傾斜して圧接させている。
【0038】また、前述の各実施例では防錆油除去部材
としての一個のブロック21及び両側の一対のプレート
22を設けた構成の防錆油除去装置1を説明したが、そ
れらブロック21及び両側のプレート22は複数個前後
方向に多段的に配して設けても良く、これにて更に防錆
油の除去効果が向上する。
【0039】更に両側のプレート22の下側後部にレー
ル部2a面から殺ぎ取られて押し流される防錆油を収容
する回収ポケットを設けておいても良く、これにて除去
した防錆油を作業床に落とすことなく回収して作業環境
の悪化を防止できる。
【0040】また、本発明の防錆油除去装置1は前述の
如く取手8を設けて作業員が手押し操作でガイドレール
2に沿って動かせるようにしたが、本装置1にモータ等
の走行駆動源と、これにより回転駆動される走行車輪と
を設けて、自走式にてガイドレール1に沿って移動しな
がら防錆油の除去を行う構成としても良い。また、本装
置1を適宜手段により固定してガイドレール2を適宜搬
送手段により移動させることで防錆油の除去を行う使い
方をしても良い。
【0041】更には、図10に示す如く、エレベータ施
工時に、左右のガイドレール1の昇降路内壁面への据付
・芯出し調整に利用されるエレベータ乗りかご本体枠5
5の下側部左右に本装置1を付設して、該エレベータ乗
りかご本体枠55の昇降と同時に左右のガイドレール1
のレール部2aの防錆油の除去が行い得るようにしても
良い。
【0042】
【発明の効果】本発明のガイドレールの防錆油除去装置
は、前述の如く構成したので、ガイドレールのレール部
の頂面及び両側面の防錆油を取り残しなく殺ぎ落とすよ
うに容易且つ確実に除去でき、作業の省力化が図れると
共に、発火などの危険な溶解液を使用しなくても良く安
全性の向上も図れ、しかもレール部面に擦り傷等の損傷
を与える心配が無く、非常に簡便で実用性大なる効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガイドレールの防錆油除去装置の一実
施例を示す一部切欠した全体的斜視図。
【図2】同上実施例の装置の一部省略した平面図。
【図3】同上実施例の装置の前端部に設けた防錆油除去
用のブロックの斜視図。
【図4】(a)は同上実施例の装置の防錆油除去用のプ
レートとレール部との接合関係を示す側面図、(b)は
同じく断面図。
【図5】同上実施例の装置のプレートの押圧手段と開閉
機構を示す一部断面した平面図。
【図6】(a)(b)は同上実施例の装置の操作方法を
順に示す斜視図。
【図7】本発明のガイドレールの防錆油除去装置の他の
実施例を示す部分図。
【図8】本発明のガイドレールの防錆油除去装置の異な
る他の実施例を示す部分図。
【図9】本発明のガイドレールの防錆油除去装置の更に
異なる他の実施例を示す部分図。
【図10】本発明のガイドレールの防錆油除去装置の異
なる使用例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…防錆油除去装置、2…ガイドレール、2a…レール
部、3…装置本体、11〜16…案内手段(13…横案
内ローラ、16…上案内ローラ)、21,22…防錆油
除去部材(21…ブロック、22,22A,22B…プ
レート)、21b,22a…エッジ部、31,51〜5
5…付勢手段(31…ばね機構、51…板ばね、52…
ガイド部材、53…圧縮コイルばね、54…磁石、55
…ガイド部材)、41…開閉機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 佳延 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレールに沿って該レール長手方向
    に動かせる装置本体と、この装置本体に組付けられガイ
    ドレールのレール部に対する該装置本体の姿勢を略一定
    に保つ案内手段と、前記装置本体に組付けられガイドレ
    ールのレール部の頂面及び両側面にそれぞれ全幅に亘り
    エッジ部で摺接する各々該レール部面より低硬度の防錆
    油除去部材と、その少なくとも前記レール部の側面に摺
    接する両側の防錆油除去部材をレール部側面に対し押圧
    する付勢手段とを備えてなることを特徴とするガイドレ
    ールの防錆油除去装置。
  2. 【請求項2】 両側の防錆油除去部材の少なくとも一方
    を付勢手段に抗し可動させて該両側の防錆油除去部材の
    相互間隔を拡げる開閉機構を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のガイドレールの防錆油除去装置。
  3. 【請求項3】 両側の防錆油除去部材は、それぞれガイ
    ドレールのレール部面より低硬度の材質により横長板状
    に形成され、且つ各々の下側エッジ部がガイドレールの
    レール部両側面に対し進行方向後ろ下がり傾斜で全幅に
    亘り摺接する状態にそれぞれ装置本体に組付けられてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のガイドレール
    の防錆油除去装置。
JP01622694A 1994-02-10 1994-02-10 レールの防錆油除去装置 Expired - Fee Related JP3243104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01622694A JP3243104B2 (ja) 1994-02-10 1994-02-10 レールの防錆油除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01622694A JP3243104B2 (ja) 1994-02-10 1994-02-10 レールの防錆油除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07223786A true JPH07223786A (ja) 1995-08-22
JP3243104B2 JP3243104B2 (ja) 2002-01-07

Family

ID=11910636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01622694A Expired - Fee Related JP3243104B2 (ja) 1994-02-10 1994-02-10 レールの防錆油除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3243104B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002361183A (ja) * 2001-06-01 2002-12-17 Natl Inst Of Industrial Safety Independent Administrative Institution ロール機のロール面清掃装置
JP2010064801A (ja) * 2008-09-08 2010-03-25 Mitsubishi Electric Corp エレベータガイドレール錆落とし装置
JP2010095331A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Mitsubishi Electric Corp エレベータドアの係合装置
JP2012030177A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Hakushou:Kk 可撓性対象の洗浄装置
EP2766510A4 (en) * 2011-10-13 2015-08-19 Otis Elevator Co GUIDE RAIL FOR ONE ELEVATOR
CN109778615A (zh) * 2017-07-19 2019-05-21 郑州莉迪亚医药科技有限公司 一种铁轨除锈装置
CN110844776A (zh) * 2019-11-28 2020-02-28 绍兴方丹科技有限公司 一种起重机轨道清扫涂油设备

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5068652B2 (ja) * 2006-08-22 2012-11-07 三菱電機株式会社 エレベータのガイドレール、及びエレベータのレール表面加工装置
WO2020084669A1 (ja) * 2018-10-22 2020-04-30 三菱電機株式会社 ガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002361183A (ja) * 2001-06-01 2002-12-17 Natl Inst Of Industrial Safety Independent Administrative Institution ロール機のロール面清掃装置
JP2010064801A (ja) * 2008-09-08 2010-03-25 Mitsubishi Electric Corp エレベータガイドレール錆落とし装置
JP2010095331A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Mitsubishi Electric Corp エレベータドアの係合装置
JP2012030177A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Hakushou:Kk 可撓性対象の洗浄装置
EP2766510A4 (en) * 2011-10-13 2015-08-19 Otis Elevator Co GUIDE RAIL FOR ONE ELEVATOR
CN109778615A (zh) * 2017-07-19 2019-05-21 郑州莉迪亚医药科技有限公司 一种铁轨除锈装置
CN109778615B (zh) * 2017-07-19 2020-10-27 安徽省行千里知识产权服务有限公司 一种铁轨除锈装置
CN110844776A (zh) * 2019-11-28 2020-02-28 绍兴方丹科技有限公司 一种起重机轨道清扫涂油设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3243104B2 (ja) 2002-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07223786A (ja) レールの防錆油除去装置
US6488248B1 (en) Keyboard mechanism tracking system
CN110662613B (zh) 用于驱动柔性喷枪的装置
US10619407B2 (en) Sliding fire door
US20060108207A1 (en) Quick release holder for a beading of a conveyor belt and method of using quick release holder
JPH0640835Y2 (ja) 引戸の開放状態保持装置
KR102438399B1 (ko) 슬라이딩 도어를 위한 피팅
JPH07251366A (ja) サビ落とし装置
EP1136402A2 (en) Load handling apparatus
CN213825617U (zh) 一种汽车座椅导轨的内外轨涂油装置
JPH0796105B2 (ja) パネルエッジ部用シーリング材塗布装置
JPH08229501A (ja) 板状体の木口部の塗装方法
JPS626223Y2 (ja)
CN219669855U (zh) 具有纠偏功能的托板
JP2001106470A (ja) 乗客コンベアの移動手摺清掃装置
JPS6143898Y2 (ja)
JP3403567B2 (ja) 乗客コンベアの油受け板清掃装置
EP1055778A3 (de) Einrichtung zum Erleichtern der Umstellbewegung und zum elastischen Verriegeln von beweglichen Schienen oder Schienenteilen
JP3456847B2 (ja) デフロスタ試験用の水噴霧装置
JPH08259153A (ja) エレベーターのドア閉止保持装置
JPH08319078A (ja) ドアレール清掃給油装置
JPH036776Y2 (ja)
JPH0631870U (ja) 鋼帯表面の付着液除去用ワイパー装置
JPS6126269Y2 (ja)
JPS6142704Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081019

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081019

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091019

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees