JPH072236B2 - アンモニア性窒素酸化剤 - Google Patents
アンモニア性窒素酸化剤Info
- Publication number
- JPH072236B2 JPH072236B2 JP2034286A JP2034286A JPH072236B2 JP H072236 B2 JPH072236 B2 JP H072236B2 JP 2034286 A JP2034286 A JP 2034286A JP 2034286 A JP2034286 A JP 2034286A JP H072236 B2 JPH072236 B2 JP H072236B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ammoniacal nitrogen
- gel
- substance
- ion exchange
- nitrifying bacteria
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、含水ゲル中に微生物を包括固定してなる廃水
処理剤、特にアンモニア性窒素酸化剤に関する。
処理剤、特にアンモニア性窒素酸化剤に関する。
従来の技術 最近、微生物を高分子含水ゲルで固定化して廃水の処理
に使用することが提案され、注目されている。この方法
は、微生物を選択的に高濃度にゲル中に固定することが
でき、微生物の働きを効率よく利用できると言われてい
る。
に使用することが提案され、注目されている。この方法
は、微生物を選択的に高濃度にゲル中に固定することが
でき、微生物の働きを効率よく利用できると言われてい
る。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、微生物を高分子ゲルで包んでいるため、
硝化菌の場合、いくら高濃度に固定しても、酸素及びア
ンモニア性窒素の透過が硝化菌のみを懸濁させる場合に
比べて遅く、硝化菌を効率よく利用できないという欠点
があった。
硝化菌の場合、いくら高濃度に固定しても、酸素及びア
ンモニア性窒素の透過が硝化菌のみを懸濁させる場合に
比べて遅く、硝化菌を効率よく利用できないという欠点
があった。
従って、本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解消
し、高濃度に固定化した硝化菌を効率よく利用できるア
ンモニア性窒素酸化剤を提供することにある。
し、高濃度に固定化した硝化菌を効率よく利用できるア
ンモニア性窒素酸化剤を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明は、ゲル中に硝化菌と共に、酸素のキャリアとし
て働く物質及びアンモニア性窒素に対してイオン交換能
を有する物質を包括固定することによってゲル内のアン
モニア性窒素及び酸素の保持能力を高め、前記問題点を
解決したものである。
て働く物質及びアンモニア性窒素に対してイオン交換能
を有する物質を包括固定することによってゲル内のアン
モニア性窒素及び酸素の保持能力を高め、前記問題点を
解決したものである。
即ち、本発明によりアンモニア性窒素酸化剤は、含水ゲ
ル中に硝化菌、酸素のキャリア物質及びアンモニア性窒
素に対してイオン交換能を有する物質を包括固定して含
むことを特徴とする。
ル中に硝化菌、酸素のキャリア物質及びアンモニア性窒
素に対してイオン交換能を有する物質を包括固定して含
むことを特徴とする。
本発明において、酸素のキャリア物質としては、シリコ
ーンの一種である −(CH2CH2O)n−CH3のコポリマー等を使用することが
できる。
ーンの一種である −(CH2CH2O)n−CH3のコポリマー等を使用することが
できる。
また、本発明において、アンモニア性窒素に対してイオ
ン交換能を有する物質としては、ゼオライト、珪藻土、
イオン交換樹脂等を使用することができる。
ン交換能を有する物質としては、ゼオライト、珪藻土、
イオン交換樹脂等を使用することができる。
また、本発明に使用する含水ゲルは、例えば、ポリアク
リルアミド、カラギーナン、ポリエチレングリコール、
ポリウレタン、ポリビニルアルコール、アルギン酸カル
シウム、寒天等であってよい。
リルアミド、カラギーナン、ポリエチレングリコール、
ポリウレタン、ポリビニルアルコール、アルギン酸カル
シウム、寒天等であってよい。
本発明によるアンモニア性窒素酸化剤は、公知の包括固
定化法によって製造され、硝化菌、酸素のキャリア物質
及びアンモニア性窒素に対してイオン交換能を有する物
質をゲル形成物質中にゲル化前に混合することによって
製造される。例えば、ポリアクリルアミドゲル中に包括
固定する場合には、アクリルアミドモノマーと架橋剤、
シリコーン又はそのコポリマーとの混合物中に重合開始
剤、硝化菌及びイオン交換能を有する物質を添加し、常
法でモノマーを重合させることによって本発明のアンモ
ニア性窒素酸化剤を製造刷ることができる。
定化法によって製造され、硝化菌、酸素のキャリア物質
及びアンモニア性窒素に対してイオン交換能を有する物
質をゲル形成物質中にゲル化前に混合することによって
製造される。例えば、ポリアクリルアミドゲル中に包括
固定する場合には、アクリルアミドモノマーと架橋剤、
シリコーン又はそのコポリマーとの混合物中に重合開始
剤、硝化菌及びイオン交換能を有する物質を添加し、常
法でモノマーを重合させることによって本発明のアンモ
ニア性窒素酸化剤を製造刷ることができる。
作用 本発明において、硝化菌と一緒に包括固定された酸素の
キャリア物質は、液体中の溶存酸素をゲル中に取り込
み、ゲル内に酸素を高濃度に保持する。また、アンモニ
ア性窒素に対してイオン交換能を有する物質は、液体中
のアンモニア性窒素をゲル中に取り込み、ゲル中に高濃
度に保持する。
キャリア物質は、液体中の溶存酸素をゲル中に取り込
み、ゲル内に酸素を高濃度に保持する。また、アンモニ
ア性窒素に対してイオン交換能を有する物質は、液体中
のアンモニア性窒素をゲル中に取り込み、ゲル中に高濃
度に保持する。
従って、硝化菌がアンモニア性窒素を酸化するのに必要
なアンモニア性窒素及び酸素がゲル中に効率よく透過
し、ゲル中の硝化菌と効率よく接触し、硝化反応が促進
される。
なアンモニア性窒素及び酸素がゲル中に効率よく透過
し、ゲル中の硝化菌と効率よく接触し、硝化反応が促進
される。
なお、酸素のキャリア物質に保持された酸素及びイオン
交換能を有する物質に保持されたアンモニア性窒素は、
硝化菌によって消費されるので、次々と液中から取り込
み、再生され、保持能力は低下することはない。
交換能を有する物質に保持されたアンモニア性窒素は、
硝化菌によって消費されるので、次々と液中から取り込
み、再生され、保持能力は低下することはない。
実施例 次に、実施例に基づいて本発明を詳述するが、本発明は
これに限定されるものではない。
これに限定されるものではない。
実施例1 アクリルアミドモノマー18%、N,N′−メチレンビスア
クリルアミド1%、シリコーン5%及びその前記式のコ
ポリマー5%を混合し、別途、硝化菌2%及びゼオライ
ト粉末2%を混合した液を上記混合液と更に混合し、こ
れに重合促進剤としてジメチルアミノプロピオニトリル
0.25%及び重合開始剤としてペルオクソ二硫酸カリウム
0.5%を添加し、重合させた。得られたゲルを直径2mm、
長さ2mmの円柱状ペレットに成形した。
クリルアミド1%、シリコーン5%及びその前記式のコ
ポリマー5%を混合し、別途、硝化菌2%及びゼオライ
ト粉末2%を混合した液を上記混合液と更に混合し、こ
れに重合促進剤としてジメチルアミノプロピオニトリル
0.25%及び重合開始剤としてペルオクソ二硫酸カリウム
0.5%を添加し、重合させた。得られたゲルを直径2mm、
長さ2mmの円柱状ペレットに成形した。
なお、前記の百分率は、成形後のペレット全量に対する
ものである。
ものである。
こうして得られたペレットを円筒形曝気槽(7l)に真容
積で20%になるように充填し、該曝気槽にアンモニア性
窒素を20mg/l含む液を連続的に通水した。ペレットの呼
吸速度の経日変化を測定し、結果を第1図に示す。
積で20%になるように充填し、該曝気槽にアンモニア性
窒素を20mg/l含む液を連続的に通水した。ペレットの呼
吸速度の経日変化を測定し、結果を第1図に示す。
比較のため、シリコーン、シリコーンポリマー及びゼオ
ライトを使用しない以外は、前記と同様のゲルペレット
を作成し、同様の連続実験を行った。ペレットの呼吸速
度の経日変化を測定し、結果を第1図に示す。
ライトを使用しない以外は、前記と同様のゲルペレット
を作成し、同様の連続実験を行った。ペレットの呼吸速
度の経日変化を測定し、結果を第1図に示す。
第1図に示したように、硝化菌のみゲルは、約500mgO2/
l−ゲル・hの呼吸速度を有するにが、本発明によるシ
リコーン、コポリマー、ゼオライト及び硝化菌混入ゲル
は、約1600mgO2/l−ゲル・hの呼吸速度、即ち、3.2倍
の呼吸速度を示した。
l−ゲル・hの呼吸速度を有するにが、本発明によるシ
リコーン、コポリマー、ゼオライト及び硝化菌混入ゲル
は、約1600mgO2/l−ゲル・hの呼吸速度、即ち、3.2倍
の呼吸速度を示した。
連続実験70日目のゲルを取り出し、NH4−N濃度及び溶
存酸素濃度の呼吸活性に及ぼす影響について検討した。
NH4−N20mg/lでの呼吸速度を100とした時の呼吸活性比
を測定し、NH4−N濃度との関係を第2図に示す。
存酸素濃度の呼吸活性に及ぼす影響について検討した。
NH4−N20mg/lでの呼吸速度を100とした時の呼吸活性比
を測定し、NH4−N濃度との関係を第2図に示す。
同様に、連続実験70日目のゲルについて、溶存酸素4mg/
lでの呼吸速度を100として呼吸活性比を測定し、結果を
第3図に示す。
lでの呼吸速度を100として呼吸活性比を測定し、結果を
第3図に示す。
硝化菌のみを固定したゲルに比べて、シリコーン、コポ
リマー、ゼオライト及び硝化菌混入ゲルは、NH4−N及
び溶存酸素の両方について低濃度であっても、高い活性
を示した。
リマー、ゼオライト及び硝化菌混入ゲルは、NH4−N及
び溶存酸素の両方について低濃度であっても、高い活性
を示した。
発明の効果 本発明によれば、アンモニア性窒素及び溶存酸素がゲル
中に効率よく透過するので、硝化菌は常に高い活性を有
し、硝化菌が効率よく利用され、硝化反応が促進され、
効率よく廃水を処理することができる。
中に効率よく透過するので、硝化菌は常に高い活性を有
し、硝化菌が効率よく利用され、硝化反応が促進され、
効率よく廃水を処理することができる。
第1図は本発明及び従来のゲルペレットの呼吸速度の経
日変化図、第2図は呼吸活性比とNH4−N濃度との関係
図、第3図は呼吸活性比と溶存酸素濃度との関係図であ
る。
日変化図、第2図は呼吸活性比とNH4−N濃度との関係
図、第3図は呼吸活性比と溶存酸素濃度との関係図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−219385(JP,A) 特開 昭61−68198(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】含水ゲル中に硝化菌、酸素のキャリア物質
及びアンモニア性窒素に対してイオン交換能を有する物
質を包括固定して含むことを特徴とするアンモニア性窒
素酸化剤。 - 【請求項2】アンモニア性窒素に対してイオン交換能を
有する物質がゼオライト、珪藻土又はイオン交換樹脂で
ある特許請求の範囲第1項記載のアンモニア性窒素酸化
剤。 - 【請求項3】含水ゲルがポリアクリルアミド、カラギー
ナン、ポリエチレングリコール、ポリウレタン、ポリビ
ニルアルコール、アルギン酸カルシウム、寒天である特
許請求の範囲第1項又は第2項記載のアンモニア性窒素
酸化剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2034286A JPH072236B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | アンモニア性窒素酸化剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2034286A JPH072236B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | アンモニア性窒素酸化剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62180794A JPS62180794A (ja) | 1987-08-08 |
JPH072236B2 true JPH072236B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=12024464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2034286A Expired - Fee Related JPH072236B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | アンモニア性窒素酸化剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072236B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE0203529D0 (sv) * | 2002-11-28 | 2002-11-28 | Kemira Kemi Ab | A method for supplying oxygen to a water purification process |
JP5105251B2 (ja) * | 2008-09-24 | 2012-12-26 | 株式会社日立プラントテクノロジー | 包括固定化担体及びその製造方法 |
-
1986
- 1986-02-03 JP JP2034286A patent/JPH072236B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62180794A (ja) | 1987-08-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3722696B2 (ja) | 有機物及び窒素の除去のための廃水処理方法 | |
US4791061A (en) | Immobilization of microorganisms by entrapment | |
JPS6329997B2 (ja) | ||
JPH072236B2 (ja) | アンモニア性窒素酸化剤 | |
JPH0137987B2 (ja) | ||
JPS6168198A (ja) | 廃水処理剤 | |
JPH0780282A (ja) | 高分子ヒドロゲル粒状物、その製造方法およびそれを利用する微生物固定化方法 | |
JP3203026B2 (ja) | 生体触媒固定化ゲル | |
JP2001246397A (ja) | 廃水中の窒素除去方法 | |
JPS6336898A (ja) | 汚水中のnh▲4+▼を亜硝酸化する固定化細菌およびこれを用いた処理法 | |
JP3265981B2 (ja) | 窒素除去用包括固定化担体及びその形成方法 | |
JP3345874B2 (ja) | 包括固定化担体及びアンモニア含有廃水の処理装置 | |
JP2565026B2 (ja) | フッ素含有有機性廃水の処理方法 | |
JP2021070821A (ja) | 亜硝酸菌固定化高分子ゲル、亜硝酸菌固定化高分子ゲルの製造方法及び水処理方法 | |
JP3687292B2 (ja) | 硝化細菌の包括固定化方法及び包括固定化担体の製造方法 | |
JPH08323381A (ja) | 廃水の処理剤及び廃水の処理方法 | |
JPH10296284A (ja) | 微生物固定化用担体およびその製造法 | |
JP3389811B2 (ja) | 包括固定化担体 | |
JPH07313970A (ja) | 水中のアンモニアとリンの同時除去方法 | |
JPH07241584A (ja) | 複合活性汚泥担体による排水の処理方法及び処理装置 | |
JPS6352557B2 (ja) | ||
JP2665821B2 (ja) | 複合担体によるアンモニア酸化細菌の固定化法 | |
JP3422229B2 (ja) | 包括固定化担体の製造方法及び装置 | |
JP3109933B2 (ja) | 脱臭用および排水処理用の触媒 | |
JPS61242691A (ja) | 液状物の微生物学的処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |