JPH07223424A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JPH07223424A
JPH07223424A JP1712794A JP1712794A JPH07223424A JP H07223424 A JPH07223424 A JP H07223424A JP 1712794 A JP1712794 A JP 1712794A JP 1712794 A JP1712794 A JP 1712794A JP H07223424 A JPH07223424 A JP H07223424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
air
heat exchanger
split case
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1712794A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazufumi Yomo
四方  一史
Shinji Aoki
青木  新治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP1712794A priority Critical patent/JPH07223424A/ja
Publication of JPH07223424A publication Critical patent/JPH07223424A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用空調装置において、通風路を形成する
ための通風路形成体をケースに一体成形することができ
るようにする。 【構成】 下分割ケース42の底面部にヒータコア34
の下端部を配置する凹部44とフット吹出口37とを隣
接して設け、凹部44の底部に開口部45を形成する。
そして、下分割ケース42の底面部外側にフット吹出口
37から吹き出る空調風を案内するためのダクト46
を、フット吹出口37及び開口部45に対向位置するよ
うにして下分割ケース42との一体成形により形成す
る。このように構成することにより、フット吹出口37
及び開口部45をダクト46の内面側を成形する型の型
抜き孔として利用できるから、単純な上下二分割形の成
形型であってもダクト46を下分割ケース42と一体成
形できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置に係わ
り、特に通風路を形成するための通風路形成体をケース
と一体成形により形成するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】車両空調装置にあっては、エアダクトを
構成するケース内にエバポレータ、ヒータコア等を配置
し、車内空気或いは車外空気をブロアによってエバポレ
ータ、ヒータコアに送り、空調風として車内に吹き出す
ようにしている。かかる車両用空調装置の従来構成の一
例を図18〜図20に示す。これら図18〜図20にお
いて、ケース1は、プラスチック製の下分割ケース2と
同じくプラスチック製の上分割ケース3とを結合して構
成されている。このケース1内には、上流側から下流側
にかけて、車内空気或いは車外空気を吸入するブロア
4、エバポレータ5およびヒータコア6が配設され、ま
たケース1内には、ヒータコア6を通過する風量とこれ
をバイパスする風量との割合を調整するためのミックス
ダンパ7が配設されている。
【0003】ケース1の下流側には、空調風を車両のフ
ロントガラスに向けて吹き出すためのデフロスタ吹出口
8、空調風を車両の運転席及び助手席に座った乗員の足
元に向けて吹出すためのフット吹出口9、空調風を車両
の運転席及び助手席に座った乗員の顔や胸元に向けて吹
出すためのフェイス吹出口10が設けられている。そし
て、各吹出口8〜10には、吹出口切換ダンパ11〜1
3が設けられており、それらダンパ11〜13の開閉状
態を切り換えることによって所望の吹出モードを得るこ
とができるように構成されている。
【0004】さて、前記フット吹出口9から吹き出た空
調風は通風路たるダクトによって運転席及び助手席に座
った乗員の足元近くまで案内される。このダクトは、図
20(a)に示すように自身で通風路を有する偏平な管
状をなすプラスチック製ダクト14、或いは図20
(b)に示すように下分割ケース2の下面との間で通風
路を形成する偏平な略U字の樋状をなすプラスチック製
ダクト15からなり、かかるダクト14,15は下側分
割ケース3とは別に型成形され、下分割ケース2に組み
付けられる。
【0005】このように、ダクト14,15を下分割ケ
ース2とは別に型形成しなければならない理由は次の通
りである。下分割ケーカ2を上下二分割形の成形型によ
り型形成する場合、該下分割ケース2にダクトを一体成
形しようとすると、フット吹出口9をダクトの型抜きに
利用することとなるため、図20(c)に示すようにダ
クト16の長さとしては、フット吹出口9の左右方向の
幅寸法以上に形成することはできない。
【0006】ところが、ケース1は、フット吹出口9が
車両の中心線CLに対し運転席側(図示右側)に偏った
状態にして配置される。このため、上述の下分割ケース
2に一体成形したダクト16では、運転席に座った乗員
に対しては良いが、助手席に座った乗員に対しては長さ
が不足することとなって空調風をその足元近くまで案内
することができなくなる。
【0007】このような機能上の問題の発生を避けるた
めには、ダクトの助手席側部分の長さを長くしなければ
ならないが、このようにすると、図20(a)或いは
(b)に示すように、ダクト14,15の助手席側部分
14a,15aは下分割ケース2のヒータコア6配設部
位の下側辺りにまで長く延びることとなる。しかしなが
ら、助手席側部分が下分割ケース2のヒータコア配設部
位の下側にまで延びるダクトを下分割ケース2に一体成
形しようとすると、下分割ケース2のヒータコア配設部
位がアンダーカットとなって型抜き不能となるので、下
分割ケース2の成形型として、構造が複雑化することを
容認してスライドコア装備形のものを用いればともか
く、構造が単純な二分割形のものを用いた場合には、下
分割ケース2にダクトを一体成形することは困難であ
る。このような事情から、ダクト14,15は別に型成
形し、下分割ケース2に組み付けるようにしているので
ある。
【0008】また、図21は従来の車両用空調装置の他
の構成例を示す。同図において、ケース17はプラスチ
ック製の下分割ケース18と同じくプラスチック製の上
分割ケース19とから構成されている。このケース17
内には仕切板20が設けられ、この仕切板20によりケ
ース17内が冷却側通風路21と加熱側通風路22とに
仕切られている。そして、冷却側通風路21内にエバポ
レータ5が配設されていると共に、加熱側通風路22内
にヒータコア6がエバポレータ5よりも下流側に位置し
て配設されている。そして、上分割ケース19には、デ
フロスタ吹出口23及びフェイス吹出口24が設けられ
ていると共に、下分割ケース18にはフット吹出口25
が設けられ、それら各吹出口23〜25に吹出口切換ダ
ンパ26〜28が設けられている。
【0009】このようなケース17において、仕切板2
0は下分割ケース18に一体成形により形成されてい
る。そして、仕切板20の下面側を成形する成形型を抜
き出すために下分割ケース18の底面部には型抜き孔2
9が形成され、この型抜き孔29は別に型成形されたプ
ラスチック製の蓋30によって塞がれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように図18〜
図20に示す従来の車両用空調装置では、フット吹出口
9から吹き出された空調風を車両乗員の足元近くに案内
する通風路を構成するダクト14或いは15を下分割ケ
ース2と一体成形することが困難であるため、ダクト1
4或いは15を別に型成形せねばならず、その製作コス
トや組み立てコストがかさむという問題があった。ま
た、図21に示す従来の車両空調装置のように、ケース
17内を2つの通風路21,22に区画するための仕切
板20を下分割ケース18と一体成形する構成のもので
は、下分割ケース18に大きな型抜き孔29を形成せね
ばならないため、その型抜き孔29を塞ぐための蓋30
を別に型成形しなければならず、やはり製作コスト、組
み立てコストがかさむ。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、分割ケースの成形型が二分割形のもの
であっても、通風路を形成するための通風路形成体を分
割ケースと一体成形することができ、しかも、このよう
にしても型抜きのために分割ケースに設けられた開口部
を塞ぐために型成形された別部材を用いずとも済む車両
用空調装置を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解消するた
めに、本発明の車両用空調装置は、少なくとも一面が開
放するように型成形により形成された分割ケースを、そ
の開放面どうしを突き合わせるように結合して構成され
るケースと、このケース内に配置される熱交換器とを具
備し、前記分割ケースの開放面に対する底面部に開口部
を形成し、この開口部に対向する位置に、前記熱交換器
と協働して通風路を形成する通風路形成体を当該分割ケ
ースとの一体成形によって形成したことを特徴とする。
【0013】この場合、分割ケースの開放面に対する底
面部に、熱交換器を通過した空調風を吹き出すための吹
出口を該熱交換器の配設部位に隣接して形成すると共
に、熱交換器の配設部位に開口部を形成し、分割ケース
の底面部外側の開口部及び吹出口に対向する位置に、吹
出口から吹き出された空調風を案内するための通風路を
熱交換器の側面との間に形成する通風路形成体を当該分
割ケースとの一体成形によって形成する構成とすること
ができる。この構成に加えて、熱交換器と分割ケースの
開口部との間から空気が漏れ出ることを防止するための
シール手段を設けることができる。
【0014】また、分割ケースの底面部のうち前記熱交
換器が配設される部位の両側に開口部を形成すると共
に、分割ケースの内側の前記開口部と対向する位置に通
風路形成体を当該分割ケースとの一体成形によって形成
し、通風路形成体とそれら通風路形成体に挟まれた熱交
換器の側面とでケース内を流れる空気を案内する通風路
を形成する構成とすることもできる。
【0015】
【作用】通風路形成体は、分割ケースとの一体成形によ
り形成されるが、該分割ケースの底面部には通風路形成
体と対向する位置に開口部が設けられているため、その
開口部を通風路成形体を成形する型の型抜き孔として利
用することができる。従って、分割ケースの成形型が単
純な二分割形のものであっても、通風路形成体を分割ケ
ースと一体成形することができる。しかも、通風路形成
体は熱交換器との協働により通風路を形成するため、分
割ケースの開口部を型成形された別部材によって塞ぐ必
要がない。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。まず、第1の実施例を図1〜図6により説明する。
図1〜図3には、空調装置の全体構成が示されており、
これら図1〜図3において、エアダクトを構成するケー
ス31の最上流側には、図示はしないが内気吸入口、外
気吸入口及び内外気切換ダンパが設けられ、その内外気
切換ダンパの開閉状態を切り換えることにより、吸入モ
ードを車内の空気を内気吸入口から吸入する内気吸入モ
ードと、車外の空気を外気吸入口から吸入する外気吸入
モードとに切り換えることができるように構成されてい
る。このケース31内には、上流側から下流側にかけて
ブロア32、冷却側の熱交換器としてエバポレータ33
及び加熱側の熱交換器としてヒータコア34が配設され
ている。また、ケース31内には、ヒータコア34の前
側(図3で左上側)に位置して当該ヒータコア34を通
過する風量とこれをバイパスする風量との割合を調整す
る調整手段としてエアミックスダンパ35が設けられて
いる。
【0017】一方、ケース31の最下流側には、空調風
を車両のフロントガラスに向けて吹き出すためのデフロ
スタ吹出口36、空調風を車両乗員の足元に向けて吹き
出すためのフット吹出口37、空調風を車両乗員の顔や
胸元に向けて吹き出すためのフェイス吹出口38が設け
られている。そして、上記各吹出口36〜38には開閉
手段としての吹出口切換ダンパ39〜41が設けられて
おり、それらダンパ39〜41の開閉状態を切り換える
ことによってデフモード(デフロスタ吹出口36開)、
フットモード(フット吹出口37開)、バイレベルモー
ド(フット吹出口37及びフェイス吹出口38開)、フ
ェイスモード(フェイス吹出口38開)などの所望の吹
出モードを得ることができるようになっている。このよ
うに構成された空調装置は、車両の車室内のエンジンル
ームと車室を仕切るファイアウォールWの近くに配設さ
れるが、この場合、フット吹出口37が車両の中心線C
Lよりも運転者側(図3で右側)に偏った状態にして配
置される。
【0018】上記エバポレータ33は、例えば蛇行状に
形成されたチューブに多数のプレート状フィンを設けた
周知構成のもの、或いは蛇行状に形成された偏平なチュ
ーブにコルゲート状のフィンを設けた周知構成のものが
使用されている。また、ヒータコア34は、図5に示す
ように、上タンク34aと下タンク34bとの間を偏平
なチューブ34c群で連結すると共に、チューブ34c
相互間にコルゲートフィン34dを設けて構成されてい
る。そして、上タンク34aの内部は2室に仕切られて
おり、パイプ34eを通じて上タンク34aの一方の室
内に送られたエンジンからの冷却水は、片側半分のチュ
ーブ34cから下タンク34bに送られ、その後、下タ
ンク34bから残る片側半分のチューブ34cを通して
上タンク34aの他方の室内に送られ、パイプ34fを
通じてエンジンに戻るように構成されている。
【0019】さて、前記ケース31は、一面たる上面が
開放された下分割ケース42と一面たる下面が開放され
た上分割ケース43とを、その開放面どうしを突き合わ
せるように結合することによって構成されている。これ
ら上下両分割ケース42,43は、それぞれ型成形によ
り形成されたプラスチック製のものである。
【0020】上記下分割ケース42において、その開放
上面に対する底面部すなわち下面部のうち、ヒータコア
34の配設部位には、図4に示すように、ヒータコア3
4の下タンク34bが嵌合される矩形状の凹部44が形
成されていると共に、前記フット吹出口37がこの凹部
44に隣接して形成されている。そして、凹部44の底
部は、その長手方向両側に支持部44a,44aを残し
て当該支持部44a,44a間の全体が矩形状に開口さ
れており、この凹部44aの底部の開口部45はフット
吹出口37とは幅狭の桟部42aにより区画されてい
る。そして、下分割ケース42の下面部の外側には、フ
ット吹出口37及び開口部44に対向する位置に、通風
路形成体としてのダクト46が当該下分割ケース42と
の一体成形により形成されている。なお、このダクト4
6は、左右両側面及び底面を有する偏平な略U字の樋状
に形成されている。
【0021】ここで、下分割ケース42は、図6に示す
ような型抜き方向が図示上下方向の二分割形の成形型4
7によって成形されるが、この成形型47の上型48に
ダクト46の内面側を形成する部分48a及び48bが
設けられ、当該部分48a及び48bの型抜きはフット
吹出口37及び開口部45を通じて行われる。また、成
形型47の下型49には、フット吹出口37と開口部4
5との間に存在する桟部42aの下面側を形成するため
の部分49aが設けられ、当該部分49aの型抜きはダ
クト46の底面部に形成されたスリット50(型抜き用
開口部)を通じて行われる。
【0022】一方、前記上分割ケース43のうち、開放
下面に対する底面部すなわち上面部には、下分割ケース
42の凹部44に対向位置して矩形状の挿入孔51が形
成されている。そして、前記ヒータコア34の上タンク
34a及び下タンク34bが上分割ケース43の挿入孔
53及び下分割ケース42の凹部44に嵌合保持されて
いる。ここで、ヒータコア34の上タンク34a及び下
タンク34bには、それぞれシール手段としてのシール
部材例えばパッキン52a及び52bが巻回されてお
り、このパッキン52a及び52bは挿入孔51及び凹
部44の内周面に圧接してヒータコア34の挿入孔51
及び凹部44の内周面との間を気密にシールする。な
お、図5において、53はヒータコア34の一側面に取
着したシール板で、これはヒータコア34とケース31
の前側内面(図3で下側内面)との間をシールして空気
がヒータコア34により加熱されることなく通過するこ
とを防止するものである。
【0023】ちなみに、ヒータコア34は、下分割ケー
ス42及び上分割ケース43を結合してケース31とし
て構成した後、上分割ケース43の挿入孔51からケー
ス31内に挿入配置され、下タンク34bが下分割ケー
ス42の凹部44内に嵌合されて支持部44a,44a
に受け支持される。そして、ヒータコア34は、上分割
ケース43にねじ54により固定された押え部材55に
より押えられて支持部44a,44aと押え部材55と
の間で挟持固定される。
【0024】しかして、上述のように下分割ケース42
の下面部の下側に一体成形されたダクト46は、ケース
31内にヒータコア34が配設されることにより、当該
ヒータコア34の側面たる下タンク34bの下面との間
に通風路たる案内路56を形成する。そして、フット吹
出口37から吹き出された空調風は、案内路56により
左右両側に案内されて運転席側吐出口56aから該運転
席に座った車両乗員の足元近くに吹き出されると共に、
助手席側吐出口56bから該助手席に座った車両乗員の
足元近くに吹き出される。この場合、ダクト46の運転
席側部分は短いが、ダクト46の助手席側部分はヒータ
コア34の配置部位の下側にまで長く延びているので、
フット吹出口37が運転席側に偏って位置していても、
助手席に座った車両乗員の足元近くに空調風を吹き出す
ことができるものである。なお、本実施例の場合、ダク
ト46の底部が車両のフロアFLのごく近くに位置され
るので、スリット50がフロアFLによって実質的に塞
がれた状態となり、該スリット50からの空調風が漏れ
ることが防止される。
【0025】このように本実施例によれば、下分割ケー
ス42の下面部のうち、ヒータコア34の下タンク34
bが配設される凹部44の底部に開口部45を形成し、
この開口部45とフット吹出口37とに対向する部位に
ダクト46をする構成としたことにより、それら開口部
及びフット吹出口37をダクト46を成形するための型
の型抜き孔として利用することができるので、下分割ケ
ース42の成形型が単純な二分割形のものであっても、
当該ダクト46を下分割ケース42との一体成形により
形成することができる。従って、従来構成のもの、すな
わち下分割ケース2とは別にダクト14或いは15を型
成形し、このダクト14或いは15を下分割ケース2に
組み付ける構成のものとは異なり、ダクト46を下分割
ケース42と一体成形できて、その製作費及び組み立て
費の削減を図ることができ、空調装置全体のコスト低減
に寄与できるものである。
【0026】しかも、開口部45をヒータコア34の配
設部位に形成したので、該開口部45をヒータコア34
の下タンク34bにより塞ぐことができるので、別に蓋
部材を型成形する必要性がない。なお、桟部42aを省
略して、フット吹出口37と開口部45とが連続するよ
うに構成しても良い。
【0027】また、シール手段はパッキン52a及び5
2bに代えて例えば熱可塑性樹脂からなるコーキング材
としても良いし、図7及び図8に示す本発明の第2実施
例のような構成のものとしても良い。すなわち、図7及
び図8において、ヒータコア34の下タンク34bの下
面には、その外周縁に沿って矩形状の溝57が形成され
ている。これに対し、下分割ケース42における凹部4
4の開口部45の左右両内側部にはフランジ44b,4
4bが形成されており、このフランジ44b,44b及
び支持部44a,44aの上面に矩形状のリブ44cが
形成されている。そして、ヒータコア34をケース31
内に配設した状態では、リブ44cが溝57内に嵌合
し、これにより下タンク34bと凹部44との間が気密
にシールされる。このように構成した場合には、上記第
1実施例とは異なり、別体のパッキン52a,52bが
不要となるので、部品点数の削減、組み立て工数の削減
に一層寄与することができる。
【0028】図9は第3実施例を示すもので、これはダ
クト46の外面にパッキン58を接着してスリット50
を塞ぐ構成としたものである。このような構成は、ケー
ス31の配置高さの関係でダクト46の底部が車両のフ
ロアFLから離れる場合に有効である。
【0029】図10〜図12は第4実施例を示すもの
で、これはダクト46の底部に連結孔59を形成し、こ
の連結孔59にフット吹出口37から吹き出される空調
風を後部座席に座った乗員の足元近くまで案内する別の
ダクト60を接続するようにしたものである。このよう
に構成した場合には、下分割ケース42を成形する成形
型の下型のうち、桟部42aの下面側を成形する部分を
連結孔59を利用して抜き出すことができるので、桟部
42aを成形する部分の型抜きのための孔(第1実施例
ではスリット50)が未閉鎖のまま残ることがなく、そ
の気密化対策を講ずる必要がなくなる。
【0030】図13〜図16は第5実施例を示すもの
で、これら各図に前記第1実施例と同一部分に同一符号
を付して異なる部分を説明する。この実施例では、図1
3に示すように、ヒータコア34はフット吹出口37に
対して傾けた状態にして配設されており、これに合わせ
て下分割ケース42の下面部に形成された凹部44も図
16に示すようにフット吹出口37に対して傾けた状態
にして形成されている。そして、この凹部44の底部に
は、フット吹出口37の延長状に位置するようにして台
形状の開口部61が形成されている。そして、凹部44
の底部のうち、開口部61の形成から残された部分が支
持部44d,44eとされ、この支持部44d,44e
によりヒータコア34の下タンク34bが支持されるよ
うになっている。
【0031】このように構成しても、フット吹出口37
及び開口部61を型抜き孔として利用できるので、ダク
ト46を下分割ケース42と一体成形により形成するこ
とができる。なお、開口部61とフット吹出口37との
間に存在する桟部42aは、凹部44が傾けて形成され
ていることから台形状となり、従って成形型の下型のう
ち桟部42aを成形する部分を抜き出すためにダクト4
6の底部に形成されたスリット50も台形状をなしてい
る。
【0032】図17は第6実施例を示すもので、同図に
第1実施例を示す図1〜図3と同一部分には同一符号を
付して異なる部分を説明する。ブロア32のケーシング
62は、エアダクトを構成するケース63とは別体のも
のとして構成され、該ブロアケーシング62の吐出側が
ケース63の上流側に連結されている。上記ケース63
は、プラスチック製の下分割ケース64と同じくプラス
チック製の上分割ケース65とから構成されている。こ
のケース63内には、通風路形成体としての3個の仕切
部材66〜68が設けられている。また、ケース63内
には、エバポレータ33が下分割ケース64側に位置す
るようにして配設されていると共に、ヒータコア34が
エバポレータ33より下流側に寄せて上分割ケース65
側に位置するようにして配設されている。
【0033】この場合、エバポレータ33の上端部は上
流側の2個の仕切部材66及び67間に嵌合するように
して配置され、ヒータコア34の下端部である下タンク
34bは下流側の2個の仕切部材67及び68間に嵌合
するようにして配置されている。これにより、ケース6
3内は、3個の仕切部材66〜68、エバポレータ33
の上側面、ヒータコア34の下タンク34bの下側面に
より、冷却側通風路69と加熱側通風路70とに仕切ら
れている。そして、ケース63内には、最上流側の仕切
部材66の前側に位置してエアミックスダンパ35が配
設されている。また、上分割ケース65には、デフロス
タ吹出口36及びフェイス吹出口38が設けられている
と共に、下分割ケース64にはフット吹出口37が設け
られ、それら各吹出口36〜38に吹出口切換ダンパ3
9〜41が設けられている。なお、両分割ケーシング6
4,65はブロアケーシング62の連結のために、図示
左側面も開放されている。
【0034】さて、前記仕切部材66〜68は、上分割
ケース65との一体成形により形成されている。すなわ
ち、ケース63の開放下面に対する底面部すなわち上面
部には、3個の開口部71〜73が形成されており、仕
切部材66〜68は、それら3個の開口部71〜73に
対向位置されている。このため、上分割ケース65の成
形型の上型のうち、仕切部材66〜68の上面側を成形
する部分は開口部71〜73から抜き出すことが可能と
なり、仕切部材66〜68を上分割ケース65と一体成
形することができるものである。そして、上記3個の開
口部71〜73は、空気漏れ防止のために、上分割ケー
ス65に接着されたパッキン74〜76により塞がれて
いる。
【0035】このように構成した本実施例では、ケース
63内を冷却側通風路69と加熱側通風路70とに区画
形成するための仕切部材66〜68を上分割ケース65
と一体成形により形成することができる。しかも、その
仕切部材66〜68はエバポレータ33の上面部とヒー
タコア34の下タンク34bの下面部と協働して上記2
つの通風路69及び70を形成するため、仕切部材66
〜68としては通風方向(図17で左右方向)の幅寸法
ないし厚さ寸法を大きくせずとも済み、この結果、型抜
きのための開口部71〜73の幅寸法も小さくて済む。
従って、従来とは異なり、型抜きのための開口部71〜
73を塞ぐ部材としては、プラスチックの型成形により
形成された蓋を用いる必要がなく、本実施例で例示した
ようにパッキン74〜76によ簡易に開口部71〜73
を塞ぐことができ、コストの低減化を図ることができ
る。
【0036】なお、ダクト46のスリット50を塞ぐ車
両のフロアFL(図1)、パッキン58(図9)はシー
ル手段に相当するもので、そのうちパッキン58は金属
テープ等に代えても良い。開口部71〜73を塞ぐパッ
キン74〜76は同じくシール部材に相当するもので、
金属テープなどに代えても良く、また上分割ケース65
の上面部を、空調装置を覆うインストルメントパネルに
近付けて開口部71〜73を該インストルメントパネル
により実質的に塞ぐようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。請求項1記載の車両
用空調装置では、分割ケースの底面部に開口部を形成
し、この開口部に対向する位置に、前記熱交換器との協
働により通風路を形成するための通風路形成体を当該分
割ケースとの一体成形によって形成する構成としたこと
により、開口部を通風路形成体を成形する型の型抜きに
利用できるので、単純な二分割形の成形型であっても、
通風路形成体を分割ケースと一体成形により形成するこ
とができる。しかも、通風路形成体は熱交換器と協働し
て通風路を形成する構成であるため、分割ケースの開口
部を、特に型成形された別部材によって塞がずとも済
む。
【0038】請求項2記載の車両用空調装置では、分割
ケースの底面部のうち熱交換器が配設される部位に開口
部を形成し、分割ケースの底面部外側の開口部及び吹出
口に対向する位置に、吹出口から吹き出された空調風を
案内するための通風路を熱交換器の側面との間に形成す
るための通風路形成体を当該分割ケースとの一体成形に
よって形成する構成としたことにより、開口部を熱交換
器によって塞ぐことができる。請求項3記載の車両用空
調装置では、熱交換器と分割ケースの開口部との間から
空気が漏れ出ることを防止するためのシール手段を設け
たことにより、空気が熱交換器を通ることなく、開口部
から直接的に通風路に漏れ出ることを防止できる。
【0039】請求項4の車両用空調装置では、分割ケー
スの底面部のうち熱交換器が配設される部位の両側に開
口部を形成すると共に、分割ケースの内側の開口部と対
向する位置に通風路形成体を当該分割ケースとの一体成
形によって形成し、それら通風路形成体及びそれら通風
路形成体の間に挟まれた熱交換器の側面とでケース内を
流れる空気を案内する通風路を形成する構成としたこと
により、通風路形成体は幅或いは厚さ寸法の小さいもの
で済み、従って分割ケースの底面部に開口部も小さな幅
のもので済むので、型成形された蓋部材を用いずとも、
パッキン等により容易に塞ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の縦断正面図
【図2】図1のA−A線に沿う縦断側面図
【図3】上分割ケースを除去して示す平面図
【図4】下分割ケースの要部を示すもので、(a)は平
面図、(b)は(a)のB−B線に沿う縦断正面図、
(c)は(b)のC−C線に沿う縦断側面図
【図5】ヒータコアの斜視図
【図6】下分割ケースの成形型を示す要部の縦断正面図
【図7】本発明の第2実施例を示す図5相当図
【図8】図4相当図
【図9】本発明の第3実施例を示す図4相当図
【図10】本発明の第4実施例を示す図3相当図
【図11】図1相当図
【図12】図2相当図
【図13】本発明の第5実施例を示す図3相当図
【図14】図1相当図
【図15】図2相当図
【図16】図4相当図
【図17】本発明の第6実施例を示す縦断正面図
【図18】従来の車両用空調装置の一例を示す図3相当
【図19】図2相当図
【図20】ダクトを設ける場合の構成例を示す縦断正面
【図21】従来の車両用空調装置の他の例を示す図17
相当図
【符号の説明】
31はケース、33はエバポレータ(熱交換器)、34
はヒータコア(熱交換器)、37はフット吹出口、42
は下分割ケース、43は上分割ケース、44は凹部、4
5は開口部、46はダクト(通風路形成体)、47は成
形型、50はスリット、52a,52bはパッキン(シ
ール手段)、56は案内路(通風路)、57は溝(シー
ル手段)、44cはリブ(シール手段)、61は開口
部、63はケース、64は下分割ケース、65は上分割
ケース、66〜68は仕切部材(通風路形成体)、69
は冷却側通風路、70は加熱側通風路、71〜73は開
口部である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一面が開放するように型成形
    により形成された分割ケースを、その開放面どうしを突
    き合わせるように結合して構成されるケースと、 このケース内に配置される熱交換器とを具備し、 前記分割ケースの開放面に対する底面部に開口部を形成
    し、この開口部に対向する位置に、前記熱交換器と協働
    して通風路を形成する通風路形成体を当該分割ケースと
    の一体成形によって形成したことを特徴とする車両用空
    調装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一面が開放するように型成形
    により形成された分割ケースを、その開放面どうしを突
    き合わせるように結合して構成されるケースと、 このケース内に配置される熱交換器とを具備し、 前記分割ケースの開放面に対する底面部に、前記熱交換
    器を通過した空調風を吹き出すための吹出口を該熱交換
    器の配設部位に隣接して形成すると共に、前記分割ケー
    スの底面部のうち前記熱交換器の配設部位に開口部を形
    成し、分割ケースの底面部外側の前記開口部及び吹出口
    に対向する位置に、吹出口から吹き出された空調風を案
    内するための通風路を熱交換器の側面との間に形成する
    通風路形成体を当該分割ケースとの一体成形によって形
    成したことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 熱交換器と分割ケースの開口部との間か
    ら空気が漏れ出ることを防止するためのシール手段が設
    けられていることを特徴とする請求項2記載の車両用空
    調装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも一面が開放するように型成形
    により形成された分割ケースを、その開放面どうしを突
    き合わせるように結合して構成されるケースと、 このケース内に配置される熱交換器とを具備し、 前記分割ケースの開放面に対する底面部のうち前記熱交
    換器が配設される部位の両側に開口部を形成すると共
    に、分割ケースの内側の前記開口部と対向する位置に通
    風路形成体を当該分割ケースとの一体成形によって形成
    し、通風路形成体とそれら通風路形成体に挟まれた熱交
    換器の側面とで前記ケース内を流れる空気を案内する通
    風路を形成する構成としたことを特徴とする車両用空調
    装置。
JP1712794A 1994-02-14 1994-02-14 車両用空調装置 Pending JPH07223424A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1712794A JPH07223424A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1712794A JPH07223424A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07223424A true JPH07223424A (ja) 1995-08-22

Family

ID=11935377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1712794A Pending JPH07223424A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07223424A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220234417A1 (en) * 2019-10-30 2022-07-28 Denso Corporation Air conditioning unit

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220234417A1 (en) * 2019-10-30 2022-07-28 Denso Corporation Air conditioning unit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6309012B1 (en) One piece molded roof for a vehicle cab
JP2000238523A (ja) 自動車用一体型hvacシステム
WO2001068392A1 (fr) Systeme de climatisation d'automobile
WO2017145617A1 (ja) 車両用空調ユニット
JPWO2011055421A1 (ja) 車両用内装部品及びその製造方法並びにその成形金型
JP4431955B2 (ja) 空調用バッフルプレート及びこれを用いた空調ユニットの温調ユニット部
JP4281699B2 (ja) 車両用ヒーターダクト構造
JPH07223424A (ja) 車両用空調装置
JP2002036853A (ja) 車両用の空気調和ユニット
JP6493619B2 (ja) 車両用空調ユニット
JP6699525B2 (ja) 車両用空調ユニット
JPH10297249A (ja) 自動車用空気調和装置
JP3023337B2 (ja) 車両用インストルメントパネルにおけるエアダクト構造
JP4073602B2 (ja) 自動車用空気調和装置のケース構造
US20080146138A1 (en) Automotive HVAC with integral dividing wall connectors
JP4307173B2 (ja) 車両の天井用クーラーユニット
JP2000006640A (ja) 自動車用空調ユニット
JP4135490B2 (ja) 車両空調ダクト構造
KR100925653B1 (ko) 자동차용 공기조화장치의 케이스
JP4218332B2 (ja) 車両空調ダクト構造
JP4487163B2 (ja) 車両の空調装置
JP3169060B2 (ja) 車両用空調装置の送風ユニット
JP3873005B2 (ja) 車両の空調装置
JP3736281B2 (ja) インストルメントパネル構造およびインストルメントパネルの製造方法
JP4345000B2 (ja) 自動車用空調装置