JPH07223132A - ねじ締め装置 - Google Patents
ねじ締め装置Info
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- JPH07223132A JPH07223132A JP1376494A JP1376494A JPH07223132A JP H07223132 A JPH07223132 A JP H07223132A JP 1376494 A JP1376494 A JP 1376494A JP 1376494 A JP1376494 A JP 1376494A JP H07223132 A JPH07223132 A JP H07223132A
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Abstract
けに基づいて判断していた場合に比べてねじ締めの正確
な良否判定を可能とする。 【構成】 第1設定トルクの発生時点から第2設定トル
クの発生時点までの回転変化量を、良好なねじ締めのな
された場合の回転変化量に対応して予め設定された所定
範囲と比較して、所定範囲内の場合はねじ締めが良好、
一方所定範囲外の場合は不良と判断する。図9(A)に
示す、雄ねじ110が異物Xに当接してあたかもワーク
Wに着座したような場合、あるいは図9(C)に示す、
雄ねじ110がワークWに着座しない内に雄ねじ110
の先端が止まり穴Wbの底に突き当たってしまった場合
等、その後の締め付けで第2設定トルクが発生したとし
ても、通常の着座から締め上げに至る過程の回転変化量
とは明らかに違い、回転変化量が所定範囲外であるとし
て、ねじ締め不良と判断される。
Description
の雌ねじ穴部に自動的に締め付けるに適したねじ締め装
置に関する。
れ、各種の雄ねじをワークの雌ねじ穴部に締め付けるに
あたり、締め付けの不良率を低く抑えつつより高速にて
行う技術が要求されている。例えば、従来のねじ締め装
置においては、エアシリンダにより上下方向に軸動され
る電動ドライバの電動モータが、ねじ締め開始信号に基
づき所定のトルクを発生するように電源から電流を供給
されると、電動ドライバがエアシリンダにより下方へ軸
動されながらそのビット軸により電動モータからの所定
トルクにてねじ締めを行うようにしたものがある。
ねじ締めの良否判定に関して説明すると、従来は、トル
クデータを参照することで良否判定を行っていた。具体
的には、ビット軸のトルクを監視することにより、所定
の最終設定トルクが出ているか否かを判断し、例えば雌
ねじ穴部のねじ山がつぶれていたりして抵抗が少ない場
合等には、いくら締めても所定の最終設定トルクが出な
いため、ねじ締め不良品と判定するのである。
ねじ締め装置ではビット軸は速度制御とトルク制御のみ
が行われており、正確なねじ締めの良否判定ができない
ことがあった。すなわち所定の最終トルクが出ていても
適正な締め付け位置に雄ねじが来ていない場合がある。
例えば図9(A)に示すように、雄ねじ110とワーク
Wとの間に異物Xが挟まっており、雄ねじ110を雌ね
じ穴部Waに締めて行くと、雄ねじ110の頭の部分が
異物Xに当接してあたかもワークWに着座したようにな
る。そして、さらに締めて行くと上記所定の最終トルク
が出るような場合には、トルクだけを監視していると良
判定となってしまう。
に示すように10mmの止まり穴Wbに雄ねじ110を
8mm螺合させて締め付け完了となる寸法のものにおい
て、図9(C)に示すように止まり穴Wbが5mmしか
なかった場合には、雄ねじ110がワークWに着座しな
い内に、雄ねじ110の先端が止まり穴Wbの底に突き
当たってしまう。そのため、見かけ上トルクは上昇して
所定の最終トルクまで出てしまい、やはり良判定となっ
てしまう。
と、正確なねじ締めの良否判定ができない場合があっ
た。これらの問題を解決するために、例えば、雄ねじ1
10の頭の位置等を検出してワークWとの距離を算出
し、その距離が所定値以下であれば適正位置にあるとい
うことで良判定とすることが考えられる。しかしなが
ら、その場合には、雄ねじ110の頭の位置を検出する
ための例えば近接スイッチ等が余分に必要となり、ねじ
締め装置の構造が複雑化してしまう。
なく、トルクデータだけに基づいて判断していた場合に
比べてねじ締めの正確な良否判定が可能であり、結果と
してねじ締め不良率の低減に寄与するねじ締め装置を提
供することを目的とする。
に成された請求項1に記載の発明は、駆動手段によりそ
の作動状態に応じ駆動されて回転しつつ軸動し、雄ねじ
をワークの雌ねじ穴部に締め付けるビット軸を備え、該
ビット軸のトルク制御が可能なねじ締め付け機構と、上
記ビット軸の回転量を検出する回転量検出手段と、該回
転量検出手段により検出した回転量に基づき、ねじ締め
動作中、上記ビット軸により締め付けられる雄ねじの頭
が上記雌ねじ穴部に着座した場合に生じる所定のトルク
以上に設定された第1設定トルクが発生した時点から、
その雄ねじの締め上げ完了時に対応する所定の第2設定
トルクが発生するまでの回転変化量を算出する回転変化
量算出手段と、該回転変化量算出手段により算出した回
転変化量が、良好なねじ締めのなされた場合の回転変化
量に対応して予め設定された所定範囲内にある場合に
は、ねじ締めが良好であると判断し、上記所定範囲外で
あれば不良であると判断するねじ締め良否判定手段と、
を備えたことを特徴とするねじ締め装置である。
常ねじ締め作業をしていくと、ビット軸のトルクは、雄
ねじが雌ねじ穴部に喰い込んでから着座するまでの間は
ほぼ一定であり、着座時にはやや上昇する。そして着座
してから締め上げ完了まではさらに上昇していく。締め
上げ完了は所定の設定トルクに達したときである。通
常、この完了時の設定トルクは着座時の数倍程度に設定
されるので、例えばこの第1設定トルクは、完了時の設
定トルクの50%程度に設定することが考えられる。も
ちろん着座時のトルクをそのまま用いてもよいが、それ
までのねじ込み作業中において仮に着座時と同じだけの
トルクが発生してしまうと誤判定してしまうので、通常
のねじ込み中には発生し得ないトルクを設定しておくと
さらに好ましい。従って、例えば上記完了時の設定トル
クの50%程度の設定は現実的にも好ましい。
設定トルクとしているが、上述したように、通常、着座
時の数倍程度に設定される。なお、上記第1及び第2設
定トルクは雄ねじやワークの材質・種類等によって個別
に設定しても良い。また、請求項2に記載の発明は、上
記請求項1に記載のねじ締め装置において、上記良好な
ねじ締めのなされた場合に対応する上記第1設定トルク
が発生する時点までに要する第1設定回転量及び上記第
2設定トルクが発生する時点までに要する第2設定回転
量を記憶する設定回転量記憶手段と、上記第1設定回転
量分の回転動作が完了しているにも関わらず上記第1設
定トルクが発生していない場合、または上記第2設定回
転量分の回転動作が完了しているにも関わらず上記第2
設定トルクが発生していない場合には、上記回転変化量
算出手段による算出処理を行うことなく、ねじ締めが不
良であると判定するねじ締め不良判定手段と、を備えた
ことを特徴とするねじ締め装置である。
としては、例えばねじ締め開始時を基準としてもよい
し、または雄ねじの雌ねじ穴部への喰い付き始め等を基
準としてもよい。請求項3に記載の発明は、上記請求項
1または2に記載のねじ締め装置において、上記回転量
検出手段により検出したビット軸の回転量に基づき、該
ビット軸の回転速度制御を可能としたことを特徴とする
ねじ締め装置である。
置によれば、回転量検出手段によってビット軸の回転量
を検出しており、回転変化量算出手段が、この回転量検
出手段により検出した回転量に基づき、ねじ締め動作
中、ビット軸により締め付けられる雄ねじの頭が雌ねじ
穴部に着座した場合に生じる所定のトルク以上に設定さ
れた第1設定トルクが発生した時点から、その雄ねじの
締め上げ完了時に対応する所定の第2設定トルクが発生
するまでの回転変化量を算出する。
化量算出手段により算出した回転変化量が、良好なねじ
締めのなされた場合の回転変化量に対応して予め設定さ
れた所定範囲内にある場合にはねじ締めが良好であると
判断し、所定範囲外であれば不良であると判断する。
め付けトルクが発生しており、かつ雄ねじが雌ねじの適
切な位置までねじ込まれていることが必要である。上記
発明が解決しようとする課題の項でも説明したが、従来
は所定の最終設定トルクが出ているか否かでねじ締めの
良否を判断していたため、例えば図9(A)に示すよう
に、雄ねじ110とワークWとの間に異物Xが挟まって
いる場合にでも良判定をしてしまう。つまり、雄ねじ1
10が異物Xに当接してあたかもワークWに着座したよ
うになり、所定の最終設定トルクさえ発生してしまえ
ば、それが異物によって生じたトルクなのかワークWへ
のねじ締めで生じたものなのか判断できない。
ルクが発生した時点から第2設定トルクが発生するまで
の回転変化量を算出して、その回転変化量が良好なねじ
締めのなされた場合の回転変化量に対応して予め設定さ
れた所定範囲内にあるか否かでねじ締めの良否を判断す
るため、上記異物による場合を検知できるのである。つ
まり、図9(A)において雄ねじ110が異物Xに当接
してあたかもワークWに着座したようになり、その後の
締め付けで最終設定トルクが発生したとしても、弾性変
形域や塑性変形域等が異物XとワークWとで異なれば、
上記回転変化量も違ってくるのである。
い場合、つまり弾性係数が小さい場合は、第1設定トル
クから第2設定トルクに至るまでに非常に小さい回転変
化量で達してしまったり、逆に異物Xの方がワークWよ
り硬い場合、つまり弾性係数が大きい場合は、第1設定
トルクから第2設定トルクに至るまでに非常に大きな回
転変化量を必要としたりするのである。そのため、回転
変化量が所定範囲外であるとして、ねじ締め不良と判断
する。
ように雄ねじ110がワークWに着座しない内に雄ねじ
110の先端が止まって穴Wbの底に突き当たってしま
い、あたかもワークWに着座したようになり、その後の
締め付けで最終設定トルクまで出てしまう。この場合
は、第1設定トルクから第2設定トルクに至るまでに非
常に小さい回転変化量で達してしまうので、通常の着座
から締め上げに至る過程の回転変化量とは明らかに違
い、回転変化量が所定範囲外であるとして、ねじ締め不
良と判断する。
ら第2設定トルクの発生時点までの回転変化量を、良好
なねじ締めのなされた場合の回転変化量に対応して予め
設定された所定範囲と比較して、所定範囲内にある場合
にはねじ締めが良好であると判断し、所定範囲外であれ
ば不良であると判断することによって、トルクデータだ
けに基づいて判断していた従来の場合に比べて、ねじ締
めの正確な良否判定が可能となる。
検出する必要があるのはトルクデータ以外にはビット軸
の回転量だけでよく、ねじ締め動作自体にビット軸の回
転は必須であり、その回転量のデータを取り出すだけで
あるので、例えば上記発明が解決しようとする課題の項
でも説明したような、雄ねじの頭の位置を検出して判定
する場合に必要であった近接スイッチ等の装置は不必要
となり、特に構成を複雑にすることなくねじ締めの正確
な良否判定が可能となるのである。
れば、設定回転量記憶手段が、上記良好なねじ締めのな
された場合に対応する第1設定トルクが発生する時点ま
でに要する第1設定回転量及び第2設定トルクが発生す
る時点までに要する第2設定回転量を記憶しており、ね
じ締め不良判定手段が、第1設定回転量分の回転動作が
完了しているにも関わらず第1設定トルクが発生してい
ない場合、または第2設定回転量分の回転動作が完了し
ているにも関わらず第2設定トルクが発生していない場
合には、回転変化量算出手段による算出処理を行うこと
なく、ねじ締めが不良であると判定する。
定トルクがそれぞれ発生することを前提としたが、例え
ば、雄ねじあるいは雌ねじ穴部のねじ部分が不良で、締
め付けていっても抵抗が少ないため第1設定トルクさえ
も発生しないことも考えられる。また、第1設定トルク
は発生しても、その後どれだけ締め上げても第2設定ト
ルクが発生しないような状況も考えられる。
る時点までに要する第1設定回転量分の回転動作が完了
しているにも関わらず第1設定トルクが発生していない
場合には、その時点でねじ締めが不良と判定しても差し
支えなく、その後に請求項1で説明した回転変化量算出
手段による算出処理を行う必要がない。同様に第2設定
トルクが発生する時点までに要する第2設定回転量分の
回転動作が完了しているにも関わらず第2設定トルクが
発生していない場合も、その時点でねじ締めが不良であ
ると判定しても差し支えない。
第1設定トルクや第2設定トルクが発生しない状況であ
っても、ねじ締めの不良判定ができるので、第1設定ト
ルク及び第2設定トルクが発生することを前提とした上
記良否判定と相まって、さらに確実な良否判定が行え
る。また、この場合でも上記請求項1の場合で説明した
ことと同様の理由で近接スイッチ等の装置は不必要であ
り、特に構成を複雑にすることがない。
は、トルク制御に加えて、ビット軸の回転量に基づき、
例えば回転量の微分値を用いて回転速度データとすれ
ば、ビット軸の回転速度も制御することが可能となる。
この回転速度制御の一例として、例えば、雄ねじの雌ね
じ穴部への喰い付き始めまでの第1段階、喰い付き始め
から雄ねじの雌ねじ穴部への着座前までの第2段階、着
座前から雄ねじの雌ねじ穴部への着座後締め付け完了ま
での第3段階に分けて、回転速度を変更制御すること等
が考えられる。
の回転速度を低くかつ軸動推力を小さくするように駆動
手段の作動状態を制御する。すると、ねじ締め機構にお
いては、ビット軸が低回転速度及び小軸動推力でもって
回転しつつ軸動し、雄ねじを雌ねじ穴部に喰い付かせ
る。この場合、ビット軸の回転速度が低くかつ軸動推力
が小さく設定されているので、雄ねじの前記雌ねじ穴部
への喰い付きを正常にしかも確実に実現できる。
を高くかつ軸動推力を第1段階以上にするように駆動手
段の作動状態を制御する。すると、ビット軸が高回転速
度及び第1段階以上の軸動推力でもって回転しつつ軸動
し、雌ねじ穴部への喰い付き始め後の雄ねじを雌ねじ穴
部にねじ込む。この場合、ビット軸の回転速度が高く設
定されているので、雄ねじの雌ねじ穴部へのねじ込みを
短時間にて適正にしかも確実に実現できる。
を低くかつ軸動推力を第1段階よりも大きくするように
駆動手段の作動状態を制御する。このため、ビット軸低
回転速度及び第1段階よりも大きい軸動推力でもって回
転しつつ軸動し、雌ねじ穴部に対し着座前に達した後の
雄ねじを雌ねじ穴部に着座させた後同雌ねじ穴部に締め
上げる。この場合、ビット軸の回転速度が低くかつ軸動
推力が第1段階よりも大きく設定されているので、雄ね
じの雌ねじ穴部への締め上げを安定にかつ高精度にて確
実に実現できる。
り、雄ねじのねじ締め不良を低減しつつ同雄ねじの雌ね
じ穴部へのねじ締め時間を著しく短縮できる。かかる場
合、第1〜第3の各段階ごとに、ビット軸の回転速度及
び軸動推力が適正に定められているので、ビット軸の先
端が雄ねじの頭から滑ることなく、適正なねじ締め推力
にて、前記雄ねじのねじ締めを確実に達成し得る。
明する。図1は、本実施例のねじ締め装置の本体を示し
ている。この装置本体は、コ字状支持体10を備えてお
り、この支持体10は、適宜な静止部材により図1に示
すように鉛直方向に支持されている。上下軸20は雄ね
じ軸を構成するもので、この上下軸20は水平方向に回
転可能に鉛直方向に支持体10に組み付けられている。
かかる場合、上下軸20の上端部21は、支持体10の
上側腕11内に回転可能に軸支されており、一方、上下
軸20の下端部22は、支持体10の下側腕12内に回
転可能に軸支されている。
持体10の上側腕11上に、上下軸20と同軸的に装着
されており、この直流サーボモータ30の回転軸は、支
持体10の上側腕11内にて、上下軸20の上端部21
に同軸的に連結されている。上下動部材40は、その円
環部41にて上下軸20に同軸的に嵌装されており、円
環部41は、その雌ねじ穴部にて上下軸20の雄ねじ部
に上下動可能に螺合している。
0の円環状支持部42に組み付けられている。この電動
ドライバ50は、ビット軸制御用直流サーボモータ50
aを備えており、直流サーボモータ50aは、支持部4
2の貫通穴42aと同軸的に同支持部42上に直接装着
されている。
42の貫通穴42a内に、直流サーボモータ50aの回
転軸に同軸的に連結支持されており、このビット軸50
bは、上下軸20に平行に鉛直方向に下方へ延出してい
る。これにより、ビット軸50bは直流サーボモータ5
0aの回転に応じて正逆自在に回転する。なお、本実施
例では、先端が十字とされたビット軸50bを用いてい
る。
吸着パイプ50cが同軸的に遊嵌されており、この吸着
パイプ50cは、ビット軸50bに同軸的に遊嵌したコ
イルスプリング50dを介し、上下動部材40の支持部
42に下方から鉛直状に支持されている。そして、この
吸着パイプ50cには、内周側と外周側とを連通する連
通穴53が設けられており、この連通穴53には、吸着
用コンバム55からの吸入管56が取り付けられてい
る。また、この吸入管56には、内部の圧力を検出する
ための圧力センサ57が取り付られている。
図1及び図2を参照して説明する。上記直流サーボモー
タ30にはロータリー型エンコーダ60が同軸的に組み
付けられており、このエンコーダ60は、直流サーボモ
ータ30の回転量、即ち上下軸20の回転量を計測して
回転量データとしてマイクロコンピュータ80及び上下
軸駆動用サーボコントローラ90に出力する。かかる場
合、この回転量データはビット軸50bの先端51の上
動端から下方への回転量を表し、回転量データが零のと
きビット軸50bの回転量が零である。そして、ビット
軸50bの先端51の上動端における位置データとこの
回転量によって、ビット軸先端51の軸動方向(この場
合は上下方向)の位置が判るのである。
リー型エンコーダ70が同軸的に組み付けられており、
このエンコーダ70は、直流サーボモータ50aの回転
量、即ちビット軸50bの回転量を計測して回転量デー
タとしてマイクロコンピュータ80及びビット軸駆動用
サーボコントローラ10に出力する。
グラムに従い、両エンコーダ60、70、上下軸駆動用
サーボコントローラ90及びビット軸駆動用コントロー
ラ100との協働により実行し、この実行中において、
両サーボコントローラ90、100を制御するに必要な
演算処理を行う。但し、その際のプログラムはマイクロ
コンピュータ80内のROM(図示せず)に予め記憶さ
れている。
には、上下軸推力、ビット軸回転速度、雄ねじの長さ及
びねじピッチ、逆転回転量、逆転回転時推力、着座前回
転量、食いつき回転量範囲、異常トルク、第1及び第2
設定トルク、第1及び第2設定回転量、回転変化量の良
品範囲に係るデータ等が予め記憶されている。
められている。このデータの作成にあたり、本発明者等
がねじ締め時間の短縮やねじ締め不良率の低減に関し、
詳細に検討したところ、次のようなことが確認された。
大きく分けて、ねじ締め動作自体及びそのねじ締め動作
に入る前の、雄ねじ110とビット軸50bの先端との
嵌合の2点が重要である。
ビット軸50bの先端51との嵌合が適切でない状態で
締め付け動作に入った場合の問題について例示すると、
雄ねじ110が転倒あるいは斜めになった状態でワーク
Wの雌ねじ穴部Waの外端部分に衝突する等して、雄ね
じ110が雌ねじ穴部Waを破壊し同雌ねじ穴部Waと
異常な噛み合いとなるねじかじりとなり、ワークWを壊
してしまう。また、雄ねじ110自身にも傷が付き、外
観不良を起こしてしまうのである。
のねじ締め動作を実行することが肝心である。また、実
際のねじ締め動作における必要な性能や機能には次のよ
うなことが挙げられる。
周縁が削れてしまうことをいう)或いは雄ねじの空回り
等のねじ締め不良を発生させないこと。 ねじ締め不良が発生した場合、100(%)検出可能
なこと。
ング点(ねじ締め開始位置等)を修正していくこと。そ
して、ねじ締め時間の短縮を実現するにあたっては、ビ
ット軸50bを高速回転させることが必要である。しか
し、ビット軸50bの回転速度を上昇させていくと、ね
じの喰い始め時に生ずるねじかじり、トルク増大時に生
ずるトルク精度の低下やねじ頭の破壊等のねじ締め不良
が起こる。即ち、ねじ締めの高速回転化とねじ締め不良
の低減とは相反する現象が生ずる。しかして、このよう
な現象に対し種々の検討を加えたところ、ねじの喰い始
めとトルク上昇直前には、ビット軸50bの回転速度を
低下させ、その他の場合には、ビット軸50bの回転速
度を高くすれば、ねじ締め不良の低減を図りつつ、ねじ
締め時間の短縮を実現できることが判った。
て2種類ある。一つは、例えばビット軸50bが雄ねじ
110の頭から浮いてトルクが上昇しないとか、雄ねじ
110の頭、或いは雌ねじをつぶすとかいった種々の現
象の原因が、雄ねじ110の雌ねじ穴部Waへの締め付
け時における雄ねじ110のねじ進み方向の力(即ちビ
ット軸50bの推力)が適正でないことによる場合であ
る。この場合には、ねじ締め装置側の制御次第で解決す
るものである。もう一つは、例えば図9(A)に示すよ
うに、雄ねじ110とワークWとの間に異物Xが挟まっ
た場合や、図9(B)に示すように10mmの止まり穴
Wbに雄ねじ110を8mm螺合させて締め付け完了と
なる寸法のものにおいて、図9(C)に示すように止ま
り穴Wbが5mmしかなかった場合には、雄ねじ110
がワークWに着座しない内に、雄ねじ110の先端が止
まり穴Wbの底に突き当たってしまうといった、ねじ締
め装置以外の原因によるものである。
ものに対し種々の検討を加えたところ、ねじ締めのトル
ク上昇時には、ビット軸50bの先端51が雄ねじ11
0の頭から外れないように、雄ねじ110の頭に対する
ビット軸50bの先端の押し付け力を、締め付けトルク
の20〜30(%)の力にする必要があることが判っ
た。
るまでは、この推力を受けるため、推力が強すぎると、
雌ねじの破壊やねじかじりを起こす。これに対し種々の
検討を加えたところ、上下軸の推力を、ねじの喰い始め
までの時間、雄ねじ110の着座後の時間、及びその他
の時間でそれぞれ適正にする必要があることが判った。
程を三つの工程に分解できることが判る。 雄ねじ110が雌ねじ穴部Waに喰い込むまでの工
程。 雄ねじ110が雌ねじ穴部Waに喰い込んでから着座
するまでの工程。
てからトルク上昇するまでの工程。そして、これらの三
つの工程に分解するためには、ねじ締め装置にねじ締め
状態を検出する機能が要請される。雄ねじ110が雌ね
じ穴部Waに喰い込む前後でのトルクの変化は微小であ
るため、ねじの喰い始めは、ビット軸50bのトルクや
回転位置等で検出することは不可能である。しかし、ビ
ット軸50bの先端は雄ねじ110に追従して進むた
め、雄ねじ110が空回りすればビット軸50bの先端
は同じ位置にある。また、雄ねじ110が喰い始めれ
ば、ビット軸50bの先端は雄ねじ110のねじピッチ
で進むため、雄ねじ110が喰い始めたかどうかは、ビ
ット軸50bの先端の動きに注意しておれば、ねじの喰
い始めを検出することができることが判る。
50bのトルクが上昇するため、ビット軸50bのトル
クの変化に注意しておれば、雄ねじ110の着座を検出
することができる。但し、ビット軸50bの高速回転下
では着座検出の時間的精度が低下するので、着座しそう
な時間を予め見計らってビット軸50bの回転速度を低
下させる必要がある。かかる場合、雄ねじ110の喰い
始めの時間、ビット軸50bの回転速度及び雄ねじ11
0のねじピッチが既知であることから、これらに基づ
き、雄ねじ110の長さとの関連で、着座しそうな時間
を推定できる。
すると、雄ねじ110のねじ締めパターンとの関連にお
けるビット軸回転速度、上下軸推力及びビット軸トルク
は図3に示すようになる。これによれば、ねじ締めパタ
ーンが開始状態にあるときが、雄ねじ110のワークW
の雌ねじ穴部Waへの喰い付き始めまでに対応する。ね
じ締めパターンがねじ込み状態にあるときが、雄ねじ1
10の喰い付き始め後雄ねじ110の着座前(雄ねじ1
10の雌ねじ穴部Waへの締め付けにより雄ねじ110
の頭が雌ねじ穴部Waの開口端上に当接する前)までに
対応する。また、ねじ締めパターンが締め上げ状態にあ
るときが、雄ねじ110の着座前から着座時までに対応
する。
ドライバ50を上下動させる推力を表し、雄ねじ110
の頭に対するビット軸50bの先端の押し付け力に相
当)は、図3にて示すように、ねじ締めパターンの開始
状態、ねじ込み状態及び締め上げ状態に対応して最適推
力調整を確保すべく第1、第2及び第3の上下軸推力と
してそれぞれ設定されている。この場合、第1上下軸推
力から第3上下軸推力にかけて階段状に順次大きく定め
られているが、第1上下軸推力は、雄ねじ110の雌ね
じ穴部Waに対する傾きやロッキングを防止しつつ確実
な喰い付きを実現するように、小さく定められている。
第2上下軸推力は、雄ねじ110の雌ねじ穴部Waに対
する傾きやロッキングを防止しつつ確実なねじ込みを実
現するように、第1上下軸推力よりも大きく定められて
いる。また、第3上下軸推力は、雄ねじ110の締め上
げを十分な下動推力でもって雄ねじ110の頭つぶれを
防止しつつ実現するように第2上下軸推力よりも大きく
定められている。
の回転速度に相当)は、図3にて示すように、ねじ締め
パターンの開始状態、ねじ込み状態及び締め上げ状態に
対応して第1、第2及び第3のビット軸回転速度として
それぞれ設定されている。この場合、第1ビット軸回転
速度は、雄ねじ110の確実な喰い付きを実現するた
め、低い値に定められている。第2ビット軸回転速度
は、雄ねじ110のねじ込み時間の短縮を実現するよう
に第1ビット軸回転速度よりもかなり高く定められてい
る。また、第3ビット軸回転速度は、雄ねじ110の締
め上げを高精度の安定したトルクで実現するように第1
ビット軸回転速度よりも幾分低い値に定められている。
態においてビット軸トルク(ビット軸50bに生ずるト
ルク)が図3にて破線により示すように異常に高くなっ
たときの値に定められている。例えば、異常トルクは、
雄ねじ110の雌ねじ穴部Waとの異常な噛み合い状態
に生ずる。設定トルクは、雄ねじ110の締め上げ状態
における増大トルクが締め上げ完了に対応するときの値
を表す(図3参照)。また、雄ねじ110の長さは雄ね
じ110の首下長さをいう。着座前回転量は、雄ねじ1
10のワークWの雌ねじ穴部Waへの締め付け終了前の
ビット軸50bの回転量を表す。喰い付き異常回転量範
囲は、雄ねじ110が雌ねじ穴部Waと異常に噛み合う
状態でのビット軸50bの異常回転量の範囲を表す。
穴部Waへの締め付け状態がねじ浮き状態であると目視
により判断されたとき、操作されてねじ締め不良信号を
マイクロコンピュータ80に入力する。サーボコントロ
ーラ90は、図4(A)にて示すように、マイクロコン
ピュータ80から後述のように上下軸推力の出力指令を
受けると、同サーボコントローラ90は、直流サーボモ
ータ30へ付与する上下軸駆動電流Iのうちのフィード
バック値をゲインKf倍した値に、前記上下軸推力を加
算し、この加算結果値を、ゲインKg倍して上下軸駆動
電流Iとして直流サーボモータ30に付与する。
(B)にて示すように、マイクロコンピュータ80から
後述のように上下軸推力の出力指令を受けると、同サー
ボコントローラ100は、アナログスイッチ101を介
し直流サーボモータ50aへ付与するビット軸駆動電流
Jのうちのフィードバック値をゲインKF 倍した値に、
前記上下軸推力を加算し、この加算結果値を、ゲインK
G 倍してビット軸駆動電流Jとしてアナログスイッチ1
01に付与する。
102からのハイレベルの比較信号に応答して開き、ま
た、コンパレータ102からのローレベルの比較信号に
応答して閉じる。これにより、アナログスイッチ101
が閉じているとき、直流サーボモータ50aはビット軸
駆動電流Jを付与される。一方、アナログスイッチ10
1が開いているとき、直流サーボモータ50aはビット
軸駆動電流Jの付与から遮断される。
Jのうちのフィードバック値を、マイクロコンピュータ
80からの前記設定トルクに対応するビット軸駆動電流
と比較する。そして、前記フィードバック値が前記設定
トルクに対応するビット軸駆動電流よりも小さいとき、
コンパレータ102がローレベルの比較信号をアナログ
スイッチ101に出力する。一方、前記フィードバック
値が前記設定トルクに対応するビット軸駆動電流よりも
大きいとき、コンパレータ102がハイレベルの比較信
号をアナログスイッチ101に出力する。
め装置の作動について、図5〜7のフローチャートを参
照しながら説明する。まず、図示しないねじ供給機構か
ら雄ねじ110(図1参照)を吸着パイプ50c内にそ
の下方から供給して吸着させる(ステップ110。以下
ステップをSと記す。)。具体的には、吸着用コンバム
55を作動させると、吸着パイプ50cの連通穴53に
は吸着用コンバム55からの吸入管56が設けられてお
り、雄ねじ110は吸い上げられて、吸着パイプ50c
に把持されることとなる。なお、この把持は、ビット軸
50bと雄ねじ110とが同軸上に位置するようになさ
れるのが理想的であるが、吸着動作において、雄ねじ1
10が斜めになって把持される可能性もある。
6に取り付けられた圧力センサ57によって、ねじの吸
着動作が適切に行われたか否かを判定する(S12
0)。雄ねじ110が吸着パイプ50cの開口部を完全
に塞ぐ状態の場合には、外部から空気が流入しないの
で、適正な値となるが、例えば雄ねじ110が斜めにな
って吸着パイプ50cの開口部が完全に塞がれていない
場合には、隙間から外部空気が流入するので適正な値と
ならない。従って、この内部の圧力を監視することによ
って、吸着が適切な否かを判断するのである。吸着状態
が適切でない場合(S120:のNO)には、そのまま
本処理を終了する。なお、このとき「吸着エラー」等の
表示を出す等して、修正を促すようにすると良い。
YES)は、吸着した雄ねじ110を、ねじ締め前のテ
ィーチングポイントまで移動させる(S130)。そし
て、雄ねじ110を押さえ付ける上下軸推力を設定し
(S140)、ビット軸先端51と雄ねじ110のねじ
頭、雄ねじ110の先端と雌ねじ穴部Waが当接する位
置まで下降させる(S150)。このS140における
上下軸推力について説明すると、この上下軸推力は、後
述する雄ねじ110を締め上げる際の上下軸推力と比較
すると相対的に弱い力である。従来のねじ締め装置で
は、締め上げる際に十分な上下軸推力で固定されていた
が、この上下軸推力はかなり強い力であり、雄ねじ11
0をワークWの雌ねじ穴部Waに締め付ける前の状態で
この力を加えると、雄ねじ110が転倒したりして、締
め不良の原因となる。
ような押圧力であればよい。好ましくは、ビット軸先端
51が当接する雄ねじ110のねじ頭部分や雄ねじ11
0の先端が当接する雌ねじ穴部Waに傷がつかない程度
の弱い力であることが望ましい。なぜなら、例えねじ締
め自体はうまくいったとしても、雄ねじ110のねじ頭
部分に傷があれば、現実には外観不良として製品の価値
が下がるからである。
させた後、ビット軸50bを90度逆転駆動して回転を
止める(S160)。逆転駆動なので、雄ねじ110は
雌ねじ穴部Waへは侵入していかず、また、ビット軸5
0bには上記所定の上下軸推力が加わっているので、ビ
ット軸先端51が雄ねじ110のねじ頭の穴(十字や一
字)に嵌合していない場合であっても所定角度だけ逆回
転させれば、その逆回転の間に適切に嵌合する可能性が
高くなる。
いて、ビット軸先端51と雄ねじ110のねじ頭に設け
られた十字穴113と適正に嵌合しない場合が考えられ
る。また、雄ねじ110が直立していても、ビット軸先
端51と雄ねじ110の十字穴113とが適正に嵌合し
ない場合はある。
雄ねじ110は雌ねじ穴部Waへは侵入していかず、ビ
ット軸50bの先端51が雄ねじ110の十字穴113
に対応する位置に来るとビット軸50bに加わる上下軸
推力のため、ビット軸先端51が十字穴113に嵌合す
る。90度回転する間に嵌合して、その後雄ねじ110
も一緒に逆回転してから止まる。ビット軸先端51が十
字穴113に嵌合することで、雄ねじ110は直立す
る。
ると、嵌合状態が適切であるか否かを判断する(S17
0)。この判断は、ビット軸先端51の軸動方向(この
場合上下方向)位置のデータに基づいて判断する。例え
ばビット軸先端51の位置が、雄ねじ110の十字穴1
13底面から所定の高さ以内にあるか否かで判断するこ
とができる。
先端51が雄ねじ110の十字穴113に適切に嵌合す
る可能性は高くなるのであるが、それでも必ずしも適切
な嵌合が実現するとは限らない。そして、適切に嵌合し
ていない状態のままでねじ締めを実行してしまうと、や
はり雄ねじ110がワークWの雌ねじ穴部Waの外端部
分に衝突する等してねじかじりとなったり、ワークWを
壊してしまったり、あるいは雄ねじ110の十字穴11
3を壊してしまい、ビット軸先端51が引っ掛からない
ような状態となったりする可能性がある。
0:YES)には、そのままねじ締めを許可し(S18
0)、一方、適切に嵌合していない場合(S170:N
O)には、S160へ戻って、再度90度の逆転駆動を
実行させる。そして、S170で嵌合状態が適切か否か
を判断し、適切な嵌合であればS180へ移行し、一方
不適切な嵌合であれば再度S160へ戻る。
ろんそのままねじ締めを行うことで、ねじ締め不良が生
じことなく作業が進み、不適切な嵌合の場合は再度逆転
駆動させることで、適切な嵌合となる機会を与え、その
再度の逆転駆動で適切に嵌合すれば、そのままねじ締め
に移行するのである。従って、締め不良率の低減効果に
加え、ねじ締め作業の効率を向上させることができる。
め付け機構側における原因や雄ねじ110側の原因等に
よって、S160での逆転駆動を何度させても物理的に
適切な嵌合とならない場合も考えられる。従って、その
ような状況も考慮して、S160の逆転駆動を所定回数
行っても適切な嵌合にならない場合(S170:NO)
には、エラー表示等をして、図5の処理を終了するよう
にしてもよい。このようにすると、全体としての作業能
率のさらなる向上という点で好ましい。
雄ねじ110の十字穴113との適切な嵌合が完了した
後(S170:YES)、S180でねじ締め処理が許
可されて、図6,7の処理が実行される。図6,7は、
S180でねじ締め処理が許可されて実行される本施例
のねじ締め処理であり、処理が開始すると、ビット軸5
0bを正転駆動させる(S210)。このS210及び
後述するS250におけるビット軸50bの正転駆動
は、ねじ締め動作そのものであり、その動作内容につい
ては、後で詳しく説明する。
を判断し(S220)、発生していない場合は(S22
0:NO)、現在のビット軸50bの回転量が第1設定
回転量以上であるか否かを判断する(S230)。そし
て、第1設定回転量未満の場合(S230:NO)に
は、S210へ戻ってビット軸50bの正転駆動を続け
る。第1設定トルク及び第1設定回転量については後述
する。
動を続けて、第1設定トルクが発生した場合には(S2
20:YES)、その時点でのビット軸50bの回転方
向位置を第1ビット位置として記憶する(S240)。
そして、ビット軸50bの正転駆動を続けさせ(S25
0)、続いて、第2設定トルクが発生したか否かを判断
し(S260)、発生していない場合は(S260:N
O)、現在のビット軸50bの回転量が第2設定回転量
以上であるか否かを判断する(S270)。そして、第
2設定回転量未満の場合(S270:NO)には、S2
50へ戻ってビット軸50bの正転駆動を続ける。第2
設定トルク及び第2設定回転量については後述する。
動を続けて、第2設定トルクが発生した場合には(S2
60:YES)、図7のフローチャートに移り、その時
点でのビット軸50bの回転方向位置を第2ビット位置
として記憶する(S300)。そして、ビット軸50b
の回転を停止させ(S310)、ビット軸50bの回転
変化量を算出する。この回転変化量の算出は、第2ビッ
ト位置データから第1ビット位置データを減算して行
う。そして、この回転変化量が良品の場合の回転変化量
を基準として設定された所定範囲の値内であるか否かを
判断し(S330)、所定範囲内の場合には(S33
0:YES)、ねじ締めが良好な製品であることを記憶
して(S340)、本処理を終了する。
本的な処理である。ここで、S220,230,26
0,270における第1及び第2設定トルクと第1及び
第2設定回転量について説明する。通常ねじ締め作業を
していくと、図3にも示すように、ビット軸50bのト
ルクは、雄ねじ110が雌ねじ穴部Waに喰い込んでか
ら着座するまでの間はほぼ一定であり、着座時にはやや
上昇する。そして着座してから締め上げ完了まではさら
に上昇していく。締め上げ完了は所定の設定トルクに達
したときである。本実施例ではこの締め上げ完了時の設
定トルクは着座時の数倍程度に設定されており、本実施
例の第1設定トルクは、締め上げ完了時の設定トルクの
50%程度に設定されている。この第1設定トルクは着
座時のトルク以上であり、もちろん理論的には着座時の
トルクをそのまま用いてもよいが、それまでのねじ込み
作業中において仮に着座時と同じだけのトルクが発生し
てしまうと誤判定してしまうので、通常のねじ込み中に
は発生し得ないトルクを設定しておくとよい。従って、
本実施例の締め上げ完了時の設定トルクの50%程度の
設定は現実的にも好ましい。一方、第2設定トルクは、
本実施例の場合は締め上げ完了時の設定トルクをそのま
ま利用している。
の基準としては、ねじ締め開始時を基準としてある。S
240での第1ビット位置及びS300での第2ビット
位置も第1及び第2設定回転量と同様に、ねじ締め開始
時を基準としてある。なお、図3における雄ねじ110
の雌ねじ穴部Waへの喰い付き始め等を基準としてもよ
い。
ように、第1設定トルクが発生した第1ビット位置と第
2設定トルクが発生した第2ビット位置とを記憶してお
き、それらより回転変化量を算出する。良好な締め上げ
がなされた場合には、この第1設定トルクが発生してか
ら第2設定トルクが発生するまでに要したビット軸50
bの回転変化量は、所定の誤差範囲内に収まる。すなわ
ち、良好な締め上げがなされた場合に図8の曲線のよう
であったとすると、同じ雄ねじ110を使用している場
合には、同様の変化曲線となり、第1ビット位置、第2
ビット位置がほぼ等しくなり、当然回転変化量もほぼ等
しくなる。ほぼ等しいとしたのは、雄ねじ110や雌ね
じ穴部Waの寸法誤差等によるものであり、回転変化量
の誤差範囲はそう大きなものではない。従って、良好な
締め上げがなされた場合にはその誤差範囲内にはいって
おり、S330で肯定判断となる。
変化量が所定範囲外の場合には、ねじ締めが不良な製品
であることを記憶して(S290)、本処理を終了す
る。S330で否定判断となる場合とは、第1設定トル
ク及び第2設定トルクは発生しているが、回転変化量は
所定範囲外となった場合である。このような場合の具体
例としては、例えば図9(A)に示すように、雄ねじ1
10とワークWとの間に異物Xが挟まっている場合があ
る。つまり、雄ねじ110が異物Xに当接してあたかも
ワークWに着座したようになり、第1及び第2設定トル
クが発生してしまったので、トルクだけを監視していて
もそれが異物によって生じたトルクなのかワークWへの
ねじ締めで生じたものなのか判断できない。
30で回転変化量が所定範囲内にあるか否かでねじ締め
の良否を判断するため、上記異物による場合を不良と判
断できる。つまり、図9(A)において雄ねじ110が
異物Xに当接してあたかもワークWに着座したようにな
り、その後の締め付けで最終設定トルクが発生したとし
ても、弾性変形域や塑性変形域等が異物XとワークWと
で異なれば、上記回転変化量も違ってくるのである。
い場合、つまり弾性係数が小さい場合場合は、第1設定
トルクから第2設定トルクに至るまでに非常に小さい回
転変化量で達してしまったり、逆に異物Xの方がワーク
Wより硬い場合、つまり弾性係数が大きい場合は、第1
設定トルクから第2設定トルクに至るまでに非常に大き
な回転変化量を必要とするので、回転変化量が所定範囲
外(S330:NO)であるとして、ねじ締め不良と判
断されることとなる(S290)。
10がワークWに着座しない内に雄ねじ110の先端が
止まり穴Wbの底に突き当たってしまい、あたかもワー
クWに着座したようになり、その後の締め付けで第1及
び第2設定トルクが発生してしまう。この場合は、第1
設定トルクから第2設定トルクに至るまでに非常に小さ
い回転変化量で達してしまうので、通常の着座から締め
上げに至る過程の回転変化量とは明らかに違い、回転変
化量が所定範囲外(S330:NO)であるとして、ね
じ締め不良と判断されることとなる(S290)。
ら第2設定トルクの発生時点までの回転変化量を、良好
なねじ締めのなされた場合の回転変化量に対応して予め
設定された所定範囲と比較して、所定範囲内にある場合
にはねじ締めが良好であると判断し、所定範囲外であれ
ば不良であると判断することによって、トルクデータだ
けに基づいて判断していた従来の場合に比べて、ねじ締
めの正確な良否判定が可能となる。
判断の場合とS270で肯定判断の場合には、やはりビ
ット軸50bの回転を停止させ(S280)、S290
へ移行してねじ締めが不良な製品であることを記憶する
ルーチンとなっている。図9(A)あるいは図9(C)
に示す場合には、これらS230あるいはS270での
判断で、S280,290側へ移行する可能性もある。
270で肯定判断されて、S280,290側へ移行す
る場合について説明する。S230で肯定判断がされる
場合とは、ねじ締め動作をしていき(S210)、第1
設定トルクが発生していない(S220:NO)にも関
わらず、第1設定回転量以上となってしまった場合であ
る。また、S270で肯定判断がされる場合とは、第1
設定トルクは発生したが(S220:YES)、その後
のねじ締め動作(S250)により、第2設定トルクが
発生していない(S260:NO)にも関わらず、第2
設定回転量以上となってしまった場合である。
トルクがそれぞれ発生すること(S220:YES,S
260:YES)を前提としたが、例えば、雄ねじ11
0あるいは雌ねじ穴部Waのねじ部分が不良のため、締
め付けていっても抵抗が少なく着座した後でトルクが上
昇せずに第1設定トルクさえも発生しないことも考えら
れる。また、第1設定トルクは発生しても、その後どれ
だけ締め上げても第2設定トルクが発生しないような状
況も考えられる。
る時点までに要する第1設定回転量分の回転動作が完了
しているにも関わらず第1設定トルクが発生していない
場合には、その時点でねじ締めが不良と判定しても差し
支えない。つまり、S330での良否判断を行うまでも
なく不良と判断できるのである。同様に第2設定トルク
が発生する時点までに要する第2設定回転量分の回転動
作が完了しているにも関わらず第2設定トルクが発生し
ていない場合も、その時点でねじ締めが不良であると判
定しても差し支えない。
クや第2設定トルクが発生しない状況であっても、ねじ
締めの不良判定ができるので、第1設定トルク及び第2
設定トルクが発生することを前提とした上記S330で
の判断と相まって、さらに確実な良否判定が行える。
否判定にかかる部分について詳述したが、次に、S21
0,250でのビット軸50bの正転駆動、すなわちね
じ締め動作について補足説明しておく。本実施例におい
ては、ねじ締めパターンが、図3にて示したように、開
始状態、ねじ込み状態及び締め上げ状態に三分割されて
いる。そして、ねじ締めパターンの開始状態、ねじ込み
状態及び締め上げ状態にそれぞれ対応して第1、第2及
び第3のビット軸回転速度を定めるとともに、第1ビッ
ト軸回転速度を低く、第2ビット軸回転速度を高く、か
つ第3ビット軸回転速度を低く設定し、また、ねじ締め
パターンの開始状態、ねじ込み状態及び締め上げ状態に
それぞれ対応して第1、第2及び第3の上下軸推力を適
正な値に設定してある。
では、ビット軸50bの回転速度を低くかつ軸動推力を
小さくするように、各サーボモータ30、50aのトル
ク及び回転速度が制御される。このため、上下軸20が
サーボモータ30により駆動されて第1上下軸推力でも
って上下動部材40を下動し、ビット軸50bが、上下
動部材40と共に第1上下軸推力でもって下動しつつ、
サーボモータ50aにより第1ビット軸回転速度にて駆
動されて、雄ねじ110を雄ねじ穴部Waに喰い付かせ
る。
は、ビット軸50bの回転速度が低くかつ下動推力が小
さいので、雄ねじ110の雌ねじ穴部Waへの喰い付き
を正常にしかも確実に実現できる。また、喰い付き始め
の判別をビット軸50bの一回転あたりの下動量でもっ
て行うようにすれば、雌ねじ穴部Waへの喰い付きの判
断が高精度にてなされ得る。また、上述のように第1上
下軸推力及び第1ビット軸回転速度が定められているの
で、雄ねじ110や雌ねじ穴部Waを破壊しない程度の
力でもってねじの喰い合いを促進できる。
0bの回転速度を高くかつ軸動推力を前記開始状態より
も大きくするように、各サーボモータ30、50aのト
ルク及び回転速度が制御される。このため、上下軸20
がサーボモータ30により駆動されて第2上下軸推力で
もって上下動部材40を下動し、ビット軸50bが、上
下動部材40と共に第2上下軸推力でもって下動しつ
つ、サーボモータ50aにより第2ビット軸回転速度に
て駆動されて、雌ねじ穴部Waに喰い付き始め後の雄ね
じ110を雌ねじ穴部Waにねじ込む。
態では、ビット軸50bの回転速度が高くかつ軸動推力
が前記開始状態よりも大きいので、雄ねじ110の雌ね
じ穴部Waへのねじ込みを短時間にて適正にしかも確実
に実現できる。また、前記締め上げ状態では、ビット軸
50bの回転速度を低くかつ軸動推力を前記ねじ締め状
態よりも大きくするように、各サーボモータ30、50
aのトルク及び回転速度が制御される。このため、上下
軸20がサーボモータ30により駆動されて第3上下軸
推力でもって上下動部材40を下動し、ビット軸50b
が、上下動部材40と共に第3上下軸推力でもって下動
しつつ、サーボモータ50aにより第3ビット軸回転速
度にて駆動されて、雌ねじ穴部Waに対し着座前に達し
た後の雄ねじ110を雌ねじ穴部Waに着座させた後同
雌ねじ穴部Waに締め上げる。
態では、ビット軸50bの回転速度が低くかつ軸動推力
が前記ねじ締め状態よりも大きいので、雄ねじ110の
雌ねじ穴部Waへの締め上げを安定にかつ高精度にて確
実に実現できる。また、ステップ230にて着座前回転
量を判別し、これによって、その後の締め上げ時に必要
なトルク増大をタイミングよく的確に実現できる。
げ状態を経ることにより、雄ねじ110のねじ締め不良
を低減しつつ同雄ねじ110の雌ねじ穴部Waへのねじ
締め時間を著しく短縮できる。かかる場合、前記開始状
態、ねじ込み状態及び締め上げ状態の各状態ごとに、ビ
ット軸50bの回転速度及び軸動推力が適正に定められ
ているので、ビット軸50bの先端が雄ねじ110の頭
から滑ることなく、最適なねじ締め推力にて、雄ねじ1
10のねじ締めを確実に達成し得る。
定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々成る態様で実施し得る。例えば、上記実施例に
おいては、直流サーボモータ50aの回転軸をビット軸
50bと同軸的に直接連結するようにしたが、これに代
えて、直流サーボモータ50aの回転軸を、適宜な減速
機構を介してビット軸50bと同軸的に連結して実施し
てもよい。
ンピュータ80のROMに記憶される上下軸推力、ビッ
ト軸回転速度、雄ねじの長さ及びねじピッチ、逆転回転
量、逆転回転時推力、着座前回転量、喰い付き回転量範
囲、異常トルク、第1及び第2設定トルク、第1及び第
2設定回転量、回転変化量の良品範囲に係るデータ等
は、一種類の雄ねじを対象に特定されているが、複数種
類の雄ねじに対して本発明を適用する場合には、各種類
毎の雄ねじに対してそれぞれ上記各データを作成して記
憶すればよい。さらに、本発明の実施にあたっては、雄
ねじ110の頭の穴は十字穴113に限ることなく、例
えば、一字穴であってもよい。
機構を採用すれば、信頼性が向上する。その機構を概説
すると、エンコンダー60,70が直流サーボモータ3
0,50aの回転量をそれぞれ計測し、その回転量デー
タはエンコーダ処理回路M1を介して位置制御ループM
2と速度制御ループM3とに供給される。位置制御ルー
プM2、速度制御ループM3、電流制御ループM4、パ
ワー回路M5、そして上記直流サーボモータ30,50
aが順番に接続して、制御ループを構成している。パワ
ー回路M5には電流検出回路M6が接続され、そのデー
タは電流制御ループM4に供給される。
ると、まずエンコーダ処理回路M1はエンコンダー6
0,70からの回転量データを入力して、エンコンーダ
60,7の断線等を検出する。また、位置制御ループM
2と回転量データに基づいて位置偏差の過大エラーを検
出し、速度制御ループM3は速度以上を検出する。また
電流制御ループM4は過負荷エラーの検出を行い、パワ
ー回路M5は過電流の保護回路として作用する。そして
パワー回路M5に接続された電流検出回路M6は過電流
エラーを検出する。
は、モータ焼き付き防止のため直流サーボモータ30,
50aを停止する。また、直流サーボモータ30の電流
値はトルクに対応しているので、過電流の場合は過大な
トルクが発生してしまうので、やはり停止させて、上記
実施例における雄ねじ110やワークW、特に雌ねじ穴
部Waの破損を防止する。
装置によれば、第1設定トルク発生時点から第2設定ト
ルク発生時点までの回転変化量が、良好なねじ締めのな
された場合の回転変化量に対応して予め設定された所定
範囲内にあればねじ締めが良好であると判断し、所定範
囲外であれば不良であると判断することによって、トル
クデータだけに基づいて判断していた従来の場合に比べ
て、特に構成を複雑にすることなく、ねじ締めの正確な
良否判定が可能となる。従って、ねじ締め不良のまま見
過ごすことが少なくなり、結果としてねじ締め不良率の
低減に寄与することができる。
は、第1設定トルクや第2設定トルクが発生しない状況
であっても、ねじ締めの不良判定ができるので、第1設
定トルク及び第2設定トルクが発生することを前提とし
た上記良否判定と相まって、さらに確実な良否判定が行
える。
は、トルク制御に加えて、回転速度も制御することが可
能となり、例えば開始状態、ねじ込み状態及び締め上げ
状態における最適な回転速度に制御することで、ねじ締
め装置側の制御が原因で生じるねじ締め不良率の低減の
点で好ましい。
側面図である。
すブロック図である。
ビット軸回転速度、上下軸推力及びビット軸トルクの変
化を示す説明図である。
ビット軸駆動用サーボコントローラの模式的回路構成図
である。
れるねじ締め前処理を示すフローチャートである。
れるねじ締め処理の前半を示すフローチャートである。
である。
ト位置を示すための説明図である。
る。
略ブロック図である。
御用直流サーボモータ、40…上下動部材、 50…電
動ドライバ、50a…ビット軸制御用直流サーボモー
タ、 50b…ビット軸、50c…吸着パイプ、 50
d…コイルスプリング、 51…ビット軸先端、60,
70…エンコーダ、 80…マイクロコンピュータ、8
0a…入力装置、 90,100…サーボコントロー
ラ、 113…十字穴、W…ワーク、 Wa…雌ねじ穴
部、 Wb…止まり穴、 X…異物
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動手段によりその作動状態に応じ駆動
されて回転しつつ軸動し、雄ねじをワークの雌ねじ穴部
に締め付けるビット軸を備え、該ビット軸のトルク制御
が可能なねじ締め付け機構と、 上記ビット軸の回転量を検出する回転量検出手段と、 該回転量検出手段により検出した回転量に基づき、ねじ
締め動作中、上記ビット軸により締め付けられる雄ねじ
の頭が上記雌ねじ穴部に着座した場合に生じる所定のト
ルク以上に設定された第1設定トルクが発生した時点か
ら、その雄ねじの締め上げ完了時に対応する所定の第2
設定トルクが発生するまでの回転変化量を算出する回転
変化量算出手段と、 該回転変化量算出手段により算出した回転変化量が、良
好なねじ締めのなされた場合の回転変化量に対応して予
め設定された所定範囲内にある場合には、ねじ締めが良
好であると判断し、上記所定範囲外であれば不良である
と判断するねじ締め良否判定手段と、 を備えたことを特徴とするねじ締め装置。 - 【請求項2】 上記請求項1に記載のねじ締め装置にお
いて、 上記良好なねじ締めのなされた場合に対応する上記第1
設定トルクが発生する時点までに要する第1設定回転量
及び上記第2設定トルクが発生する時点までに要する第
2設定回転量を記憶する設定回転量記憶手段と、 上記第1設定回転量分の回転動作が完了しているにも関
わらず上記第1設定トルクが発生していない場合、また
は上記第2設定回転量分の回転動作が完了しているにも
関わらず上記第2設定トルクが発生していない場合に
は、上記回転変化量算出手段による算出処理を行うこと
なく、ねじ締めが不良であると判定するねじ締め不良判
定手段と、 を備えたことを特徴とするねじ締め装置。 - 【請求項3】 上記請求項1または2に記載のねじ締め
装置において、 上記回転量検出手段により検出したビット軸の回転量に
基づき、該ビット軸の回転速度制御を可能としたことを
特徴とするねじ締め装置。
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ID=11842329
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- 1994-02-07 JP JP1376494A patent/JP2953292B2/ja not_active Expired - Lifetime
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