JPH07223108A - 正面フライス - Google Patents

正面フライス

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JPH07223108A
JPH07223108A JP3316694A JP3316694A JPH07223108A JP H07223108 A JPH07223108 A JP H07223108A JP 3316694 A JP3316694 A JP 3316694A JP 3316694 A JP3316694 A JP 3316694A JP H07223108 A JPH07223108 A JP H07223108A
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JP
Japan
Prior art keywords
throw
away tip
angle
cutting edge
milling cutter
Prior art date
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Pending
Application number
JP3316694A
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English (en)
Inventor
Yuji Shinjo
裕二 新城
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Tungaloy Corp
Original Assignee
Toshiba Tungaloy Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Tungaloy Co Ltd filed Critical Toshiba Tungaloy Co Ltd
Priority to JP3316694A priority Critical patent/JPH07223108A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴムなどのように弾力性があって柔らかい材
料の平面削りに好適し、しかもバリ残りのない正面フラ
イスを提供する。 【構成】 スローアウェイチップ9および10の組合わ
せにより正面フライスを構成する。スローアウェイチッ
プ9は、外周切れ刃11部の楔角αが20度〜55度で
あり、外周すくい角θが30度以上となるように装着す
る。スローアウェイチップ10は、正面切れ刃14部の
楔角βが20度〜55度であり、切込み角κが120度
以上となるように装着する。また、逃げ面を多段にし
て、逃げ角の小さい面をチップ座8の支持面とする。ス
ローアウェイチップ9および10の装着されるロケータ
4には調整ねじ5を螺合させて、軸方向の微調整ができ
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は正面フライスに関わり、
特にゴムなどの材料のフライス加工において、バリを残
さない切削に好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばゴムのように弾力性があ
って柔らかい材料のフライス加工に対して、鋼材や鋳鉄
などを切削するような最も一般的に実用されている正面
フライスを用いても、また、アルミニウム合金や銅合金
などの切削に好適するすくい角の比較的大きな正面フラ
イスを用いても、さらに、それ以上に大きなすくい角を
有する特殊な正面フライスを用いても、満足し得るフラ
イス加工は難しかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記鋼材や鋳鉄などの
切削に用いられる汎用的な正面フライスはすくい角が小
さいために、ゴムのような材料には切れ刃が喰い付か
ず、切削が不可能である。すくい角を大きくすることに
よって、次第に喰い付き不能の問題は解消される。しか
しながら、これをもってしても、喰い付いた切れ刃が回
転していって、被加工材料から抜け出す間際の切削は難
しく、被加工材料の淵にバリとして残る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
問題に鑑みなされたもので、バリ残りのない平面のフラ
イス加工を実現するものである。
【0005】正面フライスの本体外縁部に備わる取付け
溝は、少なくとも外周切れ刃を有するスローアウェイチ
ップが装着される取付け溝と、少なくとも正面切れ刃を
有するスローアウェイチップが装着される取付け溝との
組合わせによって構成されるようにする。そして、外周
切れ刃を有するスローアウェイチップにより形成される
外周すくい角が30度以上となるように、また、正面切
れ刃を有するスローアウェイチップにより形成される切
込み角が120度以上となるように構成する。
【0006】前記取付け溝は袋状の溝とし、その中にロ
ケータを挿入する。ロケータに備わるチップ座には前記
スローアウェイチップが装着される。ロケータの他端に
は調整ねじを螺合させて、軸方向に微調整ができるよう
にする。
【0007】外周切れ刃を有するスローアウェイチップ
は、刃部の楔角が20度〜55度の多角形平板であり、
平板状の平面が回転方向を向いて装着されるようにす
る。正面切れ刃を有するスローアウェイチップは、刃部
の楔角が20度〜55度の多角形または略円形の平板で
あり、平板状の平面が正面方向を向いて装着されるよう
にする。
【0008】また、正面切れ刃を有するスローアウェイ
チップは、逃げ面が多段の逃げ面となるようにし、その
うちの1段は、逃げ角の小さい逃げ面となるようにす
る。
【0009】
【作用】本発明において、外周切れ刃を有するスローア
ウェイチップは、30度以上の外周すくい角と、20度
〜55度という鋭利な刃部の楔角とにより、ゴムなどの
弾力性が高く柔らかい材料に無理なく喰い付き、滑らか
に平面削りを行わしめるためのものである。
【0010】一方、図10に示す如く、正面切れ刃14
を有するスローアウェイチップ10は、120度以上の
切込み角と、20度〜55度というやはり鋭利な刃部の
楔角とによって、前記平面削りによってもなお被加工材
料18の淵に残されたバリ19の基部を、横からナイフ
でそぐように削り落とす作用をもたせたものである。
【0011】これらのスローアウェイチップは、一端に
調整ねじの螺合するロケータに備わるチップ座に装着さ
れる。調整ねじの突出量を変えることによりロケータの
軸方向位置が変わるので、スローアウェイチップ相互の
軸方向の先端位置を微調整することができる。
【0012】正面切れ刃を有するスローアウェイチップ
の逃げ面を段付きとして、その一部に逃げ角の小さい逃
げ面を設けるのは、この面をロケータのチップ座との接
触面とすることによって、鋭利な切れ刃を有するスロー
アウェイチップの安定した装着を図るためである。
【0013】
【実施例】次に、本発明正面フライスの一実施例につい
て、図を参照しながら説明する。
【0014】図1〜図3において、正面フライス1のフ
ライス本体2の外縁には袋状の取付け溝3があって、そ
の内部にロケータ4が挿入されている。ロケータ4の一
端には調整ねじ5が螺合し、その頭部は取付け溝3の軸
方向側壁に当接するようにする。調整ねじ5の突出量を
変えることによって、ロケータ4の軸方向位置を微調整
することができる。
【0015】ロケータ4の位置が決まったら、楔6とフ
ライス本体2の両方に螺合している左右ねじ7を作動し
て、楔6を沈み込ませることにより、ロケータ4が取付
け溝3内に圧接固定される。もちろん、ロケータ4の固
定方法は他にもあって、たとえば、ロケータ4に穿設し
た貫通穴にボルトを通し、フライス本体2のねじ穴に螺
合させて、締め付け固定する方法でもかまわない。
【0016】ロケータ4の先端にはチップ座8が備わ
り、チップ座8にスローアウェイチップ9および10が
装着される。スローアウェイチップ9および10は、本
実施例では外周に沿って交互に配置されているが、スロ
ーアウェイチップ10の一部がスローアウェイチップ9
に置換されたものであってもかまわない。
【0017】図5は、スローアウェイチップ9の一実施
例を示したものであるが、外周切れ刃11を形成する刃
部の楔角αが20度〜55度の範囲にある長方形平板と
なっており、正面フライス1には平面12が回転方向に
向くように装着される。前記楔角αの大きさは、ゴムの
ような材料に滑らかに喰い付き、無理なく切削していく
のに好適する角度となっている。
【0018】図6はスローアウェイチップ9の他の一実
施例を示したものであるが、平面12に傾斜して設けた
平面13により楔角αを形成した事例である。さらに、
平面13を曲面に置換したものであってもかまわない。
この場合、切れ刃近傍に形成される近似角度が、楔角α
に相当する。
【0019】スローアウェイチップ10は、その一実施
例を図7に示すように、正面切れ刃14を形成する刃部
の楔角βが20度〜55度の範囲にある円形平板となっ
ており、正面フライス1には平面12が正面方向に向く
ように装着される。楔角βの大きさも、ゴムの切削に好
適するように前記楔角αと同一にしている。
【0020】スローアウェイチップ10の逃げ面15
は、好ましくは、図7(b)のように2段とする。その
うちの1段15bは0度の逃げ角を有する逃げ面とし、
この面をチップ座8の壁面に当接させることによって、
極めて鋭利な楔角を有するスローアウェイチップ10で
も安定して装着できるようにしてある。
【0021】図8〜図9はスローアウェイチップ10の
他の一実施例を示すもので、図8は正六角形平板、図9
は正三角形平板の例である。
【0022】前記スローアウェイチップ9および10に
は、皿穴16が貫通し、ロケータ4のチップ座8に穿設
されたねじ穴に螺合させた締付けねじ17により、締付
け固定される。
【0023】ゴムのような材料を滑らかに切削するため
には、楔状の刃部の先端が、切削方向にできるだけ真っ
直ぐに向くように取付けられるのが望ましい。正面フラ
イスの切れ刃には外周側および正面側に若干の逃げが必
要であるから、楔角αが20度〜55度であるスローア
ウェイチップ9は、外周逃げ角を5度残して装着される
ようにする。すなわち、外周すくい角θは30度以上と
なる。
【0024】同様に、楔角βが20度〜55度であるス
ローアウェイチップ10は、正面逃げ角を5度残して装
着されるようにする。すなわち、切込み角κは120度
以上となる。
【0025】次に、本発明正面フライスの実用例につい
て紹介する。
【0026】使用した正面フライスは図1に示したもの
で、スローアウェイチップ9の楔角αは45度、外周す
くい角θは40度である。また、スローアウェイチップ
10の楔角βは40度、切込み角κは135度である。
スローアウェイチップ9および10は、微調整して、そ
の軸方向先端が同一となるように揃えた。
【0027】被加工材料にはゴムを使用し、試料として
ブロック材を用意した。切削条件を種々変化させてみた
が、最も適当と思われる切削条件の一つは、切削速度8
00m/min、スローアウェイチップ9の1刃当り送
り0.6mm、切込み量3mmであった。
【0028】この切削条件において、スローアウェイチ
ップ9による滑らかな平面削りと、スローアウェイチッ
プ10による被加工材料の淵のバリの除去が行なわれ、
その結果、良好なる加工面を得ることができた。また、
切りくず焼けや付着も観察されず、切りくずは細長くカ
ールした形状のものが排出された。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明正面フライスによ
れば、鋭利な外周切れ刃と大きな外周すくい角の作用に
より、ゴムの如き弾力性があり柔らかい材料にも刃先が
無理なく喰い付いて、滑らかに平面を切削する。そし
て、このような切れ刃によっても残る抜け際のバリは、
鋭利な正面切れ刃と大きな切込み角によって、バリの基
部を横からナイフでそぐように削り落とす。こうして、
ゴムの如き材料に対して、バリのないフライス加工が実
現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明正面フライスの一実施例を示す側面図で
ある。
【図2】図1に示す正面フライスの正面図である。
【図3】図2に示す正面フライスのA−A線に沿う一部
断面図である。
【図4】図2に示す正面フライスのB−B線に沿う一部
断面図である。
【図5】外周切れ刃を有するスローアウェイチップの一
実施例を示し、(a)は正面図、(b)は下側面図であ
る。
【図6】外周切れ刃を有するスローアウェイチップの他
の一実施例を示し、(a)は正面図、(b)は下側面図
である。
【図7】正面切れ刃を有するスローアウェイチップの一
実施例を示し、(a)は正面図、(b)は下側面図であ
る。
【図8】正面切れ刃を有するスローアウェイチップの他
の一実施例を示し、(a)は正面図、(b)は下側面図
である。
【図9】正面切れ刃を有するスローアウェイチップの他
の一実施例を示し、(a)は正面図、(b)は下側面図
である。
【図10】スローアウェイチップの作用を説明する概念
図である。
【符号の説明】
1 正面フライス 3 取付け溝 4 ロケータ 5 調整ねじ 8 チップ座 9 10 スローアウェイチップ 11 外周切れ刃 14 正面切れ刃 15 逃げ面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状をなすフライス本体2の外縁部に
    取付け溝3が備わるとともに、この取付け溝3は、少な
    くとも外周切れ刃11を有するスローアウェイチップ9
    が装着された取付け溝3と、少なくとも正面切れ刃14
    を有するスローアウェイチップ10が装着された取付け
    溝3との組合わせによって構成されているコンビネーシ
    ョン形の正面フライス1において、 前記スローアウェイチップ9の装着により形成される外
    周すくい角θは30度以上であり、また、前記スローア
    ウェイチップ10の装着により形成される切込み角κは
    120度以上であるように構成された正面フライス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するスローアウェイチッ
    プ9および10は、袋状をした取付け溝3内に挿入され
    たロケータ4に備わるチップ座8に装着され、前記ロケ
    ータ4に螺合する調整ねじ5により軸方向に微調整でき
    るように形成された請求項1に記載する正面フライス。
  3. 【請求項3】 スローアウェイチップ9は外周切れ刃1
    1部の楔角αが20度〜55度の多角形平板であって、
    平板状の平面12が回転方向に向いて装着されているこ
    とを特徴とする請求項1および請求項2に記載する正面
    フライス。
  4. 【請求項4】 スローアウェイチップ10は正面切れ刃
    13部の楔角βが20度〜55度の多角形または略円形
    平板であって、平板状の平面12が正面方向に向いて装
    着されていることを特徴とする請求項1および請求項2
    に記載する正面フライス。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載するスローアウェイチッ
    プ10の逃げ面は多段の逃げ面15となっていて、その
    うちの少なくとも1段は、逃げ角の小さい逃げ面15b
    となっていることを特徴とするスローアウェイチップ1
    0の装着された請求項1および請求項2に記載する正面
    フライス。
JP3316694A 1994-02-04 1994-02-04 正面フライス Pending JPH07223108A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100514210B1 (ko) * 2002-06-14 2005-09-13 한국야금 주식회사 밀링공구의 로케터 조정장치
JP2006224217A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Showa Denko Kk 切削工具及びアルミニウム鋳塊の表面切削方法並びに表面切削されたアルミニウム鋳塊の製造方法
KR100744613B1 (ko) * 2007-01-31 2007-08-01 한국교세라정공(주) 밀링 커터
US20140294522A1 (en) * 2013-04-01 2014-10-02 Rotary Technologies Corporation Round wiper tooth and face mill incorporating the same

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020930